JP7234030B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
しかし、除去部を開口するために、上蓋を開けた後、プルリングなどを引っ張り上げて除去部を抜栓する作業が必要となり、手間がかかるともに、力の弱い利用者にとっては抜栓に苦労するという問題があった。
また、本発明のヒンジキャップは、開栓時に、上蓋を持ち上げると、開栓部の引上壁のスライド部がレール部材に沿って摺動することにより、開栓部の引き上げを滑らかに行うことができる。
なお、以下の説明において、図1でみて、左方向を「注出側(ヒンジと反対側)」、右方向を「背面側(ヒンジ側)」、上方向を「上方」、下方向を「下方」とする。
図1に示すように、容器Aは、上部に口部1を有し、口部1の外周面には、環状の嵌合突条2が設けられている。
開栓部10は、弱化部11を介して隔壁5と連結された底壁12と、底壁12の注出側(ヒンジCと反対側)端部に立設された一対の引上壁13とを備え、引上壁13は、上端部の外側にスライド突部14が形成されている。
なお、引上壁13は、一対でなくてもよい。
なお、本実施例では、折曲部15として、開栓部10の下面から断面がU字状の溝を凹設しているが、折曲部15は、開栓部10の上面から凹設してもよいし、または上面と下面の両面から凹設しても構わない。
また、折曲部15の断面形状は、U字状に限らず台形状でもよく、要は、開栓部10が折曲部15によって折れ曲がるが、破断しなければ、どの様な形状でも構わない。
外筒21の内周には、口部1の外周に設けられる嵌合突条2と係合する係止部24が突設されており、嵌合筒部8を打栓することにより容器Aの口部1に嵌合し、内筒20外周と外筒21内周とにより口部1を挟持するとともに、口部1の嵌合突条2と外筒21の係止部24とが係合して、キャップ本体Bが容器Aの口部1に嵌着される。
該分別機構として、外筒21の下端部外周と外周筒部9の下端部内周は、ヒンジCと反対側の位置に所定円弧範囲にわたって設けられる破断不能な連結部25と、該円弧範囲以外のヒンジC側の円弧範囲に間隔をおいて複数配設される破断可能な連結弱化部26とを介して連設されている。
また、本実施例では、連結弱化部26は、所定円弧範囲以外のヒンジC側の円弧範囲に間隔をおいて複数連設されているが、所定円弧範囲以外のヒンジC側の円弧範囲の全周を薄肉で連設してもよい。さらに、連結弱化部26は、切り始めのヒンジC近傍だけを間隔をおいて複数連設し、残りの箇所を連続して連設してもよい。
本実施例では、縦スリット27および弱化壁28は、垂直方向に形成されているが、垂直方向に限らず、斜め方向や階段状などに形成されていても構わない。
なお、弱化壁28は、外周筒部9の内周側を肉抜きして外周面と面一に形成しても、あるいは、外周側を肉抜きして内周面と面一に形成しても構わないが、本実施例では、弱化壁28は、外周筒部9の内周側と外周側の両面を肉抜きすることにより内周側寄りに形成されている。
頂壁30の下面からは、円筒状の取着筒32と、取着筒32の外側に密封筒33と、取着筒32の内周に位置決めリブ34が垂設され、密封筒33は、外周がキャップ本体Bの注出筒6の内周に密接するようになっている。
側周壁31の内周面の下端近傍には、蓋係合部22の膨出部23が嵌合して閉蓋状態を維持する環状の係止溝36が設けられている。
側周壁31の注出側の下端部外周には、周方向に円弧状の摘み37が設けられている。
挿入筒41は、外周に形成され、上蓋Dの取着筒32の取着嵌合部35に嵌入される挿入嵌合部43と、上蓋Dの位置決めリブ34と係合する位置決め溝44とを有している。
本実施例のヒンジキャップは、最初に閉蓋する工程の前に、上蓋Dの取着筒32にレール部材Eを組み付ける必要があり、上蓋Dを開いた状態で、取着筒32の内周にレール部材Eを押し込む際に、レール部材Eの位置決め溝44を上蓋Dの位置決めリブ34に合わせ、取着筒32の内周にレール部材Eを押し込むと、挿入筒41の外周に形成された挿入嵌合部43は、取着筒32内周の取着嵌合部35を乗り越えて、取着筒32に保持される。
このとき、開栓部10が下方に動いて弱化部11が破断しないように、底壁12の下面に押さえを設けておくことが好ましい。
なお、案内突部47は、下端部がテーパー状に形成されているが、引上壁13との係合に支障がなければ、どのような形状であっても構わない。
さらに、キャップ本体Bの蓋係合部22の膨出部23は、上蓋Dの係止溝36と嵌合して、本実施例のヒンジキャップは閉蓋状態となる。
なお、本実施例では、嵌合筒部8は、内筒20の外周と外筒21の内周とによって容器Aの口部1を狭持するものとしたが、容器Aの口部1の外周に雄ねじを形成するとともに、外筒21の内周に雌ねじを形成することによって螺着するものであっても構わない。
まず、図1に示す状態から上蓋Dの摘み37に手指を掛け、摘み37を持ち上げると、図4(a)に示すように、上蓋Dの係止溝36によるキャップ本体Bの膨出部23との嵌合が注出側から外れる。
この時点では、開栓部10の引上壁13は、スライド突部14がレール部材Eの案内突部47と係合していないので、上蓋Dを開蓋する際の抵抗を少なくできる。
すると、図5(a)に示すように、上蓋Dの持ち上げに伴い、開栓部10の引上壁13は、スライド突部14がレール部材Eの案内突部47に沿ってスライドしながら引き上げられ、開栓部10は、弱化部11の破断がヒンジC側まで進行する。
このとき、開栓部10は、係止凸部16が注出筒6のヒンジC側内周に形成された一対の係止壁17の間に嵌入することにより、起立状態が保持される。
さらに、上蓋Dを閉蓋方向に戻すと、レール部材Eの案内突部47の下端部が開栓部10を押し出すことにより、開栓部10は、係止凸部16による係止壁17との係止状態が解除され、図4(b)に示す状態に戻り、最後に、上蓋Dは、係止溝36がキャップ本体Bの蓋係合部22の膨出部23と嵌合するとともに、密封筒33が注出筒6とシール部を形成して容器A内を密封することができる。
まず、図1に示す状態から、上蓋Dの摘み37を持ち上げて図2に示す開蓋状態とする。
その後、上蓋Dを把持して手前に引っ張り、ヒンジCを介して外周筒部9を変形させ、縦スリット27の弱化壁28を破断させる。
さらに、上蓋Dを把持して手前に引っ張ると、外周筒部9の下端部内周と外筒21の下端部外周とを連設する連結弱化部26が、図2(a)でみて、反時計方向に順次破断が進行し、最後に連結部25の手前まで達する。
このように、外周筒部9による締め付けが開放された外筒21は、連結部25を介して引っ張り上げることにより、容易に容器Aからヒンジキャップを分別して廃棄することができる。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、開栓部10およびレール部材Eにおける変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
開栓部50は、全周にわたり形成された弱化部51を介して隔壁55と連結された底壁52と、底壁52の注出側(ヒンジCと反対側)端部に立設された一対の引上壁53とを備え、引上壁53は、上端部の外側にスライド突部54が形成されている。
頂壁30の下面からは、円筒状の取着筒32と、取着筒32の外側に密封筒33と、取着筒32の内周に位置決めリブ34が垂設され、密封筒33は、外周がキャップ本体Baの注出筒6の内周に密接するようになっている。
側周壁31の内周面の下端近傍には、蓋係合部22の膨出部23が嵌合して閉蓋状態を維持する環状の係止溝36が設けられている。
側周壁31の注出側の下端部外周には、周方向に円弧状の摘み37が設けられている。
挿入筒61は、外周に形成され、上蓋Dの取着筒32の取着嵌合部35に嵌入される挿入嵌合部63と、上蓋Dの位置決めリブ34と係合する位置決め溝64とを有している。
さらに、レール体62は、ヒンジC側が閉鎖壁69により閉鎖され、ガイドレール65と挟持レール66との間には、注出側の上段とヒンジC側の下段とからなる段状の上壁70が形成され、上壁70の下段注出側には、戻り止めのためにリブ71が形成されている。
本実施例のヒンジキャップは、第1実施例と同様に、最初に閉蓋する工程の前に、上蓋Dの取着筒32にレール部材Eaを組み付ける。
さらに、キャップ本体Baの蓋係合部22の膨出部23は、上蓋Dの係止溝36と嵌合して、本実施例のヒンジキャップは閉蓋状態となる。
この時点では、開栓部50の引上壁53は、スライド突部54がレール部材Eaの案内突部67と係合していないので、上蓋Dを開蓋する際の抵抗を少なくできる。
その後、図11(a)に示すように、上蓋Dの持ち上げに伴い、開栓部50の引上壁53は、スライド突部54がレール部材Eaの案内突部67に沿って後方(ヒンジC側)へスライドし、閉鎖壁69に当接して、引上壁53は、スライド突部54が上壁70に設けられたリブ71により、案内突部67と上壁70との間に保持される。
これにより、開栓部50は、引上壁53が引き上げられ、弱化部51の破断がヒンジC側端部まで進行する。
この状態で、容器Aを傾ければ、容器A内の内容液は、隔壁55に開栓された注出口から注出筒6の内周面に案内されて注出される。
B、Ba キャップ本体
C ヒンジ
D 上蓋
E、Ea レール部材
1 口部
2 嵌合突条
5、55 隔壁
6 注出筒
7 リング状底壁
8 嵌合筒部
9 外周筒部
10、50 開栓部
11、51 弱化部
12、52 底壁
13、53 引上壁
14、54 スライド突部(スライド部)
15 折曲部
16 係止凸部
17 係止壁
20 内筒
21 外筒
22 蓋係合部
23 膨出部
24 係止部
25 連結部
26 連結弱化部
27 縦スリット
28 弱化壁
30 頂壁
31 側周壁
32 取着筒
33 密封筒
34 位置決めリブ
35 取着嵌合部
36 係止溝
37 摘み
40、60 基台
41、61 挿入筒
42、62 レール体
43、63 挿入嵌合部
44、64 位置決め溝
45、65 ガイドレール
46、66 挟持レール
47、67 案内突部
48 切欠き部
68 吊り下げ部
69 閉鎖壁
70 上壁
71 リブ
Claims (5)
- 容器に装着されるキャップ本体と、ヒンジを介してキャップ本体に連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器の口部を密封する隔壁と、隔壁に破断可能な弱化部によって注出口が画成された開栓部と、開栓部のヒンジと反対側から前後方向に立設され、スライド部が形成された引上壁とを備え、
上蓋は、頂壁と、頂壁の下面から垂設され、引上壁のスライド部と摺動可能なレール部材とを備え、
レール部材は、引上壁の外側に位置する一対の挟持レールと、挟持レールの内側に形成され、スライド部を案内する案内突部とを有し、
最初の開蓋時に、先にキャップ本体と上蓋の嵌合が外れ、その後、スライド部がレール部材の案内突部と係合することを特徴とするヒンジキャップ。 - 引上壁のスライド部は、突部を有し、
レール部材は、スライド部の突部を前後方向に案内するレール体を有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。 - 開栓部は、平行する一対の引上壁を有し、
レール体は、引上壁の間に挿入されるガイドレールを有することを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。 - 開栓部は、全周に弱化部を有し、
レール部材は、弱化部の破断後に引上壁のスライド部を保持することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のヒンジキャップ。 - 開栓部は、ヒンジ側を除く部分に形成された弱化部と、ヒンジ側に形成された折曲部とを有し、
レール部材は、弱化部の破断後に開栓部を折曲部で屈曲させることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のヒンジキャップ。
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