JP7234030B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器に装着して使用されるヒンジキャップに関し、とくに最初の開蓋時に弱化部を破断して開栓される開栓部を有するヒンジキャップに関するものである。
従来、容器に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、容器の密封性を確保するため、キャップ本体の隔壁の開口予定部にプルリングなどを形成した除去部を設けていた。
しかし、除去部を開口するために、上蓋を開けた後、プルリングなどを引っ張り上げて除去部を抜栓する作業が必要となり、手間がかかるともに、力の弱い利用者にとっては抜栓に苦労するという問題があった。
そこで、開口予定部としての除去部をなくした場合には、内容液がヒンジキャップ内に入り込み易くなるなど、密封性に問題が生じるため、プルリングを省略し、開口予定部に立設された引上壁を上蓋から垂設された垂下片に係合させて、上蓋の開蓋とともに、引上壁ごと引っ張り上げて弱化部を破断して開栓されるヒンジキャップが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10-338253号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のヒンジキャップでは、開栓時に、上蓋を持ち上げることにより、開口予定部に立設された引上壁の全周を引き上げるため、弱化部の破断を開始する際に大きな力を要するという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、ヒンジキャップの上蓋を持ち上げた際に、先にキャップ本体と上蓋の嵌合が外れ、その後、開栓部のヒンジと反対側が引き上げられることにより、弱化部の破断に余分な力を必要とせずに開栓できるヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器に装着されるキャップ本体と、ヒンジを介してキャップ本体に連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部を密封する隔壁と、隔壁に破断可能な弱化部によって注出口が画成された開栓部と、開栓部のヒンジと反対側から前後方向に立設され、スライド部が形成された引上壁とを備え、上蓋は、頂壁と、頂壁の下面から垂設され、引上壁のスライド部と摺動可能なレール部材とを備え、レール部材は、引上壁の外側に位置する一対の挟持レールと、挟持レールの内側に形成され、スライド部を案内する案内突部とを有し、最初の開蓋時に、先にキャップ本体と上蓋の嵌合が外れ、その後、スライド部がレール部材の案内突部と係合することを特徴とする構成を採用する。
ヒンジキャップの実施形態として、引上壁のスライド部は、突部を有し、レール部材は、スライド部の突部を前後方向に案内するレール体を有することを特徴とする構成、また、開栓部は、平行する一対の引上壁を有し、レール体は、引上壁の間に挿入されるガイドレールを有することを特徴とする構成を採用する。
ヒンジキャップの具体的実施形態として、開栓部は、全周に弱化部を有し、レール部材は、弱化部の破断後に引上壁のスライド部を保持することを特徴とする構成、また、開栓部は、ヒンジ側を除く部分に形成された弱化部と、ヒンジ側に形成された折曲部とを有し、レール部材は、弱化部の破断後に開栓部を折曲部で屈曲させることを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、上記構成を採用することにより、ヒンジキャップの上蓋を持ち上げた際に、先にキャップ本体と上蓋の嵌合が外れ、その後、開栓部のヒンジと反対側が引き上げられることにより、弱化部の破断に余分な力を必要とせずに開栓することができる。
また、本発明のヒンジキャップは、開栓時に、上蓋を持ち上げると、開栓部の引上壁のスライド部がレール部材に沿って摺動することにより、開栓部の引き上げを滑らかに行うことができる。
実施例1のヒンジキャップを容器に装着した状態を示す図で、(a)は側面断面図であり、(b)は(a)のX1-X1線における断面矢視図である。 実施例1のヒンジキャップの開蓋状態を示す図で、(a)は上面図であり、(b)は側面断面図である。 実施例1のヒンジキャップのレール部材を示す図で、(a)は正面図であり、(b)は背面図であり、(c)は側面図であり、(d)は下面図である。 実施例1のヒンジキャップを開栓する状態を示す図で、(a)は上蓋とキャップ本体の嵌合を外した状態であり、(b)は弱化部の破断を開始した状態である。 実施例1のヒンジキャップを開栓する状態を示す図で、(a)は弱化部の破断が終了した状態であり、(b)は開栓部が開き、保持された状態である。 実施例1のヒンジキャップを開栓する状態を示す図で、(a)はレール部材が開栓部から外れた状態であり、(b)は開栓が完了した状態である。 実施例2のヒンジキャップを容器に装着した状態を示す図で、(a)は側面断面図であり、(b)は(a)のX2-X2線における断面矢視図である。 実施例2のヒンジキャップの開蓋状態を示す図で、(a)は上面図であり、(b)は側面断面図である。 実施例2のヒンジキャップのレール部材を示す図で、(a)は正面図であり、(b)は背面図であり、(c)は側面図であり、(d)は下面図である。 実施例2のヒンジキャップを開栓する状態を示す図で、(a)は上蓋とキャップ本体の嵌合を外した状態であり、(b)は弱化部の破断を開始した状態である。 実施例2のヒンジキャップを開栓する状態を示す図で、(a)は開栓部がスライドしてレール部材に固定された状態であり、(b)は開栓が完了した状態である。
本発明の実施形態に係るヒンジキャップについて、実施例に示した図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1でみて、左方向を「注出側(ヒンジと反対側)」、右方向を「背面側(ヒンジ側)」、上方向を「上方」、下方向を「下方」とする。
図1において、Aは内容液が充填される容器、Bは容器Aに装着されるキャップ本体、Cはヒンジ、Dはキャップ本体BにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられた上蓋、Eは上蓋Dに取り付けられたレール部材である。
図1に示すように、容器Aは、上部に口部1を有し、口部1の外周面には、環状の嵌合突条2が設けられている。
図1および図2に示すように、キャップ本体Bは、容器Aの口部1を密封する隔壁5と、隔壁5の周縁に立設される注出筒6と、注出筒6の下端外周からリング状底壁7を介して連設される嵌合筒部8と、嵌合筒部8の外周に一定の間隙を有して連設され、上端外周にヒンジCを介して上蓋Dを連設する外周筒部9とから構成されている。
隔壁5には、使用時に注出口を開口するために、破断可能な弱化部11によって画成された開栓部10が形成されている。
開栓部10は、弱化部11を介して隔壁5と連結された底壁12と、底壁12の注出側(ヒンジCと反対側)端部に立設された一対の引上壁13とを備え、引上壁13は、上端部の外側にスライド突部14が形成されている。
なお、引上壁13は、一対でなくてもよい。
また、開栓部10は、図2に示すように、底壁12のヒンジC側を除く部分に弱化部11が形成され、さらに、ヒンジC側端部に、引上壁13を引っ張る開栓方向と交差する方向に下面から溝が凹設されることにより、開栓部10が該溝で上方に折れ曲がる破断不能な折曲部15とが形成されている。
なお、本実施例では、折曲部15として、開栓部10の下面から断面がU字状の溝を凹設しているが、折曲部15は、開栓部10の上面から凹設してもよいし、または上面と下面の両面から凹設しても構わない。
また、折曲部15の断面形状は、U字状に限らず台形状でもよく、要は、開栓部10が折曲部15によって折れ曲がるが、破断しなければ、どの様な形状でも構わない。
また、開栓部10には、折曲部15の注出側と隣接して底壁12から上方に膨出された係止凸部16が形成され、係止凸部16は、開栓時に、注出筒6のヒンジC側内周の隔壁5から立設された一対の係止壁17の間に形成される凹部に係止されるようになっている。
嵌合筒部8は、内周側にリング状底壁7の外周縁と接続する内筒20と、外周側に外筒21とを備え、内筒20と外筒21は、上部で環状の蓋係合部22により連設され、蓋係合部22の上部には、外方に突出する環状の膨出部23が設けられている。
外筒21の内周には、口部1の外周に設けられる嵌合突条2と係合する係止部24が突設されており、嵌合筒部8を打栓することにより容器Aの口部1に嵌合し、内筒20外周と外筒21内周とにより口部1を挟持するとともに、口部1の嵌合突条2と外筒21の係止部24とが係合して、キャップ本体Bが容器Aの口部1に嵌着される。
嵌合筒部8および外周筒部9には、使用後に容器Aの口部1からキャップを分離して廃棄するための分別機構が設けられている。
該分別機構として、外筒21の下端部外周と外周筒部9の下端部内周は、ヒンジCと反対側の位置に所定円弧範囲にわたって設けられる破断不能な連結部25と、該円弧範囲以外のヒンジC側の円弧範囲に間隔をおいて複数配設される破断可能な連結弱化部26とを介して連設されている。
本実施例では、連結部25は、外筒21の下端部外周と外周筒部9の下端部内周の間に形成されているが、外筒21の上端部から下端部まで、または外筒21の上端部から中間部まで延設することもできる。さらに、連結部25を設ける位置は、図2(a)で示す外周筒部9と外筒21のヒンジCと反対側である左半分の円弧範囲内であれば、どこに設けても構わない。
また、本実施例では、連結弱化部26は、所定円弧範囲以外のヒンジC側の円弧範囲に間隔をおいて複数連設されているが、所定円弧範囲以外のヒンジC側の円弧範囲の全周を薄肉で連設してもよい。さらに、連結弱化部26は、切り始めのヒンジC近傍だけを間隔をおいて複数連設し、残りの箇所を連続して連設してもよい。
外周筒部9のヒンジCが連設された箇所の近傍に上端から垂直方向に細幅の縦スリット27が所定の深さで形成され、縦スリット27の下方には、破断可能な薄肉の弱化壁28が縦スリット27と同一の細幅で形成されている。
本実施例では、縦スリット27および弱化壁28は、垂直方向に形成されているが、垂直方向に限らず、斜め方向や階段状などに形成されていても構わない。
なお、弱化壁28は、外周筒部9の内周側を肉抜きして外周面と面一に形成しても、あるいは、外周側を肉抜きして内周面と面一に形成しても構わないが、本実施例では、弱化壁28は、外周筒部9の内周側と外周側の両面を肉抜きすることにより内周側寄りに形成されている。
さらに、弱化壁28は、本実施例では、外周筒部9の下端から所定の高さまで形成されているが、外筒21内周に形成される係止部24を口部1側に締め付けるのに有効な範囲を包囲できれば外周筒部9の上端まで形成する必要はないが、適当な深さの縦スリット27が確保できれば、弱化壁28の高さは、上端近傍まで延長しても構わない。また、縦スリット27が存在することにより、後述するように、弱化壁28を破断する際の切っ掛けとして機能する。
上蓋Dは、図1および図2に示すように、ヒンジCを介してキャップ本体Bの外周筒部9の外周上端に、回動自在に取着されており、キャップ本体Bの上面を覆う平坦な頂壁30と、頂壁30の周縁部から垂設された側周壁31とを備えている。
頂壁30の下面からは、円筒状の取着筒32と、取着筒32の外側に密封筒33と、取着筒32の内周に位置決めリブ34が垂設され、密封筒33は、外周がキャップ本体Bの注出筒6の内周に密接するようになっている。
取着筒32は、内周に凹凸状の取着嵌合部35が形成され、後述するレール部材Eを位置決めリブ34により位置決めした状態で上蓋Dに取り付けるようになっている。
側周壁31の内周面の下端近傍には、蓋係合部22の膨出部23が嵌合して閉蓋状態を維持する環状の係止溝36が設けられている。
側周壁31の注出側の下端部外周には、周方向に円弧状の摘み37が設けられている。
レール部材Eは、図3に示すように、円盤状の基台40と、基台40の上面から立設された挿入筒41と、基台40の下面から前後方向に垂設されたレール体42とを備えている。
挿入筒41は、外周に形成され、上蓋Dの取着筒32の取着嵌合部35に嵌入される挿入嵌合部43と、上蓋Dの位置決めリブ34と係合する位置決め溝44とを有している。
レール体42は、基台40の中央から垂設されたガイドレール45と、ガイドレール45の両側に平行して垂設された一対の挟持レール46とを有し、ガイドレール45は、ヒンジC側に切欠き部48が形成され、挟持レール46は、下端部内側に引上壁13のスライド突部14と当接する案内突部47が形成されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、最初に閉蓋する工程の前に、上蓋Dの取着筒32にレール部材Eを組み付ける必要があり、上蓋Dを開いた状態で、取着筒32の内周にレール部材Eを押し込む際に、レール部材Eの位置決め溝44を上蓋Dの位置決めリブ34に合わせ、取着筒32の内周にレール部材Eを押し込むと、挿入筒41の外周に形成された挿入嵌合部43は、取着筒32内周の取着嵌合部35を乗り越えて、取着筒32に保持される。
次に、図2に示す開蓋状態から図1に示すように閉蓋する際には、レール部材Eのレール体42は、挟持レール46の案内突部47の下端部が引上壁13のスライド突部14の上部に当接し、さらに上方から押し込むことにより、案内突部47は、スライド突部14を挟み込むとともに、ガイドレール45は、ヒンジC側に切欠き部48が形成されているので、一対の引上壁13の間に挿入されても係止凸部16と干渉することがなく、レール体42は、引上壁13との係合を完了する。
このとき、開栓部10が下方に動いて弱化部11が破断しないように、底壁12の下面に押さえを設けておくことが好ましい。
なお、案内突部47は、下端部がテーパー状に形成されているが、引上壁13との係合に支障がなければ、どのような形状であっても構わない。
また、上蓋Dの密封筒33の下端部は、注出筒6の上部から密接してシール部を形成する。
さらに、キャップ本体Bの蓋係合部22の膨出部23は、上蓋Dの係止溝36と嵌合して、本実施例のヒンジキャップは閉蓋状態となる。
次に、閉蓋されたヒンジキャップは、内容液を充填した容器Aの口部1を嵌合筒部8に当てがい、上方から押圧して打栓することにより、キャップ本体Bの係止部24が容器Aの嵌合突条2を乗り越えて、口部1が嵌合筒部8に嵌合し、装着される。
なお、本実施例では、嵌合筒部8は、内筒20の外周と外筒21の内周とによって容器Aの口部1を狭持するものとしたが、容器Aの口部1の外周に雄ねじを形成するとともに、外筒21の内周に雌ねじを形成することによって螺着するものであっても構わない。
本実施例のヒンジキャップを最初に使用する際には、上蓋Dを開蓋することによって、キャップ本体Bの注出筒6内の隔壁5と開栓部10との間の弱化部11を破断して開栓することができる。
まず、図1に示す状態から上蓋Dの摘み37に手指を掛け、摘み37を持ち上げると、図4(a)に示すように、上蓋Dの係止溝36によるキャップ本体Bの膨出部23との嵌合が注出側から外れる。
この時点では、開栓部10の引上壁13は、スライド突部14がレール部材Eの案内突部47と係合していないので、上蓋Dを開蓋する際の抵抗を少なくできる。
さらに、摘み37を持ち上げると、図4(b)に示すように、開栓部10は、スライド突部14がレール部材Eの案内突部47と係合することにより、引上壁13は、摘み37の持ち上げに伴って引き上げられ、引上壁13の注出側付近から弱化部11が破断を開始する。
すると、図5(a)に示すように、上蓋Dの持ち上げに伴い、開栓部10の引上壁13は、スライド突部14がレール部材Eの案内突部47に沿ってスライドしながら引き上げられ、開栓部10は、弱化部11の破断がヒンジC側まで進行する。
さらに、上蓋Dを持ち上げると、図5(b)に示すように、開栓部10は、ヒンジC側端部に折曲部15が形成されているので、弱化部11の破断は、ここで終了し、開栓部10は、折曲部15から屈曲して起立状態になる。
このとき、開栓部10は、係止凸部16が注出筒6のヒンジC側内周に形成された一対の係止壁17の間に嵌入することにより、起立状態が保持される。
上蓋Dは、開栓部10が折曲部15を残して隔壁5から開栓された後も、図6(a)に示すように、開き続けることができ、最後には、図6(b)に示すように、上蓋Dは、レール部材Eの案内突部47が開栓部10のスライド突部14から外れて全開状態とすることができる。
この状態で、容器Aを傾ければ、容器A内の内容液は、隔壁5に開栓された注出口から注出筒6の内周面に案内されて注出される。この際に、開栓された開栓部10は、係止凸部16が一対の係止壁17の間に係止されているので、揺動して注出の邪魔をすることがなく、また、上蓋Dは、揺動しても、レール部材Eの案内突部47が開栓部10のスライド突部14と当接することにより、これ以上閉まることがない。
以上説明したように、本実施例のヒンジキャップは、開栓時に、上蓋Dを持ち上げ始めると、まず、上蓋Dとキャップ本体Bとの嵌合が外れた後、レール部材Eの案内突部47が開栓部10のスライド突部14と係合して、引上壁13を引き上げ、開栓部10の注出側から弱化部11の破断が開始され、その後は、上蓋Dの持ち上げを継続すると、弱化部11の破断をヒンジC側に向けて進行させ、最後に、開栓部10を折曲部15で屈曲させて保持することができるので、開栓時に大きな力を要しない。
本発明のヒンジキャップは、内容液の使用後に、上蓋Dをキャップ本体Bに再び閉蓋することで、上蓋Dの密封筒33とキャップ本体Bの注出筒6とでシール部が形成され、容器A内を再度密封することができ、繰り返し、ヒンジキャップの上蓋Dを開閉して使用することができる。
すなわち、図6(b)に示す状態から、上蓋Dを閉蓋方向に戻すと、図6(a)に示すように、上蓋Dは、レール部材Eの案内突部47が開栓部10のスライド突部14と係合するようになる。
さらに、上蓋Dを閉蓋方向に戻すと、レール部材Eの案内突部47の下端部が開栓部10を押し出すことにより、開栓部10は、係止凸部16による係止壁17との係止状態が解除され、図4(b)に示す状態に戻り、最後に、上蓋Dは、係止溝36がキャップ本体Bの蓋係合部22の膨出部23と嵌合するとともに、密封筒33が注出筒6とシール部を形成して容器A内を密封することができる。
次に、容器Aの使用を終えた後にヒンジキャップを容器Aから取り外して廃棄するための分別手順について説明する。
まず、図1に示す状態から、上蓋Dの摘み37を持ち上げて図2に示す開蓋状態とする。
その後、上蓋Dを把持して手前に引っ張り、ヒンジCを介して外周筒部9を変形させ、縦スリット27の弱化壁28を破断させる。
さらに、上蓋Dを把持して手前に引っ張ると、外周筒部9の下端部内周と外筒21の下端部外周とを連設する連結弱化部26が、図2(a)でみて、反時計方向に順次破断が進行し、最後に連結部25の手前まで達する。
すると、連結弱化部26が破断された側の外筒21は、外周筒部9による内側への締め付けがなくなるために、係止部24による口部1への締め付け力も低下することになり、係止部24は、口部1外周の嵌合突条2を容易に乗り越えることができるようになる。
このように、外周筒部9による締め付けが開放された外筒21は、連結部25を介して引っ張り上げることにより、容易に容器Aからヒンジキャップを分別して廃棄することができる。
次に、第1実施例の開栓部10およびレール部材Eの構成を変更した第2実施例について、図7~図11を参照して説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、開栓部10およびレール部材Eにおける変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図7において、Aは容器、Baは容器Aに装着されるキャップ本体、Cはヒンジ、Dはキャップ本体BaにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられた上蓋、Eaは上蓋Dに取り付けられたレール部材である。
図7および図8に示すように、キャップ本体Baは、容器Aの口部1を密封する隔壁55と、隔壁55の周縁に立設される注出筒6と、注出筒6の下端外周からリング状底壁7を介して連設される嵌合筒部8と、嵌合筒部8の外周に一定の間隙を有して連設され、上端外周にヒンジCを介して上蓋Dを連設する外周筒部9とから構成されている。
隔壁55には、使用時に注出口を開口するために、破断可能な弱化部51によって画成された開栓部50が形成されている。
開栓部50は、全周にわたり形成された弱化部51を介して隔壁55と連結された底壁52と、底壁52の注出側(ヒンジCと反対側)端部に立設された一対の引上壁53とを備え、引上壁53は、上端部の外側にスライド突部54が形成されている。
上蓋Dは、図8および図9に示すように、ヒンジCを介してキャップ本体Baの外周筒部9の外周上端に、回動自在に取着されており、キャップ本体Bの上面を覆う平坦な頂壁30と、頂壁30の周縁部から垂設された側周壁31とを備えている。
頂壁30の下面からは、円筒状の取着筒32と、取着筒32の外側に密封筒33と、取着筒32の内周に位置決めリブ34が垂設され、密封筒33は、外周がキャップ本体Baの注出筒6の内周に密接するようになっている。
取着筒32は、内周に凹凸状の取着嵌合部35が形成され、後述するレール部材Eaを位置決めリブ34により位置決めした状態で上蓋Dに取り付けるようになっている。
側周壁31の内周面の下端近傍には、蓋係合部22の膨出部23が嵌合して閉蓋状態を維持する環状の係止溝36が設けられている。
側周壁31の注出側の下端部外周には、周方向に円弧状の摘み37が設けられている。
レール部材Eaは、図9に示すように、円盤状の基台60と、基台60の上面から立設された挿入筒61と、基台60の下面中央から吊り下げ部68を介して前後方向に垂設されたレール体62とを備えている。
挿入筒61は、外周に形成され、上蓋Dの取着筒32の取着嵌合部35に嵌入される挿入嵌合部63と、上蓋Dの位置決めリブ34と係合する位置決め溝64とを有している。
レール体62は、吊り下げ部68から垂設されたガイドレール65と、ガイドレール65の両側に平行して垂設された一対の挟持レール66とを有し、挟持レール66は、下端部内側に引上壁53のスライド突部54と当接する案内突部67が形成されている。
さらに、レール体62は、ヒンジC側が閉鎖壁69により閉鎖され、ガイドレール65と挟持レール66との間には、注出側の上段とヒンジC側の下段とからなる段状の上壁70が形成され、上壁70の下段注出側には、戻り止めのためにリブ71が形成されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、第1実施例と同様に、最初に閉蓋する工程の前に、上蓋Dの取着筒32にレール部材Eaを組み付ける。
次に、図8に示す開蓋状態から図7に示すように閉蓋する際には、第1実施例と同様に、レール部材Eaのレール体62は、挟持レール66の案内突部67の下端部が引上壁53のスライド突部54の上部に当接し、さらに上方から押し込むことにより、案内突部67は、スライド突部54を挟み込むとともに、ガイドレール65は、一対の引上壁53の間に挿入され、レール体62は、引上壁53との係合を完了する。
さらに、キャップ本体Baの蓋係合部22の膨出部23は、上蓋Dの係止溝36と嵌合して、本実施例のヒンジキャップは閉蓋状態となる。
次に、閉蓋されたヒンジキャップは、内容液を充填した容器Aの口部1を嵌合筒部8に当てがい、上方から押圧して打栓することにより、キャップ本体Bの係止部24が容器Aの嵌合突条2を乗り越えて、口部1が嵌合筒部8に嵌合し、装着される。
本実施例のヒンジキャップを最初に使用する際には、図7に示す状態から上蓋Dの摘み37に手指を掛け、摘み37を持ち上げると、図10(a)に示すように、上蓋Dの係止溝36によるキャップ本体Baの膨出部23との嵌合が注出側から外れる。
この時点では、開栓部50の引上壁53は、スライド突部54がレール部材Eaの案内突部67と係合していないので、上蓋Dを開蓋する際の抵抗を少なくできる。
さらに、摘み37を持ち上げると、図10(b)に示すように、開栓部50は、スライド突部54がレール部材Eaの案内突部67と係合することにより、引上壁53は、摘み37の持ち上げに伴って引き上げられ、引上壁53の注出側付近から弱化部51が破断を開始する。
その後、図11(a)に示すように、上蓋Dの持ち上げに伴い、開栓部50の引上壁53は、スライド突部54がレール部材Eaの案内突部67に沿って後方(ヒンジC側)へスライドし、閉鎖壁69に当接して、引上壁53は、スライド突部54が上壁70に設けられたリブ71により、案内突部67と上壁70との間に保持される。
これにより、開栓部50は、引上壁53が引き上げられ、弱化部51の破断がヒンジC側端部まで進行する。
さらに、上蓋Dを持ち上げると、図11(b)に示すように、開栓部50は、弱化部51の破断が完了し、開栓部50は、引上壁53のスライド突部54がレール部材Eaに保持されているので、上蓋Dに移行することにより、開栓が完了する。
この状態で、容器Aを傾ければ、容器A内の内容液は、隔壁55に開栓された注出口から注出筒6の内周面に案内されて注出される。
以上説明したように、本実施例のヒンジキャップは、開栓時に、上蓋Dを持ち上げ始めると、まず、上蓋Dとキャップ本体Baとの嵌合が外れた後、レール部材Eaの案内突部67が開栓部50のスライド突部54と係合して、引上壁53を引き上げ、開栓部50の注出側から弱化部51の破断が開始され、その後は、上蓋Dの持ち上げを継続すると、弱化部51の破断をヒンジC側端部まで進行させ、最後に、開栓部50をレール部材Eaに保持することで上蓋Dに移行することができる。
本発明のヒンジキャップは、内容液の使用後に、上蓋Dをキャップ本体Baに再び閉蓋することで、上蓋Dは、開栓部50を保持したまま、密封筒33とキャップ本体Baの注出筒6とでシール部が形成され、容器A内を再度密封することができ、繰り返し、ヒンジキャップの上蓋Dを開閉して使用することができる。
本発明のヒンジキャップは、上蓋を持ち上げた際に、先にキャップ本体と上蓋の嵌合が外れ、その後、弱化部のヒンジと反対側が引き上げられることにより、弱化部の破断に余分な力を必要とせず、開栓部を容易に開栓することができ、開口予定部が弱化部により連設された開栓部を有するため密封性に優れ、気密性の必要な内容液を収納する容器用のヒンジキャップとして広い範囲に応用できる。
A 容器
B、Ba キャップ本体
C ヒンジ
D 上蓋
E、Ea レール部材
1 口部
2 嵌合突条
5、55 隔壁
6 注出筒
7 リング状底壁
8 嵌合筒部
9 外周筒部
10、50 開栓部
11、51 弱化部
12、52 底壁
13、53 引上壁
14、54 スライド突部(スライド部)
15 折曲部
16 係止凸部
17 係止壁
20 内筒
21 外筒
22 蓋係合部
23 膨出部
24 係止部
25 連結部
26 連結弱化部
27 縦スリット
28 弱化壁
30 頂壁
31 側周壁
32 取着筒
33 密封筒
34 位置決めリブ
35 取着嵌合部
36 係止溝
37 摘み
40、60 基台
41、61 挿入筒
42、62 レール体
43、63 挿入嵌合部
44、64 位置決め溝
45、65 ガイドレール
46、66 挟持レール
47、67 案内突部
48 切欠き部
68 吊り下げ部
69 閉鎖壁
70 上壁
71 リブ

Claims (5)

  1. 容器に装着されるキャップ本体と、ヒンジを介してキャップ本体に連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、容器の口部を密封する隔壁と、隔壁に破断可能な弱化部によって注出口が画成された開栓部と、開栓部のヒンジと反対側から前後方向に立設され、スライド部が形成された引上壁とを備え、
    上蓋は、頂壁と、頂壁の下面から垂設され、引上壁のスライド部と摺動可能なレール部材とを備え、
    レール部材は、引上壁の外側に位置する一対の挟持レールと、挟持レールの内側に形成され、スライド部を案内する案内突部とを有し、
    最初の開蓋時に、先にキャップ本体と上蓋の嵌合が外れ、その後、スライド部がレール部材の案内突部と係合することを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 引上壁のスライド部は、突部を有し、
    レール部材は、スライド部の突部を前後方向に案内するレール体を有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 開栓部は、平行する一対の引上壁を有し、
    レール体は、引上壁の間に挿入されるガイドレールを有することを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
  4. 開栓部は、全周に弱化部を有し、
    レール部材は、弱化部の破断後に引上壁のスライド部を保持することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のヒンジキャップ。
  5. 開栓部は、ヒンジ側を除く部分に形成された弱化部と、ヒンジ側に形成された折曲部とを有し、
    レール部材は、弱化部の破断後に開栓部を折曲部で屈曲させることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のヒンジキャップ
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