JP6410662B2 - 詰め替え容器 - Google Patents
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Description
上記した詰め替え容器では、まずプルトップを引き上げて中栓の注出口を開封する。続いて、詰め替え容器を正立姿勢(口部が上向きの姿勢)に配置し、該詰め替え容器の中栓に、倒立姿勢(口部が下向きの姿勢)とされた本容器の口部を螺着する。そしてこの状態から、詰め替え容器と本容器とを上下反転させて、本容器を正立姿勢にするとともに詰め替え容器を倒立姿勢にする。これにより、詰め替え容器内の内容物が、詰め替え容器及び本容器の各口部の内側を流通して本容器内に詰め替えられる。
また、中栓の注出口を開封した後に、該中栓に対して本容器の口部を螺着するため、その螺合作業中に誤って詰め替え容器を倒すと、詰め替え容器内の内容物がこぼれ出るおそれがあった。
さらに、中栓に本容器の口部を螺着する際には、該本容器を倒立姿勢にするため、本容器内に内容物が残留していると、該内容物がこぼれるおそれがある。従って、本容器内の内容物を使い切った後でないと、詰め替え作業を行い難かった。
本発明に係る詰め替え容器は、本容器に詰め替える内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部から容器軸方向に沿った該容器本体の外側に向けて延在するとともに、前記本容器の注入口内に差し込み可能とされ、かつ先端部に注出口が形成された注出筒と、前記注出口に着脱自在に嵌合するとともに、前記注出筒に連結された閉塞板と、前記閉塞板に連結された操作突片と、を備え、前記操作突片は、前記注出筒の径方向の外側に配置され、容器軸方向に沿った前記容器本体の外側に向けて開口して前記本容器の注入口の開口端縁に係止するフック部と、一端部が前記閉塞板に連結され、かつ他端部が前記フック部に連結された突片本体と、を備え、前記注出筒の径方向において、前記注出筒における前記突片本体の一端部を挟んで前記突片本体の他端部と反対側となる部分には、容器軸方向に沿った前記容器本体の外側に向かって突出する突設片が配設され、前記突設片および前記突片本体の一端部には、これらを互いに離脱可能に係合させる係合部が形成されていることを特徴とする。
これにより、閉塞板を開封作動させて閉塞していた注出口を開放させることができる。その結果、注出口を通じて容器本体内の内容物を本容器内に注出することができ、本容器内への詰め替えを行うことができる。
以上のように、フック部を本容器に係止した状態で、詰め替え容器と本容器とを容器軸方向に沿って相対的に接近移動させるという簡便な作業によって、内容物を詰め替えることができる。
しかも、フック部を本容器に係止した後であっても、容器本体と本容器とを容器軸方向に沿って相対的に接近移動させるまでは、注出口は閉塞板によって閉塞されているので、詰め替え前の段階で容器本体内の内容物がこぼれることがない。
さらに、本容器を倒立姿勢にせず、未開封の詰め替え容器を倒立姿勢にして詰め替え作業を行うので、例えば本容器内の内容物が残留している場合であっても、内容物の詰め替え作業を行うことができる。
そして、突設片および突片本体の一端部に形成された係合部により、閉塞板に不意に外力が加えられても、突設片および突片本体の一端部の相対的な位置がずれることを抑制することが可能になり、閉塞板が不意の外力によって注出口から外れることを抑えることができる。
また、突設片および突片本体の一端部に形成された係合部により、閉塞板の閉塞状態を維持可能になるとともに、フック部に連なる突片本体を注出筒の本容器への差し込みに伴い引いて係合部の係合を解除することで、閉塞板を容易かつ確実に開封可能とし、内容物の詰め替え作業を効率よく行うことができる。
この場合、注出口から本容器内に内容物が注出される際に、本容器内の空気の一部が空気置換筒を通じて詰め替え容器内に導入される。このため、本容器内のエア抜きと詰め替え容器内の負圧の抑制とを同時に行うことができ、内容物の詰め替え作業をよりスムーズに行うことができる。
図1及び図2に示すように、本実施形態の詰め替え容器1は、本容器Aに詰め替える内容物N(何れも図4〜図6参照)が収容される有底筒状の容器本体2と、本容器Aの注入口1A内に差し込み可能とされ、先端部に注出口3aが形成された注出筒3と、該注出筒3の注出口3aを閉塞する閉塞板4と、該閉塞板4に連結された操作突片5と、を備えている。
注出筒3は、容器本体2の口部2aから容器軸O方向に沿って上方に向けて延在する筒状に形成されている。注出筒3は、下端部に連結された装着筒10を介して容器本体2の口部2aに装着されている。注出筒3の上端開口は注出口3aとなっている。
なお、空気置換筒6は、平坦壁部42の内周側に配置されるとより良い。すなわち、空気置換筒6が平坦壁部42側に配置される場合、湾曲壁部41側から開く閉塞板4の開動作にて内容物Nの吐出が先に行われ、その後に空気置換筒6を通じて空気の置換がなされるため、空気置換筒6内への内容物Nの入り込みを抑制することが可能になる。
なお、注出筒3の上端開口面3bは、容器軸Oに対して傾斜する方向に延在してもよく、または下方若しくは上方に向けて凸の曲面状に形成されてもよく、または階段状若しくは波形状に形成されてもよい。
なお、注出口3aを閉塞した閉塞板4に開方向又は注出筒3内への押し込み方向への付勢力が作用する構成であっても、係合部30によって閉塞板4が注出口3aを閉塞した閉塞状態に維持される。
なお、本実施形態では、係合部30が構成されることで、閉塞板4に対して容器軸O方向に不意な外力が加えられた場合でも、閉塞板4が開状態になること、又は閉塞板4が注出筒3内に入り込むことを抑制している。
図4を参照し、まず、詰め替え容器1を倒立姿勢にするとともに本容器Aを正立姿勢にした状態で、詰め替え容器1を本容器Aの上方に配置させる。そして、注出筒3を注入口1A内に差し込みつつ、突片本体20の他端部20bに連設されたフック部21を本容器Aの注入口1Aの開口端縁に係止させるように、詰め替え容器1と本容器Aとを組み合わせる。その際、保護突片16の外側面および注出筒3の湾曲壁部41の外周面は、注入口1Aの内周面との間に隙間s2を形成する。注出筒3が注入口1A内に進入すると、注出筒3の平坦壁部42の外側面は、注入口1Aの内周面に、突片本体20の他端部20bおよびフック部21の内側部21aを間に挟んで対向する。
これに対し、本実施形態では、突片本体20を引く力が閉塞板4から離間した補強リブ7の頂部7cに作用するので、閉塞板4に開封方向への回動力が作用し易い。またこのとき、閉塞板4に曲げが生じると閉塞板4への回動力が逃げてしまうが、閉塞板4は補強リブ7によって補強されているため、閉塞板4の曲げを抑えて閉塞板4を効率よく回動、開封させることが可能である。
しかも、フック部21を本容器Aに係止した後であっても、容器本体2と本容器Aとを容器軸O方向に沿って相対的に接近移動させるまでは、注出口3aは閉塞板4によって閉塞されているので、詰め替え前の段階で容器本体2内の内容物Nがこぼれることがない。
さらに、本容器Aを倒立姿勢にせず、未開封の詰め替え容器1を倒立姿勢にして詰め替え作業を行うので、例えば本容器A内の内容物Nが残留している場合であっても、内容物Nの詰め替え作業を行うことができる。
また、保護突片16および突片本体20の一端部20aに形成された係合部30により、閉塞板4の閉塞状態を維持可能になるとともに、フック部21に連なる突片本体20を注出筒3の本容器Aへの差し込みに伴い引いて係合部30の係合を解除することで、閉塞板4を容易かつ確実に開封可能とし、内容物Nの詰め替え作業を効率よく行うことができる。
例えば、保護突片16は、注出筒3の外周面に沿う単一の円弧状に限らず、係合部30を構成可能であれば、例えば周方向幅を抑えた突出片として設けてもよく、かつ複数設けてもよく、操作突片5の上端部よりも容器軸O方向高さが低くてもよい。
係合部30は、上記実施形態に対して、係止孔等の凹形状と係止爪等の凸形状とを逆にした構成でもよく、かつ互いに離脱可能に係合して閉塞板4を閉塞状態に維持可能な構成であれば凹凸の構成に限らない。さらに、係合部30の係合強さ等を適宜調整することによって、不意な外力に対する閉塞板4のロックに加え、閉塞板4を開く際の切掛とすることが可能である。すなわち、係合部30の係合が解除される際に勢いを付けることによって、閉塞板4を開放しやすくすることができる。
また、上記実施形態では、フック部21と注出筒3の外周面とをブリッジ部22を介して互いに連結したが、これらを連結しなくてもよい。
また、注出筒3は、平坦壁部42を有さず全周が湾曲壁部41からなる円筒状にしてもよい。
また、容器本体2における口部2a及び胴部2bは、円形状に限らず、例えば、矩形状若しくは楕円形状等、適宜の形状でもよい。
また、上記実施形態では、閉塞板4が容器軸O上に位置し、かつ容器軸Oに直交しているが、例えば、閉塞板4が、容器軸Oを回避した位置に配置されてもよく、かつ閉塞板4が容器軸Oに直交せず傾斜したり湾曲もしくは屈曲してもよい。
1A 注入口
2 容器本体
2a 口部
3 注出筒
3a 注出口
4 閉塞板
5 操作突片
6 空気置換筒
16 保護突片(突設片)
20 突片本体
20a 一端部
20b 他端部
21 フック部
30 係合部
A 本容器
O 容器軸
N 内容物
Claims (2)
- 本容器に詰め替える内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部から容器軸方向に沿った該容器本体の外側に向けて延在するとともに、前記本容器の注入口内に差し込み可能とされ、かつ先端部に注出口が形成された注出筒と、
前記注出口に着脱自在に嵌合するとともに、前記注出筒に連結された閉塞板と、
前記閉塞板に連結された操作突片と、を備え、
前記操作突片は、
前記注出筒の径方向の外側に配置され、容器軸方向に沿った前記容器本体の外側に向けて開口して前記本容器の注入口の開口端縁に係止するフック部と、
一端部が前記閉塞板に連結され、かつ他端部が前記フック部に連結された突片本体と、を備え、
前記注出筒の径方向において、前記注出筒における前記突片本体の一端部を挟んで前記突片本体の他端部と反対側となる部分には、容器軸方向に沿った前記容器本体の外側に向かって突出する突設片が配設され、
前記突設片および前記突片本体の一端部には、これらを互いに離脱可能に係合させる係合部が形成されていることを特徴とする詰め替え容器。 - 請求項1記載の詰め替え容器であって、
前記注出筒内には、容器軸方向に延びるとともに、内径が前記注出筒の内径より小さい空気置換筒が配設され、
前記注出筒および空気置換筒は、互いに一体に形成されていることを特徴とする詰め替え容器。
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