JP2012051589A - 抜栓式キャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 容器の口筒部に打栓されるキャップ本体と、蓋体とからなる抜栓式キャップにおいて、キャップ本体は、容器口部に装着される装着部と、容器内の内容液を注出する注出部とを具え、注出部は、注出筒と、注出筒の内周に連設される隔壁とを具え、隔壁には、破断可能な薄肉の弱化部により注出口を開口する除去部が設けられ、除去部の上面の所定の側には、開口時に除去部を引上げる支柱が立設され、支柱の上部内方には、環を縦方向に立てた状態の縦型プルリングが連設されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
上記特許文献1記載の抜栓式キャップでは、プルリングの形状を変化させ、指が掛かる部分を隔壁から離すようにしているが、今度は、プルリングを引っ張った際に、プルリングが変形してリングの径が大きくなるので、リングに対して指の当接面が小さくなり、力が一部分に集中し、リングが伸びたり、リングを破損して抜栓できなくなるということがあった。
また、指が掛かる部分を隔壁から離すように支柱を高くすると、支柱の強度が弱くなり、支柱が破損して抜栓できなくなるという問題があった。
また、支柱が細いと、抜栓時に、除去部の支柱付近の一点に力が集中し、その部分の除去部が急に切り離されて開口し、裏に付いていた液が飛び散ると言うことがあった。
また、支柱を太くしたことによって、支柱が切れてしまうということを防止することができ、さらに、除去部に係る引っ張り力が分散されるので、細い支柱のものに比べ、徐々に除去部を切断していくことができ、開封した際に、内容液が飛び跳ねることを防止することができる。
外周壁16には、内周端部に、キャップ本体Aの蓋係合筒部5外周と係合する係合部18が設けられており、外周端の所定の位置に、ヒンジCが連設されている。
蓋体Bを閉蓋する際には、蓋体BをヒンジCを支点に廻動させ、キャップ本体Aの装着部1の蓋係合筒部5の外周と、蓋体Bの外周壁16の係合部18とを係合させることで、図3に示すように、閉蓋状態とし、かつ、閉蓋状態を維持させる。
その際、キャップ本体Aの縦型プルリング12に対する蓋体Bの頂壁15下面の押下げ力が解除され、縦型プルリング12が復元される。
また、縦型プルリング12の復元力により、蓋体Bの下面を押し上げるので、開蓋方向に力を付勢することができる。
縦型プルリング12を上方に引っ張ると、支柱11を介して隔壁8の除去部10のヒンジC側が引上げられ、弱化部9をヒンジC側から破断させていく。
また、指を掛けて引っ張る際にも、横方向から入れ、そのまま引っ張ることができるので、従来のプルリングに上方から指を入れ、指をかぎ状にして引っ掛け、引っ張るものよりも、簡単に指を掛け、引っ張ることができる。
また、縦型プルリング12が変形可能であるので、指を掛けて引っ張った際に変形し、さらに指の掛かりがよくなる。
また、縦型プルリング12の押下げ前の横から見た形状を、円形としているが、縦型プルリング12の環の一部が注出筒7の上方に出て、横方向から指などを入れ易くなっていればよいので、形状として、楕円形や、上を凸とする半円形や、略三角形や、台形などでもよく、縦型プルリング12の環の横方向から見た形状は、上記実施例の形態に限定されない。
上記実施例では、キャップ本体Aの隔壁8の除去部10の支柱11を、ヒンジC側に設けたが、変形実施例では、図4に示すように、キャップ本体Aの隔壁8の縦型プルリング12を連設する支柱20が、除去部21のほぼ中央付近からヒンジC側まで幅広に太く形成されている。
また、支柱20を太くしたことによって、除去部21に掛かる引っ張り力が分散されるので、細い支柱のものに比べ、徐々に弱化部9を切断していくことができ、開封した際に、内容液が飛び跳ねることを防止することができる。
本実施例の第1実施例と同一の構成部分には、同一の符号を付して図示して詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
注出筒30の外周上部には、上キャップE2と係合する係止部34が設けられ、外筒33の内周下部には、容器本体Dの口筒部25の係合突条26と係合する係合部35が設けられている。
係合筒43の内周には、注出筒30外周の係止部34と係合する係止突部44が設けられている。
外周壁46の内方の所定の位置には、頂壁45から延び、閉蓋時に内方下端部が容器本体Dのネックリング27外周に係合する係止リブ48が設けられている。
本実施例の容器の組立は、上キャップE2をキャップ本体E1に閉蓋した中栓キャップEを、容器本体Dの口筒部25に装着した後、容器本体Dに外キャップFを装着して閉蓋する。
また、縦型プルリング12の復元力により、蓋体Bの下面を押し上げるので、開蓋方向に力を付勢することができる。
また、上キャップE2をキャップ本体E1から外し、キャップ本体E1の注出筒30内周を通じて注出することもできる。
その際、外キャップFの密封筒47が上キャップE2の注出筒40の内周に挿入され、容器内を密封することができる。
その他の作用効果は、実施例1と同じである。
また、実施例1の変形実施例の構成を採用してもよい。
したがって、縦型プルリングを連設する支柱を連設する除去部の位置は、上記各実施例の形態に限定されない。
したがって、縦型プルリングを設けた隔壁を具えるキャップまたは中栓と、それに装着または被嵌する構成は、上記各実施例の形態に限定されない。
B 蓋体
C、E3 ヒンジ
D 容器本体
E 中栓キャップ
E2 上キャップ
F 外キャップ
1 装着部
2 注出部
3 外周壁部
4 上壁部
5 蓋係合筒部
6 係合内筒
7、30、40 注出筒
8、31 隔壁
9、36 弱化部
10、21、37 除去部
11、20 支柱
12 縦型プルリング
13 滑り止め突起
15、45 頂壁
16、46 外周壁
17、42、47 密封筒
18、35 係合部
25 口筒部
26 係合突条
27 ネックリング
32、41 上壁部
33 外筒
34 係止部
35 係合部
43 係合筒
44 係合突部
48 係止リブ
Claims (7)
- 容器の口筒部に打栓されるキャップ本体と、蓋体とからなる抜栓式キャップにおいて、
キャップ本体は、容器口部に装着される装着部と、容器内の内容液を注出する注出部とを具え、
注出部は、注出筒と、注出筒の内周に連設される隔壁とを具え、
隔壁には、破断可能な薄肉の弱化部により注出口を開口する除去部が設けられ、
除去部の上面の所定の側には、開口時に除去部を引上げる支柱が立設され、支柱の上部内方には、環を縦方向に立てた状態の縦型プルリングが連設されていることを特徴とする抜栓式キャップ。 - 容器口部に装着される中栓キャップと、容器内を密封する外キャップとからなる抜栓式キャップにおいて、
中栓キャップは、容器口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体と係合して開閉蓋する上キャップとを具え、
キャップ本体は、注出筒と、注出筒の下端内周に連設される隔壁と、容器口部に装着される外筒とを具え、
隔壁には、破断可能な薄肉の弱化部により注出口を開口する除去部が設けられ、
除去部の上面の所定の側には、開口時に除去部を引上げる支柱が立設され、支柱の上部内方には、環を縦方向に立てた状態の縦型プルリングが連設され、
上キャップは、頂壁の中央に注出筒を具えていることを特徴とする抜栓式キャップ。 - 縦型プルリングが、上下に変形可能であることを特徴とする請求項1または2記載の抜栓式キャップ。
- 縦型プルリングが、環のほぼ半分が注出筒の上方に出ているように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の抜栓式キャップ。
- 縦型プルリングの横切断面形状が、円形、または楕円形であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の抜栓式キャップ。
- 縦型プルリングの環内面に、複数の滑り止め突起が配設されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の抜栓式キャップ。
- 支柱が、中央から外側まで幅広に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の抜栓式キャップ。
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