JP2593809Y2 - 液体注出容器 - Google Patents

液体注出容器

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JP2593809Y2
JP2593809Y2 JP1993050813U JP5081393U JP2593809Y2 JP 2593809 Y2 JP2593809 Y2 JP 2593809Y2 JP 1993050813 U JP1993050813 U JP 1993050813U JP 5081393 U JP5081393 U JP 5081393U JP 2593809 Y2 JP2593809 Y2 JP 2593809Y2
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利一 小川
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本案は例えば醤油差し等に用いら
れている液体注出容器に係る。
【0002】
【従来の技術】一般に使用されている醤油差し等の容器
は、口頸部を起立する容器体と、その口頸部外面へ頂板
外周から垂下する周壁を嵌合させると共にその周壁が囲
む頂板部分下面に外周部を残して凹部を穿設し、該凹部
周面の左右両部から頂板周面の左右両部へノズル孔を穿
設した構造としてある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記容器は、容器体を
傾けると下方側に位置するノズル孔から容器体内液体が
注出され、又上方側に位置するノズル孔から外気が流入
して上記注出液体と置換するから、その注出が容易であ
るが、ノズル孔閉塞手段を有しないから容器体を誤って
倒すと液洩れすることとなる。
【0004】本案は、常時両ノズル孔基端面を閉塞する
ノズル開閉部材を設けてその押釦を頂板を貫通して上方
へ突出し、該押釦押下げによりノズル孔閉塞部分が弾性
変形してノズル孔が開孔するよう設けたもので、そのノ
ズル孔開閉を極めて容易に行えるようにしたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】口頸部2を起立する容器
体1と、上記口頸部外面へ嵌合させた周壁4を、肉厚に
形成した頂板5下面から垂設すると共に、その周壁4が
囲む頂板部分中央に透孔6を穿設し、又上記口頸部2と
透孔6との間の頂板下面部分の左右両部に基端面を、か
つ頂板周面の左右両部に先端面を、それぞれ開口させて
頂板5の左右両部にノズル孔7,7を穿設したキャップ
本体3と、上記透孔7内へ上部を残して押釦11を水密か
つ上下動自在に嵌合させると共に該押釦下端に付設した
弾性外向きフランジ12外周を、該フランジで上記ノズル
孔の基端面を密閉させて口頸部2上端面と周壁4内方の
頂板部分下面とで挟持させ、又上記押釦11の下面には上
面閉塞の下向き穴13を穿設して該穴周壁の外向きフラン
ジ上方部分に、上記押釦11上部を下方へ押下げたとき、
ノズル孔7,7と連通する流出孔14, 14を穿設したノズ
ル開閉部材10とで形成する。
【0006】口頸部2を起立する容器体1と、上記口頸
部外面へ嵌合させた周壁4を肉厚に形成した頂板5下面
から垂設すると共に、その周壁が囲む頂板部分に外周部
分を残して上部小径の円錐状孔16を、かつ該円錐状孔内
面の左右両部から頂板周面の左右両部へノズル孔7,7
を、それぞれ穿設したキャップ本体3と、上記口頸部2
の上端面と周壁4内方の頂板下面部分との間でフランジ
状部19を挟持させると共に、該フランジ状部の内周縁か
ら上記円錐状孔16内面に接しかつノズル孔7,7の基端
面を密閉して円錐状筒20を起立し、該円錐状筒上端部か
ら押釦11を頂板5上方へ押下げ可能に起立する、弾性の
ノズル開閉部材10とからなり、上記ノズル孔基端面を密
閉しない円錐状筒部分に、流出孔14…を穿設すると共
に、上記押釦11を上下同外径としてその下部外面へ、上
記円錐状孔16の上端部内面に周設したシール突条18を水
密に当接させた。
【0007】
【作用】図1、図2が示す第1実施例においては、図2
が示すように押釦11を押下げすると、外向きフランジ12
が弾性変形してノズル孔7,7の基端面から離れて開孔
し、このとき押釦下面の下向き穴13の穴周壁に穿設した
流出孔14…がキャップ本体頂板の透孔6下方まで下降す
るため、穴13、流出孔14、ノズル孔7を通って容器体内
液体は注出できる。押釦11を離すと弾性外向きフランジ
12の弾性復元で押釦11は上昇し、ノズル孔基端面は外向
きフランジ12上面で、又流出孔14は透孔6の周面でそれ
ぞれ密閉される。
【0008】図3、図4が示す第2実施例では、図4の
ように押釦11を押下げすると、円錐状筒20が弾性変形し
てこのとき流出孔14とノズル孔7とが連通し、押釦11を
離すと円錐状筒20が弾性復元してノズル孔7は円錐状筒
20で、又流出孔14は円錐状孔16内壁面でそれぞれ密閉さ
れる。尚円錐状孔16上端開口は、その上端部内面に周設
するシール突条18が押釦11外周面へ水密に接することで
常時閉塞する。
【0009】
【実施例】まず図1と図2とが示す第1実施例について
説明すると、1は口頸部2を起立する容器体である。
【0010】3は上記口頸部の周壁4を嵌合させたキャ
ップ本体で肉厚に形成した頂板5下面から、上記周壁4
を垂下し、その周壁4が囲む頂板部分中央に透孔6を穿
設している。又該透孔6と、容器体口頸部2との間の頂
板下面部分の左右両部に基端面を、かつ頂板周面の左右
両部に先端面を、それぞれ開口させて頂板左右両部にノ
ズル孔7,7を穿設している。ノズル孔は図示のように
垂直部と斜上外方への傾斜部とを連続して形成するとよ
い。
【0011】尚8は上記傾斜部部下面と垂直部とに連続
してL字状に形成した突条で該突条は平行に二条設けて
それ等両突等間の溝を通ってノズル孔内に残った液体が
容器体内へ還流するよう設けたものである。
【0012】10はノズル開閉部材で、その全体をエラス
トマーで一体成形しており、該部材は既述透孔6内へ上
部を残して押釦11を水密かつ上下動自在に嵌合させ、該
押釦下端に付設した弾性を有する外向きフランジ12外周
を、口頸部2上端面と周壁4内方の頂板部分下面との間
で挟持させている。又押釦11の下面には上面閉塞の下向
き穴13を穿設し、該穴周壁の外向きフランジ上方部分に
流出孔14…を穿設している。該流出孔は通常透孔6の下
部周壁面で、又既述ノズル孔7基端面は外向きフランジ
12上面で、それぞれ密閉されているが、図2が示すよう
に、押釦11を押下げたとき、それ等両孔は連通するよう
設ける。
【0013】図3と図4とは第2実施例を示す。
【0014】該実施例のキャップ本体3は、周壁4が囲
む頂板5部分に、外周部分を残して上部小径の円錐状孔
16を、かつ該円錐状孔16内面の左右両部から頂板周面の
左右両部へノズル孔7,7をそれぞれ穿設している。円
錐状孔上部は図示のように垂直孔17とするがよい。その
上部内面にはシール突条18を周設している。
【0015】ノズル開閉部材10は、口頸部2上端面と周
壁4内方の頂板5下面部分との間でフランジ状部19を挟
持させ、該フランジ状部の内周縁から上記円錐状孔16内
面に接して円錐状筒20を起立し、その上端部から上下同
外径の押釦11を起立してその上部を頂板5上方へ突出し
ている。既述シール突条18は押釦11の下部周面に水密に
接するよう設ける。円錐状筒20の下部には複数の流出孔
14を穿設している。該流出孔は通常円錐状孔16の下部周
壁面で密閉させ、又ノズル孔7基端面は円錐状筒20の上
部外面で密閉させる。但しキャップ本体頂板5を図示例
よりも薄く形成する場合は、ノズル孔7基端面よりも下
方に流出孔14を穿設できないこととなるから、この場合
はノズル孔基端面側方の円錐状筒部分に流出孔を穿設す
ることとなる。
【0016】該実施例の場合も、ノズル開閉部材10はエ
ラストマーで一体成形している。
【0017】その他構造は第1実施例と同様である。
【0018】
【考案の効果】本案は既述構成としたから、キャップ本
体頂板に穿設した透孔6等を通って上方突出する押釦11
を押下げない限りノズル孔7基端面は閉塞されていて、
その押釦押下げにより容器体内液体を注出できるから、
従来のように転倒時等におけるノズル孔からの液洩れが
なく、又そのノズル孔開口は押釦押下げで、かつそのノ
ズル孔閉塞は押下げていた押釦を離すだけで自動的に行
えるから、その開閉操作が極めて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本案容器の要部の半断面図である。
【図2】 図1容器要部を、押釦押下げ状態で示す半断
面図である。
【図3】 別実施例で示す、本案容器要部の半断面図で
ある。
【図4】 図3容器要部を、押釦押下げ状態で示す半断
面図である。
【符号の説明】
3…キャップ本体 10…ノズル開閉部材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口頸部2を起立する容器体1と、上記口
    頸部外面へ嵌合させた周壁4を、肉厚に形成した頂板5
    下面から垂設すると共に、その周壁4が囲む頂板部分中
    央に透孔6を穿設し、又上記口頸部2と透孔6との間の
    頂板下面部分の左右両部に基端面を、かつ頂板周面の左
    右両部に先端面を、それぞれ開口させて頂板5の左右両
    部にノズル孔7,7を穿設したキャップ本体3と、上記
    透孔7内へ上部を残して押釦11を水密かつ上下動自在に
    嵌合させると共に該押釦下端に付設した弾性外向きフラ
    ンジ12外周を、該フランジで上記ノズル孔の基端面を密
    閉させて口頸部2上端面と周壁4内方の頂板部分下面と
    で挟持させ、又上記押釦11の下面には上面閉塞の下向き
    穴13を穿設して該穴周壁の外向きフランジ上方部分に、
    上記押釦11上部を下方へ押下げたとき、ノズル孔7,7
    と連通する流出孔14, 14を穿設したノズル開閉部材10か
    らなることを特徴とする液体注出容器。
  2. 【請求項2】 口頸部2を起立する容器体1と、上記口
    頸部外面へ嵌合させた周壁4を肉厚に形成した頂板5下
    面から垂設すると共に、その周壁が囲む頂板部分に外周
    部分を残して上部小径の円錐状孔16を、かつ該円錐状孔
    内面の左右両部から頂板周面の左右両部へノズル孔7,
    7を、それぞれ穿設したキャップ本体3と、上記口頸部
    2の上端面と周壁4内方の頂板下面部分との間でフラン
    ジ状部19を挟持させると共に、該フランジ状部の内周縁
    から上記円錐状孔16内面に接しかつノズル孔7,7の基
    端面を密閉して円錐状筒20を起立し、該円錐状筒上端部
    から押釦11を頂板5上方へ押下げ可能に起立する、弾性
    のノズル開閉部材10とからなり、上記ノズル孔基端面を
    密閉しない円錐状筒部分に、流出孔14…を穿設すると共
    に、上記押釦11を上下同外径としてその下部外面へ、上
    記円錐状孔16の上端部内面に周設したシール突条18を水
    密に当接させたことを特徴とする液体注出容器。
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JP6895765B2 (ja) * 2017-02-16 2021-06-30 ライオン株式会社 キャップ

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