JP6634228B2 - 中栓と外蓋とを具備する容器蓋 - Google Patents

中栓と外蓋とを具備する容器蓋 Download PDF

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Description

本発明は、中栓と外蓋とを具備し、外蓋は中栓を覆う閉位置と中栓を露呈せしめる開位置との間を旋回自在な開閉蓋部を有する容器蓋に関する。
下記特許文献1に開示されている如く、飲料用容器のための容器蓋として、中栓と外蓋とを具備する容器蓋が提案されている。外蓋は容器の口頸部に装着される装着基部とこの装着基部にヒンジ片を介して旋回自在に装着された開閉蓋部を有する。外蓋の装着基部は中栓を囲繞する。外蓋の開閉蓋部が中栓を覆う閉位置と中栓と露呈せしめる開位置の間を旋回せしめられる。中栓は円筒状排出案内壁を有し、外蓋の開閉蓋部における天面壁の内面には、開閉蓋部が閉位置にせしめられると中栓の排出案内壁の内周面に密接せしめられる円筒状シール片が配設されている。
特開2013−71762号公報
然るに、本発明者等の経験によれば、上述した形態の従来の容器蓋には、次のとおりの解決すべき問題が存在する。再封の際に、即ち開位置に移動せしめた外蓋を再び閉位置に戻す際に、外蓋の開閉蓋部が閉位置にせしめられると、開閉蓋部に配設されているシール片が中栓に配設されている排出案内壁の内周面に充分確実に密接され確実なシールが確立されることが重要であり、そのためにはシール片を比較的長く延在せしめることが必要であるが、開閉蓋部の開位置から閉位置への移動は軸線方向に沿った直線動ではなく、ヒンジ片によって規定される旋回軸線を中心とした旋回動である故に、開閉蓋部を開位置から閉位置に旋回する際にシール片と排出案内壁との間に所謂噛み込みが生成されて開閉蓋部の円滑な旋回動が阻害される虞がある。開閉蓋部の円滑な旋回動を確保するためにシール片の延在長さを比較的短くすると、排出案内壁に対するシール片の密封が不充分なものになってしまう傾向がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、再封のために外蓋の開閉蓋部が閉位置に旋回動されると開閉蓋部に配設されているシール片が中栓に配設されている排出案内壁に充分確実に密封されるにも拘らず開閉蓋部の旋回動が充分円滑に遂行される、新規且つ改良された容器蓋を提供することである。
本発明者等は、鋭意検討の結果、外蓋の開閉蓋部を軸線方向に伸長可能であるヒンジ片を介して旋回自在に接続することによって、上記主たる技術的課題を達成することができることを見出した。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する容器蓋の第一形態として、中栓と、該中栓を覆う閉位置と該中栓を露呈せしめる開位置との間を旋回自在な開閉蓋部を有する外蓋とを具備し、
該中栓は円筒状排出案内壁を含み、
該外蓋の該開閉蓋部は天面壁及び該天面壁の周縁から垂下するスカート壁を含み、該天面壁の内面には該開閉蓋部が該閉位置にあると該排出案内壁の内周面に密接せしめられる円筒状シール片が付設されている容器蓋において、
該開閉蓋部は軸線方向に伸長可能である少なくとも1個のヒンジ片を介して旋回自在に接続されており、
該開閉蓋部の該スカート壁の内周面における、該ヒンジ片に対して直径方向反対側の領域には、該開閉蓋部が該閉位置に旋回動せしめられる際に該排出案内壁の上端部に当接して該開閉蓋部を軸線方向上方に移動せしめる膨出部が形成されている、
ことを特徴とする容器蓋が提供される。
本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する容器蓋の第二形態として、中栓と、該中栓を覆う閉位置と該中栓を露呈せしめる開位置との間を旋回自在な開閉蓋部を有する外蓋とを具備し、
該中栓は円筒状排出案内壁を含み、
該外蓋の該開閉蓋部は天面壁及び該天面壁の周縁から垂下するスカート壁を含み、該天面壁の内面には該開閉蓋部が該閉位置にあると該排出案内壁の内周面に密接せしめられる円筒状シール片が付設されている容器蓋において、
該開閉蓋部は軸線方向に伸長可能である少なくとも1個のヒンジ片を介して旋回自在に接続されており、
該中栓の該排出案内壁の外周面における、該ヒンジ片に対して直径方向反対側の領域には、該開閉蓋部が該閉位置に旋回動せしめられる際に該スカート壁の内周面の下端部に当接して該開閉蓋部を軸線方向上方に移動せしめる膨出部が形成されている、
ことを特徴とする容器蓋が提供される。
ましくは、該ヒンジ片は周方向に間隔を置いて2個配設されており、該ヒンジ片の各々は上下方向中間部に弧状に延在する部分を有する細長片から構成されており、該弧状に延在する部分が変形することによって該ヒンジ片が軸線方向に伸長して該開閉蓋部が軸線方向上方に移動せしめられる。該中栓は該排出案内壁の内周面に接続された円形閉塞壁を含み、該閉塞壁には除去領域を規定する破断可能ラインが形成され、該除去領域の上面には上方に延出する被係止手段が付設されており、該外蓋の該開閉蓋部における該天面壁の内面には該シール片の内側に位置する係止手段が付設されており、該開閉蓋部が該閉位置に位置する該外蓋に該中栓を所要とおりに組み合わせると、該係止手段が該被係止手段に係止せしめられ、しかる後に該開閉蓋部を該開位置に旋回せしめると、該係止手段及び該被係止手段を介して伝えられる力によって該破断可能ラインが破断され、該除去領域は該開閉蓋部に付随して移動されるのが好都合である。該外蓋は容器の口頸部に装着される装着基部を含み、該中栓は該装着基部に囲繞されており、該開閉蓋部は該装着基部に該ヒンジ片を介して旋回自在に連結されているのが望ましい。好適には、該外蓋の該開閉蓋部と該装着基部の間には破断可能な複数個の橋絡片が配設されており、該開閉蓋部を該閉位置から該開位置に旋回動せしめる際に該橋絡片が破断される。該ヒンジ片に対して直径方向反対側において、該開閉蓋部の下端には下方及び半径方向外方に延出する係合手段が配設されており、該中栓には該外蓋が該閉位置にせしめられると該係合手段が係合可能な被係合手段が配設されているのが好ましい。
本発明の容器蓋においては、外蓋の開閉蓋部を開位置から閉位置に旋回する際には、ヒンジ片が軸線方向に伸長することによって開閉蓋部が軸線方向に幾分上昇することが許容され、これに起因してシール片と排出案内壁との所謂噛み込みが回避され、シール片が排出案内壁に充分確実に密封されるにも拘らず開閉蓋部の旋回動が充分円滑に遂行される。
本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を示す斜面図。 図1の容器蓋の縦断面図。 図1の容器蓋における中栓を示す斜面図。 図3の中栓の縦断面図。 図1の容器蓋における外蓋を示す背面図。 図5の外蓋の縦断面図。 図5の外蓋の底面図 図1の容器蓋を容器の口頸部に装着した状態を示す縦断面図。 図8の容器蓋における外蓋を閉位置から開位置に向けて旋回する際の初期状態を示す縦断面図。 図8の容器蓋のおける外蓋を閉位置から開位置に向けて旋回する際の中間状態を示す縦断面図。 図8の容器蓋における外蓋を開位置まで旋回して状態を示す縦断面図。 図8の容器蓋における外蓋を開位置から閉位置に向けて旋回する際の初期状態を示す縦断面図。 図8の容器蓋における外蓋を開位置から閉位置に向けて旋回する際の外蓋の膨出部及びヒンジ片の挙動を説明するための縦断面図。 図8の容器蓋における外蓋を開位置から閉位置に向けて旋回する際の外蓋と中栓との関係を説明するための縦断面図。 図8の容器蓋における外蓋を閉位置に旋回した状態を示す縦断面図。
以下、本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1及び図2には本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態が図示されており、全体を番号2で示す容器蓋は中栓4と外蓋6とから構成されている。中栓4はポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から射出或いは圧縮成形することができ、同様に外蓋6もポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から射出或いは圧縮成形することができる。
図3及び図4を参照して説明すると、図示の実施形態における中栓4は、全体として円筒形状の基壁10を有する。基壁10の下端には、下方に延出する円筒形状の内側シール片12、半径方向外方に延び次いで下方に延びる外側シール片14、及び内側シール片12と外側シール片14との間に位置する円環状突条16が付設されている。基壁10の上端部外周面には環状係止突条18が形成されている。更に、基壁10の外周面における所定角度位置には被係合手段を構成する1個の弧状突出片20が形成されている。弧状突出片20は半径方向外方に向かって厚さが漸次低減されており、その横断面形状は略三角形である。基壁10の上端には半径方向内側に実質上水平に突出する円環形状の水平壁22が接続されており、この水平壁の上面内周縁部には実質上鉛直に上方に延びる円筒状排出案内壁24が形成されている。排出案内壁24の上端部内周面は上方に向かって半径方向に円弧状に延び、上端部外周面は半径方向外方に半球状に膨出されている。図4に明確に図示されているとおり、排出案内壁24の内周面には閉塞壁26が接続されており、これによって排出案内壁24によって規定されている流路が閉塞されている。図示の実施形態においては、閉塞壁26は図4において左から右に向かって下方に傾斜せしめられている。閉塞壁26にはその下面に形成されたスコア(溝)から構成された破断可能ライン28が形成されている。破断可能ライン28は略円形で、略円盤形状の除去領域30を規定している。除去領域30の上面には上方に延出する被係止手段32が付設されている。この被係止手段32は実質上鉛直に上方に延びる支柱部34を有する。支柱部34は閉塞壁26と同心状ではなくて図4において幾分左方に変位されている。この支柱部34の下端部は上方に向かって漸次断面積が低減する角錐台形状であり、下端部に続く主部は横断面形状が矩形である角柱形状である。支柱部34の上端には対向する長辺の各々から下方に向かって外方に突出する係止片36が形成されている。
図1と共に図5及び図6を参照して説明を続けると、図示の実施形態における外蓋6は、装着基部38と開閉蓋部40を含んでいる。装着基部38は全体として略円筒形状であり、その下部には周方向破断可能ライン42が形成されており、装着基部38は周方向破断ライン42よりも上方の主部44と周方向破断可能ライン42よりも下方のタンパーエビデント裾部46に区画されている。周方向破断可能ライン42は周方向に間隔をおいて周方向に延びるスリット(切溝)48とスリット48間に位置する破断可能な橋絡部50とから構成されている。スリット48の各々の下側縁の周方向中央部は周方向両側部よりも上方に変位されており、スリット48の各々の軸線方向幅は周方向中央部においては比較的小さく周方向両側においては比較的大きい。主部44の内周面には雌螺条52が形成されており、かかる雌螺条52は周方向に間隔をおいて位置する複数個の領域において中断されている。主部44の外周面には、そこに掛けられる指の滑り防止のために、周方向に間隔をおいて軸線方向に延びる多数の突条51が配設されている。主部44の内周面上端部には環状係止突条53が形成されている。主部44の上端部には若干だけ半径方向内側に延び次いで軸線方向上方に若干だけ延びる付加部54が付設されている。タンパーエビデント裾部46の内周面には係止手段58が形成されている。この係止手段58は、周方向に間隔をおいてタンパーエビデント裾部46の内周面から半径方向内方に向かって上方に傾斜して延出する複数個の係止片60から構成されている。
開閉蓋部40は略円形状の天面壁62とこの天面壁62の周縁から垂下する略円錐台形状のスカート壁64とを含んでいる。図5を参照することによって明確に理解される如く、開閉蓋部40のスカート壁64の下端は装着基部38の上記付加部54の上端にヒンジ片66を介して接続されており、装着開閉蓋部40は図1、図5及び図6に図示する閉位置と図10に示す開位置との間を旋回自在である(後述する如く、開閉蓋部40が装着基部38に対して閉位置から開位置に旋回される際には、装着基部38と開閉蓋部40とを接続している破断可能橋絡片74が破断されることが必要である)。本発明に従って構成された容器蓋2においては、ヒンジ片66は軸線方向に伸長可能であることが重要である。図示の実施形態においては、開閉部材40は周方向に間隔をおいて配設された一対のヒンジ片66によって装着基部38に接続されている。ヒンジ片66の各々は細長片から構成されており、その中間部は弧状に延在している。かようなヒンジ片66は弧状に延在している部分が直線状に向けて弾性的に変形することによって軸線方向に伸長することができる。所望ならば、一対のヒンジ片66に代えて1個又は3個以上のヒンジ片を配設することもできる。また、図示の実施形態におけるヒンジ片66の中間部は周方向に延在せしめられているが、中間部を半径方向外方に延在せしめることもできる。一対のヒンジ片66の間において、開閉蓋部40のスカート壁64の下端には下方に突出する矩形突出片68が形成され、装着基部38の付加部54の上端には上方に突出する矩形突出片70が形成されている。図1と共に図5を参照することによって理解されるとおり、装着基部38の付加部54の上端縁には、更に、一対のヒンジ片66の周方向両側から一対のヒンジ片66の直径方向反対側領域の周方向両側までの領域において上方に延びる弧状壁72が付設されている。一対のヒンジ片66の直径方向反対側領域においては弧状壁72が存在せず、一対のヒンジ片66の直径方向反対側領域には矩形状の切欠73が存在する。上記弧状壁72のおける一対のヒンジ片66から離隔した側の端部においては、周方向に間隔をおいて2個の部位において弧状壁72の上方への突出量が低減されており、かかる部位の各々には弧状壁72と開閉部材40のスカート壁との下端とを接続する破断可能橋絡片74が配設されている。
図1と共に図5及び図6を参照して説明を続けると、外蓋6の開閉蓋部40におけるスカート壁64の外周面における、周方向において上記一対のヒンジ片66の間の部分には略卵形状の比較的小さい凹部76が形成されている。一方、スカート壁64の外周面における、上記一対のヒンジ片66の直径方向反対側においては、略矩形状の比較的大きい凹部78が形成されている。この凹部78には上下方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個の突条80が形成されている。凹部78の上方には半径方向外方に突出する突出片81が形成されている。更に、凹部78の下方には、スカート壁64の下端から下方及び半径方向外方に延出する係合手段82、更に詳しくはスカート壁64の下端から下方に延びる一対の垂下部とかかる垂下部の先端間に接続され実質上水平に半径方向外方に突出する弧状部とから構成された係合手段82が配設されている。
図6と共に図7を参照して説明を続けると、開閉蓋部40の天面壁62の内面には、下方に垂下する円筒状シール片84が配設されている。天面壁62の内面には、更に、シール片84の内側に位置する係止手段86が配設されている。図示の実施形態における係止手段86は、天面壁62の内面から下方に垂下する四角筒88とこの四角筒88の対向する2個の側壁の下端から夫々下方に向かって内側に傾斜して突出する一対の係止片90とから構成されている。四角筒88はシール片84に対して同心状ではなくて図6において左方に幾分変位されている。四角筒88の2個の側壁の各々とシール片84の内周面との間には補強用接続片92が配設されている。開閉蓋部40のスカート壁64の内周面における上記凹部78に対応する領域、従って上記ヒンジ片66が配設されている領域の直径方向反対側の領域、には半径方向内方に膨出する膨出部94が形成されている。スカート壁64の内周面下端部には下方を向いた環状片面96が形成されており、この片面96の直下には環状被係止溝98が形成されている。
図2と共に図8を参照して説明すると、中栓4と外蓋6とは、容器蓋2を容器の口頸部100(図8)に適用するのに先立って所要とおりに組み合わされる。更に詳述すると、
外蓋6内に中栓4を配置し、外蓋6に対して中栓4を図2及び図8に図示する位置まで上昇させる。この際には、外蓋6と中栓4との角度位置を所要とおりに整合、即ち中栓4の被係合手段を構成する弧状突出片20を外蓋6の係合手段82に整合せしめ、中栓4の被係止手段32を外蓋6の係止手段86に整合せしめる。外蓋6に対して中栓4が図2及び図8に図示する位置まで上昇せしめられると、中栓4の水平壁22の上面が外蓋6の環状片面96に当接し、中栓4の係止突条18が外蓋6の被係止溝98に係合する。そしてまた、外蓋6の係止手段53が中栓4の外側シール片14の下端に係止する。更に、開閉蓋部40に配設されている係合手段82が中栓4の弧状突出片20に弾性的に係合、更に詳しくは係合手段82の一対の垂下部間に弧状突出片20が進入する。
中栓4が外蓋6に対して図2及び図8に図示する位置まで上昇されると、更に、外蓋6のシール片84が中栓4の排出案内壁24内に進入しシール片84の外周面が排出案内壁24の内周面に密接され、かくして排出案内壁24によって規定されている流路が密封される。また、中栓4の被係止手段32における支柱部34が外蓋6の係止手段86における四角筒88内に進入する。この際には、被係止手段32の支柱部34及び係止片36(図3)が係止手段86の係止片90(図6及び図7)に作用して、係止片90を下方に向かって内方に傾斜する状態から上方に向かって下方に傾斜する状態に変形し、かくして被係止手段32における下方に向かって外方に傾斜して延在する係止片36と係止手段86における上方に向かって内方に傾斜して延在する係止片90とが相互に係止される。係止片36及び係止片90の相互係止は四角筒88によって拘束され、係止片36と係止片90とが上記のとおりにして一旦相互に係止されると、かかる相互係止は解除されることなく維持される。
図8には容器蓋2が提供される容器の口頸部100も図示されている。ポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂或いはガラスから形成することができる容器は円筒形状の口頸部100を有し、口頸部100の外周面には雄螺条102、その下方に位置する係止あご部104、更にその下方に位置する突条係止サポートリング106が形成されている。サポートリング106は、周知の如く、容器の搬送に利用される。
次に、上記のとおりの容器蓋2の使用様式について説明する。容器の口頸部100に容器蓋2を装着して口頸部100を密封する際には、口頸部100に容器蓋2を被嵌し、閉回転方向、即ち図8において上方から見て時計方向、に回転し、外蓋6の装着基部38の雌螺条52を口頸部100の雄螺条102に螺合する。螺合の進行に従って口頸部100に対して容器蓋2が漸次下降され、図8に図示する位置まで容器蓋2が下降されると、中栓4の突条16が口頸部100の頂面に当接し、容器蓋2の更なる下降が阻止される。図8に図示する状態においては、中栓4の内側シール片12が口頸部100内に進入して内周面に密接し、中栓4の外側シール片14が口頸部100の外周面に密接し、かくして口頸部100が密封される。外蓋6の装着基部38のタンパーエビデント裾部46に配設されている係止手段58は口頸部100の係止あご部104を弾性的に乗り越えてその下方に位置する。
容器の内容物を消費するためには、例えば外蓋6における開閉蓋部40のスカート壁64に形成されている凹部78及びに形成されている突出片81に指を掛けて、開閉蓋部40を開位置に向けて旋回せしめる。この際には、開閉蓋部40に配設されている係合手段82が幾分弾性変形することによって中栓4に配設されている弧状突出片20(被係合手段)から離脱する。また、装着基部38と開閉蓋部40とを接続している破断可能橋絡片74(図1及び図5)が破断される。図8と共に図9及び図10を参照することによって明確に理解されるとおり、開閉蓋部40を開位置に向けて旋回せしめると、相互に係止されている開閉蓋部40の係止手段86と中栓4の被係止手段32を介して閉塞壁26に形成されている破断可能ライン28に力が加えられ、破断可能ライン28が図8乃至図10において左側から右側に向けて漸次破断されて閉塞壁26における除去領域30が除去され、排出案内壁24によって規定されている流路の閉塞が解除される。開閉蓋部40が図11に図示する開位置まで旋回せしめられると、開閉蓋部40に配設されている突出片68が装着基部38に配設されている突出片70を弾性的に乗り越えて突出片70の外側に位置し、これによって開閉蓋部40が開位置に弾性的に維持される。しかる後においては、排出案内壁24の先端部を銜えて吸引することによって、或いは排出案内壁24を通して内容物を流出せしめることによって、内容物を消費することができる。
内容物の一部を消費した後に口頸部100を再封する際には、外蓋6における開閉蓋部40を閉位置に向けて旋回せしめる。図12及び図13を参照することによって明確に理解される如く、開閉蓋部40が閉位置に向けて所定角度を超えて旋回せしめられると、ヒンジ片66が配設されている領域においてシール片84が排出案内壁24の内周面に密接し始めるのに先立って、ヒンジ片66(図5及び図6)が配設されている領域の直径方向反対側において、スカート壁64の内周面に配設されている膨出部94が中栓4の排出案内壁24の上端部(上端面及び/又は外周面上端部)に当接する。そして、開閉蓋部40が位置に向けて更に旋回せしめられると、排出案内壁24から膨出部94に加えられる力によって、図5に二点鎖線で図示する如く一対のヒンジ片66が伸長され、開閉蓋部40が装着基部38及び中栓4に対して軸線方向上方に移動せしめられ、特にヒンジ片66が配設されている領域側の開閉蓋部40が上方に持ち上げられる。それ故に、図14及び図15を参照することによって明確に理解されるとおり、開閉蓋部40の配設されているシール片84は、排出案内壁24の先端部に噛みこむことなく、排出案内壁24内に充分円滑に進入することができる。開閉蓋部40が図8に図示する閉位置まで旋回せしめられると、排出案内壁24内に進入したシール片84の外周面が排出案内壁24の内周面に密接せしめられ、口頸部100が再封される。
内容物を全て消費した後においては、所謂分別回収の点から、口頸部100から容器蓋2の略全体を離脱することが望まれる。口頸部100から容器蓋2を離脱するためには、外蓋6のおける装着基部38の主部44に指を掛けて、外蓋6を開回転方向、即ち図8において上方から見て反時計方向に回転する。かくすると、外蓋6の雌螺条52と口頸部100の雄螺条102の螺合解除に応じて外蓋6は上方に移動せんとするが、タンパーエビデント裾部46はその内周面に配設されている係止手段58が口頸部100の係止あご部104に係止している故に上方への移動が阻止され、従って周方向破断可能ライン42の橋絡部50(図5及び図6)が破断されてタンパーエビデント裾部46が主部44から切り離される。しかる後においては、タンパーエビデント裾部46を残して外蓋6は開方向への回転と共に上昇して口頸部100から離脱される。中栓4も外蓋6と共に回転されて上方へ移動し、口頸部100から離脱される。中栓4が外蓋6と共に口頸部100から離脱されることなく口頸部100に残留した場合には、残留した中栓4に指を掛けて口頸部100から別個に離脱することができる。
以上、添付図面を参照して、本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能であることは多言を要しない。例えば、図示の実施形態においては、外蓋6は装着基部38と開閉蓋部40とから構成され、開閉蓋部材40が装着基部38に旋回自在に接続されているが、所望ならば、装着基部を省略して開閉蓋部を中栓に旋回自在に接続することもできる。また、図示の実施形態における開閉蓋部40のスカート壁64の内周面に配設された膨出部94は所要領域において連続しているが、例えば周方向に間隔をおいて軸線方向に延びる複数個の突条から膨出部を構成することもできる。更に、図示の実施形態においては、スカート壁64の内周面に膨出部94を配設しているが、これに代えて或いはこれに加えて排出案内壁24の所要部位に膨出部を配設することもできる。
2:容器蓋
4:中栓
6:外蓋
10:中栓の基壁
20:弧状突出片(非係合手段)
24:排出案内壁
26:閉塞壁
28:破断可能ライン
30:除去領域
32:被係止手段
38:蓋の装着基部
40:開閉蓋部
62:開閉蓋部の天面壁
64:開閉蓋部のスカート壁
66:ヒンジ片
82:係合手段
84:円筒状シール片
86:係止手段
94:膨出部
100:容器の口頸部

Claims (7)

  1. 中栓と、該中栓を覆う閉位置と該中栓を露呈せしめる開位置との間を旋回自在な開閉蓋部を有する外蓋とを具備し、
    該中栓は円筒状排出案内壁を含み、
    該外蓋の該開閉蓋部は天面壁及び該天面壁の周縁から垂下するスカート壁を含み、該天面壁の内面には該開閉蓋部が該閉位置にあると該排出案内壁の内周面に密接せしめられる円筒状シール片が付設されている容器蓋において、
    該開閉蓋部は軸線方向に伸長可能である少なくとも1個のヒンジ片を介して旋回自在に接続されており、
    該開閉蓋部の該スカート壁の内周面における、該ヒンジ片に対して直径方向反対側の領域には、該開閉蓋部が該閉位置に旋回動せしめられる際に該排出案内壁の上端部に当接して該開閉蓋部を軸線方向上方に移動せしめる膨出部が形成されている、
    ことを特徴とする容器蓋。
  2. 中栓と、該中栓を覆う閉位置と該中栓を露呈せしめる開位置との間を旋回自在な開閉蓋部を有する外蓋とを具備し、
    該中栓は円筒状排出案内壁を含み、
    該外蓋の該開閉蓋部は天面壁及び該天面壁の周縁から垂下するスカート壁を含み、該天面壁の内面には該開閉蓋部が該閉位置にあると該排出案内壁の内周面に密接せしめられる円筒状シール片が付設されている容器蓋において、
    該開閉蓋部は軸線方向に伸長可能である少なくとも1個のヒンジ片を介して旋回自在に接続されており、
    中栓の該排出案内壁の外周面における、該ヒンジ片に対して直径方向反対側の領域には、該開閉蓋部が該閉位置に旋回動せしめられる際に該スカート壁の内周面の下端部に当接して該開閉蓋部を軸線方向上方に移動せしめる膨出部が形成されている、
    ことを特徴とする容器蓋。
  3. 該ヒンジ片は周方向に間隔を置いて2個配設されており、該ヒンジ片の各々は上下方向中間部に弧状に延在する部分を有する細長片から構成されており、該弧状に延在する部分が変形することによって該ヒンジ片が軸線方向に伸長して該開閉蓋部が軸線方向上方に移動せしめられる、請求項1又は2記載の容器蓋。
  4. 該中栓は該排出案内壁の内周面に接続された円形閉塞壁を含み、該閉塞壁には除去領域を規定する破断可能ラインが形成され、該除去領域の上面には上方に延出する被係止手段が付設されており、該外蓋の該開閉蓋部における該天面壁の内面には該シール片の内側に位置する係止手段が付設されており、該開閉蓋部が該閉位置に位置する該外蓋に該中栓を所要とおりに組み合わせると、該係止手段が該被係止手段に係止せしめられ、しかる後に該開閉蓋部を該開位置に旋回せしめると、該係止手段及び該被係止手段を介して伝えられる力によって該破断可能ラインが破断され、該除去領域は該開閉蓋部に付随して移動される、請求項1から3までのいずれかに記載の容器蓋。
  5. 該外蓋は容器の口頸部に装着される装着基部を含み、該中栓は該装着基部に囲繞されており、該開閉蓋部は該装着基部に該ヒンジ片を介して旋回自在に連結されている、請求項1からまでのいずれかに記載の容器蓋。
  6. 該外蓋の該開閉蓋部と該装着基部の間には破断可能な複数個の橋絡片が配設されており、該開閉蓋部を該閉位置から該開位置に旋回動せしめる際に該橋絡片が破断される、請求項記載の容器蓋。
  7. 該ヒンジ片に対して直径方向反対側において、該開閉蓋部の下端には下方及び半径方向外方に延出する係合手段が配設されており、該中栓には該外蓋が該閉位置にせしめられると該係合手段が係合可能な被係合手段が配設されている、請求項1からまでのいずれかに記載の容器蓋。
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