JP6533383B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、ドレッシングなどの液状の内容物を注出する容器口部に装着されるヒンジキャップに関するものである。
従来、ドレッシング等の内容物が収容された容器口部には、開閉キャップとして、片手で上蓋を上げ、容易に内容物を注出できる利便性からヒンジキャップが装着されている。
このようなヒンジキャップは、容器口部に装着されるキャップ本体と、該キャップ本体にヒンジ連結された上蓋とからなるものであり、キャップ本体は、開口予定部を有する頂板部と頂板部周縁から降下した筒状側壁とを有しており、この筒状側壁の内部に容器口部が装着され、且つ該筒状側壁の上端部分に、上蓋が開閉自在にヒンジ連結された構造となっている。また、このキャップ本体の頂板部の開口予定部は、引き裂き可能なスコア(薄肉ライン)で区画されており、頂板部の上面には、この開口予定部を取り囲むようにして案内筒が立設されており、さらに、開口予定部内には、上端に引っ張りリングを有する支柱が設けられている。
そして、ヒンジキャップは、上蓋を開放した後、上記の引っ張りリングを指で引っ張り上げることにより、開口予定部を区画しているスコアを引き裂いて内容物を注出するための開口を形成して、容器内に収容された内容物の注出が行われる。
また、ドレッシングのような油成分、固形成分等を含んでいる液状調味料は、静置しておくと相分離を生じてしまう。そのため、液状調味料のような内容物を容器から注出する際には、前記スコアを引き裂いて開口予定部を開口した後、上蓋を閉じた状態で容器を振とうし、内容物を撹拌して均一な状態とした後に、上蓋を開放して内容物の注出が行われる。
しかし、ヒンジキャップは、内容物を注出する際に、容器内に収容された内容物を均一にするため、容器を振とうし、上蓋を開けると、上蓋に付着した内容物がキャップ本体の案内筒の外側、特に、キャップ本体と上蓋を連結しているヒンジバンドに落下して付着してしまい、キャップ本体や容器或いは内容物を供給する部分の周囲を汚してしまうという問題があった。
このような問題に対して、ヒンジキャップには、振とうした際の内容物による汚れを防止するための手段として、例えば、蓋体(上蓋)内の中央部近傍に液切片を複数枚垂設し、上蓋の裏面に付着する液体の量を少なくすることが提案されている(特許文献1)。
しかし、この上蓋内の液切片では、上蓋の裏面に付着した液体は、液切片を伝って容器内に戻ることができるが、粘度の高いドレッシングなどの内容物は、容器内に戻りきれず、キャップの汚れを防止するには、未だ満足できるものではなかった。
一方、特許文献2の図5、図6には、内方に若干凹んだ凹部を有する上蓋を備えるヒンジキャップが開示されている。しかし、このヒンジキャップでは、内容物の加熱充填による内圧上昇により上蓋が開く不都合を防止するために上蓋に凹部を形成したものであり、上記のような容器の振とうに伴う内容物による汚れを防止するために凹部を設けたものではない。即ち、この上蓋に設けられている凹部は、内圧上昇によって容易に反転するものであり、このような凹部の形成では、容器の振とうに伴う内容物による汚れを防止することはできない。
また、特許文献3には、紙容器の上部の傾斜面に形成した開口部に装着され、注出口本体にヒンジ連結された上蓋(ヒンジキャップ)の天面部外面に係止部(切欠き)を設けることが提案されている。
しかしながら、この上蓋の天面部外面に設ける係止部は、上蓋を開けたときに紙容器の上面に形成されている突出壁(トップシール部)に係合するものであって、容器の振とうに伴う内容物による汚れを防止するために設けられたものではない。むしろ、天面の端から端まで係止部が形成されることで、本願シーリングに該当する部分が削られ、結果、本願案内筒のしなりが弱くなり、密封性が低下する。さらに、紙容器に収容される内容物は、単純な液状であり、ドレッシングのような油成分を含む相分離する内容物等を収容するために使用されるものではなく、内容物の注出に先立って、容器を振とうする操作は行われない。
特開2005−212836号 特開2014−80237号 特開2005−29234号
従って、本発明の目的は、容器口部に装着されるキャップ本体と、該キャップ本体にヒンジ連結されている上蓋とからなるヒンジキャップであって、容器を振とうして内容物を注出する場合に、内容物による汚れ、特にキャップ本体とヒンジ連結部分への内容物の付着が有効に防止されたヒンジキャップを提供することにある。
本発明によれば、プルリングを引っ張っての引き裂きにより開口となる開口予定部を有する頂板部と該頂板部の周縁から降下しており且つ容器口部に装着される筒状側壁とを有するキャップ本体、及び、該キャップ本体の筒状側壁にヒンジ連結された開閉自在の上蓋からなるヒンジキャップにおいて、
前記キャップ本体の頂板部の上面には、前記開口予定部を取り囲むようにして案内筒が設けられており、
前記上蓋は、天板部と、該天板部の周縁から降下したスカート壁とを含み、
前記上蓋の天板部内面には、該上蓋を閉じたときに前記案内筒の内面に密着するシールリングが形成されていると共に、該上蓋を閉じた状態で前記キャップ本体側に突出した形状を有する非反転性突部が該シールリングで取り囲まれるように該天板部内面に形成されており、
前記非反転性突部は、前記上蓋を閉じた状態において、キャップ本体の中心軸線に対して、非対称の三角形状側断面を有しており、該三角形状側断面における下方頂部が前記上蓋とキャップ本体とのヒンジ連結部とは反対側に位置していることを特徴するヒンジキャップが提供される。
本発明のヒンジキャップにおいては、
(1)前記非反転性突部の突出長さLは、前記シールリングの長さHの20〜120%であること、
(2)前記シールリングと前記非反転性突部とにより囲まれた上蓋内空間の容積は、該非反転性突部が形成されていないと仮定したときに該シールリングにより囲まれた上蓋内仮想空間の容積の10〜90%の範囲にあること、
が好適であり、
(3)本発明のヒンジキャップを装着した容器入り液状調味料、
で特に効果が期待できる。
本発明のヒンジキャップでは、キャップ本体にヒンジ連結された上蓋の天板部内面に、非反転性突部が形成されている。そして、この突部は非反転性であるため、上蓋内容積が、このような突部が形成されていない場合に比して小さくなっており、内容物が収容されている容器を激しく浸透した場合においても、この突部が反転してしまうことはなく、その小さな容積は安定的に維持される。
このことから理解されるように、本発明では、キャップ本体の頂板部に形成されている開口予定部が引き裂さかれて開口が形成された状態で、容器を激しく振とうした場合においても、内容物が上蓋内空間に移動する量は少量に抑制されている。この結果、上蓋を開いた際に、上蓋内から落下する内容物の量は少なくなり、例えばキャップ本体と上蓋とを連結しているヒンジバンドに落下して付着してしまう内容物の量も有効に抑制され、この後、容器を傾けて内容物を注出させた場合においても、ヒンジバンド等に付着した内容物が流れてキャップ本体の外面や容器の外面を汚してしまうという不都合や、さらに、注出された内容物を供給しようとする箇所以外に、内容物が流れ落ちて汚してしまうという不都合も有効に防止される。
このように、本発明のヒンジキャップは、容器を振とうした後に内容物を注出した場合における内容物による汚れを有効に防止できるため、このヒンジキャップは、ドレッシング等の液状調味料、具体的には静置しておくと層分離を生じてしまう分離液状調味料や、固形物を含む液状調味料が収容された容器のキャップとして好適に使用される。
上蓋が開放されている状態での本発明のヒンジキャップの側断面図。 図1のヒンジキャップの側面図。 図1のヒンジキャップの上面図。 図1のヒンジキャップの底面図。 図1のヒンジキャップにおける上蓋の閉じた状態を示す側断面図。 上蓋の天板部に突出部が形成されていないヒンジキャップについて、容器を振とうさせた後の内容物の挙動を説明するための図。 上蓋の天板部に突出部が形成されている本発明のヒンジキャップについて、容器を振とうさせた後の内容物の挙動を説明するための図。 本発明のヒンジキャップにおける上蓋の他の形態を示す側断面図。
本発明のヒンジキャップを、添付図面に示す具体例に基づいて説明する。
本発明のヒンジキャップを示す図1乃至図4を参照して、ヒンジキャップ1は、キャップ本体3と、キャップ本体3にヒンジバンド4によりヒンジ連結された上蓋5とを有しており、キャップ本体3は、頂板部7と、頂板部7の周縁部から垂下している筒状側壁9とを有している。
頂板部7の内面には、筒状側壁9とは間隔を置いて下方に延びているインナーリング11が形成されている。即ち、このインナーリング11と筒状側壁9との間の空間に容器口部70が嵌め込まれることにより、キャップ本体1は、容器口部70に装着される(図1参照)。
また、上記の筒状側壁9の下端内面にはアンダーカット9aが形成されており、インナーリング11と筒状側壁9との間に嵌め込まれた容器口部70の外面と該アンダーカット9aとが係合し、これにより、キャップ本体3は、容器口部70に固定されている。
さらに、筒状側壁9の上端部には、上蓋5に連なるヒンジバンド4が連結されており、この筒状側壁9の外面の上部には、ヒンジバンド4とは反対側となる位置に、上蓋5の先端部分を受ける切欠き部13が形成されており、この切欠き部13の下側に上蓋5の開封を容易に行うための凹部15が形成されている。
また、頂板部7には、内容物を注出する開口を形成するためのスコア17(引き裂き用薄肉ライン)が無端状に形成されており、スコア17で囲まれる領域において、頂板部7の上面側には、支柱19が立設され、この支柱19の上端に、スコア破断用のプルリング21が設けられている。即ち、このプルリング21を引っ張ることにより、スコア17が破断し、内容物を注出するための開口が頂板部7に形成されるようになっている。従って、このスコア17で囲まれている領域が内容物を注出する開口予定部23となる。
尚、図1から理解されるように、頂板部7の中央部分は、容器側に降下した傾斜面となっており、この傾斜面に、上述したスコア17が設けられ、開口予定部23が形成されている。このような傾斜面に形成されている開口予定部23の最も降下した部分に、プルリング21を支える支柱19が形成されており、これにより、プルリング21の突出長さを低くし、このヒンジキャップ1をコンパクトにし得るようになっている。
さらに、傾斜する頂板部7の上面側の周縁部には、前述したスコア17(開口予定部23)を取り囲むようにして、内容物を注出するときの案内となる案内筒25が形成されており、開口を介して注出された内容物は、この案内筒25の内面を通って外部に注出される。この案内筒25の上端は、ラッパ状に広がって内容物の注出をスムーズに行えるようになっており、また、図1、図2に示されているように、ヒンジバンド4が連結されている側において、案内筒25の背が低く形成され、上蓋5を閉じるときに上蓋5の旋回を阻害しないように構成されている。
また、頂板部7の上面側の案内筒25の外側となる部分には、上蓋5を係合するための周状突起27が形成されている。
上蓋5は、天板部29と、天板部29の周縁から延びているスカート壁31とを有している。
このスカート壁31の下端(図1及び2において上端)に、キャップ本体1の筒状側壁9の上端に連なるヒンジバンド4が連結されており、これにより、上蓋5は、キャップ本体1の頂板部7を覆うように開閉可能となっている。
天板部29の内面には、シールリング33が形成されており、上蓋5を閉じたとき、このシールリング33が案内筒25の内面に密着し、これにより、スコア17を引き裂き、開口予定部23に開口を形成した時の密封性が確保される。
スカート壁31の下端(上蓋25が開放状態にある図1及び図2においては上端)には、ヒンジバンド4とは反対側となる位置に、降下した突片35が形成されており、この突片35の上方に、スカート壁31から外方に延びている開封用タブ37が形成されており、この開封用タブ37の下面に係合突起39が設けられている。
即ち、上蓋5を閉じたとき、開封用タブ37の下面に設けられている係合突起39がキャップ本体3の頂板部7の周状突起27と係合し、さらに、突片35がキャップ本体3の筒状側壁9の切欠き部13に収容されることにより、上蓋5の閉じた状態が安定的に維持されると同時に、筒状側壁9の外面と上蓋5のスカート壁31の外面とが面一となり、その外観が滑らかなものとなる。
さらに、閉じられた上蓋5は、開封タブ37を指で押し上げることにより、上蓋5を旋回して開封することができるが、閉じられた上蓋5の開封用タブ37の下側部分の筒状側壁9には凹部15が形成されているため、この開封用タブ37の指での押し上げ操作を容易に行うことができる。
前述した図1〜図4と共に図5を参照して、本発明のヒンジキャップ1では、上蓋5の天板部29の内面に、非反転性突部41が設けられている。
この非反転性突部41は、例えば容器内に内容物を加熱充填し、密封する際などにみられる圧力上昇によって反転するようなものではなく、その肉厚がほぼ均一であり、0.8〜1.6mm程度の厚みがあるため、その形状が安定に保持されるものであり、このような非反転性突部41を設けることにより、容器の内部に収容された内容物による汚れを有効に防止することが可能となる。また、前記非反転性突部41は、シールリング33の内側に形成しており、シールリング33と案内筒25の内面によりヒンジキャップ1の密封性を確実に確保できる。
このような本発明のヒンジキャップ1による非反転性突部41の機能を図6及び図7に基づいて説明する。
容器内の内容物を注出する場合には、先ず上蓋5を開け、次いで、プルリング21を引っ張り上げ、スコア17を引き裂いて開口予定部23に開口A(図6、図7参照)を形成し、容器を傾けて、この開口Aから案内筒25の内面を通して内容物が外部に注出される。
また、ドレッシングのように相分離してしまう内容物が容器に収容されている場合、開口Aを形成した後、容器を傾けての内容物の注出に先立って、上蓋5を閉じ、この状態で容器を振とうすることにより、内容物を均一にすることが必要となる。
図6を参照して、上記のような非反転性突部41が設けられていない従来公知のヒンジキャップ100では、上蓋5内の容積(特にシールリング33で囲まれる領域)が大きいため、振とう後の上蓋5内には、多量の内容物200が入り込み、残存した状態となっている(図6(a)参照)。
尚、図6のヒンジキャップ100は、非反転性突部41が設けられていないことを除けば、前述した本発明のヒンジキャップ1と全く同じ構造を有している。
上記のように、上蓋5内に多量の内容物200が残存している状態で上蓋5を開放すると(図6(b)参照)、一部の内容物200は落下して開口Aを通って容器内に戻るが、それでも上蓋5内には多量の内容物200が残存しており、ヒンジバンド4側に位置するシールリング33の先端から垂れて案内筒25より外側へ落下してしまう(垂れは200aで示されている)。そのため、ヒンジバンド4及びその周辺部が落下した内容物で汚れてしまう。この内容物は、さらにキャップ本体1の筒状側壁9の外面に流れ落ち、容器口部70の外面からさらに流れ落ちてしまい、容器ばかりか、容器の周辺部分も汚染してしまう。
一方、本発明の非反転性突部41が設けられているヒンジキャップ1では、上蓋5内の容積、特に振とうによって内容物が侵入するシールリング33で囲まれている部分の容積が低減されているため、図7(a)に示されているように、振とう後の上蓋5内に残存する内容物200の量は、当然、非反転性突部41が設けられていない場合に比して少なくなっている。よって、内容物200が残存している状態で上蓋5を開放すると(図7(b)参照)、一部の内容物200は落下して開口Aを通って容器内に戻ると同時に、上蓋5内に残存する内容物200の量も少なく、内容物200が垂れて落下することを有効に抑制し、ヒンジバンド4やその周辺部分の内容物200による汚れを有効に防止することができる。
また、図5に示すように、本発明のヒンジキャップ1において、上蓋5の天板部29に設けられる非反転性突出部41は、容器の振とうに際して内容物が侵入する部分に位置するものである。従って、上蓋5を閉じた状態で案内筒25の内面と密着するシールリング33で囲まれる領域に、非反転性突部41が配置される。
この非反転性突部41は大きいほど上蓋5内に入る内容物の量を減少させ、内容物200の垂れ落ちを抑制する上で好ましいが、基本的には、シールリング33の可撓性が損なわれず、案内筒25との密着性が安定的に維持されるように、非反転性突部41とシールリング33とは完全に区画された形態で形成するのがよい。
非反転性突部41の形態は、容器内の圧力増大などによる反転等の変形を確実に回避し、上蓋5に付着した内容物200を減少させるという観点から、三角形状の断面を有している。滑らかな弧状の断面で突部41が形成されている場合には、角形状の断面を有する突部41に比して、容器内の圧力上昇や容器の激しい振とうなどにより、この突部41が反転し易くなってしまう。そして、この突部41が反転してしまうと、当然、上蓋5内の容積が増大してしまうため、この容積低減により、内容物による汚れを防止するという機能は消失してしまう。
また、非反転性突部41を三角形状にすることにより、非反転性突部41に下方頂部が形成され、上蓋5に付着した内容物200が下方頂部に向かって流れて容器内に戻り、上蓋5内に残存する内容物200をより減少させることができる。
さらに、図5に示されているように、非反転性突部41は、キャップ本体1の中心軸線X−Xに対して、非対称の側断面を有しており、その頂部は、ヒンジバンド4とは反対側に位置している。非対称形状の方が、対称形状の側断面を有する場合に比して、より反転し難く、さらに上蓋5と非反転性突部41が形成する空間の一方は、狭いため内容物が残存しにくく、他方は広いため内容物が非反転性突部41の下方頂部へ向かって容器内へ戻り易いからである。
上述した非反転性突部41は、上蓋5内の容積を減少させるためのものであるから、先にも述べたように、ある程度の大きさを有するが、通常、その突出長さLは、シールリング33の長さHの20〜120%程度であることが望ましい。また、上蓋5内容積を減少させ、より効果を出すためにールリング33の長さHにより50%以上、キャップの成形の安定性から100%以下がより好ましい。
また、シール性や外観等を考慮して、この非反転性突部41とシールリング33とにより囲まれた上蓋5内空間の容積は、非反転性突部41が形成されていないと仮定したときにシールリング33により囲まれた上蓋5内仮想空間の容積、具体的には、シールリング33の径の内側面積をdとしたとき、d×Hで表される容積の10〜90%の範囲にあることがより好適である。また、仮想空間の容積は、少ないほど効果があるが、成形の安定性から20%以上、効果がよりでることから80%以下がより好ましい。
例えば、図8(a)には、非反転性突部41の突出長さLが、シールリング33の長さHの120%となっている本発明のヒンジキャップ1の例が示されている。また、図8(b)に示されている非反転性突部41の形態は、本発明の範囲外であるが、非反転性突部41の上蓋5内空間の容積が、上記仮想空間の容積(d×H)の90%となっている。
このような本発明のヒンジキャップ1において、上蓋5の天面29の外面には、一般的には、非反転性突部41に対応する凹部50が形成されていることが望ましい。このような凹部50を形成せず、フラットな面として印刷適性やラベル貼付性を高めることは可能であるが、この場合には、成形後の収縮等により、変形やひけによる外観不良などを生じるおそれがある。
上述した本発明のヒンジキャップ1は、各プラスチックを用いての射出成形等により容易に製造することができ、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂やポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂により成形される。
かかる本発明のヒンジキャップ1は、静置しておくと相分離してしまうような内容物(例えばドレッシングといった液状調味料など)が収容された容器のキャップとして、好適に使用される。
1:ヒンジキャップ
3:キャップ本体
4:ヒンジバンド
5:上蓋
7:頂板部
9:筒状側壁
23:開口予定部
25:案内筒
29:天板部
31:スカート壁
33:シールリング
41:非反転性突部
70:容器口部

Claims (4)

  1. プルリングを引っ張っての引き裂きにより開口となる開口予定部を有する頂板部と該頂板部の周縁から降下しており且つ容器口部に装着される筒状側壁とを有するキャップ本体、及び、該キャップ本体の筒状側壁にヒンジ連結された開閉自在の上蓋からなるヒンジキャップにおいて、
    前記キャップ本体の頂板部の上面には、前記開口予定部を取り囲むようにして案内筒が設けられており、
    前記上蓋は、天板部と、該天板部の周縁から降下したスカート壁とを含み、
    前記上蓋の天板部内面には、該上蓋を閉じたときに前記案内筒の内面に密着するシールリングが形成されていると共に、該上蓋を閉じた状態で前記キャップ本体側に突出した形状を有する非反転性突部が該シールリングで取り囲まれるように該天板部内面に形成されており、
    前記非反転性突部は、前記上蓋を閉じた状態において、キャップ本体の中心軸線に対して、非対称の三角形状側断面を有しており、該三角形状側断面における下方頂部が前記上蓋とキャップ本体とのヒンジ連結部とは反対側に位置していることを特徴するヒンジキャップ。
  2. 前記非反転性突部の突出長さLは、前記シールリングの長さHの20〜120%である請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 前記シールリングと前記非反転性突部とにより囲まれた上蓋内空間の容積は、該非反転性突部が形成されていないと仮定したときに該シールリングにより囲まれた上蓋内仮想空間の容積の10〜90%の範囲にある請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のヒンジキャップを装着した容器入り液状調味料。
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