JP2020104895A - ヒンジキャップ - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、除去部を開口するために、蓋体を開けた後、プルリングなどを引っ張って除去部を除去する抜栓作業が必要となり、手間がかかるともに、力の弱い利用者にとっては抜栓に苦労するという問題があった。
また、本発明のヒンジキャップは、開口予定の移行部に弱化部が設けられているので、プルリングによる抜栓と同程度の密閉性が確保され、熱充填可能な容器に使用できる。
なお、以下の説明において、図1でみて、左方向を「正面」とし、右方向を「背面」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
容器Aは、上部に口部1を有し、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
注出筒12は、本実施例では、中心から正面側寄りに設けられている。
また、注出筒12内には、開口予定部として、弱化部13を介して移行部Eが連設されている。
外周壁部18は、内周下部には容器Aの嵌合突条2と係合する係合突部19が設けられている。
係合突部19の外周切り込み部23に対応する位置には、図示しないが、内周切り込み部が縦方向に刻設され、縦方向引き裂きラインが形成される。
また、縦方向引き裂きラインに隣接するスリット溝25の起点を引き裂き開始点として、スリット溝25の底面26の内周側には、外周壁部18と蓋係合部16間を連結する薄肉の連結部27が設けられ、周方向引き裂きラインが円弧状に延びるように形成され、終点の破断不能な終端連結部28まで引き裂き可能となっている。
なお、本実施例では、薄膜部33は、断面がテーパ状となっているが、反転可能な形状であれば、構造は問わない。例えば、断面が蛇腹状、階段状などであってもよい。
また、弱化部13と薄膜部33の肉厚は、薄膜部33の方が弱化部13と同等か、より厚い方が好ましい。
なお、本実施例では、筒部37は、内部が空洞になっているが、必要に応じて、中実としてもよい。
栓体34は、蓋体DをキャップBに対して閉蓋してセットする際に、筒部37を挿入案内部38から押し込み、薄膜部33を反転させることにより、後述する係合筒42の内周に挿入するようになっている。
頂壁40は、下面から係合筒42と、係合筒42の外側にシール筒43とが垂設され、係合筒42は、先端部が移行部Eの係合壁31内に挿入され、係合壁31と嵌合部を形成するように、また、シール筒43は、外周がキャップ本体Bの注出筒12の内周に当接するようになっている。
さらに、頂壁40の下面には、シール筒43の外側に凹溝46が周設されている。
これにより、最初の開蓋時に移行部Eは、蓋体Dとともに持ち上げられ、弱化部13を破断して、移行部Eが蓋体Dに移行するようになっている。
本実施例では、係合筒42は、注出筒12と同様に、中心から正面側寄りに設けられている。
本実施例では、係合筒42の内周上部は、補強用のリブ45を設けることにより、係合筒42の上部が変形しないようにしているが、係合筒42に必要な強度が確保されていれば、リブ45は省略しても構わない。
側周壁41の正面側(ヒンジCと反対側)の外周には、周方向に円弧状の指掛け部49が設けられている。
本実施例のヒンジキャップは、金型を用いた射出成形によって一体成形で製造される。
例えば、移行部Eの上面側は、周囲の金型と中央の金型とで成形され、まず、周囲の金型から離型され、次いで中央の金型が離型され、その際、移行部Eの係合壁31の係合突条32がアンダーカットとなって上方に引っ張られるが、下面側の金型には、環状底壁30の下面内周にアンダーカット部35が形成されるように金型が形成されているので、移行部Eが上方に引っ張られるのを防ぎ、弱化部13の破断を防止することができる。
その際、蓋体Dのシール筒43の下端部が注出筒12の上部に、また、係合筒42の係合突起44の下部が係合壁31の係合突条32の上部に当接するが、さらに上方からの負荷がかかって係合突起44と係合突条32とが係合する。このとき、移行部Eが下方に動いて弱化部13が破断しないように、移行部Eの環状底壁30と栓体34に押さえを設けておくことが好ましい。
さらに、キャップ本体Bの蓋係合部16は、蓋体Dの係合凹部47と嵌合して、本実施例のヒンジキャップは閉蓋状態となる。
これにより、移行部Eの係合壁31と蓋体Dの係合筒42との嵌合部の嵌合力を向上させることができる。
その際に、キャップ本体Bの内筒17の外周下部が容器Aの口部1内周上部に挿入されるとともに、外周壁部18内周と口部1外周が係合し、装着部10が口部1を挟持して装着される。
なお、本実施例では、装着部10は、内筒17の外周と外周壁部18の内周とによって容器Aの口部1を狭持するものとしたが、容器Aの口部1の外周に雄ねじを形成するとともに、外周壁部18の内周に雌ねじを形成することによって螺着するものであっても構わない。
さらに、本実施例のヒンジキャップは、キャップ本体Bの蓋係合部16と、蓋体Dの係止突部38による通常の係止に加えて、係合壁31と係合筒42とが強固に嵌合していることにより、蓋体D内の圧力が高まっても、凹溝46の効果と相まって、蓋体Dが開いてしまうことがない。
まず、蓋体Dの指掛け部49に手指を掛け、指掛け部49を持ち上げると、係合筒42の係合突起44と移行部Eの係合壁31の係合突条32とによる嵌合部が栓体34の挿入によって強く嵌合されているので、蓋体Dとともに移行部Eが持ち上げられ、それによって弱化部13が破断して、そのまま移行部Eが蓋体Dに移行する。
さらに、蓋体Dを持ち上げることにより、係合筒42とともに、シール筒43が持ち上げられて開蓋状態となり、注出筒12内の移行部Eの部分が開口部となって、容器A内の内容液の注出が可能となる。
その際には、ヒンジキャップを開蓋し、蓋体Dを指で把持して外方に引っ張ると、外周壁部18のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、外周切り込み部23に沿って縦方向引き裂きラインが破断され、さらに蓋体Dを引っ張ると、周方向引き裂きラインを形成する連結部27が破断を始める。
その後、スリット溝25の終端部まで連結部27の切断が完了し、さらに蓋体Dを引っ張ると、蓋係合部16と外周壁部18とに一体に連結した終端連結部28が外側に引っ張られ、キャップ本体Bと容器Aとの嵌合が外され、ヒンジキャップと容器Aとを分別廃棄することができる。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、栓体34における変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
栓体51は、蓋体Dをキャップ本体Bに対して閉蓋してセットする際に、筒部53を挿入案内部54から縮径段部55の順で押し込み、薄膜部33を反転させることにより、後述する係合筒42の内周に挿入するようになっている。
また、係合筒42の内周上部は、補強用のリブ45を設けることにより、係合筒42の上部が変形しないようにしている。
これにより、最初の開蓋時に移行部Eaは、蓋体Dとともに持ち上げられ、弱化部13を破断して、移行部Eaが蓋体Dに移行するようになっている。
本実施例のヒンジキャップは、第1実施例と同様に、開蓋した状態で一体成形することにより得られ、蓋体DをヒンジC(図示せず)を介して回動して図4に示す閉蓋状態にセットされる。
本実施例では、係合筒42の係合突起44と係合壁31の係合突条32との嵌合部に隙間sが存在するので、閉蓋によるセット時の抵抗を軽減することができ、セット時に弱化部13が不用意に破断するのを防止できる。
また、シール筒43は、注出筒12に当接してシール部を形成する。
これにより、移行部Eaの係合壁31と蓋体Dの係合筒42との嵌合力を向上させることができる。
その他の作用効果は、実施例1と同じである。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、栓体34と係合筒42における変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
栓体51は、蓋体Daをキャップ本体Bに対して閉蓋してセットする際に、筒部53を挿入案内部54から縮径段部55の順で押し込み、薄膜部33を反転させることにより、後述する係合筒61の内周に挿入するようになっている。
また、係合筒61の内周上部は、補強用のリブ63を設けることにより、係合筒61の上部が変形しないようにしている。
これにより、最初の開蓋時に移行部Eaは、蓋体Daとともに持ち上げられ、弱化部13を破断して、移行部Eaが蓋体Daに移行するようになっている。
本実施例のヒンジキャップは、第1実施例と同様に、開蓋した状態で一体成形することにより得られ、蓋体DaをヒンジC(図示せず)を介して回動して図5に示す閉蓋状態にセットされる。
本実施例では、第2実施例と同様に、係合筒61の係合突起62と係合壁31の係合突条32との嵌合部に隙間sが存在するので、閉蓋によるセット時の抵抗を軽減することができ、セット時に弱化部13が破断するのを防止できる。
また、シール筒43は、注出筒12に当接してシール部を形成する。
これにより、移行部Eaの係合壁31と蓋体Daの係合筒61との嵌合力を向上させることができる。
その他の作用効果は、実施例1および2と同じである。
B キャップ本体
C ヒンジ
D、Da 蓋体
E、Ea 移行部
s 隙間
1 口部
2 嵌合突条
10 装着部
11 基壁(壁部)
12 注出筒
13 弱化部
15 係止突条
16 蓋係合部
17 内筒
18 外周壁部
19 係合突部
23 外周切り込み部
23a 端面
24 薄肉底壁
25 スリット溝
26 底面
27 連結部
28 終端連結部
30 環状底壁
31 係合壁
32 係合突条
33 薄膜部
34、51 栓体
35 アンダーカット部
36、52 底部
37、53 筒部
38、54 挿入案内部
40 頂壁
41 側周壁
42、61 係合筒
43 シール筒
44、62 係合突起
45、63 リブ
46 凹溝
47 係合凹部
48 係止突部
49 指掛け部
55 縮径段部
64 拡径薄肉部
Claims (7)
- 容器の口部に装着されるキャップ本体と、ヒンジを介してキャップ本体に連設された蓋体とからなるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器の口部を封鎖する壁部から立設された注出筒と、注出筒に連設された移行部とを備え、
蓋体は、頂壁と、頂壁の下面から垂設された係合筒とを備え、
移行部は、破断可能な弱化部を介して注出筒と連結された環状底壁と、環状底壁から立設され、係合筒と嵌合部を形成可能な係合壁と、環状底壁から反転可能な薄膜部を介して連結された栓体とを備え、
栓体は、蓋体が閉蓋された状態で、係合筒に挿入されることを特徴とするヒンジキャップ。 - 係合壁は、内周に形成された係合突条を有し、
係合筒は、外周に形成された係合突起を有し、
栓体は、薄膜部を介して環状底壁と連結された底部と、底部から立設され、係合筒に挿入される筒部とを有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。 - 筒部は、先端部に形成された挿入案内部を有することを特徴とする請求項2に記載のヒンジキャップ。
- 筒部は、外周上部に形成された縮径段部を有することを特徴とする請求項2または3に記載のヒンジキャップ。
- 係合筒は、内周下部に形成された拡径薄肉部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒンジキャップ
- 係合筒は、内周上部に形成された変形防止用のリブを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヒンジキャップ。
- 係合筒と係合壁の嵌合部は、閉蓋時に隙間が形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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CN116101623A (zh) * | 2022-11-14 | 2023-05-12 | 江苏华兰药用新材料股份有限公司 | 一种一体式的组合瓶盖 |
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JP2015081092A (ja) * | 2013-10-21 | 2015-04-27 | 三笠産業株式会社 | ヒンジキャップ |
JP2016101955A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 株式会社吉野工業所 | ヒンジキャップ付き容器 |
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