JP7184568B2 - ねじキャップ - Google Patents
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Description
なお、以下の説明において、図1(a)でみて、下方向を「正面」とし、上方向を「背面」とし、右方向を「右」とし、左方向を「左」とし、図1(b)でみて、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
図1に示すように、容器本体Aの口部1は、キャップ本体Bに嵌着して抜け止め保持する係止突条2を備えている。
本実施例では、容器本体Aの口部1の内径は、18~30mmの範囲としている。
ここで、嵌合筒部4の内周縁は、内筒6の内周に相当し、内筒6の内径をaとすると、本実施例では、内径aは20~25mmの範囲としている。
移行栓体12は、上部に円筒状の筒状壁13が立設され、下部は底壁14が薄肉弱化部11とともに注出口を封鎖している。
係合突起15は、それぞれ、後述するオーバーキャップCの第2歯部と係合する略径方向に形成された第1係合面17と、その周方向反対側に形成され筒状壁13外周面から螺着方向に傾斜した非係合面18とを有し、その平面視形状は、筒状壁13外周面側を底辺とする略台形状をなしている。
天壁部9の上面には、内周側に隆起する段部20が設けられ、段部20の外周には、120°間隔で3個所に音出し突部21が配設されている。
貫通スリット24は、縦切断部26付近から把持部25方向(右方向)に延び、終端部24aで把持部25が外筒5と一体となっている。
周方向切断部27は、少なくとも中心角180°以上の円弧範囲にわたって切欠き凹部22に形成されることが好ましい。
なお、本実施例では、貫通スリット24は、約110°の円弧範囲にわたって形成されている。
オーバーキャップCは、外周壁34内周とキャップ本体Bの外周面との間で空間を形成するとともに、該空間の狭い所でも外周壁34の下部内周とキャップ本体Bの分別機構Dの把持部25外周との間に隙間bができる径で形成されている。
頂壁33の下面には、音出し部材37が同心円状の120°間隔で3個所に配設され、その同心円状の外側にねじ筒部38が垂設されている。
ねじ筒部38は、内周にキャップ本体Bの雄ねじ19に螺合する雌ねじ46が設けられている。
なお、本実施例では、キャップ本体Bのねじ壁部8にオーバーキャップCのねじ筒部38を螺合するようにしているが、本発明のねじキャップは、オーバーキャップCをキャップ本体Bに螺合する構造であれば、螺合位置は問わない。
なお、平坦面30の中心部には、射出成形時に樹脂を注入するためのゲート(凹部)30aが設けられることがあるが、頂壁33は、平坦面30の中心部から直径5mm程の範囲は、平坦面でなくてもよい。
傾斜面32は、本実施例では、R面31の外周縁から下方に向かう傾斜面として、外周壁34の上端部に向けて範囲eに形成されているが、連設する外周壁34内周と分別機構Dの把持部25外周との間に隙間bを形成するように距離を稼げればよいので、傾斜面でも、R面31から連なる曲率のR面でもよく、傾斜面32の断面形状は問わない。
密封筒36は、閉蓋時に、外周がキャップ本体Bの注出筒10の内周面に当接して注出口を密閉する径で形成され、内周に、第1歯部を構成する係合突起15に係合する第2歯部を構成する係合腕40が係合突起15と同数の周方向6個所に設けられている。
係合腕40は、開栓時にオーバーキャップCをねじ解放方向に回転させたとき、係合突起15の第1係合面17に係合する略径方向の第2係合面41を有する先端係合部42と、密封筒36の内周面から螺脱方向に傾斜して延びる先端係合部42より薄肉で変形可能な腕部43を備えている。
音出し部材37は、オーバーキャップCの締め込み終了直前に振動片45の先端がキャップ本体Bの音出し突部21に当接し、振動片45を湾曲変形させながら締め込みが進み、締め込み終了と同時に振動片45が音出し突部21を乗り越え、復元しようとすることにより、振動し、音が発生されるように設定される。
本実施例では、基部44は、同心円状の120°間隔で3個所に分かれて配設されているが、基部44は、リング状に連続したものであっても構わない。
まず、本実施例のねじキャップを容器本体Aに装着するには、キャップ本体BにオーバーキャップCを螺合して締め込み、キャップ本体BとオーバーキャップCをセットしてから口部1にキャップ本体Bの嵌合筒部4を当てがって上部から打栓する。
さらにオーバーキャップCが下降することにより、オーバーキャップCの係着部35の第2係合突部39がキャップ本体Bの移行栓体12の第1係合突部16を乗り越えて、筒状壁13の内周面に嵌合するようになり、オーバーキャップCがキャップ本体Bにセットされる。
振動片45の先端が音出し突部21を乗り越えると、湾曲変形した振動片45が復元しようとし、振動し、音が発せられる。
この音により、本発明の利用者は、感覚的にねじキャップの閉蓋終了を知ることができる。
セット状態に組立られたねじキャップを内容液が充填された容器本体Aに打栓し、キャップ付き容器として使用する。
そこで、本発明では、オーバーキャップCの頂壁33は、中心部から径方向に嵌合筒部4の内周縁までの範囲に形成される平坦面30と、平坦面30の外周縁から径方向下方に向けて円弧状に形成されるR面31とが形成されているが、衝撃吸収性を比較するために、比較実験を行い、その結果を表1に示す。
また、比較実験では、内容液として、水を容器本体Aに規定量(200cc)充填した。
これに対して、平坦面30の範囲(直径c)を25mm以上にしたとき、すなわち、R面31の範囲dを10mm以下にした場合は、衝撃吸収性が悪いことがわかる。
オーバーキャップCの回転が進むと、オーバーキャップCの音出し部材37の振動片45先端が、キャップ本体Bの天壁部9の音出し突部21に当接し、さらに回転が進むと、振動片45が湾曲変形しながら進み、振動片45の先端が音出し突部21を乗り越え、湾曲変形した振動片45が復元して振動し、音が発せられる。
係合腕40の先端係合部42は、腕部43より厚肉に形成されているので、第2係合面41は第1係合面17に広い面積でしっかり当接係合するとともに回転力に負けない強度を有する。
オーバーキャップCの回転が進むと、移行栓体12に加わる回転力と引き上げ力により、ついには薄肉弱化部11が破断して注出筒10内に注出口が開栓され、注出筒10から分離された移行栓体12は筒状壁13に係合する係着部35によって引き上げられてオーバーキャップCとともに上昇していく。
内容液を注出した後、再度オーバーキャップCをキャップ本体Bに螺合する際には、オーバーキャップCの密封筒36の外周が注出筒10内周に密着して容器内を密封することができる。
本発明の利用者は、ねじキャップの閉蓋終了を感覚的に知ることができるので、オーバーキャップCをキャップ本体Bに対して、無理に回転しすぎて、螺合が強くなりすぎ、開蓋するのに苦労することを防止することができる。
まず、図2(b)に示す縦切断部26付近の把持部25に手指を掛けて手前に引っ張ると、縦切断部26が破断し、把持部25が外方に展開する。
さらに把持部25を引っ張ると、貫通スリット24の終端部24aに隣接して設けられた切欠き凹部22の周方向切断部27へと破断が進んでいく。
周方向切断部27が破断したところでは、係止縮径部23の係止突条2への係合が解除されていくので、係止縮径部23による口部1への拘束が解除され、把持部25を引き上げると、キャップ本体Bを容器本体Aから離脱させ分別廃棄することができる。
B キャップ本体
C オーバーキャップ
D 分別機構
a 内筒の内径
b 隙間
c 平坦面の直径
d R面の範囲
e 傾斜面の範囲
f 傾斜面の高さ
g 外周壁の高さ
1 口部
2 係止突条
4 嵌合筒部
5 外筒
6 内筒
7 上壁
8 ねじ壁部
9 天壁部
10 注出筒(注出部)
11 薄肉弱化部
12 移行栓体
13 筒状壁
14 底壁
15 係合突起(第1歯部)
16 第1係合突部
17 第1係合面
18 非係合面
19 雄ねじ
20 段部
21 音出し突部
22 切欠き凹部
23 係止縮径部
24 貫通スリット
24a 終端部
25 把持部
26 縦切断部
27 周方向切断部
30 平坦面
30a ゲート
31 R面
32 傾斜面
33 頂壁
34 外周壁
35 係着部
36 密封筒
37 音出し部材
38 ねじ筒部
39 第2係合突部
40 係合腕(第2歯部)
41 第2係合面
42 先端係合部
43 腕部
44 基部
45 振動片
46 雌ねじ
Claims (5)
- 容器本体に装着されるキャップ本体と、キャップ本体に螺合されるオーバーキャップとを備えるねじキャップであって、
キャップ本体は、外周側の外筒と内周側の内筒と容器本体の口部の天面側に位置する上壁とからなり、口部に嵌着される嵌合筒部と、外筒の下部に設けられ、容器本体からキャップ本体を分離して分別廃棄可能とする分別機構と、容器本体内と連通する注出部と、嵌合筒部から立設されるねじ壁部と、ねじ壁部の上部を閉塞し、注出部が形成される天壁部と、天壁部の上面に形成される音出し突部とを有し、
オーバーキャップは、頂壁と、頂壁の外周縁から垂設される外周壁とを有し、
頂壁は、中心部から径方向に嵌合筒部の内周縁までの範囲に形成される平坦面と、平坦面の外周縁から径方向下方に向けて円弧状に形成されるR面と、頂壁の下面から垂設され、キャップ本体の音出し突部と当接する音出し部材と、音出し部材の同心円状の外側から垂設され、ねじ壁部と螺合するねじ筒部とを有し、
外周壁は、分別機構を含め、キャップ本体と隙間を設けて下端部まで覆うことを特徴とするねじキャップ。 - 頂壁は、R面の外周縁から外周壁の上端部に向けて形成される下り勾配の傾斜面を有することを特徴とする請求項1に記載のねじキャップ。
- オーバーキャップは、平坦面の直径が10~20mmであることを特徴とする請求項1または2に記載のねじキャップ。
- オーバーキャップは、R面の曲率半径が30~60mmであることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のねじキャップ。
- 容器本体の口部内径は、18~30mmであることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のねじキャップ。
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