JP7408460B2 - 抜栓キャップ - Google Patents

抜栓キャップ Download PDF

Info

Publication number
JP7408460B2
JP7408460B2 JP2020061551A JP2020061551A JP7408460B2 JP 7408460 B2 JP7408460 B2 JP 7408460B2 JP 2020061551 A JP2020061551 A JP 2020061551A JP 2020061551 A JP2020061551 A JP 2020061551A JP 7408460 B2 JP7408460 B2 JP 7408460B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
plug
stopper
pet resin
outer cap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020061551A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021160729A (ja
Inventor
学 山本
一成 仁井田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2020061551A priority Critical patent/JP7408460B2/ja
Publication of JP2021160729A publication Critical patent/JP2021160729A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7408460B2 publication Critical patent/JP7408460B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、外キャップを開蓋することにより、中栓側から外キャップ側に移行する移行栓を備える抜栓キャップに関し、とくに中栓をPET系樹脂とする抜栓キャップに関するものである。
従来、調味料などを収容する食品容器には、開封時まで容器内を密封状態にしておくために、容器口部に装着された中栓に、薄肉弱化部により画成された除去部を形成した隔壁を設け、除去部に設けられたプルリングを引き上げ、薄肉弱化部を破断して注出口を開栓する抜栓キャップが広く用いられている。
また、プルリングによる開栓を必要とせず、外キャップの開蓋時に薄肉弱化部が破断し、中栓側から外キャップ側に移行する移行栓を備えるポリオレフィン系樹脂製の抜栓キャップも同様に知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、容器本体は、機械的強度、化学的安定性、ガスバリア性、保香性等に優れ、また比較的安価で軽量であるために、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂を用いたPETボトルが多用されている。
このため、PET樹脂製の容器本体に装着する抜栓キャップの中栓をPET樹脂製とすることができれば、使用後の廃棄時に、容器本体と中栓の分別を行う必要がなくなり、リサイクル性を向上させることができ、さらに、中栓に対して、容器本体と同様のガスバリア性を付与することができる。
特開2020-33081号公報
しかし、上記特許文献1記載の抜栓キャップのように、中栓がポリオレフィン系樹脂であるLLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)などの樹脂であれば、開栓時に薄肉弱化部が破断し、簡単に抜栓することが可能であるが、PET樹脂は、ポリオレフィン系樹脂と比較して柔軟性に劣るため、中栓をPET系樹脂とすると、抜栓キャップの開栓時に薄肉弱化部を破断することが困難であるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、外キャップの開蓋時に薄肉弱化部が破断し、中栓側から外キャップ側に移行する移行栓を備え、簡単に抜栓することが可能なPET系樹脂による抜栓キャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、抜栓キャップとして、容器本体の口部に装着され、注出筒を有する中栓と、中栓に開閉可能に螺合して装着される外キャップと、注出筒の内側に薄肉弱化部を介して連結され、注出口を密閉するとともに、外キャップの開蓋時の回転動作によって薄肉弱化部が破断し、中栓側から外キャップ側に移行する移行栓とを備える抜栓キャップであって、中栓は、曲げ弾性率が1100~2150MPa、かつ引張弾性率が210~1120MPaのPET系樹脂からなることを特徴とする構成を採用する。
抜栓キャップのさらなる実施形態として、PET系樹脂は、PET樹脂に可塑剤を配合して曲げ弾性率をコントロールしたことを特徴とする構成、また、容器本体は、PET樹脂からなり、外キャップは、ポリオレフィン系樹脂からなることを特徴とする構成を採用する。
本発明の抜栓キャップは、上記構成を採用することにより、PET系樹脂による中栓であっても、注出筒の内側に薄肉弱化部を介して連結され、注出口を密閉する移行栓は、外キャップの開蓋時の回転動作により、薄肉弱化部が破断し、簡単に開栓することができる。
さらに、本発明の抜栓キャップは、PET樹脂からなる容器本体に装着することにより、使用後の廃棄時に、容器本体と中栓の分別を行う必要がなくなり、リサイクル性を向上させることができ、さらに、中栓に対して、容器本体と同様のガスバリア性を付与することができる。
実施例の抜栓キャップにおける外キャップと中栓のセット状態を示す図であり、(a)は図(b)のX-X線における断面矢視図、(b)は側面断面図である。 実施例の抜栓キャップにおける中栓を示す図であり、(a)は上面図、(b)は半断面図である。
次に、本発明の抜栓キャップについて、具体化した実施例を示した図面を参照して説明する。
本実施例は、ラチェット機構を利用し、外キャップの開蓋時の回転動作によって開栓することができる抜栓キャップである。
図1において、Aは容器本体、Bは容器本体Aに装着される中栓、Cは中栓Bに螺合して装着される外キャップであり、本実施例の抜栓キャップは、中栓Bと外キャップCとを備える。
図1に示す容器本体Aは、PET系樹脂をブロー成形により製造したもので、容器本体Aをスクイズすることなしに、傾けることによって内容液を注出する自重注出タイプの容器であり、容器本体Aの口部1は、中栓Bを嵌着して抜け止め保持する係止突条2を備えている。
図2に示すように、中栓Bは、外周側の外筒5、内周側の内筒6、口部1の天面側に位置する上壁7とからなり、口部1が嵌入する環状溝を形成する嵌合筒部4と、内筒6から上壁7を介して立設されたねじ壁部8と、ねじ壁部8の上部を閉塞する天壁9と、天壁9から容器本体A内に収容された内容液を注出する注出筒10とを備えている。
図1および図2に示すように、注出筒10の内周下部には、全周にわたって形成された薄肉弱化部14を介して移行栓15が一体に連設されている。
移行栓15は、上部に円筒状の筒状壁16が立設され、下部は底壁17が薄肉弱化部14とともに注出口を密閉している。
筒状壁16は、外周にラチェット機構の一方の第1歯部を構成する係合突起18が周方向6個所に突設され、内周上部には第1係合突部19が環状に突設されている。
係合突起18は、後述する外キャップCの第2歯部と係合する略径方向に形成された第1係合面20と、その周方向反対側に形成され筒状壁16外周面から螺着方向に傾斜した非係合面21とを有し、その平面視形状は、筒状壁16外周面側を底辺とする略台形状をなしている。
ねじ壁部8は、天壁9の外周縁から垂設され、外周面には雄ねじ24が設けられている。
ねじ壁部8の雄ねじ24の下方には、上下方向にわずかに隆起して延びる縦リブ25が周方向複数個所に設けられている。
嵌合筒部4は、上壁7が内周縁でねじ壁部8の下部と連設し、上壁7の下部には外筒5と内筒6が垂設されている。
外筒5と内筒6の間には、容器本体Aの口部1が嵌入する嵌合溝が形成され、外筒5の下部内周には、容器本体Aの係止突条2に係合して口部1を抜け止めする係止縮径部27が設けられている。
図2に示すように、上壁7の上面には、周方向複数個所にストッパー28が設けられ、外キャップCの螺脱方向には略垂直な第1当接面28aが形成され、螺着方向には第1傾斜面28bが形成されている。
さらに、外筒5は、外周面に下方が切り欠かれた縮径凹面に連設する環状の切欠き段部29が設けられ、さらにその下方には、中栓Bを容器本体Aから分離して分別廃棄可能とする分別機構Dが設けられている。
図2に示すように、外筒5の下部外周面の所定円弧範囲にわたって軸方向に形成された貫通スリット30を介して把持部31が設けられ、把持部31は、薄肉の縦切断部32によって外筒5から切り離され外方に展開可能になっている。
把持部31の縦切断部32から右方向には、上部に指先を入れて引っ掛けるための引っ掛け凹部33(図2(b)参照)が形成され、把持部31内周面には手指で把持する把持凹凸部34(図2(a)参照)が波状に設けられている。
図2(a)に示すように、貫通スリット30は、縦切断部32から把持部31と反対方向(左方向)に始端部30aまで延び、他方の端部である終端部30bで把持部31が外筒5と一体となっている。
外筒5の内周側に破断可能な薄肉の周方向切断部35が形成され、本実施例では、貫通スリット30は、約110°の円弧範囲にわたって形成されている。
本発明では、中栓Bの素材樹脂として、従来のLLDPE樹脂に替えて曲げ弾性率をコントロールしたPET系樹脂が用いられる。
ここで、中栓Bの素材樹脂として用いたPET系樹脂は、弾性率を調整した樹脂素材である。
弾性率の調整は、例えば、特開2019-131636号公報(公知技術文献)等により調整した。当該弾性率を調整した樹脂素材により成形した抜栓キャップを開封して、抜栓キャップの開封状態を評価することができる。
前記公知技術文献に開示されたものの他、PET樹脂の曲げ弾性率を低下させる方法としては、以下示す改質剤の添加が挙げられる。
例えば、「ポリサイザーA-55」(DIC株式会社)は、PET樹脂の溶融流動性改良を目的に開発した固形のエステルオリゴマーで、PET樹脂の結晶化促進にも効果がある。
また、「リケマールPL-004」(理研ビタミン株式会社)は、グリセリンジアセトモノラウレートを主成分とするプラスチック用可塑剤で、PET樹脂に柔軟性を付与することができる。
本実施例の中栓Bに螺合できる外キャップCとして、図1のものが例示される。
外キャップCは、円板状の頂壁40と、頂壁40の外周縁からなだらかにカーブを描きながら垂設された外周壁41とを備えている。
頂壁40の内面には、中央付近に垂設された係着部42から外側へ順に、切断筒部43、ねじ筒部44が同心円状に、頂壁40と一体に垂設されている。
係着部42には、中栓Bの第1係合突部19を乗り越えて筒状壁16の内周面に緊密に嵌合する環状の第2係合突部45が先端外周に形成されている。
切断筒部43の内周には、中栓Bの係合突起18に係合する第2歯部を構成する係合腕47が係合突起18と同数の周方向6個所に設けられ、切断筒部43の外周には、注出筒10の内周面に当接して注出口を密閉するシール面48が形成されている。
係合腕47は、図1(a)に示すように、開栓時に外キャップCをねじ螺脱方向に回転させたとき、係合突起18の第1係合面20に係合する略径方向の第2係合面50を有する先端係合部49と、切断筒部43の内周面から螺脱方向に傾斜して延びる先端係合部49より薄肉の腕部51を備えている。
腕部51は、切断筒部43の内周面の接線方向からの傾斜角が約45°の方向に延びており、自由な状態では外キャップCが回転して係合突起18の傾斜する非係合面21に当接したとき面接触可能な程度にほぼ一致した傾斜をなしている。
係合腕47は、薄肉弱化部14を破断可能な回転力を伝えることができる程度の強度と、外キャップCの締め込み時に係合突起18を乗り越えることができる程度の可撓性を有する必要があるので、外キャップCは、従来の外キャップCと同様に、柔軟性を有するLLDPE樹脂で製造されることが好ましいが、中栓Bと同様にPET系樹脂製であってもよい。
ねじ筒部44は、内周中央から下部に中栓Bの雄ねじ24に螺合する雌ねじ53が設けられ、下端面には、ストッパー28に係合するくさび状凹部(図示せず)が周方向3個所に形成されている。
さらに、外周壁41の外周面にはローレット55が形成されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
まず、本実施例の抜栓キャップの中栓Bは、前述のように、曲げ弾性率および引張弾性率をコントロールしたPET系樹脂を射出成形することによって製造することができる。
その後、本実施例の抜栓キャップを容器本体Aに装着するには、中栓Bに外キャップCを螺合して締め込み、中栓Bと外キャップCをセットしてから口部1に中栓Bの嵌合筒部4を当てがって上部から打栓する。
中栓Bの雄ねじ24に外キャップCの雌ねじ53を螺合して締め込む際には、外キャップCを螺合方向に回転すると、ラチェット機構によって、係合腕47は、非係合面21に乗り上げ、係合突起18を乗り越えて、外キャップCの回転を許容する。
外キャップCが中栓Bとの螺合によって下降していくと、係着部42の第2係合突部45が筒状壁16の第1係合突部19に当接するようになり、さらに下降することにより、第2係合突部45が第1係合突部19を乗り越えて、筒状壁16の内周面に嵌合するようになる。
同時に、雌ねじ53の下部が縦リブ25に当接して乗り上げるようになり、さらに、ストッパー28の上部がねじ筒部44の下端面に当接するようになる。
さらに、ねじ筒部44の下端面が上壁7に当接して雄ねじ24と雌ねじ53の締結が進んでいくとともに、図示しないくさび状凹部がストッパー28の第1当接面28aに当接して両ねじの締結が完了する。
セット状態に組立られた本実施例の抜栓キャップを容器本体Aに打栓すると、口部1が嵌合筒部4に嵌合して外筒5を外側にわずかに押し広げ、係止縮径部27が口部1の係止突条2に係合可能になる。
次に、本実施例の抜栓キャップが打栓された容器を使用するには、外キャップCを螺脱方向に回転させる。
外キャップCの回転開始時は、係合腕47の第2係合面50が係合突起18の第1係合面20から離れているのでなめらかに回転が始まり、係合腕47の第2係合面50が係合突起18の第1係合面20に当接して係合するようになると、外キャップCの回転力がラチェット機構を介して移行栓15に加わるようになる。
このとき、係着部42の第2係合突部45が筒状壁16の第1係合突部19を乗り越えた内周面に緊密に嵌合しているので、筒状壁16を内側から補強して外キャップCの回転力がラチェット機構を介して移行栓15に伝わりやすくなっているとともに、ねじの回転に伴って移行栓15を上方に引き上げる力を発生させる。
外キャップCの回転が進むと、移行栓15に加わる回転力と引き上げ力により、ついには薄肉弱化部14が破断して注出口が開栓され、注出筒10から分離された移行栓15は筒状壁16に係合する係着部42によって引き上げられて外キャップCとともに上昇していく。
切断筒部43のシール面48が注出筒10の内周面から離れ、雌ねじ53が雄ねじ24から螺脱して外キャップCを中栓Bから離脱すれば、外キャップCとともに移行栓15が除去された注出筒10から容器内の内容液を注出することができる。
次に、中栓Bの素材樹脂として曲げ弾性率および引張弾性率が異なるPET系樹脂を用い、外キャップCの素材樹脂として従来のLLDPE樹脂を用いて、本実施例の抜栓キャップの開封状態および成形性について目視による比較試験を行い、その結果を表1に示す。
なお、表1において、開封確認、成形性、ガスバリア性については、〇を良好、△をやや不良、×を不良と評価した。
また、試験に用いた中栓Bの寸法は、注出筒10の注出口径(内周)が16mm、内筒6の内径が25mm、薄肉弱化部14の肉厚が0.25mm、移行栓15の底壁17の外径が15.5mmである。
表1は、本実施例の中栓Bの素材樹脂として、曲げ弾性率を111~2530MPa、引張弾性率を109.4~2351.3MPaとして、11段階に変更したPET系樹脂を用いて行った試験結果を示す。
なお、表1においては、曲げ弾性率は「JIS K7171」、引張弾性率は「JIS K7161」に基づいて測定した。
また、比較テストの素材樹脂として、LLDPE樹脂(プライムポリマー社製 25200J)を用いた。
Figure 0007408460000001
上記テストNo.1~No.4は、曲げ弾性率が2440MPa以上、かつ引張弾性率が2132.4MPa以上のPET系樹脂により成形されたもので、移行栓15の薄肉弱化部14を破断することができず、さらに、流動性が乏しいために成形性も不良と評価された。
上記テストNo.5~No.8は、曲げ弾性率が2150~1102MPa、かつ引張弾性率が1120.6~206.1MPaのPET系樹脂により成形されたもので、移行栓15の薄肉弱化部14を良好に破断することができ、さらに、成形性も良好と評価された。
上記テストNo.9およびNo.10は、曲げ弾性率が669および240MPa、かつ引張弾性率が193.6および116.6MPaのPET系樹脂により成形されたもので、移行栓15の成形性は良好であるが、薄肉弱化部14は、きれいに破断されず、やや不良と評価された。
上記テストNo.11は、曲げ弾性率が111MPa、かつ引張弾性率が109.4MPaのPET系樹脂により成形されたもので、移行栓15の薄肉弱化部14は、きれいに破断されず、さらに、成形性もやや不良と評価された。
なお、上記テストNo.1~No.11は、中栓BがPET系樹脂により成形されており、酸素ガスバリア性は、比較テストのLLDPE樹脂の0.036cc/day/pack(測定器:MOCON社製 OXTRAN2/20、測定条件:キャップ外側23°C-55%RH、キャップ内側23°C-90%RH、キャリアガスとして窒素を使用)よりも良好であった。
具体的な酸素ガス透過量は、テストNo.6では、0.0015cc/day/pack、テストNo7では、0.0018cc/day/pack、テストNo.8では、0.0027cc/day/packであった。
以上のことから、中栓Bは、曲げ弾性率が100以上2200MPa以下のPET系樹脂から成形されると、成形性が良好で、薄肉弱化部14を破断でき、さらに、より好ましくは、開封状態が良好である曲げ弾性率が1000以上2150MPa以下であることがわかった。
さらに、中栓Bは、引張弾性率が100以上1200MPa以下のPET系樹脂から成形されると、成形性が良好で、薄肉弱化部14を破断でき、さらに、より好ましくは、開封状態が良好である引張弾性率が200以上1120MPa以下であることがわかった。
とくに、中栓Bは、曲げ弾性率が1100~2150MPa、かつ引張弾性率が210~1120MPaのPET系樹脂により成形されると、成形性が良好で、薄肉弱化部14の破断性がよく、開封状態が良好であることがわかった。
これに対して、中栓Bは、曲げ弾性率が2440MPa以上、かつ引張弾性率が2132.4MPa以上のPET系樹脂により成形されると、成形性が不良で、薄肉弱化部14を破断して開封できないことがわかった。
また、中栓Bは、曲げ弾性率が669MPa以下、かつ引張弾性率が193.6MPa以下のPET系樹脂により成形されると、開封状態がやや不良であることがわかった。
次に、容器を使用した後、再度、外キャップCを中栓Bに装着する際には、移行栓15の底壁17および破断した薄肉弱化部14の残片によって、注出筒10の内周面に付着した内容液が掻き落とされ、注出筒10の内周面を清潔に保つことができる。
また、切断筒部43は、シール面48が注出筒10に当接して容器内を密封するとともに、先端部が移行栓15とわずかな隙間をもって嵌入しているので、当該隙間から切断筒部43の内側に内容液が入りにくくなっている。
本実施例の抜栓キャップの中栓Bは、容器を使用した後に廃棄する際に、簡単な操作で容器本体Aから分離し、分別して廃棄することができる。
まず、縦切断部32付近の引っ掛け凹部33に手指を掛けて把持部31を手前に引っ張ると、縦切断部32が破断し、把持部31が外方に展開する。
把持凹凸部34を指で把持しながら、さらに把持部31を引っ張ると、貫通スリット30の終端部30bに隣接して設けられた図示しない薄肉始断部が破断し、周方向切断部35へと破断が進んでいく。
周方向切断部35が破断したところでは、係止縮径部27の係止突条2への係合が解除されるので、破断終端部近くまで破断が進むと、係止縮径部27による口部1への拘束が解除され、把持部31を引き上げると、中栓Bを容器本体Aから離脱させ分別廃棄することができる。
なお、本実施例の抜栓キャップは、ラチェット機構を介する回転動作で薄肉弱化部14を破断するものであるが、外キャップCを回転させて薄肉弱化部14を破断するものであれば、どのようなものでもよい。
さらに、中栓Bの容器本体Aへの装着は、打栓に限らず、螺着であってもよい。
本発明の抜栓キャップは、PET系樹脂による中栓であっても、注出筒の内側に薄肉弱化部を介して連結され、注出口を密閉する移行栓は、外キャップを開蓋することにより、薄肉弱化部が破断し、簡単に開栓することができ、さらに、PET樹脂からなる容器本体に装着することにより、中栓に対して、容器本体と同様のガスバリア性を付与し、酸素などによる内容物の劣化を防止できるので、飲食品や調味料等のガスバリア性を要する容器用として好適である。
A 容器本体
B 中栓
C 外キャップ
D 分別機構
1 口部
2 係止突条
4 嵌合筒部
5 外筒
6 内筒
7 上壁
8 ねじ壁部
9 天壁
10 注出筒
14 薄肉弱化部
15 移行栓
16 筒状壁
17 底壁
18 係合突起(第1歯部)
19 第1係合突部
20 第1係合面
21 非係合面
24 雄ねじ
25 縦リブ
27 係止縮径部
28 ストッパー
28a 第1当接面
28b 第1傾斜面
29 切欠き段部
30 貫通スリット
30a 始端部
30b 終端部
31 把持部
32 縦切断部
33 引っ掛け凹部
34 把持凹凸部
35 周方向切断部
40 頂壁
41 外周壁
42 係着部
43 切断筒部
44 ねじ筒部
45 第2係合突部
47 係合腕(第2歯部)
48 シール面
49 先端係合部
50 第2係合面
51 腕部
53 雌ねじ
55 ローレット

Claims (3)

  1. 容器本体の口部に装着され、注出筒を有する中栓と、中栓に開閉可能に螺合して装着される外キャップと、注出筒の内側に薄肉弱化部を介して連結され、注出口を密閉するとともに、外キャップの開蓋時の回転動作によって薄肉弱化部が破断し、中栓側から外キャップ側に移行する移行栓とを備える抜栓キャップであって、
    中栓は、曲げ弾性率が1100~2150MPa、かつ引張弾性率が210~1120MPaのPET系樹脂からなることを特徴とする抜栓キャップ。
  2. PET系樹脂は、PET樹脂に可塑剤を配合して曲げ弾性率をコントロールしたことを特徴とする請求項1に記載の抜栓キャップ。
  3. 容器本体は、PET樹脂からなり、
    外キャップは、ポリオレフィン系樹脂からなることを特徴とする請求項1または2に記載の抜栓キャップ。
JP2020061551A 2020-03-30 2020-03-30 抜栓キャップ Active JP7408460B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020061551A JP7408460B2 (ja) 2020-03-30 2020-03-30 抜栓キャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020061551A JP7408460B2 (ja) 2020-03-30 2020-03-30 抜栓キャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021160729A JP2021160729A (ja) 2021-10-11
JP7408460B2 true JP7408460B2 (ja) 2024-01-05

Family

ID=78002312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020061551A Active JP7408460B2 (ja) 2020-03-30 2020-03-30 抜栓キャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7408460B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002053742A (ja) 2000-08-07 2002-02-19 Riken Vitamin Co Ltd Pet系樹脂用可塑剤及びpet系樹脂組成物
JP2004284647A (ja) 2003-03-24 2004-10-14 Nippon Paper-Pak Co Ltd 容器の口栓
JP2007045483A (ja) 2005-08-11 2007-02-22 Idemitsu Plastic Kk スパウト及びスパウト付き容器
JP2008068925A (ja) 2006-08-16 2008-03-27 Mikasa Sangyo Kk プルオープン式キャップ
JP2011012181A (ja) 2009-07-02 2011-01-20 Nara Prefecture プラスチックキャップ用樹脂組成物及びプラスチックキャップ
JP2020033081A (ja) 2018-08-31 2020-03-05 株式会社吉野工業所 ねじキャップ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002053742A (ja) 2000-08-07 2002-02-19 Riken Vitamin Co Ltd Pet系樹脂用可塑剤及びpet系樹脂組成物
JP2004284647A (ja) 2003-03-24 2004-10-14 Nippon Paper-Pak Co Ltd 容器の口栓
JP2007045483A (ja) 2005-08-11 2007-02-22 Idemitsu Plastic Kk スパウト及びスパウト付き容器
JP2008068925A (ja) 2006-08-16 2008-03-27 Mikasa Sangyo Kk プルオープン式キャップ
JP2011012181A (ja) 2009-07-02 2011-01-20 Nara Prefecture プラスチックキャップ用樹脂組成物及びプラスチックキャップ
JP2020033081A (ja) 2018-08-31 2020-03-05 株式会社吉野工業所 ねじキャップ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021160729A (ja) 2021-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230090849A1 (en) Captive closure with stabilised opening angle
US7337921B2 (en) Twist-open closure having inclined frangible membrane
US8016159B2 (en) Twist open closure having inclined frangible membrane
RU2387590C2 (ru) Контейнер для напитков
TWI498258B (zh) 容器封蓋總成
US11738911B2 (en) Cap for a container, and a combination of a cap and of a container neck
US20070034590A1 (en) Bottle with retained ring finish feature
KR20150016975A (ko) 적용 가이드를 갖는 마개
JP4388799B2 (ja) 容器口部の密封機構及び容器
JP7408460B2 (ja) 抜栓キャップ
JP5090021B2 (ja) キャップおよび閉止装置ならびに飲料入り閉止装置
JP7347938B2 (ja) 樹脂製容器口部とプラスチックキャップとの組み合わせ
WO2009096585A1 (ja) 口栓ユニット、口栓付き包装容器及びこれを製造する方法
JP6702020B2 (ja) キャップ構造体及びこれを用いた包装容器
JP4342839B2 (ja) 易開栓容器蓋
JP7332306B2 (ja) 抜栓キャップ
JP7403991B2 (ja) バリアキャップ
JP7341618B2 (ja) 抜栓キャップ
JP4449458B2 (ja) 螺合方式密封機構を有する容器
JP4704592B2 (ja) プラスチックキャップ
JP7438632B2 (ja) 抜栓キャップ
JP7224962B2 (ja) 抜栓キャップ
RU2809416C1 (ru) Крышка для емкости
JPH11130113A (ja) 分別機能を有するプラスチックキャップ
JP4079637B2 (ja) 油含有物用容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7408460

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150