JP4214435B2 - 分別回収可能なキャップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガラス製等の液体容器の口部に嵌着され、切り取りスコアが形成された中栓を有する分別回収可能なキャップであって、シャワー水の蓋内侵入防止機能を具備したものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、例えば特開平7−61454号公報で開示された合成樹脂製キャップの断面図に関するものである。
図において、1は容器、2は口部、3は遮蔽部で、薄肉状のスコア3aとプルタブ14を有し、スコアに沿って切り裂き引き抜き可能となっている。4は口部2に嵌着される嵌合外筒、5は口部2の上側曲面に被嵌される嵌合頂壁、15は嵌合内筒、16は注出し口であって、上記の嵌合外筒4,嵌合頂壁5,嵌合内筒15,注出し口16,遮蔽部3によって中栓6が形成される。8は上記嵌合外筒4と嵌合頂壁5との交差部付近に形成された周方向の切り取りスコアで、抜き窓17に位置する摘持片18の上端に接続され、さらに摘持片18の下端は下弱化線19に接続されている。7はネジ蓋で、メネジ部11aを有し中栓6に螺合し、下端面は嵌合頂壁5の外側上面に当接している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記合成樹脂製キャップはプルタブ14を引き、遮蔽部3を切り裂いて抜き取り、注出し口16より内容物を注ぐことが出来る。また、容器1を分別回収するときは、摘持片18を摘んで引張ると切り取りスコア8と下弱化線19に沿って切り裂き、嵌合外筒4を剥離させることが出来る。しかしながら、予めネジ蓋7を中栓6に螺合し下端を嵌合頂壁5の外側上面に当接させたキャップを、内容物を充填した容器1の口部2に打栓により装着した場合に、打栓時にスコア8が破断される場合がある。これを阻止するためには、ネジ蓋7の締め付けを緩めておく必要がある。ところが、ネジ蓋7の締め付けを緩めておくと、高温充填後シャワー冷却を行った際、ネジ蓋7内の減圧によってネジ山の空隙部を経てシャワー水が侵入し、ネジ蓋7内に残留する。水分が残留すればカビが発生することもあり、食品容器用キャップとしては不適格と判断される。
【0004】
本発明はこれらの問題点を解決するためになされたもので、内容物を充填した容器の口部に対する打栓時に切り取りスコア8が破断するのを未然に防止し、高温充填後のシャワー冷却時におけるシャワー水の侵入を阻止することができる分別回収可能なキャップを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためになされたもので、請求項1記載の分別回収可能なキャップは、容器1より突出する口部2を遮蔽する開口可能な遮蔽部3と上記口部2に嵌着される嵌合外筒4と嵌合頂壁5とを少なくとも備えた中栓6と、この中栓6に螺合されるネジ蓋7とから構成され、上記嵌合外筒4と嵌合頂壁5との交差部付近に周方向の切り取りスコア8が形成された合成樹脂製の分別回収可能なキャップ10において、上記ネジ蓋7の側面はメネジ部11aを有する内筒11と把持部12aを有する外筒12によって形成され、締め付け時に、上記内筒の下端面11bは上記中栓の嵌合頂壁5の上面に当接し、上記外筒12下端内側のテーパ面12bは上記嵌合頂壁5外側のテーパ面5aに環状のシール突条13を介して当接し、上記外筒12の下端面12cは、上記嵌合外筒4の上端面4aとは当接しないようになっている。
【0006】
また、この発明に係る請求項2記載の分別回収可能なキャップは、請求項1において、内筒11の下端面は、締め付け時に、中栓の嵌合頂壁5に環状のシール突条20を介して当接する。
【0007】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。図1は一部切断正面図である。図において、1は容器、2は口部、3は遮蔽部で、薄肉状のスコア3aとプルタブ14を有し、スコアに沿って切り裂き引き抜き可能となっている。4は口部2に嵌着される嵌合外筒、5は口部2の上側曲面に被嵌される嵌合頂壁、15は嵌合内筒である。16は環状の注出し口で外側にオネジ部16aを有し、上記の嵌合外筒4,嵌合頂壁5,嵌合内筒15,注出し口16,遮蔽部3、によって中栓6が形成される。8は上記嵌合外筒4と嵌合頂壁5との交差部付近に形成された周方向の切り取りスコアで、抜き窓17に位置する摘持片18の上端に接続され、さらに摘持片18の下端は下弱化線19に接続されている。
【0008】
7はネジ蓋で、このネジ蓋7の側面はメネジ部11aを有する内筒11と把持部12aを有する外筒12によって形成され、締め付け時に、上記内筒の下端面11bは上記中栓の嵌合頂壁5の上面に当接し、上記外筒12の下端内側のテーパ面12bは上記嵌合頂壁5外側のテーパ面5aと環状のシール突条13を介して当接し、上記外筒12の下端面12cは、上記嵌合外筒4の上端面4aと微小隙間を存して対向している。なお、ネジ蓋7の天板には注出し口16に当接する環状の当てリブ21を垂設し、シール効果を高めている。
【0009】
シール突条13は前記実施例では嵌合頂壁5外側のテーパ面5aと一体に形成されているが、図2(イ)に示すように、外筒12下端内側のテーパ面12bと一体に形成してもよい。また、図2(ロ)に示すように、シール突条13に適合する環状のシール溝13aを形成すれば、外気の進入経路が曲折するので、外気の流通抵抗が増加し、遮断効果が一層向上する。
【0010】
図3は請求項2に関する要部の断面図で、(イ)は内筒11の下端面に環状のシール突条20を一体に形成した実施例図、(ロ)は中栓の嵌合頂壁5の上面にシール突条20を一体に形成した実施例図、(ハ)は内筒11の下端面に環状のシール突条20に適合する環状のシール溝20aを一体に形成した実施例図である。これらのものは、図1に示すものに付加することによりシール効果を一層高めることが出来る。
このシール突条は、ポリエチレン,ポリプロピレン等の合成樹脂の射出成型により、一体に形成されるから弾力を有し、先端の先鋭部の接触面積が小さいため接圧力を高め、弾性的に変形し、パッキンのようなシール効果を発揮することが出来る。
【0011】
次に本発明の作用効果について説明する。
液体食品調味料の充填ラインにおいては、予めネジ蓋を中栓に締め付けたキャップを、内容物を充填した容器の口部に打栓により装着する。このとき、ネジ蓋の外筒の下端面12cは、上記嵌合外筒4の上端面4aとは当接しないので、切り取りスコア8が破断することがない。しかも、上記外筒12下端内側のテーパ面12bは上記嵌合頂壁5外側のテーパ面5aに環状のシール突条13を介して当接しているから高温充填後のシャワー冷却時にネジ蓋7内の減圧によってシャワー水が侵入してネジ蓋7内に残留することもない。
【0012】
また、請求項2の発明では、内筒11の下端面は、締め付け時に、中栓の嵌合頂壁に環状のシール突条20を介して当接しているので、万一環状のシール突条13が変形しシャワー冷却時にネジ蓋7内の減圧によってシャワー水が侵入したとしても、内筒11の下端面において、食い止め、ネジ部を通って水がネジ蓋7の内部に侵入するのを確実に阻止することが出来る。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0014】
本発明の請求項1記載の分別回収可能なキャップは、締め付け時に、メネジ部11aを有する内筒の下端面11bは中栓の嵌合頂壁5の上面に当接し、外筒12の下端面12cは、上記嵌合外筒4の上端面4aとは当接しないことにより、ネジ蓋7の押し下げ力を嵌合頂壁5の上面で受けることになり、打栓時に切り取りスコア8が破断することがない。
【0015】
また、締め付け時に、上記外筒12下端内側のテーパ面12bは上記嵌合頂壁5外側のテーパ面5aに環状のシール突条13を介して当接したことにより、高温充填後のシャワー冷却時にネジ蓋7内の減圧によってシャワー水が侵入してネジ蓋7内に残留することはないのでカビが発生することがなく、食品容器用キャップの信頼性を向上することが出来る。
【0016】
本発明の請求項2記載の分別回収可能なキャップは、上記の効果に加え、万一環状のシール突条13が変形しシャワー冷却時にネジ蓋7内の減圧によってシャワー水が侵入するようなことがあったとしても、内筒11の下端面において、食い止め、ネジ部を通って水が侵入するのを確実に阻止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に関する分別回収可能なキャップの一部切断正面図である。
【図2】突条13の実施例を示す断面図である。
【図3】請求項2の発明に関する要部の実施例を示す断面図である。
【図4】従来の分別回収可能なキャップの一部切断正面図である。
【符号の説明】
1 容器
2 口部
3 遮蔽部
3a スコア
4 嵌合外筒
4a 上端面
5 嵌合頂壁
6 中栓
7 ネジ蓋
8 切り取りスコア
10 キャップ
11a メネジ部
11b 下端面
12 外筒
12a 把持部
13 シール突条
13a シール溝
14 プルタブ
15 嵌合内筒
16 注出し口
16a オネジ部
17 抜き窓
18 摘持片
19 下弱化線
20 シール突条
20a シール溝
21 当てリブ

Claims (2)

  1. 容器1より突出する口部2を遮蔽する開口可能な遮蔽部3と上記口部2に嵌着される嵌合外筒4と嵌合頂壁5とを少なくとも備えた中栓6と、この中栓6に螺合されるネジ蓋7とから構成され、上記嵌合外筒4と嵌合頂壁5との交差部付近に周方向の切り取りスコア8が形成された合成樹脂製の分別回収可能なキャップ10において、上記ネジ蓋7の側面はメネジ部11aを有する内筒11と把持部12aを有する外筒12によって形成され、締め付け時に、上記内筒の下端面11bは上記中栓の嵌合頂壁5の上面に当接し、上記外筒12下端内側のテーパ面12bは上記嵌合頂壁5外側のテーパ面5aに環状のシール突条13を介して当接し、上記外筒12の下端面12cは、上記嵌合外筒4の上端面4aとは当接しないことを特徴とする分別回収可能なキャップ。
  2. 内筒11の下端面は、締め付け時に、中栓の嵌合頂壁5に環状のシール突条20を介して当接する請求項1記載の分別回収可能なキャップ。
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