JP6533383B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
しかし、この上蓋内の液切片では、上蓋の裏面に付着した液体は、液切片を伝って容器内に戻ることができるが、粘度の高いドレッシングなどの内容物は、容器内に戻りきれず、キャップの汚れを防止するには、未だ満足できるものではなかった。
しかしながら、この上蓋の天面部外面に設ける係止部は、上蓋を開けたときに紙容器の上面に形成されている突出壁(トップシール部)に係合するものであって、容器の振とうに伴う内容物による汚れを防止するために設けられたものではない。むしろ、天面の端から端まで係止部が形成されることで、本願シーリングに該当する部分が削られ、結果、本願案内筒のしなりが弱くなり、密封性が低下する。さらに、紙容器に収容される内容物は、単純な液状であり、ドレッシングのような油成分を含む相分離する内容物等を収容するために使用されるものではなく、内容物の注出に先立って、容器を振とうする操作は行われない。
前記キャップ本体の頂板部の上面には、前記開口予定部を取り囲むようにして案内筒が設けられており、
前記上蓋は、天板部と、該天板部の周縁から降下したスカート壁とを含み、
前記上蓋の天板部内面には、該上蓋を閉じたときに前記案内筒の内面に密着するシールリングが形成されていると共に、該上蓋を閉じた状態で前記キャップ本体側に突出した形状を有する非反転性突部が該シールリングで取り囲まれるように該天板部内面に形成されており、
前記非反転性突部は、前記上蓋を閉じた状態において、キャップ本体の中心軸線に対して、非対称の三角形状側断面を有しており、該三角形状側断面における下方頂部が前記上蓋とキャップ本体とのヒンジ連結部とは反対側に位置していることを特徴するヒンジキャップが提供される。
(1)前記非反転性突部の突出長さLは、前記シールリングの長さHの20〜120%であること、
(2)前記シールリングと前記非反転性突部とにより囲まれた上蓋内空間の容積は、該非反転性突部が形成されていないと仮定したときに該シールリングにより囲まれた上蓋内仮想空間の容積の10〜90%の範囲にあること、
が好適であり、
(3)本発明のヒンジキャップを装着した容器入り液状調味料、
で特に効果が期待できる。
このことから理解されるように、本発明では、キャップ本体の頂板部に形成されている開口予定部が引き裂さかれて開口が形成された状態で、容器を激しく振とうした場合においても、内容物が上蓋内空間に移動する量は少量に抑制されている。この結果、上蓋を開いた際に、上蓋内から落下する内容物の量は少なくなり、例えばキャップ本体と上蓋とを連結しているヒンジバンドに落下して付着してしまう内容物の量も有効に抑制され、この後、容器を傾けて内容物を注出させた場合においても、ヒンジバンド等に付着した内容物が流れてキャップ本体の外面や容器の外面を汚してしまうという不都合や、さらに、注出された内容物を供給しようとする箇所以外に、内容物が流れ落ちて汚してしまうという不都合も有効に防止される。
本発明のヒンジキャップを示す図1乃至図4を参照して、ヒンジキャップ1は、キャップ本体3と、キャップ本体3にヒンジバンド4によりヒンジ連結された上蓋5とを有しており、キャップ本体3は、頂板部7と、頂板部7の周縁部から垂下している筒状側壁9とを有している。
また、上記の筒状側壁9の下端内面にはアンダーカット9aが形成されており、インナーリング11と筒状側壁9との間に嵌め込まれた容器口部70の外面と該アンダーカット9aとが係合し、これにより、キャップ本体3は、容器口部70に固定されている。
尚、図1から理解されるように、頂板部7の中央部分は、容器側に降下した傾斜面となっており、この傾斜面に、上述したスコア17が設けられ、開口予定部23が形成されている。このような傾斜面に形成されている開口予定部23の最も降下した部分に、プルリング21を支える支柱19が形成されており、これにより、プルリング21の突出長さを低くし、このヒンジキャップ1をコンパクトにし得るようになっている。
また、頂板部7の上面側の案内筒25の外側となる部分には、上蓋5を係合するための周状突起27が形成されている。
このスカート壁31の下端(図1及び2において上端)に、キャップ本体1の筒状側壁9の上端に連なるヒンジバンド4が連結されており、これにより、上蓋5は、キャップ本体1の頂板部7を覆うように開閉可能となっている。
即ち、上蓋5を閉じたとき、開封用タブ37の下面に設けられている係合突起39がキャップ本体3の頂板部7の周状突起27と係合し、さらに、突片35がキャップ本体3の筒状側壁9の切欠き部13に収容されることにより、上蓋5の閉じた状態が安定的に維持されると同時に、筒状側壁9の外面と上蓋5のスカート壁31の外面とが面一となり、その外観が滑らかなものとなる。
この非反転性突部41は、例えば容器内に内容物を加熱充填し、密封する際などにみられる圧力上昇によって反転するようなものではなく、その肉厚がほぼ均一であり、0.8〜1.6mm程度の厚みがあるため、その形状が安定に保持されるものであり、このような非反転性突部41を設けることにより、容器の内部に収容された内容物による汚れを有効に防止することが可能となる。また、前記非反転性突部41は、シールリング33の内側に形成しており、シールリング33と案内筒25の内面によりヒンジキャップ1の密封性を確実に確保できる。
また、ドレッシングのように相分離してしまう内容物が容器に収容されている場合、開口Aを形成した後、容器を傾けての内容物の注出に先立って、上蓋5を閉じ、この状態で容器を振とうすることにより、内容物を均一にすることが必要となる。
尚、図6のヒンジキャップ100は、非反転性突部41が設けられていないことを除けば、前述した本発明のヒンジキャップ1と全く同じ構造を有している。
この非反転性突部41は大きいほど上蓋5内に入る内容物の量を減少させ、内容物200の垂れ落ちを抑制する上で好ましいが、基本的には、シールリング33の可撓性が損なわれず、案内筒25との密着性が安定的に維持されるように、非反転性突部41とシールリング33とは完全に区画された形態で形成するのがよい。
また、非反転性突部41を三角形状にすることにより、非反転性突部41に下方頂部が形成され、上蓋5に付着した内容物200が下方頂部に向かって流れて容器内に戻り、上蓋5内に残存する内容物200をより減少させることができる。
また、シール性や外観等を考慮して、この非反転性突部41とシールリング33とにより囲まれた上蓋5内空間の容積は、非反転性突部41が形成されていないと仮定したときにシールリング33により囲まれた上蓋5内仮想空間の容積、具体的には、シールリング33の径の内側面積をdとしたとき、d×Hで表される容積の10〜90%の範囲にあることがより好適である。また、仮想空間の容積は、少ないほど効果があるが、成形の安定性から20%以上、効果がよりでることから80%以下がより好ましい。
3:キャップ本体
4:ヒンジバンド
5:上蓋
7:頂板部
9:筒状側壁
23:開口予定部
25:案内筒
29:天板部
31:スカート壁
33:シールリング
41:非反転性突部
70:容器口部
Claims (4)
- プルリングを引っ張っての引き裂きにより開口となる開口予定部を有する頂板部と該頂板部の周縁から降下しており且つ容器口部に装着される筒状側壁とを有するキャップ本体、及び、該キャップ本体の筒状側壁にヒンジ連結された開閉自在の上蓋からなるヒンジキャップにおいて、
前記キャップ本体の頂板部の上面には、前記開口予定部を取り囲むようにして案内筒が設けられており、
前記上蓋は、天板部と、該天板部の周縁から降下したスカート壁とを含み、
前記上蓋の天板部内面には、該上蓋を閉じたときに前記案内筒の内面に密着するシールリングが形成されていると共に、該上蓋を閉じた状態で前記キャップ本体側に突出した形状を有する非反転性突部が該シールリングで取り囲まれるように該天板部内面に形成されており、
前記非反転性突部は、前記上蓋を閉じた状態において、キャップ本体の中心軸線に対して、非対称の三角形状側断面を有しており、該三角形状側断面における下方頂部が前記上蓋とキャップ本体とのヒンジ連結部とは反対側に位置していることを特徴するヒンジキャップ。 - 前記非反転性突部の突出長さLは、前記シールリングの長さHの20〜120%である請求項1に記載のヒンジキャップ。
- 前記シールリングと前記非反転性突部とにより囲まれた上蓋内空間の容積は、該非反転性突部が形成されていないと仮定したときに該シールリングにより囲まれた上蓋内仮想空間の容積の10〜90%の範囲にある請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
- 請求項1〜3の何れかに記載のヒンジキャップを装着した容器入り液状調味料。
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