JP4336179B2 - 自立袋 - Google Patents

自立袋 Download PDF

Info

Publication number
JP4336179B2
JP4336179B2 JP2003351297A JP2003351297A JP4336179B2 JP 4336179 B2 JP4336179 B2 JP 4336179B2 JP 2003351297 A JP2003351297 A JP 2003351297A JP 2003351297 A JP2003351297 A JP 2003351297A JP 4336179 B2 JP4336179 B2 JP 4336179B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
air flow
flow passage
self
bag body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003351297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005022755A (ja
Inventor
真一 稲葉
義則 稲川
伸夫 山中
孝雄 黒沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2003351297A priority Critical patent/JP4336179B2/ja
Publication of JP2005022755A publication Critical patent/JP2005022755A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4336179B2 publication Critical patent/JP4336179B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Description

本発明は、詰替え容器として好適な自立袋に関する。
自立袋として、特許文献1に記載の如く、表裏の合成樹脂製胴部シートと、合成樹脂製底部シートを貼合せて可撓袋本体を形成したものがある。このような自立袋では、硬質ボトルに比し、袋本体の使用樹脂量が少なく、袋本体への内容剤の充填前段階では袋本体を折りたたんで保管できる。
特許3077751号公報(3頁、図2)
従来の自立袋には以下の問題点がある。
(1)袋本体に形成した注ぎ口からの内容剤の注ぎ出し時に、袋本体が大気圧の作用下で減容する可撓性を有しているから、袋本体の内部に空気置換を必要とするような空隙部を生ずることがなく、空気置換のために袋本体の内部に侵入した大きな気泡が空隙部に入ったところで大きく破裂することに起因する注ぎ出し液の脈動を生じない。ところが、袋本体は内容剤の注ぎ出しに伴って減容し、その剛性を低減し続ける結果、手で支えにくくなる点で注ぎ出し性が極めて悪い。更に、殆どの内容剤を注ぎ出した状態となると、袋の内面同士が密着することで底に残っている内容剤を出しにくくなる。
尚、従来の自立袋には以下の問題点もある。
(2)袋本体は複数枚のシート(胴部シート、底部シート)を用意してこれを貼合わせることにて製造するものであり、製造工程が複雑である。
(3)表裏の胴部シートを平面的に貼合わせて袋本体の胴部を構成するものであり、内容剤の充填による胴部の膨らみ時に、胴部にしわが入って袋本体の美的外観を損なう。
(4)胴部シートと底部シートは、貼合わせを可能にするための接着性内側フィルムと、胴部シートの外縁に接する貼合わせ用のヒートシールバーの加熱によっても溶けて汚損しない非接着性外側フィルムとを中間接着層の介在により積層した積層フィルムを用いる。このため、内容剤に界面活性剤や溶剤を含む場合、界面活性剤や溶剤が内側フィルムから中間接着層に浸透して内側フィルムと外側フィルムの剥離を生ずる等、袋品質の安定を損なう虞がある。
(5)胴部シートと底部シートの貼合わせ交点部が落下の衝撃に対して弱く、割れ易い。
(6)注ぎ口が表裏の胴部シートの平面的な貼合わせ部分に設けられるから、閉塞し易い。閉塞を防ぐためには、表裏の胴部シートの間にストロー等を挟み込む必要がある。
本発明の課題は、自立袋において、内容剤の注ぎ出し時に手で支え易く、注ぎ出し液の脈動も生じにくくすることにある。更に、内容剤の残量を少なくすることにある。
本発明は、胴部と底部とを有する合成樹脂製の袋本体を金型成形した詰替え用自立袋であって、袋本体の、先端に向かって細くなる注ぎ口形成部に注ぎ口を形成してなり、この注ぎ口からの内容剤の注ぎ出し時に、袋本体の内部へ外気を侵入させるための空気流通路形成部を金型成形時に成形して備え、袋本体に注ぎ口形成部と空気流通路形成部を並置し、注ぎ口形成部を切断した時に、注ぎ口と空気流通路が袋外に対して並んで開封されるように配置されているものである。
(実施例1)
自立袋10は、図1に示す如く、胴部20と底部30(底部30は胴部20の下端に連設される)からなる合成樹脂製の袋本体11を3次元状(立体状)にブロー成形し、袋本体11への内容剤の充填前段階で袋本体11を折りたたみ可能にしたものである。
袋本体11は、胴部20と底部30からなる内容剤の収容部21と、胴部20の上縁部の全巾又は全巾近くに渡る広巾の開口を形成し、内容剤のための充填口22Aを形成するための充填口形成部22とを有し、収容部21と充填口形成部22とを肩部23により滑らかにつなぐように、収容部21、充填口形成部22及び肩部23の全体をブロー成形する。肩部23は、自立袋10の側面視(充填口形成部22の後述するシール部22Bの長手方向に沿って見る方向)で、収容部21の側から充填口形成部22の側に向けて逆V字状をなす如くに狭巾化される。
自立袋10は、充填口22Aから内容剤を充填した後、充填口形成部22の正面部20Aと背面部20Bをシールバーにより挟圧し、正面部20Aと背面部20Bをヒートシール又は超音波シール等により融着して封止する。これにより、充填口形成部22はシール部22Bになる。
自立袋10は、図1に示す如く、袋本体11のブロー成形時に、胴部20の上縁側の一部に注ぎ口24Aを形成するための注ぎ口形成部24を成形できる。注ぎ口形成部24の外周に沿って凹設した切断線Lに沿う切断により注ぎ口24Aを開封する。
自立袋10は、図2(図2(C)は(A)のC−C線に沿う断面図)に示す如く、袋本体11に形成した注ぎ口24Aからの内容剤の注ぎ出し時に、袋本体11の内部へ外気を侵入させるための空気流通路形成部25を、袋本体11のブロー成形時に成形して備える。本実施例の空気流通路形成部25は、注ぎ口形成部24に並置する仕切壁状をなし、管状の空気流通路25Aを形成する。注ぎ口形成部24と空気流通路形成部25は、切断線Lに沿って一度に切断され、注ぎ口24Aと空気流通路25Aを袋外に対し並んで開封する。開封された空気流通路25Aの袋外に臨む一端は外気取入口Aになり、袋内に臨む他端は外気放出口Bになる。
尚、本実施例においては、注ぎ口形成部24と空気流通路形成部25の切断前から空気流通路25Aの両端を袋内に開口するものにした。但し、空気流通路25Aの開封によって外気取入口Aとなる側の端部は、注ぎ口形成部24と空気流通路形成部25の切断前には閉塞されていても良い。
自立袋10は、ダイレクトブロー成形により製造できる。
ダイレクトブロー成形は、パリソンを押出し、左右の金型内に納められたパリソンを該金型により挟んだ後に該パリソンの内部への空気の吹き込みにより円周方向の延伸を行なって袋本体11を形成する。ダイレクトブロー成形は単層又は積層した樹脂層からなる袋本体11を形成する。ダイレクトブロー成形による袋本体11の構成樹脂材料としては、単層のときにはLDPE(低密度ポリエチレン)、L−LDPE(直鎖低密度ポリエチレン)又は、HDPE(高密度ポリエチレン)を採用でき、積層のときには外側層をHDPE(高密度ポリエチレン)、内側層をLDPE又はL−LDPEとするものを採用できる。また、酸素バリア性を向上させるために、EVOH(エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂)やナイロンを中間層に用いることもできる。
自立袋10は、袋本体11の折りたたみ形態を、胴部20に底部30を下記(i)又は(ii)の如くに重ね合わせたものとすることができる。
(i)胴部20を平らにし、平板状の底部30を胴部20の下部に対し折り曲げた形態。
(ii)底部30をドーム状に膨らまし成形し、底部30の中央部をブロー成形金型のパーティングラインに沿って胴部20の内側へ折り込み、胴部20を平らにした形態。
自立袋10は、界面活性剤0.1%〜50%又は溶剤0.1%〜50%の少なくとも1種以上を成分とする内容剤を入れて製品とした自立袋に用いて好適である。
自立袋10によれば以下の作用効果がある。
(a)袋本体11は3次元状に成形されたものであり、一定の剛性を有する。従って、内容剤の注ぎ出し時に手で支え易く、注ぎ出し性が良い。
(b)内容剤の注ぎ出し時に、袋本体11の内部に空気置換を必要とする負圧状態の空隙部12を生じ、注ぎ口24Aの上方に並置されていて液圧の作用がより低い空気流通路25Aの外気取入口Aから外気が侵入し(図2(B)の1点鎖線)、この外気は空気流通路25Aの外気放出口Bから袋内に放出され、気泡となって内容剤の中を流通し、空隙部12に弾けながら侵入する。空気流通路25Aは注ぎ口24Aに対し仕切られた小流路であるから、外気の気泡は小さく、空隙部12での破裂も小さく、注ぎ口24Aから注ぎ出される内容剤に脈動を与えることがない。
(c)袋本体11に注ぎ口形成部24と空気流通路形成部25を並置したから、両形成部24、25を一度に切断し、注ぎ口24Aと空気流通路25Aを同時に形成できる。
(d)内容剤の残量が少なくなっても、収容部21同士が密着し内容剤を注ぎ出す流路を塞ぐことがなく、残量を少なくすることができる。
また、自立袋10は以下の作用もある。
(1)合成樹脂製の可撓袋本体11を3次元状(立体状)にブロー成形し、袋本体11への内容剤の充填前段階では袋本体11を折りたたんで平積み保管でき、内容剤の充填時には袋本体11を3次元状に膨らませて自立可能にする。袋本体11は、ブロー成形によって薄肉可撓状にされ、従来のフィルムを貼り合わせた袋に比して使用樹脂量は少なく、平積み保管によって保管効率も良い。
(2)袋本体11への内容剤の充填口形成部22は、袋本体11の胴部20の上縁の全幅又は全幅近くに渡って設けることができ、内容剤の充填性は良い。
(3)袋本体11からの内容剤の注ぎ口形成部24は、袋本体11のブロー成形時に、胴部20の一部として成形し、又はブロー成形された胴部20の上縁の開口部をシールして形成することができる。また、注ぎ口形成部24は、袋本体11のブロー成形時に3次元状に成形されるから、閉塞しにくい。
(4)袋本体11の折りたたみ形態は、胴部20と底部30を重ね合わせたほぼ平面状にすることができる。
(5)袋本体11をブロー成形するものであるから、従来の自立袋で必要なフィルムの裁断やフィルムのシールが大幅に省略可能となるため、製造工程は簡易である。
(6)袋本体11は胴部20と底部30を3次元状に成形したものであり、内容剤の充填による胴部20の膨らみ時に、胴部20にしわが入ることがなく、袋本体11の美的外観を向上できる。
(7)袋本体11をシートの貼合わせによって構成するものでないから、接着層を介在させた積層フィルムにより袋本体11を構成することを必ずしも必要としない。従って、袋本体11を単層フィルムにより構成することができ、界面活性剤や溶剤を含む内容剤が積層フィルムの接着層に浸透して該積層フィルムの剥離を生ずる等がなく、袋品質の安定を図ることができる。
(8)袋本体11の胴部20と底部30が一体成形され、落下の衝撃に対して強く、割れにくい。
(9)袋本体11に形成した注ぎ口形成部24を、袋本体11の底部30に平行をなす水平方向に対し0度〜90度、好適には30度〜60度の範囲内、最適には45度で傾けることにより、注ぎ出し易くできる。
(10)袋本体11に形成した注ぎ口形成部24を、袋本体11の外方に突出状にすることを金型設計できることから、その突出形状を自由に構成でき、注ぎ口の突出長を長くしたり、注ぎ口の口幅を広くする等、注ぎ出し易い袋を簡易に製造できる。
尚、本発明の自立袋は、金型成形によるものであれば、ブロー成形によるものに限らず、インジェクション成形によるもの等であっても良い。
図3の自立袋10は、第1実施例の変形例であり、袋本体11における注ぎ口形成部24の切断線Lより、該袋本体11の内部の奥側に空気流通路形成部26を設け、空気流通路26Aを形成可能にしたものである。
図4の自立袋10は、第1実施例の更なる変形例であり、袋本体11の上縁部に沿って、注ぎ口形成部24に並ぶ位置から、注ぎ口形成部24の反対側(充填口形成部22の側)に渡るようにU字状に延在される空気流通路形成部27を設け、空気流通路27Aを形成可能にしたものである。空気流通路27Aが導く外気は、内容剤の中を流通することなく、袋本体11の空隙部12に直に入るようにすることができる。
参考例1
参考例1の自立袋10が実施例1の自立袋10と異なる点は、図5、図6に示す如く、袋本体11の上部における注ぎ口形成部24の側傍に位置する引掛孔形成部13(引掛孔13A)を、袋本体11のブロー成形時に成形して設け、袋本体11の上縁部11Aと引掛孔形成部13との間を空気流通路形成部28とし、空気流通路28Aを形成可能にしたことにある。
自立袋10によれば以下の作用がある。
(a)袋本体11は3次元状に成形されたものであり、一定の剛性を有する。従って、内容剤の注ぎ出し時に手で支え易く、注ぎ出し性が良い。
(b)内容剤の注ぎ出し時に、袋本体11の内部に空気置換を必要とする負圧状態の空隙部12を生じ、袋本体11の上縁部の側に設けられることにより注ぎ口24Aの上方に配置されていて液圧の作用がより低い空気流通路28Aから外気が侵入し(図6(B)の1点鎖線)、気泡となって内容剤の中を流通し、空隙部12にはじけながら侵入する。空気流通路28Aは袋本体11の上縁部と引掛孔形成部13との間に形成された小流路であるから、外気の気泡は小さく、空隙部12での破裂も小さく、注ぎ口24Aから注ぎ出される内容剤に脈動を与えることがない。
(c)袋本体11の引掛孔13Aは、内容剤の注ぎ出し時に手指を挿入して袋本体11を支える把手として利用できる。
参考例2
参考例2の自立袋10が実施例1の自立袋10と異なる点は、図7に示す如く、袋本体11からの内容剤の注ぎ出し方向に沿って、注ぎ口形成部24と反対側に切断予定線14を印刷等により付した空気流通路形成部29を設け、空気流通路29Aを形成可能にしたことにある。
自立袋10によれば以下の作用がある。
(a)袋本体11は3次元状に成形されたものであり、一定の剛性を有する。従って、内容剤の注ぎ出し時に手で支え易く、注ぎ出し性が良い。
(b)内容剤の注ぎ出し時に、袋本体11の内部に空気置換を必要とする空隙部12を生じ、袋本体11において注ぎ口24Aと反対側に設けた切断予定線14を切断して形成された空気流通路29Aから空隙部12への外気の侵入を生ずる(図7(B)の1点鎖線)。外気は内容剤の中を流通することなく、空隙部12に直に入るから、空隙部12での気泡の破裂を生ずることがなく、注ぎ口24Aから注ぎ出される内容剤に脈動を与えることがない。
(c)袋本体11に切断予定線14を付すだけの簡易な構成により、空気流通路形成部29を設けることができる。
(実施例
実施例の自立袋10は、実施例1の自立袋10と同様に、図8に示す如く、袋本体11に形成した注ぎ口24Aからの内容物の注ぎ出し時に、袋本体11の内部へ外気を侵入させるための空気流通路形成部25を、袋本体11のブロー成形時に成形して備える。空気流通路形成部25は、袋本体11の上縁部に沿って、注ぎ口形成部24に並ぶ位置から、注ぎ口形成部24の反対側(充填口形成部22の側)に渡るようにU字状に延在される。空気流通路形成部25は、注ぎ口形成部24に並置する仕切壁状をなし、管状の空気流通路25Aを形成する。注ぎ口形成部24と空気流通路形成部25は、切断線Lに沿って一度に切断され、注ぎ口24Aと空気流通路25Aを袋外に対し並んで開封する。開封された空気流通路25Aの袋外に臨む一端は外気取入口Aになり、袋内に臨む他端は外気放出口Bになる。空気流通路25Aの外気放出口Bは、袋本体11の正立時に内容剤の収容部21の液面より上位に位置するように設定することができ、この場合、外気放出口Bから放出される外気は、内容剤の中を流通することなく、袋本体11の空隙部12に直に入るようにすることができる。
尚、本実施例においては、注ぎ口形成部24と空気流通路形成部25の切断前には、空気流通路25Aの一端(外気取入口Aになる側の端部)を閉塞させた。但し、注ぎ口形成部24と空気流通路形成部25の切断前から、空気流通路25Aの両端を袋内に開口させてあっても良い。
自立袋10は、空気流通路形成部25が形成する空気流通路25Aの中間部を袋本体11の内部の内容剤の収容部21に連絡する孔状連絡路Cを備える。連絡路Cは、袋本体11を正立した状態で、空気流通路25Aの中間部の鉛直方向最下部に設けられ、好ましくは、開封前の袋本体11の液面上方に位置する。
自立袋10は、袋本体11を横倒しした長期保管時に、袋本体11の内容剤が空気流通路25Aの外気放出口B等から空気流通路25Aに侵入する。その後、袋本体11を正立すると、空気流通路25Aに侵入していた内容剤は連絡口Cから抜け出て袋本体11の液面上に排出される。このため、袋本体11を横倒しから正立したとき、連絡口Cがなければ、空気流通路25Aに侵入していた内容剤が狭い通路内で空気雰囲気に接して固化し、ひいては空気流通路25Aを閉塞させて空気置換機能を喪失するおそれを回避できる。
自立袋10によれば以下の作用効果がある。
(a)袋本体11は3次元状に成形されたものであり、一定の剛性を有する。従って、内容剤の注ぎ出し時に手で支え易く、注ぎ出し性が良い。
(b)自立袋10の長期保管時に、袋本体11の横倒しによって空気流通路25Aに侵入した内容剤は、その後の袋本体11の正立によって連絡口Cから抜け出ることになり、空気流通路25Aの内部に侵入内容剤の固化を生ずることがなく、空気流通路25Aの空気流通性能を安定維持できる。
これにより、袋本体11の注ぎ口24A、空気流通路25Aを開封して行なう内容剤の注ぎ出し時には、空気流通路25Aの外気取入口Aから侵入する外気が、外気放出口Bを経て内容剤の中を通り、もしくは外気放出口Bを経て直に、袋本体11の内部の負圧状態の空隙部12に侵入する。このとき、外気取入口Aから空気流通路25Aに侵入した外気は、空隙部12の負圧により外気放出口Bから空隙部12の側に吸い込まれ、空気流通路25Aの中間部の連絡口Cから液中に漏れ出ることはない。空気流通路25Aは注ぎ口24Aに対し仕切られた小流路であるから、空気流通路25Aから空隙部12に放出される上述の外気の気泡は小さく、空隙部12での破裂も小さく、注ぎ口24Aから注ぎ出される内容剤に脈動を与えることがない。
(c)袋本体11に注ぎ口形成部24と空気流通路形成部25を並置したから、両形成部24、25を一度に切断し、注ぎ口24Aと空気流通路25Aを同時に形成できる。
(実施例
実施例の自立袋10が実施例4の自立袋10と異なる点は、図9に示す如く、空気流通路形成部25が形成する空気流通路25Aの連絡口Cを挟んで相通ずる2つの空気流通路41、42の相対する開口41A、42Aの相互間で、袋本体11の外部に連通する外気取入口Aをもつ側の第1空気流通路41の開口41Aの口径に対し、袋本体11の内部に連通する外気放出口Bをもつ側の第2空気流通路42の開口42Aの口径を大きくしたことにある。
自立袋10における内容剤の注ぎ出し時に、空気流通路25を構成する第1空気流通路41の外気取入口Aから第2空気流通路42の外気放出口Bに向かう外気の侵入方向の中間部(連絡口C)において、第1空気流通路41の開口41Aに対する第2空気流通路42の開口42Aが受口状をなす。これにより、空気流通路25A(第1空気流通路41)の外気取入口Aから侵入した外気は、空気流通路25Aの中間部(連絡口C)で小口径の開口41Aから大口径受口状の開口42Aに捕捉される如くになり、連絡口Cから液中に漏れ出ることがなく、空気流通路25A(第2空気流通路42)の外気放出口Bを経て、第4実施例におけると同様な経路で確実に袋本体11の内部の空隙部12に侵入する。
(実施例
実施例の自立袋10が実施例1の自立袋10(図4)と異なる点は、図10に示す如く、自立袋10の正立状態で、空気流通路27Aが袋本体11の上縁部の注ぎ口形成部24に並ぶ位置から内容剤の収容部21に向けて下り勾配をなすように空気流通路形成部27を設けたものである。これによれば、自立袋10の横倒しによって空気流通路27Aに内容剤が侵入したとしても、自立袋10を正立させることでこの空気流通路27A内の内容剤を収容部21の側に流れ落して抜くことができ、空気流通路27Aによる空気置換性を損なうことがない。更に、空気流通路27AをU字状に延在させるものに比して、空気流通路27Aの全長が短くなり、空気置換性が向上する。
尚、本発明において、自立袋の袋本体は、胴部と底部に加え、天面部を有するものでも良い。胴部の下端に底部を連設し、胴部の上端に天面部を連設するものである。
図1は実施例1の自立袋を示す模式図である。 図2は図1の要部を示す断面図である。 図3は実施例1の変形例を示す断面図である。 図4は実施例1の他の変形例を示す断面図である。 図5は参考例1の自立袋を示す模式図である。 図6は図5の要部を示す断面図である。 図7は参考例2の自立袋を示す模式図である。 図8は実施例の自立袋を示す模式図である。 図9は実施例の自立袋を示す模式図である。 図10は実施例の自立袋を示す模式図である。
符号の説明
10 自立袋
11 袋本体
13 引掛孔形成部
14 切断予定線
20 胴部
24 注ぎ口形成部
24A 注ぎ口
25、26、27 空気流通路形成部
25A、26A、27A 空気流通路
30 底部
41、42 空気流通路
41A、42A 開口
A 外気取入口
B 外気放出口
C 連絡口

Claims (8)

  1. 胴部と底部とを有する合成樹脂製の袋本体を金型成形した詰替え用自立袋であって、
    袋本体の、先端に向かって細くなる注ぎ口形成部に注ぎ口を形成してなり、この注ぎ口からの内容剤の注ぎ出し時に、袋本体の内部へ外気を侵入させるための空気流通路形成部を金型成形時に成形して備え
    袋本体に注ぎ口形成部と空気流通路形成部を並置し、
    注ぎ口形成部を切断した時に、注ぎ口と空気流通路が袋外に対して並んで開封されるように配置されている、詰替え用自立袋
  2. 前記注ぎ口形成部の外周に切断線が設けられ、この切断線が空気流通路形成部を横切るように配置される請求項1に記載の詰替え用自立袋
  3. 前記袋本体を内容剤の充填前段階で折りたたみ可能にした請求項1又は2に記載の詰替え用自立袋
  4. 前記袋本体に引掛孔形成部を設け、袋本体の上縁部と引掛孔形成部との間を空気流通路形成部にする請求項1〜3のいずれかに記載の詰替え用自立袋
  5. 前記空気流通路形成部が管状の空気流通路を形成し、該空気流通路の中間部を袋本体の内部に連絡する連絡口を備えた請求項1〜のいずれかに記載の詰替え用自立袋
  6. 前記連絡口が、前記袋本体を正立した状態における、空気流通路の中間部の最下部に設けた請求項に記載の詰替え用自立袋
  7. 前記空気流通路の連絡口を挟んで相通ずる2つの空気流通路の相対する開口の相互間で、袋本体の外部に連通する側の空気流通路の開口の口径に対し、袋本体の内部に連通する側の空気流通路の開口の口径を大きくした請求項又はに記載の詰替え用自立袋
  8. 前記空気流通路形成部が袋本体の正立状態で、空気流通路を注ぎ口と並ぶ位置から内容剤の収容部に向けて下り勾配をなすように設けた請求項1〜7のいずれかに記載の詰替え用自立袋。
JP2003351297A 2002-11-21 2003-10-09 自立袋 Expired - Fee Related JP4336179B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003351297A JP4336179B2 (ja) 2002-11-21 2003-10-09 自立袋

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002338515 2002-11-21
JP2003169997 2003-06-13
JP2003351297A JP4336179B2 (ja) 2002-11-21 2003-10-09 自立袋

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004149703A Division JP4448380B2 (ja) 2002-11-21 2004-05-19 自立袋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005022755A JP2005022755A (ja) 2005-01-27
JP4336179B2 true JP4336179B2 (ja) 2009-09-30

Family

ID=34198698

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003351297A Expired - Fee Related JP4336179B2 (ja) 2002-11-21 2003-10-09 自立袋
JP2004149703A Expired - Lifetime JP4448380B2 (ja) 2002-11-21 2004-05-19 自立袋

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004149703A Expired - Lifetime JP4448380B2 (ja) 2002-11-21 2004-05-19 自立袋

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP4336179B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007099302A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Kao Corp ブロー成形薄肉容器
JP5226939B2 (ja) * 2006-06-06 2013-07-03 大成ラミック株式会社 逆止機能を有する液体注出ノズルおよびそれを用いた包装袋
JP5551503B2 (ja) * 2009-07-29 2014-07-16 株式会社吉野工業所 注出容器
JP5564325B2 (ja) * 2010-04-30 2014-07-30 株式会社吉野工業所 詰め替え容器
JP5572443B2 (ja) * 2010-04-30 2014-08-13 株式会社吉野工業所 詰め替え容器
JP5227450B2 (ja) * 2011-12-07 2013-07-03 大成ラミック株式会社 逆止機能を有する液体注出ノズルおよびそれを用いた包装袋

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005022755A (ja) 2005-01-27
JP2005022759A (ja) 2005-01-27
JP4448380B2 (ja) 2010-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000500721A (ja) 分配する飲み口を有する容器及びその製造方法
JP4336179B2 (ja) 自立袋
CN100475662C (zh) 自立式袋
JP4182520B2 (ja) 注出容器
JP4834260B2 (ja) 液体収納容器、および該容器の製造方法
JP2005001748A (ja) 自立袋
JP2000006991A (ja) 詰め替え用パウチ
JP4111808B2 (ja) 自立袋
JP4169574B2 (ja) 自立袋
JP4162438B2 (ja) 自立袋
JP4809409B2 (ja) 自立袋
JP5261016B2 (ja) 液剤供給用自立袋
JP4212911B2 (ja) 自立袋
JP4601785B2 (ja) カートリッジ式袋
JPH11321893A (ja)
JP4255004B2 (ja) 自立袋
JP2008179404A (ja) 注出口付詰替え用袋およびその製造方法
JP2000153850A (ja) 詰め替え用自立袋
JP4133192B2 (ja) 自立袋
JP7102854B2 (ja) パウチ容器およびパウチ包装体
JP4877492B2 (ja) 自立袋形ブロー成形減容容器
JP2017001684A (ja) 収納容器
JPH0653127U (ja) ブロー成型容器
JP2019172378A (ja) 収納容器
JP2004142789A (ja) 自立袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090623

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090626

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4336179

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees