JP2019038607A - キャップ - Google Patents
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Abstract
Description
また、内容物が出過ぎたり、思わぬ方向に内容物が飛び出したりすることを防ぐために、内容物の吐出量を安定させる吐出調整機構を備えるキャップも従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1記載のキャップでは、吐出調整機構が容器本体の口筒部の内方に位置するようになっているため、キャップを容器本体のシール材が貼着された口筒部に装着しようとしても、吐出調整機構の底壁がシール材と干渉し、キャップの装着を妨げ、さらには、シール材を破ってしまうという問題があり、口筒部にシール材を貼着した上からキャップを装着する容器本体には、吐出調整機構を備えたキャップを装着できなかった。
本発明のキャップの具体的実施形態として、キャップは、キャップ本体と蓋体とがヒンジを介して連設されるヒンジキャップであることを特徴とする構成を採用する。
また、本発明のキャップでは、吐出部は、隆起壁と吐出調整機構の周壁との間に形成される流入空間を備え、流入空間の下面の水平投影面積は、吐出調整機構の調整開口部の合計開口面積とほぼ同等であることにより、比較的粘度の高い内容物を安定してキャップ本体の吐出口から吐出することができる。
図1において、Aは容器本体Dに装着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられる蓋体である。
なお、以下の説明において、図1でみて、右方向を「背面(ヒンジ)側」とし、左方向を「正面(ヒンジと反対)側」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
また、容器本体Dの口筒部1の天面には、内容物の充填後に、容器本体D内を密封するシール材Sが貼着される。
また、外周壁3は、外周面を手指で把持し易いように平面視で16角形状に形成されている。
吐出部5は、基壁4の内周から内方に向かって隆起する円錐台形状の隆起壁10と、隆起壁10の内縁から立設される円筒状の吐出筒11と、吐出筒11の下方に設けられる逆円錐台形状の吐出調整機構12とから構成されている。
隆起壁10は、本実施形態では、稜線が直線状の円錐台形状に形成されているが、稜線が外方に膨らんだり、稜線が内方に凹んだりするなど、隆起壁10の断面形状は、必要に応じて変更できる。
吐出筒11の外周上端には、蓋係合突部13が周方向に沿って形成されている。
吐出調整機構12は、本実施形態では、キャップ本体Aと一体化されているが、吐出調整機構12は、別体とすることもできる。
本実施形態では、底壁14は、水平な平板状であり、周壁15は、内方にわずかに傾斜しているが、底壁14を正面側から背面側に向かって下方へわずかに傾斜した平板とすることもでき、また、周壁15を垂直にすることもできる。
周壁15には、周方向に間隔をおいて複数の調整開口部16が形成されており、本実施形態では、正面側と背面側の2箇所に調整開口部16が形成されており、いずれも等間隔で、同一の開口面積を有している。
なお、調整開口部16の数は、2〜4が好ましく、この範囲で必要に応じて設定することができる。
また、図3(b)にハッチングで示すように、流入空間aの下面には、隆起壁10の周縁から内側の水平投影面積から底壁14の下面の面積を除いた水平投影面積を有するリング状開口部bが形成されている。
流入空間aの下面に形成されるリング状開口部bの水平投影面積は、周壁15に形成される調整開口部16の合計開口面積とほぼ同等に形成されている。
係合筒壁22は、内周下部に、閉蓋時に吐出筒11の外周に周設された蓋係合突部13と係合し、閉蓋状態を維持する係合突部26が設けられている。
本実施形態のキャップは、まず、容器本体D内にお好みソースやマヨネーズなど比較的粘度の高い内容物を充填後、口筒部1の天面にシール材Sを貼着して口筒部1の開口を密封する。
次に、蓋体Bを閉蓋したキャップ本体Aの外周壁3を容器本体Dの口筒部1に螺合させて装着し、図1に示すように、使用前の容器とする。
また、流通時等の使用前に、容器本体Dの胴部が押され、シール材Sが内容物により外側に押されても、キャップ本体Aの基壁4下面のコンタクトリング9がシール材Sに当接して押さえるとともに、吐出調整機構12の底壁14の下面がシール材Sの中央上面に当接して押さえるので、口筒部1からシール材Sが剥がれてしまうことを防止できる。
次に、容器本体Dの口筒部1からシール材Sを剥がして口筒部1を開口した後に、再度キャップ本体Aを容器本体Dに螺合することにより、キャップを装着する。
キャップが開蓋された容器本体Dを吐出筒11が下を向くように傾け、胴部をスクイズすることにより、図4に示すように、容器本体D内の内容物は、キャップ本体Aのリング状開口部b、流入空間a、吐出調整機構12の調節開口部16を通り、吐出筒11の開口から外部に吐出される。
また、調整開口部16の合計開口面積は、流入空間aの下面で形成されるリング状開口部bの水平投影面積とほぼ同等であるので、リング状開口部bの面積の方が狭いことによって、リング状開口部bで内容物が詰まることや、リング状開口部bの面積の方が広いことによって、流入空間a内に内容物が溜まることが無く、リング状開口部bから調整開口部16内に内容物をスムーズに流入することができるので、吐出筒11の開口から内容物をスムーズに吐出することができる。
とくに、吐出調整機構は、キャップ本体の基壁の下面より下方に突出することがないので、内容物の充填時に容器本体の口筒部天面にシール材を貼着し、容器本体内を密封する容器のキャップとして好適である。
B 蓋体
C ヒンジ
D 容器本体
S シール材
a 流入空間
b リング状開口部
1 口筒部
2 雄ねじ部
3 外周壁
4 基壁
5 吐出部
6 雌ねじ部
7 指掛け凹部
8 蓋当接段部
9 コンタクトリング
10 隆起壁
11 吐出筒
12 吐出調整機構
13 蓋係合突部
14 底壁
15 周壁
16 調整開口部
20 頂壁
21 蓋外周壁
22 係合筒壁
23 密封リング
24 蓋指掛け凹部
25 指掛け部
26 係合突部
Claims (4)
- 容器本体の口筒部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体に開閉可能に装着される蓋体とからなるキャップであって、
キャップ本体は、口筒部開口を閉塞する基壁と、基壁の内側に設けられる吐出部とを備え、
吐出部は、基壁から内方に隆起する隆起壁と、隆起壁の内縁から立設される吐出筒と、吐出筒の下方に設けられる吐出調整機構とを備え、
吐出調整機構は、調整開口部が開口される周壁と、周壁の下端を閉塞し、下面が基壁の下面以上の高さにある底壁とを備えることを特徴とするキャップ。 - 吐出部は、隆起壁と吐出調整機構の周壁との間に形成される流入空間を備え、
流入空間の下面の水平投影面積は、吐出調整機構の調整開口部の合計開口面積とほぼ同等であることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。 - 容器本体は、口筒部から連続するスクイズ可能な胴部と、口筒部天面に貼着されるシール材とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載のキャップ。
- キャップは、キャップ本体と蓋体とがヒンジを介して連設されるヒンジキャップであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のキャップ。
Priority Applications (1)
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JP2017164132A JP6890896B2 (ja) | 2017-08-29 | 2017-08-29 | キャップ |
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-
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- 2017-08-29 JP JP2017164132A patent/JP6890896B2/ja active Active
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