JP7296774B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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挿入筒のうちの少なくとも後部における内周面の下端部に、上下方向に沿う縦断面視で、径方向の外側に向けて窪む曲面状を呈する窪み部が形成されているので、蓋体を開く過程で、挿入筒内の後部から垂れ落ちようとする内容物に対して前述のように分断され、挿入筒内にとどまり続けている内容物を、挿入筒内から落下させにくくすることが可能になり、内容物が、閉塞板の上面、および注出筒の外周面に付着するのを確実に抑制することができる。
中栓と、蓋体、若しくはキャップ本体と、に、位置決め部が各別に形成されているので、中栓と蓋体とを別体にしても、キャップ本体および蓋体に対する挿入筒の周方向の位置を容易に決めることができる。
本実施形態のヒンジキャップ1は、図1に示されるように、容器本体Wの口部W1の開口を閉塞する閉塞板11を有するキャップ本体12と、キャップ本体12にヒンジ部13を介して回転可能に連結され、閉塞板11を開放可能に覆う蓋体14と、を備えている。
容器本体Wに収容される内容物としては、例えば中濃ソース、およびドレッシングなどが挙げられ、23℃での粘度が1000mPa・s~100000mPa・s程度の比較的粘度の高いもの等が挙げられる。粘度は、B型粘度計(回転粘度計)を用い、JIS K7117-1に準拠する方法で求めることができる。
なお、閉塞板11に、固定筒28およびシール補助筒22を設けなくてもよい。
固定筒28は、閉塞板11の上面の外周縁部から上方に向けて突出している。固定筒28は、周方向の全長にわたって連続して延びている。固定筒28の上端部は、注出筒16の上端部より下方に位置している。固定筒28には、径方向の外側に向けて突出した外側係止突部が形成されている。
閉塞板11の下面に、下方に向けて延び、口部W1内に嵌合される容器嵌合筒34が形成されている。容器嵌合筒34は、キャップ軸Oと同軸に配設されている。容器嵌合筒34は、閉塞板11の下面のうち、固定筒28より径方向の内側に位置する部分に配設されている。
以下、上下方向から見て、キャップ軸Oに対してヒンジ部13側を後方といい、これと反対側を前方という。
ガイド壁部19aの上端部は、注出筒16の上端部より下方に位置している。ガイド壁部19aの周方向の大きさは、ヒンジ部13の周方向の大きさより小さくなっている。ガイド壁部19aは、後方から見て周方向に長い長方形状を呈する。
蓋体14の周壁部24は、固定筒28に着脱可能に外嵌されている。蓋体14の周壁部24の内周面に、固定筒28の外側係止突部にアンダーカット嵌合するアンダーカット突部が形成されている。蓋体14の周壁部24の下端部における前端部に、前方に向けて突出した操作突片23が形成されている。
なお、中栓36の第2位置決め部が係合される第1位置決め部は、蓋体14に形成してもよい。第1位置決め部37、および第2位置決め部38の形態は、適宜変更してもよい。
連結部39は、シール筒29の内周面から径方向の内側に向けて突出し、環状に形成されている。連結部39は、キャップ軸Oと同軸に配設されている。連結部39は、シール筒29の内周面のうち、シール補助筒22に外嵌された下端部より上方に位置する部分に連結されている。連結部39は、シール補助筒22の上端開口縁を径方向に跨いでいる。連結部39の下面は、シール補助筒22の上端開口縁より上方に位置している。
これにより、例えば、ヒンジキャップ1が装着された容器本体Wを振る等したときに、内容物が挿入筒17内に進入しても、この内容物を、挿入筒17における天壁部の下面と周壁部の内周面との接続部分上を滑らせやすくすることが可能になり、内容物を挿入筒17内にとどまらせず落下させやすくすることができる。
なお、前記隙間を、各前記嵌合深さ以上としてもよく、各前記嵌合深さを互いに異ならせてもよい。
次に、蓋体14をヒンジ部13回りに回転させ、蓋体14の規制突部25aを、中栓36の係止部36aを下方に乗り越えさせ、蓋体14の周壁部24内に固定筒28を嵌合させ、蓋体14により閉塞板11を閉塞する。
キャップ本体12、および中栓36に、第1位置決め部37、および第2位置決め部38が各別に形成されているので、中栓36と蓋体14とを別体にしても、キャップ本体12および蓋体14に対する挿入筒17の周方向の位置を容易に決めることができる。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
注出孔15の内側に、シール補助筒22は設けられていない。
ヒンジキャップ2は、全体が一体に形成されている。
次に、図3に示されるように、有頂筒状の冶具Gの内側に、挿入筒46の後部の下端部を挿入し、冶具Gの内面における頂壁部と周壁部との接続部分により、挿入筒46の後部の下端部の外周面を押圧して、挿入筒46の後部の下端部を湾曲させ、窪み部35およびエッジ部分40を形成する。
なお、窪み部35およびエッジ部分40は、冶具Gを用いて形成せず、射出成形により形成してもよい。
前記第1実施形態において、挿入筒17の後部の下端開口縁を、注出筒16の下端開口より上方に位置させてもよいし、挿入筒17の後部の下端開口縁、および注出筒16の下端開口それぞれの上下方向の位置を互いに同等にしてもよい。
前記第1実施形態において、シール部21およびシール筒29のうちのいずれか一方のみを有する構成を採用してもよい。
前記第1実施形態において、シール補助筒22、および連結片33を設けず、シール部21を、注出孔15内に着脱可能に密に嵌合させてもよい。
この場合、例えば、ヒンジキャップ2が装着された容器本体Wを振る等したときに、内容物が挿入筒46内に進入しても、この内容物を、蓋体14の頂壁部26の下面と挿入筒46の内周面との接続部分上を滑らせやすくすることが可能になり、内容物を挿入筒46内にとどまらせず落下させやすくすることができる。
挿入筒17、46の内径は、可能な限り大きくすることが好ましい。これにより、容器本体Wに収容される内容物の粘度が比較的高くても、挿入筒17、46内に進入した内容物を、挿入筒17、46内にとどまらせず落下させやすくすることができる。
窪み部35およびエッジ部分40は、挿入筒17、46のうちの後半部に限らず、例えば、挿入筒17、46における周方向の全長にわたって設けてもよいし、挿入筒17、46のうちの後端部に限って設けてもよく、窪み部35およびエッジ部分40を設ける、キャップ軸Oを中心とする角度範囲は、適宜変更してもよい。
11、42 閉塞板
12、41 キャップ本体
13 ヒンジ部
14 蓋体
15 注出孔
16 注出筒
17、46 挿入筒
21 シール部
35 窪み部
36 中栓
37 第1位置決め部(位置決め部)
38 第2位置決め部(位置決め部)
40 エッジ部分
W 容器本体
W1 口部
Claims (4)
- 容器本体の口部の開口を閉塞する閉塞板を有するキャップ本体と、
前記キャップ本体にヒンジ部を介して回転可能に連結され、前記閉塞板を開放可能に覆う蓋体と、を備え、
前記閉塞板に、内側が内容物の注出孔とされた注出筒が設けられ、
前記蓋体に、前記注出筒内に挿入された挿入筒が設けられ、
前記挿入筒のうち、少なくとも前記ヒンジ部側の後部における内周面の下端部は、上下方向に沿う縦断面視で、上方から下方に向かうに従い、径方向の内側に向けて曲線状に延び、
前記挿入筒のうちの少なくとも前記ヒンジ部側の後部における内周面と下端開口縁とがなすエッジ部分は、径方向の内側に向けて尖っており、
前記挿入筒の外周面に、全周にわたって連続して延び、前記閉塞板に当接するシール部が形成され、
前記挿入筒の前記ヒンジ部側の後部の下端部は、前記シール部より下方に位置している、ヒンジキャップ。 - 容器本体の口部の開口を閉塞する閉塞板を有するキャップ本体と、
前記キャップ本体にヒンジ部を介して回転可能に連結され、前記閉塞板を開放可能に覆う蓋体と、を備え、
前記閉塞板に、内側が内容物の注出孔とされた注出筒が設けられ、
前記蓋体に、前記注出筒内に挿入された挿入筒が設けられ、
前記挿入筒のうち、少なくとも前記ヒンジ部側の後部における内周面の下端部は、上下方向に沿う縦断面視で、上方から下方に向かうに従い、径方向の内側に向けて曲線状に延び、
前記挿入筒のうちの少なくとも前記ヒンジ部側の後部における内周面と下端開口縁とがなすエッジ部分は、径方向の内側に向けて尖っており、
前記挿入筒は、前記蓋体と別体とされた中栓の一部とされ、
前記キャップ本体、前記蓋体、および前記ヒンジ部は、一体に形成され、
前記中栓と、前記蓋体、若しくは前記キャップ本体と、には、前記中栓の、前記蓋体、および前記キャップ本体に対する周方向の位置を決める位置決め部が各別に形成されている、ヒンジキャップ。 - 前記挿入筒の前記ヒンジ部側の後部の下端開口縁は、前記注出筒の下端開口より下方に位置している、請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
- 前記挿入筒の下端開口縁のうちの少なくとも前記ヒンジ部側の後部は、前記ヒンジ部の反対側の前方から、前記挿入筒の中心軸回りに沿って後方に向かうに従い、下方に向けて延びている、請求項1から3のいずれか1項に記載のヒンジキャップ。
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