JP5306967B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、ヒンジキャップ、とくにキャップの打栓と冷却時において、温水シャワー冷却の場合のキャップ上蓋の開蓋と、冷水シャワー冷却の場合のキャップ内への冷却水の吸収を防止するようにしたヒンジキャップに関するものである。
殺菌のため加熱された内容液を充填する容器のヒンジキャップにおいて、内容液充填後、ヒンジキャップを打栓し、次いで容器外部より温水シャワーで洗浄、冷却することは従来より行われている。
また、キャップ打栓後に、内容液の熱、或は温水シャワーによりキャップ内の空気の内圧が上昇しキャップ上蓋が開蓋することを防止するために、打栓時の上蓋上部からの押圧力による上蓋の変形を利用して空気の流路を形成させ、キャップ内の空気を排出し、打栓後、ヒンジキャップ全体の復元力により、瞬時に空気の流路を封鎖させキャップ内を僅かに負圧にし、上蓋が開蓋しないように内圧の上昇を抑えるようにしたキャップも従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−320583号公報
上記特許文献1記載のヒンジキャップでは、打栓時に上蓋への押圧力により、上蓋の外筒壁を外方に変形させ、外筒壁下端の係合部とキャップ本体の蓋係合部との係合を外している。
そして、上蓋の内筒壁内方から内筒壁外方へ、および内筒壁外方から容器外部への空気の流通路を形成して空気を容器外に排出し、打栓終了時に、空気の流通路を速やかに閉鎖するようにしている。
しかしながら、打栓後のキャップの復元が早いと、流通路の閉鎖が速く行われることになり、キャップ内の空気を部分的に排出した状態で保持されてしまうという問題が起こることがあった。
このため、冷却シャワーの場合には、キャップ内が負圧となり空気と一緒に冷却水までキャップ内に吸い込んでしまうということがあった。
また、注出筒内周に傾斜壁部を設け、上蓋の外筒壁下端に空気溝を刻設しており、構造が簡単ではないという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、ヒンジキャップの上蓋が圧力上昇により開蓋することがなく、また、冷却シャワー時に冷却水がキャップ内に吸収されることを確実に防止できるヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器本体に打栓されるキャップ本体と上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、キャップ本体は、注出筒と、係合筒部を具え、係合筒部は、リング状の上壁と、上壁の外周縁に垂設され、容器本体の口筒部外周に係合する外筒と、上壁の上部に立設された蓋係合部とを具え、蓋係合部は、上面と、外周に、外筒外周より縮径された縮径部と、その上端部に縮径部より拡径された膨出部とを形成し、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁に垂設された外筒壁を具え、外筒壁には、内周下端に、拡径され、キャップ本体の蓋係合部と係合する係合部が設けられ、係合部は、天面と側内面とから形成されており、側内面の下端には、キャップ本体の蓋係合部の膨出部と係合する係合突部が設けられ、閉蓋時に、蓋係合部の上面と上蓋の係合部の天面との間に、相互に当接しない間隙を部分的に形成し、打栓時に、間隙付近の前記上蓋の係合突部と蓋係合部の膨出部との係合を遅らせるようにしたことを特徴とする構成を採用する。
間隙を形成するために、蓋係合部の上面は、平面に形成されており、係合部の天面は、円弧状の下段面と、下段面の両先端から上方に段差を設けて上段面を形成して、蓋係合部上面との間の所定の範囲に間隙が設けられていることを特徴とする構成、または、蓋係合部の上面は、円弧状の上段面と、上段面の両先端から下方に段差を設けて下段面が形成されており、係合部の天面は、平面に形成され、蓋係合部上面との間の所定の範囲に間隙が設けられていることを特徴とする構成を採用する。
間隙の配置例として、間隙が、ヒンジ側に形成されていることを特徴とする構成、または、間隙が、ヒンジ側の反対側に形成されていることを特徴とする構成、または、間隙が、ヒンジ側からヒンジの反対側までの左右周上に形成されていることを特徴とする構成を採用する。
容器本体に打栓されるキャップ本体と上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、閉蓋時に、係合部の天面との間に、相互に当接しない間隙を部分的に形成し、打栓時に、間隙付近において、上蓋の膨出部と、蓋係合部の係合突条との係合を遅らせ、空気の流通路の遮断を遅らせたので、空気の排出が最後まで行われるようになり、そのことにより、キャップ内の空気圧を大気圧近くに保つことができ、上蓋の開蓋とともに、冷却水の吸収を防ぐことができるようになった。
第1実施例のヒンジキャップの説明図で、(a)は断面立面図、(b)は要部拡大図である。 上蓋の下面図である。 ヒンジキャップの打栓時の説明図で、(a)は断面立面図、(b)は要部拡大図である。 別実施例のヒンジキャップの説明図で、(a)は断面立面図、(b)は要部拡大図である。 第2実施例のヒンジキャップの説明図で、(a)は断面立面図、(b)は上蓋とキャップ本体の係合部の要部拡大図である。 キャップ本体の上面図である。 ヒンジキャップの打栓時の説明図で、(a)は断面立面図、(b)は要部拡大図である。
次に、本発明のヒンジキャップについて、実施例をあげ、図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器本体に打栓されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して一体成形された上蓋である。
容器本体の口筒部1外周には、係合突条2が設けられている。
図1に示すように、キャップ本体Aは、底壁5と、底壁5の周縁に連設される注出筒6と、注出筒6の下端外周よりリング状底壁7を介して連設される係合筒部8と、係合筒部8外周に一定の間隙をおいて連設され、上端外周にヒンジCを連設する外周筒部9とからなっている。
底壁5には、注出口10を開口する薄肉の弱化部11が設けられており、底壁5の上面には、弱化部11の区画内に注出口10の開口時に引上げるプルリング12が設けられている。
注出筒6内周の底壁5上面側の所定の位置には、リブ13が配設されている。
係合筒部8は、リング状の上壁15と、上壁15の内周縁に垂設され、内周にリング状底壁7外周縁と接続する内筒16と、上壁15の外周縁に垂設された外筒17と、上壁15の上部に立設された蓋係合部18とからなっている。
外筒17の内周には、容器本体の口筒部1の係合突条2と係合する係合突条19が設けられており、係合筒部8は、打栓時に、内筒16外周と外筒17内周により、容器本体の口筒部1を挟持して、キャップ本体Aが容器本体の口筒部1に装着される。
外筒17の下端外周と外周筒部9の下端内周は、外周筒部9のヒンジCの反対側に設けられた連結片20と、間隙をおいて複数配設された破断可能な弱化片21とを介して連設されている。
蓋係合部18の外周には、外筒17外周より縮径された縮径部25と、その上端部に縮径部25より拡径された膨出部26とが形成され、蓋係合部18の頂部は、平面27となっている。
上蓋Bは、図1、2に示すように、頂壁30と、頂壁30の周縁に垂設された外筒壁31とからなり、頂壁30下面には、キャップ本体Aの注出筒6の内周に挿入される内筒32が垂設されている。
外筒壁31には、内周下端に、内周面より拡径され、キャップ本体Aの係合筒部8の蓋係合部18と係合する係合部33が設けられており、外周下端の所定の位置にキャップ本体の外周筒部9と連設するヒンジCが設けられている。
係合部33は、天面34と側内面35とから形成されており、側内面35の下端には、キャップ本体Aの蓋係合部18の膨出部26と係合する係合突部36が設けられている。
天面34には、ヒンジC側から反対側に延びる円弧状の下段面37と、ヒンジCの反対側の下段面37の両先端38から上方に段差をつけた上段面39とが形成され、ヒンジCの反対側の所定の範囲に蓋係合部との間に間隙cが形成されている。
間隙が形成される範囲は、60°〜180°の角度範囲でよいが、100°程度が好ましい。
次に、本実施例のヒンジキャップの作用効果について説明する。
ヒンジキャップは、上蓋Bをキャップ本体Aに対して閉蓋することにより、図1に示すように、係合した上蓋Bの内筒32とキャップ本体Aの注出筒6より内側に空気室aが形成され、注出筒6の外側と、上蓋Bの外筒壁31とキャップ本体Aの蓋係合部18および内筒16より内側に空気室bが形成される。
また、上蓋Bの係合部33の天面34の上段面39と、キャップ本体Aの蓋係合部18の平面27との間に間隙cが形成される。
打栓前のヒンジキャップ内は、図1に示すように、上蓋Bの係合部33の係合突部36の上部と、キャップ本体Aの蓋係合部18の膨出部26の下部との係合により、空気室b内とヒンジキャップ外との空気の流通路が封鎖されている。
打栓にあたっては、容器本体の内方に加熱された内容液を充填し、容器本体の口筒部1に閉蓋したヒンジキャップを上方から打栓される。
打栓時には、図3に示すように、ヒンジキャップの上蓋Bの上部より強い押圧力がかかり、上蓋Bがキャップ本体Aに対して下降する。
その際、キャップ本体は、全体として変形され、とくに、キャップ本体の注出筒6、蓋係合部18は、以下のような変形を起こすことになる。
上蓋Bの内筒32外周がキャップ本体Aの注出筒6内周に摺動しながら下降することで、内筒32下端が注出筒6のリブ13に乗り上げ、内筒32と注出筒6との間に僅かな間隙をつくる。
また、上蓋Bが下降することにより、上蓋Bの係合部33の天面34の下段面37がキャップ本体Aの蓋係合部18の平面27に当接して、蓋係合部18を押し下げるとともに、摺動して、上蓋Bの外筒壁31下方を外方へ僅かに変形させる。
外筒壁31下方が外方に変形されると、上蓋Bの係合部33の係合突部36の上部と、キャップ本体Aの蓋係合部18の膨出部26の下部との係合が外され、図3(b)に示すように、僅かな間隙をつくる。
また、蓋係合部18のヒンジ側は、天面34の下段面37との当接部を通じて下方に押圧させられるが、平面27のヒンジC反対側の間隙部分では、天面34の上段面39が当接していないので、蓋係合部18上面の平面27は、下段面37の先端38から上方に折れ曲がり、ヒンジ反対側部分はくの字状に上方に押し上げられたような形に変形させられる。
蓋係合部18のヒンジC反対側が変形させられることにより、図3(b)に示すように、ヒンジC反対側の上蓋Bの係合突部36の上部と、キャップ本体Aの蓋係合部18の膨出部26の下部との係合が他の部分より大きく外され、間隙をつくる。
上蓋Bが下降することによりヒンジキャップ内の空気が押圧され、空気室a内の押圧された空気は、上蓋Bの内筒32とキャップ本体Aの注出筒6との間の間隙から空気室b内に流出する。
さらに、空気室b内の押圧された空気は、間隙cを流通路として、ヒンジCの反対側の上蓋Bの係合部33の係合突部36の上部と、キャップ本体Aの蓋係合部18の膨出部26の下部との間隙から、容器外に排出される。
打栓後は、上蓋Bに対しての押圧力が外され、上蓋Bの外筒壁31およびキャップ本体Aの蓋係合部18の復元力により、ヒンジキャップ全体が元の状態に戻ろうとする。
また、その際、上蓋Bは、蓋係合部18の復元力により上方に持ち上げられる。
ヒンジキャップ全体の復元が終わると、図1(b)に示すように、上蓋Bの内筒32外周がキャップ本体Aの注出筒6内周に係合し、空気室a内と空気室b内との間の流通路が閉鎖されるとともに、上蓋Bの外筒壁31の係合部33の係合突部36の上部と、キャップ本体Aの蓋係合部18の膨出部26の下部との係合により、空気室b内とヒンジキャップ外との空気の流通路が封鎖される。
本実施例のヒンジキャップは、打栓時に、キャップ本体Aの蓋係合部18のヒンジ側は、上蓋Bの天面34の下段面37との当接部を通じて下方に押圧させられ、さらに、蓋係合部18のヒンジC反対側は、一定の角度範囲にわたって間隙cが形成されているので、上方に押し上げられるような形に変形させられている。
そのことにより、打栓終了後に上蓋Bを通じての押圧力が解かれると、蓋係合部18のヒンジC側が直ちに復元し、その後にヒンジC反対側の間隙部分が復元されることとなり、間隙部分では蓋係合部18の復元が、ヒンジキヤップ全体の復元より時間的に遅れることとなる。
また、蓋係合部18の復元の時間差により、ヒンジC側の上蓋Bの係合部33とキャップ本体Aの蓋係合部18の係合が行われた後に、ヒンジCの反対側の係合部33と蓋係合部18の係合が行われ、空気の流通路が封鎖されることとなる。
これらの時間差により、キャップ本体Aの蓋係合部18の完全な復元時までキャップ内はほぼ大気圧に保たれ、温水シャワーなどの液を内方に吸い込もうとすることを防止することができる。
本実施例のヒンジキャップは、容器を廃棄する際は、まず、上蓋Bを開蓋し上蓋Bを引張り上げることにより、ヒンジCを介してキャップ本体Aの外周筒部9を上昇させ、外周筒部9と係合筒部8との間の弱化片21を切断する。
次に、外周筒部9と係合筒部8との間の連結片20を支点として、外周筒部9のヒンジC側が上昇し、さらに上蓋Bを引張ると、外周筒部9の連結片20側も上昇する。
最後は、連結片20を介して係合筒部8の外筒17の連設部側のみを引張ることで、係合筒部8の外筒17が変形し、キャップ本体Aと容器本体の口筒部1との係合を外して、簡単にヒンジキャップを容器本体から外して、分別廃棄することができる。
上記実施例において、上蓋Bの外筒壁31の天面34は、ヒンジC側に下段面37を、ヒンジCの反対側に上段面39を設けるように形成しているが、別実施例として、図4に示すように、ヒンジCの反対側に下段面37を設け、ヒンジC側に上段面39を設けるようにしてもよい。
その場合には、ヒンジキャップの閉蓋時にヒンジC側に間隙cが形成され、打栓時に、キャップ本体Aの蓋係合部18のヒンジC側が上方に押し上げられる形に変形させられ、空気室b内の押圧された空気が、間隙cを流通路として、ヒンジC側の上蓋Bの係合部33の係合突部36の上部と、キャップ本体Aの蓋係合部18の膨出部26の下部との僅かな間隙から、容器外に排出されることができる。
また、打栓後には、蓋係合部18のヒンジC側の変形により、上蓋Bと復元力に時間差ができ、上記実施例と同じ効果を発揮することができる
その他の作用効果は、実施例1と同じである。
次に、ヒンジキャップの第2実施例について説明する。
第1実施例では、上蓋の外筒壁の係合部の天面に、下段面と上段面を形成し、所定の範囲に段差を形成したが、第2実施例はキャップ本体の蓋係合部に段差を形成したものである。
本実施例の第1実施例と同一の構成部分には、符号aを付して図示し、詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図5において、Dは容器本体に打栓されるキャップ本体、Eはキャップ本体DにヒンジCaを介して一体成形された上蓋である。
図5、6に示すように、キャップ本体Dは、底壁5aと、注出筒6aと、係合筒部8aと、上端外周にヒンジCaを連設する外周筒部9aとを具えている。
係合筒部8aは、上壁15aと、内筒16aと、外筒17aと、上壁15aの上部に立設された蓋係合部40とからなっている。
蓋係合部40の頂部には、ヒンジCaの反対側からヒンジ側に延びる円弧状の上段面41と、ヒンジCa側の上段面41の両先端42から下方に段差をつけた下段面43とが形成され、ヒンジCa側の所定の範囲に間隙が形成されている。
蓋係合部40の外周には、外筒17a外周より縮径された縮径部25aと、その上端部に縮径部25aより拡径された膨出部26aとが形成されている。
上蓋Eは、図5に示すように、頂壁30aと、外筒壁31aと、内筒32aを具えている。
外筒壁31aには、内周下端に、拡径され、キャップ本体Dの蓋係合部40と係合する係合部45が設けられており、外周下端の所定の位置にヒンジCaが連設されている。
係合部45は、天面46と側内面35aとから形成されており、側内面35aの下端には、キャップ本体Dの蓋係合部40の膨出部26aと係合する係合突部36aが設けられている。
次に、本実施例のヒンジキャップの作用効果について説明する。
ヒンジキャップは、上蓋Eをキャップ本体Dに対して閉蓋することにより、図5に示すように、係合した上蓋Eの内筒32aとキャップ本体Dの注出筒6aより内側に空気室aaと、その外側と、上蓋Eの外筒壁31aとキャップ本体Dの蓋係合部40および内筒16aより内側に空気室baが形成される。
また、上蓋Eの係合部45の天面46とキャップ本体Dの蓋係合部40の下段面43との間に間隙caが形成される。
打栓時には、図7に示すように、ヒンジキャップの上蓋Eの上部より強い押圧力がかかり、上蓋Eがキャップ本体Dに対して下降する。
上蓋Eが下降することで、上蓋Eの係合部45の天面46が、キャップ本体Dの蓋係合部40の上段面41に当接して、蓋係合部40の当接部を押し下げるとともに、摺動して、上蓋Eの外筒壁31a下方を外方へ僅かに変形させる。
外筒壁31a下方が外方に変形することで、上蓋Eの係合部45の係合突部36aの上部と、キャップ本体Dの蓋係合部40の膨出部26aの下部との係合が外され、僅かな間隙をつくる。
また、蓋係合部40は、上蓋Eの係合部45の天面46の当接する上段面41辺りは部が下方に押圧変形させられるが、ヒンジCa側の下段面43辺りは、天面46が当接していないので押圧変形せず、上段面41の両先端42を支点にヒンジCa側が上方に押し上げられる形に変形させられる。
蓋係合部40のヒンジCa側が変形させられることにより、図7(b)に示すように、ヒンジCa側の上蓋Eの係合突部36aの上部と、キャップ本体Dの蓋係合部40の膨出部26aの下部との係合が他の部分より大きく外され、間隙をつくる。
上蓋Eが下降することによりヒンジキャップ内の空気が押圧され、空気室aa内の押圧された空気は、空気室ba内に流出し、さらに、空気室ba内の押圧された空気は、間隙caを流通路として、上蓋Eの係合部45の係合突部36aとキャップ本体Dの蓋係合部40の膨出部26aとの僅かな間隙から、容器外に排出される。
打栓後は、上蓋Eに対しての押圧力が外され、上蓋Eの外筒壁31aおよびキャップ本体Dの蓋係合部40の復元力により、ヒンジキャップ全体が元の状態に戻ろうとする。
また、その際、上蓋Eは、蓋係合部40の復元力により上方に持ち上げられる。
ヒンジキャップ全体の復元が終わると、図5に示すように、上蓋Eの内筒32a外周がキャップ本体Dの注出筒6a内周に係合し、空気室aa内と空気室ba内との間の流通路が閉鎖されるとともに、上蓋Eの外筒壁31aの係合部45の係合突部36aの上部と、キャップ本体Dの蓋係合部40の膨出部26aの下部との係合により、空気室ba内とヒンジキャップ外との空気の流通路が封鎖される。
本実施例のヒンジキャップは、打栓時に、上蓋Eの係合部33aの天面46に当接するキャップ本体Dの蓋係合部40の上段面41が下方に押圧変形させられ、さらに、蓋係合部40のヒンジCa側が上方に押し上げられる形に変形させられているので、上蓋Eからの押圧力が外れると、蓋係合部40のヒンジCaの反対側が復元した後に、ヒンジCa側が復元されることとなり、キャップ本体Dの蓋係合部40の復元が上蓋Eの外筒壁31aの復元より時間が掛かることとなる。
また、蓋係合部40の復元の時間差により、ヒンジCaの反対側の上蓋Eの係合部45とキャップ本体Dの蓋係合部40の係合が行われた後に、ヒンジCa側の係合部45と蓋係合部40の係合が行われ、空気の流通路が封鎖されることとなる。
キャップの完全な復元まで、実施例1と同様に、キャップ内はほぼ大気圧に保たれ、温水シャワーなどの液を内方に吸い込もうとすることを防止することができる。
その他の作用効果は、実施例1および実施例1の別実施例と同様である。
上記各実施例では、上蓋の係合部とキャップ本体の蓋係合部との間に間隙を、ヒンジ側またはヒンジの反対側のいずれかに設けて、打栓時に蓋係合部を変形させるとともに空気の流路としたが、打栓時に蓋係合部を変形させるとともに空気の流路とすることができればいいので、間隙は、ヒンジ側またはヒンジの反対側のいずれかのみでなく、ヒンジ側からヒンジの反対側までの左右周上のいずれかに配設するようにしてもよい。
また、間隙を、ヒンジ側とヒンジの反対側の両方、または、ヒンジ側からヒンジの反対側までの左右周上の両側に配設するようにしてもよく、上蓋の係合部とキャップ本体の蓋係合部との間の間隙の場所、数は、上記各実施例の実施形態に限定されない。
本発明は、ヒンジキャップにおいて、ヒンジキャップの容器へ打栓することで容器内の内容液、または、温水シャワーによりヒンジキャップ内の空気が加熱され、ヒンジキャップの上蓋が開蓋することを防止でき、また、シャワー後、ヒンジキャップ内にシャワーなどの液を吸い込まないようにした各種の加熱充填する内容液の容器のヒンジキャップとして広く利用することができる。
A、D キャップ本体
B、E 上蓋
C ヒンジ
a、aa、b、ba 空気室
c、ca 間隙
1、1a 口筒部
2、2a、19、19a 係合突条
5、5a 底壁
6、6a 注出筒
7、7a リング状底壁
8、8a 係合筒部
9、9a 外周筒部
10、10a 注出口
11、11a 弱化部
12、12a プルリング
13、13a リブ
15、15a 上壁
16、16a 内筒
17、17a 外筒
18、40 蓋係合部
20、20a 連結片
21、21a 弱化片
25、25a 縮径部
26、26a 膨出部
27 平面
30、30a 頂壁
31、31a 外筒壁
32、32a 内筒
33、45 係合部
34、46 天面
35、35a 側内面
36、36a 係合突部
37、43 下段面
38、42 先端
39、41 上段面

Claims (6)

  1. 容器本体に打栓されるキャップ本体と上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、
    キャップ本体は、注出筒と、係合筒部を具え、
    係合筒部は、リング状の上壁と、上壁の外周縁に垂設され、容器本体の口筒部外周に係合する外筒と、上壁の上部に立設された蓋係合部とを具え、
    蓋係合部は、上面と、外周に、外筒外周より縮径された縮径部と、その上端部に縮径部より拡径された膨出部とを形成し、
    上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁に垂設された外筒壁を具え、
    外筒壁には、内周下端に、拡径され、キャップ本体の蓋係合部と係合する係合部が設けられ、
    係合部は、天面と側内面とから形成されており、
    側内面の下端には、キャップ本体の蓋係合部の膨出部と係合する係合突部が設けられ、
    閉蓋時に、蓋係合部の上面と上蓋の係合部の天面との間に、相互に当接しない間隙を部分的に形成し、
    打栓時に、間隙付近の前記上蓋の係合突部と蓋係合部の膨出部との係合を遅らせるようにしたことを特徴とするヒンジキャプ。
  2. 蓋係合部の上面は、平面に形成されており、
    係合部の天面は、円弧状の下段面と、下段面の両先端から上方に段差を設けて上段面を形成して、蓋係合部上面との間の所定の範囲に間隙が設けられていることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャプ。
  3. 蓋係合部の上面は、円弧状の上段面と、上段面の両先端から下方に段差を設けて下段面が形成されており、
    係合部の天面は、平面に形成され、蓋係合部上面との間の所定の範囲に間隙が設けられていることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
  4. 間隙が、ヒンジ側に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  5. 間隙が、ヒンジ側の反対側に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  6. 間隙が、ヒンジ側からヒンジの反対側までの左右周上に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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