JP6632799B2 - 霧吹き可能な複合液出しキャップ - Google Patents
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Description
しかるに、ジュース等の飲料のように直接喫飲する液体は別にして、調味液等の液体では、これを混ぜる食材や調理具の大きさや調理法などによっては、少量を広い部分に一挙に供給することが望まれる場合がある。このように供給することができれば、調味液を速やかに且つムラなく食材に混ぜることができるからである。
第1の液出しキャップは、容器口部に係合固定される筒状側壁と、該筒状側壁の上端部を閉じるように設けられている頂板部とを含み、
前記頂板部には、容器内部に通じる連通孔と共に、該連通孔を通って流れる容器内容液を一時的に溜めるための液溜め部が設けられており、前記連通孔は前記頂板部の片半部に、前記液溜め部は前記頂板部の他半部に夫々配設され、
第2の液出しキャップは、第1の液出しキャップに着脱自在に係合固定される環状壁と、該環状壁の上端を閉じるように形成され且つ液出し案内筒を備えた天井部を含み、
前記案内筒の内部には、霧吹きノズルの先端部分が嵌入固定されており、
第1の液出しキャップがスクイズ容器の口部に装着され且つ第2の液出しキャップが閉じられた状態では、前記霧吹きノズルの他端部が前記液溜め部内に配置され、該他端部を容器内容液中に浸漬させ、スクイズ容器の胴部をスクイズすることにより、前記液溜め部に収容された一定量の容器内容液が前記霧吹きノズルの先端部から霧吹き状に排出され、
第1の液出しキャップがスクイズ容器の口部に装着され且つ第2の液出しキャップが開放された状態では、第1の液出しキャップの前記連通孔を通して容器内容液が排出されること、
を特徴とする複合液出しキャップが提供される。
(1)前記霧吹きノズルは、内部が液流路となっている中空パイプからなり、該パイプの先端部の近傍には、霧吹きのための空気を導入するための空気導入孔が該液流路に連通するように設けられていること。
(2)第1の液出しキャップの筒状側壁の上端部には、第1のヒンジバンドを介して第2の液出しキャップの環状壁の下端部がヒンジ連結されていること。
(3)第2の液出しキャップが第1の液出しキャップにヒンジ連結されている上記(2)の態様では、第1の液出しキャップの頂板部の周縁部分には、閉じられた第2の液出しキャップを保持するための周状小突起が設けられており、環状壁の下端部内面には、該周状小突起と係合し得る周状溝が設けられていること。
(4)第1の液出しキャップの頂板部には、前記連通孔を通しての容器内容液の排出に際して、排出される容器内容液の案内となる筒状突起が設けられていること。
(5)第2の液出しキャップの液出し案内筒には、該案内筒の先端部をシールし得るように閉塞可能な小キャップが設けられていること。
(6)第2の液出しキャップには、前記液出し案内筒を覆うように閉じることが可能な上蓋が設けられること。
(7)上記(6)の態様において、上蓋は、第2のヒンジバンドを介して第2の液出しキャップにヒンジ連結されていること。
(8)上記(7)の態様において、第1のヒンジバンドと第2のヒンジバンドとは60乃至150度の角度間隔をおいて配置されていること。
一方、スクイズ容器の口部に装着されている第1の液出しキャップに装着されている第2の液出しキャップが閉じられており、さらに第2の液出しキャップに取り付けられている霧吹きノズルの他端が内容液中に浸漬している状態で内容液の排出を行うと、一定量の内容液が、この霧吹きノズルの先端から霧吹き状に排出されることとなる。従って、この場合には、内容液は、その少量(一定量)が大面積で食材等の表面に施される。
また、筒状側壁7の内面の下端には、アンダーカット15が形成されており、このアンダーカット15が容器口部100のサポートリング101の上方に形成されている顎部103と係合することにより、第1の液出しキャップ1はしっかりと容器口部100に固定されることとなる。
即ち、上記のようなスリット17により筒状側壁7を外側壁7aと内側壁7bとの二重壁構造とすることにより、第1の液出しキャップ1を、格別の工具を用いることなく、容易に容器口部100から取り外し、この複合液出しキャップを容器と分別して廃棄することができる。例えば、スリット17が上端から下端まで延びている領域において、外側壁7aの内面に軸方向に延びているスコアを形成しておくことにより、開放された第2の液出しキャップ3を手で持ってヒンジバンド11を引き降ろしてスコアを引き裂くことにより、外側壁7aを完全に引き裂くことができ、これにより、第1の液出しキャップ1を容器口部100から容易に取り除くことができる。
尚、第1の液出しキャップ1と第2の液出しキャップ3との連結形態によっても異なるが、この態様のように、第2の液出しキャップ3が第1のヒンジバンド11によって第1の液出しキャップ1にヒンジ連結されている態様では、通常、製造販売時には連通孔19は形成されておらず、連通孔19が形成される部分は、引き裂き可能な無端のスコアによって区画されており、内容液の排出に先立って、適当な支柱を介して設けられた引っ張り用リングを引っ張り上げることにより、スコアを引き裂いて連通孔19が形成されるようになっている。即ち、図1〜図5では、連通孔19が既に形成されている状態が示されている。
この環状壁27の下端部が、前述した第1のヒンジバンド11によって、第1の液出しキャップ1の筒状側壁7の上端にヒンジ連結されており(図3参照)、この環状壁27の上端が、第2のヒンジバンド31によって上蓋5にヒンジ連結されている。即ち、図1〜図5の態様の複合液出しキャップは、ダブルヒンジ構造を有するものであり、第2の液出しキャップ3は、容器口部100に装着された第1の液出しキャップ1を覆い得るように開閉自在にヒンジ連結され、この第2の液出しキャップ3には、これを覆うことができるように開閉自在に上蓋5がヒンジ連結された構造となっている。
また、図7に示されているように、第2の液出しキャップ3を閉めている状態(即ち、第1の液出しキャップ1が閉じられている状態)で上蓋5を開放し、この状態で第2の液出しキャップ3による内容液の排出(霧吹き)が行われることとなる。この第2の液出しキャップ3からの内容液の排出については後述する。
また、この環状壁27の上端部分の第1のヒンジバンド11と対向する側には、第1の開封用タブ34が設けられている。即ち、第1の開封用タブ34により、第2の注ぎ出しキャップ3の開け閉めを手で容易に行うことができる。
天井部29の周縁部の下面には、シールリング37が設けられており、第2の液出しキャップ3を閉じたとき、このシールリング37が第1の液出しキャップ1の筒状突起25の内面に密着することにより、シール性が確保されるようになっている。
この小キャップ41は、バンド43により案内筒39の先端部に開閉可能に連結された平板形状の基板45と、この基板45の一方の面の中央部分に設けられた二重壁構造のシール用リング47とから形成されている。なお、この小キャップ41(平板状基板45)を閉じたときは、シール用リング47が案内筒39の先端に嵌め込まれ、これにより、案内筒39の先端(霧吹きノズル40の先端)がシールされ、霧吹きノズル40の先端部からの内容液の漏洩が防止されるようになっている。
尚、図4及び図5から理解されるように、第2の液出しキャップ3及び上蓋5を閉じたとき、第1のヒンジバンド11と第2のヒンジバンド31との位置関係によって、第1の開封用タブ34と第2の開封用タブ55とは周方向に完全に離隔して位置することとなり、これにより、第1の開封用タブ34を持っての第2の液出しキャップ3の開放と、第2の開封用タブ55を手で持っての上蓋5の開封とを、完全に別個の作業で行うことができ、これらの開封操作を誤ることなく、速やかに行うことができる。
図10〜図13には、このような割型構造の霧吹きノズル40の形態を示した。
即ち、かかる割型構造の霧吹きノズル40は、図11〜図12に示されているように開いた状態で成形されるため、成形金型などをシンプルな構造とすることができ、至って容易に成形することができる。
従って、一時的に内容液を収容する液溜め部Zを形成し、これにより、霧吹きノズル40の長さを短くしようとする場合には、連通孔19を頂板部9の中央部分に形成し、これを取り囲むように、液溜め部Zをリング状に形成すればよい。
3:第2の液出しキャップ
5:上蓋
19:連通孔
21:液溜め用仕切り壁
25:筒状突起
39:液出し用案内筒
40:霧吹きノズル
41:小キャップ
60:液流路
61:空気導入孔
100:スクイズ容器の口部
Claims (9)
- スクイズ容器の口部に装着される第1の液出しキャップと、第1の液出しキャップに開閉自在に装着される第2の液出しキャップとを含む複合液出しキャップであって、
第1の液出しキャップは、容器口部に係合固定される筒状側壁と、該筒状側壁の上端部を閉じるように設けられている頂板部とを含み、
前記頂板部には、容器内部に通じる連通孔と共に、該連通孔を通って流れる容器内容液を一時的に溜めるための液溜め部が設けられており、前記連通孔は前記頂板部の片半部に、前記液溜め部は前記頂板部の他半部に夫々配設され、
第2の液出しキャップは、第1の液出しキャップに着脱自在に係合固定される環状壁と、該環状壁の上端を閉じるように形成され且つ液出し案内筒を備えた天井部を含み、
前記案内筒の内部には、霧吹きノズルの先端部分が嵌入固定されており、
第1の液出しキャップがスクイズ容器の口部に装着され且つ第2の液出しキャップが閉じられた状態では、前記霧吹きノズルの他端部が前記液溜め部内に配置され、該他端部を容器内容液中に浸漬させ、スクイズ容器の胴部をスクイズすることにより、前記液溜め部に収容された一定量の容器内容液が前記霧吹きノズルの先端部から霧吹き状に排出され、
第1の液出しキャップがスクイズ容器の口部に装着され且つ第2の液出しキャップが開放された状態では、第1の液出しキャップの前記連通孔を通して容器内容液が排出されること、
を特徴とする複合液出しキャップ。 - 前記霧吹きノズルは、内部が液流路となっている中空パイプからなり、該パイプの先端部の近傍には、霧吹きのための空気を導入するための空気導入孔が該液流路に連通するように設けられている請求項1に記載の複合液出しキャップ。
- 第1の液出しキャップの筒状側壁の上端部には、第1のヒンジバンドを介して第2の液出しキャップの環状壁の下端部がヒンジ連結されている請求項1または2に記載の複合液出しキャップ。
- 第1の液出しキャップの頂板部の周縁部分には、閉じられた第2の液出しキャップを保持するための周状小突起が設けられており、環状壁の下端部内面には、該周状小突起と係合し得る周状溝が設けられている請求項3に記載の複合液出しキャップ。
- 第1の液出しキャップの頂板部には、前記連通孔を通しての容器内容液の排出に際して、排出される容器内容液の案内となる筒状突起が設けられている請求項1〜4の何れかに記載の複合液出しキャップ。
- 第2の液出しキャップの液出し案内筒には、該案内筒の先端部をシールし得るように閉塞可能な小キャップが設けられている請求項1〜5の何れかに記載の複合液出しキャップ。
- 第2の液出しキャップには、前記液出し案内筒を覆うように閉じることが可能な上蓋が設けられる請求項1〜6の何れかに記載の複合液出しキャップ。
- 前記上蓋は、第2のヒンジバンドを介して第2の液出しキャップにヒンジ連結されている請求項7に記載の複合液出しキャップ。
- 第1のヒンジバンドと第2のヒンジバンドとは60乃至150度の角度間隔をおいて配置されている請求項8記載の複合液出しキャップ。
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