JP4352671B2 - 手放し詰め替え容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂フィルムや紙等の軟包材が密封容器形状に形成され、主に内容物を収納するための軟包材製容器に関し、特に、プラスチックボトル等の容器(繰り返し使用容器)に充填するための詰め替え用の内容物を収納する詰め替え容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、樹脂フィルムや紙等の軟包材が接着されることにより密封容器状に形成され、容器隅部等を引き裂いて開封できる、所謂パウチ容器がある。このようなパウチ容器は、軽量かつ柔軟性,耐久性に優れ、加工が容易で安価に製造できることから、食品や飲料,洗剤,化粧品等の主に液体製品の容器として使用されている。
特に、最近では、プラスチックボトル等の繰り返し使用容器に充填する詰め替え用の内容物を入れるための詰め替え容器として、軟包材製容器は広く使用されるようになっている。
【0003】
詰め替え用の内容物がパウチ容器に充填されて提供されることで、プラスチックボトル等の本体容器は繰り返し使用できるようになり、また、詰め替え用のパウチ容器は使用後小さく折り畳んで廃棄等することができることから、資源の浪費やゴミ処理量の問題,廃棄作業の負担等の解消に役立つことになる。
このため、軟包材からなる詰め替え容器は近年急速に普及している。
ここで、このような軟包材からなる詰め替え容器に収納された内容物の詰め替え作業は次のようにして行われる。まず、詰め替え用の内容物が密封された詰め替え容器の隅部等を手で引きちぎり又はハサミ等で切断して注ぎ口を形成する。次いで、詰め替え容器の注ぎ口を詰め替え先となる繰り返し使用容器側の開口部と位置合わせをし、その状態で、詰め替え容器を傾けて、繰り返し使用容器に内容物を流し込む。内容物がすべて移し替えられたら、詰め替え用の容器を廃棄する。
【0004】
しかしながら、従来の詰め替え容器では、容器が柔軟性,可撓性に富んだ軟包材によって構成されていることから、詰め替え作業の際に容器が変形し易く、きわめて不安定な状態となり易いという問題があった。
このため、従来の詰め替え容器において、内容物を周囲等にこぼしたり溢れさせることなく繰り返し使用容器側に正確に移し替える作業は、容器の口と口を位置合わせしつつ詰め替え容器の傾け角度に注意しながら、慎重に時間をかけて行わなければならず、そのようにしても、液体がこぼれてしまうことを完全に排除することは困難であった。
また、例えば洗剤等、粘度の高い内容物の詰め替え作業は時間がかかることから、その間は、集中力等を持続させる必要があり、当然のことながら、その場を離れたり他の作業等を行うようなことは一切できなかった。
【0005】
このため、従来の詰め替え容器では、特に手先が余り器用でない者や忍耐力に乏しい者、例えば老齢者や子ども等にとっては、詰め替え作業を失敗なく完遂することは至難の業と言っても過言ではなかった。
また、手慣れた主婦等にとっても、忙しい家事等を行う中で一定時間が拘束される詰め替え作業はきわめて煩瑣であった。
このように従来の詰め替え容器では、詰め替え作業に作業者の注意力,集中力,技量が要求され、しかも、詰め替えが終わるまでの一定時間は作業を付きっきりで行わなければならず忍耐力,持続力も必要となることから、詰め替え作業は精神的にも肉体的にも大きな負担であった。このため、誰にでも容易かつ確実に詰め替え作業が行え、作業時間の有効活用が図れる新たな容器の開発が強く望まれるようになった。
そこで、このような従来の詰め替え容器の詰め替え作業の困難性を解決するため、これまで、詰め替え容器をそのまま繰り返し使用容器内に収納することで、詰め替え作業自体をなくしてしまう技術が提案されている(例えば、特許文献1−4参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−300131号公報(第3−4頁、第3図)
【特許文献2】
特開2001−294268号(第2−3頁、第1図)
【特許文献3】
特開2001−341780号(第3−4頁、第1図)
【特許文献4】
実開平5−75163号(第1図、第2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように詰め替え容器を繰り返し使用容器に収納可能な構造とすると、繰り返し使用容器がその分大型化するとともに、繰り返し使用容器内に詰め替え容器を収納可能な開閉構造や保持構造,開口部分の接続構造等、繰り返し使用容器,詰め替え容器ともにその構造が複雑化し、容器の製造コストが増大するという問題が発生した。
また、このような容器では、繰り返し使用容器及び詰め替え容器の双方に、互いに形状や大きさ等が対応する特殊な収納構造が必要となることから、容器としての汎用性や拡張性がなく、一般に普及している通常の容器には適用できないという問題もあった。
【0008】
なお、本出願人は、既に特開平9−193954号公報において、詰め替え容器の作業負担を解消し、誰にでも容易かつ正確に詰め替え作業が行えるようにした「容器連結具集合体」の発明を提案している。この発明によれば、繰り返し使用容器と詰め替え用の開口が管状のスパウト部材で連結されるので、詰め替え中に内容物がこぼれるおそれがなく、注意力や集中力,個人の技量等を必要とすることなく簡単に詰め替え作業を行うことが可能となった。
ただ、この発明においても、管状のスパウト部材を備えた特別のキャップを作成する必要があり、改良の余地があった。
【0009】
本発明は、このような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、詰め替え容器に、詰め替え先となる繰り返し使用容器の開口部と嵌合する結合部材を備えることにより、簡易かつ小型,軽量な構成を詰め替え容器側に備えるのみで、詰め替え容器や繰り返し使用容器を慎重に保持して作業を行う必要が一切なくなり、誰にでも内容物の詰め替え作業が容易かつ確実に行える詰め替え容器の提供を目的とする。
特に、本発明は、詰め替え作業が手放しで容易かつ確実に行え、詰め替え中の監視等も不要となり、詰め替え中に他の作業等も可能となる、従来にはない優れた手放し詰め替え容器の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明手放し詰め替え容器は、一側に開口部を有する繰り返し使用容器に充填する詰め替え用の内容物を収納する詰め替え容器であって、詰め替え容器本体と、前記繰り返し使用容器の開口部に着脱可能かつ脱落不能に連結される結合部材と、前記詰め替え容器本体を密封する容器密封部材と、を備えた構成としてある。
特に、本発明では、前記結合部材が、前記詰め替え容器本体の開口部に備えられる環状部材からなる構成としてある。
【0011】
このような構成からなる本発明の手放し詰め替え容器によれば、詰め替え容器側の開口部に環状の結合部材を備えることで、結合部材を詰め替え先となる繰り返し使用容器の開口部周縁に嵌合,連結させることができ、これによって、詰め替え容器を繰り返し使用容器に脱落不能に装着でき、両容器の開口同士を連結させることができる。
このように連結された両容器は、開口縁部同士が脱落不能に螺合,嵌合等することで、収納された内容物が開口部等の周囲にこぼれることなく、詰め替え容器から繰り返し使用容器へと移し替えることができる。
従って、例えば、起立状態で設置された繰り返し使用容器の上部開口に結合部材を連結,嵌合させることで、詰め替え容器を倒立状態で繰り返し使用容器に装着させることができ、詰め替え容器内の内容物を自動的に繰り返し使用容器側に移し替えることが可能となる。
【0012】
しかも、詰め替え容器は結合部材を介して脱落不能に繰り返し使用容器側に装着されるので、詰め替え中の容器を手で保持したり角度を調整する等の作業は一切不要となる。すなわち、本発明によれば、詰め替え作業は手放しで自動的に行われ、詰め替えを監視する必要もなくなり、その結果、その場を離れたり他の作業を行うこともできるようになる。
このように、本発明によれば、詰め替え容器の開口に環状の結合部材を備えるのみで、誰にでもきわめて容易かつ確実に詰め替え作業が行えるようになる。
しかも、環状の結合部材はきわめて簡易な構成のみからなるので、どのような詰め替え容器にも取り付けられ、また、結合部材の径を変更するだけで、どのような繰り返し使用容器にも装着,嵌合させることができ、汎用性,拡張性にも優れた詰め替え容器とすることができる。
【0013】
また、本発明の手放し詰め替え容器は、前記繰り返し使用容器が、開口部に突設される流出用ノズルを備え、前記詰め替え容器の結合部材が前記繰り返し使用容器の開口部に装着されることにより、前記ノズルより前記容器密封部材が切断されて前記詰め替え容器本体が開口する構成としてある。
【0014】
このような構成からなる本発明の手放し詰め替え容器によれば、繰り返し使用容器側に内容物流出用のノズルが備えられる場合にも、当該ノズルを環状の結合部材に挿通させることができるので、このノズルによって容器密封部材を切断して開封しつつ、詰め替え容器を繰り返し使用容器に脱落不能に連結させることができる。
最近は、洗濯洗剤等の内容物を収納した繰り返し使用容器には、液体流出用のノズルが突設されたトランジッションキャップと呼ばれる開口部が備えられるようになっている。このようなトランジッションキャップを備えた繰り返し使用容器は、ノズルを介して内容物を所望の方向に所望の量だけ流出させることができ、流出作業が容易に行える反面、管状のノズルから詰め替え用の液体を詰め替える作業がきわめて煩瑣であるという問題があった。
本発明では、このようなトランジッションキャップに備えられる管状のノズルが環状の結合部材を通過して詰め替え容器内に挿入されるので、詰め替え作業は自動的に手放しで行われることになる。これにより、管状のノズルが突設されたトランジッションキャップを備える繰り返し使用容器についても、本発明を適用することができ、容易かつ確実な詰め替え作業を行え、汎用性にも優れた詰め替え容器を提供することができる。
【0015】
具体的には、本発明の手放し詰め替え容器では、前記容器密封部材が、前記結合部材内に備えられる内蓋である構成としてある。
【0016】
このような構成からなる本発明の手放し詰め替え容器によれば、繰り返し使用容器側に備えられるトランジッションキャップのノズルによって詰め替え容器の内蓋が開封されるので、繰り返し使用容器に装着させるまで詰め替え容器を密封しておき、繰り返し使用容器への装着と同時に詰め替え容器を自動的に開封して詰め替えを開始させることができる。
これにより、詰め替え作業が開始させる前には、液体等の内容物がこぼれることが一切なくなり、より容易かつ確実な詰め替え作業が行えるようになる。
【0017】
そして、特に本発明では、前記内蓋が、前記ノズルにより押圧されることにより破断されて開口する易切断蓋からなる構成としてある。
【0018】
このような構成からなる本発明の手放し詰め替え容器によれば、繰り返し使用容器側のノズルによって自動的に開封される内蓋構造として、特にノズルによって容易に破断される易切断蓋構造とすることができる。
このように易切断蓋構造の内蓋を採用することにより、低コストで容易に開封が行える容器を製造することができる。
【0019】
また、本発明では、前記結合部材の外側を覆う外蓋を備える構成としてある。
特に、本発明では、前記外蓋が粘着材からなる構成としてある。
【0020】
このような構成からなる本発明の手放し詰め替え容器によれば、結合部材の外側を覆う外蓋を備えることで、開封前の詰め替え容器の内蓋の外側を、外蓋で更に覆うことができ、内蓋部分にゴミや埃等の異物が付着,混入することを防止できる。
また、このような外蓋を備えることで、詰め替え作業の終了後に、再度外蓋で内蓋の外側を覆うことができ、詰め替え容器内の残液の外だれを防止することもできる。さらに、外蓋を利用して詰め替え後の容器を折り畳んだ状態に保持することができ、廃棄等するために折り畳んだ容器が立体形状に復元するのを防止でき、減容状態を維持することができる。
特に、外蓋を粘着カバー等を構成する粘着材によって構成することで、外蓋を繰り返し開閉,貼着することができ、開封前,開封後,詰め替え作業の前後を問わず外蓋を開閉し、容器に貼着できるので、より利便性の高い詰め替え容器とすることができる。
【0021】
そして、本発明の手放し詰め替え容器は、前記詰め替え容器本体が、軟包材からなるパウチ容器である構成としてある。
特に、本発明では、前記詰め替え容器本体が、熱収縮性フィルムからなるシュリンク容器である構成としてある。
【0022】
このような構成からなる本発明の手放し詰め替え容器によれば、詰め替え容器本体を樹脂フィルムや紙製シート材からなる軟包材からなるパウチ容器とすることができ、また、特に軟包材の中で熱収縮性フィルムを使用してなるシュリンク容器によって構成することもできる。
パウチ容器は、内容物の詰め替え容器として最も普及している容器構造である。
一方、シュリンク容器は、本願出願人が特願2002−192659号で提案している新しい容器であって、一定の収縮率で熱収縮する樹脂フィルムを用いて形成される容器で、成形が容易で、肉薄,軽量でありながら剛性に富み、リサイクルも簡単に行えるというもので、詰め替え容器に好適な容器である。本発明は、このようなシュリンク容器も詰め替え容器として活用できるようになっている。
このように、本発明は、詰め替え容器として好適な任意の材料を選択的に採用して実施できるものである。
【0023】
さらに、本発明の手放し詰め替え容器は、前記詰め替え容器本体の側面に、前記繰り返し使用容器に充填する内容物の流出方向に沿って一又は二以上の折れ防止用リブを形成した構成としてある。
【0024】
このような構成からなる本発明の手放し詰め替え容器によれば、樹脂フィルム等の軟包材からなる詰め替え容器本体の側面に、例えば突状のリブを形成することで、内容物の流出する方向に沿って詰め替え容器の剛性を高めることができる。
これにより、詰め替え容器の保形性を向上させて折れや撓みを防止でき、詰め替え作業中にも詰め替え容器の形状を内容物の流出方向に沿って真っ直ぐに保つことができ、より円滑な詰め替え作業が行われるようにすることができる。
なお、リブの形成方法は、例えば金型による一体成形や熱収縮により詰め替え容器本体に直接リブを形成することができ、また、容器とは別体で形成した棒状部材を詰め替え容器本体側面に接着することもできる。
また、リブの長さや幅,厚み,本数等は、詰め替え容器の大きさや内容物の重量等に応じて任意に設定することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る手放し詰め替え容器の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第一実施形態]
まず、図1〜図7を参照して、本発明の手放し詰め替え容器の第一実施形態について説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る手放し詰め替え容器を示す要部断面正面図である。
図2は、図1に示す手放し詰め替え容器の要部拡大図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る手放し詰め替え容器は、詰め替え先となる繰り返し使用容器10に充填する詰め替え用の内容物1を収納した詰め替え容器20(20a)である。
【0026】
[繰り返し使用容器]
繰り返し使用容器10は、内容物1の詰め替え先となる容器であり、通常、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンをブロー成形することにより、また、ポリエチレンテレフタレート等からなるパリソンを延伸ブロー成形することにより、中空容器状に形成されるプラスチックボトル容器等によって構成されている。
この繰り返し使用容器10には、図1に示すように、起立状態で設置された容器上側に開口部が備えられ、内容物の流出や詰め替えが行えるようになっている。
そして、本実施形態に係る繰り返し使用容器10は、開口部にトランジッションキャップ11を備えている。
トランジッションキャップ11は、図1に示すように、繰り返し使用容器10の開口部に螺着されるキャップ手段で、環状に立設されたねじ部11aと、ねじ部11aの環状のほぼ中心に突設された管状のノズル11bを備えており、ノズル11bが繰り返し使用容器10の内部と連通するようになっている。
このようなトランジッションキャップ11を備えることで、繰り返し使用容器10は、ノズル11bを介して内容物を所望の方向に所望の量だけ流出させることができ、洗剤等の液体用容器としての利便性を向上させることができる。
【0027】
ここで、トランジッションキャップ11は、本実施形態にも示すように、通常は、繰り返し使用容器10と別体に形成され、繰り返し使用容器10の開口部に螺合することで取り付けられるようになっている。
但し、特に別体のキャップや螺合構造に限定されるものではなく、トランジッションキャップ11は、螺合以外の嵌合,接着等に手段で繰り返し使用容器10に取り付けられるものであっても良く、また、繰り返し使用容器10と一体成形されるものであっても良い。
また、トランジッションキャップ11には、ノズル11bの先端側にキャップ12が装着されるよになっており、ノズル11bや容器内にゴミ,埃等の異物が付着,混入しないようになっている。
なお、本実施形態のキャップ12は、トランジッションキャップ11のねじ部11aと螺合するようになっており、脱落不能にトランジッションキャップ11に取り付けられるようになっている。
【0028】
[詰め替え容器]
詰め替え容器20(20a)は、図1及び図2に示すように、容器上側に開口する中空容器状に形成された詰め替え容器本体を備えるとともに、この容器本体の開口縁部に備えられる環状(リング状)の結合部材となるバックアップリング21及びフィットジョイント22を備えている。
詰め替え容器本体の材料は、既存の詰め替え容器と同様、例えば樹脂フィルムや紙製シート材からなる軟包材等、詰め替え容器として好適な任意の材料を採用することができる。
そして、本実施形態では、詰め替え容器本体を熱収縮性フィルム25によって形成してあり、容器全体をシュリンク容器として構成してある。
【0029】
シュリンク容器は、本願出願人が特願2002−192659号で提案している新しい容器であって、一定の収縮率で熱収縮する樹脂フィルムを用いて形成される容器で、成形が容易で、肉薄,軽量でありながら剛性に富み、リサイクルも簡単に行えるもので、詰め替え容器に好適な容器となっている。そこで、本実施形態では、詰め替え容器本体にシュリンク容器を採用したものである。
ここで、本実施形態におけるシュリンク容器を構成する樹脂フィルムは、所定温度に加熱することによって一定の収縮率で収縮する熱収縮性のものであればよく、例えば、一軸又は二軸延伸等で延伸されたポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリアミド,PET等のポリエステル,ポリ乳酸,エチレンビニルアルコール共重合体のいずれかを用いることができる。また、これらを単層又は多層にして用いることができる。
シュリンク容器の成形方法の詳細については後述する。
【0030】
そして、このような詰め替え容器20の本体開口部に結合部材となるバックアップリング21及びフィットジョイント22が備えられている。
バックアップリング21は、図2に示すように、フィットジョイント22の基部となるリング状部材で、詰め替え容器20の本体開口縁部に分離不能に固着されるようになっている。
本実施形態では、プラスチック樹脂からなるバックアップリング21の外周に、詰め替え容器20の本体開口縁部の熱収縮性フィルム25が巻装され、さらに熱収縮性フィルム25の端縁が折り返されることで、バックアップリング21が詰め替え容器本体に固着されるようになっている。但し、バックアップリング21の固着方法,取付け方法は特に本実施形態のものに限定されるものではない。
【0031】
フィットジョイント22は、図2に示すように、バックアップリング21を基部として詰め替え容器本体の開口縁部に取り付けられるリング状部材である。
本実施形態では、フィットジョイント22は、バックアップリング21と同様にプラスチック樹脂からなり、バックアップリング21の端縁に嵌合する嵌合溝22b(後述する図4参照)を備えており、詰め替え容器本体に固着されたバックアップリング21に嵌合状態で取り付けられるようになっている。
なお、このフィットジョイント22の詰め替え容器本体側への取付け方法についても、特に本実施形態で示す態様のものに限定されないことは勿論で、バックアップリング21を介さずに、詰め替え容器本体に直接取り付けるようにすることもできる。
すなわち、フィットジョイント22とバックアップリング21とは、本実施形態では別体に形成された二つの環状部材が嵌合することで一体となるように構成してあるが、これを一つの環状部材によって構成することも可能である。
【0032】
そして、このフィットジョイント22のバックアップリング21と嵌合する側と反対側の端縁にはねじ溝22aが形成してあり、上述した繰り返し使用容器10のトランジッションキャップ11に備えられたキャップ12が取り付けられるねじ部11aと螺合できるようになっている。
このようなフィットジョイント22とトランジッションキャップ11間の螺合構造により、繰り返し使用容器10の開口部に詰め替え容器20aが着脱可能で、かつ、脱落不能に取り付けられることになる。
なお、このフィットジョイント22とトランジッションキャップ11間の着脱構造は、本実施形態における螺合構造に限られず、例えば、嵌合構造やロック構造等、フィットジョイント22の縁部とトランジッションキャップ11の縁部が着脱可能かつ脱落不能に連結される限り、どのような構造を採用しても良いことは勿論である。
【0033】
フィットジョイント22の中央部分には、図2に示すように、内蓋23が備えられている。
内蓋23は、環状のフィットジョイント22の中央部開口を覆う蓋部材であり、この内蓋23によって詰め替え容器本体の開口が密封されている。
そして、この内蓋23は、上述したフィットジョイント22とトランジッションキャップ11が螺合することにより、トランジッションキャップ11に突設されたノズル11bがフィットジョイント22及びバックアップリング21に挿通されて、ノズル11bによって開封されるようになっている。
このように繰り返し使用容器10側のトランジッションキャップ11のノズル11bによって詰め替え容器20aの内蓋23が開封されることで、詰め替え容器本体は、繰り返し使用容器10側に装着されるまで密封され、繰り返し使用容器10への装着と同時に自動的に開封されて詰め替えが開始されることになる。
【0034】
具体的には、本実施形態に係る内蓋23は、フィットジョイント22の環状中央部分に貼着された樹脂フィルム等からなり、トランジッションキャップ11のノズル11bが当接することで開封されるように、開封形状に沿ったスコア(切れ込み)が形成されるようになっている。
これにより、内蓋23は、フィットジョイント22及びバックアップリング21に挿通されたトランジッションキャップ11のノズル11bによって押圧されることでスコアに沿って開封されるようになっている。
なお、この内蓋23の開封構造は、本実施形態におけるスコアに沿って開封されるものに限定されるものではない。
例えば、内蓋23を、フィットジョイント22及びバックアップリング21に挿通されるノズル11bによって破断されて開封される易切断蓋によって構成することもできる。易切断蓋構造としては、樹脂フィルムに破断線に沿ってスコアを形成したり、スコアがなくても破断できる薄膜を備えることで構成することができる。
【0035】
さらに、フィットジョイント22の外側端には、図2に示すように、外蓋24が備えられており、詰め替え容器本体の内蓋23の外側が、更に外蓋24によって開閉自在に覆われるようになっている。
本実施形態の外蓋24は、図2に示すように、フィットジョイント22の外側から開口全体を覆う大きさの粘着材からなる粘着カバーによって構成してある。この粘着カバーからなる外蓋24は、一端がフィットジョイント22の外周に分離不能に固着され、フィットジョイント22の外側から開口全体を覆えるようになっている。
【0036】
このような外蓋24を備えることで、開封前の詰め替え容器の内蓋23の外側を更に覆うことができ、内蓋部分にゴミや埃等の異物が付着,混入することを防止できる。また、開封後、詰め替え作業の終了した後に、再度外蓋24で内蓋23の外側を覆うことができるので、詰め替え容器20a内の残液の外だれを防止することもできる。特に、本実施形態のように外蓋24を粘着カバーによって構成すると、内蓋23の外側を繰り返し開閉自在に覆うことができるので、開封前,開封後,詰め替え作業の前後を問わず外蓋24を自由に開閉できることになり、容器としての利便性を高めることができるようになる。
さらに、粘着性の外蓋24は、詰め替え後の容器を折り畳んだ状態に保持することに利用でき、廃棄等するために折り畳んだ容器が立体形状に復元するのを防止して減容状態を維持することができる。
なお、外蓋24は、本実施形態における粘着材からなるものに限定されず、例えば着脱式,嵌合式の蓋部材等、内蓋23の外側を更に覆うことができる限り、どのような手段であっても良い。また、内蓋23がある限り詰め替え容器本体は密封できるので、外蓋24を省略することも勿論可能である。
【0037】
[詰め替え容器の製造方法]
次に、以上のような構成からなる本実施形態のシュリンク容器からなる詰め替え容器の製造方法について、図3及び図4を参照しつつ説明する。
図3及び図4は、本発明の一実施形態に係る手放し詰め替え容器の製造工程の手順を示した説明図である。
本実施形態に係る詰め替え容器20aを成形するには、まず、図3(a)に示すように、熱収縮性フィルム25を筒状に丸め、接着剤等で重ね合わせた部分を接着して有底円筒状に形成する。
その後、所望の容器形状の骨組みとして形成した折畳み式のキネティックコアからなる容器成形治具50を用意し、円筒状部に形成した熱収縮性フィルム25の筒内に挿入し、さらに、容器成形治具50上の容器開口部となる位置にバックアップリング21を配設する(図3(a)に示す状態)。
【0038】
次に、図3(b)に示すように、円筒状に形成した熱収縮性フィルム25に、周囲からホットエア(図3(b)に示す矢印参照)を吹きかける。ホットエアが吹きかけられると、熱収縮性フィルム25は熱収縮し、内側に挿入された容器成形治具50の形状に沿って収縮する。このとき、容器開口部に配設されたバックアップリング21の外周にも熱収縮したフィルム25が巻装される。
熱収縮フィルム25が容器形状に収縮した後は、容器内の容器成形治具50を折り畳んで上部開口から抜き取る。
これによって、図3(c)に示すように、容器の上部開口には、バックアップリング21が熱収縮フィルム25で巻装された状態で固定され、詰め替え容器20の本体ができあがる。
【0039】
その後は、まず、図4(a) に示すように、容器上部のバックアップリング21の環状中央部から容器内部に内容物1を充填する。
内容物1を充填した後は、図4(b) に示すように、バックアップリング21の外側を打栓支持用治具60で支持し、この状でフィットジョイント22をバックアップリング21に嵌合させ、打栓する。このとき、バックアップリング21の端縁がフィットジョイント22の嵌合溝22bに嵌合するので、両者は堅固に嵌合する(図4(c)に示す状態)。
また、フィットジョイント22がバックアップリング21に嵌合する際に、バックアップリング21に巻装された熱収縮フィルム25の縁部が容器内側に折り返されつつ、フィットジョイント22の嵌合溝22b内で挟持される(図4(c)に示す状態)。これによって、バックアップリング21熱収縮フィルム25は分離不能に取り付けられることになる。
以上により、内容物1が充填され、内蓋23で密封され、更に外蓋24でカバーされた詰め替え容器20の製造が完了する。
従って、この状態で、詰め替え容器20は流通過程に乗せることができ、例えば商品として出荷,搬送されたり、店頭等で陳列,販売されるようになる。
【0040】
[詰め替え容器の使用方法]
次に、以上のようにして得られる本実施形態に係る手放し詰め替え容器の使用方法、すなわち、本手放し詰め替え容器における詰め替え作業の手順について、図5及び図6を参照しつつ説明する。
図5及び図6は、本発明の一実施形態に係る手放し詰め替え容器における内容物の詰め替え手順を示す説明図である。
詰め替え作業に先立ち、内容物1が収納されて密封された詰め替え容器20と、内容物1の詰め替え先となる容器本体10を用意する。このとき、容器本体10は内容物1が残っておらず空になっているか、少なくとも詰め替え用の内容物1が充填可能な空き容量があるものとする。
そして、まず、図5(a)に示すように、容器本体10を机上等に設置するとともに、詰め替え容器20を容器本体10の上部に配設し、外蓋24側を容器本体10側に向けた倒立状態にする。
【0041】
次に、図5(b)に示すように、容器本体10のキャップ12を取り外してトランジッションキャップ11のノズル11bを露出させるとともに、詰め替え容器20の外蓋24を開いてフィットジョイント22の内蓋を露出させ、その状態で、詰め替え容器20を繰り返し使用容器10に近づける。
そして、図5(c)に示すように、繰り返し使用容器10のノズル11bを詰め替え容器20のフィットジョイント22内に挿入させつつ、繰り返し使用容器10のトランジッションキャップ11のねじ部11aと、フィットジョイント22のねじ溝22aを位置合わせして螺合させる。これにより、詰め替え容器20は繰り返し使用容器10に脱落不能に螺着,連結されることになる。
このとき、図5(c)に示すように、繰り返し使用容器10のノズル11bの先端が詰め替え容器20の内蓋23に当接し、ノズル11に押圧されて内蓋23が開封され、ノズル11は詰め替え容器20の内部に挿入されて連通する。
【0042】
その後は、図6(a)に示すように、詰め替え容器20内に挿入,連通したノズル11bを介して内容物1が繰り返し使用容器10に充填され、詰め替えが行われる。
このとき、フィットジョイント22とトランジッションキャップ11の端縁が脱落不能に螺合しているので、詰め替え容器20と繰り返し使用容器10は堅固に連結されており、倒立状態の詰め替え容器20から起立状態の繰り返し使用容器10に、自動的に内容物1が流入していく。従って、詰め替え容器20が連結された繰り返し使用容器10を起立状態で設置しておけば、作業者は容器を手に持ったり、監視したりする必要がなく、その場を離れて他の作業等を行うことができる。
内容物1の詰め替えが完了した後は、図6(b)に示すように、フィットジョイント22とトランジッションキャップ11の螺合を解除し、詰め替え容器20を繰り返し使用容器10から取り外す。このとき、詰め替え容器20の内蓋23は、ノズル11bが抜かれることで、図6(b)に示すように、再びフィットジョイント22の開口を覆う位置に戻される。これによって、詰め替え容器20内の残液の外だれが防止される。
【0043】
その後は、図6(c)に示すように、内容物1の詰め替え,充填が完了した繰り返し使用容器10は、トランジッションキャップ11にキャップ12が嵌められ、所定の保管場所に収納等される。
一方、詰め替え容器20は、図6(c)に示すように、残液の外だれが防止された状態とされ、その後、詰め替え容器本体が小さく折り畳まれて、粘着カバーの外蓋24が再び閉じられて廃棄されることになる。
このとき、シュリンク容器からなる詰め替え容器本体は、簡単に小さな状態に折り畳むことができ、廃棄作業が容易に行える。
【0044】
以上説明したように、本実施形態に係る手放し詰め替え容器によれば、詰め替え容器20の開口に環状の結合部材となるバックアップリング21及びフィットジョイント22を備えることで、フィットジョイント22を詰め替え先となる繰り返し使用容器10のトランジッションキャップ11の開口部周縁に連結させることができ、これによって、詰め替え容器20を繰り返し使用容器10に脱落不能に装着でき、容器の開口同士を連結させることができる。このように連結された両容器は、開口縁部同士が脱落不能に螺合することで、収納された内容物1が周囲にこぼれることなく、詰め替え容器20から繰り返し使用容器10へと移し替えることができる。
従って、起立状態で設置された繰り返し使用容器10の上部開口にフィットジョイント22を連結させることで、詰め替え容器20を倒立状態で繰り返し使用容器10に装着でき、詰め替え容器20内の内容物1を自動的に繰り返し使用容器10側に移し替えることができる。
そして、詰め替え容器20はフィットジョイント22を介して脱落不能に繰り返し使用容器10側に装着されるので、詰め替え中の容器を手で保持したり角度を調整する等の動作は一切不要となる。
【0045】
これにより、本実施形態では、詰め替え作業は手放しで自動的に行われることになり、詰め替えを監視する必要もなくなり、その結果、作業者はその場から離れたり他の作業を行うことができるようになる。
このように、本実施形態の手放し詰め替え容器によれば、詰め替え容器20の開口に環状の結合部材を備えるのみで、誰にでもきわめて容易かつ確実に詰め替え作業が行えるようになる。
しかも、環状の結合部材はバックアップリング21とフィットジョイント22というきわめて簡易な構成のみからなり、どのような詰め替え容器本体にも取り付けることができ、また、このような結合部材の径を変更するだけで、どのような繰り返し使用容器10にも装着,嵌合させることができるので、汎用性,拡張性にも優れた詰め替え容器とすることができる。
【0046】
なお、本実施形態では、詰め替え容器本体を熱収縮性フィルム25からなるシュリンク容器によって構成してあるが、容器開口にバックアップリング21やフィットジョイント22からなる環状の結合部材を備える限り、詰め替え容器本体はどのような容器であっても良い。
例えば、図7に示す詰め替え容器20bのように、詰め替え容器本体を、樹脂フィルムや紙製シート材等の軟包材からなる通常のパウチ容器によって構成することも勿論可能である。
パウチ容器は、内容物1の詰め替え容器として最も普及している容器構造であり、本実施形態に係る詰め替え容器20の本体としてパウチ容器を採用することができ、汎用性,拡張性に優れた詰め替え容器とすることができる。
このように、本実施形態に係る詰め替え容器20は、内容物1の詰め替え容器として好適な任意の材料を選択的に採用して実施できるものであり、きわめて汎用性,拡張性に優れた詰め替え容器となっている。
【0047】
[第二実施形態]
次に、図8を参照して、本発明の手放し詰め替え容器の第二実施形態について説明する。
図8は、本発明の第二実施形態に係る手放し詰め替え容器を示す要部断面正面図である。
同図に示すように、本実施形態に係る詰め替え容器20cは、詰め替え容器本体としてパウチ容器を採用した場合となっている。
そして、このパウチ容器からなる詰め替え容器本体の側面に、繰り返し使用容器10に充填される内容物1の流出方向に沿って複数の折れ防止用リブ27を形成するようにしたものである。
【0048】
ここで、このような折れ防止用のリブ27は、例えば、詰め替え容器20cを構成する樹脂フィルムの表面に金型による一体成形によって突状部を形成したり、熱収縮によりフィルムの肉厚を部分的に厚くすることによって詰め替え容器本体に直接リブを形成することができる。また、詰め替え容器20cとは別体で形成した、例えば棒状部材を、詰め替え容器本体側面に接着等することで設けることもできる。
なお、リブの長さや幅,厚み,本数等は、詰め替え容器20cの大きさや内容物1の重量等に応じて任意に設定することができ、詰め替え容器20cの一側又は両側の側面に、少なくとも一本のリブ27形成されるものであれば良い。
【0049】
このように詰め替え容器本体の側面に折れ防止用リブ27を形成した本実施形態の詰め替え容器20cによれば、内容物1の流出する方向に沿って詰め替え容器本体の剛性を高めることができる。
これにより、詰め替え容器20cの保形性を向上させて折れや撓みを防止することができ、詰め替え作業中にも詰め替え容器20cの形状を内容物1の流出方向に沿って真っ直ぐに保つことができ、より円滑な詰め替え作業が行われるようにすることができる。
なお、このような折れ防止用リブ27を備えた詰め替え容器20の本体として、本実施形態ではパウチ容器を採用した場合を示したが、詰め替え容器20の本体は特にパウチ容器の場合に限られるものではなく、例えば、第一実施形態で示したシュリンク容器を本体として、シュリンク容器の側面に折れ防止用リブ27を設けることも勿論可能である。
【0050】
以上、本発明の手放し詰め替え容器について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る手放し詰め替え容器は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の手放し詰め替え容器によれば、詰め替え容器に、詰め替え先となる繰り返し使用容器の開口部と嵌合する結合部材を備えることにより、簡易かつ小型,軽量な構成を詰め替え容器側に備えるのみで、詰め替え容器や繰り返し使用容器を慎重に保持して作業を行う必要が一切なくなり、誰にでも、内容物をこぼすことなく詰め替え作業が容易かつ確実に行える。
これによって、特に、詰め替え作業が手放しで容易かつ確実に行え、かつ、詰め替え中の監視等も不要となるので、詰め替え中に他の作業等も可能となり、従来には存在しない、優れた手放し詰め替え容器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手放し詰め替え容器の第一実施形態を示す要部断面正面図である。
【図2】図1に示す手放し詰め替え容器の要部拡大図である。
【図3】本発明の第一実施形態に係る手放し詰め替え容器の製造手順を示す説明図である。
【図4】本発明の第一実施形態に係る手放し詰め替え容器の製造手順を示す説明図である。
【図5】本発明の第一実施形態に係る手放し詰め替え容器における内容物の詰め替え手順を示す説明図である。
【図6】本発明の第一実施形態に係る手放し詰め替え容器における内容物の詰め替え手順を示す説明図である。
【図7】本発明の第一実施形態に係る手放し詰め替え容器の変更実施形態を示す要部断面正面図である。
【図8】本発明の手放し詰め替え容器の第二実施形態を示す要部断面正面図である。
【符号の説明】
1 内容物
10 繰り返し使用容器
11 トランジッションキャップ
11a ねじ部
11b ノズル
20(20a〜20c) 詰め替え容器
21 バックアップリング
22 フィットジョイント
23 内蓋
24 外蓋
25 熱収縮性フィルム
27 折れ防止用リブ
50 容器成形治具

Claims (6)

  1. 一側に開口部を有する繰り返し使用容器に充填する詰め替え用の内容物を収納する詰め替え容器であって、
    詰め替え容器本体と、
    前記繰り返し使用容器の開口部に、手で保持することなく連結状態が保たれる程度に着脱可能かつ脱落不能に連結される結合部材と、
    前記詰め替え容器本体を密封する容器密封部材と、
    前記結合部材の外側を覆う外蓋と、を備え
    前記結合部材が、前記詰め替え容器本体の開口縁部に分離不能に固着される環状部材からなるバックアップリングと、このバックアップリングの端縁に嵌合する環状部材からなるフィットジョイントとを備え、
    前記容器密封部材が、前記フィットジョイントの環状中央部分に備えられる内蓋からなり、この内蓋には所定の開封形状に沿ったスコアが形成され、
    前記外蓋が、前記フィットジョイントの外側から開口全体を開閉自在に覆う蓋材からなり、
    前記詰め替え容器本体が、熱収縮性フィルムを用いて形成され、
    前記バックアップリングの外周に巻装された熱収縮性フィルムの縁部が、熱収縮されるとともに容器内側に折り返されて、前記バックアップリング及び当該バックアップリングに嵌合する前記フィットジョイントにより挟持されることにより、前記結合部材と熱収縮フィルムが分離不能に取り付けられることを特徴とする手放し詰め替え容器。
  2. 前記繰り返し使用容器が、開口部に突設される流出用ノズルを備え、
    前記詰め替え容器の結合部材が前記繰り返し使用容器の開口部に装着されることにより、前記ノズルにより前記容器密封部材が切断されて前記詰め替え容器本体が開口する請求項記載の手放し詰め替え容器。
  3. 前記内蓋が、前記ノズルにより押圧されることにより破断されて開口する易切断蓋からなる請求項記載の手放し詰め替え容器。
  4. 前記外蓋が粘着材からなる請求項1,2又は3記載の手放し詰め替え容器。
  5. 前記詰め替え容器本体が、軟包材からなるパウチ容器である請求項1,2,3又は4記載の手放し詰め替え容器。
  6. 前記詰め替え容器本体の側面に、前記繰り返し使用容器に充填する内容物の流出方向に沿って一又は二以上の折れ防止用リブを形成した請求項1,2,3,4又は5記載の手放し詰め替え容器。
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