JP5946336B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器の口部に装着されるキャップ本体にヒンジを介して上蓋が連設されたヒンジキャップに関し、とくに容器内に充填した高温の加熱殺菌された内容液や高温シャワー等によりキャップ内の空気が加熱されたとき、内圧が上昇してキャップの上蓋が開蓋することを防止するとともに、温水または冷水シャワー等による冷却時に、水をキャップ内に吸い込むことを防止するようにしたヒンジキャップに関するものである。
加熱された内容液を充填して内部を殺菌し、ヒンジキャップを打栓して装着した容器を、外部より温水シャワー等で洗浄、冷却することは従来より行われている。
このような容器の充填工程において、高温の内容液が充填されたり、洗浄や冷却のために様々な温度のシャワー水をかけられたりして、キャップ内外に大きな温度差が生じ、内外気圧差が大きくなる場合がある。
例えば、高温充填時や高温シャワー時には、キャップ内部の空気が暖められて膨張し、内圧が高まって上蓋を押し上げ、不用意に開蓋してしまう「上蓋開き」という問題が生じることがある。
また、冷却のためのシャワーや低温シャワーでは、キャップ内部の空気が冷えて収縮し、内圧が低下して負圧状態が強まり、外気とともにシャワー水を吸い込んでしまう「水吸い込み」の問題が生じることもある。
上蓋が温度差によって不用意に開蓋する「上蓋開き」を防止するために、打栓されてキャップが押しつぶされたとき、キャップ内部の空気が排出され、打栓後に元の形状に復元する際に、速やかにシールが復活してキャップ内が負圧状態になることにより、高温シャワー等でキャップの温度が高くなっても内圧の上昇を抑え、開蓋を防止するようにしたヒンジキャップが従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−99319号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のヒンジキャップでは、「上蓋開き」を確実に防止するためにキャップ内の負圧を大きくすると、外気とともにシャワー水や外部に付着した水を吸い込んでしまう、前記「水吸い込み」の問題を生じることがあった。
そのため、シール圧を高めて確実にシールしようとすると、上蓋の外筒壁等のキャップ強度を高めなければならず、コストが高くなる。
また、キャップ強度を高めると、打栓時の押圧力で外筒壁を十分に変形させることができずにシールの解除が不十分になることがあり、打栓後に十分な負圧を実現できず、結局、キャップの内圧が上昇して「上蓋開き」が発生してしまうことがあった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、打栓時に、上蓋内の空気を排出し、圧力低下に応じて空気の流通を止め、キャップ内を密封し、キャップ内を負圧状態にするようにして、加熱充填に伴う上蓋内の圧力上昇による開蓋を防止するとともに、キャップ内の密封を良くし、キャップ内に水などを吸い込むことを防止するようにしたヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器の口筒部に取着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、キャップ本体は、注出筒と、容器本体の口筒部と嵌合する係合筒部とを具え、係合筒部は、上壁と、上壁の外周縁に連設される外筒と、上壁の上面に立設され、上蓋と係合する蓋係合部とを具え、蓋係合部は、外周のほぼ中央に外方膨出部が突設され、外周の上端部が上部シール面となり、外方膨出部の上側面内側から上部シール面までの間に係合リブが配設され、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁に垂設された外筒壁と、頂壁下面に垂設され、注出筒内周と係合する密封筒とを具え、外筒壁の内周下部には、キャップ本体の蓋係合部の上面および外周と係合する係合部が凹設され、係合部は、蓋係合部の上面と係合する天面と、内周上端部に、蓋係合部の上部シール面と係合する内周シール面と、内周下部に、内方に突設され、上側面が蓋係合部の外方膨出部の下側面と係合する内方膨出部とが形成され、打栓時に、蓋体係合部の係合リブが係合部の内周シール面に乗り上げ、上部シール面と内周シール面と間に隙間を形成することを特徴とする構成を採用する。
ヒンジキャップの実施例として、キャップ本体の蓋係合部の係合リブは、外方膨出部の上側面内側から上部シール面までの間で外方に突出するように形成され、上蓋の外筒壁の係合部の内周中央部に、係合リブに係合する内周凹部が凹設されていることを特徴とする構成、または、キャップ本体の注出筒の内周面には、所定の位置に、下端から垂直方向に所定の高さまで内方に突出した縦リブが配設されていることを特徴とする構成、或いは、上蓋の係合部の天面には、半径方向に延びるエアー溝が設けられていることを特徴とする構成、或いは、キャップ本体の外筒の上面または上蓋の外筒壁の下端面に、円周上複数個所にわずかに突出する凸面部を形成していることを特徴とする構成を採用する。
ヒンジキャップの別実施例として、注出筒の上端は、先端が外側にカールしており、上蓋の外筒壁の内周上部には、内周が閉蓋時に注出筒の先端と係合する膨出内周壁が形成され、膨出内周壁の内周の所定の個所に、打栓時に、注出筒の先端が当接する付近に凹設されたエアー溝が配設されていることを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、キャップ本体の蓋係合部の外周には、上端部が上部シール面となり、外周のほぼ中央に外方膨出部が突設され、外周の外方膨出部の上側面内側から垂直方向に所定の高さまで係合リブが配設され、上蓋の外筒壁の係合部の内周には、上部に、蓋係合部の上部シール面と係合する内周シール面が形成され、中央部に、閉蓋時に蓋係合部の係合リブの外周に当接しない深さに凹設された内周凹部と、内周下部に、上側面が蓋係合部の外方膨出部の下側面と係合する内方膨出部とが形成され、閉蓋時に、蓋係合部と係合部が、上部シール面と内周シール面、および、外方膨出部の下側面と内方膨出部の上側面とがそれぞれ係合し、二個所で密着するので、キャップ内を確実に密封することができる。
打栓時には、上蓋が押し下げられ、蓋係合部の係合リブの外周上部に、係合部の内周凹部の上端部が乗り上げることによって、上蓋の下部の変形を促し、蓋係合部と係合部の二個所の密着を外すとともに、間に空気の流通路を形成し、キャップ内の圧縮された空気を排出し、打栓後は、上蓋が速やかに復元し、再度、蓋係合部と係合部のそれぞれの係合が行われ、速やかに空気の流通路を閉鎖し、キャップ内をわずかに負圧となる閉蓋状態にすることにより、殺菌のために温水シャワーで容器を洗浄するので、高温による空気膨張によりキャップ内の内圧が上昇しても、開蓋するほどの高圧になることを抑えることができる。
また、蓋係合部と係合部との間の二個所で密着させ、キャップ内を確実に密封しているので、キャップ内が高温により空気膨張した後に、冷却または洗浄のためにシャワー水を掛けても、シャワー水をキャップ内に吸い込んでしまうことを確実に防止することができる。
本発明の実施例1のヒンジキャップを閉蓋した状態を示す説明図で、(a)は断面側面図、(b)は要部拡大図である。 ヒンジキャップを開蓋した状態を示す説明図で、(a)は上面図、(b)は断面側面図である。 ヒンジキャップを打栓したときの状態を示す説明図で、(a)は断面側面図、(b)は要部拡大図である。 ヒンジキャップのキャップ本体の注出筒と、上蓋の密封筒との断面正面の説明図で、(a)は打栓前、(b)は打栓時の要部拡大図である。 本発明の実施例2のヒンジキャップを閉蓋した状態を示す断面側面図である。 ヒンジキャップのキャップ本体の注出筒と、上蓋の密封筒および外筒壁の膨出内周壁との断面正面の説明図で、(a)は打栓前、(b)は打栓時の要部拡大図である。
次に、本発明のヒンジキャップの実施形態について、実施例をあげ、図面を参照して説明する。
図1、2において、Aは容器本体の口筒部に打栓されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して一体成形された上蓋である。
キャップ本体Aは、容器内を密閉する底壁1と、底壁1に立設される注出筒2と、底壁1の周縁に連設され、容器本体の口筒部と嵌合する係合筒部3とからなっている。
底壁1には、使用時に注出口を開口するための薄肉の弱化部4が、注出筒2の内周側に設けられており、底壁1の上面には、弱化部4によって画成された除去部5を引上げて切断除去するプルリング6が支柱7を介して設けられている。
図1〜2、図4(a)に示すように、注出筒2の上端は、液切れを良くするために、先端2aが外側にカールしており、注出筒2の内周面には、所定の位置に、下端から垂直方向に所定の高さまで内方に突出した縦リブ8が、隙間を設けて二つセットとなるように配設されている。
図1、2に示すように、係合筒部3は、底壁1外周縁と接続するリング状の上壁10と、上壁10の内周縁に垂設される内筒11と、内周上端が上壁10の外周縁に連設される外筒12と、上壁10の上面に立設され、上蓋Bと係合する蓋係合部13とからなっている。
キャップ本体Aは、打栓時に、容器本体の口筒部を、係合筒部3の内筒11外周と外筒12内周で挟持するようにして、容器本体の口筒部に装着される。
外筒12の上面には、円周上の複数個所に凸面部14が設けられている。
凸面部14は、図2に示すように、平面視で角形状を呈し、凸面部14によって、閉蓋時に上蓋Bの下端との間にわずかな隙間が空くようになっており、上蓋Bの下端面とキャップ本体Aの外筒12上面に残留した内容液等が、閉蓋時に飛散することを防止することができるようになっている。
また、凸面部14は、ヒンジCの近傍部位を除いた7個所に設けられているが、その数や配置については適宜決定しうる。また、凸面部14はなくてもよく、打栓時において上蓋Bの下端面と外筒12の上面との間に隙間が生じるようになっていればよい。
蓋係合部13は、上面が平坦に形成され、外周のほぼ中央に、外方膨出部15が突設されており、外方膨出部15の下側面は膨出下部シール面16となっている。
蓋係合部13の外周の所定の位置には、外方膨出部15の上側面内側から垂直方向に所定の高さまで面に沿って外方に突出する係合リブ17が配設されている。
蓋係合部13の外周の上端部は、上部シール面18となっている。
図1〜2、図4(a)に示すように、上蓋Bは、頂壁20と、頂壁20の周縁に垂設された外筒壁21とからなり、頂壁20下面には、外周下部がキャップ本体Aの注出筒2の内周上部に嵌挿される密封筒22が垂設されている。
外筒壁21は、外周下端の所定箇所でヒンジCを介してキャップ本体Aと連設し、ヒンジCの反対側には摘み部23を具えている。
外筒壁21の内周下部には、キャップ本体Aの蓋係合部13の上面および外周と係合する係合部24が凹設されている。
係合部24は、蓋係合部13の上面と係合する天面25と、内周上部に、蓋係合部13の上部シール面18と係合する内周シール面26と、内周中央部に、閉蓋時に蓋係合部13の係合リブ17外周に当接しない深さに凹設された内周凹部27と、内周下部に、内方に突設される内方膨出部28が形成されており、内方膨出部28の上側面は、膨出上部シール面29となっている。
天面25には、半径方向に延びるエアー溝30が円周上の複数個所に設けられている。
内周凹部27の上端には、内周シール面26の下端から続いて凹設される段部27aが形成されている。
密封筒22の内周の所定の個所には、液使用後に、頂壁20下面および密封筒22内周についた液を、キャップ本体Aの注出筒2内に速やかに戻すための液戻しリブ31が配設されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
まず、上蓋Bをキャップ本体Aに閉蓋することにより、図1に示すように、上蓋Bの密封筒22下部がキャップ本体Aの注出筒2上部に嵌挿され、注出筒2内方に空気室aが形成される。
同時に、上蓋Bの係合部24にキャップ本体Aの蓋係合部13が係合し、密封されるので、外方との空気の流路を遮断するとともに、キャップ内の注出筒2外方に空気室bが形成される。
閉蓋時には、上蓋Bの係合部24の内周シール面26とキャップ本体Aの蓋係合部13の上部シール面18、および、係合部24の内方膨出部28の膨出上部シール面29と蓋係合部13の外方膨出部15の膨出下部シール面16との二個所の係合により、キャップ内の密封が保たれている。
また、閉蓋時に、上蓋Bの外筒壁21下面と、キャップ本体Aの外筒12上面に突設された凸面部14の上面とが当接し、上蓋Bの外筒壁21下面とキャップ本体Aの外筒12の上面との間に僅かな高さの間隙hが形成されている。
容器本体に内容液が充填され、容器本体の口部に、閉蓋したヒンジキャップの係合筒部3を上方から押圧して打栓し、ヒンジキャップを口部に装着する。
打栓時には、上蓋Bの頂壁20の上部より強い押圧力がかかり、上蓋B全体を下方に押し下げる。
上蓋Bが押し下げられると、図3(a)、図4(b)に示すように、上蓋Bの密封筒22が下降し、外周先端がキャップ本体Aの注出筒2内周の縦リブ8に乗り上げ、密封筒22を内方にわずかに撓ませる。
縦リブ8付近の密封筒22が内方に撓むことにより、密封筒22と注出筒2との係合が外されるとともに、二つセットの縦リブ8の隙間を通路として、空気室aと空気室bとの間に空気の流通路が形成される。
一方、図3に示すように、上蓋Bの外筒壁21が、係合部24の天面25をキャップ本体Aの蓋係合部13の上面に圧接させるとともに、わずかに下降する。
外筒壁21が下降すると、係合部24の内周凹部27の段部27aがキャップ本体Aの蓋係合部13の係合リブ17に乗り上げ、外筒壁21下部を外方にわずかに撓ませる。
外筒壁21が下降するとともに、係合リブ17付近の外筒壁21下部が外方に撓み、上蓋Bの係合部24の内周シール面26とキャップ本体Aの蓋係合部13の上部シール面18、および、係合部24の内方膨出部28の膨出上部シール面29と蓋係合部13の外方膨出部15の膨出下部シール面16との係合が外され、外周壁21の係合部24内周と蓋係合部13外周との間に隙間が形成される。
また、外周壁21の係合部24内周と蓋係合部13外周との間の隙間とともに、上蓋Bの係合部24の天面25のエアー溝30、および、外筒壁21下面とキャップ本体Aの外筒12の上面との間隙hを通路として、空気室bとキャップ外との間に空気の流通路が形成される。
上記の結果、上蓋Bの下降によって圧縮された空気室a内の空気は、空気室b内に排出されるとともに、空気室b内の空気がキャップ外に排出される。
その後、打栓が終了し押圧力が解除されると、上蓋Bが元の位置に上昇するとともに、外方に撓んでいた上蓋Bの外筒壁21、および、内方に撓んでいた密封筒22が速やかに復元し、普通の閉蓋状態に戻る。
その際、速やかに上蓋Bの外周壁21が復元することにより、上蓋Bの係合部24の内周とキャップ本体Aの蓋係合部13の外周とが速やかに係合するとともに、上蓋Bが元の位置に上昇し、上蓋Bの密封筒22の外周とキャップ本体Aの注出筒2の内周とが速やかに係合することにより、それぞれの空気の流路が閉鎖される。
それぞれの空気の流路が速やかに閉鎖されることにより、打栓によりキャップ内から排出された分の空気が吸入されず、キャップ内が外部の大気圧よりわずかに負圧となる。
このように、本実施例のヒンジキャップは、わずかに負圧となる閉蓋状態となるので、内容液が高温であったり、打栓後、殺菌のために温水シャワーで容器を洗浄することによって、高温による空気膨張によりキャップ内の内圧が上昇しても、開蓋するほどの高圧になることを抑え、キャップが自然に開蓋することを防止することができる。
また、キャップ内がわずかに負圧となるとともに、上蓋Bの係合部24の内周シール面26とキャップ本体Aの蓋係合部13の上部シール面18、および、係合部24の内方膨出部28の膨出上部シール面29と蓋係合部13の外方膨出部15の膨出下部シール面16との二個所の係合によりキャップ内が密封されるので、キャップ内が高温により空気膨張した後に、冷却または洗浄のためにシャワー水を掛けたとしても、シャワー水を空気室b内に吸い込んでしまうことを防止することができる。
さらに、打栓後の閉蓋状態の際に、上蓋Bの係合部24の内周とキャップ本体Aの蓋係合部13外周とが、それぞれ二個所の係合により、キャップ内を密封しているので、例えば、いずれか一方の係合が変形のため失敗したとしても、他方が係合出来れば、キャップ内を負圧状態にすることができ、また、シャワー水を空気室b内に吸い込んでしまうことを防止することができる。
シャワーした後に、容器から水分を飛ばすために乾燥機などで乾燥させることがあるが、本実施例のヒンジキャップでは、上蓋Bの外筒壁21下面とキャップ本体Aの外筒12の上面との間に間隙hが形成されているので、間隙hから空気が入り、キャップ本体Aの外筒12の上面に残った水分を効率的に乾燥させることができ、乾燥後、外筒12上面に残った水分が出てきたり、飛び散ったりすることを防止することができる。
また、間隙hを形成するために、キャップ本体Aの外筒12上面に凸面部14を設けたが、凸面部14を、上蓋Bの外筒壁21の下端面に設けても、あるいは、その両方に設けてもよい。
上記実施例では、キャップ本体Aの蓋係合部13の外周の所定の位置に、外方膨出部15の上側面内側から垂直方向に所定の高さまで面に沿って外方に突出する係合リブ17が配設され、蓋係合部13の外周の上端部は、上部シール面18とし、上蓋Bの外筒壁21の係合部24の内周上部に、蓋係合部13の上部シール面18と係合する内周シール面26を形成し、内周中央部に、係合リブ17外周に係合する内周凹部27を凹設して、打栓時に、係合部24の内周凹部27の段部27aがキャップ本体Aの蓋係合部13の係合リブ17に乗り上げ、外筒壁21下部を外方にわずかに撓ませ、空気の流通路としているが、変形実施例として、キャップ本体Aの蓋係合部13の外方膨出部から上部シール面18の間に凹部を設け、該凹部内に係合リブを複数設け、上蓋Bの外筒壁21の係合部24の内周上部に、先端が蓋係合部13の上部シール面18と係合しシールする内周シール凸部を内方に向かって突設し、打栓時に、係合部24の内周シール凸部が蓋係合部13の凹部の係合リブに乗り上げ、該凹部を空気の流通路として、空気室bをキャップ外に排出するようにしてもよい。
次に、第1実施例の上蓋の外筒壁の構成を変えた第2実施例について説明する。
本実施例は、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付して図示して詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図5において、Aは容器本体の口筒部に打栓されるキャップ本体、Baはキャップ本体AにヒンジCを介して一体成形された上蓋である。
上蓋Baは、頂壁20と、頂壁20の周縁に垂設された外筒壁21とからなり、頂壁20下面には、外周下部がキャップ本体Aの注出筒2の内周上部に嵌挿される密封筒22が垂設されている。
外筒壁21の内周上部には、内方に突出し、閉蓋時に注出筒2の先端2aと係合する膨出内周壁35が形成されている。
外筒壁21の内周下部には、キャップ本体Aの蓋係合部13の上面および外周と係合する係合部24が凹設されている。
膨出内周壁35の内周下端部は、閉蓋時に、注出筒2の先端2aと密着する内周シール面36となっている。
膨出内周壁35の内周の所定の個所には、打栓時の上蓋Baが押し下げられた際に、注出筒2の先端2aが当接する付近の縦方向の範囲で凹設されたエアー溝37が配設されている。
なお、内周シール面36と注出筒2の先端2aとの密閉をそれほど必要でない場合は、エアー溝37を膨出内周壁35の下端まで設けるようにしてもよい。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
上蓋Baをキャップ本体Aに対して閉蓋した際には、図5、図6(a)に示すように、上蓋Baの密封筒22下部がキャップ本体Aの注出筒2上部に嵌挿されるとともに、上蓋Baの膨出内周壁35の内周シール面36が注出筒2の先端2aと密着し、密封されることで、注出筒2内方に空気室aが形成される。
同時に、上蓋Baの係合部24にキャップ本体Aの蓋係合部13が係合し、密封され、キャップ内の注出筒2外方に空気室bが形成される。
容器本体に内容液が充填された後の打栓時に、上蓋Baが押し下げられると、図6(b)に示すように、上蓋Baの密封筒22が下降し、外周先端がキャップ本体Aの注出筒2内周の縦リブ8に乗り上げ、密封筒22を内方にわずかに撓ませ、空気の通路を形成するとともに、上蓋Baの膨出内周壁35の内周のエアー溝37の位置に注出筒2の先端2aが対応することにより、エアー溝37を空気の通路として、空気室aと空気室bとの間に空気の流通路が形成される。
その他の作用効果は、実施例1と同じである。
本実施例の上蓋Baの外筒壁21は、容器の使用後、閉蓋した際に、容器を誤って横倒ししたとしても、膨出内周壁35の内周下部の内周シール面36がキャップ本体Aの注出筒2の先端2aと密着し、密封しているので、注出筒2の先端2a付近の上面に残った内容液が空気室b内に侵入することを防止でき、空気室b内を清潔に保つことができる。
上記各実施例では、キャップ本体Aの係合筒部3の外筒12は、容器から分離するための機能を有さない単筒状のものであるが、従来技術としてあげた特許文献1と同様に、容易に破断して容器と分離することができる二重筒状のものとしてもよい。
すなわち、外筒12を、内周側筒部とヒンジに連結する外周側筒部の二重筒構造とし、両筒部をヒンジCの反対側に設けられた肉厚の連結片と、ヒンジC側に間隔をおいて複数配設された破断可能な弱化片とを介して連設することによって、上蓋Bを引っ張り上げて弱化片を破断させ、容器本体の口筒部からキャップを容易に分離することができる。
本発明のヒンジキャップは、打栓時にキャップ内を負圧状態にして、加温によるキャップ内の空気の圧力上昇を抑制し、開蓋を防止するとともに、シャワー時に、シャワー水がキャップ内に侵入することを確実に防止することができ、また、シャワーした後に、乾燥させるときに効率的に乾燥させることができるので、高温の内容液を充填したり、温度差の大きい高温シャワーなどを施す容器に装着するヒンジキャップとして広く用いることができ、とくに液体調味料容器のヒンジキャップとして好適である。
A キャップ本体
B、Ba 上蓋
C ヒンジ
a、b 空気室
h 間隙
1 底壁
2 注出筒
2a 先端
3 係合筒部
4 弱化部
5 除去部
6 プルリング
7 支柱
8 縦リブ
10 上壁
11 内筒
12 外筒
13 蓋係合部
14 凸面部
15 外方膨出部
16 膨出下部シール面
17 係合リブ
18 上部シール面
20 頂壁
21 外筒壁
22 密封筒
23 摘み部
24 係合部
25 天面
26、36 内周シール面
27 内周凹部
27a 段部
28 内方膨出部
29 膨出上部シール面
30、37 エアー溝
31 液戻しリブ
35 膨出内周壁

Claims (6)

  1. 容器の口筒部に取着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、
    キャップ本体は、注出筒と、容器本体の口筒部と嵌合する係合筒部とを具え、
    係合筒部は、上壁と、上壁の外周縁に連設される外筒と、上壁の上面に立設され、上蓋と係合する蓋係合部とを具え、
    蓋係合部は、外周のほぼ中央に外方膨出部が突設され、外周の上端部が上部シール面となり、外方膨出部の上側面内側から上部シール面までの間に係合リブが配設され、
    上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁に垂設された外筒壁と、頂壁下面に垂設され、注出筒内周と係合する密封筒とを具え、
    外筒壁の内周下部には、キャップ本体の蓋係合部の上面および外周と係合する係合部が凹設され、
    係合部は、蓋係合部の上面と係合する天面と、内周上端部に、蓋係合部の上部シール面と係合する内周シール面と、内周下部に、内方に突設され、上側面が蓋係合部の外方膨出部の下側面と係合する内方膨出部とが形成され
    打栓時に、蓋体係合部の係合リブが係合部の内周シール面に乗り上げ、上部シール面と内周シール面と間に隙間を形成することを特徴とするヒンジキャップ。
  2. キャップ本体の蓋係合部の係合リブは、外方膨出部の上側面内側から上部シール面までの間で外方に突出するように形成され、
    上蓋の外筒壁の係合部の内周中央部に、係合リブに係合する内周凹部が凹設されていることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
  3. キャップ本体の注出筒の内周面には、所定の位置に、下端から垂直方向に所定の高さまで内方に突出した縦リブが配設されていることを特徴とする請求項1または2記載のヒンジキャップ。
  4. 上蓋の係合部の天面には、半径方向に延びるエアー溝が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  5. キャップ本体の外筒の上面または上蓋の外筒壁の下端面に、円周上複数個所にわずかに突出する凸面部を形成していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  6. 注出筒の上端は、先端が外側にカールしており、
    上蓋の外筒壁の内周上部には、内周が閉蓋時に注出筒の先端と係合する膨出内周壁が形成され、
    膨出内周壁の内周の所定の個所に、打栓時に、注出筒の先端が当接する付近に凹設されたエアー溝が配設されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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