JP2014015250A - ヒンジキャップ - Google Patents

ヒンジキャップ Download PDF

Info

Publication number
JP2014015250A
JP2014015250A JP2012155905A JP2012155905A JP2014015250A JP 2014015250 A JP2014015250 A JP 2014015250A JP 2012155905 A JP2012155905 A JP 2012155905A JP 2012155905 A JP2012155905 A JP 2012155905A JP 2014015250 A JP2014015250 A JP 2014015250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hinge
container
cap
upper lid
cap body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012155905A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6045060B2 (ja
Inventor
Shinji Ooka
新治 大岡
Naoyuki Abe
直幸 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Closures Co Ltd
Original Assignee
Nippon Closures Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Closures Co Ltd filed Critical Nippon Closures Co Ltd
Priority to JP2012155905A priority Critical patent/JP6045060B2/ja
Publication of JP2014015250A publication Critical patent/JP2014015250A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6045060B2 publication Critical patent/JP6045060B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】一旦開封し容器の内容物を利用したあと、内容物の粘度が高くても、注出筒を塞がないようにすると共に、シールも確実に出来るヒンジキャップを提供する。
【解決手段】キャップ本体10と上蓋20とをヒンジ30により開閉自在に連結してなるヒンジキャップにおいて、上蓋20のインナーリング23の先端部に薄肉で下方に向かって外方に延びる掻き取り部25を設け、掻き取り部25の外面がキャップ本体10の注出筒13の内周面に密着することにより、脆弱ライン15の破断後の容器2内の密封を保持することができ、プルリング18により開口予定部16を切除して開封し、注出筒13から容器2内の内容物4を注出した後、キャップ本体10に上蓋20を被せる際、インナーリング23先端の掻き取り部25により、注出筒13の側面に付着し残留した容器2の内容物4を掻き落とせるようにすることで、上記の課題を達成する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、粘性の高い内容物を充填した容器の口部に装着し、上蓋の開閉が容易にできるヒンジキャップに関するものであって、より詳しくは、一旦開封し容器内容物を注出したあと、特に粘性の高い内容物の場合に、注出時に注出筒の内壁面に付着した内容物を掻き落として、注出筒の注出スペースを常に塞がないようにすることを可能にしたヒンジキャップに関する。
ヒンジキャップは、キャップ本体と上蓋とがヒンジにより連結され、その上蓋の開閉自在性に加えてキャップ本体の易開封性も付与されて、利便性が高められていることから、調味料や天然果汁などの液状の内容物を収容する容器に多く使用されている。すなわち、このヒンジキャップは、キャップ本体を容器の口部に螺着あるいは打栓して液密にすると共に、容易に外れないようにして液密状態を維持する。更に、上記ヒンジ連結にて上蓋を開閉自在にし、また、ヒンジ連結のまま、ヒンジキャップを容器口部から螺着脱出来るものもある。
ヒンジキャップを冠した容器は、上蓋の開閉自在性ゆえに、調味料など使用頻度の高い液状の内容物を収容することが多く、その開閉をより容易化するために、上蓋に鍔部が設けられ、さらにキャップ本体に上蓋を被せたあと、使用時以外、キャップ本体から上蓋が離脱しないようになっている。しかしながら、容器の内容物が粘性の高い液状物、例えば、近年、料理の簡便性を狙って市場に出廻るようになった液状の味噌を収納した容器にヒンジキャップを使用した場合、キャップ本体の注出筒の内側面に液状の味噌が付着し、それが乾燥して固化した状態になると、注出筒の注出スペースを狭めることになり、不衛生であるばかりでなく、見栄え上も好ましいものとはいえないし、且つその分無駄になってしまう。
したがって、液状味噌の注出時に、注出筒の内側面に付着し残留した液状味噌は、その注出終了の度毎に、注出筒の内側面から除去してやれば、液状味噌の注出量が減少することもなく、無駄になることもないことになる。かかる観点から、ヒンジキャップのキャップ本体から上蓋を開けて、注出筒から液状味噌を適量注出したあと、上蓋を閉じる際、注出筒の内側面に付着し残留した液状味噌を掻き取ることが考えられる。
このように上蓋を閉じる際、液状味噌を掻き取ることが出来る可能性のあるヒンジキャップとしては、図7に示すように、キャップ本体50と上蓋51とをヒンジ52により開閉自在に連結してあり、上蓋51には中栓53が設けられ、その中栓53の先端部53aが下方に向かって外方に延びていて、容器54の口部55に上蓋51を被せた際、口部55の内周面に中栓53の先端部53aが密接しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、同様に、上蓋を閉じる際、液味噌を掻き取ることが出来る可能性のあるヒンジキャップは、図8、9に示すように、キャップ本体50と上蓋51とをヒンジ52により開閉自在に連結してあり、キャップ本体50に注出筒56を立設し、上蓋51に注出筒56の内周面に当接してシールするインナーリング57を形成していて、キャップ本体50に上蓋51を被せた際、注出筒56の内周面にインナーリング57の先端部にある膨出環58が摺接しているものがある(例えば、特許文献2参照)。
実公昭58−45240号公報 特許第4907182号公報
特許文献1のヒンジキャップは、上蓋51における中栓53の先端部53aが下方に向かって外方に延びているから、容器54の口部55に上蓋51を被せた際、口部55の内周面に付着している内容物を、先端部53aにより掻き取れる蓋然性がある。しかしながら、この特許文献1の記載内容では、上蓋51の中栓53が容器54の口部55内周面に係合して高い瓶封効果が得られるとしており、中栓53の先端部53aによって、容器54の口部55の内周面に付着している内容物を掻き取ることを示唆する記載はない。
また、特許文献2のヒンジキャップは、上蓋51におけるインナーリング57の先端部に膨出環58があるから、キャップ本体50に上蓋51を被せた際、注出筒56の内周面に付着している内容物を、膨出環58により掻き取れる蓋然性がある。しかしながら、この特許文献2の記載内容では、容器54の口部55にヒンジキャップを打栓する際、キャップ本体50の注出筒56の内周面56aに、上蓋51のインナーリング57外周面に設けたリブ59が乗り上げ、注出筒56の内周面に摺接しているインナーリング57の膨出環58を浮き上がらせて空気の流通路を形成して、エアー抜きをし、打栓終了後リブ59の乗り上げ状態を解消して、注出筒56の内周面にインナーリング57の膨出環58が摺接して密封状態を保持するものであり、これもまた、インナーリング57の膨出環58によって、キャップ本体50の注出筒56の内周面に付着している内容物を掻き取ることを示唆する記載はない。
そこで、本発明の目的は、一旦開封し容器の内容物を利用したあと、キャップ本体に上蓋を被せる毎に、注出筒の側面に残留した容器の内容物を掻き落として、内容物の粘度が高くても、注出筒を塞がないようにすると共に、シールも出来るヒンジキャップを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなることを特徴とするものである。
すなわち、本発明によれば、キャップ本体と上蓋とをヒンジにより開閉自在に連結したものであり、前記キャップ本体は、天面と該天面の周縁から垂下し容器の口部に装着するスカート壁とで構成され、前記天面上に注出筒を形成すると共に、該注出筒内に設けた閉鎖中板に環状の脆弱ラインにて囲った開口予定部を形成し、且つ該開口予定部の近傍で該開口予定部より内側の上面に支柱を介してプルリングを立設して、前記天面の前記注出筒より外側に前記上蓋を閉栓固定する外側壁を形成し、前記上蓋は、天板と該天板の周縁から垂下する側壁とで構成され、前記天板の内面から垂下し前記注出筒の内周面に当接してシールするインナーリングを形成し、且つ前記ヒンジの反対側の前記側壁外面から外方に突出する鍔部を設けてなるヒンジキャップにおいて、
前記上蓋のインナーリングの先端部に薄肉で下方に向かって外方に延びる掻き取り部を設け、該掻き取り部の外面が前記インナーリングの内周面に密着することにより、前記脆弱ラインの破断後の容器内の密封を保持することができ、前記プルリングにより前記開口予定部を切除して開封し、前記注出筒から前記容器内の内容物を注出した後、前記キャップ本体に前記上蓋を被せる際、前記インナーリング先端の前記掻き取り部により、前記注出筒の側面に残留した容器内容物を掻き落とせるようにしたことを特徴とするヒンジキャップが提供される。
また、本発明によれば、前記キャップ本体における脆弱ラインは、上方側からスコアを形成することにより設け、且つ前記注出筒と前記閉鎖中板との境界に設けたヒンジキャップが提供される。
また、本発明によれば、前記上蓋のインナーリングにおける前記ヒンジ側の掻き取り部下に内容物のガイド部を設け、且つ前記キャップ本体の注出筒における前記ヒンジ側には、前記ガイド部からの内容物を受け入れる内容物受け部を設けたヒンジキャップが提供される。
また、本発明によれば、前記キャップ本体の注出筒内に設けた閉鎖中板は、前記ヒンジ側に下り傾斜させて、前記プルリングにより前記開口予定部を切除し易くすると共に、前記インナーリングのガイド部を収納し易くしたヒンジキャップが提供される。
上記請求項1に係る発明の作用は、キャップ本体から上蓋を開け、プルリングにより開口予定部を切除して開封し、注出筒から容器の内容物を注出した後、キャップ本体に上蓋を被せる際、インナーリング先端の掻き取り部が薄肉のためたわみ、被せ易くし、注出筒の側面に付着し残留した容器の内容物を、インナーリング先端の掻き取り部により掻き取り容器内に戻し、その掻き取り後に掻き取り部によりシールすることが出来る。
また、請求項2に係る発明の作用は、プルリングにより、開口予定部を注出筒と閉鎖中板との境界に設けた脆弱ラインのスコアに沿い切除して開封して、注出筒内に閉鎖中板を残さず、掻き取り部により掻き取った容器の内容物を、そのまま容器内に戻すことが出来る。
また、請求項に係る発明の作用は、一旦開封し容器の内容物を利用したあと、再度キャップ本体から上蓋を開閉して容器の内容物を利用する際、上蓋のインナーリング内に残留した内容物は、インナーリングのガイド部とキャップ本体の注出筒における内容物受け部とが相俟って、インナーリング及び注出筒外に出ることがない。
さらに、請求項4にかかる発明の作用は、プルリングにより脆弱ラインに囲われた開口予定部を切除する際、閉鎖中板がヒンジ側に下り傾斜しているからその分切除し易く、且つヒンジ側の注出筒内にスペースが生じ、インナーリングのガイド部を収納することが出来る。
本発明請求項1に係るヒンジキャップによれば、一旦開封し容器の内容物を利用したあと、キャップ本体に上蓋をスムーズに被せ易く、上蓋を被せる際度毎に、注出筒の側面に残留した容器の内容物を掻き落として、内容物の粘度が高いものであっても、注出筒の注出スペースを塞がないようにすると共に、シールも出来る効果がある。
また、本発明請求項2に係る発明のヒンジキャップによれば、上記の効果に加えて、掻き取り部により掻き取った内容物を、閉鎖中板に邪魔されずにそのまま容器内に戻せる効果がある。
また、本発明請求項3に係る発明のヒンジキャップによれば、上記の効果に加えて、上蓋のインナーリング内に内容物が残留していても、上蓋の開閉時にインナーリング及び注出筒外に出ることがなく、周囲を内容物により汚すことがない効果がある。
また、本発明請求項4に係る発明のヒンジキャップによれば、上記の効果に加えて、プルリングにより開口予定部を切除し易く、且つ、インナーリングのガイド部を容易に収納出来る効果がある。
本発明の実施の形態を示すヒンジキャップの閉じた状態の縦断面図である。 容器の口部に図1のヒンジキャップを打栓し、上蓋をわずかに開いた状態の縦断面図である。 図1のヒンジキャップの完全に開いた状態の縦断面図である。 図1のヒンジキャップの完全に開いた状態の平面図である。 図1のヒンジキャップの利用状態を示す縦断面図である。 図1のヒンジキャップの利用状態を示す縦断面図である。 従来例を示す縦断面図である。 従来例を示す縦断面図である。 図8の一部拡大断面図である。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
図面において、1はヒンジキャップであり、このヒンジキャップ1は、キャップ本体10と上蓋20とをヒンジ30により開閉自在に連結したものである。
前記キャップ本体10は、天面11とその天面11の周縁から垂下し容器2の口部3に装着するスカート壁12とで構成され、その天面11上に注出筒13を形成すると共に、この注出筒13内に設けた閉鎖中板14に環状の脆弱ライン15にて囲った開口予定部16を形成し、且つこの開口予定部16の近傍で開口予定部16より内側の上面に支柱17を介してプルリング18を立設して、天面11の注出筒13より外側に前記上蓋20を閉栓固定する外側壁19を形成し、前記上蓋20は、天板21とこの天板21の周縁から垂下する側壁22とで構成され、天板21の内面から垂下し前記注出筒13の内周面に当接してシールするインナーリング23を形成し、且つ前記ヒンジ30の反対側の側壁22外面から外方に突出する鍔部24を設けてなるものである。
前記上蓋20のインナーリング23の先端部に薄肉で下方に向かって外方に延びる掻き取り部25を設け、この掻き取り部25の外面が前記注出筒13の内周面に密着することにより、前記脆弱ライン15の破断後の前記容器2内の密封を保持することができ、前記プルリング18により開口予定部16を切除して開封し、注出筒13から容器2内の内容物4を注出した後、キャップ本体10に上蓋20を被せる際、インナーリング23先端の掻き取り部25により、注出筒13の内側面に付着し残留した容器2の内容物4を掻き落とせるようにしたものである。
なお、キャップ本体10に上蓋20を被せる際、注出筒13の上部の内側面にはインナーリング23先端の掻き取り部25が摺接しない範囲が生じ、この範囲に残留した内容物4は十分に掻き落とされない畏れがある。この不具合を回避するためには、前記注出筒13の内周面を実質的に垂直に形成することが好ましい。
注出筒13の内側面が垂直とすることで、注出筒13の内側面に付着し残留した内容物4は自重で流下する可能性が高まり、かつ、上蓋20を被せる際にインナーリング23先端との摺接の開始高さを注出筒13のより上端側からとすることができ、内容物4が自重で流下する効果と相まって、注出筒の上部の内周面に内容物が残留することを有効に回避できる。
前記ヒンジキャップ1を冠する容器2は、その口部3に、キャップ本体10を打栓あるいは螺着などにより、装着できるものであれば特に限定がなく、どのようなタイプ、材質でも良い。この実施例1の容器2では、キャップ本体10の天面11の下面に内筒5を前記スカート壁12と同心円状に設けて、これらスカート壁12と内筒5との間に形成された装着部6を容器2の口部3にあてがい、打栓することにより、容器2にヒンジキャップ1を冠している。このヒンジキャップ1は、液味噌などの粘性の高い内容物を頻繁に小出しするものに使用し、上蓋20による開閉が比較的多く行われ、且つ、キャップ本体10の注出筒13の内側面に付着し残留しやすい場合に使用することを想定している。
前記キャップ本体10は、上述のとおり、その天面11の下面に内筒5をスカート壁12と同心円状に設けて形成した装着部6を、容器2の口部3にあてがい打栓することにより、液密になる。更に、既述のとおり、キャップ本体10に上蓋20がヒンジ30を介して開閉連結されているから、上蓋20はヒンジ30を中心として回動出来ることになる。そして、前記注出筒13より外側の天面11上には、前述のとおり、前記外側壁19が設けられているから、仮に注出筒13から液だれがあっても、外側壁19から直ちに外部にこぼれ出ないようになっている。
キャップ本体10における前記脆弱ライン15は、上方側からスコア15aを形成してあり、且つ注出筒13と前記閉鎖中板14との境界に設けてあるため、前記プルリング18により、前記開口予定部16をこの脆弱ライン15のスコア15aに沿い切除して開封すれば、注出筒13内に閉鎖中板14を全く残さず、前記掻き取り部25により掻き取った内容物4を、そのままスムーズに容器2内に戻すことが出来る。
また、キャップ本体10の注出筒13内に設けた閉鎖中板14は、前記ヒンジ30側に下り傾斜させてあり、プルリング18により開口予定部16を切除し易くすると共に、前記インナーリング23の後述するガイド部26を収納し易くしている。したがって、閉鎖中板14がヒンジ30側に下り傾斜しているから、閉鎖中板14に付けられた脆弱ライン15も下り傾斜となり、その分脆弱ライン15のスコア15aが裂け易くなり、開口予定部16を切除し易く、その上、ヒンジ30側の注出筒13内にスペースが生じ、インナーリング23のガイド部26を収納出来るようになる。
前記上蓋20は、既に述べたように、天板21下に外側から内側にかけて順次、側壁22、インナーリング23が垂下形成され、側壁22の一端がヒンジ30によって開閉自在に連結され、側壁22の他端には鍔部24が設けられて、上蓋20の開閉を容易にしている。さらに、側壁22の内周面にはリング状溝22aが設けられ、キャップ本体10の外側壁19との協同により、開封後の上蓋20の外れを防ぐと共にゴミなどの侵入を防いでいる。
また、上蓋20のインナーリング23におけるヒンジ30側の掻き取り部25下に内容物4のガイド部26を設け、且つキャップ本体10の注出筒13におけるヒンジ30側には、ガイド部26からの内容物4を受け入れる内容物受け部27を設けている。したがって、一旦開封し容器2の内容物4を利用したあと、再度キャップ本体10から上蓋20を開閉して容器2の内容物4を利用する際、上蓋20のインナーリング23内に残留した内容物4は、インナーリング23のガイド部26とキャップ本体10の注出筒13における内容物受け部27とが相俟って、インナーリング23及び注出筒13から外部に出ることがない。
次に、上記構成になるヒンジキャップ1の利用方法について説明する。
まず、キャップ本体10に上蓋20を嵌めて、図1に示す閉じた状態のヒンジキャップ1にし、容器2内に液状味噌などの内容物4を充填したあと、容器2の口部3にヒンジキャップ1を装着、すなわち、容器2の口部3にヒンジキャップ1をあてがい打栓して、容器2内を密封する(図2参照)。その後、必要に応じてヒンジキャップ1付き容器2を包装して最終製品とする。
使用にあたっては、上蓋20の鍔部24に手指を掛けて上蓋20を押し上げれば、上蓋20を開けることができ、キャップ本体10の注出筒13から上蓋20のインナーリング23を外すことになり、そのあと、プルリング18により開口予定部16を脆弱ライン15のスコア15aに沿って切除して開封する。
そして、容器2内の液状味噌などの内容物4を必要量だけ、注出筒13から別の容器などに注出することが出来る。その内容物4を注出し終わった後、キャップ本体10に上蓋20を被せることになるが、インナーリング23先端の掻き取り部25が薄肉のため、容易にたわみ被せ易く、しかも注出筒13の内側面に付着し残留した内容物4を、インナーリング23先端の掻き取り部25により掻き取ることが出来る。一方、掻き取られた内容物4は、注出筒13内の閉鎖中板14が完全に除去されているから、スムーズに容器2内に戻されることになる。その掻き取り後に、この掻き取り部25により注出筒13はシールされ、容器2内の内容物4が漏れないように密封される。以後、容器2内の内容物4を使い切るまで、上記した同じ動作を繰り返すことになる(図5参照)。
なお、容器2内の内容物4を使い切るまでの過程で、内容物4の沈殿などを防止するため容器を振ったり、あるいは横倒しになったりして、上蓋20のインナーリング23内に内容物4が付着残留する現象が生じることになる。そして、キャップ本体10から上蓋20を開ける際、その外力により、インナーリング23内に付着残留している内容物4がヒンジ30側の注出筒13に垂れ落ちるが、掻き取り部25先端のガイド部26にガイドされ、内容物受け部27に内容物4が垂れ落ち、且つ、キャップ本体10に上蓋20を被せる際、掻き取り部25及びガイド部26の協同により、内容物受け部27に垂れ落ちた内容物4を掻き取り、容器2内に戻す(図6参照)。したがって、注出筒13及びインナーリング23の外部を内容物4により汚すことがないことになる。
以上、本発明の実施例1を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更は、適宜可能であることが理解されるべきである。
本発明のヒンジキャップは、一旦開封し容器の内容物を利用したあと、キャップ本体に上蓋を被せる毎に、注出筒の側面に残留した容器の内容物を掻き落として、内容物の粘度が高くても、注出筒を塞がないようにすると共に、シールも確実にしたいような場合に、その利用可能性が極めて高くなる。
1 ヒンジキャップ
2、54 容器
3、55 口部
4 内容物
10、50 キャップ本体
11 天面
12 スカート壁
13、56 注出筒
14 閉鎖中板
15 脆弱ライン
15a スコア
16 開口予定部
17 支柱
18 プルリング
19 外側壁
20、51 上蓋
21 天板
22 側壁
22a リング状溝
23、57 インナーリング
24 鍔部
25 掻き取り部
26 ガイド部
27 内容物受け部
30、52 ヒンジ
53 中栓
53a 先端部
56a 内周面
58 膨出環
59 リブ

Claims (4)

  1. キャップ本体と上蓋とをヒンジにより開閉自在に連結したものであり、
    前記キャップ本体は、天面と該天面の周縁から垂下し容器の口部に装着するスカート壁とで構成され、前記天面上に注出筒を形成すると共に、該注出筒内に設けた閉鎖中板に環状の脆弱ラインにて囲った開口予定部を形成し、且つ該開口予定部の近傍で該開口予定部
    より内側の上面に支柱を介してプルリングを立設して、前記天面の前記注出筒より外側に前記上蓋を閉栓固定する外側壁を形成し、
    前記上蓋は、天板と該天板の周縁から垂下する側壁とで構成され、前記天板の内面から垂下し前記注出筒の内周面に当接してシールするインナーリングを形成し、且つ前記ヒンジの反対側の前記側壁外面から外方に突出する鍔部を設けてなるヒンジキャップにおいて、
    前記上蓋のインナーリングの先端部に薄肉で下方に向かって外方に延びる掻き取り部を設け、該掻き取り部の外面が前記注出筒の内周面に密着することにより、前記脆弱ラインの破断後の容器内の密封を保持することができ、前記プルリングにより前記開口予定部を切除して開封し、前記注出筒から前記容器内の内容物を注出した後、前記キャップ本体に前記上蓋を被せる際、前記インナーリング先端の前記掻き取り部により、前記注出筒の側面に残留した容器内容物を掻き落とせるようにしたことを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 前記キャップ本体における脆弱ラインは、上方側からスコアを形成することにより設け、且つ前記注出筒と前記閉鎖中板との境界に設けた請求項1記載のヒンジキャップ。
  3. 前記上蓋のインナーリングにおける前記ヒンジ側の掻き取り部下に内容物のガイド部を設け、且つ前記キャップ本体の注出筒における前記ヒンジ側には、前記ガイド部からの内容物を受け入れる内容物受け部を設けた請求項1または2記載のヒンジキャップ。
  4. 前記キャップ本体の注出筒内に設けた閉鎖中板は、前記ヒンジ側に下り傾斜させて、前記プルリングにより前記開口予定部を切除し易くすると共に、前記インナーリングのガイド部を収納し易くした請求項1乃至3のいずれか1項に記載のヒンジキャップ。
JP2012155905A 2012-07-11 2012-07-11 ヒンジキャップ Active JP6045060B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012155905A JP6045060B2 (ja) 2012-07-11 2012-07-11 ヒンジキャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012155905A JP6045060B2 (ja) 2012-07-11 2012-07-11 ヒンジキャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014015250A true JP2014015250A (ja) 2014-01-30
JP6045060B2 JP6045060B2 (ja) 2016-12-14

Family

ID=50110317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012155905A Active JP6045060B2 (ja) 2012-07-11 2012-07-11 ヒンジキャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6045060B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015209248A (ja) * 2014-04-30 2015-11-24 株式会社吉野工業所 キャップ
JPWO2016129326A1 (ja) * 2015-02-09 2017-04-27 隆太郎 渡邉 包装用容器
KR200486246Y1 (ko) * 2017-01-09 2018-04-19 씨제이제일제당 (주) 분말식품 용기용 캡
CN109941597A (zh) * 2019-04-19 2019-06-28 赵益 一种多功能组合式瓶盖

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0535705U (ja) * 1991-03-29 1993-05-14 株式会社吉野工業所 開閉キヤツプ付き容器
JP2004352278A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Toto Seikei Kk 注出口体
JP2010285202A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Japan Crown Cork Co Ltd 液跳ね防止キャップ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0535705U (ja) * 1991-03-29 1993-05-14 株式会社吉野工業所 開閉キヤツプ付き容器
JP2004352278A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Toto Seikei Kk 注出口体
JP2010285202A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Japan Crown Cork Co Ltd 液跳ね防止キャップ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015209248A (ja) * 2014-04-30 2015-11-24 株式会社吉野工業所 キャップ
JPWO2016129326A1 (ja) * 2015-02-09 2017-04-27 隆太郎 渡邉 包装用容器
KR200486246Y1 (ko) * 2017-01-09 2018-04-19 씨제이제일제당 (주) 분말식품 용기용 캡
WO2018128496A1 (ko) * 2017-01-09 2018-07-12 씨제이제일제당(주) 분말식품 용기용 캡
CN109941597A (zh) * 2019-04-19 2019-06-28 赵益 一种多功能组合式瓶盖

Also Published As

Publication number Publication date
JP6045060B2 (ja) 2016-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5213738B2 (ja) ヒンジキャップ
JP6045060B2 (ja) ヒンジキャップ
JP4848834B2 (ja) 液だれ防止注出キャップ
JP5813580B2 (ja) 二重容器
JP5182811B2 (ja) 蓋付き容器
JP2018002225A (ja) 抜栓キャップ
JP5522691B2 (ja) 注出蓋
JP6533383B2 (ja) ヒンジキャップ
JP5437201B2 (ja) 注出容器
JP7264585B2 (ja) キャップ付き容器
JP6995446B2 (ja) キャップ
JP2018122896A (ja) キャップ付き容器
JP6192571B2 (ja) 注出キャップ
JP5579405B2 (ja) ヒンジキャップ
JP2012051589A (ja) 抜栓式キャップ
JP4878879B2 (ja) ヒンジキャップ
JPH08156957A (ja) キャップ
JP7387229B2 (ja) ヒンジキャップ
JP2019038607A (ja) キャップ
JP2005206222A (ja) プルリング付きキャップ
JP6061705B2 (ja) ヒンジキャップ
JP5855521B2 (ja) 注出栓
JP5912225B2 (ja) 高粘度状物充填用キャップ
JP5557497B2 (ja) ヒンジキャップ
JP3587698B2 (ja) 液体容器用キャップユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20150611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160617

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6045060

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150