JP7242408B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器に装着して使用されるヒンジキャップに関し、とくに最初の開蓋時に弱化部を破断して上蓋側に移行する開栓部を有するヒンジキャップに関するものである。
従来、容器に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、容器の密封性を確保するため、キャップ本体の隔壁の開口予定部にプルリングなどを形成した除去部を設けていた。
しかし、除去部を開口するために、上蓋を開けた後、プルリングなどを引っ張り上げて除去部を抜栓する作業が必要となり、手間がかかるともに、力の弱い利用者にとっては抜栓に苦労するという問題があった。
そこで、開口予定部としての除去部をなくした場合には、内容液がヒンジキャップ内に入り込み易くなるなど、密封性に問題が生じるため、プルリングを省略し、開口予定部に立設された係合壁を上蓋から垂設された垂下片に係合させて、上蓋の開蓋とともに、係合壁ごと引っ張り上げて弱化部を破断して開栓するヒンジキャップが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1記載のヒンジキャップでは、上蓋が開蓋した状態で成形されるため、ヒンジを支点として閉蓋して係合壁を垂下片に係合する必要があり、その際、垂下片が係合壁に斜め方向から部分的に当接されて、弱化部に局所的な負荷がかかってしまい、弱化部が破断してしまう可能性があるため、底壁とヒンジで連設された上蓋とからなる蓋部と、分離片を有する基部とを別体とすることで、分離片を上蓋の筒壁に掛止する際に弱化部に均等に負荷がかかるようにして弱化部の破断を防止することも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10-338253号公報 特開2015-34012号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のヒンジキャップでは、開栓時に、上蓋を持ち上げることにより、開口予定部に立設された係合壁の全周を引き上げるため、弱化部の破断を開始する際に大きな力を要するという問題があり、さらに、上記特許文献2記載のヒンジキャップでは、特許文献1記載のヒンジキャップと同様の問題に加え、開栓時に大きな力がかかるため、分離片と上蓋の筒壁の係合状態を強固に維持しなければならないという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、ヒンジキャップの開栓時に、上蓋を持ち上げた際に、弱化部のヒンジと反対側に応力を集中することにより、弱化部の破断開始を促し、引き続き弱化部の破断を進行させ、開栓部がキャップ本体側から上蓋側に移行できるヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器の口部に装着されるキャップ本体と、ヒンジを介してキャップ本体に連設される上蓋とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部の内側に立設される注出筒と、注出筒内に連設され、容器の口部を密封する隔壁とを備え、隔壁は、弱化部によって画成され、開口予定部となる開栓部と、ヒンジと反対側の開栓部の上面に立設される引上壁とを備え、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部に垂設される側周壁と、頂壁の下面から垂設され、注出筒を密封するシール筒と、シール筒の内側に垂設される係合壁とを備え、引上壁は、ヒンジと反対側に設けられる係止部と、ヒンジ側に設けられ、係合壁が引上壁内に入り込む際のガイド部とを備え、係合壁は、閉蓋時に係止部に係合可能な係合突起が設けられていることを特徴とする構成を採用する。
ヒンジキャップの具体的実施形態として、引上壁の係止部に少なくとも1つの係止窓が設けられ、係合壁の係合突起は、閉蓋時に引上壁内に入り込んで係止窓に係合するものであることを特徴とする構成、引上壁のガイド部は、係止部より低く設けられ、引上壁の係止部は、中央部を除きその左右に2つの係止窓が設けられ、係合壁は、係合突起が2つ設けられていることを特徴とする構成、引上壁は、ヒンジと反対側の係止部の半円筒形状部分と、ヒンジ側のガイド部の平板状部分とからなる半円筒形状であることを特徴とする構成、また、引上壁は、ヒンジと反対側の係止部の中央部から外方に補強リブが設けられていることを特徴とする構成を採用する。
さらなるヒンジキャップの具体的実施形態として、引上壁は、係止部とガイド部とが一体となった円筒形状であることを特徴とする構成、また、係合壁は、相対する外方向に抑えリブが突設され、閉蓋時において抑えリブの下端部が引上壁の上端部に近接することを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、一体成形可能であるとともに、ヒンジキャップの開栓時に、上蓋を持ち上げた際に、ヒンジと反対側の弱化部に応力を集中することにより、弱化部の破断開始を促し、引き続き弱化部の破断を進行させて、容易に抜栓することができる。
また、密封可能な隔壁を有するため、プルリングによる抜栓と同程度の密閉性が確保され、熱充填可能な容器に使用できる。
第1実施例のヒンジキャップを容器に装着した閉蓋した状態を示す図であり、(a)は側面断面図で、(b)は(a)のX1-X1線における断面矢視図である。 第1実施例のヒンジキャップの製造直後の開蓋状態を示す図で、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。 第1実施例において、係合壁と引上壁との係合を示す模式図で、(a)は係合壁の引上壁への挿入寸前を示す側面図で、(b)は同じく正面図で、(c)は係合突起が係止窓への係合を示す側面図で、(d)は同じく正面図で、(e)は(d)のY1-Y1における断面矢視図である。 第2実施例のヒンジキャップを容器に装着した閉蓋した状態を示す図であり、(a)は側面断面図で、(b)は(a)のX2-X2線における断面矢視図である。 第2実施例のヒンジキャップの開蓋状態を示す図で、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。 第3実施例のヒンジキャップを容器に装着した閉蓋した状態を示す図であり、(a)は側面断面図で、(b)はX3-X3線における断面矢視図である。 第3実施例のヒンジキャップの製造直後の開蓋状態を示す図で、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。 第3実施例の係合壁と引上壁との係合を示す図で、(a)は側面図で、(b)は正面図で、(c)はY2-Y2線における断面矢視図である。
本発明のヒンジキャップを具体化した実施例を示した図面を参照して説明する。
図1~図5において、Aは容器、Bはキャップ本体、Cはヒンジ、DはヒンジCを介してキャップ本体Bに開閉可能に取り付けられた上蓋である。
容器Aは、上部に口部1を有し、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
キャップ本体Bは、図1および図2に示すように、容器Aの口部1に装着される装着部3と、装着部3の内縁上端から内方に延設される基壁4と、基壁4に立設される注出筒5とを備えている。
装着部3は、周縁に係止突条6が設けられ上蓋Dと係合する環状の蓋係合部7と、蓋係合部7の内周側から垂設される内筒8と、蓋係合部7の外周側から垂設される外周壁部9とから構成されている。
外周壁部9は、内周下部には容器Aと係合するための係合突部10が設けられている。
外周壁部9のヒンジCの左右いずれかの近傍には、図2に示すように、外周面に平面視で略V字状の外周切り込み部11が下端部に薄肉底壁12を残して上方から切り込まれている。
係合突部10の外周切り込み部11に対応する位置には、図示しないが内周切り込み部が縦方向に刻設され、縦方向引き裂きラインが形成される。
外周切り込み部11のヒンジC側では、端面11aの内周側の上部の薄肉部を隔てた位置を起点として円周方向に延びるように、スリット溝13が上方から凹設され、本実施例では、端面11aを始点として、約345°にわたって延びている。
また、縦方向引き裂きラインに隣接するスリット溝13の起点を引き裂き開始点として、スリット溝13の底面14の内周側には、外周壁部9と蓋係合部7間を連結する薄肉連結部15が設けられ、周方向引き裂きラインが円弧状に延びるように形成され、終点の破断不能な連結部まで引き裂き可能となっている。
注出筒5内には容器Aの口部1を密封する隔壁20が設けられ、隔壁20には、使用時に注出口を開口するために、弱化部21によって画成される開栓部22が設けられている。
開栓部22の上面には、ヒンジCと反対側に引上壁23が立設されている。
本実施例では、引上壁23は、ヒンジCと反対側が半円筒形状部分の係止部24と、ヒンジC側の平板状部分のガイド部26とからなる半円筒形状であり、係止部24には、ヒンジC側の中央部24aを除きその左右に2つの係止窓25が穿設され、後述する上蓋Dから垂設される係合壁34の係合突起35が係止窓25の上部に係止するようになっている。
係止窓25は、本実施例では、内側より外側が広くなるように傾斜が設けてあり、係止部24のみでガイド部26には係止窓25は設けられていない。
なお、係止窓25の形状は、係止窓25の上部に係合突起35が係止できるものであれば、どのような形状であっても構わない。
また、本実施例では、係止窓25を2つ設けているが、少なくとも1つあればよい。
ヒンジC側のガイド部26は、上蓋Dを閉蓋する際に後述する係合壁34が引上壁23内に入り込む際のガイドとしての役割を有している。
引上壁23は、ヒンジCと反対側の係止部24を高く、ヒンジC側のガイド部26を低くしてあり、上蓋Dを閉蓋する際に、上蓋Dの係合壁34が斜め上方からガイド部26の上部に当接しないようになっており、それによって隔壁20の弱化部21に負荷がかかるのを防ぐことができる。
なお、本実施例では、ガイド部26を低くしてあるが、係合壁34が引上壁23の中に入るものであれば、係止部24とガイド部26の高さを同等としても構わない。
また、開栓部22は、円形状、楕円形状、略菱形状などどのような形状でもよいが、ヒンジCと反対側の先端部を、突条の曲線形状にすることで破断しやすくなる。
上蓋Dは、図1および図2に示すように、ヒンジCを介してキャップ本体Bの外周壁部9の外周上端に、回動自在に取着されており、頂壁30と、頂壁30の周縁部から垂設された側周壁31とを備えている。
頂壁30は、下面からシール筒33と、シール筒33の内方のヒンジCと反対側よりに係合壁34とが垂設され、シール筒33は、外周がキャップ本体Bの注出筒5の内周に当接するように設けられている。
係合壁34は、閉蓋時にキャップ本体Bの引上壁23内に入り込み、係止部24の2つの係止窓25の上部に係止可能に、下端部から外方に2つの係合突起35が突設されている。
また、本実施例では、係合壁34は、引上壁23の半円筒形状に合わせた形状であり、外面側は係止部24に沿った曲面状を有し、内面の両端側はガイド部26に沿った平板状となっている。
さらに、閉蓋時において、係合突起35は、引上壁23の内面側を当接しながら下降して係止窓25に達するものであるため、引上壁23に大きな負荷がかからないように係合突起35の下面部は曲面状を有している。
側周壁31の下端部は、内周側に、キャップ本体Bの蓋係合部7の係止突条6と係合する係合凹部38が周設されている。
側周壁31のヒンジCと反対側の外周には、周方向に円弧状の把手部39が延設され、把手部39の中央部下面には指掛け部40が設けられている。
なお、本実施例のヒンジキャップは、使用前の不正開封を防止するために、図示していないが、キャップ本体Bと上蓋Dとの間にシュリンクラベルや封緘部材等が設けられている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、金型を用いた射出成形によって一体成形で製造することができる。
一体成形で製造された本実施例のヒンジキャップは、図2に示すように、開蓋した状態で得られ、上蓋DをヒンジCを介して回動して図1に示す閉蓋状態にされる。
その際、図3(a)および(b)に示すように、上蓋Dの係合壁34が斜め上から係合壁34の上方から入り込み、係合壁34の係合突起35の曲面状の下面部がキャップ本体Bの引上壁23の係止部24の上部内側に軽く当接し、引上壁23のガイド部26に案内されながら下降していき、係止部24の係止窓25内に係合突起35が入り込んで、図3(c)~(e)に示すように係合する。
その際、引上壁23が下方に動いて弱化部21が破断してしまわないように、キャップ本体Bの隔壁20の下部に押さえを設けておくことが好ましい。
また、シール筒33は注出筒5に当接してシール部を形成するとともに、キャップ本体Bの蓋係合部7と、上蓋Dの係合凹部38とが嵌合して、図1の閉蓋状態となる。
次に、閉蓋されたヒンジキャップは、内容液が充填された容器Aに打栓して装着される。
本実施例のヒンジキャップは、閉蓋した状態で、上方からの押圧力が加えられた場合にも、係合壁34が上下に可動可能となるように、引上壁23の係止窓25を大きめに設けておくことが好ましく、それによって弱化部21の破断を防止することができる。
本発明のヒンジキャップを最初に使用する際には、開蓋することによって、キャップ本体Bの隔壁20に設けられた弱化部21を破断して抜栓することができる。
まず、上蓋Dの指掛け部40に手指を掛け、把手部39を持ち上げると、係合壁34の係合突起35がキャップ本体Bの引上壁23の係止窓25に係合され、また、ガイド部26があるため係合が外れることなく、ヒンジCと反対側の開栓部22が持ち上げられ、それによって係止部24の中央部24a付近の弱化部21が破断し始め、さらに上蓋Dを持ち上げることにより、ヒンジC方向に弱化部21の破断が進み、最後にヒンジCに近い部分の弱化部21が破断され、開栓部22が隔壁20から除去されて、開栓部22の部分が開口部となって、容器A内の内容液の注出が可能となる。
なお、上蓋Dに移行した開栓部22は、引上壁23の係止窓25に係合している係合突起35の係合を外し、上蓋Dから開栓部22を取り除いてもよいが、開栓部22が上蓋Dに係合したままであっても構わない。
内容液の使用後に、上蓋Dをキャップ本体Bに再び閉蓋することで、上蓋Dのシール筒33と注出筒5とでシール部が形成されるとともに、キャップ本体Bの蓋係合部7と、上蓋Dの係合凹部38とが嵌合して、ヒンジキャップ内を再度密封することができ、繰り返し上蓋Dを開閉して使用することができる。
本実施例のヒンジキャップは、容器A内の内容液を全部使用した後、容器Aから分別して廃棄することができる。
その際には、ヒンジキャップを開蓋し、上蓋Dを指で把持して外方に引っ張ると、外周壁部9のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、縦方向引き裂きラインが破断され、さらに上蓋Dを引っ張ると、周方向引き裂きラインを形成する薄肉連結部15が破断を始める。薄肉連結部15の破断が進行すると、上蓋Dがキャップ本体Bから離れていく。
スリット溝13の終端部で薄肉連結部15の破断が完了し、さらに上蓋Dを引っ張ると、キャップ本体Bと容器Aとの嵌合が外され、ヒンジキャップと容器Aとを分別廃棄することができる。
次に、引上壁23の構成を変更した第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
図4および図5に示すように、本実施例では、キャップ本体Bの引上壁23の係止部24の中央部24aから外方向に補強リブ27が突設されている。
次に、本実施例の実施形態と作用効果について説明する。
本実施例では、係止部24の中央部24aから外方向に補強リブ27が設けられているので、最初の開蓋時にヒンジCと反対側の弱化部21に引き上げる力が集中し、弱化部21の破断が容易になる。
その他の構成と作用効果は、第1実施例と同じである。
次に、引上壁23の形状を変更した第3実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
図6および図7に示すように、本実施例では、引上壁43の形状が円筒形状であり、ヒンジCと反対側の係止部44とともにヒンジC側のガイド部46とが一体となって円筒形状になっており、引上壁43の前半分が係止部44となり、後半分がガイド部46となる。
ただし、第1実施例と同様に、本実施例でもヒンジCと反対側の係止部44の中央部44aが最も高くなり、ヒンジC側のガイド部46の中央部が最も低くなるように勾配が設けられているが、係止部44とガイド部46の高さが同等であっても構わない。
ヒンジC側の係止部44の中央部44aの左右に2つの係止窓45が穿設され、本実施例では、ガイド部46の中央部を除くガイド部46側にまで係止窓45が続いているが、係止窓45は係止部44とガイド部46との中間点まででもよい。
なお、本実施例においても、ガイド部46を含む引上壁43全体がヒンジキャップの中心よりヒンジCと反対側におさまるように設けられなければならない。
また、本実施例では、上蓋Dの係合壁54も、引上壁43に入り込むように、引上壁43の形状に合わせた円筒形状であり、第1実施例と同様に、係合壁54のヒンジCと反対側の下部には、2つの係止窓45に合わせた2つの係合突起55が外方向に設けられている。
係合突起55は、本実施例では、係合壁54のヒンジCと反対側とヒンジC側との中間点まで設けられているが、係止窓45の範囲内であれば、ヒンジC側にまで設けることができる。
本実施例では、係合壁54の外面から外方向に抑えリブ36が突設されており、閉蓋時において、抑えリブ36の下端部は、引上壁43の上端部に近接する。
抑えリブ36は、本実施例では、ヒンジCと反対側とヒンジC側の相対する位置に2個設けられているが、相対する位置に3個以上とすることも可能である。
次に、本実施例の実施態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、第1実施例と同様に、一体成形で製造された図7の開蓋状態から、上蓋DをヒンジCを介して回動して図6の閉蓋状態にされる。
その際、筒状の上蓋Dの係合壁54のヒンジCと反対側に設けられた係合突起55の下端部が引上壁43のヒンジCと反対側の係止部44の上部内側に軽く当接し、ヒンジC側のガイド部46に案内されて下降して、係止部44の係止窓45内に係合突起55が入り込んで、図8に示すように係合する。
本実施例では、係合壁54に抑えリブ36が設けられ、抑えリブ36の下端部は、引上壁43の上端部に当接し、係合壁54の先端部が隔壁20(開栓部22)に到達しないようになっているため、弱化部21の破断を防止することができる。
また、シール筒33は注出筒5に当接してシール部を形成するとともに、キャップ本体Bの蓋係合部7と、上蓋Dの係合凹部38とが嵌合して、図6の閉蓋状態となる。
さらに、閉蓋されたヒンジキャップは、内容液が充填された容器Aに打栓して装着されるが、本実施例では、係合壁54に抑えリブ36が設けてあるので、閉蓋時と同様に、係合壁54の先端部が隔壁20(開栓部22)に到達することがなく、打栓時においても弱化部21の破断を防止することができる。
その他の構成および作用効果については第1実施例と同じである。
上記の本実施例では、ヒンジキャップの容器Aへの装着を打栓としているが、ねじによる螺着であっても構わない。
また、弱化部21はヒンジCと反対側もヒンジC側も同じ薄肉にしているが、ヒンジCと反対側を破断しやすいようにより薄肉にしてもよい。
さらに、隔壁20についても、ヒンジCと反対側もヒンジC側も同じ高さの平面状であるが、ヒンジCと反対側がヒンジC側より低くなるように傾斜を設けてもよい。
本発明のヒンジキャップは、一体成形可能で、最初の開蓋時に弱化部が破断され、容易に抜栓することができる。
また、口部を密封する隔壁を有するため密閉性に優れ、熱充填可能であり、気密性の必要な内容液を収納する容器用のヒンジキャップとして広い範囲に応用できる。
A 容器
B キャップ本体
C ヒンジ
D 上蓋
1 口部
2 嵌合突条
3 装着部
4 基壁
5 注出筒
6 係止突条
7 蓋係合部
8 内筒
9 外周壁部
10 係合突部
11 外周切り込み部
11a 端面
12 薄肉底壁
13 スリット溝
14 底面
15 薄肉連結部
20 隔壁
21 弱化部
22 開栓部
23、43 引上壁
24、44 係止部
24a、44a 中央部
25、45 係止窓
26、46 ガイド部
27 補強リブ
30 頂壁
31 側周壁
33 シール筒
34、54 係合壁
35、55 係合突起
36 抑えリブ
38 係合凹部
39 把手部
40 指掛け部

Claims (7)

  1. 容器の口部に装着されるキャップ本体と、ヒンジを介してキャップ本体に連設される上蓋とからなるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部の内側に立設される注出筒と、注出筒内に連設され、容器の口部を密封する隔壁とを備え、
    隔壁は、弱化部によって画成され、開口予定部となる開栓部と、ヒンジと反対側の開栓部の上面に立設される引上壁とを備え、
    上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部に垂設される側周壁と、頂壁の下面から垂設され、注出筒を密封するシール筒と、シール筒の内側に垂設される係合壁とを備え、
    引上壁は、ヒンジと反対側に設けられる係止部と、ヒンジ側に設けられ、係合壁が引上壁内に入り込む際のガイド部とを備え、
    係合壁は、閉蓋時に係止部に係合可能な係合突起が設けられていることを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 引上壁の係止部に少なくとも1つの係止窓が設けられ、係合壁の係合突起は、閉蓋時に引上壁内に入り込んで係止窓に係合するものであることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 引上壁のガイド部は、係止部より低く設けられ、
    引上壁の係止部は、中央部を除きその左右に2つの係止窓が設けられ、
    係合壁は、係合突起が2つ設けられていることを特徴とする請求項2に記載のヒンジキャップ。
  4. 引上壁は、ヒンジと反対側の係止部の半円筒形状部分と、ヒンジ側のガイド部の平板状部分とからなる半円筒形状であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  5. 引上壁は、ヒンジと反対側の係止部の中央部から外方に補強リブが設けられていることを特徴とする請求項4に記載のヒンジキャップ。
  6. 引上壁は、係止部とガイド部とが一体となった円筒形状であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  7. 係合壁は、相対する外方向に抑えリブが突設され、閉蓋時において抑えリブの下端部が引上壁の上端部に近接することを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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