JP2007099317A - ヒンジキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 加熱によるキャップ内の空気の圧力上昇を抑制し、ヒンジキャップの上蓋が圧力上昇により開蓋することがなく、また、温水シャワー時に温水がキャップ内に侵入することを防止できるヒンジキャップを提供すること。
【解決手段】 容器の口筒部に取着され、キャップ本体と上蓋からなるヒンジキャップにおいて、ヒンジキャップの打栓時に、上方から押圧することにより上蓋をキャップ本体に対して下降させるとともに、上蓋を変形させ、ヒンジキャップ内から外部への空気の流通路を形成させて空気を容器外に排出し、ヒンジキャップの打栓終了時に、上蓋の復元力で、上蓋をキャップ本体に対して上昇させることによりヒンジキャップ内から外部への空気の流通路が閉鎖され、ヒンジキャップ内が僅かに負圧になるようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヒンジキャップ、とくに容器内に充填した加熱殺菌された内容液によりキャップの上蓋内の空気が加熱され、内圧が上昇してキャップの上蓋が開蓋することを防止するヒンジキャップに関するものである。
殺菌のため加熱された内容液を充填するヒンジキャップにおいて、内容液充填後、ヒンジキャップを打栓した後、容器内部を殺菌し、次いで容器外部より温水シャワーで洗浄、冷却することは従来より行われている。
また、キャップ打栓後に、内容液の熱によりキャップ内の空気の内圧が上昇するためキャップの上蓋が開蓋することを防止するために、キャップ内の内圧が上昇すると、上蓋とキャップ本体の間に空気の流通路を形成し、キャップ内の空気を容器外に逃がし、キャップの上蓋内の内圧上昇を防止するようにしたキャップも従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−272648号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のヒンジキャップでは、キャップ内の空気圧により空気の流通路を形成、または閉鎖しているので、キャップ内の空気圧が高く、空気の流通路が形成しているときに、容器外から温水シャワーで冷却すると、キャップ内の空気圧が低下し、空気の流通路が閉鎖される前に空気と一緒に温水までキャップ内に吸い込むという問題があった。
また、加熱により、キャップ内の空気圧が急激に上昇した場合、空気圧が上蓋(20)の側壁部(22)を押圧して外方に変形させることで、側壁部(22)と中蓋(2)の係合凹部(9)との係合が外れ、上蓋(20)が開蓋することもあった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、加熱によるキャップ内の空気の圧力上昇を抑制し、ヒンジキャップの上蓋が圧力上昇により開蓋することがなく、また、温水シャワー時に温水がキャップ内に侵入することを防止できるヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器の口筒部に取着され、キャップ本体と上蓋からなるヒンジキャップにおいて、キャップ本体は、注出筒と、容器口筒部に嵌着される係合筒部とを備え、係合筒部の上部には、上部外周に膨出部を設けた蓋係合部が突設されており、上蓋は、頂壁と内筒と外筒壁とを備え、外筒壁下端内周には、キャップ本体の蓋係合部の上面と外周に係合する上内面と側内面とから形成された係合部が設けられ、係合部の側内面下方には、蓋係合部の膨出部の下方周面と係合する係合突部が設けられ、ヒンジキャップの打栓時に、上方から押圧することにより上蓋をキャップ本体に対して下降させるとともに、上蓋を変形させ、ヒンジキャップ内から外部への空気の流通路を形成させて空気を容器外に排出し、ヒンジキャップの打栓終了時に、上蓋の復元力で、上蓋をキャップ本体に対して上昇させることによりヒンジキャップ内から外部への空気の流通路が閉鎖され、ヒンジキャップ内が僅かに負圧になるようにしたことを特徴とする構成を採用する。
空気の流通路の実施例として、空気の流通路が、上蓋の係合部と、キャップ本体の蓋係合部との間に形成されていることを特徴とする構成を採用し、さらに実体的手段として、空気の流通路が、上蓋の係合部、またはキャップ本体の蓋係合部の上面に形成されている凹溝、または粗面であることを特徴とする構成を採用する。
流通路を形成させるために、キャップ本体の蓋係合部外周の膨出部下方に、上面が下部外方に傾斜する傾斜リブを複数配設し、上蓋の係合突部の下方周面が傾斜リブ上面に係合するようにしたことを特徴とする構成を採用する。
注出筒の実施例として、キャップ本体の注出筒内周の所定位置にリブを配設し、打栓時に内筒下端と係合し、注出筒と内筒との間に間隙を形成するようにしたことを特徴とする構成、または、キャップ本体の注出筒の内周に、上蓋の内筒下端に当接し係合する傾斜面を備えた傾斜段部を設け、傾斜段部の傾斜面に空気溝を複数配設し、ヒンジキャップの打栓時に、上蓋の内筒を係合段部の傾斜面上で摺動させ内方に変形させるとともに、傾斜面の空気溝、および内筒と注出筒との間の間隙が空気の流通路となることを特徴とする構成を採用する。
キャップ本体の係合筒部の上部に、上部外周に膨出部を突設した蓋係合部を設け、上蓋の外筒壁下端内周に、蓋係合部の膨出部と係合する係合突部を突設した係合部を設け、蓋係合部の周面と係合部との間で、空気の流通路を形成させるようにしているので、加熱された内容液を充填した容器本体の口筒部にヒンジキャップを打栓する時に、上蓋が上方からキャップ本体に対して押圧され下降することで、空気の流通路を形成してキャップ内の空気を容器外に排出する。
打栓終了時に、上蓋がキャップ本体に対して元の形状に復元し、空気の流通路を速やかに閉鎖し、キャップ内の空気圧を僅かに負圧に保つことで、加熱によりキャップ内の空気が圧力上昇しても、上蓋が開蓋するまでの圧力上昇が行われず、上蓋が開蓋することを防止できる。
次に、本発明のヒンジキャップについて、実施例をあげ、図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器本体に打栓されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して一体成形された上蓋である。
容器本体の口筒部1外周には、係合突条2が設けられている。
図1、2に示すように、キャップ本体Aは、底壁5と、底壁5の周縁に連設される注出筒6と、注出筒6の下端外周よりリング状底壁7を介して連設される係合筒部8と、係合筒部8外周に一定の間隔をおいて連設され、上端外周にヒンジCを連設する外周筒部9とからなっている。
底壁5には、注出口10を開口する薄肉の弱化部11が設けられており、底壁5の上面には、弱化部11の区画内に注出口10の開口時に引上げるプルリング12が設けられている。
注出筒6内周の底壁5上面側の所定の位置には、リブ13が配設されている。
係合筒部8は、リング状の上壁15と、上壁15の内周縁に垂設され、内周にリング状底壁7外周縁と接続する内筒16と、上壁15の外周縁に垂設された外筒17と、上壁15の上部に立設され、上蓋Bと係合する蓋係合部18とからなっている。
外筒17の内周には、容器本体の口筒部1の係合突条2と係合する係合突条19が設けられており、係合筒部8は、打栓時に、内筒16外周と外筒17内周により、容器本体の口筒部1を挟持することで、キャップ本体Aが容器本体の口筒部1に装着される。
外筒17の下端外周と外周筒部9の下端内周は、外周筒部9のヒンジCの反対側に設けられた連結片20と、間隔をおいて複数配設された破断可能な弱化片21とを介して連設されている。
蓋係合部18の外周には、外筒17外周より縮径された縮径部25と、その上端部に縮径部25より拡径された膨出部26とが形成されており、膨出部26の最突部の下方周面は係合面26aとなっている。
縮径部25内の下方には、上部が内方上方に向かって傾斜する傾斜面27aとなっている傾斜リブ27が間隔をおいて複数配設されている。
上蓋Bは、図1に示すように、頂壁30と、頂壁30の周縁に垂設された外筒壁31とからなり、頂壁30下面には、キャップ本体Aの注出筒6の内周に挿入される内筒32が垂設されている。
外筒壁31には、内周下端に、拡径され、キャップ本体Aの係合筒部8の蓋係合部18と係合する係合部33が設けられており、外周下端の所定の位置にヒンジCが連設されている。
係合部33は、打栓時にキャップ本体Aの蓋係合部18の上端面と係合する上内面33aと、蓋係合部18の外周と係合する側内面33bとから形成され、上内面33aから側内面33bに通じて空気通路35が配設されており、側内面33bの下端には、キャップ本体Aの蓋係合部18の膨出部26と係合する係合突部36が設けられている。
空気通路35は、溝列、凹凸条、または粗面等、係合部33の内面と蓋係合部18の周面との接合時に空気が流通できる非平滑面であればよい。
係合突部36は、最突部の上方周面がキャップ本体Aの蓋係合部18の膨出部26の係合面26aに当接する係合面36aとなり、最突部の下方周面が蓋係合部18外周に配設された傾斜リブ27の傾斜面27aに当接し、摺動する係合傾斜面36bとなっている。
次に、本実施例のヒンジキャップの作用効果について説明する。
ヒンジキャップは、上蓋Bをキャップ本体Aに対して閉蓋することにより、図1に示すように、係合した容器本体Aの注出筒6と上蓋Bの内筒32より外側に空気室a、内側に空気室bが形成される。
容器本体の内方に加熱された内容液を充填し、容器本体の口筒部1に閉蓋したヒンジキャップを上方から打栓する。
打栓前のヒンジキャップ内は、図1(b)に示すように、上蓋Bの外筒壁31の係合部33の係合突部36の係合面36aと、キャップ本体Aの係合筒部8の蓋係合部18の膨出部26の係合面26aとの係合により、空気室a内とヒンジキャップ外との空気の流通路が封鎖されている。
また、上蓋Bの係合突部36の係合傾斜面36bと、キャップ本体Aの蓋係合部18の傾斜リブ27の傾斜面27aとが係合している。
打栓時には、図3に示すように、ヒンジキャップの上蓋Bの上部より強い押圧力がかかり、上蓋Bがキャップ本体Aに対して押圧され、下降する。
上蓋Bが下降することで、上蓋Bの係合部33の上内面33aがキャップ本体Aの蓋係合部18の上端面に当接する。
さらに、上蓋Bの係合突部36の係合面36aと、キャップ本体Aの蓋係合部18の膨出部26の係合面26aとの係合が外れ、間隙をつくるとともに、係合突部36の係合傾斜面36bが、キャップ本体Aの蓋係合部18の傾斜リブ27の傾斜面27a上を摺動しながら下降し、上蓋Bの外筒壁31下方を外方へ僅かに変形させる。
また、上蓋Bの内筒32外周がキャップ本体Aの注出筒6内周に摺動しながら下降することで、内筒32下端が注出筒6のリブ13に乗り上げ、内筒32と注出筒6との間に僅かな間隔をつくる。
上蓋Bが下降することによりヒンジキャップ内の空気が押圧され、空気室b内の押圧された空気は、上蓋Bの内筒32とキャップ本体Aの注出筒6との間の間隙から空気室a内に流出する。
さらに、空気室a内の押圧された空気は、図3(b)に示すように、上蓋Bの係合部33の上内面33aと、キャップ本体Aの蓋係合部18の上端面との係合部より上内面33aに配設した空気通路35を流通路として、係合部33の係合面36aと蓋係合部18の係合面26aとの間隙、蓋係合部18の傾斜リブ27同士の間を通り、キャップ本体Aの係合筒部8と外周筒部9と弱化片21同士の間を通り、容器外に排出される。
打栓後は、上蓋Bに対しての押圧力が外され、上蓋Bの外筒壁31の復元力により、外筒壁31の係合突部36がキャップ本体Aの蓋係合部18の傾斜リブ27の傾斜面27aを上方に摺動することで、上蓋Bはキャップ本体Aに対して上昇し、上蓋Bの係合部33の上内面33aとキャップ本体Aの蓋係合部18の上端面との係合が外れ、ヒンジキャップが元の状態に戻る。
このことで、再び、図1(b)に示すように、上蓋Bの内筒32外周がキャップ本体Aの注出筒6内周に係合し、空気室b内と空気室a内との間の流通路が閉鎖されるとともに、上蓋Bの外筒壁31の係合突部36の係合面36aと、キャップ本体Aの蓋係合部18の膨出部26の係合面26aとの係合により、空気室a内とヒンジキャップ外との空気の流通路が封鎖される。
本発明のヒンジキャップは、打栓時に上蓋Bがキャップ本体Aに対して下降することで、空気の流通路を形成してヒンジキャップ内の空気を排出し、打栓終了とともに空気の流通路を速やかに閉鎖するため、ヒンジキャップ内は僅かに負圧となる。
容器内の加熱された内容液、或いは、温水シャワーにより、ヒンジキャップ内の空気が加熱されても、キャップ内がもともと負圧となっているため、ヒンジキャップ内の内圧上昇を低く抑えることができる。
このため、ヒンジキャップ内の内圧が上昇したとしても、内圧上昇のためヒンジキャップの上蓋Bがキャップ本体Aに対して開蓋するということを防止することができる。
また、本発明のヒンジキャップは、ヒンジキャップ内の内圧上昇により上蓋Bがキャップ本体Aに対して開蓋することを防止することができるが、打栓時のヒンジキャップ内の負圧は僅かであるため、消費者が必要に応じて開蓋する際には開蓋操作の障害にはならない。
本発明のヒンジキャップは、容器を廃棄する際は、まず、上蓋Bを開蓋し上蓋Bを引張り上げることにより、ヒンジCを介してキャップ本体Aの外周筒部9を上昇させ、外周筒部9と係合筒部8との間の弱化片21を切断する。
次に、外周筒部9と係合筒部8との間の連結片20を支点として、外周筒部9のヒンジC側が上昇し、さらに上蓋Bを引張ると、外周筒部9の連結片20側も上昇する。
最後は、連結片20を介して係合筒部8の外筒17の連設部側のみを引張ることで、係合筒部8の外筒17が変形し、キャップ本体Aと容器本体の口筒部1との係合を外して、簡単にヒンジキャップを容器本体から外して、分別廃棄することができる。
上記実施例において、リブ13に代え、内筒下端外周に膨出突条を設け、注出筒内周の所定の位置に凹溝を設けて、打栓時に膨出突条が凹溝に係合し、膨出突条と凹溝との間、および、注出筒と内筒との間に隙間が形成されるようにしても、上記実施例と同等の作用効果を得ることができる。
次に、ヒンジキャップ打栓後のキャップ本体に対して上蓋を上昇させるため、第1実施例では、キャップ本体の蓋係止部に傾斜リブを設けたが、傾斜リブを設けない構成の第2実施例について説明する。
本実施例の第1実施例と同一の構成部分には、同一の符号を付して図示し、詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図4において、Aは容器本体に打栓されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して一体成形された上蓋である。
キャップ本体Aの注出筒6内周の底壁5上面側には、上部が外方上方に向かい傾斜する傾斜面40aとなっている傾斜段部40が設けられ、傾斜面40aには、空気溝41が複数配設されている。
次に、本実施例のヒンジキャップの作用効果について説明する。
ヒンジキャップは、上蓋Bをキャップ本体Aに閉蓋することにより、図4に示すように、係合した容器本体Aの注出筒6と上蓋Bの内筒32より外側に空気室a、内側に空気室bが形成される。
打栓前のヒンジキャップ内は、図4(b)に示すように、上蓋Bの外筒壁31の係合部33の係合突部36の係合面36aと、キャップ本体Aの蓋係合部18の膨出部26の係合面26aとの係合により、空気室a内とヒンジキャップ外との空気の流通路が封鎖されている。
また、図6(a)に示すように、容器本体Aの注出筒6の係合段部40の傾斜面40aと上蓋Bの内筒32下端が当接している。
本実施例では、打栓時に、図5に示すように、ヒンジキャップの上蓋Bの上部より強い押圧力がかかり、上蓋Bがキャップ本体Aに対して押圧され、図5(b)に示すように、上蓋Bの係合部33の上内面33aがキャップ本体Aの蓋係合部18の上端面に当接するとともに、上蓋Bの係合突部36の係合面36aと、キャップ本体Aの蓋係合部18の膨出部26の係合面26aとの係合が外れ、間隙をつくる。
さらに、図6(b)に示すように、上蓋Bの内筒32下端が、キャップ本体Aの注出筒6の係合段部40の傾斜面40a上を摺動しながら内方に変形し、内筒32と注出筒6との間に僅かな間隔をつくる。
上蓋Bが下降することによりヒンジキャップ内の空気が押圧され、空気室b内の押圧された空気は、キャップ本体Aの注出筒6の係合段部40の空気溝41を通り、上蓋Bの内筒32とキャップ本体Aの注出筒6との間の間隙から空気室a内に流出する。
さらに、空気室a内の押圧された空気は、図5(b)に示すように、上蓋Bの係合部33の上内面33aと、キャップ本体Aの蓋係合部18の上端面との係合部より係合部33に配設した空気通路35を流通路として、係合部33の係合面36aと蓋係合部18の係合面26aとの間隙を通り、容器外に排出される。
打栓後は、上蓋Bに対しての押圧力が外され、上蓋Bの内筒32の復元力により、上蓋Bの内筒32下端が、キャップ本体Aの注出筒6の係合段部40の傾斜面40a上を摺動しながら上昇し、ヒンジキャップが元の状態に戻る。
このことで、再び、図4(b)に示すように、上蓋Bの内筒32外周がキャップ本体Aの注出筒6内周に係合し、空気室b内と空気室a内との間の流通路が閉鎖されるとともに、上蓋Bの外筒壁31の係合突部36の係合面36aと、キャップ本体Aの蓋係合部18の膨出部26の係合面26aとの係合により、空気室a内とヒンジキャップ外との空気の流通路が封鎖される。
その他の作用効果は、実施例1と同じである。
本発明は、打栓終了時に、上蓋をキャップ本体に対して上昇させ、空気の流通路を速やかに封鎖し、ヒンジキャップ内の空気圧を僅かに負圧にできればよい。
例えば、実施例1のキャップ本体Aの注出筒6の内周に、実施例2の係合段部40を設けることで、上蓋Bのキャップ本体Aに対しての復元力を付加することができる。
前記各実施例では、空気流路35を上蓋Bの係合部33に設けるようにしたが、打栓時に、上蓋Bの係合部33の上内面と、蓋係合部18の上端面が圧接するときに、接合面を通って空気が排出できればよいので、空気通路35は、蓋係合部18の上端面に設けるようにしてもよい。
前記各実施例では、係合筒部8の外筒17の外側に外周筒部9を設けたが、本発明のヒンジキャップは、打栓時に上蓋内の空気を排出できればよいので、外周筒部9はなくてもよい。
本発明は、ヒンジキャップにおいて、ヒンジキャップの容器へ打栓することで容器内の内容液、または、温水シャワーによりヒンジキャップ内の空気が加熱され、ヒンジキャップの上蓋が開蓋することを防止でき、各種の加熱充填する内容液の容器のヒンジキャップとして広く利用することができる。
本発明の第1実施例のヒンジキャップの説明図で、(a)は断面立面図、(b)は要部拡大図である。 ヒンジキャップの下面図である。 第1実施例のヒンジキャップの打栓時の説明図で、(a)は断面立面図、(b)は要部拡大図である。 本発明の第2実施例のヒンジキャップの説明図で、(a)は断面立面図、(b)は上蓋とキャップ本体の係合部の要部拡大図である。 第2実施例のヒンジキャップの打栓時の説明図で、(a)は断面立面図、(b)は上蓋とキャップ本体の係合部の要部拡大図である。 第2実施例の上蓋の内筒とキャップ本体の注出筒との係合部の説明図で、(a)は打栓前、(b)は打栓時の要部拡大図である。
符号の説明
A キャップ本体
B 上蓋
C ヒンジ
a、b 空気室
1 口筒部
2、19 係合突条
5 底壁
6 注出筒
7 リング状底壁
8 係合筒部
9 外周筒部
10 注出口
11 弱化部
12 プルリング
13 リブ
15 上壁
16、32 内筒
17 外筒
18 蓋係合部
20 連結片
21 弱化片
25 縮径部
26 膨出部
26a、36a 係合面
27 傾斜リブ
27a、40a 傾斜面
30 頂壁
31 外筒壁
33 係合部
33a 上内面
33b 側内面
35 空気通路
36 係合突部
36b 係合傾斜面
40 傾斜段部
41 空気溝

Claims (6)

  1. 容器の口筒部に取着され、キャップ本体と上蓋からなるヒンジキャップにおいて、
    キャップ本体は、注出筒と、容器口筒部に嵌着される係合筒部とを備え、
    係合筒部の上部には、上部外周に膨出部を設けた蓋係合部が突設されており、
    上蓋は、頂壁と内筒と外筒壁とを備え、
    外筒壁下端内周には、キャップ本体の蓋係合部の上面と外周に係合する上内面と側内面とから形成された係合部が設けられ、
    係合部の側内面下方には、蓋係合部の膨出部の下方周面と係合する係合突部が設けられ、
    ヒンジキャップの打栓時に、上方から押圧することにより上蓋をキャップ本体に対して下降させるとともに、上蓋を変形させ、ヒンジキャップ内から外部への空気の流通路を形成させて空気を容器外に排出し、
    ヒンジキャップの打栓終了時に、上蓋の復元力で、上蓋をキャップ本体に対して上昇させることによりヒンジキャップ内から外部への空気の流通路が閉鎖され、ヒンジキャップ内が僅かに負圧になるようにしたことを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 空気の流通路が、上蓋の係合部と、キャップ本体の蓋係合部との間に形成されていることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
  3. 空気の流通路が、上蓋の係合部、またはキャップ本体の蓋係合部の上面に形成されている凹溝、または粗面であることを特徴とする請求項2記載のヒンジキャップ。
  4. キャップ本体の蓋係合部外周の膨出部下方に、上面が下部外方に傾斜する傾斜リブを複数配設し、
    上蓋の係合突部の下方周面が傾斜リブ上面に係合するようにしたことを特徴とする請求項1〜3記載のヒンジキャップ。
  5. キャップ本体の注出筒内周の所定位置にリブを配設し、打栓時に内筒下端と係合し、注出筒と内筒との間に間隙を形成するようにしたことを特徴とする請求項1〜4記載のヒンジキャップ。
  6. キャップ本体の注出筒の内周に、上蓋の内筒下端に当接し係合する傾斜面を備えた傾斜段部を設け、
    傾斜段部の傾斜面に空気溝を複数配設し、
    ヒンジキャップの打栓時に、上蓋の内筒を係合段部の傾斜面上で摺動させ内方に変形させるとともに、傾斜面の空気溝、および内筒と注出筒との間の間隙が空気の流通路となることを特徴とする請求項1〜5記載のヒンジキャップ。
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