JP2017154757A - ヒンジキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 プルリングによる抜栓作業を必要としない内容液が高温で充填される容器のヒンジキャップを提供すること。
【解決手段】 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して取り付けられる上蓋と、上蓋内に装着される密封栓とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部内縁から内方に延設され口部の開口を封鎖する上壁と、上壁を貫通する注出口の周囲から立設される注出筒とを備え、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部に垂設される側周壁と、頂壁の内面から垂設される筒壁と、筒壁の内周に設けられる抜け止め部とを備え、密封栓は、筒壁の抜け止め部に保持される栓体基部と、栓体基部から垂設され、注出筒を密封する密封リングとを備え、栓体基部は、密封リングの外側に周設される変形部を有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、容器の口部に装着されるヒンジキャップに関し、特に、プルリングによる抜栓を必要としない、キャップと別体の密封栓を備えるヒンジキャップに関するものである。
従来、容器の口部に装着し、注出筒を備えるキャップ本体と、注出筒を密封する密封リングを有する上蓋とを備えるヒンジキャップが知られている。
この種のヒンジキャップは、キャップ本体の隔壁上面に注出筒を立設し、注出筒の内側に、開口部を形成するために、プルリングを有する除去部が設けられており、最初の使用時に、プルリングを引っ張り上げて、除去部を取り除いて使用する必要がある。
しかしながら、力の弱い子供や女性および高齢の需要者からは、プルリングで除去部を取り除く抜栓作業を必要としないヒンジキャップが求められている。
このため、除去部を有する隔壁を必要とせず、キャップ本体の注出筒を密封する密封栓(内蓋)を上蓋に保持させ、開蓋と同時に密封栓が上蓋とともに注出筒から外され、開口するようにしたヒンジキャップは従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−162499号公報
しかしながら、特許文献1記載のヒンジキャップでは、打栓後に、容器内の内容液が高温充填された場合や、温水シャワーをおこなった場合、上蓋全体が暖まり、ある程度軟化してしまい、その状態で上蓋を下にして容器が落下してしまうと、上蓋のキャップ本体に対しての支え(中足)が軟化して、上蓋がキャップ本体に対して予定以上に押し込まれ、注出筒が潰れたり、注出筒と密封栓(内蓋)との密着部が擦れて傷を作り、密封が不完全になるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、打栓時および容器の落下時の衝撃により、キャップ本体と密封栓との密着が外れてしまうことがなく、閉蓋時に安定して容器内を密封するとともに、高温充填された内容液に対応できるヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して取り付けられる上蓋と、上蓋内に装着される密封栓とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部内縁から内方に延設され口部の開口を封鎖する上壁と、上壁を貫通する注出口の周囲から立設される注出筒とを備え、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部に垂設される側周壁と、頂壁の内面から垂設される筒壁と、筒壁の内周に設けられる抜け止め部とを備え、密封栓は、筒壁の抜け止め部に保持される栓体基部と、栓体基部から垂設され、注出筒を密封する密封リングとを備え、栓体基部は、密封リングの外側に周設される変形部を有することを特徴とする構成を採用する。
密封栓の具体的実施形態として、密封栓の変形部は、変形可能な薄肉部であることを特徴とする構成を採用し、栓体基部は、円板状をなし、外周部と、外周部に変形部を介して接続され、密封リングを垂設する内周部とを有することを特徴とする構成を採用する。
上蓋の具体的実施形態として、上蓋の筒壁は、下端部がキャップ本体の上壁の上面と近接または当接することを特徴とする構成を採用する。
さらに、密封栓の別実施形態として、密封栓は、栓体基部の周縁部から垂下するガイド筒を有することを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、上記構成を採用することにより、打栓時、または閉蓋中の落下等の衝撃により、上蓋に押圧力が加えられても、上蓋に保持される密封栓は、密封リングの外側に変形部を周設することにより、上蓋が受ける衝撃を変形部が吸収し、密封栓の密封リングとキャップ本体の注出筒との密着に影響を及ぼさないので、密封栓の密封リングとキャップ本体の注出筒との密着に影響を及ぼさないので、密封リングと注出筒との密着が外れたり、密封リングと注出筒が互いに傷付けあったりすることを防止することができる。
また、本発明のヒンジキャップは、密封栓の栓体基部を上蓋に固定して装着しているが、密封リングの外側が変形する構造としたことにより、高温充填された内容液に対応可能な耐熱用のキャップとして、注出筒と密封リングとのシール性を使用開始まで維持することができる。
さらに、上蓋に上側から押圧力が加えられても、筒壁の下端部がキャップ本体の上壁の上面と当接して筒壁が上蓋の頂壁の変形を支えるので、上蓋がキャップ本体に対して押し込まれることを防止することができる。
密封栓は、栓体基部の周縁部から垂下するガイド筒を有することにより、密封栓を上蓋に組み付ける際に、パーツフィーダーでの部品の供給作業が容易になる。
本発明の実施例であるヒンジキャップの閉蓋状態の側面断面図である。 本発明の実施例であるヒンジキャップの開蓋状態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面断面図である。 図1の要部拡大図である。 本発明の実施例であるヒンジキャップの閉蓋状態の正面半断面図である。 (a)は図2(a)の要部拡大図、(b)は図5(a)の0−X切断部のキャップ本体の側面図である。 本発明の実施例の密封栓を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
次に、本発明のヒンジキャップについて、実施例を示した図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器Eに装着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられる上蓋、Dは上蓋B内に装着される密封栓である。
容器Eは、口部1を有する容器であり、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
なお、密封栓Dは、キャップ本体Aおよび上蓋Bとは別体の部材であり、密封栓Dの素材としては、ポリプロピレンまたは硬質ポリエチレンなど耐熱に適した合成樹脂を使用することが好ましい。
キャップ本体Aは、図1および2に示すように、容器Eの口部1に装着される装着部3と、装着部3の内縁から内方に延設され口部1の開口を封鎖する上壁4と、上壁4を貫通する注出口の周囲から立設される注出筒5とを備えている。
注出筒5の内周は、下部が縮径され、突条段部5aが設けられ、突条段部5aの断面形状は、上方が段状に形成されるとともに、下方が外方に向けてカーブして形成されている。
なお、本実施例では、キャップ本体Aに流量調整機構Fが別体の部材として装着されており、流量調整機構Fは、筒状部材の内壁から複数(3箇所)のアーム状の連結片を介して弁状部材を形成し、連結片間の微小な隙間から内容液を吐出できる構造となっている。
流量調整機構Fは、注出筒5の下端部に凹部を設けるとともに、流量調整機構Fの外壁に凸部を設けて嵌合することにより装着されている。
装着部3は、上蓋Bと係合する環状の蓋係合部6を有する基壁7と、基壁7の内周縁から下面に垂設される内筒8と、基壁7の外周縁から垂設される外周壁部9とから構成されている。
外周壁部9には、上面のヒンジCと反対側の外周端に封緘部材Gが設けられ、内周下部に容器Eの口部1の嵌合突条2と係合する係合突部10が設けられている。
外周壁部9のヒンジCの左右いずれかの近傍には、図1、2および5に示すように、外周面に平面視で略V字状の外周切り込み部11が下端部に薄肉底壁12を残して上方から切り込まれている。
係合突部10の外周切り込み部11に対応する位置には、内周切り込み部が縦方向に刻設され、縦方向引き裂きラインが形成される。
外周切り込み部11のヒンジC側では、端面11aの内周側の上部の薄肉部を隔てた位置を起点として円周方向に延びるように、スリット溝13が上方から凹設され、本実施例では、端面11aを始点として、約305°にわたって延びている。
また、縦方向引き裂きラインに隣接するスリット溝13の起点を引き裂き開始点として、スリット溝13の底面14の内周側には、外周壁部9と基壁7を連結する薄肉の連結部15が設けられ、周方向引き裂きラインが円弧状に延びるように形成されている。
封緘部材Gは、図1、2および4に示すように、キャップ本体Aの外周壁部9の上端に、ヒンジCと反対側の中央部から外周に沿って両側に横長の円弧状に形成されており、封緘部材Gは、その中央から上方に延びる係止片20と、後述する上蓋Bに設けられる爪部37を係止するために両側に切欠部21と、両端部にそれぞれ形成される摘み片22とを備えている。
摘み片22は、上蓋Bに設けられる把手部35の側方から上方に延びるように設けられている。また、摘み片22と隣接の係止片20との間に屈曲可能な縦方向の切欠き溝23が設けられている。
封緘部材Gは、外周壁部9の外周上端の周方向に延在する破断可能な中央弱化部24および両端弱化部25を介して外周壁部9の外周上端に一体に設けられている。
上蓋Bは、図1、2および4に示すように、ヒンジCを介してキャップ本体Aの外周壁部9の外周上端に、回動自在に取着されており、頂壁30と、頂壁30の周縁部から垂設される側周壁31とからなり、側周壁31の下部は、キャップ本体Aの外周壁部9と同径の大径部31aとして形成され、頂壁30の内面から、注出筒5より大径の筒壁32が垂設されている。
本実施例では、筒壁32の内径は、注出筒5の外径に比べて2倍程度となっているが、筒壁32の内径は、注出筒5と干渉しない範囲内で、必要に応じて設定可能である。
筒壁32の下端部32aは、キャップ本体Aの上壁4の上面と近接または当接するように設定されているが、筒壁32は、抜け止め部33を形成できる寸法を確保できれば、必ずしも上壁4の上面に届くまで延ばす必要はない。
筒壁32の内周には密封栓Dを所定の位置に保持するための抜け止め部33が周方向に設けられ、図1に示すように、抜け止め部33の断面形状は、上部の傾斜が急で、下部の傾斜が緩やかに形成されており、密封栓Dの挿入を容易にするとともに、一旦挿入された密封栓Dを抜け難く保持できるようになっている。
なお、抜け止め部33は、筒壁32の全内周にわたり形成されていても、または間隔をおいて形成されていても構わない。
側周壁31は、内周下端部に、キャップ本体Aの蓋係合部6と係合して閉蓋状態を維持させる係合凹部34が周設されている。
側周壁31のヒンジCと反対側の外周中程には、平面視で円弧状の把手部35が設けられている。
側周壁31は、把手部35の両側および下方に凹所36が形成され、凹所36の下端部から2個の爪部37が突設されている。
把手部35には、図2に示すように、封緘部材Gの係止片20に対応する位置に、下面から把手凹部35aが凹設され、さらに把手部35の中央部外側には指掛け部38が設けられている。
密封栓Dは、図1〜3および6に示すように、円板状の栓体基部40と、栓体基部40の内方下面から垂設され、キャップ本体Aの注出筒5の内周に先端部41aから嵌入する密封リング41とから構成されている。
本実施例では、栓体基部40の周縁部は係止部40aとなり、上からテーパー面が形成され、密封栓Dを筒壁32の内側に挿入する際に、抜け止め部33の前述した緩やかな傾斜を乗り越え易くしている。
栓体基部40は、上面周縁部に周縁突出部42が形成され、周縁突出部42の上面は、上蓋Bの頂壁30の内面と当接することにより、栓体基部40は、筒壁32に固定状態で保持されている。
なお、周縁突出部42の上面は、上蓋Bの頂壁30に当接させず、わずかな隙間を設けてもよい。
本実施例では、栓体基部40は、係止部40aの下面からガイド筒43が筒壁32の抜け止め部33とわずかに隙間を設けるように垂設されている。
また、本実施例では、係止部40aを栓体基部40の周縁部に形成しているが、栓体基部40の周縁部でなく、ガイド筒43の外周に配設し、その高さに合わせて上蓋Bの筒壁32内周の抜け止め部33を配設するようにしてもよい。
栓体基部40は、密封リング41の外周に沿って薄肉部44が周設され、薄肉部44を境に円形状の内周部45とリング状の外周部46とが互いに干渉しないで動くことができる。
薄肉部44は、屈曲変形できるものであれば、本実施例の断面形状に限らず、例えば、蛇腹状などの形状でも構わない。
さらに、栓体基部40の上面と頂壁30の内面との間には、周縁突出部42で囲まれる上方空隙47が形成されている。
上方空隙47は、少なくとも薄肉部44の上方、円形状の内周部45側上方、リング状の外周部46側上方の一部に設けてあればよい。なお、薄肉部44が変形可能な状態であれば、上方空隙47を設けなくてもよい。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、最初に閉蓋する工程の前に、上蓋Bの筒壁32に密封栓Dを組み付ける必要があり、上蓋Bを開いた状態で、筒壁32の内周に密封栓Dを押し込むと、栓体基部40の係止部40aが、筒壁32内周の抜け止め部33を乗り越えて、筒壁32に嵌入して保持される。
密封栓Dの組み付け時に、栓体基部40は、係止部40aから垂下するガイド筒43を有するので、パーツフィーダーでの部品の供給作業が容易になる。
次に、図2に示す開蓋状態から図1に示すように閉蓋する際には、上蓋Bの把手部35を持ってヒンジCを中心に回動させると、凹所36に突設された2個の爪部37の傾斜面がキャップ本体Aの封緘部材Gの裏面に当接し、封緘部材Gを僅かに変形させながら、爪部37を封緘部材Gの切欠部21に向けて挿入させていく。
最後は、図4に示すように、爪部37が封緘部材Gの切欠部21に係止され、封緘部材Gの変形が解かれるとともに、上蓋Bの把手部35が封緘部材Gの上部に当接し、封緘部材Gの係止片20が把手部35の把手凹部35a内に嵌入される。
また、キャップ本体Aの蓋係合部6は、上蓋Bの係合凹部34と係合し、未開封状態として閉蓋される。
その際、上蓋Bに装着した密封栓Dの密封リング41の先端部41aがキャップ本体Aの注出筒5の内周に密着し、密封される。
未開封状態では、キャップ本体Aの封緘部材Gの係止片20は、上蓋Bの側周壁31の把手部35の下面に形成される把手凹部35aに入り込んで保持されるので、未開封状態から、無理に開蓋しようと、上蓋Bの爪部37と封緘部材Gの切欠部21との係合を外すために、封緘部材Gを変形しようとしても、封緘部材Gは、下端を中央弱化部24および両端弱化部25で連設されているだけでなく、上端に形成される係止片20は、上蓋Bの把手凹部35aに挿入されているので、封緘部材Gを破断しないと、上蓋Bの爪部37と封緘部材Gの切欠部21との係合を外すことができず、不正な開蓋を防止することができる。
次に、図1に示すように、閉蓋したヒンジキャップを内容液が充填された容器Eの口部1に打栓して装着される。
打栓工程は、装着部3の内筒8と外周壁部9との間に形成された環状溝に容器Eの口部1を当てがい、上蓋Bの上から押圧力が加えられ、外周壁部9の係合突部10が口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、容器Eの口部1が内筒8の外周と外周壁部9の内周、および基壁7とによって挟持されることで装着される。
打栓工程において、上蓋Bの上から押圧力が加えられると、頂壁30が下向きに変形されるが、本実施例では、筒壁32の下端部32aは、キャップ本体Aの上壁4の上面と近接または当接しているので、頂壁30が変形しても、筒壁32の下端部32aは、上壁4の上面に当接して、それ以上の変形を阻止することができる。
さらに、密封栓Dの密封リング41の先端部41aは、注出筒5の突条段部5aと近接または当接しているので、頂壁30に下向きの力が加わると、密封リング41の先端部41aは、注出筒5の突条段部5aと当接して、それ以上密封リング41が注出筒5の内周に食い込むのを阻止することができ、密封リング41と注出筒5とによる良好なシールを維持することができる。
仮に、注出筒5に突条段部5aが設けられていないと、密封リング41は、注出筒5の内周に押し込められて、注出筒5とのシールを損なうことになる。
この際に、密封リング41の先端部41aは、突条段部5aとわずかな間隙を保って近接していることが好ましく、この間隙は、0.1〜0.5mmが特に好ましい。
なお、本実施例では、キャップ本体Aの装着部3は、内筒8の外周と外周壁部9の内周、および基壁7とによって容器Eの口部1を狭持するものとしたが、容器Eの口部1の外周に雄ネジを形成するとともに、外周壁部9の内周に雌ネジを形成することによって螺着するものであってもよい。
上述したように、閉蓋状態では、密封リング41が注出筒5の内周に嵌入することによって密封栓Dは、キャップ本体Aの注出筒5と一体化されており、容器Eの転倒時あるいは落下等の衝撃により、上蓋Bに外力が加わり、上蓋Bに上下あるいは左右方向のずれが生じた場合でも、密封栓Dは、密封リング41の外側の栓体基部40に薄肉部44が周設されることにより、上蓋Bが受ける衝撃を栓体基部40の薄肉部44で吸収し、密封リング41に対する影響が緩和され、容器Eの気密性を保つことができる。
また、密封栓Dは、栓体基部40の上面に上方空隙47が形成され、栓体基部40の周縁突出部42を除き薄肉になっていることにより、栓体基部40は、上蓋Bから力を受けた際に、変形することで密封リング41に加わる力を分散することができる。
本実施例では、周縁突出部42は、図6(a)に示すように、栓体基部40の周縁部の上面全周にわたり形成されているが、間隔を空けて間欠的に形成されていても構わない。
また、打栓工程で説明したように、密封栓Dの密封リング41は、先端部41aが注出筒5の突条段部5aとわずかな間隙を保って近接していることと相まって、密封リング41を垂設する栓体基部40は、薄肉部44が形成される部分で変形し易くなっていることにより、容器Eの転倒時あるいは落下時に、上蓋Bが変形しても、栓体基部40の薄肉部44が形成される部分が変形するだけで、密封リング41自体は変形しないで、先端部41aが、わずかに下降して突条段部5aと当接し、それ以上の下降が停止することにより、密封リング41と注出筒5の内周とのシールを維持することができる。
容器E内の内容液を注出使用するために、ヒンジキャップを最初に開蓋する際には、図4に示すキャップ本体Aの封緘部材Gの左右いずれかの摘み片22に指を掛け、前方に引っ張ることで、その側の両端弱化部25を左右いずれかの方向から破断し、中央弱化部24も破断された後、封緘部材Gの係止片20を把手凹部35aから外し、封緘部材Gをキャップ本体Aから完全に切り離す。
次に、上蓋Bの指掛け部38を持ち上げ、上蓋Bとともに、上蓋Bに装着される密封栓Dの密封リング41がキャップ本体Aの注出筒5から外されることにより、容器Eを傾けただけで、容易に注出筒5から容器E内の内容液を注出することができる。
また、密封栓Dは、密封リング41の外側に周設される薄肉部44が変形することにより、密封リング41は、上蓋B内でわずかに動くことができるので、開蓋時に密封リング41が注出筒5に引っ掛かり抵抗となることがなく、スムースに開蓋することができる。
次に、容器Eの使用を終えた後、上蓋Bを閉じると、密封栓Dの密封リング41が注出筒5の内周に嵌入し、密封栓Dをキャップ本体Aの注出筒5と一体化させた後、側周壁31の係合凹部34がキャップ本体Aの蓋係合部6を挟むように嵌合して、閉蓋状態に戻る。
この際に、上蓋Bは、係合凹部34がキャップ本体Aの蓋係合部6を挟むことになり、転倒時あるいは落下時に上蓋Bに力が加わっても、側周壁31の下端部がずれて変形するのを阻止することができる。
このように、何度でも注出筒5を密封可能なヒンジキャップが得られ、閉蓋状態では、密封栓Dは、キャップ本体Aと一体化し、転倒あるいは落下等によって、上蓋Bに力がかかった場合でも、容器E内の気密性を保つことができるという優れた効果を奏する。
なお、注出筒5の位置は、キャップ本体Aの上壁4の中央でなくても、適宜変えることが可能であり、どちらかというとヒンジCと反対側の方に偏心させた方が、注出筒5から内容物を注出するのに都合がよい。
本実施例のヒンジキャップは、容器E内の内容液を全部使用した後、容器Eの口部1から分別して廃棄することができる。
その際には、ヒンジキャップを開蓋し、上蓋Bを指で把持して外方に引っ張ると、外周壁部9のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、縦方向引き裂きラインが破断され、さらに上蓋Bを引っ張ると、周方向引き裂きラインを形成する連結部15が破断を始める。連結部15の破断が進行すると、上蓋Bがキャップ本体Aから離れていく。
スリット溝13の終端部まで連結部15の切断が完了し、さらに上蓋Bを引っ張ると、キャップ本体Aと容器Eの口部1との嵌合が外され、ヒンジキャップと容器Eとを分別廃棄することができる。
本発明のヒンジキャップは、打栓時または、閉蓋中の落下等の衝撃により、上蓋に押圧力が加えられても、上蓋に保持される密封栓は、密封リングの外側に変形部を周設することにより、上蓋が受ける衝撃を変形部が吸収し、密封栓の密封リングとキャップ本体の注出筒との密着に影響を及ぼさないので、密着が外れたり、密封リングと注出筒が互いに傷付けあったりすることを防止することができるとともに、閉蓋時に容器を倒した時でも、ヒンジキャップの開蓋を防止することができるヒンジキャップ、特に、内容液が高温で充填される容器の耐熱用ヒンジキャップとして好適である。
A キャップ本体
B 上蓋
C ヒンジ
D 密封栓
E 容器
F 流量調整機構
G 封緘部材
1 口部
2 嵌合突条
3 装着部
4 上壁
5 注出筒
5a 突条段部
6 蓋係合部
7 基壁
8 内筒
9 外周壁部
10 係合突部
11 外周切り込み部
11a 端面
12 薄肉底壁
13 スリット溝
14 底面
15 連結部
20 係止片
21 切欠部
22 摘み片
23 切欠き溝
24 中央弱化部
25 両端弱化部
30 頂壁
31 側周壁
31a 大径部
32 筒壁
32a 下端部
33 抜け止め部
34 係合凹部
35 把手部
35a 把手凹部
36 凹所
37 爪部
38 指掛け部
40 栓体基部
40a 係止部
41 密封リング
41a 先端部
42 周縁突出部
43 ガイド筒
44 薄肉部(変形部)
45 内周部
46 外周部
47 上方空隙

Claims (5)

  1. 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して取り付けられる上蓋と、上蓋内に装着される密封栓とからなるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部内縁から内方に延設され口部の開口を封鎖する上壁と、上壁を貫通する注出口の周囲から立設される注出筒とを備え、
    上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部に垂設される側周壁と、頂壁の内面から垂設される筒壁と、筒壁の内周に設けられる抜け止め部とを備え、
    密封栓は、筒壁の抜け止め部に保持される栓体基部と、栓体基部から垂設され、注出筒を密封する密封リングとを備え、
    栓体基部は、密封リングの外側に周設される変形部を有することを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 密封栓の変形部は、変形可能な薄肉部であることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 密封栓の栓体基部は、円板状をなし、外周部と、外周部に変形部を介して接続され、密封リングを垂設する内周部とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
  4. 上蓋の筒壁は、下端部がキャップ本体の上壁の上面と近接または当接することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  5. 密封栓は、栓体基部の周縁部から垂下するガイド筒を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
JP2016037921A 2016-02-29 2016-02-29 ヒンジキャップ Active JP6602233B2 (ja)

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