JP2022058652A - 容器用キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物を連続吐出させる際の音の発生や内容物の飛び散りを抑制することが可能な容器用キャップを提案する。【解決手段】本発明の容器用キャップ1は、口部4a、胴部4c及び底部を有するボトル状をなし、内容物の収容空間Sを形成する容器本体2に装着する容器用キャップ1であって、有頂筒状形状をなすと共に収容空間Sに通じる開口40aを有し、口部4aに装着されるキャップ本体10と、開口40aを閉塞すると共に収容空間S内の正圧によって開放されて、収容空間S内の内容物を注出させるスリット弁30と、スリット弁30の開放時に、スリット弁30の弁体31aの上方への移動を規制する規制部材14aとを備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、主に合成樹脂製容器に装着して用いる、スリット弁を有する容器用キャップに関するものである。
化粧料や洗顔料等を収納する容器としては、内容物を所定量だけ容易に吐出することができ、しかも良好な液切れ性能を発揮することができるものとして、例えば特許文献1に記載されているように、スリット弁を備えるキャップを装着したものが知られている。ここでスリット弁とは、ゴムやエラストマー等の軟質材からなり、容器の胴部等を押圧し容器内を加圧することによって弾性変形させて、その頂部に設けた十字状の切り込み(スリット)を瞬時に開放させることで、適量の内容物が吐出できるように構成されているものである。
特開2002-347813号公報
ところで、特許文献1に記載のスリット弁付きキャップでは、容器本体を倒立姿勢へと傾動させ、胴部のスクイズにより内容物を吐出した後にスクイズを解除すると、胴部が自らの剛性により復元し容器本体内が負圧となるため、外部の空気が容器本体内に導入される。容器本体内に導入された空気は、時間の経過と共に底部側に移動するが、利用者が内容物を連続吐出させようとすると、導入直後のスリット弁近傍に蓄えられた空気が内容物に混じった状態で吐出されることでスリット弁が振動し、不快な音が発生したり、内容物が飛び散ることがあった。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、内容物を連続吐出させる際の音の発生や内容物の飛び散りを抑制することが可能な容器用キャップを提案するところにある。
本発明の容器用キャップは、
口部、胴部及び底部を有するボトル状をなし、内容物の収容空間を形成する容器本体に装着する容器用キャップであって、
有頂筒状形状をなすと共に前記収容空間に通じる開口を有し、前記口部に装着されるキャップ本体と、
該開口を閉塞すると共に前記収容空間内の正圧によって開放されて、前記収容空間内の内容物を注出させるスリット弁と、
該スリット弁の開放時に、該スリット弁の弁体の上方への移動を規制する規制部材と
を備えることを特徴とする。
また、本発明の容器用キャップは、上記構成において、前記規制部材は、前記キャップ本体に形成された注出孔をなす部材であることが好ましい。
また、本発明の容器用キャップは、上記構成において、前記スリット弁を上方から覆う蓋体を更に有し、該蓋体は、前記スリット弁を上方から押圧する押圧部を有することが好ましい。
また、本発明の容器用キャップは、上記構成において、前記開口の周囲には、周方向に間欠的に設けられ前記底部に向けて垂下する複数のリブが形成されていることが好ましい。
また、本発明の容器用キャップは、上記構成において、前記リブは、前記開口に向けて上方に傾斜する傾斜面に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、内容物を連続吐出させる際の音の発生や内容物の飛び散りを抑制することが可能な容器用キャップを提案することができる。
本発明の第1実施形態に係る容器用キャップの正面断面図である。 (a)は、容器本体内に正圧がかかったときのスリット弁の動作を示す拡大断面図であり、(b)は、規制部材を設けない場合のスリット弁の動作を示す拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る容器用キャップの正面断面図である。 図3におけるリブ部分の底面図である。 本発明の第2実施形態に係る容器用キャップにおいて、内容物の吐出後に空気が容器本体内に入り込んだ状態を示す、断面図である。 図4のリブ部分の底面図において、内容物の流動性が悪い領域を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
本発明の第1実施形態に係る容器用キャップについて、図1~図2を用いて詳細に例示説明する。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、容器の正立状態を基準とし、図1における上側を上方とし、下側を下方とする。
図1に示すように、本実施形態に係る容器用キャップ1は、容器本体2の口部4aに着脱可能な有頂筒状形状を有するキャップ本体10と、キャップ本体10の天壁19に設けられる注出孔14aの直下に配置されるスリット弁30と、スリット弁30を天壁19に固定すると共に、容器本体2の収容空間Sと注出孔14aとを連通する開口40aを形成する開口部材40と、注出孔14aを上方から覆う蓋体50とを備えている。
本実施形態において、容器用キャップ1が装着される容器本体2は、口部4aと、当該口部4aよりも幅広に形成されて鉛直方向に延びる胴部4cと、胴部の下部を閉塞する図示しない底部とを有する。口部4aの外周面には雄ねじ部4bが設けられ、キャップ本体10の外周壁11の内周面に設けられている雌ねじ部12aとねじ係合するように構成されている。
容器本体2は、本実施形態では合成樹脂製であって、成形材料をチューブ状に押し出したパリソンに対し、ブロー成形を行うことによって形作っている。なお、容器本体2は、予め射出成形等によって形成されたプリフォームを二軸延伸ブロー成形して形成する等、他の方法を用いて形成することもできる。
キャップ本体10は、筒状の外周壁11と、外周壁11の上端に連なる天壁19とを有する有頂筒状形状を有している。上述のように、外周壁11の内周面に雌ねじ部12aを有しており、容器本体2の口部4aの外周面に設けられている雄ねじ部4bにねじ係合させることにより容器本体2に固定することができる。天壁19の下面には、口部4aに対応する位置に突起19dが形成されており、この突起19dが口部4a上端に当接することで、口部4aはキャップ本体10により液密にシールされている。
なお、キャップ本体10は、本実施形態のように容器本体2の口部4aに対してねじ係合により固定する態様の他、打栓形式により固定するように構成してもよく、その形態は種々選択可能である。
天壁19の径方向中央寄りには、上方へと延びる注出筒14bと、注出筒14bの上端を閉塞する頂壁14cと、頂壁14cの径方向中央に形成された注出孔14aとが設けられている。注出孔14aは、後述するように、胴部4cのスクイズによって高められた容器本体2内の正圧によって開口40a及びスリット弁30を通過した収容空間S内の内容物を外部へと導く。
図1において、注出孔14aの直下には、スリット弁30が配置されている。スリット弁30は、下に凸となるドーム形状を有し、中央に十字形状のスリット31bを有する弁体31aと、弁体31aの外周端を支持する筒状の周壁31cと、周壁31cの下端に連結された弁固定部31dとを有している。そして、図1に示すように、弁固定部31dが、注出筒14bの下端及び後述する開口部材40との間で挟持されることでキャップ本体10に固定されている。
スリット弁30の弁体31aは、ゴムやエラストマー等の軟性材により薄肉部材として形成されている。弁体31aは、容器本体2内に正圧が生じると、径方向中央部分が上方に変位すると共にスリット31bが開いて開放状態となる。これによって、容器本体2の収容空間S内の内容物が、開口40a、スリット31b間の隙間、及び注出孔14aを通って外部に吐出可能となる。なお、スリット31bの形状は、十字形状以外の例えば曲線からなる形状でもよく、またスリット31bの本数も1本、又は3本以上であってもよい。
開口部材40は、収容空間Sとスリット弁30とを連通する開口40aを形成する開口筒40bと、開口筒40bの下端に連なるフランジ部40cと、フランジ部40cの外周端から上方に突出する係合壁40dと、係合壁40dの外周面から径方向外側に突出する係合突起40eとを有している。そして、フランジ部40cの上面と注出筒14bの下端部との間でスリット弁30の弁固定部31dを挟持しつつ、係合突起40eを天壁19の内周端に形成された係合突部19bにアンダーカット係合させることによって、スリット弁30及び開口部材40は、キャップ本体10に固定されている。
蓋体50は、図1に示すように、キャップ本体10の外周壁11にヒンジ53hを介して連結されており、注出孔14aを覆い隠すことができる。より詳細には、蓋体50は、平板状の上壁52と、上壁52の外縁部に連結するとともにその外周面が外周壁11に連なる形状となる蓋体周壁53とを備えている。蓋体周壁53の下部の内周面は、キャップ本体10の天壁19の外周端に形成された係合突部19aにアンダーカット係合するように構成されている。また、上壁52の下面には、蓋体50を閉めた際に注出筒14bの外周面に嵌合して注出孔14aをシールする筒状のシール筒54が設けられている。蓋体周壁53におけるヒンジ53hと対向する周方向位置には、図1に示すように把持部53aが形成されている。把持部53aは、利用者が把持部53aを把持しながら蓋体50をヒンジ53h周りに回動させることで蓋体50を開放させることができる。
なお、蓋体50は、本実施形態のようにヒンジ53hを介してキャップ本体10と一体成形し、キャップ本体10に対してアンダーカット係合させる態様の他、ねじ部を設けてキャップ本体10に対してねじ係合により固定するように構成するなど、その形態は種々選択可能である。また、蓋体50を設けない構成としてもよい。
蓋体50の上壁52の下面からスリット弁30に向かって押圧部55が垂下している。押圧部55は、図1に示す蓋体50の閉塞状態において注出孔14aを貫いており、その下端部がスリット弁30の弁体31a部分に当接し押圧することで、スリット31bが僅かに開くように構成されている。この構成によって、内容物がスリット弁30のスリット31b部分に付着し固化することでスリット31b同士が張り付いて開かなくなってしまう不具合を抑制することができる。
上記のように構成される容器用キャップ1から内容物を吐出するにあたっては、利用者は、図1の状態から把持部53aを把持しながら蓋体50をヒンジ53h周りに回転させて開放させる。次に利用者は、容器本体2の胴部4cを把持しながら、容器本体2を図1に示す正立状態から紙面に垂直な回転軸周りに90度以上回転させて、注出孔14aが容器本体2の底部より低くなるような倒立姿勢へと倒立操作を行う。この倒立操作によって、収容空間S内の内容物は、底部から口部4aへと移動し、収容空間S内の空気は逆に容器本体2の底部に向かって移動する。
次に利用者は、内容物の注出のために、容器本体2の胴部4cをスクイズ(圧搾)する。胴部4cのスクイズによって、容器本体2内の圧力が増加して正圧を生じる。この正圧によって、スリット弁30の弁体31aは上方に向かって弾性変形するため、スリット31bが開いてスリット弁30は開放状態となる。容器本体2の底部から口部4aへと移動していた内容物は、開口40a、スリット弁30、及び注出孔14aを経由して、外部へと吐出される。
内容物の吐出が終了すると、利用者は、容器本体2の胴部4cのスクイズを解除する。これによって、スリット弁30は自らの剛性により元の形状に復元して閉塞する。また、容器本体2の胴部4cは、自らの剛性によって元の形状へと復元するため、容器本体2内には負圧が発生する。この負圧によってスリット弁30は下方側(容器本体2側)に弾性変形して再び開放されるため、外部からスリット31bの隙間を介して容器本体2内に空気が導入される。この新たに導入された空気は、内容物の粘性が高い場合、導入直後は容器本体2の口部4a近傍に留まることになる。従って、従来の容器用キャップでは、利用者が胴部4cのスクイズを解除した直後に再び胴部4cをスクイズして連続吐出させようとすると、内容物と共に口部4a近傍に留まっていた空気がスリット弁30から排出される。このため、内容物と空気が混合状態で排出されることで弁体31aが振動して、不快な音を発生したり、内容物が飛び散ったりする虞があった。なお、この弁体31aの振動は、内容物がスリット弁30を通過する際の流動抵抗と、空気がスリット弁30を通過する際の流動抵抗との差分に起因して発生するものである。
本実施形態では、図2(a)に示すように、スリット弁30の直上に注出孔14aを配置している。このため、容器本体2内の正圧によってスリット弁30の弁体31aが上方に変位すると、弁体31aの変位は、図2(a)に示すように注出孔14aをなす頂壁14cに当接することで規制される(比較対象として、スリット弁30の上方に注出孔14aをなす頂壁14cを配置していない場合の弁体31aの変位を図2(b)に示している)。すなわち、本実施形態において、注出孔14aを形成する頂壁14cは、スリット弁30の弁体31aの上方への変位を規制する規制部材として機能する。図2(a)に示すように弁体31aが注出孔14aを形成する頂壁14cに当接したとき、スリット31b部分には、十分な流量の内容物が通過できる程度の隙間が形成されている。
以上述べたように、本実施形態では、口部4a、胴部4c及び底部を有するボトル状をなし、内容物の収容空間Sを形成する容器本体2に装着する容器用キャップ1において、収容空間Sに通じる開口40aを有し、口部4aに装着されるキャップ本体10と、開口40aを閉塞すると共に収容空間S内の正圧によって開放されて、収容空間S内の内容物を注出させるスリット弁30と、スリット弁30の開放時に、弁体31aの上方への移動を規制する規制部材とを備えるように構成した。これによって、利用者が内容物を連続吐出させようとして、スリット弁30から内容物と共に空気が排出された場合でも、スリット弁30の過度の変位を抑制する規制部材を設けたので、スリット弁30の過大な振動に起因する不快な音の発生、及び内容物の飛び散りを抑制することができる。
また、本実施形態では、規制部材として、キャップ本体10に形成された注出孔14aを形成する頂壁14cを用いるように構成した。これによって、部品点数を増加させることなく、容器本体2内の正圧発生時にスリット弁30の変位を規制して、スリット弁30の過大な振動に起因する不快な音の発生、及び内容物の飛び散りを抑制することができる。
また、本実施形態では、スリット弁30を上方から覆う蓋体50を更に有し、蓋体50が、スリット弁30を上方から押圧する押圧部55を有するように構成した。これによって、内容物がスリット弁30に付着し固化することで弁体31a同士が張り付いてスリット31bが開かなくなってしまう不具合を抑制することができる。
なお、本実施形態では、スリット弁30の弁体31aは、下に凸となるドーム形状を有するように構成したが、この態様には限定されない。スリット弁30は、例えば上に凸となるように構成してもよい。この場合、スリット弁30は、下方から延びる押圧部により押圧するように構成することが好ましい。
また、本実施形態では、容器本体2内に正圧が発生し、スリット弁30の弁体31aが過度に変位した場合に、注出孔14aを形成する頂壁14cに当接するように構成したが、この態様には限定されない。スリット弁30は、注出孔14aを形成する頂壁14c以外の他の部材に当接することで過度の変位が抑制されるように構成されていてもよい。
また、本実施形態では、スリット弁30を蓋体50に設けた押圧部55により押圧するように構成したが、この態様には限定されない。押圧部55は、蓋体50以外に設けてもよいし、押圧部55を設けない構成としてもよい。
また、本実施形態では、スリット弁30をキャップ本体10の天壁19と開口部材40との間に挟持して固定するように構成したが、この態様には限定されない。スリット弁30は、キャップ本体10にアンダーカット係合、ねじ係合等の手段により固定したり、キャップ本体10に一体形成されていてもよい。
次に、本発明の第2実施形態に係る容器用キャップについて、図3~図6を用いて詳細に例示説明する。なお、本実施形態においても、容器の正立状態を基準とし、図3における上側を上方とし、下側を下方とする。
図3に示すように、本実施形態に係る容器用キャップ101は、容器本体102の口部104aに着脱可能な有頂筒状形状を有するキャップ本体110と、キャップ本体110の天壁119に設けられる注出孔114aの直下に配置されるスリット弁130と、スリット弁130を天壁119に固定すると共に、容器本体102の収容空間Sと注出孔114aとを連通する開口140aを形成する開口部材140と、注出孔114aを上方から覆う蓋体150とを備えている。
本実施形態において、容器用キャップ101が装着される容器本体102は、口部104aと、当該口部104aよりも幅広に形成されて鉛直方向に延びる胴部104cと、胴部の下部を閉塞する図示しない底部とを有する。口部104aの外周面には雄ねじ部104bが設けられ、キャップ本体110の外周壁111の内周面に設けられている雌ねじ部112aとねじ係合するように構成されている。
容器本体102は、本実施形態では合成樹脂製であって、成形材料をチューブ状に押し出したパリソンに対し、ブロー成形を行うことによって形作っている。なお、容器本体102は、予め射出成形等によって形成されたプリフォームを二軸延伸ブロー成形して形成する等、他の方法を用いて形成することもできる。
キャップ本体110は、筒状の外周壁111と、外周壁111の上端に連なる天壁119とを有する有頂筒状形状を有している。上述のように、外周壁111の内周面に雌ねじ部112aを有しており、容器本体102の口部104aの外周面に設けられている雄ねじ部104bにねじ係合させることにより容器本体102に固定することができる。後述する開口部材140の下面には、口部104aに対応する位置に突起140gが形成されており、この突起140gが口部104a上端に当接することで、口部104aは開口部材140により液密にシールされている。
なお、キャップ本体110は、本実施形態のように容器本体102の口部104aに対してねじ係合により固定する態様の他、打栓形式により固定するように構成してもよく、その形態は種々選択可能である。
天壁119の径方向中央寄りには、上方へと延びる注出筒114bと、注出筒114bの上端を閉塞する頂壁114cと、頂壁114cの径方向中央に形成された注出孔114aとが設けられている。注出孔114aは、後述するように、胴部104cのスクイズによって高められた容器本体102内の正圧によって開口140a及びスリット弁130を通過した収容空間S内の内容物を外部へと導く。
図3において、注出孔114aの直下には、スリット弁130が配置されている。スリット弁130は、下に凸となるドーム形状を有し、中央に十字形状のスリット131bを有する弁体131aと、弁体131aの外周端を支持する筒状の周壁131cと、周壁131cの下端に連結された弁固定部131dとを有している。そして、図3に示すように、弁固定部131dが、注出筒114bの下端及び後述する開口部材140との間で挟持されることでキャップ本体110に固定されている。
スリット弁130の弁体131aは、ゴムやエラストマー等の軟性材により薄肉部材として形成されている。弁体131aは、容器本体102内に正圧が生じると、径方向中央部分が上方に変位すると共にスリット131bが開いて開放状態となる。これによって、容器本体102の収容空間S内の内容物が、開口140a、スリット131bの隙間、及び注出孔114aを通って外部に吐出可能となる。なお、スリット131bの形状は、十字形状以外の例えば曲線からなる形状でもよく、またスリット131bの本数も1本、又は3本以上であってもよい。
開口部材140は、収容空間Sとスリット弁130とを連通する開口140aを形成する開口筒140bと、開口筒140bの下端に連なり、開口140aに向けて上方に傾斜する傾斜壁140fと、傾斜壁140fの外周端に連なるフランジ部140cと、フランジ部140cの外周端から上方に突出する突壁140dと、突壁140dの外周面から径方向外側に突出する係合突起140eとを有している。そして、傾斜壁140fの上面と注出筒114bの下端部との間でスリット弁130の弁固定部131dを挟持しつつ、係合突起140eを外周壁111の内周面に形成された係合突部112bにアンダーカット係合させることによって、スリット弁130及び開口部材140は、キャップ本体110に固定されている。
図3に示すように、開口部材140の筒壁141の外周面が天壁119の下面から垂下する嵌合筒119bの内周面に嵌合することで、開口部材140はキャップ本体110に対して径方向に位置決めされている。また、スリット弁130の弁固定部131dの外周面が筒壁141の内周面に嵌合することで、スリット弁130は開口部材140に対して径方向に位置決めされている。そして、開口部材140は、キャップ本体110の内周面に形成された当接リブ111aと口部104aの上端部との間で挟持されることで、キャップ本体110と容器本体102に対して強固に固定されている。
開口140aの周囲には、周方向に間欠的に設けられ容器本体102の底部に向けて垂下する複数のリブ142が形成されている。リブ142は、傾斜壁140fの下面に沿って形成されている。本実施形態では、図4に示すように、リブ142は周方向に等間隔で6箇所に設けられている。この複数のリブ142は、後述するように、スリット弁130を通じて外部から導入された空気をなるべく口部104aから遠ざけると共に、収容空間S内の内容物を径方向外側から中央に向けて集まり易くする機能を有している。
蓋体150は、図3に示すように、キャップ本体110の外周壁111にヒンジ153hを介して連結されており、注出孔114aを覆い隠すことができる。より詳細には、蓋体150は、平板状の上壁152と、上壁152の外縁部に連結するとともにその外周面が外周壁111に連なる形状となる蓋体周壁153とを備えている。蓋体周壁153の下部の内周面は、キャップ本体110の天壁119の外周端に形成された係合突部119aにアンダーカット係合するように構成されている。また、上壁152の下面には、蓋体150を閉めた際に注出筒114bの外周面に嵌合して注出孔114aをシールする筒状のシール筒154が設けられている。蓋体周壁153におけるヒンジ153hと対向する周方向位置には、図3に示すように把持部153aが形成されている。把持部153aは、利用者が把持部153aを把持しながら蓋体150をヒンジ153h周りに回動させることで蓋体150を開放させることができる。
蓋体150の上壁152の下面からスリット弁130に向かって押圧部155が垂下している。押圧部155は、図3に示す蓋体150の閉塞状態において注出孔114aを貫いており、その下端部がスリット弁130の弁体131a部分に当接し押圧することで、スリット131bが僅かに開くように構成されている。この構成によって、内容物がスリット弁130のスリット131b部分に付着し固化することでスリット131b同士が張り付いて開かなくなってしまう不具合を抑制することができる。
上記のように構成される容器用キャップ101から内容物を吐出するにあたっては、利用者は、図3の状態から把持部153aを把持しながら蓋体150をヒンジ153h周りに回転させて開放させる。次に利用者は、容器本体102の胴部104cを把持しながら、容器本体102を図3に示す正立状態から紙面に垂直な回転軸周りに90度以上回転させて、注出孔114aが容器本体102の底部より低くなるような倒立姿勢へと倒立操作を行う。この倒立操作によって、収容空間S内の内容物は、底部から口部104aへと移動し、収容空間S内の空気は逆に容器本体102の底部に向かって移動する。
次に利用者は、内容物の注出のために、容器本体102の胴部104cをスクイズ(圧搾)する。胴部104cのスクイズによって、容器本体102内の圧力が増加して正圧を生じる。この正圧によって、スリット弁130の弁体131aは上方に向かって弾性変形するため、スリット131bが開いてスリット弁130は開放状態となる。容器本体102の底部から口部104aへと移動していた内容物は、開口140a、スリット弁130、及び注出孔114aを経由して、外部へと吐出される。
内容物の吐出が終了すると、利用者は、容器本体102の胴部104cのスクイズを解除する。これによって、スリット弁130は自らの剛性により元の形状に復元して閉塞する。また、容器本体102の胴部104cは、自らの剛性によって元の形状へと復元するため、容器本体102内には負圧が発生する。この負圧によってスリット弁130は下方側(容器本体102側)に弾性変形して再び開放されるため(図5に実線で示すスリット弁130形状を参照)、外部からスリット131bの隙間を介して容器本体102内に空気が導入される。本実施形態では、開口140aの周囲から容器本体102の底部に向かって延びる複数のリブ142が設けられているため、図5及び図6に破線で示すような、リブ142を含む壁面付近の流動性が悪い領域には空気が入り込みづらくなっている。すなわち、スリット弁130から導入された空気は、リブ142の存在により径方向外側に広がりにくく、図5に白抜き矢印で示すように容器本体102の底部に向けて細長い形状を有しつつ取り込まれる。よって、本実施形態では、第1実施形態と比較して、スリット弁130から導入された空気をより口部104aから遠ざけることができる。従って、利用者が胴部104cのスクイズを解除した直後に再び胴部104cをスクイズして連続吐出させようとした場合でも、内容物と共に排出される空気量を比較的少なくすることができる。そのため、連続吐出の際の弁体31aの振動を抑制して、不快な音や内容物の飛び散りを低減することができる。
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、スリット弁130の直上に注出孔114aを配置している。このため、容器本体102内の正圧によってスリット弁130の弁体131aが上方に変位すると、弁体131aの変位は、注出孔114aをなす頂壁114cに当接することで規制される。すなわち、本実施形態においても、注出孔114aを形成する頂壁114cは、スリット弁130の弁体131aの上方への変位を規制する規制部材として機能する。
以上述べたように、本実施形態では、口部104a、胴部104c及び底部を有するボトル状をなし、内容物の収容空間Sを形成する容器本体102に装着する容器用キャップ101において、収容空間Sに通じる開口140aを有し、口部104aに装着されるキャップ本体110と、開口140aを閉塞すると共に収容空間S内の正圧によって開放されて、収容空間S内の内容物を注出させるスリット弁130と、スリット弁130の開放時に、弁体131aの上方への移動を規制する規制部材とを備えるように構成した。これによって、利用者が内容物を連続吐出させようとして、スリット弁130から内容物と共に空気が排出された場合でも、スリット弁130の過度の変位を抑制する規制部材を設けたので、スリット弁130の過大な振動に起因する不快な音の発生、及び内容物の飛び散りを抑制することができる。特に、本実施形態では、開口140aの周囲に周方向に間欠的に設けられ容器本体102の底部に向けて垂下する複数のリブ142を形成したので、スリット弁130から導入された空気を径方向外側に広げることなく容器本体102の底部に向けて細長く形成することで口部104aから遠ざけることができる。従って、利用者が内容物を連続吐出させようとした場合でも、内容物と共に排出される空気量を少なくすることができるため、弁体31aの振動を更に抑制して、不快な音や内容物の飛び散りを更に効果的に低減することができる。
また、本実施形態では、リブ142は、開口140aに向けて上方に傾斜する傾斜壁140fの下面(傾斜面)に設けられるように構成した。これによって、図5に示す容器本体2の傾倒姿勢において、スリット弁130から導入された空気をリブ142により径方向外側に広げることなく細長く形成して口部104aから遠ざけると共に、収容空間S内の内容物を傾斜壁140fに沿って径方向内側に集め、更にリブ142同士の間の空間を通して開口140aまで導くことができる。これによって、利用者が内容物を連続吐出させようとした場合でも、内容物と共に排出される空気量を更に少なくすることができるため、弁体31aの振動を更に抑制して、不快な音や内容物の飛び散りを更に効果的に低減することができる。
なお、本実施形態では、開口140aの周囲の周方向6箇所に等間隔でリブ142を形成するように構成したが、この態様には限定されない。リブ142は、任意の複数個だけ設けることができる。
また、本実施形態において、リブ142は開口部材140に形成しているが、この態様には限定されない。リブ142は、例えばキャップ本体110に一体形成するなど他の任意の部材に組み込むことができる他、単独で構成してもよい。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
1 容器用キャップ
2 容器本体
4a 口部
4b 雄ねじ部
4c 胴部
10 キャップ本体
11 外周壁
12a 雌ねじ部
14a 注出孔
14b 注出筒
14c 頂壁(規制部材)
19 天壁
19a 係合突部
19b 係合突部
19d 突起
30 スリット弁
31a 弁体
31b スリット
31c 周壁
31d 弁固定部
40 開口部材
40a 開口
40b 開口筒
40c フランジ部
40d 係合壁
40e 係合突起
50 蓋体
52 上壁
53 蓋体周壁
53a 把持部
53h ヒンジ
54 シール筒
55 押圧部
101 容器用キャップ
102 容器本体
104a 口部
104b 雄ねじ部
104c 胴部
110 キャップ本体
111 外周壁
111a 当接リブ
112a 雌ねじ部
112b 係合突部
114a 注出孔
114b 注出筒
114c 頂壁(規制部材)
119 天壁
119a 係合突部
119b 嵌合筒
130 スリット弁
131a 弁体
131b スリット
131c 周壁
131d 弁固定部
140 開口部材
140a 開口
140b 開口筒
140c フランジ部
140d 突壁
140e 係合突起
140f 傾斜壁(傾斜面)
140g 突起
141 筒壁
142 リブ
150 蓋体
152 上壁
153 蓋体周壁
153a 把持部
153h ヒンジ
154 シール筒
155 押圧部
S 収容空間

Claims (2)

  1. 口部、胴部及び底部を有するボトル状をなし、内容物の収容空間を形成する容器本体に装着する容器用キャップであって、
    有頂筒状形状をなすと共に前記収容空間に通じる開口を有し、前記口部に装着されるキャップ本体と、
    該開口を閉塞すると共に前記収容空間内の正圧によって開放されて、前記収容空間内の内容物を注出させるスリット弁と、
    該スリット弁の開放時に、該スリット弁の弁体の上方への移動を規制する規制部材とを備え、
    前記規制部材は、前記キャップ本体に一体形成された注出孔をなす部材であることを特徴とする容器用キャップ。
  2. 前記スリット弁を上方から覆う蓋体を更に有し、該蓋体は、前記スリット弁を上方から押圧する押圧部を有する、請求項1に記載の容器用キャップ。
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