JP7387229B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
このとき、内容液の種類や注ぎ方によって注出筒の外側に液がまわったり、液が垂れたりすることがあり、ヒンジキャップ内が汚れて不衛生になったり見映えが悪いという問題があった。
しかしながら、上蓋の密封リングの下端部は、隔壁に近接しているため、例えば、抜栓前に、容器を落下させてしまい、容器が倒立した状態で上蓋が着地した場合、その衝撃で上蓋の密封リングが押し込まれ、隔壁の薄肉弱化部の一部を破断させてしまうおそれがあった。
なお、以下の説明において、図1でみて、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
容器本体Dは、上部に口部1を有し、口部1の外周には、キャップ本体Aを装着するために、環状に突出する係合突条2が設けられている。
注出筒12は、内容液を案内するのに十分な範囲に設けられていればよく、本実施例では約260°程度の円弧範囲に設けられているが、200~280°の円弧範囲が好ましい。
図2に示すように、注出筒12の周方向の端部17,17の間を含むヒンジC側の隔壁5の上部には、後述する上蓋Bの密封リング32の最長先端部32bと密嵌するシール壁19を形成する肩部18が所定円弧範囲にわたって設けられている。
さらに、図2に示すように、隔壁5には、注出筒12の端部17,17間の肩部18から垂設されたシール壁19と、シール壁19の下端から薄肉弱化部13に向けて上り勾配で延設された最低上面5aとが形成され、肩部18と薄肉弱化部13との間には、最低上面5aから平面視で円弧状のストッパーリブ22が所定の円弧範囲にわたって立設されている。
外筒8の下端外周には、ヒンジCと反対側に設けられた破断不能な連結片24と、間隔をおいて複数配設された破断可能な弱化片25とを介して外周筒部11が連設されており、外周筒部11の上端にはヒンジCを介して上蓋Bが連設されている。
それぞれの液回収リブ33は、所定の断面高さを有してヒンジCと反対側の末端では互いに間隔を隔てて配置され、ヒンジC側に向かって互いの間隔を狭めつつ、それぞれの基部が集束している。
なお、本実施例では、液回収リブ33は、5本設けられているが、その本数は、内容液の表面張力や粘性などの性状によって適宜決定することができる。
また、液回収リブ33の具体的形状や高さ、肉厚、および延びる領域等についても同様に、適宜決定することができる。
さらに、側周壁31の内周には、比較的薄肉に形成された側周壁31の座屈を防止するために、上端から環状凹部35に達するように上下方向に補強リブ36が所定の間隔をあけて複数設けられている。
最長先端部32bは、図1に示すように、開栓前の閉蓋時、隔壁5の最低上面5aに近接するとともに、ストッパーリブ22の外周側に近接した状態におかれている。
さらに、密封リング32には、最長先端部32bを中心に所定の円弧範囲にわたり、内周側に突出する液だれ防止フラップ37が設けられている。
本実施例のヒンジキャップは、図1に示す閉蓋状態で容器本体Dの口部1に打栓して装着される。
打栓工程は、キャップ本体Aの内筒6と基壁7と外筒8との間に形成される環状溝部に容器本体Dの口部1を当てがい、上蓋Bの上から押圧力が加えられると、最初に、外筒8の嵌合突条10が、口部1の係合突条2を乗り越えて嵌合し、口部1は、前記環状溝部によって挟持され、ヒンジキャップが装着される。
ちなみに、従来のヒンジキャップでも、最長先端部32bの付近以外の密封リング32が押し込まれたとしても、隔壁5から密封リング32の先端部が離れているために、最長先端部32bより先に隔壁5に当接するおそれはない。
また、ストッパーリブ22は、隔壁5の最低上面5aの勾配により、最長先端部32bの当接に対して最長先端部32bが外方(シール壁19側)にずれる力が働き、最長先端部32bがストッパーリブ22を乗り越えるおそれがない。
その際に、図3に示す矢印のように、注出筒12の外側に漏れ出した液は、液回収路20に流下するが、液回収路20の底部は、ヒンジCと反対側からヒンジC側に向かって下り勾配の傾斜が設けられているので、容器の傾きを元に戻すとヒンジC側に向かって流下していく。
以上のようにしても、液回収路20に液が残留している場合は、容器本体Dを傾けても、液回収路20のヒンジCと反対側に設けられた液だれ防止フィン23に液が一時的に滞留して液だれを防ぎ、ヒンジキャップ周辺を汚すことはない。
まず、上蓋Bを開いて上方に引っ張ると、キャップ本体Aの外筒8と外周筒部11とを連結する弱化片25が破断して、外周筒部11のヒンジC側が外筒8から引き離され、さらに上蓋Bを引っ張り続けると、破断不能な連結片24に連結された部分からめくれあがるようにして外筒8を容器本体Dの口部1から簡単に外すことができる。
B 上蓋
C ヒンジ
D 容器本体
S 注出口
1 口部
2 係合突条
4 装着部
5 隔壁
5a 最低上面
6 内筒
7 基壁
8 外筒
9 蓋係合部
10 嵌合突条
11 外周筒部
12 注出筒
13 薄肉弱化部
14 除去部
15 支柱
16 プルリング
17 端部
18 肩部
19 シール壁
20 液回収路
20a 最高面
21 最低面
22 ストッパーリブ
23 液だれ防止フィン
24 連結片
25 弱化片
30 頂壁
31 側周壁
32 密封リング
32a 最短先端部
32b 最長先端部
33 液回収リブ
34 摘み部
35 環状凹部
36 補強リブ
36a 下面
37 液だれ防止フラップ
Claims (4)
- 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、ヒンジを介してキャップ本体に連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器本体の口部を密封する隔壁を備え、
隔壁は、破断可能な薄肉弱化部によって画成された注出口を開口する除去部と、注出口の周囲に、ヒンジと反対側を中心とする所定円弧範囲にわたって立設された注出筒と、ヒンジ側の注出筒の周方向の端部間を含む所定円弧範囲に形成された肩部とを備え、
上蓋は、頂壁と、頂壁の内面から垂設され、注出筒および肩部と密接する密封リングとを備え、
隔壁は、肩部から垂設され、密封リングと密接するシール壁と、シール壁の下端から薄肉弱化部に向けて延設された最低上面と、肩部と薄肉弱化部との間の最低上面から立設されたストッパーリブとを備えることを特徴とするヒンジキャップ。 - 隔壁の最低上面は、シール壁の下端から薄肉弱化部に向けて上り勾配で形成されたことを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
- 隔壁は、注出筒の外周と肩部の上面に、ヒンジと反対側からヒンジ側に向けて下り勾配の液回収路を備え、
液回収路は、肩部で注出口と連通することを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。 - 上蓋は、頂壁の周縁から垂設された側周壁と、側周壁の内周から上下方向に形成され、閉蓋時にキャップ本体と当接する複数の補強リブとを備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のヒンジキャップ。
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JP2020055535A (ja) | 2018-09-28 | 2020-04-09 | 株式会社吉野工業所 | ヒンジキャップ |
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