JP3929812B2 - 流体用容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、流体用の容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体肥料、殺虫剤、エンジンオイル等は、より濃厚な原液の状態で販売されていることが多い。このため、使用者は原液を所定量だけ計りとって希釈溶媒で希釈して使用している。希釈のためには、計量カップやメスシリンダなどの計量器具を使って原液や希釈溶媒などを計りとり、別の容器に取らなければならない。本発明者は、この不具合を解消するため、特開平2001−31147号に開示するように、蓋の内側に計量用のシリンダを設けた容器を提供している。
しかし、この容器においても希釈した溶液を必要な量だけ取り出したり、エンジンオイルのように開口の小さい別の収容部へ移す場合、別体のノズル、じょうごを用いたり、ノズル付きの容器に移し替えたりしなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、濃厚な原液を購入して使用するためには、希釈、注出、保管などの各作業で複数の用具類を用いることになり、煩雑である。また、このようにして用いられる原液には、混合されると危険なものも多く、これら用具類を使いまわしできずに、液ごとに用具類を揃えなければならない場合も多い。
【0004】
そこで、本発明では、流体の調製および注出に好適に用いられる流体用容器を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、開口部を有し、流体を収容できる容器本体と、開口部を密閉する蓋とを有し、蓋は、蓋の内側から外側まで連通する流体注出部と、蓋の内側に配置されて流体を容量で計量可能な計量部とを一体に備え、流体注出部は、その内部が上下に仕切られており、且つその先端に上下が開放された管状部を有し、流体注出部の内部上方は、外部から容器本体側に向かって空気を流通可能な流入路とされ、流体注出部の内部下方は、容器本体内部の流体を外部へ注出する注出路とされ、管状部に回転可能に挿入されて注出路と流入路とを開閉する注出管と、注出管の上部に回転可能に挿入されて流入路を開閉する補助部材とを備える流体用容器を提供する。
この発明によれば、蓋に一体化されている流体注出部の注出路は、蓋の内側から外側まで連通している。蓋が容器本体の開口部に取り付けられると、蓋の内側は容器本体の内部に配置されて、注出路は、容器本体内から外部まで連通する。注出路は、開閉可能に形成されているため、注出路を開くことで、注出路を通して容器本体内の流体を注出でき、注出路を閉じることで、開口部が密閉されて容器本体内の流体を密封できる。
さらに、本発明の蓋の内側には、計量部が一体化されているため、他の計器を用いずに、計量部で流体を計量することができる。計量部は、蓋の内側に設けられているため、蓋を容器本体の開口部に取りつけると、容器本体の内部に収容される。したがって、手や他の部材に接触するおそれがなく、また、かさばらない。
流体注出部が流体用の注出路と空気用の流入路とを備えていると、容器本体側が密閉状態であっても、流体の注出に合わせて空気がスムーズに流入できるため、流体の注出が良好に行える容器となる。
【0006】
また、上記流体用容器であって、前記流体注出部への流体の流通を確保可能に前記蓋の内側から容器本体側に離間して前記計量部を支持する中継部を備える容器を提供する。
この容器では、計量部は、中継部によって注出路より容器本体側に離間して設けられ、流体注出部への流体の流通が中継部によって確保されていることにより、計量部および注出路の形状、大きさなどを自由に設計することができる。
また、本発明では、前記計量部は、蓋から取り外し可能で自立できる形状に形成されていると、蓋の形状にとらわれず、作業性良く流体の計量ができ、好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜5に本発明の一実施の形態に係わる流体用容器を示す。この流体用容器1は、直方体状に形成され、1つの開口部5を有する容器本体3と、蓋10とを備えている。
容器本体3の開口部5は、円形の開口断面を有し、図1に示すように、開口端に沿って外側に突出するフランジ部9を備えている。フランジ部9の外面には、雄ネジが形成されている。
なお、図示しないが、容器本体3には、容量を示す目盛りが付されていることが好ましい。
【0009】
蓋10は、開口部5を密閉する部分で、流体注出部12と計量部14とを備えている。蓋10の分解した状態を図2に、蓋の内側を図3に、蓋を横から見た状態を図4に、また断面を図5,6に示す。
蓋10は、開口部5のフランジ部9を外側から被覆する環状の外周部材16と、外周部材16の内側を塞ぐように固定される内部材18とを備えている。
外周部材16の内面に雌ネジが形成されており、開口部5に螺合によって取り付け可能とされている。
内部材18は、外周部材16の内側に嵌め込まれる円形板状の閉塞部22と、内周部20とを有している。閉塞部22は、開口部5を塞ぐ部分であり、容器本体3内部と流体注出部12とを連通させる開口24を備えている。内周部20は、閉塞部22から蓋10の内側、すなわち容器本体3に収容される側に突出する円筒状部分で、後述する中継部26が嵌合される部分である。
【0010】
図1に示すように、蓋10には、蓋10の外側に突出して流体注出部12が一体に設けられている。図2に示すように、流体注出部12は、流通部34と注出管受け36と注出管50とを備えており、流通部34を介して閉塞部22に一体化されている。
【0011】
流通部34は、容器本体3の内部と外部とを連通する本発明の注出路80の一部を構成している。図2に示すように、流通部34は、蓋10の閉塞部22から外側に突出して形成される管状体である。図3に示すように、流通部34は、閉塞部22の開口24において容器本体3の内部と連通するように閉塞部22に一体化されている。流通部34内には、図3中流通部34を上下に仕切る仕切り38が設けられている。仕切り38の下方の通路は、流体の注出路80の一部である第1の注出路80aを構成している。また、仕切り38の方の通路は、空気の流入路の一部である第1の流入路82aを構成している。
【0012】
図2に示すように、流通部34の先端側には、注出管受け36が一体成形されている。注出管受け36は、図2中上下方向に延びる両側が開放された管状部分である。注出管受け36の流通部34に対する周壁には、図2および図3に示すように、仕切り38の上方及び下方の流通部34にそれぞれ連通する開孔40,42が形成されている。また、開孔42に対向する周壁部位には、空気抜き孔46が貫通して形成されている。注出管受け36の流通部34側の上端には、注出管50が回転可能に装着される係合部44が設けられている。
【0013】
注出管50は、注出管受け36の管状部内に回転可能に挿入されて、注出路80aとともに注出路80を構成する部材である。注出管50は、上下に開放された筒状部52とその上部に設けられる把持部54とを備えている。筒状部52は、注出管受け36の上下両端から突出する長さを有しており、その外周面に形成されたフランジ66が注出管受け36の上部端縁と係合部44に係合されることにより注出管受け36に装着されるようになっている。また、注出管受け36に装着されたときに、その開孔40,42に対応する位置には、それぞれ開孔40,42と同様の形状の開孔56,58が形成されている。かかる構成により、注出管50が注出管受け36に装着されたとき筒状部52の内部は第1の注出路80aと連通される第2の注出路80bを構成している。また、図5,6に示すように、開孔56,58の間の高さ位置において、筒状部52の内周面に半径方向内側に突出する環状の内フランジ60が形成されている。
【0014】
なお、注出管50の把持部54は、図2に示すように、フランジ66の上方に、半径方向に突出する板状に形成されている。把持部54の上面の、筒状部52に近接する位置に係止突起79が設けられている。係止突起79は、後述する補助部材64を位置決めする部分である。
【0015】
補助部材64は、注出管50の上部に挿入されて、空気の流入路82bを形成するとともに、その下方の注出管50に注出路80bを形成する部材である。図2に示すように、補助部材64は、筒状部52の上端に挿入される軸部68と、軸部68の上端に同軸状に形成された円盤状の頂部70とを備えている。軸部68は、筒状部52の内面に回転可能に密着するように形成されており、その外周面には、軸線方向に延びる凹条72が形成されている。凹状72は、補助部材64が筒状部52に挿入された状態で、筒状部52の内面との間に空気を流通可能な流入路82bを形成する。軸部68は、その下部に設けられた係合部74で、筒状部52の内フランジ60に係合するとともに、頂部70が筒状部52の上端縁に支持されて装着されるようになっている。この時軸部68の係合部74と内フランジ60との係合部分より下方が流体の注出部80bに形成される。
【0016】
頂部70は、筒状部52より大きな径を有する円盤状に形成されており、凹条72に貫通する空気の流入口76を備えている。頂部70には、半径方向に突出する2つの凸部77a,77bが設けられている。この結果、補助部材64は、注出管50内で、係止突起79に凸部77a,77bが当接する範囲において回転可能に取り付けられる。
【0017】
図6に示すように、本実施形態の流体注出部12では、流体の注出路80(80a,80b)と、空気の流入路82(82a,82b)とは、開閉可能に形成されている。
注出路80は、図6に示すように、注出管50の開孔58が注出管受け36の開孔42に重複する注出管50の回転位置において注出路80aと注出路80bとが互いに連通し、開状態とされる。また、例えば、図5に示すように、注出管50の開孔58が注出管受け36の開孔42と重複しない回転位置では、注出路80aと注出路80bとは連通せず、注出路80は閉状態となる。
【0018】
また、図6に示すように、流入路82は、流入路82bが開孔56と連通して開状態とされ、かつ流入路82aと流入路82bとが互いに連通して開状態とされることで、開状態とされる。
空気の流入路82bは、図5,6に示すように、注出管50の筒状部52の開孔56に対応する位置に、補助部材64の凹条72が位置する補助部材64の回転位置において、開状態とされる。具体的には、凸部77aが係止突起79に当接する位置において、開状態とされる。凸部77bが係止突起79に当接する位置では、開孔56と凹条72と筒状部52の内面とで形成される空間とが連通せず、閉状態とされる。
【0019】
したがって、流入路82は、図6に示すように、流入路82bが開状態であるときに、注出管50の開孔56が注出管受け36の開孔40に重複する注出管50の回転位置において、流入路82aと流入路82bとが互いに連通されて、開状態となる。そして、流入路82bの注出管50に対する開閉状態に関係なく、図5に示すように注出管50の開孔56が注出管受け36の開孔40と重複しない回転位置にあるときは、流入路82aと流入路82bとは連通されず、空気の流入路82は閉状態となる。これにより、意図しない流体の注出を空気流入路82を介して防止できる。
【0020】
計量部14は、流体を容量で計量できるように形成された部分である。計量部14は、開放された部分を備える容器部分を1つ以上備えている。また、計量部14の容器部分には、容量を示す目盛りなどが付されていることが好ましい。図2,3に示す本実施形態では、計量部14は、円柱状の容器部分を備えるメスシリンダ様に形成されている。
【0021】
計量部14は、蓋10の裏側、すなわち、蓋10を開口部5に取り付けて容器本体3の内部に収容される側に一体化されている。計量部14は、蓋10の容器本体3への装着によって、好ましくは、容器本体3の奥側にその開放部が位置され、底部が蓋10の裏側に一体化されている。計量部14の一体化の形態は、流体注出部12の流通部34(注出路80a)の開口24を塞がない種々の形態とすることができる。
【0022】
例えば、計量部14は閉塞部22の開口24以外の部分に直に一体化されていても良い。また、計量部14は、開口24と部分的にのみ重複するように閉塞部22に直に取り付けることもできる。また、計量部14の一体化される部分の面積を流体注出部12の開口24より小さく形成することによって、メッシュ状物や線条部で開口24の端縁に計量部14を連結して、開口24上に配置したりできる。このような形状では、計量部14を閉塞部22に一体成形によって一体化できる。
【0023】
好ましくは、計量部14は、蓋10の裏側に位置される端部(特に底部)が流体注出部12の開口24から容器本体3側に突出して一体化される。具体的には、蓋10の内側から突出して設けられる中継部26を介して蓋10に一体化される。中継部26は、蓋10の内側と計量部14とを接続して支持するとともに、計量部14にかかわらず容器本体3側に注出路80aと容器本体3の内部との間の流通状態を確保できる形態を備えている。このような中継部26により開口24における流体の流通を確保しつつ開口24に相対して計量部14を一体化することができる。具体的には、中継部26は、骨格状、ブラケット状、フレーム状、メッシュ状部やスリットを備えるスリーブ状などの形状とすることができる。
【0024】
本実施形態の計量部14は、ほぼ筒状の中継部26を介して蓋10に一体化されている。中継部26は、図2に示すように、計量部14の下端からほぼ同一の直径を有するように突出して形成された筒状部分である。計量部14との連結部分には、筒状部の内外に貫通する流通孔32が等間隔で4個形成されている。中継部26は、蓋10の内部材18の内周部20の外側に嵌合でき、これによって計量部14を蓋10に一体化できる。
【0025】
なお、図2,5に示すように、計量部14の側面下部で流通孔32に隣接する部分は、凹状にえぐられた形状に形成されている。この凹状部により、計量部14と開口部5のフランジ部9との間の隙間を確保して流通孔32から流体注出部12側に流体がスムーズに流通できるようになっている。
また、計量部14の底部28は、中継部26との接合部より開口24側に突出して形成されており、その外周部分が底部中央に対して傾斜して形成されている。計量部14の底部中央は、中継部26内に突出している。すなわち、計量部14の開口24に対向する面の外周が容器本体3側から開口24へ向かって径が小さくなるテーパ状に形成されている。この形状によって、図6に示すように、流体注出部12から開口24を通って中継部26内の空間に流入した空気が、容器本体3側に良好に流入するようになっている。
【0026】
計量部14は、蓋10から取外し可能に一体化することができる。本実施形態の計量部14は、中継部26ごと取り外すことができ、取り外された計量部14は、中継部26の蓋10側の端部に形成されたフランジ30によって安定して自立できる。なお、フランジ30は、蓋10に一体化されたときには、閉塞部22に沿って配置され、計量部14の蓋10への取り付け状態を安定化している。
【0027】
次に、この流体用容器1を使用する方法の一例について説明する。ここでは、原液を溶媒で希釈して所定濃度の溶液を調製する場合について説明する。
まず、蓋10を容器本体3の開口部5から取り外して、計量部14で原液を計量する。図4に示すように、計量は、計量部14を蓋10に取り付けたまま行っても良いし、蓋10から計量部14を取り外して、中継部26のフランジ30で自立させて計量しても良い。
【0028】
次に、計りとった原液を容器本体3内に投入する。次いで、所定量の溶媒を容器本体3に投入する。ここで、容器本体3に目盛りが付されていると、容易に溶媒を所定量だけ投入することが容易となる。
【0029】
溶媒を投入した後、蓋10を開口部5に取りつけて開口部5を密閉する。このとき、流体注出部12は、閉状態にする。
次に、流体用容器1を振盪して、原液と溶媒を混合して均一な溶液を調製する。溶液調製中にガスなどが発生する場合は、適宜、流体注出部12を開状態にすることで、容器本体3内の圧力抜きができる。計量部14は、蓋10に装着された状態のままの場合には、容器本体3内に位置するため、振盪などによって計量部14に付着した原液も混合、希釈される。
【0030】
溶液を調製後、図5に示すように流体注出部12を注出管で閉状態にしておくことで、容器本体3内の密閉状態が保たれるため、保管しておくことができる。
【0031】
流体用容器1内の流体を取り出す場合は、流体注出部12の開口24部分に流体が接触するようにして、流体注出部12の注出路80a,80bおよび空気の流入路82a,82bを開状態にする。
流体注出部12が開状態とされると、図6に示すように、容器本体3内の流体は、中継部26の流通孔32を通って流体注出部12の開口24に入る。そして、流通部34の流体通路80a、開孔42、開孔58、筒状部52内の流体通路80bを通って注出口62まで移動し、注出される。
このとき、補助部材64の流入口76から空気通路82b、開孔58、開孔40、流通部34内の空気通路82aを通って外部の空気が容器本体3内に流入する。したがって、容器本体3内の圧力は、外部とほぼ同一の圧力に保たれて、流体は注出口62からスムーズに注出される。
【0032】
この容器1によれば、開口部5を密閉する蓋10に開閉自在な流体注出部12と計量部14とが設けられているため、他の計量用部材を用いずに、流体を調製し、注出することができる。また、流体注出部12を閉状態にしておくことで、蓋10によって開口部5を完全に密閉することができ、容器本体3内に流体を保管しておくこともできる。
【0033】
計量部14は、蓋10から取外し可能とされているため、流体の計量を所望の場所で行うことができ、作業性が向上されている。特に、計量部14が自立可能とされているため、計量作業性が一層向上されている。
一方、計量部14を蓋10に取り付けた状態で計量する場合は、蓋10を手で持って計量することができ、計量部14を直接持つ必要がない。このため、溶液がこぼれたり、計量部14の外面をつたったりした場合も、手に触れないため安全である。また、こぼれる溶液を蓋10で受けることができ、溶液が他部材に付着したり、散乱したりすることを防ぐことができる。
【0034】
また、計量部14は、蓋10の内側に一体化されているため、蓋10を開口部5に取り付けることで、計量部14は容器本体3内に収容される。このため、計量部14のための余分のスペースを必要とせず、流体用容器1は、計量部14を備えない形態と同様の大きさで済む。また、計量部14が容器本体3内部に収容されることで、計量後に計量部14に付着した流体も容器本体3内に投入されて、溶液調製に供される。したがって、廃棄される溶液の量を簡単かつ有効に少なくできる。また、計量部14を洗浄する手間がかからない。
【0035】
また、流体注出部12は空気用の流入路82a,82bを備えているため、容器本体3側が密閉状態であっても、注出口62で流体が躍り出ることを防いでスムーズに流出させることができる。すなわち、容器本体3には、開口部5以外の開口部分を必要としない。また、注出管50の回転位置を調節することで開孔42と開孔58との連通領域を調節して流量を調節できる。このため、より安全かつ良好に流体を注出できる。
【0036】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の改良、変更が加えられても良いのは、もちろんである。例えば、流体注出部は、栓、蓋などの閉塞部材を備える形態でも良い。また、容器は複数の開口部を備えていても良い。また、容器は複数の開口を備えていても良い。
【0037】
また、取り外し可能な計量部と蓋との一体化の構成は、本実施形態に限定されず、種々の形状を取りうる。蓋は、内周部を備えず、計量部の一部と蓋の一部とに係合可能な凹凸形状やねじ構造によって計量部と蓋とが一体化できる形状であっても良い。
また、蓋は、外周部材と内部材とを備える形状や、閉塞部を備える形状に限定されない。例えば、流体注出部の管状部分が、外周部材の内面にほぼ等しい形状に形成されて、一体化されていても良い。したがって、計量部は、実質的に、流体注出部の管状部分に直接取り付けられて蓋に一体化されていても良い。
【0038】
また、本発明の流体用容器の使用方法は、上記実施形態に限定されず、種々の流体の調製に用いることができる。例えば、複数の流体を計量部14で計量して混合することができる。また、計量部14が蓋10から取り外せる形態では、計量部14を取り外した状態で蓋10を容器本体3の開口部5に取り付け、流体注出部12から計量部14に所定量だけ流体を注出して、使用することもできる。
【0039】
【発明の効果】
この発明では、液体などの流体の調製および注出に好適に用いられる流体用容器を提供することができ、流体に接触する他部材を減らして、作業性良く流体を取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる流体用容器の平面図である。
【図2】図1の流体用容器の蓋の分解斜視図である。
【図3】蓋を内側部分の平面図である。
【図4】図1の容器の蓋で流体を計量するようすを示す平面図である。
【図5】図1の容器に流体を収容したときの蓋周辺の断面図である。
【図6】図1の容器に流体を収容して、流体注出部から流体を抽出するようすを示す蓋周辺の断面図である。
【符号の説明】
1 容器
3 容器本体
5 開口部
7 平面部
9 フランジ部
10 蓋
12 流体注出部
14 計量部
16 外周部材
18 内部材
20 内周部
22 閉塞部
24 開口
26 中継部
28 底部
30 フランジ
32 流通孔
34 流通部
36 注出管受け
38 仕切り
40,42,56,58 開孔
44 係合部
50 注出管
52 筒状部
54 把持部
60 内フランジ
62 注出口
64 補助部材
66 フランジ
68 軸部
70 頂部
72 凹条
74 係合部
76 流入口
77 凸部
79 係止突起
80 注出路
82 流入路

Claims (3)

  1. 開口部を有し、流体を収容できる容器本体と、前記開口部を密閉する蓋とを有し、
    前記蓋は、蓋の内側から外側まで連通する流体注出部と、蓋の内側に配置されて流体を容量で計量可能な計量部とを一体に備え、
    前記流体注出部は、その内部が上下に仕切られており、且つその先端には上下が開放された管状部を有し、
    前記流体注出部の内部上方は、外部から前記容器本体側に向かって空気を流通可能な流入路とされ、
    前記流体注出部の内部下方は、前記容器本体内部の流体を外部へ注出する注出路とされ、
    前記管状部に回転可能に挿入されて前記注出路と前記流入路とを開閉する注出管と、
    前記注出管の上部に回転可能に挿入されて前記流入路を開閉する補助部材とを備える、流体用容器。
  2. 前記流体注出部への流体の流通を確保可能に前記蓋の内側から容器本体側に離間して前記計量部を支持する中継部を備える、請求項1に記載の流体用容器。
  3. 前記計量部は、蓋から取り外し可能に設けられており、蓋から取り外されて自立できる形状に形成されている、請求項1または2に記載の流体用容器。
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