JP2018002225A - 抜栓キャップ - Google Patents
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Abstract
Description
また、内容物を使用する際に、オーバーキャップを横に倒して置いておくと、オーバーキャップに係着された栓体の下面に付着した内容物が垂れて下方に溜まり、オーバーキャップ内を汚すだけでなく、そのまま閉蓋すると、中栓および容器自体も汚してしまうという問題があった。
また、液だれ防止機構の具体的実施形態として、液だれ防止機構は、外側凹部の天面と外側周壁との接合部付近に深凹部が形成されていることを特徴とする構成を採用する
なお、以下の説明において、図1(a)でみて、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
外筒5と内筒6の間は、容器本体Aの口部1が嵌入し、挟持するように形成され、外筒5の内周は、係止突条2と係合して抜け止めされるようになっている。
移行栓体12は、上部に円筒状の筒状壁13が立設され、下部は底壁14となり、底壁14が薄肉弱化部11とともに注出口を閉鎖している。
薄肉弱化部11は、底壁14の外周端から注出筒10内周下部に向かい上昇する角度で形成されるとともに、注出筒10側の方が底壁14側より薄くなるように形成されている。
係合突起15は、後述するキャップCの第2歯部と係合する略径方向に形成された第1係合面17と、その周方向反対側に形成され筒状壁外周面から螺着方向に傾斜した非係合面18とを有し、その平面視形状は、筒状壁外周面側を底辺とする略台形状をなしている。
中央凹部23と中間凹部24と外側凹部25の天面の投影面積は、中央凹部23<中間凹部24<外側凹部25となるように設定されている。
また、中央周壁20と中間周壁21と外側周壁22の下方に向けての長さは、中央周壁20>中間周壁21>外側周壁22となるように設定されている。
なお、外側凹部25の天面は、傾斜面25aを形成せず、深凹部26を前記天面と外側周壁22との接合部付近に設けてもよい。
また、中央凹部23と中間凹部24の天面は、水平面として形成されているが、外側凹部25の天面と同様に、傾斜面を形成するようにしても構わない。
頂壁35の下面には、中央付近に垂設された係着部37から外側へ順に、係合筒部38、ねじ筒部39が垂設されている。
係合腕41は、図3(b)に示されるように、開栓時にそれぞれの先端係合部42の第2係合面43が係合突起15の第1係合面17に当接し、薄肉弱化部11に破断可能な回転力を伝えることができる程度の強度と、図3(a)に示されるように、キャップCの締め込み時に係合突起15を乗り越えることができる程度の可撓性を有する部材からなっている。
まず、本実施例の抜栓キャップを容器本体Aに装着するには、中栓BにキャップCを螺合して締め込み、中栓BとキャップCを組み立ててから口部1に中栓Bの嵌合筒部4を当てがって上部から打栓する。
キャップCが螺合によって下降していくと、係着部37の第2係合突部40が筒状壁13の第1係合突部16に当接するようになり、さらに下降することにより、第2係合突部40が第1係合突部16を乗り越えて、筒状壁13の内周面に嵌合するようになる。
同時に、中栓Bの上壁7のストッパー32が、キャップCのねじ筒部39のくさび状凹部46に嵌合し、両ねじの締結が完了する。
このように設定されていることによって、キャップCがセット状態(締結状態)から容易に回動することはなく、わずかな衝撃によって不用意に開栓することを防ぐことができる。
また、セット状態では、キャップCの係合筒部38の外周面は注出筒10の内周面に当接して注出筒10内を密封する。
前述したとおり、キャップCの回動開始時は、図3(b)に示すように、係合腕41の第2係合面43が係合突起15の第1係合面17に当接し、キャップCの回転力がラチェット機構を介して移行栓体12に加わるようになる。
キャップCの回転が進むと、移行栓体12に加わる回転力と引き上げ力により、ついには薄肉弱化部11が破断して注出口が開栓され、注出筒10から分離された移行栓体12は筒状壁13に係合する係着部37によって引き上げられてキャップCとともに上昇していく。
薄肉弱化部11は、注出筒10側の方が底壁14側より薄肉なので、注出筒10側が破断され、破断後は、連設された移行栓体12の底壁14の外周に残片が残る。
また、破断した薄肉弱化部11の残片によって、注出筒10の内周面に付着した内容物を掻き落とした後、キャップCの係合筒部38の外周が摺接しながら下降してシールするので、密封性が良くなる。
また、外側凹部25は他の凹部に比べ面積が大きく天面に液が付着し、残りやすいが、天面が傾斜面25aとなっているので、付着した液が深凹部26側から外側周壁22に流れやすくなっている。
このため、中央凹部23、中間凹部24、外側凹部25の各凹部は、液体を表面張力等で保持できる程度の大きさが望ましい。また、具材の大きさにもよるが、凹部内に具材などの固形物を保持しない程度の大きさが好ましい。
中栓Bの移行栓体12とキャップCの嵌合および回転させる機構は、上記実施例の機構に限定されない。
また、ねじの開放方向への回転等によって、中栓と移行栓体の嵌合による連結を外して、移行栓体を中栓側からキャップ側に移行させる方法などを採用することも可能である。さらに、例えば、特開2015−221690号公報のように、キャップはヒンジを介して中栓に連設して開閉するものであっても構わない。
中栓に対するキャップの装着方法は、上記実施例の構成に限定されない。
中栓に対する移行中栓の構成は、上記実施例の構成に限定されない。
実施例1の構成に比べ、中央凹部23、中間凹部24、外側凹部25のそれぞれの周壁側に表面張力により保持できる液の量が変わるが、最初に不要な液が下に落ち、それぞれの凹部に保持する液の量は少ないので、中央周壁20a、中間周壁21a、外側周壁22aの長さ以外の作用効果は、実施例1の構成と変わらない。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
外側凹部50の天面は、中間周壁21側から外側周壁22側に向って上昇する傾斜面50aが形成され、また、外側周壁22側の内周上端部には、下から上に向かい外側に僅かに傾斜する上傾斜面50bが形成されており、傾斜面50aと上傾斜面50bとの接合部付近は深凹部51となっている。
なお、外側凹部50の天面は、傾斜面50aを形成せず、深凹部51を前記天面と外側周壁22との接合部付近に設けてもよい。
本実施例の抜栓キャップの液だれ防止機構Dbでは、外側凹部50の天面は傾斜面50aとなっているので、付着した液が深凹部51側から中間周壁21に流れやすくなっている。
その他の構成の作用効果については、第1実施例と同様である。
B 中栓
C キャップ
D、Da、Db 液だれ防止機構
1 口部
2 係止突条
4 嵌合筒部
5 外筒
6 内筒
7 上壁
8 ねじ壁部
9 段部
10 注出筒
11 薄肉弱化部
12 移行栓体
13 筒状壁
14 底壁
15 係合突起
16 第1係合突部
17 第1係合面
18 非係合面
20、20a 中央周壁
21、21a 中間周壁
22、22a 外側周壁
23 中央凹部
24 中間凹部
25、50 外側凹部
25a、50a 傾斜面
26、51 深凹部
30 雄ねじ
31 補強リブ
32 ストッパー
35 頂壁
36 外周壁
37 係着部
38 係合筒部
39 ねじ筒部
40 第2係合突部
41 係合腕
42 先端係合部
43 第2係合面
44 腕部
45 雌ねじ
46 くさび状凹部
50b 上傾斜面
Claims (6)
- 容器本体の口部に装着され、注出筒を有する中栓と、中栓に開閉可能に装着されるキャップとからなり、
中栓は、注出筒の内周面に注出筒の開口を閉鎖する底壁を形成するとともに、開蓋時にキャップに係着されて抜栓される移行栓体を具え、
移行栓体は、底壁下面に、複数の周壁を垂設し、それぞれ隣接する周壁の間に凹部が区画された液だれ防止機構を具えたことを特徴とする抜栓キャップ。 - 液だれ防止機構は、周壁が同心円で、中心側の中央周壁と、その外側の中間周壁と、底壁の外縁の外側周壁とからなり、凹部は、中央周壁の内側の中央凹部と、中央周壁と中間周壁との間の中間凹部と、中間周壁と外側周壁との間の外側凹部とが区画され、
該凹部の投影面積は中央から外側に向かうほど広く設定されていることを特徴とする請求項1記載の抜栓キャップ。 - 液だれ防止機構は、周壁の下方に向けての長さが、全て同等であるか、または、中央側が一番長く、外側に向かうほど短く形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の抜栓キャップ。
- 液だれ防止機構の外側凹部は、中間周壁側から外側周壁側に向かい下降する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の抜栓キャップ。
- 液だれ防止機構の外側凹部は、中間周壁側から外側周壁側に向かい上昇する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の抜栓キャップ。
- 液だれ防止機構は、外側凹部の天面と外側周壁との接合部付近に深凹部が形成されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の抜栓キャップ。
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