JP7370665B2 - 注出器 - Google Patents

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本発明は、容器の口部に連ねて設けられて容器に収納されている内容物を注出可能な注出器に関する。
従来、容器の口部に連ねて設けられて容器に収納されている内容物を注出可能な注出器として、容器を、その口部を下方に向けた倒立姿勢として使用されるものが知られている。
例えば特許文献1には、容器の口部に固定したポンプ壁体の下端に吐出口を備えたノズルが装着され、口部にボール式逆止弁が設けられるとともに吐出口がバネ部材により付勢された弁棒により閉塞された構成の注出器が記載されている。この注出器によれば、ポンプ壁体を押圧するだけの簡単な操作で、ポンプ壁体の内側に貯留されている内容物を加圧して弁棒をバネ部材に抗して開方向に移動させ、これにより吐出口を開いてポンプ壁体の内部の内容物を吐出口から外部に吐出させることができる。また、ポンプ壁体の押圧が解除されると、バネ部材により付勢された弁棒により吐出口が閉塞されるとともに、ポンプ壁体の内部に生じる負圧によりボール式逆止弁が開かれて、次に吐出される内容物が容器からポンプ壁体の内部に導入される。
特許第5789101号公報
しかしながら、上記従来の注出器は、ボール式逆止弁やバネ部材などを必要とするために部品点数が多く、コスト低減の点で改善の余地があった。
また、上記従来の注出器では、内容物を吐出させる際に、弁棒をバネ部材に抗して開方向に移動させるようにポンプ壁体を強く押圧する必要があり、この点で操作性にも改善の余地があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、内容物を注出する際の操作性が改善された注出器を安価に提供することにある。
本発明の注出器は、容器の口部に連ねて設けられて前記容器に収納されている内容物を注出可能な注出器であって、内方に向けて弾性変形自在の押圧変形部一体に形成されるとともに内側が前記内容物の貯留室となり、一端側において前記口部に連なる貯留部材と、内容物の注出口を備え、前記貯留部材の他端に一体に形成された装着口部に装着された注出キャップと、前記貯留部材の内部に配置された内側部材と、を有し、前記内側部材が、前記口部と前記貯留室との間に設けられ、前記口部を前記貯留室に対して閉塞するとともに前記容器の内部の圧力が前記貯留室の内部の圧力よりも大きくなったときに前記口部を前記貯留室に対して開放する第1開閉弁と、他端に前記注出口を閉塞する第2開閉弁一体に形成され、前記貯留室の内部に前記注出口に接近、離反する方向に移動自在に配置された軸体と、それぞれ他端が前記装着口部に支持され、一端が前記押圧変形部よりも前記口部の側において前記軸体に一体に形成されて支持されるとともに、両端の間において外方に湾曲して前記押圧変形部の内側に配置された弾性変形部一体に形成され、互いに前記軸体を挟んで対称に配置された一対のアーム部と、一体に形成された構成を有することを特徴とする。
本発明の注出器は、上記構成において、前記押圧変形部が、樽状の外周面の前記軸体を挟んだ両側に互いに平行な一対の平面部が設けられた形状であり、一対の前記アーム部が、前記軸体を挟んで、一対の前記平面部に平行な方向に向けて互いに対称に配置されているのが好ましい。
本発明の注出器は、上記構成において、前記装着口部と前記注出キャップとの間に挟み込まれて前記装着口部の内側に固定された筒体を備え、一対の前記アーム部の他端が、それぞれ前記筒体一体に形成されているのが好ましい。
本発明の注出器は、上記構成において、弾性変形自在の脚部を介して前記軸体一体に形成された環状の外枠体を備え、前記第1開閉弁が、前記外枠体の内側に配置されるとともに複数の弾性変形自在の連結アームを介して前記外枠体一体に形成されているのが好ましい。
本発明の注出器は、上記構成において、前記貯留部材の一端側に、前記口部に着脱自在に装着される装着筒体が設けられているのが好ましい。
本発明の注出器は、上記構成において、前記貯留部材の一端が前記口部一体に形成されているのが好ましい。
本発明の注出器は、上記構成において、前記貯留部材がブロー成形品であるのが好ましい。
本発明によれば、内容物を注出する際の操作性が改善された注出器を安価に提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る注出器の、容器の口部に装着された状態の半断面図である。 図1に示す内側部材を拡大して示す半断面図である。 図2におけるA-A線に沿う断面図である。 図2におけるB-B線に沿う断面図である。 押圧変形部が押圧されて内容物を吐出している状態の注出器の半断面図である。 押圧変形部の押圧が解除されて貯留室に内容物が流入している状態の注出器の半断面図である。 貯留室への内容物の充填が完了した状態の注出器の半断面図である。 変形例に係る注出器を容器とともに示す半断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態である注出器1は、容器2の口部3に連ねて設けられるものであり、容器2に収納されている内容物を注出することができる。本実施の形態では、注出器1は、容器2とは別体に構成され、口部3に装着して使用される。また、本実施の形態では、倒立姿勢(口部3を下方に向けた姿勢)の容器2に注出器1を装着して使用される。なお、注出器1から容器2に向かう側を一端側(一端)とし、その逆側を他端側(他端)とする。つまり、本実施の形態においては、一端側を上方、他端側を下方として説明する場合がある。
容器2としては、例えば、ゲーブルトップ、ブローボトル、パウチ、バッグインボックス等の種々の形態のものを用いることができる。また、容器2に収納される内容物としては、例えば、食品(調味料や飲料等)、トイレタリー(洗剤等)又は化粧料等の液体など、種々のものを用いることができる。また、内容物は、その構成成分として、液体中に、例えば果肉等の固形物を含むものであってもよい。
注出器1は、外側部材10、注出キャップ20及びと内側部材30を有している。
外側部材10は、容器2の口部3に着脱自在に装着される装着筒体11を備えている。口部3は円筒状となっており、その外周面には雄ねじ3aが一体に設けられている。一方、装着筒体11は、雄ねじ3aに対応した雌ねじ11aを有するように凹凸に曲げられた形状となっており、雌ねじ11aを雄ねじ3aにねじ結合させることで、口部3に着脱自在に装着されている。このように、本実施の形態の注出器1は、装着筒体11において容器2の口部3に着脱自在に装着されるようになっている。
装着筒体11の図1中の下端部分には、接続体12が一体に連ねて設けられている。接続体12は、装着筒体11に対して縮径した形状を有し、その軸心には口部3の内側領域を介して容器2の内部に連通する導入孔12aが設けられている。口部3と接続体12との間は、環状のシール部材13により液密に封止されている。
外側部材10は貯留部材14を備えている。貯留部材14は、口部3ないし導入孔12aと同軸の略筒状の形態を成しており、図1中の上端側部分を構成する筒状部14aにおいて、接続体12の図1中の下端(他端)部分に一体に連なっている。すなわち、貯留部材14は、筒状部14aが設けられた一端側において接続体12を介して口部3に連なっている。
貯留部材14の内側は貯留室15となっている。貯留室15は導入孔12aを介して容器2の内部と連通可能であり、容器2から導入される内容物を貯留することができる。
貯留部材14の軸方向の略中間部分には押圧変形部16が設けられている。押圧変形部16は、貯留部材14の一部を構成するものである。押圧変形部16は、使用者に押圧されることにより、貯留部材14の内方に向けて弾性変形することができる。また、押圧変形部16は、押圧が解除されると元の形状に復元することができる。
本実施の形態では、押圧変形部16は、貯留部材14の他の部分よりも厚みが薄くなっている。これにより、押圧変形部16は、使用者に押圧されたときに、貯留部材14の内方に向けて、より容易に弾性変形することができるようになっている。
また、本実施の形態では、押圧変形部16は、樽状の外周面16aを有するとともに、外周面16aの口部3ないし導入孔12aの軸心を挟んだ両側に互いに平行な一対の平面部16bが設けられた形状となっている。
貯留部材14の他端には装着口部17が設けられている。装着口部17は、口部3ないし導入孔12aと同軸の略円筒状の形態を成しており、その外周面には係止突起17aが一体に設けられている。装着口部17の内側には、筒体33が同軸に配置されている。
注出キャップ20は、装着口部17よりも大径の円筒状の周壁部21と、図1中において周壁部21の下端(他端)に一体に連なる底壁部22とを有している。周壁部21の内周面には被係止突起21aが一体に設けられている。注出キャップ20は、周壁部21が装着口部17の外側に被さるように配置され、打栓により被係止突起21aを係止突起17aにアンダーカット係合させることで、装着口部17に固定されている。
筒体33の図1中の下端にはフランジ部33aが一体に設けられており、フランジ部33aが装着口部17の端部と底壁部22との間に挟み込まれることで、筒体33は装着口部17の内側に固定されている。また、底壁部22は、筒体33の内周面に当接する係止筒部22aと、係止筒部22aから傾斜して延びる傾斜筒部22bとを有しており、筒体33は装着口部17の内周面と係止筒部22aの外周面との間に挟み込まれることによっても装着口部17の内側に固定されている。
底壁部22の傾斜筒部22bの軸心には、貯留室15に連なる注出口23が設けられている。注出口23は貯留室15に貯留されている内容物を外部に注出させることができる。
注出キャップ20は、オーバーキャップ24を備えた構成とすることもできる。オーバーキャップ24は、注出口23を外側から閉塞する閉塞栓24aを有している。図示する場合では、注出キャップ20は、オーバーキャップ24がヒンジ25を介して周壁部21に支持されたヒンジキャップとなっており、ヒンジ25を中心としてオーバーキャップ24を回動させることで注出口23を開くことができる。
内側部材30は、軸体31、一対のアーム部32及び筒体33を有しており、外側部材10の内部に配置されている。
図2、図3に示すように、軸体31は断面十字形の棒状となっており、図1に示すように、口部3、導入孔12a及び注出口23等と同軸となって貯留室15の内部に、注出口23に接近、離反する方向に移動自在に配置されている。
図2に示すように、軸体31の下端(他端)側には第2開閉弁34が一体に設けられている。第2開閉弁34は軸体31と同軸の略円筒状となっており、その下端(他端)側は他の部分よりも小径の円筒状のシール部34aとなっている。第2開閉弁34は、軸体31が図1に示す下端側のストローク端にあるときに、シール部34aが注出口23の内周面に嵌合するとともに、シール部34aの上側の段差面が傾斜筒部22bの上面に上方から当接することで、注出口23を閉塞することができる。一方、第2開閉弁34は、軸体31が図1に示す位置から上方に移動すると、シール部34aが注出口23から離脱するとともにシール部34aの上側の段差面が傾斜筒部22bの上面から離れることで、注出口23を開放する。
図2、図4に示すように、軸体31の上端(一端)にはフランジ部35が一体に設けられている。
図2に示すように、一対のアーム部32は、互いに軸体31を挟んで対称に配置されている。一対のアーム部32の構成は、軸体31を挟んで対称である以外は同一であるので、以下では一方のアーム部32について説明する。
アーム部32は、断面が矩形の薄い板状となっており、その一端はフランジ部35に一体に連結されることでフランジ部35を介して軸体31に支持されている。また、アーム部32の他端は装着口部17の内側に固定された筒体33の端部に一体に連結されることで筒体33を介して装着口部17に支持されている。すなわち、アーム部32の他端は装着口部17に支持されるとともに、一端は押圧変形部16よりも口部3の側において軸体31に支持されている。
アーム部32の他端を、装着口部17の内側に固定された筒体33の端部に一体に連結した構成としたので、アーム部32の他端を、簡単な構成で確実に装着口部17に支持させることができる。
アーム部32は、一端と他端との間の部分が一端と他端とを結ぶ線分よりも外方に存在する形状となっている。そして、アーム部32の一端と他端との間の部分には、軸体31から径方向外側に向けて凸となるように湾曲する弾性変形部32aが一体に設けられている。なお、アーム部32の一端と弾性変形部32aとの間及びアーム部32の他端と弾性変形部32aとの間の部分は軸線に対して傾斜する方向に向けて真っ直ぐに延びている。
図1に示すように、弾性変形部32aは、その最も外方に突出する部位が、押圧変形部16の外周面16aの最も外方に突出する部位の内面に接触ないし近接するように、押圧変形部16の内側に配置されている。また、アーム部32は、軸体31を挟んで、押圧変形部16の一対の平面部16bに平行な方向に向けて互いに対称に配置されている。このような構成により、一対の平面部16bを備えた押圧変形部16に対する一対のアーム部32を備えた内側部材30の軸心を中心とした回転方向の位置決めを容易に行うことができる。
内側部材30は、第1開閉弁36を備えている。第1開閉弁36は、口部3と貯留室15との間に設けられ、口部3を貯留室15に対して閉塞するとともに、容器2の内部の圧力が貯留室15の内部の圧力よりも大きくなったときに口部3を貯留室15に対して開放するように作動する。
本実施の形態では、第1開閉弁36は円板状に形成されており、接続体12の内面に当接して導入孔12aを覆うことで口部3を貯留室15に対して閉塞している。第1開閉弁36は、環状の外枠体37の内側に配置されており、周方向に間隔を空けて配置された複数の弾性変形自在の連結アーム38を介して外枠体37に一体に連なっている。第1開閉弁36は、連結アーム38の弾性力により接続体12の内面に当接して導入孔12aを閉塞する位置に保持されるとともに、容器2の内部の圧力が貯留室15の内部の圧力よりも大きくなったときには、連結アーム38が弾性変形することで、外枠体37に対して導入孔12aから離れる方向に移動して口部3を貯留室15に対して開放することができる。このように、本実施の形態では、第1開閉弁36は所謂3点弁となっている。
外枠体37は、弾性変形自在の一対の脚部39を介して軸体31のフランジ部35に一体に連なっている。外枠体37は、軸体31が第2開閉弁34により注出口23を閉塞する位置にあるときに、一対の脚部39により接続体12の内面に押し付けられて所定位置に保持されている。また、第2開閉弁34が注出口23を開放する位置にまで軸体31が移動すると、一対の脚部39が弾性変形することで、外枠体37は、一対の脚部39により接続体12の内面に押し付けられて所定位置に保持された状態に維持される。
次に、上記構成を有する注出器1が口部3に装着された容器2から、内容物を注出する手順について説明する。
図1に示すように、注出器1が口部3に装着された容器2は、口部3が下方に向けて開口する倒立姿勢として使用される。容器2の内部及び貯留室15の内部に内容物が充填されているものとする。この状態で、オーバーキャップ24を開き、押圧変形部16の平面部16bが設けられていない外周面16aを、両側から挟むように押圧することで、注出口23から所定量の内容物を注出させることができる。
すなわち、図5に示すように、押圧変形部16の外周面16aを両側から挟むように押圧すると、押圧変形部16が軸体31の側に向けて内方に凹み、押圧変形部16の内側に配置されている一対のアーム部32の弾性変形部32aが内方に向けて押圧され、弾性変形部32aは、その湾曲の程度を低減させるように弾性変形する。弾性変形部32aが湾曲の程度を低減させるように弾性変形すると、アーム部32の上下方向両端の間隔が大きくなり、装着口部17に支持されたアーム部32の他端に対してフランジ部35に支持されたアーム部32の一端が注出口23から離れる方向に移動する。これにより、フランジ部35が一対のアーム部32により押され、軸体31とともに第2開閉弁34が注出口23から離れる方向に移動して注出口23が開かれる。
このとき、押圧変形部16が押圧されることで貯留室15の内部は加圧されているので、貯留室15の内部の圧力は容器2の内部の圧力よりも高くなり、口部3は第1開閉弁36により貯留室15に対して閉塞された状態に維持される。また、貯留室15の内部の圧力が高められることで、貯留室15に貯留されている内容物が注出口23から押し出されて確実に注出される。
このように、押圧変形部16の外周面16aを両側から挟むように押圧するだけの簡単な操作で貯留室15に貯留されている内容物を所定量ずつ注出することができる。
なお、フランジ部35の上面にストッパ片40を一体に設け、ストッパ片40を第1開閉弁36に当接させることで、軸体31の過度の移動を阻止する構成とすることもできる。
内容物の注出を完了した後、押圧変形部16の押圧を解除すると、図6に示すように、押圧変形部16がその弾性力により元の形状に復元するとともに、一対のアーム部32の弾性変形部32aもその弾性力により元の形状に復元する。これにより、第2開閉弁34が軸体31とともに注出口23に接近する方向に移動し、第2開閉弁34により注出口23が閉塞される。また、注出口23が内容物ないし第2開閉弁34により閉塞された状態で押圧変形部16が元の形状に復元することで、貯留室15の内部が減圧状態となる。これにより、容器2の内部の圧力が貯留室15の内部の圧力よりも大きくなって第1開閉弁36が開かれるとともに容器2に収納されている内容物が口部3ないし導入孔12aを通して吸引されて貯留室15に内容物が充填される。このように、押圧変形部16の押圧を解除すると、先に注出した量の内容物が新たに貯留室15に充填される。
押圧変形部16の押圧が解除され、貯留室15に先に注出した量の内容物が充填されると、図7に示すように、容器2の内部の圧力と貯留室15の内部の圧力とが等しくなって第1開閉弁36が閉じられる。これにより、注出器1は、第1開閉弁36と第2開閉弁34の両方が閉じられて貯留室15の内部に所定量の内容物が貯留された状態となる。上記と同様に、押圧変形部16の押圧と解除を繰り返し行うことで、容器2から内容物を所定量ずつ注出することができる。
このように、本実施の形態の注出器1によれば、押圧変形部16を両側から挟むように押圧するだけの簡単な操作で注出口23から所定量の内容物を注出させることができるので、その操作性は良好である。
本実施の形態では、装着筒体11、接続体12、貯留部材14、押圧変形部16及び装着口部17を有する外側部材10を、これらが一体に形成されたブロー成形品とすることができる。例えば、合成樹脂製のパリソンを用いた押出しブロー成形により、装着口部17を加圧媒体の充填口とし、装着筒体11の側が底部分となるように容器体を成形した後、当該容器体の底部分を開放するように切断除去することで、上記構成の外側部材10を容易且つ安価に製造することができる。
一方、本実施の形態では、軸体31、アーム部32、筒体33、第2開閉弁34、フランジ部35、第1開閉弁36、外枠体37、連結アーム38及び脚部39を備えた内側部材30を、合成樹脂材料の射出成形により、これらが一体に形成された構成とすることができる。これにより、上記構成の内側部材30を容易且つ安価に製造することができる。
図8に変形例として示すように、注出器1は、貯留部材14の一端が容器2の口部3に一体に連なる構成としてもよい。図8に示す変形例では、貯留部材14、押圧変形部16及び装着口部17を有する外側部材10を容器2と一体に形成するようにしている。
この変形例においては、容器2と外側部材10とを、ブロー成形品として一体に形成することができる。例えば、装着口部17を加圧媒体の充填口として、合成樹脂製のパリソンを用いた押出しブロー成形を行うことで、容器2と外側部材10とが一体化したブロー成形品を容易且つ安価に製造することができる。
この場合、容器2の底部分に、容器2を倒立姿勢で吊り下げるための吊り下げ部50を一体に設けた構成とすることもできる。図示する場合では、吊り下げ部50は、フック等に係止させることができる貫通孔として構成されているが、フック形状等の他の構成ないし形状としてもよい。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、第1開閉弁36を3点弁として構成したが、これに限らず、例えば外枠体37に2本以下の連結アーム38で連結した2点弁や1点弁として構成してもよく、あるいは外枠体37に4本以上の連結アーム38で連結した構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、外側部材10の全体をブロー成形品で構成するようにしているが、押圧変形部16が設けられた貯留部材14のみをブロー成形品としてもよい。
1 注出器
2 容器
3 口部
3a 雄ねじ
10 外側部材
11 装着筒体
11a 雌ねじ
12 接続体
12a 導入孔
13 シール部材
14 貯留部材
14a 筒状部
15 貯留室
16 押圧変形部
16a 外周面
16b 平面部
17 装着口部
17a 係止突起
20 注出キャップ
21 周壁部
21a 被係止突起
22 底壁部
22a 係止筒部
22b 傾斜筒部
23 注出口
24 オーバーキャップ
24a 閉塞栓
25 ヒンジ
30 内側部材
31 軸体
32 アーム部
32a 弾性変形部
33 筒体
33a フランジ部
34 第2開閉弁
34a シール部
35 フランジ部
36 第1開閉弁
37 外枠体
38 連結アーム
39 脚部
40 ストッパ片
50 吊り下げ部

Claims (7)

  1. 容器の口部に連ねて設けられて前記容器に収納されている内容物を注出可能な注出器であって、
    内方に向けて弾性変形自在の押圧変形部一体に形成されるとともに内側が前記内容物の貯留室となり、一端側において前記口部に連なる貯留部材と、
    内容物の注出口を備え、前記貯留部材の他端に一体に形成された装着口部に装着された注出キャップと、
    前記貯留部材の内部に配置された内側部材と、を有し、
    前記内側部材が、
    前記口部と前記貯留室との間に設けられ、前記口部を前記貯留室に対して閉塞するとともに前記容器の内部の圧力が前記貯留室の内部の圧力よりも大きくなったときに前記口部を前記貯留室に対して開放する第1開閉弁と、
    他端に前記注出口を閉塞する第2開閉弁一体に形成され、前記貯留室の内部に前記注出口に接近、離反する方向に移動自在に配置された軸体と、
    それぞれ他端が前記装着口部に支持され、一端が前記押圧変形部よりも前記口部の側において前記軸体に一体に形成されて支持されるとともに、両端の間において外方に湾曲して前記押圧変形部の内側に配置された弾性変形部一体に形成され、互いに前記軸体を挟んで対称に配置された一対のアーム部と、一体に形成された構成を有することを特徴とする注出器。
  2. 前記押圧変形部が、樽状の外周面の前記軸体を挟んだ両側に互いに平行な一対の平面部が設けられた形状であり、
    一対の前記アーム部が、前記軸体を挟んで、一対の前記平面部に平行な方向に向けて互いに対称に配置されている、請求項1に記載の注出器。
  3. 前記装着口部と前記注出キャップとの間に挟み込まれて前記装着口部の内側に固定された筒体を備え、
    一対の前記アーム部の他端が、それぞれ前記筒体一体に形成されている、請求項1または2に記載の注出器。
  4. 弾性変形自在の脚部を介して前記軸体一体に形成された環状の外枠体を備え、
    前記第1開閉弁が、前記外枠体の内側に配置されるとともに複数の弾性変形自在の連結アームを介して前記外枠体一体に形成されている、請求項1~3の何れか1項に記載の注出器。
  5. 前記貯留部材の一端側に、前記口部に着脱自在に装着される装着筒体が設けられている、請求項1~4の何れか1項に記載の注出器。
  6. 前記貯留部材の一端が前記口部一体に形成されている、請求項1~4の何れか1項に記載の注出器。
  7. 前記貯留部材がブロー成形品である、請求項1~6の何れか1項に記載の注出器。
JP2019198979A 2019-10-31 2019-10-31 注出器 Active JP7370665B2 (ja)

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