JP6979271B2 - 容器の接続具、容器の内容物調製具、及び飲食品の調製方法 - Google Patents

容器の接続具、容器の内容物調製具、及び飲食品の調製方法 Download PDF

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Description

本発明は、二つの容器の口部に装着して、一方の容器(第1容器)から他方の容器(第2容器)に内容物を移動可能に接続する容器の接続具、容器の内容物調製具、及び飲食品の調製方法に関する。
従来、例えば、洗浄剤などの分野では、パウチ型の詰め替え容器からボトル容器に液状内容物を詰め替えることが行われている。
洗浄剤等の液状内容物の詰め替えにおいて、液状内容物の漏れを防止し、液状内容物の詰め替え作業を容易にすることを目的として、以下の技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、前記詰め替え用冶具を用いることで、内容物が充填されたパウチを倒立させた状態でボトルの口部に接続し、パウチとボトルとを近接させて内容物を移動させる技術が開示されている。
また、特許文献2〜5にはチューブ容器の口部同士を接続し、チューブからチューブへ内容物を移し替えるジョイント部材が開示されている。
なお、内容物が充填された容器に関連する技術として、粘性流動剤を充填されたチューブの押出口からチューブ内への逆流を防止することを目的として、逆止弁を有した逆流防止具を容器の口部付近に取付ける技術(特許文献6等)が知られている。
また、一般的に、容器内の液状内容物を容器外へ円滑に移動させることを目的として、容器内に空気を導入する空気流入孔を設ける技術が知られている(特許文献7、特許文献8等)。
特開2004−123098号公報 特開2012−62103号公報 特開昭58−1662号公報 実開昭49−97242号公報 登録実用新案第3190229号公報 特開平10−157751号公報 特許第4892017号公報 登録実用新案第3128166号公報
ところで、近年、ゼリー飲料やペットフード、トイレタリー製品等の包装材として、スパウト(抽出口)を有したスパウト付きパウチ(以下、パウチと記載する)が広く普及している。このパウチは、軽量かつ省スペースである上、内容物の抽出がしやすいという利点がある。特に、ゼリー飲料においては、スパウトから直接、吸引喫食することができるという手軽さにおいて人気がある。
本発明者らは、パウチの新たな利用方法として、予めパウチ内に混合用内容物(例えば、粉ミルクやゼリー飲料の原料等)を収容しておき、喫食の際に、パウチ内にPETボトル等の他の容器から液状内容物(例えば、水や湯等)を導入して混合することで、パウチ内で目的とする飲食品を調製するという、新たな飲食品の調製法を見出した。
ここで、通常、飲食品の原料と水とを混合することにより飲食品を調製しようとする場合には、混合用内容物の分量に対して、適した分量の液状内容物をパウチ内に導入し、混合する必要がある。
特許文献1ないし特許文献5に記載された従来の接続具は、単に、パウチ容器内の液状内容物を空のボトル容器へ移動させることのみを目的とするものであり、一の容器の液状内容物を、他の内容物を収容する他の容器へ移動させて、他の容器内で飲食品を調製することは想定されていない。従って、液状内容物の移動量を調整することは考えられていない。
なお、特許文献6に記載された逆止弁は、内容物がチューブの押出口からチューブ内に逆流して雑菌が混入することを防止するものであり、混合後の飲食品が逆流することを防止する機構について検討されたものではない。
さらに、特許文献7,8に記載された空気流入口は、容器内に空気を導入することで通常の吸引喫飲が行えるようにするものであり、内容物の移動量の調製を円滑に行うための圧力調整機構について検討されたものではない。
そこで、本発明は、一方の容器から他方の容器に内容物を移動させる際に、衛生的かつ定量的に内容物を移動させることができる容器の接続具を提供することを課題とする。
また、本発明は、一方の容器内に収容された内容物を他方の容器に一定量移動させ、他方の容器内に収容された内容物と混合する内容物調製具及び飲食品の調製方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る容器の接続具は、二つの容器の口部に装着して、一方の容器から他方の容器に内容物を移動可能に接続する容器の接続具であって、本体部と、内容物の移動量を調整する移動量調整機構とを備え、前記本体部は、前記一方の容器の口部に装着する第1装着部と、前記他方の容器の口部に装着する第2装着部と、前記内容物の移動用通路と、を有していることを特徴とする。
本発明に係る容器の接続具によれば、一方の容器の口部に装着する第1装着部と、他方の容器の口部に装着する第2装着部と、内容物の移動量を調整する移動量調整機構とを備えているので、一方の容器から他方の容器に内容物を移動させる際に、衛生的かつ定量的に内容物を移動させることができる。特に、一方の容器に大型の容器を用い、他方の容器に小型の容器を用いる場合に、移動量調整機構によって、小型の容器に必要な量だけの内容物を効率的にかつ容易に移動させることが可能になる。
本発明の好ましい形態では、前記移動用通路に、前記内容物の逆流防止機構が設けられる。このように、移動用通路に内容物の逆流防止機構を設けることで、他方の容器から一方の容器へと内容物が逆流するのを防止することができる。また、この逆流防止機構の存在により、逆流防止のための二つの容器の相対的な位置関係や容器自体の姿勢、作業姿勢等に配慮する必要もなくなる。これにより、内容物が移動済となった他方の容器を接続具から取り外す際、あるいは接続具自体を容器から取り外す際の作業性を格段に向上させることができる。
本発明の好ましい形態では、前記逆流防止機構に、前記移動用通路を開閉可能な逆止弁が用いられる。このように、逆流防止機構に、移動用通路を開閉可能な逆止弁を用いることで、移動用通路の内壁を利用して簡易な構造の逆止弁を容易に配置することができる。
本発明の好ましい形態では、前記本体部には、前記第1装着部に装着される容器内に外部の空気を流入させる空気流入孔が設けられる。このように、本体部に、第1装着部に装着される容器内に外部の空気を流入させる空気流入孔を設けることで、一方の容器から他方の容器に内容物を円滑に移動させることができる。
本発明の好ましい形態では、前記移動量調整機構は、一端側が前記移動用通路に接続され、他端側が前記一方の容器内に位置する長さを有する筒状体を備えている。
移動量調整機構として、一端側を移動用通路に接続し、他端側を一方の容器内に位置させる長さの筒状体を採用することで、一方の容器から他方の容器への内容物の移動を可能にすると共に、その内容物の移動量を容易に調整することができる。
本発明の好ましい形態では、前記移動量調整機構は、一端側が前記移動用通路に着脱可能に接続され、他端側が前記一方の容器内に位置する長さを有する複数の筒状体を備え、各筒状体の長さが互いに異なる。
移動量調整機構として、長さが互いに異なる複数の筒状体を備える構成とした場合、その複数本の筒状体のうち、内容物の必要な移動量に対応した長さの筒状体を選択して用いることで、一方の容器から他方の容器への内容物の移動量を容易に調整することができる。
本発明の好ましい形態では、前記筒状体は、長さ方向に伸縮可能に接続される複数の単位筒状体により構成される。このように、筒状体を、長さ方向に伸縮可能に接続される複数の単位筒状体により構成することで、筒状体の長さを任意の長さに調整することが可能になる。これにより、内容物の移動量を必要とする任意の量に調整することができる。
本発明の好ましい形態では、前記第1装着部は、前記一方の容器の口部を受容する第1受容部を有し、前記第2装着部は、前記他方の容器の口部を受容する第2受容部を有し、それら第1受容部と第2受容部との間に、前記内容物の移動用通路が設けられ、その移動用通路に、前記内容物の逆流防止機構が設けられる。
このように、第1装着部及び第2装着部を、容器の口部を受け入れる受容部の構造としているので、口部の雄ねじを利用した、ねじ込み式や無理嵌め式の簡易な液密構造を採用することができる。さらに、一方の容器の口部を受容する第1受容部と、他方の容器の口部を受容する第2受容部との間に移動用通路を設けることで、移動用通路を短絡して全体構造を簡素化することができる。
本発明の好ましい形態では、前記移動量調整機構は、前記本体部に設けられて前記第1受容部の方向に往復移動可能な可動体と、この可動体の往復移動に伴って前記移動用通路を開閉する弁体とを備え、前記可動体に前記第2受容部が設けられる。
移動量調整機構を、第1受容部の方向に往復移動可能な可動体と、可動体の往復移動に伴って移動用通路を開閉する弁体とで構成することで、弁体の開度を可動体の移動量で調整することができ、これにより内容物の移動量を無段階に調整することができる。
本発明の好ましい形態では、前記可動体と前記本体部との間に、前記可動体を前記第1受容部の方向へ付勢する付勢手段が設けられ、その付勢手段は、前記他方の容器の内容物を含む重量に応じて前記弁体が閉動作する付勢力に設定される。
このように、可動体と本体部との間に設ける付勢手段を、他方の容器の内容物を含む重量に応じて弁体が閉動作する付勢力に設定することで、内容物を他方の容器に移動させる前には弁体を開状態に保持し、内容物を他方の容器に必要量移動させることで、弁体を閉状態にすることができる。これにより、内容物の移動量を簡易に調整することができる。
本発明の好ましい形態では、前記移動量調整機構は、前記移動用通路を開閉可能な弁体と、前記可動体が第1受容部の方向へ移動した際に、前記弁体を開動作させる弁体操作部とを備える。
このように、移動用通路を開閉可能な弁体を設け、可動体には、その可動体が第1受容部の方向へ移動した際に、弁体を開動作させる弁体操作部を設けることで、可動体の移動量に応じて弁体の開度を調整することができる。これにより、内容物の移動量を簡易に調整することができる。
本発明の好ましい形態では、前記移動量調整機構は、前記移動用通路に設けられた流量調整弁と、その流量調整弁の開度操作を行う操作部材とを備える。
このように、移動用通路に設けた流量調整弁の開度操作を、操作部材によって行う構成とすることで、流量調整弁の開度を手動操作で容易に行うことができる。これにより、内容物の移動量を簡易に調整することができる。
本発明の好ましい形態では、前記第1装着部に対する一方の容器の装着方向と、前記第2装着部に対する他方の容器の装着方向とが交差する構造とされる。
このように、第2装着部の装着方向を、第1装着部の装着方向と交差させることで、例えば交差角を45度から90度の範囲で交差させることで、移動させる内容物を収容した一方の容器を一定角度傾けるだけで、その傾き角度に応じた内容物の移動量とすることができる。これにより、内容物の移動量を簡易に調整することができる。
本発明の好ましい形態では、前記本体部に、前記一方の容器の傾斜角度と、内容物の移動量との関係を示す目盛りが表示される。
このように、一方の容器の傾斜角度と、内容物の移動量との関係を示す目盛りを表示することで、内容物の移動量を簡易にかつ精度よく調整することができる。
本発明の好ましい形態では、前記本体部の第1装着部は、前記一方の容器の口部内に液密に挿入される第1挿入部を有し、前記第2装着部は、前記他方の容器の口部内に液密に挿入される第2挿入部を有し、それら第1挿入部と第2挿入部との間に、前記内容物の移動用通路が設けられる。
このように、第1装着部及び第2装着部を、容器の口部内に液密に挿入される第1挿入部及び第2装着部とすることで、装着部を簡易な構造とすることができる。
本発明の好ましい形態では、本体部の第1挿入部及び第2挿入部の少なくとも表面部分が、弾力性を有する素材により形成される。
このように、本体部の第1挿入部及び第2挿入部の少なくとも表面部分を、弾力性を有する素材により形成することで、各挿入部の容器口部への装着をワンタッチで液密にしかも確実に装着することができる。
本発明に係る容器の内容物調製具は、口部を有する一方の容器と、口部を有する他方の容器と、それら両容器の口部どうしを接続する接続具と、前記一方の容器から前記他方の容器への内容物の移動量を調整する移動量調整機構とを備え、前記接続具は、前記一方の容器の口部に装着する第1装着部と、前記他方の容器の口部に装着する第2装着部と、前記内容物の移動用通路とを有し、前記移動量調整機構は、前記一方の容器、前記他方の容器、及び前記接続具の少なくとも何れかに設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、口部を有する二つの容器と、両容器の口部どうしを接続する接続具と、一方の容器から他方の容器への内容物の移動量を調整する移動量調整機構とを備えているので、一方の容器から他方の容器に衛生的かつ定量的に内容物を移動させて、他方の容器内に内容物を調製することができる。また、移動量調整機構を、一方の容器、他方の容器、及び接続具の少なくとも何れかに設ける構成とすることで、容器の形状や構造、容器の素材等に左右されず、種々の形態で、内容物の移動量を調整することが可能である。
本発明の好ましい形態では、前記移動量調整機構は、前記一方の容器に設けられ、その一方の容器は、外圧又は内圧により変形して内容積が減少可能に、あるいは押圧操作により変形可能に構成される。
このように、一方の容器を、外圧又は内圧により変形して内容積が減少可能に、あるいは押圧操作により変形可能な構成とすることで、例えば両容器の少なくとも一方に移動量を示す目盛り等を表示しておくことで、内容物の移動量を確かめながら、他方の容器の内容物を調製することができる。
本発明の好ましい形態では、前記一方の容器と前記他方の容器に異なる内容物が収容される。一方の容器と他方の容器に異なる内容物を収容することで、一方の容器の内容物の他方の容器への移動により、両者の内容物を混合することができ、他方の容器内に、目的とする内容物を調製できる調製具を得ることができる。
本発明は、容器の内容物調製具を用いた飲食品の調製方法であって、前記一方の容器と前記他方の容器に異なる飲食品を収容しておき、前記接続具を用いて前記両方の容器の口部どうしを接続した後、前記一方の容器の飲食品を前記他方の容器に一定量移動させて他方の容器の飲食品と混合することを特徴とする。
本発明によれば、一方の容器と他方の容器に異なる飲食品を収容しておき、一方の容器の飲食品を他方の容器に一定量移動させて他方の容器の飲食品と混合することで、他方の容器内に、目的とする飲食品を調製することができる。
本発明の好ましい形態では、前記一方の容器に収容される飲食品が液状であり、前記他方の容器に収容される飲食品が固形状又は半固形状である。
このように、一方の容器に収容される飲食品を液状とし、他方の容器に収容される飲食品を固形状又は半固形状とすることで、一方の容器から他方の容器への飲食品の移動を容易にし、他方の容器内に種々の形態の飲食品を調製することが可能となる。また、他方の容器内の飲食品の水分量を低減させることで、飲食品の保存性を高めることも可能となるので、調製する飲食品の種類を大幅に拡大することが可能になる。
本発明によれば、一方の容器から他方の容器に内容物を移動させる際に、衛生的かつ定量的に内容物を移動させることができる容器の接続具を提供することができる。
また、本発明によれば、一方の容器内に収容された内容物を他方の容器に一定量移動させ、他方の容器内に収容された内容物と混合する内容物調製具及び飲食品の調製方法を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る内容物調製具を示す概略図である。 本発明の実施形態1に係る容器の接続具の断面図である。 本発明の実施形態1に係る容器の内容物調製具の使用例を示す概略図である。 本発明の実施形態1に係る容器の内容物調製具の使用例を示す概略図である。 本発明の実施形態1に係る容器の内容物調製具の使用例を示す概略図である。 本発明の実施形態2に係る容器の接続具の断面図である。 本発明の実施形態3に係る容器の接続具の断面図である。 本発明の実施形態3に係る容器の接続具の使用状態を示す断面図である。 本発明の実施形態4に係る容器の接続具の開弁状態を示す断面図である。 本発明の実施形態4に係る容器の接続具の閉弁状態を示す断面図である。 本発明の実施形態5に係る容器の接続具の開弁状態を示す断面図である。 本発明の実施形態5に係る容器の接続具の閉弁状態を示す断面図である。 本発明の実施形態6に係る容器の接続具の閉弁状態を示す断面図である。 本発明の実施形態6に係る容器の接続具の開弁状態を示す断面図である。 本発明の実施形態7に係る容器の接続具を示す断面図及びA矢視図である。 本発明の実施形態7に係る容器の接続具の本体部に付される目盛りを示す図である。 本発明の実施形態8に係る容器の接続具を示す断面図である。
(実施形態1)
以下、本発明の内容物調製具の実施形態1について、図1〜図5を参照して詳細に説明する。
図1は、雄ねじ付き口部を有する2つの容器と、これを接続する接続具を備える内容物調製具の実施形態を示す図である。図2は実施形態1に係る接続具の断面図である。図3〜図5は、内容物調製具の使用例を示す図である。
この実施形態に係る容器の接続具1は、図1及び図3示すように、二つの容器2、3の口部2a、3aに装着して、一方の容器2から他方の容器3に内容物を移動可能に接続するもので、本体部10と、内容物の移動量を調整する移動量調整機構20とを備えている。
本体部10は、一方の容器2の口部2aに装着する第1装着部11と、他方の容器3の口部3aに装着する第2装着部12と、内容物の移動用通路13とを有している。なお、図1では、一方の容器2については市販のペットボトルを例示し、他方の容器3についてはパウチタイプとボトルタイプの二種類を例示している。
本体部10は、全体が合成樹脂により筒状に形成され、その一端側(図2において上半部)に第1装着部11が設けられ、他端側(図2において下半部)に第2装着部12が設けられている。第1装着部11は、一方の容器2の口部2aを受容する第1受容部110を有し、第2装着部12は、他方の容器3の口部3aを受容する第2受容部120を有している。そして、第1受容部110と第2受容部120との間に、内容物の移動用通路13が設けられ、その移動用通路13に、内容物の逆流防止機構14が設けられている。
第1受容部110には、一方の容器2の雄ねじ2bがねじ込まれる、雌ねじ11bが設けられている。第2受容部120には、他方の容器3の雄ねじ3bがねじ込まれる雌ねじ12bが設けられている。第2受容部120は、小径の筒状部材121に設けられている。この小径の筒状部材121は、その一端側に設けられた雄ねじ部分が、本体部10の多端側に設けられたねじ穴10aにねじ込まれて結合されている。第2受容部120は、内容物の移動用通路13と同軸に、かつ、ほぼ同一の内径に形成されている。
内容物の逆流防止機構14として、ここでは逆止弁が採用されている。この逆止弁は、移動用通路13と同軸に配置される弁孔141を有する筒状弁箱142と、弁孔141の周囲を便座として開閉動作可能な弁体143とを有している。移動用通路13の内壁部分には、筒状弁箱142を収容するための大径部131が設けられている。
大径の本体部10と、それより小径の筒状部材121は、合成樹脂等により一体成形しても良い。しかし、逆流防止機構14を移動用通路13に組み込む作業や保守作業等を容易にするため、図示例では小径の筒状部材121をねじ込み式の別部材として構成している。
なお、逆流防止機構14としては、図示例の逆止弁に代えて、液体を透過させずに気体を透過せるスポンジ状素材等からなるフィルタ部材を用いることも可能である。
移動量調整機構20は、一端側が移動用通路13に着脱可能に接続され、他端側が一方の容器2内に位置する長さLを有する筒状体21を備えている。この筒状体21の外径は移動用通路13の内径とほぼ等しく形成されていて、その一端側を移動用通路13内に無理嵌めできるように設定されている。図示例では、筒状体21の内部が逆止弁14の弁孔141と連通する形態となるように、その筒状体21の一端が筒状弁箱142部分に当接している。これにより、筒状体21の内部が、一方の容器2から他方の容器3への内容物の移動用通路として利用されている。
筒状体21の長さLは、図3に示すように、一方の容器2よりも短く形成されている。この筒状体21の具体的な長さとしては、図4、図5に示すように、接続具1を介して容器2、3を接続した状態において、筒状体21の他端が容器2の底部に達しない長さhに設定されている。この長さhは、一方の容器2から他方の容器3への内容物の移動量に相当している。したがって、筒状体21の長さLを調整することで、一方の容器2の形状や内容積との関係において、内容物の移動量を調整することができる。
筒状体21の内周面と両端の開口部分には、オゾン処理等による親水加工が施されている。この親水加工を施す理由は、内部を流路として利用する筒状体21の濡れ性改善を図るもので、内容物が水等の液体である場合に、その内容物の単位時間あたりの移動量を改善できるからである。これにより、小さい内径の筒状体を採用することも可能になる。
本体部10の下半部には、図2に示すように、第1装着部11に装着される一方の容器2内に外部の空気を流入させる空気流入孔15が設けられている。この空気流入孔15には、気体を透過し液体を透過させないように機能するフィルタ部材151が設けられている。このフィルタ部材151には、例えばガラス繊維製、樹脂(レーヨン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン等)製等の綿状構造体が好適に用いられる。
このフィルタ部材151を含む空気流入孔15には、撥水加工が施されている。撥水加工を施す理由は、空気流入孔15からの水漏れを防止するためである。また、フィルタ部材151が一方の容器2内の溶液に浸漬し、水濡れしてしまうことを防ぎ、さらに、空気の透過率が悪化する等の機能低下、カビが生える等の衛生面の問題を防ぐためである。
このように構成された内容物調製具の使用例について説明する。
一方の容器2には内容物として水が収容され、他方の容器3には内容物として粉ミルクが収容されている。
まず、図3に示すように、接続具1の第2装着部12を他方の容器3の口部3aにねじ込んで装着し、筒状体21をその他端から一方の容器2内へ挿入し、図4に示すように、第1装着部11を一方の容器2の口部にねじ込んで装着する。
次に、図5に示すように、一方の容器2を上にし、他方の容器3を下にして、その状態を保持することにより、一方の容器2から他方の容器3へ水(内容物)を一定量(高さhに相当する量)移動させることがきる。
即ち、一方の容器2を、図4の状態から、天地逆の図5の状態に変化させると、容器2の水(内容物)が筒状体21の内部流路、弁孔141、第2受容部120を経由して、他方の容器3へ移動する。この際、容器2の内圧(空気圧)は水(内容物)の移動(流出)に伴って低くなるが、容器2内には空気流入孔15から外部の空気が流入するので、水(内容物)の移動が妨げられることはない。
また、接続具1には、他方の容器3からの逆流を防止する逆流防止機構14が設けられているので、他方の容器3への水(内容物)の移動が完了した後、その他方の容器3を接続具1から取り外す作業では、他方の容器3の姿勢等に注意を払う必要がないので、その分、作業性も良くなる。
一方の容器2から他方の容器3への水(内容物)の移動が完了した後、必要に応じて他方の容器3に振動を加える等して、水と粉ミルクを混合することで、他方の容器3内でミルクを調製することができる。
以上説明した実施形態1では、一方の容器2の内容物が水であり、他方の容器3の内容物が粉ミルクであり、一方の容器2から他方の容器3へ水が移動することにより、他方の容器3内にミルクが調製される場合を説明したが、各容器の内容物はこれらに限られるものではない。
例えば、調製される内容物として、液状又はゲル状の飲食品が好ましく挙げられる。このような飲食品として、乳飲料、清涼飲料、野菜飲料、果実飲料、ゼリー、流動食等が好ましく挙げられる。
また、このような飲食品を調製するための内容物調製具における一方の容器には、水を収容することが好ましい。
また、他方の容器には前記調製される飲食品の水分の少なくとも一部を除去した組成物に相当する内容物を収容することが好ましい。他方の容器に収容される内容物は、固形状、半固形状であることが、保存性、流通性、保管性等の観点から好ましい。
固形状としては、粉末状、顆粒状、タブレット状等が挙げられる。半固形状としてはペースト状、ゼリー状が挙げられる。
また、実施形態1では、移動量調整機構が接続具に設けられている実施形態について説明したが、移動量調整機構は、接続具、一方の容器、他方の容器の何れかに設けられていればよい。容器に移動量調整機構を設ける場合の例としては、容器に目盛りを表示することが挙げられる。
例えば、目盛りを一方の容器に表示しておき、他方の容器は、外圧又は内圧により変形して内容積が減少可能に、あるいは押圧操作により変形可能に構成しておくことで、内容物の移動量を確かめながら、他方の容器内に、内容物を調製することができる。
(実施形態2)
図6は、本発明に係る容器の接続具の実施形態2を示す縦断面図である。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
この実施形態にかかる容器の接続具1も、二つの容器2、3の口部2a、3aに装着して、一方の容器2から他方の容器3に内容物を移動可能に接続するもので、本体部10と、内容物の移動量を調整する移動量調整機構20とを備えている。
本体部10は、第1装着部11と、第2装着部12と、内容物の移動用通路13とを有している。第1装着部11は、一方の容器2の口部2aを受容する第1受容部110を有し、第2装着部12は、他方の容器3の口部3aを受容する第2受容部120を有している。そして、第1受容部110と第2受容部120との間に、内容物の移動用通路13が設けられ、その移動用通路13に、内容物の逆流防止機構14が設けられている。
移動量調整機構20は、一端側が移動用通路13に接続され、他端側が一方の容器2内に位置する長さを有する筒状体21を備えている。この筒状体21は、長さ方向に伸縮可能に接続される複数の単位筒状体21a、21bにより構成されている。
この実施形態では、単位筒状体21a内に、単位筒状体21bが液密状態に挿入され、長さ方向に伸縮可能な筒状体21として構成されている。内側になる単位筒状体21bは、外側になる単位筒状体21aよりも少し長めに形成されている。これにより、内側の単位筒状体21bを引き出しやすくしている。
この実施形態によれば、筒状体21を、長さ方向に伸縮可能に接続される複数の単位筒状体21a、21bにより構成することで、筒状体の長さを任意の長さに調整することが可能になる。これにより、内容物の移動量を必要とする任意の量に調整することができる。
なお、この実施形態では、2本の単位筒状体21a、21bを用いた例を示したが、単位筒状体を3本以上用いて筒状体21を構成しても良い。
また、移動量調整機構20を構成する筒状体として、実施形態1で示した筒状体21の長さLが異なる複数の筒状体21を準備しておき、目的とする内容物の移動量に対応させて、それらの筒状体21を取り換えて使用するようにしても良い。
(実施形態3)
図7は本発明の実施形態3に係る接続具の縦断面図であり、図8はその使用状態の縦断面図である。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
この実施形態にかかる容器の接続具1も、二つの容器2、3の口部2a、3aに装着して、一方の容器2から他方の容器3に内容物を移動可能に接続するもので、本体部10と、内容物の移動量を調整する移動量調整機構20とを備えている。
本体部10は、第1装着部11と、第2装着部12と、内容物の移動用通路13とを有している。第1装着部11は、一方の容器2の口部2aを受容する第1受容部110を有し、第2装着部12は、他方の容器3の口部3aを受容する第2受容部120を有している。そして、第1受容部110と第2受容部120との間に、内容物の移動用通路13が設けられている。
この実施形態では、先の実施形態で示した第1受容部110の雌ねじ11b、及び第2受容部120の雌ねじ12bに代えて、合成ゴム等の弾力性素材により形成された弾性筒状体11c、12cをそれぞれ装着する構成としたものである。
この実施形態によれば、第1受容部110及び第2受容部120に設ける雌ねじ11b、12bの代わりに弾性筒状体11c、12cを用いる構成としているので、対応する口部の雄ねじと、受容部の雌ねじとのねじ山が合わない規格のものでも第1装着部11及び第2装着部12に対して、一方の容器2及び他方の容器3をそれぞれ液密に装着して使用することができる。
(実施形態4)
図9及び図10は、本発明の実施形態4に係る容器の接続具を示す断面図である。この実施形態4に係る容器の接続具1は、先の実施形態とは異なる移動量調整機構30を備えている点に特徴がある。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図9は、接続具1の開弁状態を示し、図10は、接続具1の閉弁状態を示している。この実施形態4に係る移動量調整機構30は、第1受容部110の方向に往復移動可能な可動体31と、この可動体31の往復移動に伴って移動用通路13を開閉する弁体32と、可動体31を第1受容部110の方向へ付勢するスプリング33(付勢手段の一例)と、を備えている。
また、この実施形態に係る接続具の本体部10は、弁体32が液密に当接される弁座16と、可動体31及び弁体32の移動範囲を制限する係止部17と、をさらに有している。
可動体31は、全体として筒状に形成され、弁体32と接続される筒状部310と、第2受容部120を有する筒状部材121と、この筒状部材121と接続されるフランジ部311と、を有している。なお、図示例では、可動体31に逆止弁14を設けた例を示したが、移動用通路13中であれば他の部位にも配置することができる。
フランジ部311は、本体部10内に形成された係止部17の内径よりも、大径に形成されている。そのため、可動体31の第1受容部110方向への移動限界位置は、フランジ部311が係止部17に当接する位置とされる。一方で、筒状部310は、係止部17よりも小径(又は、同径)に形成されている。
弁体32は、弁座16の内径よりも大径に形成された弁部320と、可動体31の内側に内容物を導入する導入孔321と、可動体の筒状部310よりも大径に形成された段部322と、を有している。なお、図9及び図10では、製作性を考慮して、可動体31や弁体32を別部材とした例を示したが、一体に形成することも可能である。
スプリング33は、筒状部310の外周に設けられ、一端側が段部322に当接され、他端側が係止部17に当接されている。そのため、外力が加わっていない通常時においては、スプリング33の弾性力により、可動体31および弁体32は第1受容部110の方向へ付勢されている。スプリング33はフランジ部311と係止部17との間に、あるいは筒状部材121と本体部10との間に設けても良い。
また、図には示していないが、本体部10と可動体31の間にパッキン等を設けることにより、容器の接続具1の水密性を向上させてもよい。
次に、この実施形態4に係る接続具1の開閉動作や作用等について、図9及び図10を参照して説明する。
図9は、スプリング33の弾性力により、弁部320が弁座16から離間させられた状態(開弁状態)を示している。この開弁状態においては、一方の容器2内に充填された内容物が、弁体320と弁座16の間,導入孔321,及び,可動体31の内側を経由して、他方の容器3内に導入される。また、この時、可動体31及び弁体32は、第2受容部120の上面が係止部17に当接されることにより位置決めされている。
一方、図10は、内容物の移動に伴い他方の容器3の重量が増加することによって、他方の容器3の重力がスプリング33の弾性力に打ち勝って、可動体31が下方に移動し、弁体32が弁座16に当接した状態(閉弁状態)を示している。この閉弁状態においては、弁体32が弁座16に付勢されて液密に当接されるため、移動用通路13が遮られ、内容物は他方の容器3に導入されない。
なお、スプリング33の弾性力は、他方の容器3の内容物を含む重量に応じて弁体32が閉動作する付勢力に設定されることが望ましい。すなわち、他方の容器3内に導入された内容物が所望の重量になった際に閉弁するよう、付勢手段の付勢力は所望の重量に対応した範囲に設定しておくことが望ましい。
この実施形態によれば、移動量調整機構30を、第1受容部110の方向に往復移動可能な可動体31と、可動体31の往復移動に伴って移動用通路を開閉する弁体32とにより構成することで、弁体32の開度を可動体31の移動量で調整することができ、これにより内容物の移動量を無段階に調整することができる。
すなわち、内容物の移動量を多く調整したい場合には、可動体31を第1受容部110の方向に移動させて弁体32と弁座16の間隙を広く設定し、逆に、内容物の移動量を少なく調整したい場合には、可動体31を第2受容部120の方向に移動させて弁体32と弁座16の間隙を狭く設定することができる。
また、この実施形態によれば、可動体31と本体部10との間に設ける付勢手段を、他方の容器3の内容物を含む重量に応じて弁体32が閉動作する付勢力に設定することで、内容物を他方の容器3に移動させる前には弁体32を開状態に保持し、内容物を他方の容器3に必要量移動させることで、弁体32を閉状態にすることができる。
これにより、接続具1に、一方の容器2及び他方の容器3を接続し、他方の容器3を下方に配置にして吊るしておくだけで、自動的に一定量の内容物を他方の容器3に移動させることができる。
(実施形態5)
次に、本発明の実施形態5に係る容器の接続具1について、図11及び図12を参照して説明する。この実施形態5に係る容器の接続具1は、先の実施形態とは異なる移動量調整機構40を備える点に特徴がある。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図11は、実施形態5に係る接続具1の開弁状態を示す断面図である。図12は、実施形態5に係る接続具1の閉弁状態を示す断面図である。
この実施形態5に係る移動量調整機構40は、図11及び図12に示すように、移動用通路13を開閉可能な弁体41と、第1受容部110の方向に往復移動可能な可動体31と、この可動体31が第1受容部110の方向へ移動した際に弁体41を開動作させる弁体操作部42と、を備えている。
また、本体部10と弁体操作部42の間には、接続具1の水密性を高めるパッキンPが設けられている。
弁体41は、可撓性を有する材料により円盤状に形成されており、第1受容部110の方向に向かって揺動自在に設けられている。この弁体41は、可動体31が第2受容部120の方向(図11及び図12において下方向)へ移動した状態において、内容物からの圧力を受け付けて閉弁されている(図12参照)。
なお、可撓性を有した円盤状の弁体41を例示したが、ラムネ瓶内のビー玉のような球状の弁を採用することも可能である。
弁体操作部42は、可動体31に接続されており、弁体41を押し上げる突起部420と、可動体31の内側に内容物を導入する導入孔421と、を有している。
この突起部420は、可動体31が第1受容部110の方向(図11及び図12において上方向)に移動した際に、弁体41を押し上げることで、移動用通路13が開通するよう構成されている(図11参照)。
この実施形態によれば、移動用通路13を開閉可能な弁体41を設け、可動体31には、その可動体41が第1受容部110の方向へ移動した際に、弁体41を開動作させる弁体操作部42を設けることで、可動体31の移動量に応じて弁体41の開度を調整することができる。これにより、内容物の移動量を手動操作で簡易に調整することができる。
なお、この実施形態では、可動体31を手動操作により上下させて弁体41を開閉操作することで、内容物の移動量を調整することができるが、先の実施形態のようにスプリング33を設けて自動調整可能にしても良い。
(実施形態6)
次に、本発明の実施形態6に係る容器の接続具1について、図13及び図14を参照して説明する。この実施形態6に係る容器の接続具1は、先の実施形態とは異なる移動量調整機構50を備える点に特徴がある。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図13は、実施形態6に係る接続具1の閉弁状態を示す断面図であり、図14は、接続具1の開弁状態を示す断面図である。
この実施形態6に係る移動量調整機構50は、図13及び図14に示すように、移動用通路13の途中に設けられた流量調整弁51と、その流量調整弁51の開度操作を行う操作部材52と、を備えている。
流量調整弁51は、本体部10内にて回転可能な回転体510と、この回転体510に設けられ、移動用通路13を開通する貫通孔511とを有している。
操作部材52は、回転体510を回転可能に接続された回転軸520と、この回転軸520の回転角度を操作する操作部521と、を有している。これにより、流量調整弁51の回転角度を自由に調整できるよう構成されている。
本実施形態によれば、移動用通路13に設けた流量調整弁51の開度操作を、操作部材52によって行う構成とすることで、流量調整弁51の開度を手動操作で容易に行うことができる。これにより、内容物の移動量を簡易に調整することができる。
(実施形態7)
以下、本発明の実施形態7に係る容器の接続具1について、図15及び図16を参照して説明する。この実施形態7に係る容器の接続具1は、先の実施形態とは異なる方向に容器の受容部を備えることを特徴とする。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図15(a)は、実施形態7に係る接続具1を示す断面図である。図15(b)は、図15(a)のA矢視図である。図16は、接続具1の本体部10に付される目盛りSを示す図である。
この実施形態7に係る接続具1は、図15及び図16に示すように、第1装着部11を有する本体部10と、この第1装着部11に対する一方の容器2の装着方向と交差する方向に、他方の容器3を装着する第2装着部12を有する連結部材18と、を備えている。
この連結部材18は、図15に示すように、折れ曲った筒状に形成されており、本体部10に連結される連結部180と、他方の容器3に接続される第2装着部12と、を備えている。
第2装着部12の装着方向は、第1装着部11の装着方向と交差する方向に設定されており、この実施形態では90度に設定されている。この交差角としては、90度に限らず、例えば、45度から90度の範囲に設定することもできる。
また、本体部10には、図16に示すように、一方の容器2の傾斜角度と、内容物の移動量との関係を示す目盛りSが設けられている。このように、一方の容器2の傾斜角度と、内容物の移動量との関係を示す目盛りSを表示することで、内容物の移動量を簡易にかつ精度よく調整することができる。
すなわち、一方の容器2内の内容物の水面を目盛りSに合わせるように傾けることで、他方の容器3に移動させる内容物の量を調整することができる。
本実施形態によれば、第2装着部12の装着方向を、第1装着部11の装着方向と交差させることで、例えば交差角を90度に構成しておくことで、移動させる内容物を収容した一方の容器2を一定角度傾けるだけで、その傾き角度に応じた内容物の移動量とすることができる。これにより、内容物の移動量を簡易に調整することができる。
(実施形態8)
次に、本発明の実施形態8に係る容器の接続具1について、図17を参照して説明する。この実施形態8に係る容器の接続具1は、先の実施形態とは異なる装着部を備える点に特徴がある。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図17は、実施形態8に係る接続具1の断面図である。この実施形態8に係る容器の接続具1は、第1装着部11及び第2装着部12を有する本体部19を備え、本体部19の第1装着部11は、一方の容器2の口部2a内に液密に挿入される第1挿入部190を有し、第2装着部12は、他方の容器3の口部3a内に液密に挿入される第2挿入部191を有している。そして、それら第1挿入部190と第2挿入部191との間に、内容物の移動用通路13が設けられている。
第1挿入部190及び第2挿入部191は、端部に向かうほど小径になるテーパー状の表面に形成されている。このように、各挿入部を先細りに形成することにより、口部径の異なる容器に対しても、液密に装着することができる。
本体部19は、この実施形態では全体が合成ゴム等の弾性材料で形成されている。この本体部19としては、その第1挿入部190及び第2挿入部191の、少なくとも表面部分190a,191aを弾性材料で形成しても良い。
このように、第1装着部及び第2装着部を、容器の口部内に液密に挿入される第1挿入部及び第2装着部とすることで、装着部を簡易な構造とすることができる。
この実施形態によれば、本体部の第1挿入部及び第2挿入部の少なくとも表面部分を、弾力性を有する素材により形成することで、各挿入部の容器口部への装着を液密にしかも確実に装着することができる。
以上説明した実施形態2〜8の接続具は、実施形態1に倣って2つの容器と組み合わせることにより、内容物調製具とすることができる。また、このようにして構成された内容物調製具を用いることにより、実施形態1において説明した使用方法と同様に種々の飲食品を調製することができる。
1 容器の接続具
2 一方の容器
3 他方の容器
10 本体部
11 第1装着部
110 第1受容部
12 第2装着部
120 第2受容部
121 筒状部材
13 移動用通路
131 大径部
14 逆流防止機構
141 弁孔
142 筒状弁箱
143 弁体
15 空気流入孔
151 フィルタ部材
16 弁座
17 係止部
18 連結部材
180 連結部
19 本体部
190 第1挿入部
191 第2挿入部
20 移動量調整機構
21 筒状体
30 移動量調整機構
31 可動体
310 筒状部
311 フランジ部
32 弁体
320 弁部
321 導入孔
322 段部
33 スプリング
40 移動量調整機構
41 弁体
42 弁体操作部
420 突起部
421 導入孔
50 移動量調整機構
51 流量調整弁
510 回転体
511 貫通孔
52 操作部材
520 回転軸
521 操作部
S 目盛り
P パッキン

Claims (18)

  1. 二つの容器の口部に装着して、第1容器から第2容器に内容物を移動可能に接続する容器の接続具であって、
    本体部と、内容物の移動量を調整する移動量調整機構と、を備え、
    前記本体部は、前記第1容器の口部に装着する第1装着部と、前記第2容器の口部に装着する第2装着部と、前記内容物の移動用通路と、を有し、
    前記移動量調整機構は、一端側が前記移動用通路に接続され、他端側が前記の第1容器に位置する長さを有する筒状体を備え、
    前記本体部には、前記移動量調整機構の他に、前記第1容器内に外部の空気を流入させる空気流入孔が設けられており、
    前記移動用通路に、前記内容物の逆流防止機構が設けられていることを特徴とする、容器の接続具。
  2. 前記逆流防止機構が、前記移動用通路を開閉可能な逆止弁であることを特徴とする、請求項に記載の容器の接続具。
  3. 前記第2容器が、スパウト付きパウチ容器であり、
    前記第2装着部が該第2容器の口部を受容する第2受容部を有する、請求項1又は2に記載の容器の接続具。
  4. 前記移動量調整機構は、一端側が前記移動用通路に着脱可能に接続され、他端側が前記第1容器内に位置する長さを有する複数の筒状体を備え、各筒状体の長さが互いに異なることを特徴とする、請求項1〜の何れかに記載の容器の接続具。
  5. 前記筒状体は、長さ方向に伸縮可能に接続される複数の単位筒状体により構成されていることを特徴とする、請求項1〜の何れか記載の容器の接続具。
  6. 前記第1装着部は、前記第1容器の口部を受容する第1受容部を有し、
    前記第2装着部は、前記第2容器の口部を受容する第2受容部を有し、
    それら第1受容部と第2受容部との間に、前記内容物の移動用通路が設けられ、その移動用通路に、前記内容物の逆流防止機構が設けられており、
    前記移動量調整機構は、さらに、前記本体部に設けられて前記第1受容部の方向に往復移動可能な可動体と、この可動体の往復移動に伴って前記移動用通路を開閉する弁体と、を備え、
    前記可動体に前記第2受容部が設けられており、
    前記可動体と前記第2受容部との間に、前記可動体を前記第1受容部の方向へ付勢する付勢手段が設けられ、その付勢手段は、前記第2容器の内容物を含む重量に応じて前記弁体が閉動作する付勢力に設定されていることを特徴とする、請求項1〜の何れかに記載の容器の接続具。
  7. 前記第1装着部は、前記第1容器の口部を受容する第1受容部を有し、
    前記第2装着部は、前記第2容器の口部を受容する第2受容部を有し、
    それら第1受容部と第2受容部との間に、前記内容物の移動用通路が設けられ、その移動用通路に、前記内容物の逆流防止機構が設けられており、
    前記移動量調整機構は、前記本体部に設けられて前記第1受容部の方向に往復移動可能な可動体と、この可動体の往復移動に伴って前記移動用通路を開閉する弁体と、を備え、
    前記可動体に前記第2受容部が設けられており、
    前記移動量調整機構は、前記移動用通路を開閉可能な弁体と、前記可動体が第1受容部の方向へ移動した際に、前記弁体を開動作させる弁体操作部とを備えていることを特徴とする、請求項1〜の何れかに記載の容器の接続具。
  8. 前記第1装着部は、前記第1容器の口部を受容する第1受容部を有し、前記第2装着部は、前記第2容器の口部を受容する第2受容部を有し、それら第1受容部と第2受容部との間に、前記内容物の移動用通路が設けられ、その移動用通路に、前記内容物の逆流防止機構が設けられており、
    前記移動量調整機構は、前記移動用通路に設けられた流量調整弁と、その流量調整弁の開度操作を行う操作部材とを備え、
    前記流量調整弁は、本体部内にて回転可能な回転体と、この回転体に設けられ、移動用通路を開通する貫通孔とを有し、
    前記操作部材は、回転体を回転可能に接続された回転軸の回転角度を操作する部材であることを特徴とする、請求項1〜の何れかに記載の容器の接続具。
  9. 前記第1装着部に対する第1容器の装着方向と、前記第2装着部に対する第2容器の装着方向が交差していることを特徴とする、請求項1〜の何れかに記載の容器の接続具。
  10. 前記本体部に、前記第1容器の傾斜角度と、内容物の移動量との関係を示す目盛りが表示されていることを特徴とする、請求項に記載の容器の接続具。
  11. 前記本体部の第1装着部は、前記第1容器の口部内に液密に挿入される第1挿入部を有し、前記第2装着部は、前記第2容器の口部内に液密に挿入される第2挿入部を有し、それら第1挿入部と第2挿入部との間に、前記内容物の移動用通路が設けられていることを特徴とする、請求項1〜の何れかに記載の容器の接続具。
  12. 前記本体部の前記第1挿入部及び第2挿入部の少なくとも表面部分が弾力性を有する素材により形成されていることを特徴とする、請求項11に記載の容器の接続具。
  13. 口部を有する第1容器と、口部を有する第2容器と、それら両容器の口部どうしを接続する接続具と、前記第1容器から前記第2容器への内容物の移動量を調整する移動量調整機構と、を備え、
    前記接続具は、本体部と、前記第1容器の口部に装着する第1装着部と、前記第2容器の口部に装着する第2装着部と、前記内容物の移動用通路と、を有し、
    前記移動量調整機構は、前記接続具に設けられており、
    前記移動量調整機構は、一端側が前記移動用通路に接続され、他端側が前記の第1容器に位置する長さを有する筒状体を備え、
    前記本体部には、前記移動量調整機構の他に、前記第1装着部に装着される容器内に外部の空気を流入させる空気流入孔が設けられており、
    前記移動用通路に、前記内容物の逆流防止機構が設けられていることを特徴とする、容器の内容物調製具。
  14. 前記第1容器は、外圧又は内圧により変形して内容積が減少可能であることを特徴とする、請求項13に記載の容器の内容物調製具。
  15. 前記第1容器は押圧操作により変形可能であることを特徴とする、請求項13又は14に記載の容器の内容物調製具。
  16. 前記第1容器と前記第2容器に異なる内容物が収容されていることを特徴とする、請求項13又は14に記載の容器の内容物調製具。
  17. 請求項13〜16の何れかに記載の容器の内容物調製具を用いた飲食品の調製方法であって、前記第1容器と前記第2容器に異なる飲食品を収容しておき、前記接続具を用いて前記の両方の容器の口部どうしを接続した後、前記第1容器の飲食品を前記第2容器に一定量移動させて第2容器の飲食品と混合することを特徴とする、飲食品の調製方法。
  18. 前記第1容器に収容される飲食品が液状であり、前記第2容器に収容される飲食品が固形状又は半固形状であることを特徴とする、請求項17に記載の飲食品の調製方法。
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