JP6008718B2 - ねじキャップ - Google Patents
ねじキャップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6008718B2 JP6008718B2 JP2012263160A JP2012263160A JP6008718B2 JP 6008718 B2 JP6008718 B2 JP 6008718B2 JP 2012263160 A JP2012263160 A JP 2012263160A JP 2012263160 A JP2012263160 A JP 2012263160A JP 6008718 B2 JP6008718 B2 JP 6008718B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- ring
- screw
- cap
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
このようなノズルタイプのキャップでは、上蓋裏面に垂設された密封栓によって注出口を密封するものが普通であるが、注出筒部および密封栓が小径であるため、成形誤差や成形後の変形の影響を受けやすく強度も小さいことから密封性が劣るという問題があった。
また、容器が落下したり倒れたりして衝撃を受けたような場合に、液漏れが発生することもあった。
このようなシール性を改善するために、下記特許文献1記載の液注出容器のキャップのように、注出筒11の注出孔12を密封する栓体23に加えて、注出筒11の外周をも密封する密封リング24を設け、シールを2重にしたキャップが従来より知られている。
注出孔内にプルリング等により抜栓可能な隔壁を設ければこのような密封性の問題は解消するが、その場合は機構が複雑となってコストが高くなったり、小径の注出孔に抜栓可能な隔壁を設けること自体が技術的に困難であるという問題があった。
さらに、キャップ本体のリング状壁と上蓋の鍔部とが衝合してシール面を形成するシール突条を設けたから、キャップ内へのシャワー水の侵入やキャップ外への液漏れをも確実に防ぐことができる。
また、上蓋の下端には複数の破断可能な連結片を介して封緘リングを連設したから、不正な開封や不用意な開封を防ぐことができる。
注出筒部6は、内周側に容器内部と連通する注出孔10が設けられ、先端部には注出液を案内するラッパ状端部11が設けられ、外周には下り傾斜に形成された拡径段部12を経て下部に小径のおねじ部13が設けられている。
筒壁8の外周には前記小径おねじ部13より大径のおねじ部14が設けられ、下端部で嵌合筒部5に連設している。
小径おねじ部13と大径おねじ部14は、同一のねじピッチとなっている。
また、外筒17の内周側には、容器本体Dの口筒部1の係合突条2の下端部に係合する係合縮径部24が設けられており、図1に示すように、ねじキャップを容器本体Dに打栓して装着したとき、係合突条2が係合縮径部24を乗り越え、口筒部1が内筒16、外筒17、リング状壁15によって形成される嵌合溝に嵌合される。
頂壁30の裏面には、注出孔10に密嵌する密封栓34と、注出筒部6の小径おねじ部13に螺合する小径のめねじ部35を下部に具えた保護リング36とが垂設されている。
側周壁31の内周には大径のめねじ部37が設けられ、大径めねじ部37はキャップ本体Aの周壁8の大径おねじ部14と螺合し、上蓋Bを締め込むと鍔部32の下面がリング状壁15の上面に当接して衝合するようになっている。
封緘リングCは、内周面に外筒17の乗り越え突条20を乗り越えて環状凹部21に嵌合する係止突条41が設けられている。
係止突条41の下部には、乗り越え突条20の上部傾斜面19とあいまって、乗り越え突条20を乗り越えやすいように下部傾斜面42が形成され、ねじキャップが開封され封緘リングCが上蓋Bから切り離されたときには、下部傾斜面42が外筒17の端部係止部22に係止して封緘リングCの落下を防止するようになっている。
本実施例では、端部周壁33側に凹面部38、封緘リングC側に凸面部38を設け、それぞれのねじ締め込み方向側に分離傾斜上面39、分離傾斜下面44を設けているが、分離傾斜面は上蓋Bを開方向に回動したときに相互に離反する力が働くように設ければよいから、端部周壁33側に凸面部、封緘リングC側に凹面部を設けて、傾斜分離面をそれぞれの螺脱方向側に設けてもよい。
まず、封緘リングCを一体に連設した上蓋Bをキャップ本体Aに螺合する。
このとき、大径ねじ部14,37と小径ねじ部13,35は同一のねじピッチを有するから、互いに干渉することなく螺合していき、保護リング36の小径めねじ部35が注出筒部6の下部の小径おねじ部13に螺入するとともに、密封栓34が注出孔10に嵌入するようになる。
その後、上蓋Bの鍔部32の下面がキャップ本体Aのリング状壁15に衝合するようになり、上蓋Bのキャップ本体Aへの締め付けが完了して、キャップ本体A、上蓋B、封緘リングCが一体となったねじキャップが組み立てられる。
このとき、外筒17の下部は口筒部1が嵌合することによってわずかに拡径し、封緘リングCは、係止突条41の環状凹部21への嵌合が強固となり、キャップ本体Aから容易に離脱できなくなる。
上蓋Bが回転してキャップ本体Aに対して上昇し始めると、封緘リングCもともに回転して上昇しようとするが、係止突条41が乗り越え突条20に係合して上昇を阻止され、比較的薄肉の連結片40が破断し始める。
同時に、封緘リングCの分離傾斜下面44が、上蓋Bの回転力により分離傾斜上面39から押下げ方向に力を受け、封緘リングCは上蓋Bから完全に分離していく。
容器を使用した後、キャップ本体Aを容器本体Dから分別廃棄する際には、封緘リングCをさらに引き下げるように力を加えると、係止突条41が下部傾斜面42によって下端係止部22を乗り越え、環状凹部21から脱してキャップ本体Aから分離される。
封緘リングCが分離されたキャップ本体Aは、容器本体Dから容易に分別して廃棄することができる。
このように、下端係止部22と係止突条41は、封緘リングCの落下を防ぐことができるが力を加えれば簡単に乗り越えることができる程度のわずかな嵌合度合いに設定されている。
また、上蓋Bの下端には複数の破断可能な連結片40を介して封緘リングCを連設したから、不正な開封や不用意な開封を防ぐことができる。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、付加された構成を中心に説明する。
他方、上蓋Bの鍔部32の下面には、内周側に第2シール突条55が下方に突出して設けられ、第2シール突条55の外周側には第2傾斜シール面56が外方に向かって上り傾斜に形成されている。
その他の構成は、実施例1と同じである。
本実施例のねじキャップを組み付ける際に、上蓋Bをキャップ本体Aにねじ込んでいくと、第1シール突条50の第1傾斜シール面51に第2シール突条55の第2傾斜シール面56が当接するようになり、両傾斜シール面により環状シール面が形成される。
さらに、上蓋Bをねじ込んでいくと、第2傾斜シール面56は第1傾斜面51に強く圧接されつつわずかに滑るように下降し、第2シール突条55の頂面がリング状壁15の上面に衝合して組み付けが完了する。
なお、本実施例では、シール突条をリング状壁15と鍔部32の両方に設け、それぞれに傾斜シール面を設けた構成としたが、シール突条はいずれか一方の面に設けるだけでもよく、当該シール突条が他方の面に衝合してキャップ外とのシール性を高めることができる。
B 上蓋
C 封緘リング
D 容器本体
1 口筒部
2 係合突条
5 嵌合筒部
6 注出筒部
7 上壁
8 筒壁
10 注出孔
11 ラッパ状端部
12 拡径段部
13 小径おねじ部
14 大径おねじ部
15 リング状壁
16 内筒
17 外筒
19 上部傾斜面
20 乗り越え突条
21 環状凹部
22 下端係止部
24 係合縮径部
30 頂壁
31 側周壁
32 鍔部
33 端部周壁
34 密封栓
35 小径めねじ部
36 保護リング
37 大径めねじ部
38 凹面部
39 分離傾斜上面
40 連結片
41 係止突条
42 下部傾斜面
43 凸面部
44 分離傾斜下面
50 第1シール突条
51 第1傾斜シール面
55 第2シール突条
56 第2傾斜シール面
Claims (4)
- 容器本体の口筒部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にねじで開閉する上蓋とからなるねじキャップであって、
キャップ本体は、口筒部に嵌合する内筒および外筒、内筒と外筒を連設するリング状壁とからなる嵌合筒部と、リング状壁に立設し外周に大径おねじ部を形成した筒壁と、外周側で筒壁に連設し内周側で注出筒部に連設する上壁とを具え、
注出筒部には、容器本体内部に連通する注出孔と、下部外周に大径おねじ部と同一のねじピッチを有する小径おねじ部が形成されており、
上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から垂設された側周壁とを具え、
頂壁の下面には、注出孔内周に密嵌合する密封栓と、注出筒部の小径おねじ部に螺合する小径めねじ部を形成した保護リングとが垂設されており、側周壁の内周面には筒壁の大径おねじ部に螺合する大径めねじ部が形成されていることを特徴とするねじキャップ。 - 上蓋の側周壁の下端部には、嵌合筒部のリング状壁と衝合する鍔部が設けられ、鍔部の下面とリング状壁の上面のいずれか一方、または双方にシール面を形成する環状のシール突条を設けたことを特徴とする請求項1記載のねじキャップ。
- リング上壁の上面に設けられた第1シール突条と、鍔部下面に設けられた第2シール突条とが傾斜面で衝合し、該傾斜面が環状シール面を形成していることを特徴とする請求項2記載のねじキャップ。
- キャップ本体の外筒の外周面には乗り越え突条と、乗り越え突条の下方に続く環状凹部とが形成され、
上蓋の鍔部周縁には端部周壁が垂設され、端部周壁の下端には複数の破断可能な連結片を介して封緘リングが連設されており、
封緘リングの内周面には外筒の環状凹部に嵌合する係止突条が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のねじキャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012263160A JP6008718B2 (ja) | 2012-11-30 | 2012-11-30 | ねじキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012263160A JP6008718B2 (ja) | 2012-11-30 | 2012-11-30 | ねじキャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014108798A JP2014108798A (ja) | 2014-06-12 |
JP6008718B2 true JP6008718B2 (ja) | 2016-10-19 |
Family
ID=51029668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012263160A Active JP6008718B2 (ja) | 2012-11-30 | 2012-11-30 | ねじキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6008718B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0731643U (ja) * | 1993-11-19 | 1995-06-13 | 三笠産業株式会社 | 容器の開閉装置 |
JP4399759B2 (ja) * | 2001-07-11 | 2010-01-20 | 株式会社吉野工業所 | 注出キャップ |
JP4743840B2 (ja) * | 2005-02-28 | 2011-08-10 | 株式会社吉野工業所 | 液体収納容器 |
JP5732242B2 (ja) * | 2010-12-03 | 2015-06-10 | 三笠産業株式会社 | 合成樹脂製キャップ |
-
2012
- 2012-11-30 JP JP2012263160A patent/JP6008718B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014108798A (ja) | 2014-06-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5804847B2 (ja) | キャップ | |
JP6084542B2 (ja) | 中栓付きキャップ | |
JP6094078B2 (ja) | 口栓 | |
JP6410652B2 (ja) | 中栓付きヒンジキャップ | |
JP2008308218A (ja) | キャップ | |
JP6202528B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP5182811B2 (ja) | 蓋付き容器 | |
JP5991838B2 (ja) | 複合容器蓋 | |
JP5757568B2 (ja) | 容器蓋 | |
JP6894728B2 (ja) | 複合容器蓋 | |
JP6831986B2 (ja) | キャップ | |
JP4916806B2 (ja) | キャップ付き容器 | |
JP6008718B2 (ja) | ねじキャップ | |
JP6008719B2 (ja) | ねじキャップ | |
JP2010235167A (ja) | キャップ | |
JP2011093585A (ja) | ヒンジキャップ | |
JP6066805B2 (ja) | キャップ | |
JP5909951B2 (ja) | 複合キャップ | |
JP2009154927A (ja) | 冷却水吸い込み防止キャップ | |
JP2009001309A (ja) | バージン性機能をもつ栓体 | |
JP5718142B2 (ja) | 開封防止機能付き注出キャップ | |
JP2013203448A (ja) | 容器蓋 | |
JP4214435B2 (ja) | 分別回収可能なキャップ | |
JP5868583B2 (ja) | 注出容器 | |
JP5107156B2 (ja) | 容器のラチェット構造および液体注出容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20140508 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20140528 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150528 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20151125 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160218 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160413 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160913 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160913 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6008718 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |