JP7264695B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器に装着されるヒンジキャップに関し、とくに最初の開蓋時に弱化部を破断して上蓋側に移行する中栓部を有するヒンジキャップに関するものである。
従来、容器に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、容器の密封性を確保するため、キャップ本体の隔壁の開口予定部にプルリングなどを形成した除去部を設けていた。
しかし、除去部を開口するために、上蓋を開けた後、プルリングなどを引っ張り上げて除去部を抜栓する作業が必要となり、手間がかかるともに、力の弱い利用者にとっては抜栓に苦労するという問題があった。
そこで、開口予定部である除去部をなくした場合には、内容液がヒンジキャップ内に入り込み易くなるなど、密封性に問題が生じるため、プルリングを省略し、除去部に立設された係合壁を上蓋から垂設された垂下片に係合させて、上蓋の開蓋とともに、係合壁ごと引っ張り上げて弱化部を破断して開封するヒンジキャップが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1記載のヒンジキャップでは、上蓋が開蓋した状態で成形されるため、ヒンジを支点として閉蓋して係合壁を垂下片に係合する必要があり、その際、垂下片が係合壁に斜め方向から部分的に当接されて、弱化部に局所的な負荷がかかってしまい、弱化部が破断してしまう可能性があるため、底壁とヒンジで連設される上蓋とからなる蓋部と、分離片を有する基部とを別体とすることで、分離片を上蓋の筒壁に掛止する際に弱化部に均等に負荷がかかるようにして弱化部の破断を防止することも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10-338253号公報 特開2015-34012号公報
しかしながら、上記特許文献2記載のヒンジキャップでは、開封時に、上蓋を持ち上げながら弱化部の破断を開始する際に大きな力を要するという問題があり、さらに、開封時に大きな力がかかるため、分離片と上蓋の筒壁の係合状態を強固に維持しなければならないという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、ヒンジキャップの開封時に、上蓋を持ち上げる力が弱くても、弱化部が破断を開始するきっかけをつくることにより、引き続く弱化部の破断を促し、中栓部がキャップ本体側から上蓋側に移行できるヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部から内方に延設された隔壁と、隔壁から立設された注出筒と、注出筒の内周側に破断可能な弱化部を介して連設され、上蓋の開蓋時に弱化部が破断し、キャップ本体側から上蓋側に移行する中栓部とを備え、上蓋は、頂壁と、頂壁に設けられ、開封時に、中栓部を押圧することにより、弱化部破断開始するきっかけをつくる押圧部とを備えることを特徴とする構成を採用する。
ヒンジキャップの実施形態として、押圧部は、中栓部のヒンジと反対側を押圧することを特徴とする構成、また、中栓部は、受け部を有し、押圧部は、受け部を押圧することを特徴とする構成、また、上蓋は、頂壁に支持され、押圧面が形成されたレバーを有し、押圧部は、頂壁に形成され、レバーの押圧面により変形される薄肉壁と、薄肉壁から垂設され、受け部と当接する押圧突部とを有することを特徴とする構成、また、上蓋は、頂壁の下面から垂設された係合筒を有し、中栓部は、弱化部を介して注出筒の内周側と連設された底壁と、底壁に立設され、係合筒と係合可能な係合壁とを有することを特徴とする構成を採用する。
ヒンジキャップの具体的実施形態として、中栓部は、係合壁の内周から反転可能な薄膜部を介して連結された栓体を有し、栓体は、上蓋が閉蓋された状態で、係合筒に挿入されることを特徴とする構成、また、係合壁は、内周に形成された係合突条を有し、係合筒は、外周に形成された係合突起を有し、栓体は、薄膜部を介して係合壁と連結された底部と、底部から立設され、係合筒に挿入される胴部とを有することを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、上記構成を採用することにより、ヒンジキャップの開封時に、上蓋を持ち上げる力が弱くても、押圧部が中栓部を押圧することにより、弱化部が破断を開始するきっかけをつくり、引き続く弱化部の破断を促すことができる。
また、本発明のヒンジキャップは、上蓋が、頂壁に支持され、押圧面が形成されたレバーを有し、押圧部が、頂壁に形成され、レバーの押圧面により変形される薄肉壁と、薄肉壁から垂設され、受け部と当接する押圧突部とを有することにより、開封時に、レバーを持ち上げるだけで、押圧部が中栓部のヒンジと反対側に形成された受け部を押圧することにより、弱化部のヒンジと反対側の破断を開始し、さらに、レバーを持ち上げると、上蓋の開蓋とともに、残りの弱化部を容易に破断することができる。
実施例のヒンジキャップを容器に装着した状態を示す図で、(a)は側面断面図であり、(b)は(a)の要部拡大図である。 実施例のヒンジキャップを容器に装着した状態を示す図で、(a)は上面図であり、(b)は側面図である。 実施例のヒンジキャップを容器に装着した状態を示す図で、(a)は正面断面図であり、(b)は正面図である。 実施例のヒンジキャップの開蓋状態を示す図で、(a)は上面図であり、(b)は側面断面図である。 実施例のヒンジキャップを開封するために、レバーを持ち上げた状態を示す図で、(a)は側面断面図であり、(b)は(a)の要部拡大図である。 実施例のヒンジキャップの開封を完了した状態を示す側面断面図である。
本発明の実施形態に係るヒンジキャップについて、実施例に示した図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器、Bは容器Aに装着されるキャップ本体、Cはヒンジ、Dはキャップ本体BにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられた上蓋である。
容器Aは、上部に口部1を有し、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
キャップ本体Bは、図1~図4に示すように、容器Aの口部1に装着される装着部10と、装着部10の内縁上端から内方に延設され、容器Aの口部1を封鎖する隔壁11と、隔壁11から立設された注出筒12とを備えている。
図4(a)に示すように、注出筒12の内周側に位置する隔壁11には、開口予定部として、弱化部13を介して中栓部Eが連設されている。
装着部10は、図4(b)に示すように、周縁に係止突条15が設けられ、上蓋Dと係合する環状の蓋係合部16と、蓋係合部16の内周側から垂設された内筒17と、蓋係合部16の外周側から垂設された外筒18とから構成されている。
外筒18は、内周下部に容器Aの嵌合突条2と係合する係合突部19が設けられている。
中栓部Eは、図1、図3(b)および図4に示すように、弱化部13を介して注出筒12の内周側の隔壁11と連結された楕円形状の底壁20と、底壁20の正面側(ヒンジと反対側)の弱化部13近傍に立設された受け部21と、底壁20の背面側(ヒンジ側)寄りに立設された係合壁22と、係合壁22の内周下部から反転可能な薄膜部23を介して連結された栓体24とを備えている。
なお、底壁20は、ヒンジと反対側をヒンジ側よりも高くなるように、傾斜面や段部構造等を採用することが望ましい。
また、中栓部Eは、注出筒12内に設けられた破断可能で、注出筒12内を閉塞する部材であり、破断後に、上蓋Dに移行するものであれば、どのような構造であっても構わない。
底壁20は、図4に示すように、受け部21と係合壁22との間に屈曲可能な薄板部25が形成され、薄板部25を形成したことにより、弱化部13を破断し易くなり、受け部21の上面には、当接凹部26が形成され、係合壁22の内周上部には、係合突条27が形成されている。
なお、本実施例では、薄膜部23は、断面がテーパ状となっているが、反転可能な形状であれば、構造は問わない。例えば、断面が蛇腹状、階段状などであってもよい。
また、弱化部13と薄膜部23の肉厚は、薄膜部23の方が弱化部13と同等か、より厚い方が好ましい。
栓体24は、略矩形状の底部28と、底部28の周縁部から立設された胴部29とを有しており、本実施例では、胴部29は、内部が中実になっているが、必要に応じて、空洞としてもよい。
栓体24は、上蓋Dをキャップ本体Bに対して閉蓋してセットする際に、胴部29を先端から押し込み、薄膜部23を反転させることにより、後述する係合筒35の内周に挿入するようになっている。
上蓋Dは、図1~図4に示すように、ヒンジCを介してキャップ本体Bの外筒18の外周上端に、回動自在に取着されており、キャップ本体Bの上面を覆う頂壁30と、頂壁30の周縁部から垂設された側周壁31とを備えている。
頂壁30は、ほぼ中央から背面側半分に形成された水平な上段部32、上段部32の正面側端部から段差を設けて正面側寄りに形成された水平な中段部33と、中段部33の正面側端部から下り傾斜で側周壁31の正面側に向けて形成された下段部34とから構成されている。
頂壁30の下面からは、係合筒35と、係合筒35の外側にシール筒36とが垂設され、係合筒35は、先端部が中栓部Eの係合壁22内に挿入され、係合壁22と嵌合部を形成するように、また、シール筒36は、外周がキャップ本体Bの注出筒12の内周に密接するようになっている。
なお、係合筒35の外周側には、頂壁30から係合壁22の上方位置にリブを設けてもよい。
また、係合筒35の内周側には、頂壁30から栓体24が挿入される上方位置にリブを設けてもよい。
係合筒35の外周下部には係合突起37が設けられ、図1(a)および図3(a)に示すように、閉蓋状態でキャップ本体Bに対してセットする際に、係合筒35は、係合突起37が係合壁22の内周上部の係合突条27と嵌合するとともに、内周に栓体24の胴部29が挿入される。
なお、係合筒35の係合突起37と係合壁22の係合突条27の嵌合関係は、内外が逆であってもよい。
これにより、最初の開蓋時に中栓部Eは、上蓋Dとともに持ち上げられ、弱化部13を破断して、中栓部Eが上蓋Dに移行するようになっている。
本実施例では、係合筒35は、係合壁22と同様に、中心から背面側(ヒンジ側)寄りに設けられている。
頂壁30の上段部32には、正面側下端部にレバー係合部38が形成され、中段部33には、中栓部Eの受け部21を押圧する押圧部40と、押圧部40を操作するレバー41とを備えている。
押圧部40は、中段部33の中央付近に膨出するように形成された変形可能な薄肉壁42と、薄肉壁42の下面から垂設された押圧突部43とを備え、押圧突部43の先端は、閉蓋状態にセットされた際に、中栓部Eの受け部21に形成された当接凹部26に近接または当接するように設定されている。
なお、本実施例では、押圧突部43は、棒状に形成され、受け部21を点で押圧しているが、押圧突部43は、中栓部Eを押し込める形状であれば構わないので、例えば、底壁20の弱化部13に沿った形状や、底壁20を線で押圧する壁形状や、受け部21に沿った形状でもよい。
レバー41は、図2に示すように、頂壁30の中段部33の正面側から立設された屈曲変形可能な支持部44に支持された基部45と、基部45から下段部34と平行に正面側に向けて下り傾斜で延設された操作部46とを備え、基部45の末端側には、上段部32に形成されたレバー係合部38と係止する係止部47と、薄肉壁42を押圧する押圧面48とが形成されている。
なお、本実施例では、レバー41は、下段部34と平行に設けられているが、形状は限定されないし、レバー41と下段部34との間に、破断可能な連結部を設けてもよい。
また、レバー係合部38と係止部47は、凹部に凸部が係止する構造になっているが、レバー41の固定状態が維持される構造であれば、どのような形状であってもよい。
側周壁31の下端部は、内周側に、キャップ本体Bの蓋係合部16と嵌合する係合凹部49が設けられ、係合凹部49の内側には、蓋係合部16の係止突条15と係合して閉蓋状態を維持する係止突部50が周設されている。
なお、本実施例のヒンジキャップは、使用前の不正開封を防止するために、図示していないが、ヒンジキャップ全体を覆うシュリンクラベルやレバー41と上蓋Dとの間に封緘シール等が設けられている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、射出成形によって一体成形で製造され、一体成形で製造されたヒンジキャップは、図4に示すように、開蓋した状態で得られ、上蓋DをヒンジCを介して回動して図1に示す閉蓋状態にセットされる。
その際、上蓋Dのシール筒36の下端部が注出筒12の上部に、また、係合筒35の係合突起37の下部が係合壁22の係合突条27の上部に当接するが、さらに上方からの負荷がかかって係合突起37と係合突条27とが係合する。このとき、中栓部Eが下方に動いて弱化部13が破断しないように、中栓部Eの底壁20と栓体24に押さえを設けておくことが好ましい。
なお、栓体24の下面中央部には内方に向かって広がる傾斜構造を有する凹部を設け、成形時に、金型から離型する際に、栓体24が上方に引っ張られるのを防ぎ、弱化部13の破断を防止するようにしてもよい。
本実施例では、弱化部13が薄膜部23よりも薄肉のため、弱化部13の破断が防止される。
また、薄膜部23が弱化部13のように薄肉の場合には薄膜部23の破断が防止される。
また、シール筒36は、注出筒12に密接してシール部を形成する。
さらに、キャップ本体Bの蓋係合部16は、上蓋Dの係合凹部49と嵌合して、本実施例のヒンジキャップは閉蓋状態となる。
ヒンジキャップが閉蓋状態になった後、栓体24の下方から治具等で栓体24を上方に押し込んで、図3(a)の1点鎖線で示す状態から薄膜部23を反転させ、胴部29を係合筒35内に挿入すると、係合筒35内周に栓体24の胴部29外周が嵌合される。
これにより、中栓部Eの係合壁22と上蓋Dの係合筒35との嵌合部の嵌合力を向上させることができる。
次に、閉蓋されたヒンジキャップは、内容液が充填された容器Aの口部1に打栓して装着される。
その際に、キャップ本体Bの内筒17の外周下部が容器Aの口部1内周上部に挿入されるとともに、外筒18内周と口部1外周が係合し、装着部10が口部1を挟持して装着される。
なお、本実施例では、装着部10は、内筒17の外周と外筒18の内周とによって容器Aの口部1を狭持するものとしたが、容器Aの口部1の外周に雄ねじを形成するとともに、外筒18の内周に雌ねじを形成することによって螺着するものであっても構わない。
本実施例のヒンジキャップは、キャップ本体Bの蓋係合部16と、上蓋Dの係止突部50による通常の嵌合に加え、係合壁22と係合筒35とが強固に嵌合していることにより、上蓋D内の圧力が高まっても、上蓋Dが開いてしまうことがない。
次に、本実施例のヒンジキャップが装着された容器Aを最初に使用する際には、以下で説明するように、上蓋Dに設けられたレバー41を開蓋のために持ち上げることによって、キャップ本体Bの隔壁11と中栓部Eとの間の弱化部13を破断して開封することができる。
まず、図1に示す状態から上蓋Dのレバー41の操作部46に手指を掛け、レバー41を持ち上げると、前述したように、キャップ本体Bの蓋係合部16と、上蓋Dの係止突部50による通常の嵌合に加え、係合壁22と係合筒35とが強固に嵌合していることにより、上蓋Dは、すぐには開蓋しないため、図5に示すように、レバー41は、支持部44が支点、基部45の末端側が作用点、操作部46の先端側が力点として働き、支持部44が屈曲変形し、基部45の係止部47は、頂壁30の上段部32のレバー係合部38に係止されることにより、レバー41は、操作部46の上面と上段部32の上面とが、ほぼ面一状態で固定される。
これと同時に、レバー41は、基部45の下面に形成された押圧面48が押圧部40の薄肉壁42を押しつぶすことにより、薄肉壁42から垂設された押圧突部43は、中栓部Eの底壁20の正面側に立設された受け部21の当接凹部26を押圧し、底壁20を押し下げようとする。
すると、中栓部Eは、底壁20のヒンジ側が係合壁22と上蓋Dの係合筒35とが強固に嵌合していることにより、底壁20は、屈曲可能な薄板部25を境にヒンジと反対側だけが押し下げられ、押し下げられた底壁20付近の弱化部13は、破断し始める。
このため、弱化部13は、ヒンジと反対側をヒンジ側よりも薄くしておくと、破断を開始するきっかけをつくり易くなる。
その後、レバー41は、固定状態が維持されるので、レバー41を図5に示す状態から持ち上げると、キャップ本体Bの蓋係合部16と、上蓋Dの係止突部50による嵌合状態が解除され、図6に示すように、係合筒35の係合突起37と中栓部Eの係合壁22の係合突条27とによる嵌合部が栓体24の挿入によって強く嵌合されているので、上蓋Dとともに中栓部Eが持ち上げられ、それによって弱化部13の破断が進行して、そのまま中栓部Eが上蓋Dに移行する。
さらに、上蓋Dを持ち上げることにより、係合筒35とともに、シール筒36が持ち上げられて開蓋状態となり、注出筒12内の中栓部Eの部分が開口部となって、容器A内の内容液の注出が可能となる。
以上説明したように、本実施例のヒンジキャップは、開封時に、レバー41を持ち上げるだけで、押圧部40が中栓部Eの底壁20の正面側を押し下げることにより、中栓部Eの弱化部13が破断を開始するきっかけをつくることができ、その後は、レバー41によって上蓋Dを持ち上げながら弱化部13の破断を進行させることができるので、開封時に大きな力を要しない。
また、内容液の使用後は、上蓋Dをキャップ本体Bに再び閉蓋することで、上蓋Dのシール筒36とキャップ本体Bの注出筒12とでシール部が形成され、容器A内を再度密封することができ、繰り返し、ヒンジキャップの上蓋Dを開閉して使用することができる。
本発明のヒンジキャップは、開封時に、上蓋を持ち上げる力が弱くても、押圧部が中栓部を押圧することにより、弱化部が破断を開始するきっかけをつくり、引き続く弱化部の破断を促すことで容易に開封することができ、開口予定部に弱化部により連設された中栓部を有するため密閉性に優れ、気密性の必要な内容液を収納する容器用のヒンジキャップとして広い範囲に応用できる。
A 容器
B キャップ本体
C ヒンジ
D 上蓋
E 中栓部
1 口部
2 嵌合突条
10 装着部
11 隔壁
12 注出筒
13 弱化部
15 係止突条
16 蓋係合部
17 内筒
18 外筒
19 係合突部
20 底壁
21 受け部
22 係合壁
23 薄膜部
24 栓体
25 薄板部
26 当接凹部
27 係合突条
28 底部
29 胴部
30 頂壁
31 側周壁
32 上段部
33 中段部
34 下段部
35 係合筒
36 シール筒
37 係合突起
38 レバー係合部
40 押圧部
41 レバー
42 薄肉壁
43 押圧突部
44 支持部
45 基部
46 操作部
47 係止部
48 押圧面
49 係合凹部
50 係止突部

Claims (7)

  1. 容器に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部から内方に延設された隔壁と、隔壁から立設された注出筒と、注出筒の内周側に破断可能な弱化部を介して連設され、上蓋の開蓋時に弱化部が破断し、キャップ本体側から上蓋側に移行する中栓部とを備え、
    上蓋は、頂壁と、頂壁に設けられ、開封時に、中栓部を押圧することにより、弱化部破断開始するきっかけをつくる押圧部とを備えることを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 押圧部は、中栓部のヒンジと反対側を押圧することを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 中栓部は、受け部を有し、
    押圧部は、受け部を押圧することを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
  4. 上蓋は、頂壁に支持され、押圧面が形成されたレバーを有し、
    押圧部は、頂壁に形成され、レバーの押圧面により変形される薄肉壁と、薄肉壁から垂設され、受け部と当接する押圧突部とを有することを特徴とする請求項3に記載のヒンジキャップ。
  5. 上蓋は、頂壁の下面から垂設された係合筒を有し、
    中栓部は、弱化部を介して注出筒の内周側と連設された底壁と、底壁に立設され、係合筒と係合可能な係合壁とを有することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  6. 中栓部は、係合壁の内周から反転可能な薄膜部を介して連結された栓体を有し、
    栓体は、上蓋が閉蓋された状態で、係合筒に挿入されることを特徴とする請求項5に記載のヒンジキャップ
  7. 係合壁は、内周に形成された係合突条を有し、
    係合筒は、外周に形成された係合突起を有し、
    栓体は、薄膜部を介して係合壁と連結された底部と、底部から立設され、係合筒に挿入される胴部とを有することを特徴とする請求項6に記載のヒンジキャップ。
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