JP5590913B2 - 合成樹脂製容器蓋 - Google Patents

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Description

本発明は、容器の口頸部を開封した後においても容器蓋の全体が容器から分離されることがない型のタンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋、更に詳しくは本体と周方向に間隔をおいて配設された複数個の破断可能橋絡部を介して本体に接続されたタンパーエビデント裾部とを含み、橋絡部が破断されて本体が容器の口頸部から離脱されても、容器の口頸部に装着され続けるタンパーエビデント裾部に非破断接続片を介して本体が接続され続ける型の合成樹脂製容器蓋に関する。
口頸部の外周面には雄螺条及びこの雄螺条の下方に位置する係止あご部が形成されている容器に適用される、タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋として、下記特許文献1には、天面壁及びこの天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁を有し、スカート壁の内周面には口頸部の雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形成されている本体と、周方向に間隔をおいて配設された複数個の破断可能橋絡部を介して本体のスカート壁に接続され、内周面には口頸部の係止あご部に係止せしめられる係止手段が配設されている筒状タンパーエビデント裾部とを含む合成樹脂製容器蓋が開示されている。本体のスカート壁には下方に突出する突出片が配設されており、この突出片の周方向両側には、本体のスカート壁とタンパーエビデント裾部とを接続し且つタンパーエビデント裾部に対して本体が上方に移動せしめられると鉛直線に対する傾斜角度が漸次減少せしめられる傾動部を有する非破断接続片が配設されている。
上記のとおりの容器蓋を容器の口頸部に装着して口頸部を密封する際には口頸部に容器蓋を被嵌して閉方向に回転し、容器蓋の雌螺条を口頸部の雄螺条に螺合せしめる。螺合の進行に応じて口頸部に対して容器蓋が下降され、タンパーエビデント裾部に係止されている係止手段は口頸部の係止あご部を弾性的に乗り越えてその下方に係止せしめられる。口頸部を開封する際には、容器蓋を開方向に回転せしめて口頸部の雄螺条と容器蓋の雌螺条との螺合を解除する。螺合の解除と共に容器蓋の本体は口頸部に対して上昇されるが、タンパーエビデント裾部は係止手段が口頸部の係止あご部に係止されている故に上昇が阻止され、従って破断可能橋絡部に応力が生成されて破断可能橋絡部が破断される。破断可能橋絡部が破断され本体が上昇を続け、タンパーエビデント裾部から本体が上方に離隔されると、これに応じて非破断接続片の傾動部は鉛直線に対する傾斜が漸次低減される。本体が口頸部から離脱された後においても、本体は非破段接続片の所要部位を旋回中心として旋回されて容器の口頸部から片側に変位せしめられるが、タンパーエビデント裾部は口頸部に装着され続け、本体は非破断接続片を介してタンパーエビデント裾部に接続され続け、従って容器から分離されることはない。容器の内容物を全部ではなくて部分的に消費した時点で消費を中断した場合には、本体を非破断接続片の所要部位を旋回中心として開封の際の旋回方向に対して反対方向に旋回せしめて容器の口頸部に被嵌し、次いで容器蓋を閉方向に回転せしめて容器蓋の雌螺条を口頸部の雄螺条に再び螺合せしめ、かくして口頸部を仮密封することができる。
特開2008−56246号公報
更に、本発明者等は、上記合成樹脂製容器蓋の改良として、先に特願2008−178225において、非破断接続片の各々が傾動方向が逆である2個の傾動部を含む形態にせしめることを提案した。
然るに、本発明者の経験によれば、上述した如き合成樹脂容器蓋には、容器蓋の本体を容器の口頸部から離脱し、次いで非破断接続片の所要部位を旋回中心として旋回せしめて容器の口頸部から変位せしめた後に、口頸部の仮密封のために本体を非破断接続片の所要部位を旋回中心として開封の際の旋回方向に対して逆方向に旋回せしめて口頸部に被嵌する際に、本体を充分円滑に口頸部に被嵌することができない場合があることが判明した。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、口頸部の仮密封のために本体を非破断接続片の所要部位を旋回中心として開封の際の旋回方向に対して逆方向に旋回せしめて口頸部に被嵌する際に、常に本体を充分円滑に口頸部に被嵌することができる、新規且つ改良された合成樹脂製容器蓋を提供することである。
本発明者は、鋭意検討及び実験の結果、従来の容器蓋においては、スカート壁の内周面に形成されている雌螺条の螺合開始端即ち下端が、周方向において本体の旋回点(突出片の周方向中心)に対して180度変位した旋回先端角度位置乃至その近傍に位置せしめられており、それ故に容器の口頸部と容器蓋との相対的角度位置関係によっては、本体を上記逆方向に旋回せしめて容器の口頸部に被嵌する際に、スカート壁の内周面に形成されている雌螺条の螺合開始端即ち下端と口頸部の外周面に形成されている雄螺条の螺合開始端即ち上端が干渉し、かかる干渉によって口頸部に対する本体の円滑な被嵌が阻害されてしまうことを認識した。そしてまた、本体の旋回起点に対して180度離隔した旋回先端角度位置を中心とする所要角度領域における雌螺条が口頸部の雄螺条と干渉し、かかる干渉によっても口頸部に対する本体の円滑な被嵌が阻害されてしまうことを認識した。かかる認識に基づいて、スカート壁の内周面に形成されている雌螺条の螺合開始端を本体の旋回基点に対して所定角度領域に位置せしめ、そしてまた本体の旋回起点に対して180度離隔した旋回先端位置を中心とする所要角度領域において雌螺条の軸線方向最下方に位置する部分を連続して切り欠く或いは連続して螺条高さを低減せしめることによって、上記主たる技術的課題を達成することができることを見出した。
即ち、本発明によれば、上記技術的課題を達成する合成樹脂製容器蓋として、口頸部の外周面には雄螺条及び該雄螺条の下方に位置する係止あご部が形成されている容器に適用される合成樹脂製容器蓋であって、天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁を有し、該スカート壁の内周面には該雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形成されている本体と、周方向に間隔をおいて配設された複数個の破断可能橋絡部を介して該本体の該スカート壁に接続され、内周面には該係止あご部に係止せしめられる係止手段が配設されている筒状タンパーエビデント裾部とを含み、該本体の該スカート壁には下方に突出する突出片が配設されており、該突出片の周方向両側には、該本体の該スカート壁と該タンパーエビデント裾部とを接続し且つ該タンパーエビデント裾部に対して該本体が上方に移動せしめられると鉛直線に対する傾斜角度が漸次減少せしめられる傾動部を有する非破断接続片が配設されている合成樹脂製容器蓋において、
該スカート壁の該内周面に形成されている該雌螺条の螺合開始端は、該突出片の周方向中心を角度領域の中心とする180度の角度領域内に位置付けられており、
該突出片の周方向中心に対して周方向に180度離隔した旋回先端角度位置を角度領域の中心とする60度の角度領域においては、該雌螺条の軸線方向最下方に位置する部分は連続して切り欠かれている或いは連続して螺条高さが低減されている、
ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋が提供される。
そしてまた、本発明によれば、上記技術的課題を達成する合成樹脂製容器蓋として、口頸部の外周面には雄螺条及び該雄螺条の下方に位置する係止あご部が形成されている容器に適用される合成樹脂製容器蓋であって、天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁を有し、該スカート壁の内周面には該雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形成されている本体と、周方向に間隔をおいて配設された複数個の破断可能橋絡部を介して該本体の該スカート壁に接続され、内周面には該係止あご部に係止せしめられる係止手段が配設されている筒状タンパーエビデント裾部とを含み、該本体の該スカート壁には下方に突出する突出片が配設されており、該突出片の周方向両側には、該本体の該スカート壁と該タンパーエビデント裾部とを接続し且つ該タンパーエビデント裾部に対して該本体が上方に移動せしめられると鉛直線に対する傾斜角度が漸次減少せしめられる傾動部を有する非破断接続片が配設されている合成樹脂製容器蓋において、
該スカート壁の該内周面に形成されている該雌螺条の螺合開始端は、該突出片の周方向中心を角度領域の中心とする180度の角度領域内に位置付けられており、
該突出片の周方向中心に対して周方向に180度離隔した旋回先端角度位置を角度領域の中心とする80度の角度領域においては、該雌螺条の軸線方向最下方に位置する部分は連続して切り欠かれている或いは連続して螺条高さが低減されている、
ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋が提供される。
該スカート壁の該内周面に形成されている該雌螺条の螺合開始端は、該突出片の周方向中心を角度領域の中心とする90度の角度領域内に位置付けられているのが好ましい
本発明の合成樹脂製容器蓋においては、容器の口頸部に対して容器蓋が如何なる角度関係に位置付けられても、旋回先端角度位置において雌螺条の螺合開始端が雄螺条の螺合開始端と干渉することがない或いは干渉の度合いが小さい範囲に制限され、そしてまた旋回先端角度位置を角度領域の中心とする所要角度領域においては雌螺条の軸線方向最下方に位置する部分は連続して切り欠かれている或いは連続して螺条高さが低減されており、それ故に口頸部の仮密封のために本体を非破断接続片の所要部位を旋回中心として開封の際の旋回方向に対して逆方向に旋回せしめて口頸部に被嵌する際に、常に本体を充分円滑に口頸部に被嵌することができる。
本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋の好適実施形態を示す正面図。 図1に図示する容器蓋を容器の口頸部に装着して口頸部を密封した状態を、一部を断面で示す正面図。 図1に図示する容器蓋の突出片を示す部分断面図。 図2に図示する状態から、口頸部を開封するために容器蓋を開方向に幾分回転せしめた状態を示す正面図。 図4に図示する状態から容器蓋を更に開回転方向に回転せしめて容器蓋の本体を口頸部から離脱せしめて所要位置に保持した状態を示す正面図。 図1の線VI−VIに沿った断面図。 図1に図示する容器蓋における雌螺条を示す展開図。 図2に図示する容器の口頸部における雄螺条を示す展開図。 容器蓋の本体を図5に図示する位置から旋回せしめて容器の口頸部に被嵌する際の雌螺条と雄螺条との関係を説明するための断面図。 図9と同様の断面図。 雌螺条の配置が本発明に従って改良されていない容器蓋を示す図6と同様の断面図。 図11に図示する容器蓋における雌螺条を示す展開図。 図11の容器蓋における本体を旋回せしめて容器の口頸部に被嵌する際の雌螺条と雄螺条との関係を説明するための断面図。 図11と同様の断面図。
以下、本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋の好適実施形態を図示している図1及び図2を参照して説明すると、ポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から射出成形(又は圧縮成形)によって好都合に一体成形することができる、全体を番号2で示す容器蓋は、本体4とタンパーエビデント裾部6とを含んでいる。本体4は円形天面壁8とこの天面壁8の周縁から垂下する円筒形状のスカート壁10とを有する。天面壁8の上面中央部には射出成形の際に突起が生成されるのを回避するための円形凹部12が形成されている。天面壁8の内面には2条のシール突条、即ち内側環状突条14及び外側環状突条16が形成されている。
図1及び図2を参照して説明を続けると、図示の容器蓋2においては、本体4の天面壁8の上面とスカート壁10の外周面は断面図において円弧状の境界面を介して接続されている。そして、スカート壁10の外周面の主部13は実質上鉛直に垂下せしめられており、スカート壁10の下端部15は半径方向下方に向かって半径方向外方に傾斜して延び、次いで実質上鉛直に延びている。スカート壁10の外周面における上記主部13には、周方向に間隔をおいて軸線方向に延びる突条部とかかる突条部間に位置する非突条部とから構成されたナール18が形成されている。突条部の横断面形状は略二等辺三角形状である。スカート壁10の内周面には雌螺条20が形成されている(この雌螺条20については後に更に詳述する)。
図1及び図2を参照して説明を続けると、タンパーエビデント裾部6は全体として円筒形状であり、周方向に間隔をおいて配設された複数個の破断可能橋絡部22(そのうちの1個を図2に図示している)を介して本体4のスカート壁10に接続させている。破断可能橋絡部22は特開2007−191206号公報に開示されている破断可能橋絡部と実質上同一でよく、上端部はスカート壁10の内周面下端部に接続され下端部はタンパーエビデント裾部6の内周面上端部に接続されている。タンパーエビデント裾部6の内周面には係止手段24が配設されている。図示の実施形態における係止手段24は、周方向に間隔をおいて配設された複数個の係止片(そのうちの1個を図2に図示ししている)から構成されており、係止片の各々はタンパーエビデント裾部6の内周面から半径方向内方に傾斜して上方に延出せしめられている。
図1及び図2において番号26で示す領域において、本体4のスカート壁10の下端縁は他の領域の下端縁よりも上方に変位せしめられており、またタンパーエビデント裾部6の上端縁は他の領域の上端縁よりも下方に変位せしめられ、そして更に領域26の中央部においてはタンパーエビデント裾部6の上端縁は更に幾分下方に変位せしめられており、スカート壁10とタンパーエビデント裾部6との間には正面図において略横長矩形状の開口28が生成されている。開口28の周方向中央部において、スカート壁10には下方に突出する略矩形状の突出片30が形成されている。図3を参照することによって明確に理解される如く、突出片30は実質上垂直に垂下し、次いで半径方向外方に若干変位した後に実質上鉛直に垂下しており、その外面には段部32が形成されている。
図1及び図2に明確に図示するとおり、上記開口28内には、更に、突出片30の両側に位置する非破断接続片34a及び34bが配設されている。図示の実施形態における非破断接続片34aは、スカート壁10の下端縁に接続された上端部36a、この上端部36aに続いて周方向片側(図1及び図2において右側)に実質上水平に延びる第一の傾動部38a、第一の傾動部38aの延出端部から若干下方に延びる中間部40a、中間部40aに続いて周方向他側(図1及び2において左側)に実質上水平に延びる第二の傾動部42a及び第二の傾動部42aの延出端部から若干下方に延びてタンパーエビデント裾部6に接続されている下端部44aから構成されている。非破断接続片34aにおける下端部44aは薄肉である、換言すれば他の部分、即ち上端部36a、第一の傾動部38a、中間部40a及び第二の傾動部42aと比べて肉厚が低減せしめられている。非破断接続片34bは非破断接続片34aと線対称形状であり、スカート壁10の下端縁に接続された上端部36b、この上端部36bに続いて周方向他側(図1及び図2において左側)に実質上水平に延びる第一の傾動部38b、第一の傾動部38bの延出端部から若干下方に延びる中間部40b、中間部40bに続いて周方向片側(図1及び2において右側)に実質上水平に延びる第二の傾動部42b及び第二の傾動部42bの延出端部から若干下方に延びてタンパーエビデント裾部6に接続されている下端部44bから構成されている。非破断接続片34bにおける下端部44bは薄肉である、換言すれば他の部分、即ち上端部36b、第一の傾動部38b、中間部40b及び第二の傾動部42bと比べて肉厚が低減せしめられている。非破断接続片34a及び34bにおける上端部36a及び36b、第一の傾動部38a及び38b、中間部40a及び40b並びに第二の傾動部42a及び42bの肉厚は0.40乃至1.20mm程度で、非破断接続片34a及び34bにおける下端部44a及び44bの肉厚は0.20乃至0.40mm程度でよい。所望ならば、非破断接続片34aにおける第一の傾動部36a及び第二の傾動部42a並びに非破断接続片34bにおける第一の傾動部36b及び第二の傾動部42bを水平ではなくて下方に幾分傾斜して延在するようになすこともできる。
図2を参照して説明を続けると、ポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂或いはガラスから形成することができる容器の口頸部46は全体として円筒形状であり、その上面は開口されている。口頸部46の外周面には、雄螺条48(この雄螺条48については後に更に詳述する)とこの雄螺条48の下方に位置する係止あご部50が形成されている。
口頸部46に容器蓋2を装着して口頸部46を密封する際には、口頸部46に容器蓋2を被嵌して閉方向(図2において上方から見て時計方向)に回転せしめ、口頸部46の雄螺条48に容器蓋2の雌螺条20を螺合せしめる。雄螺条48に対する雌螺条20の螺合の進行に応じて容器蓋2は口頸部46に対して漸次下降する。図2に図示する状態まで口頸部46に対して容器蓋2が下降せしめられると、容器蓋2の本体4における天面壁8の内面に形成されている内側環状突条14及び外側環状突条16が夫々口頸部46の内周面及び外周面に密接せしめられ、これによって口頸部46が密封される。容器蓋2のタンパーエビデント裾部6の内周面に配設されている係止手段24は口頸部46の係止あご部50を弾性的に乗り越えて、係止あご部50の下面に係止せしめられる。
口頸部46を開封する際には、容器蓋2を開方向(図2において上方から見て反時計方向)に回転せしめ、口頸部46の雄螺条48に対する容器蓋2の雌螺条20の螺合を漸次解除する。螺合を漸次解除すると容器蓋2の本体4は開方向に回転せしめられると共に上昇せしめられるが、タンパーエビデント裾部6は係止手段24が口頸部46の係止あご部50に係止しているので上昇が阻止され、これに起因して破断可能橋絡部22に相当な応力が生成され、破断可能橋絡部22が破断される。しかる後においては、容器蓋2の本体4は開方向への回転と共に上昇し、タンパーエビデント裾部6から上方に漸次離間せしめられる。図2と共に図4を参照することによって明確に理解される如く、タンパーエビデント裾部6から本体4が漸次上方に離間せしめられると、非破断接続片34aの第一の傾動片38a及び非破断接続片34bの第二の傾動部42bは夫々の上端及び下端を中心として図2及び図4において時計方向に旋回、即ち時計方向に傾動され、一方非破断接続片34aの第二の傾動片42a及び非破断接続片34bの第一の傾動部38bは夫々の下端及び上端を中心として図2及び図4において反時計方向に旋回、即ち反時計方向に傾動され、これに応じて非破断接続片34a及び34bにおける第一の傾動部38a及び38b並びに第二の傾動部42a及び42bの鉛直線に対する傾斜角度αが漸次低減される。図2及び図4と共に図5を参照することによって明確に理解される如く、口頸部46の雄螺条48に対する容器蓋2の雌螺条20の螺合が完全に解除されると、容器蓋2の本体4は口頸部46から離脱される。しかしながら、本体4は非破断接続片34a及び34bを介して、口頸部46に装着され続けているタンパーエビデント裾部6に接続され続けている故に、容器の口頸部46から離間されることはない。
図示の容器蓋2においては、非破断接続片34a及び34bは傾動方向が相互に逆である2個の傾動部即ち第一の傾動部38a及び第二の傾動部42a並びに第一の傾動部38b及び第二の傾動部42bを含んでいる故に、非破断接続片34a及び34bが存在する周方向寸法は比較的小さいにも拘らず、タンパーエビデント裾部6に対して本体4が相当な長さに亘って上方に離間することを許容する。従って、口頸部46から本体4を離脱するためには本体4を相当な長さに亘って本体4を上昇せしめる必要がある場合にも、特に問題を発生せしめることなく本体4を口頸部64から離脱することができる。
容器蓋2の本体4が口頸部46から離脱された後においては、非破断接続片34a及び34bの薄肉下端部44a及び44bをヒンジ支点として本体4を口頸部46から遠ざかる方向に、図5に図示する状態まで旋回せしめる。かくすると、本体4に形成されている突出片30の下端部(先端部)外側面が口頸部の係止あご部50の上面に当接し、突出片30の外面に形成されている段部32が係止あご部50の上面に係止せしめられる共に、本体4のスカート壁10の下端がタンパーエビデント裾部6の外周面に当接し、これによって本体4は図5に図示する位置に解除自在に保持される。従って、消費者は本体4の存在によって阻害されることなく、容器内に存在する清涼飲料の如き内容物を飲食することができる。
内容物の飲食を途中で中断した場合には、図5に図示する位置に保持されている本体4を図5において反時計方向に旋回せしめて再び口頸部46に被嵌し、そして容器蓋2を閉方向に回転せしめて口頸部46の雄螺条48に容器蓋2の雌螺条20を螺合せしめ、かくして容器蓋2を再び図2に図示する状態に位置せしめ、口頸部46を仮密封することができる
而して、本発明に従って構成された容器蓋2においては、図5に図示する位置に保持されている本体4を図5において反時計方向に旋回せしめて再び口頸部46に被嵌する際に、口頸部46の雄螺条48と本体4の雌螺条20との干渉によって阻害されることなく、充分円滑に本体4を口頸部46に被嵌することができるようになすために、突出片30の周方向中心即ち旋回起点52に関して、雌螺条20の周方向位置、更に詳しくは雌螺条20の螺合開始端(即ち下端)54の周方向位置が以下に詳述するとおりに設定されていることが重要である。図6及び図7を参照して説明すると、図示の実施形態においては、雌螺条20はその螺合開始端54から終端(即ち上端)56まで約560度の角度範囲に渡って延在せしめられている。そして、かかる雌螺条20は周方向に適宜の間隔をおいた角度位置にて切り欠かれていて、複数個の通気切欠58が形成されている。雌螺条20の螺合開始端54は、上記旋回起点52に対して±90度、好ましくは±45度、換言すれば上記旋回起点52を角度領域の中心とする180度、好ましくは90度、の角度領域に位置せしめられていることが重要である。更に、上記旋回起点52に対して直径方向反対側(即ち周方向に180度離間した位置)である旋回先端角度位置60に対して±30度、好ましくは±40度、換言すれば旋回先端角度位置60を角度領域の中心とする60度、好ましくは80度、の角度領域においては、雌螺条20の最下方に位置する部分(即ち、特定角度領域に雌螺条20が軸線方向に間隔をおいて2回以上位置する場合にはその最も下方に位置する部分)は連続して切り欠かれている、或いは螺条高さが低減せしめられているのが好ましい。図示の実施形態においては、旋回先端角度位置60を角度領域の中心とする80度の角度領域(図6及び図7に符号xで示す角度領域)において、雌螺条22の螺条高さが半減せしめられている。
容器の口頸部46の外周面に形成されている上記雄螺条48は、図5と共に図8を参照することによって明確に理解される如く、螺合開始端(即ち上端)62から約860度の角度範囲に渡って延在せしめられている。そして、かかる雄螺条48も周方向に適宜の間隔おいた角度位置にて切り欠かれており、複数個の通気切欠64が形成されている。
容器蓋2の本体4を図5に図示する状態から図5において反時計方向に旋回せしめて容器の口頸部46に被嵌する際に、通常、雄螺条48に雌螺条20が干渉して本体4の旋回が阻害される傾向があり、そしてかかる傾向は上記旋回先端角度位置60に対応した角度位置に雄螺条48の螺合開始端60が位置する場合(図5に図示する状態では雄螺条48の螺合開始端62は旋回起点52の近傍に位置せしめられているが、図9及び図10に図示する状態では雄螺条48の螺合開始端62は旋回先端角度位置60に対応している)に最大となる。然るに、本発明に従って構成された容器蓋2においては、上述したとおり雌螺条20の螺合開始端54は、旋回起点52を角度領域の中心とする180度、好ましくは90度の角度領域に位置せしめられており、旋回先端角度位置60は雌螺条20の螺合開始端54から少なくとも90度以上周方向に離間し、従って旋回先端角度位置60においては雌螺条20の螺合開始端52から上方に変位した部分が位置する。そしてまた、上記旋回起点52に対して直径方向反対側(即ち周方向に180度離間した位置)である旋回先端角度位置60を角度領域の中心とする60度、好ましくは80度、の角度領域においては、雌螺条20の最下方に位置する部分は連続して切り欠かれている、或いは螺条高さが低減せしめられている。それ故に、図9及び図10を参照することによって明確に理解される如く、雄螺条48に対する雌螺条20の干渉が可及的に回避され、充分円滑に本体4を図10に図示する位置まで旋回せしめて口頸部46に被嵌することができる。
図11及び図12は、雌螺条120の螺合開始端(即ち下端)154の周方向位置が上述したとおりに設定されていない(従って、本発明に従って改良されていない)容器蓋の典型例を図示している。図11及び図12に図示する容器蓋102においては、雌螺条120の螺合開始端154は旋回先端角度位置160の近傍に位置せしめられている。かような容器蓋102の場合には、図13及び図14、特に図14、を参照することによって理解される如く、本体104が図14に図示する位置まで旋回せしめられると、雌螺条120と雄螺条148とが干渉し始め、従って本体104を口頸部146に被嵌せしめるには、雌螺条120と雄螺条148との干渉を、本体104の弾性変形によって克服することが必要であり、口頸部146に本体104を被嵌することが著しく困難である。
2:容器蓋
4:本体
6:タンパーエビデント裾部
8:天面壁
10:スカート壁
20:雌螺条
22:破断可能橋絡部
24:係止手段
30:突出片
34a:非破断接続片
34b:非破断接続片
46:容器の口頸部
48:雄螺条
50:係止あご部
52:旋回起点(突出片の周方向中心)
54:雌螺条の螺合開始点
60:旋回先端角度位置

Claims (3)

  1. 口頸部の外周面には雄螺条及び該雄螺条の下方に位置する係止あご部が形成されている容器に適用される合成樹脂製容器蓋であって、天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁を有し、該スカート壁の内周面には該雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形成されている本体と、周方向に間隔をおいて配設された複数個の破断可能橋絡部を介して該本体の該スカート壁に接続され、内周面には該係止あご部に係止せしめられる係止手段が配設されている筒状タンパーエビデント裾部とを含み、該本体の該スカート壁には下方に突出する突出片が配設されており、該突出片の周方向両側には、該本体の該スカート壁と該タンパーエビデント裾部とを接続し且つ該タンパーエビデント裾部に対して該本体が上方に移動せしめられると鉛直線に対する傾斜角度が漸次減少せしめられる傾動部を有する非破断接続片が配設されている合成樹脂製容器蓋において、
    該スカート壁の該内周面に形成されている該雌螺条の螺合開始端は、該突出片の周方向中心を角度領域の中心とする180度の角度領域内に位置付けられており、
    該突出片の周方向中心に対して周方向に180度離隔した旋回先端角度位置を角度領域の中心とする60度の角度領域においては、該雌螺条の軸線方向最下方に位置する部分は連続して切り欠かれている或いは連続して螺条高さが低減されている、
    ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋。
  2. 口頸部の外周面には雄螺条及び該雄螺条の下方に位置する係止あご部が形成されている容器に適用される合成樹脂製容器蓋であって、天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁を有し、該スカート壁の内周面には該雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形成されている本体と、周方向に間隔をおいて配設された複数個の破断可能橋絡部を介して該本体の該スカート壁に接続され、内周面には該係止あご部に係止せしめられる係止手段が配設されている筒状タンパーエビデント裾部とを含み、該本体の該スカート壁には下方に突出する突出片が配設されており、該突出片の周方向両側には、該本体の該スカート壁と該タンパーエビデント裾部とを接続し且つ該タンパーエビデント裾部に対して該本体が上方に移動せしめられると鉛直線に対する傾斜角度が漸次減少せしめられる傾動部を有する非破断接続片が配設されている合成樹脂製容器蓋において、
    該スカート壁の該内周面に形成されている該雌螺条の螺合開始端は、該突出片の周方向中心を角度領域の中心とする180度の角度領域内に位置付けられており、
    該突出片の周方向中心に対して周方向に180度離隔した旋回先端角度位置を角度領域の中心とする80度の角度領域においては、該雌螺条の軸線方向最下方に位置する部分は連続して切り欠かれている或いは連続して螺条高さが低減されている、
    ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋。
  3. 該スカート壁の該内周面に形成されている該雌螺条の螺合開始端は、該突出片の周方向中心を角度領域の中心とする90度の角度領域内に位置付けられている、請求項1又は2記載の合成樹脂製容器蓋。
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