JP6044899B2 - 詰め替え容器 - Google Patents

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Description

本発明は、詰め替え容器に関するものである。
この種の詰め替え容器として、従来、例えば下記特許文献1に記載されているような、本容器に詰め替える内容物が収容される容器本体と、容器本体の口部に装着され、該口部を閉塞する中栓と、を備え、中栓を本容器の口部に螺着させた状態で詰め替えを行う詰め替え容器が知られている。この中栓には、内容物を注出するための注出口が形成されていると共に、該注出口を閉塞するシール部が設けられている。シール部は、例えば、プルトップが付設された蓋体からなる。
上記した詰め替え容器では、まずプルトップを引き上げて中栓の注出口を開封する。続いて、詰め替え容器を正立姿勢(口部が上向きの姿勢)に配置し、該詰め替え容器の中栓に、倒立姿勢(口部が下向きの姿勢)とされた本容器の口部を螺着する。そしてこの状態から、詰め替え容器と本容器とを上下反転させて、本容器を正立姿勢にすると共に詰め替え容器を倒立姿勢にする。これにより、詰め替え容器内の内容物が、詰め替え容器及び本容器の各口部の内側を流通して本容器内に詰め替えられる。
特開2000−159249号公報
しかしながら、上記した従来の詰め替え容器では、中栓の注出口を開封した後、中栓に本容器の口部を螺着し、その後、詰め替え容器と本容器とを上下反転させる必要があるので、詰め替え作業が煩雑となっていた。
また、中栓の注出口を開封した後に、該中栓に対して本容器の口部を螺着するため、その螺合作業中に誤って詰め替え容器を倒すと、詰め替え容器内の内容物がこぼれ出るおそれがあった。
更に、中栓に本容器の口部を螺着する際には、該本容器を倒立姿勢にするため、本容器内に内容物が残留していると、該内容物がこぼれるおそれがある。従って、本容器内の内容物を使い切った後でないと、詰め替え作業を行い難かった。
また更に、中栓の注出口を開封する抜栓において、子供や高齢者等の力の弱いものであっても容易に抜栓できるように、切り始めの抜栓力を低減することが望まれていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、詰め替え作業を簡便にし、詰め替え作業時に内容物をこぼし難く、本容器内の内容物が残留している場合であっても詰め替え作業を可能にし、かつ詰め替え作業をスムーズに行うことが可能な詰め替え容器を提供することである。
上記課題の解決手段として、本発明は、本容器に詰め替える内容物が収容される容器本体と、該容器本体から容器軸方向に沿った該容器本体の外側に向けて延在すると共に、該本容器の注入口内に差し込み可能とされ、且つ先端部に注出口が形成された注出筒と、該注出口を閉塞すると共に、該注出口の開口周縁部に破断可能な弱化部を介して連結された閉塞板と、該閉塞板に連結された操作突片と、を備える詰め替え容器であって、該操作突片が、一端部が該閉塞板に連結され、且つ他端部が該注出筒の径方向外側に配置された突片本体と、該突片本体の該他端部に設けられ、該本容器の該注入口の開口端縁に係合するフック部と、を備え、該注出筒の壁部の上端部に、該操作突片の下面に向けて支点突起が容器軸方向に沿った該容器本体の外側に起立設していることを特徴とする。
この構成によれば、注入口部に注出筒を対向させた状態で、フック部を注入口部の開口端縁に係止させた後、容器本体と本容器とを容器軸方向に沿って相対的に接近移動させることにより、注出筒を注入口部内に差し込みつつ操作突片で閉塞板を引っ張り、弱化部を破断させて注出口を開封することができる。その結果、注出口を通じて容器本体内の内容物を本容器内へ注出することができ、詰め替え容器から本容器内へ内容物の詰め替えを行うことができる。
特に、注入口部にフック部を係止させて、詰め替え容器と本容器とを容器軸方向に沿って相対的に接近移動させるという簡便な作業によって、内容物の詰め替え作業を容易に行うことができる。
また、容器本体と本容器とを容器軸方向に沿って相対的に接近移動させるまで、注出口は閉塞板によって閉塞されているので、詰め替え前の段階で容器本体内の内容物がこぼれることもない。
更に、本容器を倒立姿勢にすることなく、未開封の詰め替え容器を倒立姿勢にして詰め替え作業を行うので、例えば本容器内の内容物が残留している場合であっても、この内容物をこぼすことなく詰め替え作業を行うことができる。
また更に、容器本体と本容器とを容器軸方向に沿って相対的に接近移動させて注出口の閉塞板を開封する抜栓において、切り始めの抜栓力を低減できる。
また、本発明に係る詰め替え容器の他の構成は、前記支点突起の形状が矩形平板状、円柱状又は角柱状から選択される。
本発明によれば、詰め替え作業を簡便にし、詰め替え作業時に内容物をこぼし難くし、本容器内の内容物が残留している場合であっても詰め替え作業を可能にし、かつ詰め替え作業をスムーズに行うことができる。
本発明の実施形態における詰め替え容器の正立状態の縦断面図である。 上記詰め替え容器を倒立状態にして本容器に組み合わせた状態の縦断面図である。 図2に示す状態から詰め替え容器と本容器とを容器軸方向に相対的に接近移動した状態の縦断面図である。 詰め替え容器と本容器とを容器軸方向に相対的に接近移動が完了した状態の縦断面図である。 図1のII−II線に沿って示す平断面図である。 従来技術における詰め替容器と本容器とを容器軸方向に相対的に接近移動し始めた状態の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(詰め替え容器の構成)
図1に示すように、本実施形態の詰め替え容器1は、本容器A(図2〜図4参照)に詰め替える図示しない内容物が収容された有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2aに装着される注出口部材9と、を備える。注出口部材9が形成する注出筒3は、本容器Aにおける円筒状の注入口部A1の内径よりも細身に形成され、注入口部A1内に差し込み可能である。この注出筒3を注入口部A1内に差し込んだ状態で、詰め替え容器1から本容器Aへ内容物の詰め替えがなされる。
なお、容器本体2及び注出筒3は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置するように配置される。本実施形態では、前記共通軸を容器軸Oといい、この容器軸Oに沿う方向を容器軸O方向とする。また、容器軸O方向の注出筒3側を上側、容器本体2側を下側とし、容器軸Oに直交する方向を径方向、容器軸O回りに周回する方向を周方向とする。
また、容器軸O方向の注出筒3側を上側、容器本体2側を下側とした姿勢を、詰め替え容器1の正立姿勢とし(図1参照)、容器軸O方向の注出筒3側を下側、容器本体2側を上側とした姿勢を、詰め替え容器1の倒立姿勢とする(図2〜図4参照)。以下、詰め替え容器1の正立姿勢の構成を説明する。
注出口部材9は、容器軸O方向に沿って容器本体2の外方(上方)に向かって延びるとともに、先端部(上端部)に注出口3aが形成された注出筒3と、注出筒3の基端部(下端部)に一体に連設された装着筒10と、注出口3aを閉塞するとともに、注出口3aの開口周縁部に破断容易な弱化部30を介して連結される閉塞板4と、閉塞板4に一端部が連結されるとともに、他端部が注出筒3の径方向外側に配置される操作突片5と、を備える。
図5を併せて参照し、注出筒3は、断面半月形状をなして容器軸O方向に沿って延びる。すなわち、注出筒3の周方向の一側部は、周方向に沿って湾曲する湾曲壁部41とされ、注出筒3の周方向の他側部は、径方向に直交する平坦壁部42とされる。湾曲壁部41は、注出筒3の半周以上にわたって設けられる。
図1を参照し、湾曲壁部41の上端部には、その周方向の少なくとも一部を注出口3aよりも上方まで延びる延長突部43が設けられている。平坦壁部42の上端部46には、操作突片5の下面5aに向けて支点突起51が容器軸O方向に沿った容器本体2の外側に起立している。湾曲壁部41の下端部外周には、装着筒10のフランジ部13の上面13aに対して上方に変位した変位上面44aを形成するリブ44が設けられる。リブ44は、周方向に略直交する板状をなし、径方向で平坦壁部42と反対側となる位置に設けられると共に、この端部から周方向両側に90度ずれた位置にも設けられ、計三つ形成される。平坦壁部42の下端部外側には、リブ44と同等の上下範囲で平坦壁部42の径方向厚さを段差状に増加させる挿入固定部45が設けられる。
注出筒3ひいては注出口部材9は、注出筒3下方の装着筒10によって、容器本体2の口部2aに装着される。装着筒10は、注出筒3の下端部から径方向外側へ延びる環状のフランジ部13と、フランジ部13の外周端縁から下方に延びて容器本体2の口部2aに例えば螺着により嵌合する筒部11と、を有する。
装着筒10を口部2aに取り付けたとき、フランジ部13の下面には口部2aの開口端縁が下方から突き当たり、容器本体2と注出口部材9との容器軸O方向の相対位置を規定する。フランジ部13の下面には、容器本体2の口部2aの開口端縁の内周に液密に接するシール筒14が垂下される。なお、本実施形態では、装着筒10を口部2aに螺着により取り付けるが、これに限らず、例えばアンダーカット嵌合等により取り付けてもよい。
注出筒3の延長突部43と支点突起51を除いた上端面は、容器軸Oに対して直交するように形成され、この上端面に沿うように、注出筒3の横断面形状と同様の形状の注出口3aが開口する。閉塞板4は、注出口3aの形状に倣って形成される。閉塞板4の外縁部は、注出口3aの内縁部に破断容易な弱化部30を介して連結される。閉塞板4は、注出筒3の周壁よりも薄肉に形成され、注出筒3よりも容易に変形(例えば弾性変形)可能である。弱化部30は、閉塞板4の外縁部の少なくとも一部(本実施形態では、平坦壁部42側の少なくとも一部)で途切れ、この途切れた部位(以下、切り残し部31という。)では、閉塞板4が注出筒3に直接連結される。
操作突片5は、閉塞板4の上面における平坦壁部42と略直交する径方向で、平坦壁部42と反対側となる端部に一端部を接続する。操作突片5の一端部には、閉塞板4の上面から延長突部43よりも低い高さで上方に起立する起立部6が設けられる。起立部6の上端は、操作突片5の最上位置にあり、この起立部6の上端位置よりも高く延長突部43が起立することで、操作突片5の特に起立部6に対する上方からの外力が加わることを規制する。
起立部6の上端部からは、平坦壁部42と略直交する径方向で容器軸Oを超えて平坦壁部42側に延びつつ下方に向けて湾曲する突片本体7が延出する。突片本体7の先端部7aは、その径方向厚さを増加させつつ平坦壁部42の上端部46の径方向外側に至る。突片本体7の先端部7aの下方には、径方向厚さを均一にして容器軸Oに沿って下方に延びる下方延出部21aが連設される。下方延出部21aは、その下端部から径方向外側に延びる底壁部21b、及び底壁部21bの外側端部から容器軸Oに沿って上方に延びる外壁部21cと共に、注出口3a側に向けて開放するフック部21を形成する。
突片本体7の先端部7a及び下方延出部21aの径方向内側には、平坦壁部42の外側面と略平行な内側面22が連続して形成される。下方延出部21aの径方向外側には、内側面22と略平行かつ内側面22よりも容器軸O方向で短い外側面23が形成される。外壁部21cの径方向内側には、外側面23と径方向で対向する外壁内側面24が形成される。
フック部21は、注入口部A1に注出筒3の先端部を挿入した状態(換言すれば、注入口部A1に注出筒3を対向させた状態、図2参照)で、注入口部A1の開口端側に係止する。このとき、フック部21は、外側面23及び外壁内側面24の間に、注入口部A1の開口端側を締め代によって挟み込む。これにより、注出筒3の注入口部A1からの離脱が抑えられる。フック部21は、底壁部21b上の上面25に注入口部A1の開口端縁を突き当てることで、注出筒3の注入口部A1への挿入量を規定する。
突片本体7の先端部7a及び下方延出部21aの少なくとも一方(本実施形態では先端部7a)には、内側面22から径方向内側に突出し、平坦壁部42の上端部46に形成された破断容易な薄肉部32に接続される接続部33が設けられる。
ここで、平坦壁部42の上端部46の径方向外側には、この上端部46の外側面46aをその下方の壁本体48の外側面48aに対して径方向内側に変位させる肉抜き部47が設けられ、上端部46の径方向厚さを壁本体48の径方向厚さよりも減少させる。上端部46の外側面46aの下端と壁本体48の外側面48aの上端との間には、緩傾斜面46bが設けられる。
平坦壁部42の径方向内側には、その周方向幅の中央で容器軸Oに沿って延びる溝49が形成される。溝49は、平坦壁部42の上端近傍から下端に亘って形成される。溝49の上端は、平坦壁部42の上端部46の外側面46aの下端よりも上方に位置する。これら溝49の上端と外側面46aの下端との間で溝49の周方向幅に亘る範囲が、前記薄肉部32とされる。薄肉部32の内側面は溝49の底面49aで形成され、薄肉部32の外側面は上端部46の外側面46aで形成される。薄肉部32の内側を注出筒3の下端にて開放する溝49により形成することで、注出筒3の型抜きが容易になる。溝49は、注出筒3の上端には開放せず、注出口3a周縁の剛性が確保される。
薄肉部32の外側面には、接続部33の先端が固着される。接続部33は、注出筒3に対してフック部21を相対移動させた際に、薄肉部32を破断、除去可能であり、これにより、平坦壁部42の上端部46における薄肉部32が形成されていた部位に空気置換孔32aを形成可能である(図3参照)。
図1を参照し、下方延出部21aの下部には、内側面22から径方向内側に突出し、平坦壁部42の壁本体48の外側面48aに接続される第二接続部34が設けられる。第二接続部34の先端は、壁本体48の外側面48aに固着される。これにより、フック部21に径方向外側から入力された荷重が壁本体48に支持されるとともに、注出筒3に対するフック部21の意図せぬ相対移動が規制される。
一方、第二接続部34は、内容物の詰め替え時に注出筒3を注入口部A1に挿入し、注出筒3に対してフック部21を意図的に相対移動させた際には、平坦壁部42から分離可能である(図4参照)。壁本体48は、薄肉部32に比べて十分な厚さを有することから、第二接続部34が分離する際に孔等を形成することはない。分離後の第二接続部34は、注出筒3を注入口部A1に挿入しきった際には、平坦壁部42の下端部外側の挿入固定部45の外側面を押圧可能である。
(詰め替え容器の使用)
次に、詰め替え容器1から本容器Aに内容物を詰め替える際の手順について説明する。
まず、図2に示すように、未開封の詰め替え容器1を上下反転して倒立姿勢とし、この詰め替え容器1の注出筒3の先端部(図2では下端部)を、同図に示す正立姿勢の本容器Aの注入口部A1に上方から挿入する。このとき、注出筒3の延長突部43がガイドとなり、注出筒3を注入口部A1に挿入し易い。
注出筒3の先端部を注入口部A1に挿入し、操作突片5のフック部21を注入口部A1の開口端側に係止させることにより、詰め替え容器1と本容器Aとが組み合わされる。フック部21の上面25(図2では下面)には注入口部A1の開口端縁が突き当たり、注出筒3の注入口部A1への挿入量が規定される。フック部21は、注入口部A1の開口端側を締め代をもって保持し、注出筒3の注入口部A1からの離脱を抑える。注出筒3の湾曲壁部41は、注入口部A1の内周面に沿うように配置され、口部2aに対する注出筒3の倒れを抑える。
上記した状態から、詰め替え容器1と本容器Aとを容器軸O方向で相対的に接近移動させると、注出筒3が注入口部A1内に更に挿入される一方、フック部21は注入口部A1に係止したまま前記接近移動をしないことから、フック部21ひいては操作突片5が注出筒3に対して注出筒3の基端側(図2では上端側)に相対的に引かれる。
すると、接続部33の移動により薄肉部32が破断、除去され、平坦壁部42の上端部46における薄肉部32が形成されていた部位に空気置換孔32aが形成される(図3参照)。また、第二接続部34は平坦壁部42から分離される。
前述の如く操作突片5が容器軸Oの上方向に引かれると、その起立部6が平坦壁部42側に引かれると共に、操作突片5の下面5a(図2では上面)に支点突起51が密着する。更に、操作突片5が容器軸Oの上方向に引かれることにより、支点突起51は支点として機能し始め、支点に対して反対側となる起立部6には容器軸Oの下方向に応力が作用する。つまり、起立部6には、図2中に示されるような容器軸Oの下方向と容器軸Oに対して直交するX方向に挟まれた斜め方向に引張応力が作用する。この斜め方向に引張応力が作用した起立部6は、接続された閉塞板4における平坦壁部42とは反対側の端部を捲り上げることにより、閉塞板4における平坦壁部42とは反対側の端部周辺から弱化部30の破断が開始する。図3に示されるように、操作突片5がより一層引かれると、支点突起51の支点機能により起立部6が支点突起51側に引張られて倒れると共に、閉塞板4が捲り上がってゆく。なお、支点突起51は、支点として機能するために平坦壁部42の上端部46であって操作突片5の下面5aに起立設している。支点突起51の形状は、図5に示すような矩形平板状のものだけではなく、円柱状や角柱状のものでも構わない。また、支点突起は1個だけではなく、複数設けても構わない。
そして、図4に示すように、装着筒10のフランジ部13の上面13a及び各リブ44の変位上面44a(図4では何れも下面)が注入口部A1の開口端縁に当接するまで、注出筒3を注入口部A1に挿入しきった時点で、閉塞板4が注出口3aの内縁部に平坦壁部42側の切り残し部31のみでつながった状態で、平坦壁部42外側へ折り返すように捲り上げられる。これにより、注出口3aが全開となり、詰め替え容器1内の内容物が注出口3aから本容器A内へ注出され、本容器A内への内容物の詰め替えがなされる。このとき、フランジ部13ひいては詰め替え容器1が、フック部21の底壁部21b及び三つのリブ44により、注入口部A1の開口端縁に周方向で略90度の等間隔で支持され、倒立姿勢の詰め替え容器1を安定させる。
注出筒3を注入口部A1に挿入しきった時点で、平坦壁部42から分離した第二接続部34は、平坦壁部42下端の挿入固定部45を押圧する。これにより、湾曲壁部41の外周面が注入口部A1の内周面に押し付けられ、注出筒3のガタツキを防止すると共に径方向位置を規定する。このとき、接続部33が平坦壁部42を押圧し、この接続部33によっても第二接続部34と同様の効果を得るようにしてもよい。
次に、本発明に係る支点突起51による起立部6の抜栓における、弱化部30の切り始めの抜栓力である初期抜栓力の低減について説明する。図6に示される従来技術では、操作突片105が容器軸Oの上方向に引かれると起立部106が平坦壁部142側に倒れるように引かれると共に、操作突片105の下面(図中では上面)に平坦壁部の上端部150が接触する。更に、操作突片105が引かれると平坦壁部の上端部150が支点として機能することになり、容器軸Oに対して直交するX方向に引張応力が作用する。しかしながら、引張応力が作用する方向は、X方向だけである。これに対して、本発明では上述したように、操作突片5が容器軸Oの上方向に引かれると支点突起51が支点として機能することにより、図2中に示されるように容器軸Oの下方向と容器軸Oに対して直交するX方向に挟まれた斜め方向に引張応力が起立部6に作用するため、応力は容器軸Oの下方向とX方向の二方向に作用する。本発明においては、支点突起51が支点として機能するため従来技術には存在しない容器軸Oの下方向へ応力が作用することによって、引張応力が斜め方向に作用して弱化部30の伸び撓み変形量が大きくなり、従来に比べ弱い応力にて弱化部30の破断を開始でき、切り始めの抜栓力である初期抜栓力を低減することができる。
支点突起による効果を確認するため、抜栓における初期抜栓力を測定した。実施例としては、平坦壁部42の上端部46であって操作突片5の下面5aに、高さ4mm、幅7.2mmの矩形平板状を支点突起として設けたものを用い、比較例としては、平坦壁部42の上端部46に何ら設けていないものを用いた。
測定方法としては、図2に示されるように詰め替え容器を倒立状態にして本容器に組み合わせた状態にて、引張圧縮試験機により詰め替え容器の上方から荷重を負荷させた時の最大値を初期抜栓力として3回測定した。その結果を表1に示す。
Figure 0006044899
表1に示されるように、支点突起を設けた実施例では平坦壁部の上端部に何ら設けていない比較例に対し平均値にて3.89Nの低下、つまり初期抜栓力を17.2%低減することができた。
本実施形態によれば、注入口部A1にフック部21を係止させて、詰め替え容器1と本容器Aとを容器軸O方向に沿って相対的に接近移動させるという簡便な作業によって、内容物の詰め替え作業を容易に行うことができる。
また、容器本体2と本容器Aとを容器軸O方向に沿って相対的に接近移動させるまで、注出口3aは閉塞板4によって閉塞されているため、詰め替え前の段階で容器本体2内の内容物がこぼれることもない。
更に、本容器Aを倒立姿勢にすることなく、未開封の詰め替え容器1を倒立姿勢にして詰め替え作業を行うため、例えば本容器A内の内容物が残留している場合であっても、この内容物をこぼすことなく詰め替え作業を行うことができる。
また更に、容器本体2と本容器Aとを容器軸O方向に沿って相対的に接近移動させて注出口3aの閉塞板4を開封する抜栓において、支点突起51を設けることによって切り始めの抜栓力を低減できる。
そして、注出筒3の周壁に破断可能な薄肉部32を形成し、この薄肉部32に接続される接続部33を操作突片5の他端部にフック部21とともに設けることで、フック部21を注入口部A1に係止させて操作突片5を引っ張る閉塞板4の開封動作によって、薄肉部32を破断して空気置換孔32aを形成することができる。
これにより、注出口3aから内容物を注出しながらも、空気置換孔32aから容器本体2内に空気を導入し易くし、内容物の注出がスムーズにすることができる。空気置換孔32aは、閉塞板4の開封前は開口しないので、詰め替え容器1の運搬時等に内容物がこぼれ出ることはなく、かつ詰め替え容器1の開封と同時に空気置換孔32aを開口させることができる。
このように、簡単な操作で内容物の詰め替え作業をスムーズにし、かつ注出筒3内に内容物が滞留することも抑え、最後まで簡単に詰め替え作業を行うことができる。
また、フック部21近傍において、薄肉部32を避けて注出筒3の周壁に接続される第二接続部34を設けることで、フック部21に意図しない外力が加わっても、この外力を注出筒3の周壁における薄肉部32を避けた部位で支持することができ、運搬時等の薄肉部32の破断や閉塞板4の開封を防止することができる。
第二接続部34は、注出筒3を注入口部A1に挿入しきったとき、注出筒3の周壁から分離するとともにこの周壁を径方向で押圧することで、注出筒3の周壁が注入口部A1の内周に押し付けられ、注出筒3のガタツキを防止するとともに径方向位置を規定し、詰め替え作業を安定して行うことができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、注出筒3の上端面(注出口3aの開口面)が容器軸Oに対して斜めに傾斜するように形成したり、湾曲状、階段状又は波形状に形成してもよい。フック部21が、注入口部A1に注出筒3の先端部を挿入せずとも、注入口部A1に注出筒3を対向させた状態で注入口部A1に係止してもよい。
切り残し部31があれば閉塞板等の本容器内への脱落が確実に防止されるが、切り残し部をなくして閉塞板の全周を破断してもよい。
1 : 詰め替え容器
2 : 容器本体
2a : 口部
3 : 注出筒
3a : 注出口
4 : 閉塞板
5 : 操作突片
5a : 操作突片の下面
6 : 起立部
7 : 突片本体
7a : 突片本体の先端部
9 : 注出口部材
10 : 装着筒
11 : 筒部
13 : フランジ部
13a: フランジ部の上面
14 : シール筒
21 : フック部
21a: 下方延出部
21b: 底壁部
21c: 外壁部
22 : 内側面
23 : 外側面
24 : 外壁内側面
25 : 底壁部の上面
30 : 弱化部
31 : 切り残し部
32 : 薄肉部
32a: 空気置換孔
33 : 接続部
34 : 第二接続部
41 : 湾曲壁部
42 : 平坦壁部
43 : 延長突部
44 : リブ
44a: 変位上面
45 : 挿入固定部
46 : 上端部
46a: 外側面
46b: 緩傾斜面
47 : 肉抜き部
48 : 壁本体
48a: 壁本体の外側面
49 : 溝
49a: 溝の底面
51 : 支点突起
A : 本容器
A1 : 注入口部
O : 容器軸

Claims (2)

  1. 本容器(A)に詰め替える内容物が収容される容器本体(2)と、
    該容器本体(2)から容器軸(O)方向に沿った該容器本体(2)の外側に向けて延在すると共に、該本容器(A)の注入口(A1)内に差し込み可能とされ、且つ先端部に注出口(3a)が形成された注出筒(3)と、
    該注出口(3a)を閉塞すると共に、該注出口(3a)の開口周縁部に破断可能な弱化部(30)を介して連結された閉塞板(4)と、
    該閉塞板(4)に連結された操作突片(5)と、を備える詰め替え容器であって、
    該操作突片(5)が、
    一端部が該閉塞板(4)に連結され、且つ他端部が該注出筒(3)の径方向外側に配置された突片本体(7)と、
    該突片本体(7)の該他端部に設けられ、該本容器(A)の該注入口(A1)の開口端縁に係合するフック部(21)と、を備え、
    該注出筒(3)の壁部の上端部(46)には、該操作突片(5)の下面(5a)に向けて支点突起(51)が容器軸(O)方向に沿った該容器本体(2)の外側に起立設していることを特徴とする詰め替え容器。
  2. 前記支点突起(51)の形状が、矩形平板状、円柱状又は角柱状から選択される請求項1に記載の詰め替え容器。
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