JP2018002225A - 抜栓キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 キャップの開蓋と同時に中栓から移行栓体を抜栓し、抜栓された移行栓体をキャップの内側に係着する抜栓キャップにおいて、使用前に容器を振って内容物を撹拌することにより、内容物が移行栓体の下面に付着しても、キャップを開蓋した際に、移行栓体の下面に付着した内容物がキャップ内および容器の外側に垂れないようにした抜栓キャップを提供すること。【解決手段】 抜栓キャップとして、容器本体の口部に装着され、注出筒を有する中栓と、中栓に開閉可能に装着されるキャップとからなり、中栓は、注出筒の内周面に注出筒の開口を閉鎖する底壁を形成するとともに、開蓋時にキャップに係着されて抜栓される移行栓体を具え、移行栓体は、底壁下面に、複数の周壁を垂設し、それぞれ隣接する周壁の間に凹部が区画された液だれ防止機構を具えたことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、プルリングを用いずに除去可能な栓体を有する中栓を具えたキャップに関し、特にキャップの開蓋と同時に中栓から栓体を抜栓し、抜栓された栓体をキャップの内側に係着する抜栓キャップに関するものである。
ドレッシングや調味料などの内容物を収容する食品容器として、開封時まで中栓により容器内を密封状態にし、オーバーキャップの螺合部の回転動作によって中栓の栓体を抜栓することができる抜栓キャップは、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−225220号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の抜栓キャップは、使用前に、油分と水分とに分離していたり、液体と固形物(ゴマや具材など)とに分離している内容物を撹拌するために容器を振ると、オーバーキャップの内側に係着された栓体の下面に内容物が付着し、オーバーキャップを外した際に、付着した内容物が垂れ、容器外を汚すことがあった。
また、内容物を使用する際に、オーバーキャップを横に倒して置いておくと、オーバーキャップに係着された栓体の下面に付着した内容物が垂れて下方に溜まり、オーバーキャップ内を汚すだけでなく、そのまま閉蓋すると、中栓および容器自体も汚してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、キャップの開蓋と同時に中栓から移行栓体を抜栓し、抜栓された移行栓体をキャップの内側に係着する抜栓キャップにおいて、使用前に容器を振って内容物を撹拌することにより、内容物が移行栓体の下面に付着しても、キャップを開蓋した際に、移行栓体の下面に付着した内容物がキャップ内および容器の外側に垂れないようにした抜栓キャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、抜栓キャップとして、容器本体の口部に装着され、注出筒を有する中栓と、中栓に開閉可能に装着されるキャップとからなり、中栓は、注出筒の内周面に注出筒の開口を閉鎖する底壁を形成するとともに、開蓋時にキャップに係着されて抜栓される移行栓体を具え、移行栓体は、底壁下面に、複数の周壁を垂設し、それぞれ隣接する周壁の間に凹部が区画された液だれ防止機構を具えたことを特徴とする構成を採用する。
液だれ防止機構の実施形態として、液だれ防止機構は、周壁が同心円で、中心側の中央周壁と、その外側の中間周壁と、底壁の外縁の外側周壁とからなり、凹部は、中央周壁の内側の中央凹部と、中央周壁と中間周壁との間の中間凹部と、中間周壁と外側周壁との間の外側凹部とが区画され、該凹部の投影面積は中央から外側に向かうほど広く設定されていることを特徴とする構成、さらに、液だれ防止機構は、周壁の下方に向けての長さが、全て同等であるか、または、中央側が一番長く、外側に向かうほど短く形成されていることを特徴とする構成を採用する。
液だれ防止機構の外側凹部の実施形態として、液だれ防止機構の外側凹部は、中間周壁側から外側周壁側に向かい下降する傾斜面が形成されていることを特徴とする構成、或いは、液だれ防止機構の外側凹部は、中間周壁側から外側周壁側に向かい上昇する傾斜面が形成されていることを特徴とする構成を採用する。
また、液だれ防止機構の具体的実施形態として、液だれ防止機構は、外側凹部の天面と外側周壁との接合部付近に深凹部が形成されていることを特徴とする構成を採用する
本発明の抜栓キャップは、キャップの開蓋と同時に中栓から移行栓体を抜栓することにより、キャップの内側に係着される移行栓体の下面に液だれ防止機構を具えているから、容器を振って移行栓体の下面に内容物が付着しても、余分な内容物を速やかに流し落とすとともに、付着して残った液を液だれ防止機構で保持するようにしたので、キャップを外した後に内容物が移行栓体からほとんど垂れることがなく、また、キャップを横に倒しても、移行栓体から内容物が垂れにくく、キャップ内および容器の外側を汚すことが防止できる。
抜栓キャップの第1実施例におけるキャップと中栓を組み立てた直後のセット状態を示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は下面図である。 第1実施例抜栓キャップの、(a)は図1(a)のX−X線における断面矢視図、(b)は図1(a)の要部拡大図である。 第1実施例抜栓キャップのラチェット動作を説明するために図1(a)に相当するX−X断面矢視図を示した図であり、(a)はキャップを中栓に締め込む際の動作、(b)はキャップを螺脱して開栓する際の動作を示す。 抜栓キャップの変形実施例の要部拡大図である。 抜栓キャップの第2実施例における説明図であり、(a)は抜栓前の要部拡大図、(b)は抜栓後の要部拡大図である。
次に、本発明の抜栓キャップについて、実施例を示した図面を参照して説明する。
図1、2において、Aは容器本体、Bは容器本体Aに装着される中栓、Cは中栓Bに螺合して装着されるキャップである。
なお、以下の説明において、図1(a)でみて、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
図1に示すように、容器本体Aの口部1は、中栓Bに嵌着して抜け止め保持する係止突条2を具えている。
図1、2に示すように、中栓Bは、外周側の外筒5、内周側の内筒6、口部1の天面側に位置する上壁7とからなり、口部1が嵌入する環状溝を形成する嵌合筒部4と、上壁7に連設して立設されたねじ壁部8と、ねじ壁部8の上端に段部9を介して連設され、内周が注出口となる注出筒10とからなっている。
外筒5と内筒6の間は、容器本体Aの口部1が嵌入し、挟持するように形成され、外筒5の内周は、係止突条2と係合して抜け止めされるようになっている。
注出筒10の内周面には、全周にわたって形成された薄肉弱化部11を介して移行栓体12が一体に連設されている。
移行栓体12は、上部に円筒状の筒状壁13が立設され、下部は底壁14となり、底壁14が薄肉弱化部11とともに注出口を閉鎖している。
薄肉弱化部11は、底壁14の外周端から注出筒10内周下部に向かい上昇する角度で形成されるとともに、注出筒10側の方が底壁14側より薄くなるように形成されている。
筒状壁13は、外周にラチェット機構の一方の第1歯部を構成する係合突起15が周方向6個所に突設され、内周上部には第1係合突部16が環状に突設されている。
係合突起15は、後述するキャップCの第2歯部と係合する略径方向に形成された第1係合面17と、その周方向反対側に形成され筒状壁外周面から螺着方向に傾斜した非係合面18とを有し、その平面視形状は、筒状壁外周面側を底辺とする略台形状をなしている。
底壁14の下面には、液だれ防止機構Dが形成され、液だれ防止機構Dは、周壁として、同心円で、中心側の中央周壁20と、中央周壁20の外側の中間周壁21と、中間周壁21の外側で底壁14の外縁の外側周壁22とが底壁14の下面から垂設されることにより、凹部として、中央周壁20の内側の中央凹部23と、中央周壁20と中間周壁21との間の中間凹部24と、中間周壁21と外側周壁22との間の外側凹部25とが区画されている。
中央凹部23と中間凹部24と外側凹部25の天面の投影面積は、中央凹部23<中間凹部24<外側凹部25となるように設定されている。
また、中央周壁20と中間周壁21と外側周壁22の下方に向けての長さは、中央周壁20>中間周壁21>外側周壁22となるように設定されている。
外側凹部25の天面は、中間周壁21側から外側周壁22側に向って下降する傾斜面25aが形成され、傾斜面25aと中間周壁21の接合部付近は深凹部26となっている。
なお、外側凹部25の天面は、傾斜面25aを形成せず、深凹部26を前記天面と外側周壁22との接合部付近に設けてもよい。
また、中央凹部23と中間凹部24の天面は、水平面として形成されているが、外側凹部25の天面と同様に、傾斜面を形成するようにしても構わない。
ねじ壁部8には、外周面に雄ねじ30が形成され、内周面に上部を段部9下面に連設した補強リブ31が複数突設されている。
上壁7の上面には、周方向複数個所にストッパー32が設けられている。
キャップCは、天板部に設けられた頂壁35と、頂壁35の外周縁から垂設された外周壁36とを具えている。
頂壁35の下面には、中央付近に垂設された係着部37から外側へ順に、係合筒部38、ねじ筒部39が垂設されている。
係着部37には、中栓Bの移行栓体12の第1係合突部16を乗り越えて筒状壁13の内周面に緊密に嵌合する環状の第2係合突部40が先端外周に形成されている。
係合筒部38の内周には、中栓Bの移行栓体12の第1歯部を構成する係合突起15に係合する第2歯部を構成する係合腕41が係合突起15と同数の周方向6個所に設けられ、係合筒部38の外周は、注出筒10の内周面に当接して注出口を密閉するシールとなっている。
係合腕41は、開栓時にキャップCをねじ解放方向に回転させたとき、係合突起15の第1係合面17に係合する略径方向の第2係合面43を有する先端係合部42と、係合筒部38の内周面から螺脱方向に傾斜して延びる先端係合部42より薄肉の腕部44を具えている。
係合腕41は、図3(b)に示されるように、開栓時にそれぞれの先端係合部42の第2係合面43が係合突起15の第1係合面17に当接し、薄肉弱化部11に破断可能な回転力を伝えることができる程度の強度と、図3(a)に示されるように、キャップCの締め込み時に係合突起15を乗り越えることができる程度の可撓性を有する部材からなっている。
ねじ筒部39は、内周に中栓Bの雄ねじ30に螺合する雌ねじ45が設けられ、下端面には、ストッパー32に係合するくさび状凹部46が周方向複数個所に形成されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
まず、本実施例の抜栓キャップを容器本体Aに装着するには、中栓BにキャップCを螺合して締め込み、中栓BとキャップCを組み立ててから口部1に中栓Bの嵌合筒部4を当てがって上部から打栓する。
中栓Bの雄ねじ30にキャップCの雌ねじ45を螺合して締め込む際には、図3(a)に示すように、キャップCが矢印R方向に回転し、係合腕41は非係合面18に乗り上げ、係合突起15を乗り越えて、キャップCの回転を許容する。
キャップCが螺合によって下降していくと、係着部37の第2係合突部40が筒状壁13の第1係合突部16に当接するようになり、さらに下降することにより、第2係合突部40が第1係合突部16を乗り越えて、筒状壁13の内周面に嵌合するようになる。
同時に、中栓Bの上壁7のストッパー32が、キャップCのねじ筒部39のくさび状凹部46に嵌合し、両ねじの締結が完了する。
雄ねじ30と雌ねじ45の締結が完了したとき、ラチェット機構は、図2(a)に示すセット状態、すなわち、係合腕41の第2係合面43と反対側の腕部44が、係合突起15の非係合面18に当接ないしは当接寸前の状態にセットされるように設定されている。
このように設定されていることによって、キャップCがセット状態(締結状態)から容易に回動することはなく、わずかな衝撃によって不用意に開栓することを防ぐことができる。
また、セット状態では、キャップCの係合筒部38の外周面は注出筒10の内周面に当接して注出筒10内を密封する。
次に、本実施例の抜栓キャップが打栓により装着された容器を使用するには、キャップCを螺脱方向(図3(b)における矢印L方向)に回転させる。
前述したとおり、キャップCの回動開始時は、図3(b)に示すように、係合腕41の第2係合面43が係合突起15の第1係合面17に当接し、キャップCの回転力がラチェット機構を介して移行栓体12に加わるようになる。
このとき、係着部37の第2係合突部40が筒状壁13の第1係合突部16を乗り越えた内周面に緊密に嵌合しているので、筒状壁13を内側から補強してキャップCの回転力がラチェット機構を介して移行栓体12に伝わりやすくなっているとともに、ねじの回転に伴って移行栓体12を上方に引き上げる力を発生させる。
キャップCの回転が進むと、移行栓体12に加わる回転力と引き上げ力により、ついには薄肉弱化部11が破断して注出口が開栓され、注出筒10から分離された移行栓体12は筒状壁13に係合する係着部37によって引き上げられてキャップCとともに上昇していく。
薄肉弱化部11は、注出筒10側の方が底壁14側より薄肉なので、注出筒10側が破断され、破断後は、連設された移行栓体12の底壁14の外周に残片が残る。
係合筒部38の外周が注出筒10の内周面から離れ、雌ねじ45が雄ねじ30から螺脱してキャップCを中栓Bから離脱して開蓋すれば、キャップCとともに移行栓体12が除去された注出筒10の注出口から容器内の内容物を注出することができる。
容器を使用した後、再度キャップCを中栓Bに装着する際には、移行栓体12の底壁14外周に残った破断した薄肉弱化部11の残片によって、キャップCの装着を案内するとともに、注出筒10の内周面に付着した内容物が掻き落とされ、注出筒10の内周面を清潔に保つことができる。
また、破断した薄肉弱化部11の残片によって、注出筒10の内周面に付着した内容物を掻き落とした後、キャップCの係合筒部38の外周が摺接しながら下降してシールするので、密封性が良くなる。
本実施例の抜栓キャップは、内容物が、具材が入ったドレッシングなどの場合、内容物を撹拌するために、閉蓋状態で容器を上下に振った後に、キャップCに係着された移行栓体12の底壁14の下面の液だれ防止機構Dに内容物が付着するが、中央凹部23、中間凹部24、外側凹部25内に残った内容物の液体の一部は、中央周壁20、中間周壁21、外側周壁22のそれぞれの壁面を伝い流れて下に落ち、また、具材などの固形物も自重で下に落ちる。
また、外側凹部25は他の凹部に比べ面積が大きく天面に液が付着し、残りやすいが、天面が傾斜面25aとなっているので、付着した液が深凹部26側から外側周壁22に流れやすくなっている。
それでも、液だれ防止機構Dの中央凹部23と中間凹部24と外側凹部25の凹部内に内容物が残るが、中央凹部23内と、中間凹部24内、外側凹部25内に残った内容物の液体の表面張力および毛細管現象により、逆に簡単に垂れ落ちることがなくなる。
このため、中央凹部23、中間凹部24、外側凹部25の各凹部は、液体を表面張力等で保持できる程度の大きさが望ましい。また、具材の大きさにもよるが、凹部内に具材などの固形物を保持しない程度の大きさが好ましい。
また、キャップCを外した際に、キャップCを横に倒して置くことがあるが、液だれ防止機構Dの中央凹部23、中間凹部24、外側凹部25内に付着している内容物の液体は、表面張力および毛細管現象により、移動しなくなっており、中央凹部23、中間凹部24、外側凹部25の内側に保持され続けることにより、また、移動したとしても、それぞれの下側になった周壁に付着して保持されるので、液だれ防止機構D内に残った液が、外側周壁22より外側に流れ出ることがないので、キャップCの内部を汚すことがなく、さらに、キャップCの周辺を汚すことがない。
液だれ防止機構Dの中央周壁20と、中間周壁21と、外側周壁22の下方に向けての長さは、中央周壁20>中間周壁21>外側周壁22となるように形成されているので、キャップCを横倒ししても内容物が各周壁を乗り越えて移動しづらい構造としている。
本実施例では、液だれ防止機構Dは、周壁として、同心円で、中央周壁20と、中間周壁21と、外側周壁22とが垂設されることにより、凹部として、中央周壁20の内側の中央凹部23と、中央周壁20と中間周壁21との間の中間凹部24と、中間周壁21と外側周壁22との間の外側凹部25が区画されているが、それぞれの凹部内で内容物を保持し、キャップCを外して横に倒した時に、液だれ防止機構Dからキャップ内に垂らすことがなければよいので、周壁の長さや数、および、それにより区画される凹部の数は、3つずつに限定する必要はなく、内容物の粘度や固形物の種類などにより適宜、設定することができる。
本実施例では、中栓Bの移行栓体12の筒状壁13の外周に、係合突起15が周方向6個所に突設され、キャップCの係合筒部38の内周に、係合突起15に係合する同数の係合腕41を設け、係合突起15と係合腕41との係合によるラチェット機構により、最初の開蓋時に、移行栓体12を回転させることで、薄肉弱化部11を破断させ、移行栓体12をキャップCとともに中栓Bの注出筒10から抜栓するようにしているが、最初の開蓋時に移行栓体12をキャップCと嵌合させるとともに、薄肉弱化部11を破断させ、移行栓体12をキャップCとともに中栓Bの注出筒10から外すことができ、さらに、最初の開蓋後に移行栓体12をキャップCに係着し続けることができればよいので、上記実施例のようなラチェット機構でなくてもよい。
中栓Bの移行栓体12とキャップCの嵌合および回転させる機構は、上記実施例の機構に限定されない。
また、本実施例では、中栓BとキャップCとに、雄ねじまたは雌ねじ部を設けて螺合により装着させているが、組み立て時のキャップを閉蓋により、キャップに中栓の移行栓体を係着させ、最初の開蓋によりキャップとともに移行栓体を中栓より抜栓することができればよいので、螺合でなくても、例えば、特開2007−145370号公報のように、アンダーカット嵌合で、キャップを廻動させることで中栓から外されるような抜栓キャップの構成でもよい。
また、ねじの開放方向への回転等によって、中栓と移行栓体の嵌合による連結を外して、移行栓体を中栓側からキャップ側に移行させる方法などを採用することも可能である。さらに、例えば、特開2015−221690号公報のように、キャップはヒンジを介して中栓に連設して開閉するものであっても構わない。
中栓に対するキャップの装着方法は、上記実施例の構成に限定されない。
本実施例では、中栓Bの移行栓体12を注出筒10の内周面に全周にわたって形成された薄肉弱化部11を介して一体に連設しているが、移行栓体は、開蓋前に注出筒内を閉鎖し、最初の開蓋で開栓するとともに、キャップCに係着されて外されるものであればよいので、例えば、移行栓体を注出筒に対して別体で形成し、移行栓体が注出筒に対してアンダーカット嵌合することで閉鎖し、さらに開栓可能とするようにしてもよい。
中栓に対する移行中栓の構成は、上記実施例の構成に限定されない。
上記実施例1では、液だれ防止機構Dの中央周壁20と、中間周壁21と、外側周壁22の下方に向けての長さは、中央周壁20>中間周壁21>外側周壁22となるように形成されているが、変形実施例として、図4に示すように、液だれ防止機構Daの中央周壁20aと、中間周壁21aと、外側周壁22aの下方に向けての長さをすべて同等とするようにしてもよい。
実施例1の構成に比べ、中央凹部23、中間凹部24、外側凹部25のそれぞれの周壁側に表面張力により保持できる液の量が変わるが、最初に不要な液が下に落ち、それぞれの凹部に保持する液の量は少ないので、中央周壁20a、中間周壁21a、外側周壁22aの長さ以外の作用効果は、実施例1の構成と変わらない。
次に、中栓の移行栓体の下面の液だれ防止機構を変更した第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
図5(a)に示すように、中栓Bの移行栓体12の底壁14の下面には液だれ防止機構Dbが設けられ、液だれ防止機構Dbは、周壁として、同心円で、中心側の中央周壁20と、中央周壁20の外側の中間周壁21と、中間周壁21の外側で底壁14の外縁の外側周壁22とが垂設されることにより、凹部として、中央周壁20の内側の中央凹部23と、中央周壁20と中間周壁21との間の中間凹部24と、中間周壁21と外側周壁22との間の外側凹部50が区画されている。
外側凹部50の天面は、中間周壁21側から外側周壁22側に向って上昇する傾斜面50aが形成され、また、外側周壁22側の内周上端部には、下から上に向かい外側に僅かに傾斜する上傾斜面50bが形成されており、傾斜面50aと上傾斜面50bとの接合部付近は深凹部51となっている。
なお、外側凹部50の天面は、傾斜面50aを形成せず、深凹部51を前記天面と外側周壁22との接合部付近に設けてもよい。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
本実施例の抜栓キャップの液だれ防止機構Dbでは、外側凹部50の天面は傾斜面50aとなっているので、付着した液が深凹部51側から中間周壁21に流れやすくなっている。
キャップCを外し、図5(b)に示すように、キャップCを横に倒して置くことがあるが、外側凹部50の内側に付着した内容物の液体は、表面張力により保持され、また、特に、深凹部51付近に残った内容物は、上傾斜面50bの傾斜により、深凹部51側に向かって保持されるので、付着した液が、外側周壁22より外側に流れ出ることがない。
その他の構成の作用効果については、第1実施例と同様である。
本発明の抜栓キャップは、キャップを開蓋することで、キャップとともに中栓の移行栓体を抜栓して注出口を開口することができ、また、内容物を撹拌するために容器を上下に振った後、開蓋し、キャップを横に倒して置いても、移行栓体の下面に設けた液だれ防止機構に付着した液がキャップ内に垂れることがないから、容器の外側を汚すことが防止でき、飲食品や調味料などの容器に広く利用可能であり、衛生的にも安心して利用できる容器として好適である。
A 容器本体
B 中栓
C キャップ
D、Da、Db 液だれ防止機構
1 口部
2 係止突条
4 嵌合筒部
5 外筒
6 内筒
7 上壁
8 ねじ壁部
9 段部
10 注出筒
11 薄肉弱化部
12 移行栓体
13 筒状壁
14 底壁
15 係合突起
16 第1係合突部
17 第1係合面
18 非係合面
20、20a 中央周壁
21、21a 中間周壁
22、22a 外側周壁
23 中央凹部
24 中間凹部
25、50 外側凹部
25a、50a 傾斜面
26、51 深凹部
30 雄ねじ
31 補強リブ
32 ストッパー
35 頂壁
36 外周壁
37 係着部
38 係合筒部
39 ねじ筒部
40 第2係合突部
41 係合腕
42 先端係合部
43 第2係合面
44 腕部
45 雌ねじ
46 くさび状凹部
50b 上傾斜面

Claims (6)

  1. 容器本体の口部に装着され、注出筒を有する中栓と、中栓に開閉可能に装着されるキャップとからなり、
    中栓は、注出筒の内周面に注出筒の開口を閉鎖する底壁を形成するとともに、開蓋時にキャップに係着されて抜栓される移行栓体を具え、
    移行栓体は、底壁下面に、複数の周壁を垂設し、それぞれ隣接する周壁の間に凹部が区画された液だれ防止機構を具えたことを特徴とする抜栓キャップ。
  2. 液だれ防止機構は、周壁が同心円で、中心側の中央周壁と、その外側の中間周壁と、底壁の外縁の外側周壁とからなり、凹部は、中央周壁の内側の中央凹部と、中央周壁と中間周壁との間の中間凹部と、中間周壁と外側周壁との間の外側凹部とが区画され、
    該凹部の投影面積は中央から外側に向かうほど広く設定されていることを特徴とする請求項1記載の抜栓キャップ。
  3. 液だれ防止機構は、周壁の下方に向けての長さが、全て同等であるか、または、中央側が一番長く、外側に向かうほど短く形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の抜栓キャップ。
  4. 液だれ防止機構の外側凹部は、中間周壁側から外側周壁側に向かい下降する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の抜栓キャップ。
  5. 液だれ防止機構の外側凹部は、中間周壁側から外側周壁側に向かい上昇する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の抜栓キャップ。
  6. 液だれ防止機構は、外側凹部の天面と外側周壁との接合部付近に深凹部が形成されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の抜栓キャップ。
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