JP5564325B2 - 詰め替え容器 - Google Patents
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Description
本発明に係る詰め替え容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に破断可能な弱化部を介して連設された蓋体と、を備える詰め替え容器であって、この詰め替え容器を側面から見た場合における側面視形状が容器軸方向および径方向の双方向に延びる矩形状の固定板部を備える突出体が、径方向の外側に向けて突設され、前記固定板部の径方向の外側の先端部には、前記内容物が注入される本容器の注入口の開口周縁部に係合可能な凹欠き部が形成されていることを特徴とする。
このように、内容物の詰め替え作業時に、本容器の注入口の開口周縁部に固定板部の凹欠き部を係合させることで、容器本体の口部を注入口に安定して位置決めした状態で、口部から内容物を注出することができる。これにより、口部から注出された内容物を注入口に確実に注入することが可能になり、詰め替え作業時に内容物が零れるのを抑制することができる。
また、固定板部が中実の板部材となっているため、容器本体を本容器に対して傾斜させていっても、固定板部の変形が起こり難く、詰め替え操作を安定して行うことができる。
このように、容器本体の口部から注出された内容物を、突出体の先端部から本容器の注入口に注入することができるので、内容物を注入口により確実に注入することが可能になり、詰め替え作業時に内容物が零れるのをより抑制することができる。
さらに、ガイド板部の下面が固定板部の上端面に連結されているので、固定板部をガイド板部のリブとして作用させてガイド板部の姿勢を安定させることが可能になり、前述の作用効果をより確実に奏功させることができる。
図1に示すように、詰め替え容器1は、内容物が収容される容器本体2と、容器本体2の口部3に破断可能な第1弱化部(弱化部)4を介して連設された第1蓋体(蓋体)5と、を備えている。容器本体2は、前記口部3と、有底筒状の胴部6と、胴部6の上端開口部に連設された肩部7と、を備えており、口部3は肩部7に立設された筒状体となっている。
なお以下では、径方向のうち、台座部9が口部3から離間している方向を径方向一方側L1といい、この径方向一方側L1の反対側の方向を径方向他方側L2という。
ここで、第1蓋体5と第2蓋体10とは、連結体18を介して連結されている。連結体18は、容器軸O方向に延在しており、連結体18の上端部は、径方向一方側L1から第1蓋体5に連結されるとともに、連結体18の下端部は、径方向他方側L2から第2蓋体10に連結されている。
また図3に示すように、ガイド板部13の上面13aは、口部3の上端縁3aに径方向他方側L2から接続されている。図示の例では、ガイド板部13の上面13aの径方向一方側L1の端縁のうち、前記板幅方向Wの両外端が、口部3の上端縁3aに段差無く連結されている。
そして本実施形態では、固定板部14の径方向他方側L2の先端部には、この詰め替え容器1内の内容物が注入される本容器50(図7参照)の注入口51の開口周縁部52に係合可能な凹欠き部15が形成されている。凹欠き部15は、径方向他方側L2に向けて開口するとともに、固定板部14の上端縁よりも下方に配設されており、凹欠き部15の側面視形状は、矩形状となっている。
また、口部3の外周面において固定板部14と張出部12との間に位置する部分には、容器軸O方向に延びる第2縦リブ17が、周方向に間隔をあけて複数配設されている。第2縦リブ17は、口部3の剛性向上および滑り止めなどの効果を発揮する。
以上のように構成された詰め替え容器1は、例えばブロー成形等により全体が一体に形成されている。
まず図5に示すように、一方の手の指で固定板部14を摘むとともに、他方の手の指を摘み片20の指掛け孔21に掛けた後、前記他方の手の指を、径方向一方側L1に向けて引く。すると、第1蓋体5のうちの径方向他方側L2に位置する部分に、第1蓋体5を口部3から引き離す力が摘み片20を介して加えられ、第1弱化部4が破断される。その後、この力が、第1蓋体5を介して連結体18に加えられることで第3弱化部19が破断され、さらに、第1蓋体5および連結体18を介して第2蓋体10に前記力が加えられることで第2弱化部11が破断される。これにより、図6に示すように、第1蓋体5、連結体18および第2蓋体10が容器本体2から一体的に離脱されて口部3および空気導入孔8が開放される。なおこのとき、第1弱化部4、第3弱化部19および第2弱化部11は、この順に連続して破断される。
また、固定板部14が中実の板部材となっているため、容器本体2を本容器50に対して傾斜させていっても、固定板部14の変形が起こり難く、詰め替え操作を安定して行うことができる。
さらに、ガイド板部13の上面13aに沿って径方向他方側L2に流通する内容物を、前記板幅方向Wの内側に集束させることができるので、容器本体2の口部3から注出された内容物をより一層確実に注入口51に注入することが可能になり、詰め替え作業時に内容物が零れるのをより一層抑制することができる。
さらにまた、ガイド板部13の下面が固定板部14の上端面に連結されているので、固定板部14をガイド板部13のリブとして作用させてガイド板部13の姿勢を安定させることが可能になり、前述の作用効果を確実に奏功させることができる。
また、第1蓋体5および第2蓋体10を容器本体2から一体的に離脱させることができるので、これらの蓋体5、10を各別に離脱させる場合に比べて、効率良く離脱させることができる。
以上より、詰め替え作業を効率良く行うことができる。
さらに、固定板部14の表裏面それぞれに、第1縦リブ16が径方向に間隔をあけて複数配設されているので、例えば固定板部14を指等で摘むときに、指が滑りにくく固定板部14を強く摘むことが可能になり、第1蓋体5および第2蓋体10を容器本体2からより円滑に離脱させることができる。
以上のように、第1蓋体5および第2蓋体10を容器本体2から円滑に離脱させることができるので、この詰め替え容器1の開封作業時に、口部3や空気導入孔8から容器本体2内の内容物が零れるのを抑制することができる。
例えば、前記実施形態では、ガイド板部13および固定板部14の径方向他方側L2の両先端面が面一になっているが、どちらか一方が他方に対して径方向他方側L2に突出していても良い。
図8に示すように、この詰め替え容器30では、ガイド板部31の上面31aは、容器軸Oに直交する直交面と平行な平坦面となっている。そして、ガイド板部31の上面31aは、口部3の上端縁3aに径方向他方側L2から前記板幅方向Wの全長にわたって接続されている。
さらにガイド板部13、31は、口部3から全周にわたって径方向の外側に向けて突出する環状であってもよい。この場合、ガイド板部13のうち、固定板部14の上端面に連結される部分(径方向他方側L2に位置する部分)が、他の部分に比べて径方向他方側L2に突出していることが好ましい。
この構成によれば、内容物の詰め替え作業時に、容器本体2を径方向他方側L2に傾けると、口部3から注出された内容物が、固定板部14の上端面に沿って径方向他方側L2に流通し、固定板部14の先端部から本容器50の注入口51に注入される。
このように、容器本体2の口部3から注出された内容物を固定板部14の先端部から本容器50の注入口51に注入することができるので、内容物を注入口51により確実に注入することが可能になり、詰め替え作業時に内容物が零れるのをより抑制することができる。
なお、このように突出体22がガイド板部13、31を備えていない構成であっても、固定板部14の上端面が、口部3の上端縁3aに径方向他方側L2から接続されていなくても良い。
さらに前記実施形態では、口部3の上端部は、傾斜面となっているものとしたが、これに限られない。例えば、口部3の上端面が、容器軸Oに直交する直交面と平行な平坦面となっていても良い。
さらに前記実施形態では、空気導入孔8が形成されていているものとしたが、無くても良い。
2 容器本体
3 口部
3a 上端縁
4 第1弱化部(弱化部)
5 第1蓋体(蓋体)
13、31 ガイド板部
13a、31a ガイド板部の上面(突出体の上端面)
14 固定板部
15 凹欠き部
22 突出体
50 本容器
51 注入口
52 開口周縁部
O 容器軸
W 板幅方向
Claims (5)
- 内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に破断可能な弱化部を介して連設された蓋体と、を備える詰め替え容器であって、
前記口部には、この詰め替え容器を側面から見た場合における側面視形状が容器軸方向および径方向の双方向に延びる矩形状の固定板部を備える突出体が、径方向の外側に向けて突設され、
前記固定板部の径方向の外側の先端部には、前記内容物が注入される本容器の注入口の開口周縁部に係合可能な凹欠き部が形成されていることを特徴とする詰め替え容器。 - 請求項1記載の詰め替え容器であって、
前記突出体は、前記容器本体を、この突出体が前記口部に対して突出する方向に傾けることで前記口部から注出される内容物を、この突出体の上端面に沿って流通させることを特徴とする詰め替え容器。 - 請求項1または2に記載の詰め替え容器であって、
前記突出体の上端部は、下面が前記固定板部の上端面に連結されたガイド板部であることを特徴とする詰め替え容器。 - 請求項3記載の詰め替え容器であって、
前記ガイド板部の板幅は、径方向の外側に向かうに従い漸次、狭くなっていることを特徴とする詰め替え容器。 - 請求項3または4に記載の詰め替え容器であって、
前記ガイド板部の上面は、このガイド板部の板幅方向の外側から内側に向かうに従い漸次、下方に向かっていることを特徴とする詰め替え容器。
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