JP6894728B2 - 複合容器蓋 - Google Patents
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Description
本発明は、容器口部に嵌合固定される注出口付の中栓と、中栓を覆うように容器口部に着脱自在に装着される上蓋とからなる複合容器蓋に関するものである。
従来、ボトルの形態を有する容器に装着するキャップとして、外蓋(上蓋)と注出口付の中栓とからなる複合容器蓋が知られている。
例えば、特許文献1には、容器口部に嵌合固定される内蓋(中栓)と、この内蓋を覆うように容器口部に螺子装着される外蓋とからなる複合容器蓋が開示されている。この複合容器蓋において、この内蓋は、容器口部にぴったりと嵌め込まれる大きさの円筒部を有しており、円筒部の上端には、容器口部の上端面に密着する水平フランジ壁が設けられており、この水平フランジ壁の上面には、上方向に拡開する漏斗状部(注出用案内筒)が形成されている。さらに、円筒部の底部には内容液を注ぎ出すための注出口が形成されており、底部の中央部分からは、柱状突起が形成されている。一方、この複合容器蓋の外蓋の頂板部内面には、環状突起が設けられており、この環状突起内に、前記柱状突起の上端部が嵌め込まれることにより、内蓋が外蓋に保持される構造となっている。
例えば、特許文献1には、容器口部に嵌合固定される内蓋(中栓)と、この内蓋を覆うように容器口部に螺子装着される外蓋とからなる複合容器蓋が開示されている。この複合容器蓋において、この内蓋は、容器口部にぴったりと嵌め込まれる大きさの円筒部を有しており、円筒部の上端には、容器口部の上端面に密着する水平フランジ壁が設けられており、この水平フランジ壁の上面には、上方向に拡開する漏斗状部(注出用案内筒)が形成されている。さらに、円筒部の底部には内容液を注ぎ出すための注出口が形成されており、底部の中央部分からは、柱状突起が形成されている。一方、この複合容器蓋の外蓋の頂板部内面には、環状突起が設けられており、この環状突起内に、前記柱状突起の上端部が嵌め込まれることにより、内蓋が外蓋に保持される構造となっている。
このような複合容器蓋は、内蓋(中栓)が外蓋(上蓋)に保持されている状態で容器口部に被せられ、外蓋を閉栓することにより容器口部に設けられる。使用に際しては、外蓋を開栓し、容器口部から取り外すと、内蓋は容器口部に残っているため、容器を傾けることにより、容器内容液は、内蓋に形成されている注出口及び漏斗状部(注出用案内筒)を通って注ぎ出される。このような複合容器蓋を容器(ボトル)に装着して内容液を注ぎ出す場合には、特に液垂れを有効に防止できるという利点がある。
上記のような複合容器蓋は、外蓋は、一定量の内容液を注ぎ出した後、再び、内蓋が装着されている容器口部に外蓋を装着することにより、容器口部はリシールされる。
ところで、上記のようにして外蓋をリシールするとき、閉栓不良がしばしば生じるという問題があった。
このような閉栓不良について、本発明者等が検討を重ねた結果、リシール時に音が発生し、この音が閉栓不良の原因であることを見出した。
即ち、内蓋が容器口部に嵌合固定されている状態でリシールする際、外蓋を容器口部に被せて閉栓方向に旋回して降下させると、外蓋の頂板部内面に設けられている環状突起内に、内蓋の柱状突起の上端が再び侵入しはじめることになるが、この状態で外蓋の閉栓が進行し、さらに外蓋が降下していくと、環状突起の下端内面に形成されているアンダーカットが柱状突起の上端部(膨出部)を乗り越えたときに、アンダーカットの係合力が一気に解放されるため、その反動により、外蓋が急激に降下されてしまい、この結果、種々の部分で急激な衝突(例えば外蓋と内蓋の螺子同士)或いは摺擦を生じ、音が発生することとなる。
即ち、外蓋のリシールは一般の消費者が行うため、上記のような発音を生じると、実際には閉栓を完了させるためには、さらに外蓋を閉栓方向に旋回させる必要があるにも関わらず、一般消費者は閉栓が完了したものと勘違いしてしまい、この結果、外蓋の閉栓が不十分なまま容器が保管されてしまうという不都合が生じてしまう。
このような閉栓不良について、本発明者等が検討を重ねた結果、リシール時に音が発生し、この音が閉栓不良の原因であることを見出した。
即ち、内蓋が容器口部に嵌合固定されている状態でリシールする際、外蓋を容器口部に被せて閉栓方向に旋回して降下させると、外蓋の頂板部内面に設けられている環状突起内に、内蓋の柱状突起の上端が再び侵入しはじめることになるが、この状態で外蓋の閉栓が進行し、さらに外蓋が降下していくと、環状突起の下端内面に形成されているアンダーカットが柱状突起の上端部(膨出部)を乗り越えたときに、アンダーカットの係合力が一気に解放されるため、その反動により、外蓋が急激に降下されてしまい、この結果、種々の部分で急激な衝突(例えば外蓋と内蓋の螺子同士)或いは摺擦を生じ、音が発生することとなる。
即ち、外蓋のリシールは一般の消費者が行うため、上記のような発音を生じると、実際には閉栓を完了させるためには、さらに外蓋を閉栓方向に旋回させる必要があるにも関わらず、一般消費者は閉栓が完了したものと勘違いしてしまい、この結果、外蓋の閉栓が不十分なまま容器が保管されてしまうという不都合が生じてしまう。
従って、本発明の目的は、容器口部に嵌合固定される注出口付の中栓と、中栓を覆うように容器口部に着脱自在に装着される上蓋とからなる複合容器蓋において、上蓋のリシールに際しての閉栓不良、換言すると、リシール時における発音を有効に抑制することにある。
本発明によれば、容器口部に嵌合固定される注出口付の中栓と、該中栓を覆うように容器口部に着脱自在に装着される上蓋とからなる複合容器蓋において、
前記中栓は、上端が閉じられた中空筒状の上蓋係合用筒体と、該上蓋係合用筒体を取り囲むように設けられた周状壁を備えた容器口部固定部材と、該周状壁内面と該上蓋係合用筒体とを注出口が形成されるように連結している連結片とを有しており、
前記上蓋係合用筒体の外面上端部には、上蓋との一時係合用周状突部が設けられており、
前記上蓋は、頂板部と、該頂板部の外周縁から下方に延びており且つ内面に容器口部との螺子係合用螺条を有するスカート部とからなり、
前記頂板部の内面には、前記上蓋係合用筒体の一時係合用周状突部と一時的に係合し得るアンダーカットを有する係合片が形成されており、
前記頂板部の前記係合片に囲まれた領域の内面、あるいは前記上蓋係合用筒体の上端面には、発音抑制突起が設けられていることを特徴とする複合容器蓋が提供される。
前記中栓は、上端が閉じられた中空筒状の上蓋係合用筒体と、該上蓋係合用筒体を取り囲むように設けられた周状壁を備えた容器口部固定部材と、該周状壁内面と該上蓋係合用筒体とを注出口が形成されるように連結している連結片とを有しており、
前記上蓋係合用筒体の外面上端部には、上蓋との一時係合用周状突部が設けられており、
前記上蓋は、頂板部と、該頂板部の外周縁から下方に延びており且つ内面に容器口部との螺子係合用螺条を有するスカート部とからなり、
前記頂板部の内面には、前記上蓋係合用筒体の一時係合用周状突部と一時的に係合し得るアンダーカットを有する係合片が形成されており、
前記頂板部の前記係合片に囲まれた領域の内面、あるいは前記上蓋係合用筒体の上端面には、発音抑制突起が設けられていることを特徴とする複合容器蓋が提供される。
本発明の複合容器蓋においては、次の態様が好適に採用される。
(1)前記発音抑制突起は、前記上蓋の頂板部内面に形成されている環状突起であること。
(2)前記係合片は、間隔を置いて複数に分割され周状に形成されていること。
(3)前記容器口部固定部材は、前記周状壁に加え、環状外側壁、及び該周状壁と該環状外側壁とを連結している水平壁とを有しており、該周状壁と該環状外側壁との間の空間に容器口部の上方部分が嵌合固定されると共に、該環状外側壁の下端内面には、容器口部の上端部外面に係合するアンダーカットが形成されていること。
(4)前記中栓は、前記上蓋係合用筒体が、前記上蓋の係合片で囲まれる領域に挿入されて該上蓋に一時的に保持され、この状態で、該上蓋を容器口部に被せた状態で降下させることにより該上蓋と共に該中栓が容器口部に装着され、該上蓋を開栓して容器口部から取り外したときには、該中栓は容器口部に残存するように設けられていること。
(5)前記上蓋の降下により、前記発音抑制突起が前記上蓋係合用筒体の上端面或いは前記該上蓋の頂板部内面への接触開始時において、該上蓋スカート部の螺子係合用螺条の下側面と容器口部の外面に形成されている螺条との間に空隙が確保されていること。
(6)前記中栓の容器口部固定部材には、上方に延びている注出用案内筒が設けられており、前記上蓋の頂板部内面には、該上蓋を閉栓したときに、該注出用案内筒の内面と密着するシールリングが形成されていること。
(7)前記上蓋の頂板部内面には、該上蓋の過剰巻き締め防止用突起が設けられていること。
(1)前記発音抑制突起は、前記上蓋の頂板部内面に形成されている環状突起であること。
(2)前記係合片は、間隔を置いて複数に分割され周状に形成されていること。
(3)前記容器口部固定部材は、前記周状壁に加え、環状外側壁、及び該周状壁と該環状外側壁とを連結している水平壁とを有しており、該周状壁と該環状外側壁との間の空間に容器口部の上方部分が嵌合固定されると共に、該環状外側壁の下端内面には、容器口部の上端部外面に係合するアンダーカットが形成されていること。
(4)前記中栓は、前記上蓋係合用筒体が、前記上蓋の係合片で囲まれる領域に挿入されて該上蓋に一時的に保持され、この状態で、該上蓋を容器口部に被せた状態で降下させることにより該上蓋と共に該中栓が容器口部に装着され、該上蓋を開栓して容器口部から取り外したときには、該中栓は容器口部に残存するように設けられていること。
(5)前記上蓋の降下により、前記発音抑制突起が前記上蓋係合用筒体の上端面或いは前記該上蓋の頂板部内面への接触開始時において、該上蓋スカート部の螺子係合用螺条の下側面と容器口部の外面に形成されている螺条との間に空隙が確保されていること。
(6)前記中栓の容器口部固定部材には、上方に延びている注出用案内筒が設けられており、前記上蓋の頂板部内面には、該上蓋を閉栓したときに、該注出用案内筒の内面と密着するシールリングが形成されていること。
(7)前記上蓋の頂板部内面には、該上蓋の過剰巻き締め防止用突起が設けられていること。
本発明の複合容器蓋においては、上蓋の頂板部の係合片に囲まれた領域の内面、あるいは中栓の上蓋係合用筒体の上端面に、発音抑制突起が設けられている点に重要な特徴を有する。
かかる発音抑制突起は、上蓋係合用筒体の上端面と上蓋の頂板部内面との間隔を短くするものであり、これにより、発音抑制の機能を示す。即ち、一旦、開栓され、容器口部から取り外された上蓋をリシールする場合、中栓が嵌合固定されている容器口部に上蓋を被せ、閉栓方向に回転していくと、先ず、上蓋の頂板部内面に形成されている係合片で囲まれる領域に中栓の上蓋係合用筒体の上端が侵入していき、さらに上蓋を閉栓方向に回転させて降下させていくと、上蓋係合用筒体の上端が係合片のアンダーカットを乗り越えることとなる。従来公知の複合容器蓋では、このときに、アンダーカットによる係合力(閉栓に対する抵抗)が解除され、その反動により、上蓋が急激に降下し、上蓋の螺条が容器口部の螺条に一気に当接してしまうため、発音を生じることとなるのであるが、本発明では、上記の発音抑制突起により、このような発音が有効に抑制される。
かかる発音抑制突起は、上蓋係合用筒体の上端面と上蓋の頂板部内面との間隔を短くするものであり、これにより、発音抑制の機能を示す。即ち、一旦、開栓され、容器口部から取り外された上蓋をリシールする場合、中栓が嵌合固定されている容器口部に上蓋を被せ、閉栓方向に回転していくと、先ず、上蓋の頂板部内面に形成されている係合片で囲まれる領域に中栓の上蓋係合用筒体の上端が侵入していき、さらに上蓋を閉栓方向に回転させて降下させていくと、上蓋係合用筒体の上端が係合片のアンダーカットを乗り越えることとなる。従来公知の複合容器蓋では、このときに、アンダーカットによる係合力(閉栓に対する抵抗)が解除され、その反動により、上蓋が急激に降下し、上蓋の螺条が容器口部の螺条に一気に当接してしまうため、発音を生じることとなるのであるが、本発明では、上記の発音抑制突起により、このような発音が有効に抑制される。
即ち、本発明においては、発音抑制突起により、上蓋係合用筒体の上端面と上蓋の頂板部内面との間隔が短く調整されているため、上蓋係合用筒体の上端が係合片のアンダーカットを乗り越えたとき、この発音抑制突起がすぐに上蓋係合用筒体の上端面を規制し、さらには、アンダーカットの係合力(押圧力)が解除されたとしても閉栓に対する抵抗力が発生し、この結果として、アンダーカットによる係合力が解除されたときの上蓋の急激な降下も抑制され、螺条同士の急激な接触も防止され、発音が有効に抑制されることとなる。
このように、本発明では、上蓋のリシール途中の発音が有効に抑制されているため、一般の消費者は、確実に閉栓完了位置までリシールすることが可能となり、発音により閉栓を途中で終了してしまい、閉栓不良のまま容器が保管されるという不都合を有効に防止することができる。
このように、本発明では、上蓋のリシール途中の発音が有効に抑制されているため、一般の消費者は、確実に閉栓完了位置までリシールすることが可能となり、発音により閉栓を途中で終了してしまい、閉栓不良のまま容器が保管されるという不都合を有効に防止することができる。
本発明の複合容器蓋が容器口部に閉栓されている状態を示す図1、中栓を示す図2及び上蓋を示す図3を参照して、この複合容器蓋は、中栓1と上蓋3とからなっており、80で示す容器口部に装着される。
容器口部80の外面には、上方部分に中栓1を保持するための凹部81を有しており、さらに、凹部81よりも下方の部分に、上蓋3を螺子固定するための螺子83がと形成されている。
かかる複合容器蓋は、中栓1を上蓋3に保持した状態で上蓋3を、内容液が収容されている容器の口部80に被せて閉栓(即ち、閉栓方向に旋回させる)ことにより、容器口部80に装着されるものである。
容器口部80の外面には、上方部分に中栓1を保持するための凹部81を有しており、さらに、凹部81よりも下方の部分に、上蓋3を螺子固定するための螺子83がと形成されている。
かかる複合容器蓋は、中栓1を上蓋3に保持した状態で上蓋3を、内容液が収容されている容器の口部80に被せて閉栓(即ち、閉栓方向に旋回させる)ことにより、容器口部80に装着されるものである。
中栓1は、その中央部分に、上端が閉じられた中空筒状の上蓋係合用筒体5と、容器口部固定部材7とから構成されている。即ち、上蓋係合用筒体5は、上蓋3を係合保持するための部材であり、容器口部固定部材7は、この中栓1を容器口部80にしっかりと密着させて固定するための部材である。
上蓋係合用筒体5は、上蓋3の内面に形成されている係合片37(後述する)と一時的に係合する部材であり、その上端には、外方に膨らんだ形状の一時係合用周状突部5aが形成されており、図1及び図2に示されているように、上端が閉じられた中空形状を有しており、内方に撓み易い形状となっており、これにより、上蓋3との係合保持を容易に行い得る形態となっている。また、その側面は、全体として、下方から上方にいくに従って縮径されたテーパ形状となっており、このような形状によっても、上蓋3との係合保持を容易に行い得るようになっている。
尚、上蓋3との係合保持に関しては、後述する。
尚、上蓋3との係合保持に関しては、後述する。
容器口部固定部材7は、上蓋係合用筒体5を取り囲むように設けられた周状壁9を備えている。この周状壁9の外面には、若干外方に膨らんだ膨出部9aが形成されており(図2(b)参照)、これにより、図1に示されているように、容器口部80の内面に密着するようになっている。また、周状壁9の内面は、図2(a)及び(c)に示されているように一定間隔で形成されている複数の連結片11により、上蓋係合用筒体5の下端に連結されている。従って、この連結片11の間の空間が、内容液を注出するための複数の注出口13となる。
かかる連結片11は、図1及び図2(b)から理解されるように、上蓋係合用筒体5の下端から下方外方に傾斜した領域11aを有しており、これにより、この連結片11は撓み易く、結果として、上蓋係合用筒体5は、ある程度、上下に可動可能となっている。
かかる連結片11は、図1及び図2(b)から理解されるように、上蓋係合用筒体5の下端から下方外方に傾斜した領域11aを有しており、これにより、この連結片11は撓み易く、結果として、上蓋係合用筒体5は、ある程度、上下に可動可能となっている。
さらに、この容器口部固定部材7は、上記の周状壁9に加えて背の低い環状外側壁15を有しており、この環状外側壁15の上方内面は、水平壁17により、周状壁9の上方外面に連なっている。
図1から理解されるように、この環状外側壁15と上記の周状壁9との間の空間に、容器口部80の上端部分が嵌め込まれるものである。このため、環状外側壁15の下端内面にはアンダーカット15aが形成されており、このアンダーカット15aが、容器口部80の外面に形成されている凹部81としっかり係合するようになっている。即ち、かかるアンダーカット15aと周状壁9の外面に形成されている膨出部9aとにより、中栓1は、容器口部80にしっかりと嵌合固定され、上記の水平壁17の下面が容器口部80の上端面80aに密着した状態で保持される。
図1から理解されるように、この環状外側壁15と上記の周状壁9との間の空間に、容器口部80の上端部分が嵌め込まれるものである。このため、環状外側壁15の下端内面にはアンダーカット15aが形成されており、このアンダーカット15aが、容器口部80の外面に形成されている凹部81としっかり係合するようになっている。即ち、かかるアンダーカット15aと周状壁9の外面に形成されている膨出部9aとにより、中栓1は、容器口部80にしっかりと嵌合固定され、上記の水平壁17の下面が容器口部80の上端面80aに密着した状態で保持される。
また、環状外側壁15の下端外面には、ガタツキ防止用片19が設けられており、これにより、容器口部80に装着する前の段階で上蓋3内に保持された中栓1が、上蓋3内でガタツクことなく、安定に保持されるようになっている。よって、容器口部80に装着する前の中栓脱落を抑制し、さらに容器口部80に対するセンタリングにも効果的である。この部材19は、単にガタツキ防止のためのものであるので、薄肉で容易に撓むような片であってよい。
さらに、図1及び図2(b)に示されているように、この例では、周状壁9と一体に注出用案内筒21が上方に延びている。この注出用案内筒21は、注出口13を通って注出される容器内容液の案内路となるものであり、その上端はラッパ状に広がっている。このような形状とすることにより、注ぎ出される内容液の液切れ性を高め、注出用案内筒21からの液垂れが抑制される。
勿論、このような注出用案内筒21は、周状壁9か直接的に延設せず、周状壁9の上端から間隔を置いて、水平壁17の上面から立設されていてもよい。
勿論、このような注出用案内筒21は、周状壁9か直接的に延設せず、周状壁9の上端から間隔を置いて、水平壁17の上面から立設されていてもよい。
上記のような中栓1において、環状外側壁15を省略し、容器口部固定部材7を周状壁9と水平壁17のみによって構成することもできるが、中栓1をがっちりと容器口部80に嵌合固定するためには、上述した環状外側壁15を設けることが好ましい。
図1及び図3を参照して、上蓋3は、頂板部31と、頂板部31の外周縁から下方に延びているスカート部33とからなっており、スカート部33の内面には、容器口部80に設けられている螺子83と螺子係合する螺条35が形成されている。
このような形態の上蓋3は、螺条35と螺子83との螺子係合を利用して、容器口部80に嵌合固定されている中栓1を覆うように、容器口部80に着脱自在に装着される。
このような形態の上蓋3は、螺条35と螺子83との螺子係合を利用して、容器口部80に嵌合固定されている中栓1を覆うように、容器口部80に着脱自在に装着される。
上記の上蓋3の頂板部31の内面には、中央部分に下方に延びている係合片37が複数(図の例では3個))に分割して設けられている。この係合片37は、中栓1を上蓋3内に係合保持するための部材であり、従って、複数の係合片37は、周状に配置されており、これらの係合片37で囲まれた領域に上蓋係合用筒体5の上方部分が挿入されるようになっており、さらに、各係合片37の下端部には、上蓋係合用筒体5の上端部に形成されている一時係合用周状突部5aと係合し得るアンダーカット37aが形成されており、周状突部5aとアンダーカット37aとの係合により、中栓1が上蓋3から脱落しないように安定に保持される。
尚、複数の係合片37を使用せず、リング形状を有する一つの係合片を使用し、リング内空間に上蓋係合用筒体5の上部を挿入することにより上蓋3に中栓1を保持することは原理的には可能であるが、実用性を欠いてしまう。即ち、リング形状の係合片は撓み難く、リング内空間への上蓋係合用筒体5の挿入が困難となり、また、上蓋係合用筒体5の挿入が容易となるように、リング内径を大きくすると、挿入された上蓋係合用筒体5を安定に保持することが困難となってしまうからである。
従って、係合片37の数や係合片37によって囲まれる領域の大きさ(径)等は、上蓋係合用筒体5の上端の大きさに応じて、これら係合片37の撓みにより、上蓋係合用筒体5が侵入することができ且つアンダーカット37aと周状突部5aとが、上蓋係合用筒体5が脱落しないように安定に保持し得るように設定すればよい。
従って、係合片37の数や係合片37によって囲まれる領域の大きさ(径)等は、上蓋係合用筒体5の上端の大きさに応じて、これら係合片37の撓みにより、上蓋係合用筒体5が侵入することができ且つアンダーカット37aと周状突部5aとが、上蓋係合用筒体5が脱落しないように安定に保持し得るように設定すればよい。
また、上蓋3の頂板部31の内面において、上記の係合片37の外側には、筒状のシールリング39が設けられている。このシールリング39は、図1に示されているように、上蓋3を容器口部80に装着したときに、注出用案内筒21の内面に密着する部材であり、これにより、内容液が漏洩しないように密封性を確保するものである。
さらに、頂板部31の内面のシールリング39よりも外側には、過剰巻き締め防止用突起41が周状に形成されている。この突起41は、上蓋3を閉栓していったときに、中栓1の水平壁17の上面に当接することにより、それ以上の閉栓(巻き締め)を阻止し、閉栓が完了したことを示すための部材である。
上述した複合容器蓋は、中栓1の上蓋係合用筒体5の上部を上蓋3の係合片37で囲まれる領域に押し込むことにより、中栓1を上蓋3に保持せしめた状態で、内容液が充填されている容器の口部80に上蓋3を被せて閉栓することにより、容器口部80に装着される。
即ち、前述した係合片37のアンダーカット37aと上蓋係合用筒体5の上端の周状突部5aとの係合(一時係合)により、上蓋3の容器口部80への閉栓操作に際して、中栓1の上蓋3からの脱落は有効に抑制されているため、この閉栓操作を速やかに行うことができる。
かかる閉栓による上蓋3の降下と共に、中栓1の周状壁9と環状外側壁15との間に容器口部80の上部が嵌め込まれ、周状壁9の外面(膨出部9a)と容器口部の内面とが密着し且つ中栓1の水平壁17の下面とが密着し、シール性が確保された状態で中栓1は容器口部80にしっかりと固定されることとなる。
即ち、前述した係合片37のアンダーカット37aと上蓋係合用筒体5の上端の周状突部5aとの係合(一時係合)により、上蓋3の容器口部80への閉栓操作に際して、中栓1の上蓋3からの脱落は有効に抑制されているため、この閉栓操作を速やかに行うことができる。
かかる閉栓による上蓋3の降下と共に、中栓1の周状壁9と環状外側壁15との間に容器口部80の上部が嵌め込まれ、周状壁9の外面(膨出部9a)と容器口部の内面とが密着し且つ中栓1の水平壁17の下面とが密着し、シール性が確保された状態で中栓1は容器口部80にしっかりと固定されることとなる。
このような複合容器蓋において、本発明では、前述した上蓋3の頂板部31の内面に、発音抑制突起50が設けられており、これにより、容器口部80から取り外された上蓋3をリシールする時の音発生が有効に抑制され、音発生を閉栓終了と勘違いしての閉栓停止(即ち、閉栓不良)を有効に防止することができる。
即ち、容器内容液を容器から注ぎ出すときには、一般の消費者は、図1のように複合容器蓋が容器口部80に装着された状態で、上蓋3を開栓方向に旋回して、上蓋3を容器口部80から取り外す。このとき、中栓1は、容器口部80にしっかりと嵌合固定されているため、上蓋3の上昇に伴い、上蓋係合用筒体5の上部は、上蓋3の係合片37で囲まれる領域から引き抜かれ、上蓋3のみが容器口部80から取り外される。従って、容器を傾けることにより、内容液は、注出口13を通り、注出用案内筒21の壁面に沿って注ぎ出される。所定量の内容液が注ぎ出された後は、容器を正立状態に戻し、取り外された上蓋3を中栓1が固定されている容器口部80に被せ、上蓋3を閉栓方向に回転させることにより、上蓋3は再び容器口部80に装着されることとなる。
上記のリシール行程を示す図4を参照されたい。
図4において、上蓋3を容器口部80に被せて閉栓を行っていくと、先ず、係合片37の下端のアンダーカット37aは、中栓1の上蓋係合用筒体5の上端部の周状突部5aに接触することとなる(図4(a)参照)。この段階では、過剰巻き締め防止用突起41は水平壁17の上面と大きく離れており、同様に、シールリング39と注出用案内筒21の内面との間には大きな空隙があり、さらに、発音抑制突起50も上蓋係合用筒体5の上端面からかなり離れた状態に位置している。
図4において、上蓋3を容器口部80に被せて閉栓を行っていくと、先ず、係合片37の下端のアンダーカット37aは、中栓1の上蓋係合用筒体5の上端部の周状突部5aに接触することとなる(図4(a)参照)。この段階では、過剰巻き締め防止用突起41は水平壁17の上面と大きく離れており、同様に、シールリング39と注出用案内筒21の内面との間には大きな空隙があり、さらに、発音抑制突起50も上蓋係合用筒体5の上端面からかなり離れた状態に位置している。
上記の状態から上蓋3をさらに閉栓方向に回転させることにより、上蓋係合用筒体5の周状突部5aに乗り上げた状態となり、上蓋3の降下による押圧力が上蓋係合用筒体5(以下、単に筒体5と呼ぶことがある)に作用するようになる(図4(b)参照)。この状態においても、過剰巻き締め防止用突起41と水平壁17の上面との間隔は大きく、シールリング39と注出用案内筒21の内面とは離れており、発音抑制突起50と上蓋係合用筒体5の上端面ともかなり離れた状態にある。
また、引き続いて上蓋3の閉栓を行っていくと、筒体5を周状壁9に連結している連結片11は、屈曲して筒体5の下端から外方に向かって傾斜しており、さらに筒体5は中空形状に形成されて撓み易い形態を有しているため、この筒体5は徐々に押し下げられながら、上蓋3(係合片37)が降下し、係合片37のアンダーカット37aが筒体5の周状突部5aを乗り越える(図4(c)参照)。
この状態において、過剰巻き締め防止用突起41と水平壁17の上面とは離れており、シールリング39と注出用案内筒21の内面と間にも空隙が存在している。このことから理解されるように、閉栓は完了していない。しかるに、上蓋3に設けられている発音抑制突起50は、上蓋係合用筒体5の上端面に当接した状態となっており、これにより、係合片37のアンダーカット37aが筒体5の周状突部5aを乗り越えたときの音発生が有効に抑制されることとなる。
この状態において、過剰巻き締め防止用突起41と水平壁17の上面とは離れており、シールリング39と注出用案内筒21の内面と間にも空隙が存在している。このことから理解されるように、閉栓は完了していない。しかるに、上蓋3に設けられている発音抑制突起50は、上蓋係合用筒体5の上端面に当接した状態となっており、これにより、係合片37のアンダーカット37aが筒体5の周状突部5aを乗り越えたときの音発生が有効に抑制されることとなる。
図5には、発音抑制突起50が形成されていない複合容器蓋について、係合片37のアンダーカット37aが筒体5の周状突部5aを乗り越えた瞬間の状態が示されている。この図から明らかなように、発音抑制突起50が形成されていない場合には、この状態において、筒体5の上端面と頂板部31の内面とが離れている。しかるに、係合片37のアンダーカット37aが筒体5の周状突部5aを乗り越えたときには、アンダーカット37aと周状突部5aとの係合が一気に解除されるため、その反動により、上蓋3は急激に降下され、この結果、上蓋3のスカート部33の螺条35の下面が容器口部80の螺子83の上面に接触し、このような接触によっても音が発生する。
このような音の発生により、一般の消費者は、閉栓終了と勘違いし易く、このため、閉栓操作を停止してしまうというおそれがある。しかるに、この段階では、上記で述べたように、閉栓は完了しておらず、従って、閉栓不良という問題を生じてしまう。
このような音の発生により、一般の消費者は、閉栓終了と勘違いし易く、このため、閉栓操作を停止してしまうというおそれがある。しかるに、この段階では、上記で述べたように、閉栓は完了しておらず、従って、閉栓不良という問題を生じてしまう。
再び図4(c)に戻って、本発明によれば、発音抑制突起50が設けられており、係合片37のアンダーカット37aが筒体5の周状突部5aを乗り越えたとき、この発音抑制突起50が筒体5の上端面に当接しているため、係合力解除による反動が有効に規制され、発音抑制突起50と筒体5の上端との接触が、閉栓に対する抵抗力となるため、上蓋3が急激に降下される虞がないので、螺条35と螺子83との接触も防止される。例えば、螺条35の下面と螺子83の上面との間には隙間が確保されている。
このようにして係合片37のアンダーカット37aが筒体5の周状突部5aを乗り越えた際の発音現象は発生しないため、引き続き、上蓋3を閉栓方向に回転させて閉栓を行うことにより、図1に示されているように、上蓋3は、発音抑制突起50と筒体5の上端とが接触したまま降下し、過剰巻き締め防止用突起41が水平壁17の上面に当接し、さらにシールリング39が注出用案内筒21の内面に密着し、閉栓完了となる。このとき、筒体5は上蓋3の発音抑制突起50により下方に賦勢されており、連結片11は下方に撓むこととなり、筒体5自体が若干下方に降下した状態となる。
尚、上述した本発明において、発音抑制突起50を設けず、アンダーカット37aが周状突部5aを乗り越えたときに、頂板部31の内面が筒体5の上端面に接触するようにすることによって発音を抑制することは理論上には可能である。しかしながら、一時係合の間隔をゼロに設計することは極めて難しく、頂板部31の内面が筒体5の上端面に直接接触することは、閉栓に対する抵抗力が著しく増大してしまい、閉栓が困難となってしまう。従って、頂板部31の内面を筒体5の上端面に直接接触させるという手段は採用することができない。
また、上述した例において、アンダーカット37aが周状突部5aを乗り越えたときに、発音抑制突起50が筒体5の上端面に接触した状態となっているが、係合解除の反動によって、筒体5の上昇がある程度規制されていれば、音の発生はかなり抑制できる。従って、発音抑制突起50が筒体5の上端面に接触している態様に限定されず、両者の間に微小な隙間が形成されていてもよい。
発音抑制突起50は、筒体5の上端面との間隔調整により、筒体5の反動による上昇を規制するための部材である。従って、図の例では、発音抑制突起50はリング形態の環状突起を有しているが、筒体5の接触により閉栓に対する抵抗力を過度に増大させない限り、このような形態に限定されず、中実形態を有するものであってもよいし、複数の細い突起が点在しているような形態であってもよい。
また、発音抑制突起50を頂板部31の内面に形成する代わりに、上蓋係合用筒体5の上端面に形成することも可能である。
また、発音抑制突起50を頂板部31の内面に形成する代わりに、上蓋係合用筒体5の上端面に形成することも可能である。
さらに、本発明においては、発音抑制効果をより高めるために、例えば、ガタツキ防止片19の外周縁が対面する上蓋3のスカート部33の内面、特に上蓋係合用筒5と係合片37との係合が解除されるまでの段階でガタツキ防止片19が対面する面は、このガタツキ防止片19と係合するような突起を設けないことが望ましい。この部分に突起等が形成されていると、このガタツキ防止片19との当接及びその解除などにより、音が発生することがあるからである。
本発明においては、上蓋3のリシール時の発音が有効に抑制されるため、不完全な閉栓によるシール不良を有効に防止することができる。
1:中栓
3:上蓋
5:上蓋係合用筒体
7:容器口部固定部材
9:周状壁
11:連結片
13:注出口
15:環状外側壁
17:水平壁
19:ガタツキ防止片
21:注出用案内筒
31:頂板部
33:スカート部
35:螺条
37:係合片
39:シールリング
41:過剰巻き締め防止用突起
50:発音抑制突起
80:容器口部
3:上蓋
5:上蓋係合用筒体
7:容器口部固定部材
9:周状壁
11:連結片
13:注出口
15:環状外側壁
17:水平壁
19:ガタツキ防止片
21:注出用案内筒
31:頂板部
33:スカート部
35:螺条
37:係合片
39:シールリング
41:過剰巻き締め防止用突起
50:発音抑制突起
80:容器口部
Claims (8)
- 容器口部に嵌合固定される注出口付の中栓と、該中栓を覆うように容器口部に着脱自在に装着される上蓋とからなる複合容器蓋において、
前記中栓は、上端が閉じられた中空筒状の上蓋係合用筒体と、該上蓋係合用筒体を取り囲むように設けられた周状壁を備えた容器口部固定部材と、該周状壁内面と該上蓋係合用筒体とを注出口が形成されるように連結している連結片とを有しており、
前記上蓋係合用筒体の外面上端部には、上蓋との一時係合用周状突部が設けられており、
前記上蓋は、頂板部と、該頂板部の外周縁から下方に延びており且つ内面に容器口部との螺子係合用螺条を有するスカート部とからなり、
前記頂板部の内面には、前記上蓋係合用筒体の一時係合用周状突部と一時的に係合し得るアンダーカットを有する係合片が形成されており、
前記頂板部の前記係合片に囲まれた領域の内面、あるいは前記上蓋係合用筒体の上端面には、発音抑制突起が設けられていることを特徴とする複合容器蓋。 - 前記発音抑制突起は、前記上蓋の頂板部内面に形成されている環状突起である請求項1に記載の複合容器蓋。
- 前記係合片は、間隔を置いて複数に分割され周状に形成されている請求項1または2に記載の複合容器蓋。
- 前記容器口部固定部材は、前記周状壁に加え、環状外側壁、及び該周状壁と該環状外側壁とを連結している水平壁とを有しており、該周状壁と該環状外側壁との間の空間に容器口部の上方部分が嵌合固定されると共に、該環状外側壁の下端内面には、容器口部の上端部外面に係合するアンダーカットが形成されている請求項1〜3の何れかに記載の複合容器蓋。
- 前記中栓は、前記上蓋係合用筒体が、前記上蓋の係合片で囲まれる領域に挿入されて該上蓋に一時的に保持され、この状態で、該上蓋を容器口部に被せた状態で降下させることにより該上蓋と共に該中栓が容器口部に装着され、該上蓋を開栓して容器口部から取り外したときには、該中栓は容器口部に残存するように設けられている請求項1〜4の何れかに記載の複合容器蓋。
- 前記上蓋の降下により、前記発音抑制突起が前記上蓋係合用筒体の上端面或いは前記該上蓋の頂板部内面への接触開始時において、該上蓋スカート部の螺子係合用螺条の下側面と容器口部の外面に形成されている螺条との間に空隙が確保されている請求項1〜5の何れかに記載の複合容器蓋。
- 前記中栓の容器口部固定部材には、上方に延びている注出用案内筒が設けられており、前記上蓋の頂板部内面には、該上蓋を閉栓したときに、該注出用案内筒の内面と密着するシールリングが形成されている請求項1〜6の何れかに記載の複合容器蓋。
- 前記上蓋の頂板部内面には、該上蓋の過剰巻き締め防止用突起が設けられている請求項1〜7の何れかに記載の複合容器蓋。
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