JP6116474B2 - 不正開封防止キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器の口部に装着されるキャップに関し、とくに、封緘バンドを切断除去して開封できる不正開封防止キャップに関するものである。
従来、ドレッシングや調味料などの内容物を収容する容器には、使用開始まで容器内を密閉状態にして、その内容物に異物の混入などの不正行為を防止する封緘部材を設け、使用開始時に封緘部材を除去しなければ開封することができない不正開封防止キャップが市場に流通している。
このような不正開封防止キャップとして、例えば、特許文献1記載のヒンジキャップが知られている。
特許文献1のヒンジキャップは、容器本体の首部に装着され、天井部に注出口が設けられている下蓋と、下蓋にヒンジ部を介して連結され、ヒンジ部と反対側の位置に指かけ部が突設されている上蓋と、指かけ部の真下に係合部と切除部を設けた封緘部材を形成し、上蓋と下蓋に設けられた係合部を係合した上で、その係合した部分を封緘部材でシールするようにしている。
そして、使用時には、封緘部材を切除部から切り取り上蓋を開閉自在とするものである。
実開平5−68867号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の不正開封防止キャップは、封緘部材が上蓋の指掛け部のみを覆うため、封緘部材が目立ってしまい、外観を損なうという問題があった。
また、封緘部材をそっくり取ってしまうと、不正開封されたことがわかりにくいという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、外観上、目立つ封緘部材を用いずに、蓋体をわずかに回転するだけで簡単に封緘バンドの端部が捲り上がり、その後、まくり上がった封緘バンドの端部を掴んで取り除き、開封が完了後は、従来のキャップと同様に蓋体により確実に容器内を密封することができるキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、不正開封防止キャップとして、容器の口部に装着するキャップ本体と、該キャップ本体に装着する蓋体と、からなる不正開封防止キャップであって、キャップ本体は、容器内の内容液を注出する注出部と、外周面に突設した開封部材と、を具え、蓋体は、キャップ本体に嵌着して所定角度範囲で回動を規制する下蓋と、引き裂き可能な封緘バンドを介して下蓋と連結する上蓋と、を具え、蓋体は、キャップ本体に装着するとき、キャップ本体の開封部材が嵌入する開封窓部を形成し、蓋体を所定角度回動するときに開封部材が開封窓部に隣接する封緘バンドの端部を捲り上がらせることを特徴とする構成を採用する。
本発明の不正開封防止キャップの実施形態として、上蓋と下蓋は、封緘バンドおよび開封窓部以外の部分をヒンジ部を介して連結するヒンジキャップであることを特徴とする構成を採用し、また、ヒンジキャップの具体的実施形態として、キャップ本体は、注出筒の内周面と弱化部を介して連結し、上部に筒状壁を立設した栓体を具え、上蓋は、頂壁の裏面から垂下し、先端に嵌合部を形成する嵌入ボス部と、嵌入ボス部の外側に配設し、注出筒の内周と密接する密封リングと、を具え、蓋体は、キャップ本体に装着するとき、嵌入ボス部が栓体の筒状壁の内周に嵌合し、密封リングの内周には、筒状壁の外周に設けた外歯に、蓋体を回動させるときに係合し、栓体に回転力を加えて弱化部を破断可能な内歯を配設することを特徴とする構成を採用する。
開封部材の具体的実施形態として、開封部材は、周方向断面が蓋体の回転方向に対して上向きの傾斜面を具えることを特徴とする構成を採用し、また、開封部材は、封緘バンドの端部を係止する係止部を具えることを特徴とする構成を採用する。
さらに、下蓋のキャップ本体に対する回動規制は、キャップ本体外周面に形成する回転止めリブと、下蓋の内周面に形成する乗り越えリブと、によりなされることを特徴とする構成を採用し、さらに、キャップ本体は、外筒の外周面に凹所を形成し、凹所の背面に傾斜がついた押圧部を形成し、押圧部の下方に屈曲可能なくびれ部を形成し、下蓋は、ヒンジの下方に、開口部を形成し、開口部の周囲から所定の間隙で同じ形状の揺動爪を支点片を介して連結し、揺動爪は、その内周面下方に押圧部と当接する凸部を形成し、上端内側に凹所と係合する爪部を形成したことを特徴とする構成を採用する。
蓋体の上蓋と下蓋は、封緘バンドを介して連結することにより封止され、蓋体を回動するだけで、封緘バンドの一端部が捲れ上がり、これを掴んで引き裂くことにより簡単に封緘バンドを取り除くことができる。
これにより、封緘バンドが取り除かれていれば、開封されていることが一目でわかり、不正開封を防止できる。
また、本発明の不正開封防止キャップは、プルリングを用いずに、蓋体を所定の角度回動すると、栓体に回転力を加えて弱化部を破断することにより、指先の力が弱い子供やお年寄りでも簡単に開栓できるだけでなく、プルリングが途中でちぎれてしまうというトラブルも防止できる。
さらに、本発明の不正開封防止キャップは、蓋体を所定の角度回動すると、下蓋の内周面に形成される乗り越えリブがキャップ本体の外周面に形成される一対の回転止めリブに挟まれることにより、開栓後に下蓋が回動するのを防止できる。
さらに、本発明の不正開封防止キャップは、キャップ本体の外筒の外周面に、凹所と、凹所の背面に傾斜がついた押圧部と、押圧部の下方に屈曲可能なくびれ部を形成し、これに装着する下蓋には、ヒンジの下方に、開口部を形成して揺動爪を揺動可能に連結し、揺動爪の内周面下方に形成した凸部が凹圧部と当接するとともに、揺動爪に形成した爪部が凹所に係合することにより、上蓋を引き上げるだけで、キャップ本体の外筒をくびれ部で屈曲変形させ、簡単にヒンジキャップを容器の口部から分別廃棄することができる。
本発明の第1実施例である不正開封防止キャップとしてのヒンジキャップを示す図であり、(a)は側断面図であり、(b)はX1−X1における矢視断面図である。 開封前のヒンジキャップを示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は図1(a)のX2−X2における矢視断面図である。 キャップ本体を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側断面図である。 キャップ本体を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は背面図である。 蓋体を示す図であり、(a)は側断面図であり、(b)はX3−X3における矢視断面図である。 蓋体を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は図1(a)のX4−X4における矢視断面図である。 蓋体を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は背面図である。 蓋体を35度回転させて封緘バンドを捲り上げるとともに、栓体を切り取る態様を示す図であり、(a)は側断面図であり、(b)はX5−X5における矢視断面図ある。 蓋体を70度回転させて封緘バンドを捲り上げるとともに、栓体を切り取る態様を示す図であり、(a)は側断面図であり、(b)はX6−X6における矢視断面図ある。 図9(a)のX7−X7における矢視断面図ある。 ヒンジキャップの封緘バンドを除去した状態を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は開蓋状態を示す側断面図である。 ヒンジキャップの分別廃棄の態様を示す図であり、(a)は引き上げ前の拡大図であり、(b)は引き上げ途中の拡大図であり、(c)は引き上げ末期の拡大図である。 実施例2の開封時の態様を示す図であり、(a)はキャップ本体の上面図であり、(b)は開封部材の拡大図であり、(c)は封緘バンドの切り裂き状態を示す上面図である。 実施例3の開封時の態様を示す図であり、(a)はキャップ本体の上面図であり、(b)はキャップ本体の側面図である。 実施例3の開封時の態様を示す図であり、(a)は図14(a)の拡大図であり、(b)は封緘バンドの切り裂き状態を示す上面図である。 実施例4の開封時の態様を示す図であり、(a)はキャップ本体の上面図であり、(b)は開封部材の拡大図であり、(c)は封緘バンドの切り裂き状態を示す上面図である。
次に、本発明の不正開封防止キャップをヒンジキャップとしたものについて、実施例に示した図面を参照して説明する。
図1および2において、Aは容器の口部1に嵌着するキャップ本体、Bはキャップ本体Aに装着する蓋体である。
なお、以下の説明では、ヒンジDと反対側の注出側を「正面」、ヒンジDの側を「背面」とする。
容器は、上端に口部1を具え、口部1の外周面には、嵌合突条2を形成している。
キャップ本体Aは、容器の口部1に装着する容器嵌着部3と、容器嵌着部3に連設し、容器内の内容液を注出する注出部4と、容器嵌着部3の外周に蓋体Bを装着する蓋体装着部5とから構成されている。
容器嵌着部3は、周縁部に係止突条を設けた蓋係止部6を立設した環状の基壁7と、基壁7の内周縁から垂設した内筒8と、基壁7の外周縁から垂設した外筒9とから構成されている。
外筒9の内周面下端部には、容器の口部1の嵌合突条2と係合する係合突条10を形成している。
注出部4は、上壁11の内縁部から立設する注出筒12と、注出筒12の内周12a近傍に形成する破断可能な薄肉の弱化部13により注出口Fを開口する円盤状の栓体14とから構成されている。
栓体14は、上部中央に筒状壁15を立設し、筒状壁15の上端部内周には、嵌合凸条16を形成するとともに、筒状壁15の外周面15aには、縦方向に4本の外歯17を形成している。
なお、本実施例では、外歯17の数を4本としているが、これよりも少ない本数でも、多い本数でも構わない。
蓋体装着部5は、図3および4に示すように、外筒9の外周面下端から上方に所定距離隔てた外筒9の外周面に抜け止め凸条19を形成し、抜け止め凸条19の上方には、凹部20を挟んで登り勾配の傾斜と下り勾配の傾斜がついた一対の回転止めリブ21,21を180度の角度を隔てて形成している。
なお、回転止めリブ21,21は、2箇所形成しているが、回転止めリブ21,21は、少なくとも一箇所形成してあればよい。
さらに、外筒9の外周面上方には、ヒンジDに近接する背面側に、後述する蓋体Bのリング壁25に開口する開封窓部26に嵌入する開封部材22を周方向に突設している。
なお、開封窓部16は、リング壁25(下蓋側)に設けられているが、上蓋側に設けられていてもよい。
開封部材22は、その形状を図3(a)に示すように、周方向に円弧状の傾斜をつけて形成している。
なお、開封部材22は、突状部であればよく、後述する封緘バンドGの弱化部を破断できる形状であればどのようなものでもよい。
図5〜7に示すように、蓋体Bは、下蓋Cと、封緘バンドGを介して背面を除き下蓋Cと接続する上蓋とから構成されており、封緘バンドGに隣接して上述した開封部材22が嵌入する開封窓部26を開口している。
また、下蓋Cの背面と上蓋Eの背面は、ヒンジDを介して回動自在に連結している。
下蓋Cは、キャップ本体Aの蓋体装着部5の周囲に装着する筒状のリング壁25を具え、リング壁25の背面上端にヒンジDを形成している。
さらに、リング壁25の下端部25aの内周側に、抜け止め凸条19の下端と係合する摺接凸条27を形成している。
図6および7に示すように、リング壁25の上端は、後述する封緘バンドGの形状に合わせて開封窓部26の下端からヒンジ部Dの他端側に向けて周方向に直線状に形成するとともに、封緘バンドGの下端辺28との接続部は、切り裂き可能な薄肉状の弱化部29とされている。
なお、弱化部29は、全体が薄肉でも連結片を介して接続されていてもよく、また、弱化部29には、封緘バンドGの当接端部30から所定の長さだけ切り込み31を形成するのが好ましいが、切り込み31は、必要に応じて形成すればよい。
さらに、前述したキャップ本体Aの回転止めリブ21,21に嵌り込むように、リング壁25の内周面には、縦方向の乗り越えリブ32を形成しており、乗り越えリブ32は、回転止めリブ21,21と対応する個数設けていればよい。
図5(a)に示すように、上蓋Eは、平坦に形成した頂壁33と、その周縁に垂設した外周壁34とから構成されており、頂壁33の裏面中央から先端部に嵌合部36を形成した嵌入ボス部35を垂設している。
嵌入ボス部35の外側には、閉蓋時に注出筒12の内周12aを密封する筒状の密封リング37を垂設し、密封リング37の内周面には、縦方向に4本の内歯38を形成している。
さらに、密封リング37の外側には、係止筒壁39を垂設し、係止筒壁39の先端に形成した係止凸部40は、前述したキャップ本体Aの環状の蓋係止部6に係止するようになっている。
なお、本実施例においては、上蓋Eは、頂壁33を平坦にしたものを例示しているが、ドーム型をしているものなど、その形状について限定するものではない。
また、本実施例においては、内歯38の数を4本としているが、前述した外歯17の数と同様に、これよりも少ない本数でも、多い本数でも構わない。
外周壁34の正面には、図7(a)に示すように、封緘バンドGを引き裂いた際に、矩形状の窓部42が形成されるように、封緘バンドGの上端辺43は、その幅が広幅になるように形成している。
外周壁34と封緘バンドGの上端辺43との接続部は、切り裂き可能な薄肉状の弱化部44とされている。
なお、弱化部44は、全体が薄肉でも連結片を介して接続されていてもよく、また、弱化部44は、上述の弱化部29と同様に、封緘バンドGの当接端部30から所定の長さだけ切り込み45を形成するのが好ましいが、切り込み45は、必要に応じて形成すればよい。
さらに、本実施例においては、容器を使用後、ヒンジキャップを分別廃棄するための構成を有する。
図4に示すように、キャップ本体Aの外筒9は、その外周面に、開封部材22よりも周方向背面寄りに所定深さの凹所47を形成し、凹所47の背面に周方向に傾斜がついた凸片からなる押圧部48を形成し、押圧部48の下方を薄肉にして外側に屈曲可能なくびれ部49を形成し、くびれ部49の下方を外筒9の外周面と面一にした下端部50を形成している。
また、図7(b)に示すように、下蓋Cのリング壁25は、そのヒンジDの下方に、矩形の開口部51を形成し、開口部51は、その周囲から所定の間隙で同じ形状の揺動爪52を支点片53を介して連結している。
図5(a)に示すように、揺動爪52は、その内周面下方に凸部52aを形成し、上端内側に爪部52bを形成している。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、図1(a)に示すように、キャップ本体Aに蓋体Bを装着した後、内容液が充填された容器の口部1に打栓して装着する。
そのため、図1(b)および2(a)に示すように、キャップ本体Aの外筒9の外周面に形成される開封部材22の位置に、蓋体Bに開口した開封窓部26を合わせて、蓋体Bをキャップ本体Aの上方から押し込むと、図1に示すように、開封部材22は、蓋体Bの開封窓部26下方部分を変形させることにより開封窓部26内に嵌入するとともに、下蓋Cのリング壁25は、その内周下端の摺接凸条27が、キャップ本体Aの外筒9外周面に形成した抜け止め凸条19を乗り越えて互いに係合し、ヒンジキャップの組み付けが完了する。
打栓工程は、容器嵌着部3の内筒8と外筒9との間に形成された環状溝部に容器の口部1を当てがい、上蓋Eの上から押圧力を加えることにより、外筒9の係合突条10は、口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、容器の口部1を、内筒8の外周と外筒9の内周および基壁7とによって挟持することで嵌着する。
本実施例のヒンジキャップを開封および抜栓するには、図1(b)に示す静止状態から、反時計回り(矢印方向)に蓋体Bをゆっくり回転すると、封緘バンドGは、その当接端部30が開封部材22の円弧状の傾斜に徐々に押し付けられることにより、外方への力がはたらき、切り込み31、45を起点として弱化部29、44を切り裂き始める。
なお、本実施例では、切り込み31、45を設けているが、切り込み31、45を設けていなくても容易に切り裂き可能である。
図1(b)に示す静止状態から、蓋体Bを矢印方向に約40度回転すると、図8に示すように、上蓋Eに形成した内歯38は、キャップ本体Aの栓体14に形成した外歯17と衝当する状態になるが、この回転角度は、約25〜50度が好ましく、必要に応じて適宜選択できる。
同時に、封緘バンドGもその当接端部30が捲れ上がり始める。
さらに、蓋体Cを約80度まで回転すると、図10に示すように、下蓋Cの乗り越えリブ32は、キャップ本体Aの回り止めリブ21の傾斜面を経て凹部20に嵌入し、それ以上回転できなくなる。
これと同じタイミングで、図9に示すように、キャップ本体Aの栓体14が回転することにより薄肉状の弱化部13が破断し、キャップ本体Aから栓体14を切り離すことにより、抜栓し、注出口Fを開口する。同時に、封緘バンドGもさらに捲り上がる。
なお、本実施例では、上蓋Eに形成した内歯と栓体に形成した外歯によってキャップ本体Aから栓体14を切り離しているが、これに限らず、ラチェット機構やローレット機構などによって栓体を破断させることもできる。
なお、本実施例では、蓋体Bは、約80度回転して停止するようにしたが、その回転角度は、約50〜90度が好ましく、必要に応じて適宜選択できる。
また、下蓋Cのリング壁25背面に形成した揺動爪52は、蓋体Bの回転前には、図1(a)に示すように、凸部52aがキャップ本体Aの外筒9の凹所47に収容されているが、蓋体Bを矢印の方向に回転すると、凸部52aが図4に示す外筒9の押圧部48に当接することにより、図11(b)に示すように、揺動爪52は、支点片53を中心に爪部52bが内方に傾くように揺動し、爪部52bが凹所47に当接するようになる。
つぎに、封緘バンドGの捲り上がった部分を掴み、弱化部29、44に沿って引き裂くことにより、封緘バンドGの終端部46まで行き着き、蓋体Bから封緘バンドGを完全に取り除くことができ、図11(a)に示すように、蓋体Bは、窓部42が開放された状態となる。
蓋体Bから封緘バンドGを取り除くと、図11(b)に示すように、それまで開閉不能であった下蓋Cと上蓋Eとは、ヒンジDを介して開閉可能な状態になる。
その後、図11(a)に示す上蓋E正面の窓部42(鍔部)を持ち上げると、図11(b)に示すように、係止筒壁39の係止凸部40とキャップ本体Aの蓋係止部6外周との嵌合が外れることにより、ヒンジDを介して上蓋Eが回動し、下蓋Cから上蓋Eが開蓋される。
その際に、上蓋Eの嵌入ボス部35は、キャップ本体Aから切り離された栓体14に嵌入したまま、脱落しないように保持する。
上蓋Eを開いた後、容器を正面側に傾けるか、または、容器の胴部が押圧変形可能なものであれば、容器を押圧変形することによって、容器内の内容液を注出筒12を介して注出することができる。
キャップ本体Aに注出口Fが開口された後は、上蓋Eを閉蓋すると、係止筒壁39の係止凹部40とキャップ本体Aの蓋係止部6外周とが嵌合して上蓋Eを閉蓋状態に維持することができる。
その際、キャップ本体Aの注出筒12の内周12aに、上蓋Eの密封リング37の外周が密接し、注出筒12より内方を密封することができる。
さらに、本実施例では、蓋体Bは、封緘バンドGを介して下蓋Cと上蓋Eを接続して封止することにより、封緘バンドGを取り除かない限り蓋体Bを開封することは不可能であり、封緘バンドGを取り除けば、蓋体Bが開封されたことを一目で確認することができる。
また、封緘バンドGを取り除こうとすれば、蓋体Bを回転せざるを得ないため、蓋体Bをわずかでも回転すると、封緘バンドGの両側部に形成された弱化部29、44が当接端部30付近で引き裂かれて捲り上がることになる。
このように、本実施例のヒンジキャップを不正に開けようとすると、封緘バンドGの両側部に形成された弱化部29、44の一部が切断されることにより封緘バンドGが捲れ上がるので、開封しようとしたことが一目見てわかり、効果的である。
なお、本実施例では、下蓋と上蓋とをヒンジキャップで連結したヒンジキャップとしたが、上蓋は、ネジキャップであってもよい。
つぎに、容器を使用後、本実施例のキャップを分別廃棄する態様について説明する。
まず、図11(b)に示すように、本実施例のヒンジキャップを開蓋し、上蓋Eを把持し上方に引っ張ると、ヒンジDを介して連結した下蓋Cは、図12(a)に示す状態から上方に引き上げられ、図12(b)に示すように、揺動爪52の爪部52bがキャップ本体Aの外筒9外周面に形成した凹所47の上端面に当接する。
この時点で、下蓋Cのリング壁25が持ち上がり、外筒9を抑えることができなくなり、外筒9の係合突条10が外側に屈曲変形を開始する。
さらに、そのまま上蓋Eを引き上げ続けると、図12(c)に示すように、下蓋Cのリング壁25の上昇によりキャップ本体Aの外筒9も一緒に上昇を開始する。
すると、外筒9の係合突条10は、容器口部1の嵌合突条2に当接することにより、下端部50がくびれ部49により外側に屈曲変形して嵌合力を失い、嵌合突条2を乗り越えるようになる。
その結果、キャップ本体Aの外筒9は、容器の口部1から外れることになり、そのまま上蓋Eを引き上げ続けると、キャップ本体Aの他の部分も容器の口部1から外れて、容器とヒンジキャップを容易に分別廃棄できる。
つぎに、開封部材の構成を変更した第2実施例について説明する。
本実施例については、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付して図示することで詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図13において、Aはキャップ本体であり、キャップ本体Aの外筒9の外周面には、開封部材23を周方向に突設している。
開封部材23は、図13(b)に示すように、その形状が周方向にせり上がる円弧状の傾斜面23aをつけて形成している。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップを開封するには、実施例1と同様に、静止状態から、反時計回りに蓋体Bをゆっくり回転すると、図13(c)に示すように、封緘バンドGは、その当接端部30が開封部材23に押し付けられることにより、開封部材23は、封緘バンドGを傾斜面23aに沿って反り返らせ、封緘バンドGをより外方へ捲り上げることができる。
そのため、封緘バンドGを取り除く際に、その端部が掴みやすくなり、より効果的である。
その他の作用効果は、第1実施例と同様である。
つぎに、開封部材の構成を変更した第3実施例について説明する。
本実施例については、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付して図示することで詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図14および15において、Aはキャップ本体であり、キャップ本体Aの外筒9の外周面には、実施例2と同様の開封部材23を周方向に突設している。
さらに、図14(b)および15(a)に示すように、開封部材23の上下には、一対の円弧状のガイド板54を周方向に形成している。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップを開封するには、実施例2と同様に、静止状態から、反時計回りに蓋体Bをゆっくり回転すると、図15(b)に示すように、封緘バンドGは、その当接端部30が開封部材23に押し付けられることにより、開封部材23は、封緘バンドGを傾斜面23aに沿って反り返らせ、封緘バンドGをより外方へ捲り上げることができる。
それと同時に、捲れ上がった封緘バンドGは、その下端辺28と上端辺43とが一対のガイド板54に挟まれることにより、均等に切り裂きを行うことができる。
そのため、封緘バンドGの当接端部30は、上方や下方へ蛇行することがなく、封緘バンドGを取り除く際に、その端部が掴みやすく、効果的である。
その他の作用効果は、第1実施例と同様である。
つぎに、開封部材の構成を変更した第4実施例について説明する。
本実施例については、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付して図示することで詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図16において、Aはキャップ本体であり、キャップ本体Aの外筒9の外周面には、開封部材24を周方向に突設している。
開封部材24は、図16(b)に示すように、その形状がカギ状の係止部24aをつけて形成している。
さらに、封緘バンドGは、その当接端部30から所定の長さ隔てた位置に、周方向と直交する方向に屈曲可能な肉薄部55を形成することが好ましいが、肉薄部55は、形成しなくても構わない。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップを開封するには、実施例1と同様に、静止状態から、反時計回りに蓋体Bをゆっくり回転すると、図16(c)に示すように、封緘バンドGは、その当接端部30が開封部材24の係止部24aに押し付けられる。
すると、開封部材24は、封緘バンドGの当接端部30を係止部24aで係止したままの状態で押圧することになり、封緘バンドGを肉薄部55の位置から屈曲させて引き裂くことができる。
そのため、封緘バンドGを取り除く際に、封緘バンドGの肉薄部55から屈曲した部分を掴むことで封緘バンドGを容易に取り除くことができる。
その他の作用効果は、第1実施例と同様である。
本発明の不正開封防止キャップは、蓋体をわずかに回動するだけで、封緘バンドの一端部が捲れ上がり、これを掴んで引き裂くことにより簡単に封緘バンドを取り除くことができ、それと同時に、従来のようにプルリングを引き上げることなく、開栓することができるから、だれでも簡単に開封することができるだけでなく、使用後は従来と同様に閉蓋して容器内を密封状態に維持できるから、衛生的な使用環境を必要とする食用液体注出容器のキャップとして広く使用することができる。
A キャップ本体
B 蓋体
C 下蓋
D ヒンジ
E 上蓋
F 注出口
G 封緘バンド
1 口部
2 嵌合突条
3 容器嵌着部
4 注出部
5 蓋体装着部
6 蓋係止部
7 基壁
8 内筒
9 外筒
10 係合突条
11 上壁
12 注出筒
12a 内周
13 弱化部
14 栓体
15 筒状壁
15a 外周
16 嵌合凸条
17 外歯
19 抜け止め凸条
20 凹部
21 回転止めリブ
22、23、24 開封部材
23a 傾斜面
24a 係止部
25 リング壁
25a 下端部
26 開封窓部
27 摺接凸条
28 下端辺
29 弱化部
30 当接端部
31 切り込み
32 乗り越えリブ
33 頂壁
34 外周壁
35 嵌入ボス部
36 嵌合部
37 密封リング
38 内歯
39 係止筒壁
40 係止凸部
42 窓部
43 上端辺
44 弱化部
45 切り込み
46 終端部
47 凹所
48 押圧部
49 くびれ部
50 下端部
51 開口部
52 揺動爪
52a 凸部
52b 爪部
53 支点片
54 ガイド板
55 肉薄部

Claims (7)

  1. 容器の口部に装着するキャップ本体と、該キャップ本体に装着する蓋体と、からなる不正開封防止キャップであって、
    キャップ本体は、容器内の内容液を注出する注出部と、外周面に突設した開封部材と、を具え、
    蓋体は、キャップ本体に嵌着して所定角度範囲で回動を規制する下蓋と、引き裂き可能な封緘バンドを介して下蓋と連結する上蓋と、を具え、
    蓋体は、キャップ本体に装着するとき、キャップ本体の開封部材が嵌入する開封窓部を形成し、蓋体を所定角度回動するときに開封部材が開封窓部に隣接する封緘バンドの端部を捲り上がらせることを特徴とする不正開封防止キャップ。
  2. 上蓋と下蓋は、封緘バンドおよび開封窓部以外の部分をヒンジ部を介して連結するヒンジキャップであることを特徴とする請求項1記載の不正開封防止キャップ。
  3. キャップ本体は、注出筒の内周面と弱化部を介して連結し、上部に筒状壁を立設した栓体を具え、
    上蓋は、頂壁の裏面から垂下し、先端に嵌合部を形成する嵌入ボス部と、嵌入ボス部の外側に配設し、注出筒の内周と密接する密封リングと、を具え、
    蓋体は、キャップ本体に装着するとき、嵌入ボス部が栓体の筒状壁の内周に嵌合し、密封リングの内周には、筒状壁の外周に設けた外歯に、蓋体を回動させるときに係合し、栓体に回転力を加えて弱化部を破断可能な内歯を配設することを特徴とする請求項2記載の不正開封防止キャップ。
  4. 開封部材は、周方向断面が蓋体の回転方向に対して上向きの傾斜面を具えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の不正開封防止キャップ。
  5. 開封部材は、封緘バンドの端部を係止する係止部を具えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の不正開封防止キャップ。
  6. 下蓋のキャップ本体に対する回動規制は、キャップ本体外周面に形成する回転止めリブと、下蓋の内周面に形成する乗り越えリブと、によりなされることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の不正開封防止キャップ。
  7. キャップ本体は、外筒の外周面に凹所を形成し、凹所の背面に傾斜がついた押圧部を形成し、押圧部の下方に屈曲可能なくびれ部を形成し、
    下蓋は、ヒンジの下方に、開口部を形成し、開口部の周囲から所定の間隙で同じ形状の揺動爪を支点片を介して連結し、
    揺動爪は、その内周面下方に押圧部と当接する凸部を形成し、上端内側に凹所と係合する爪部を形成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の不正開封防止キャップ。
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