JP6566966B2 - キャップ及びキャップ付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ボトル状の容器の口部に設けられる容器用のキャップ及びキャップ付き容器に関するものである。
ボトル状の容器のキャップとして、容器の開口部に取り付けられる、プルリングを有する封止用の中栓と、中栓に螺合されこれを閉じる上蓋とを組み合わせたものが一般的に知られている(特許文献1参照)。
このようなキャップでは、上蓋の開栓後に中栓のプルリングを開口方向に斜めに引っ張ることで中栓の開口が行われる。
しかし、このようなプルリングを用いるキャップでは、中栓の開口の際にウェルド等の切れやすい部分でプルリングがちぎれてしまい、開口できなくなる場合がある。
また、例えばスコア部のピンホール防止のためにスコア部を厚くすると、中栓の開口強度が上がり、子供や高齢者等の利用者による開口が困難になってしまう。
また、プルリングのリング部の大きさを様々な利用者の指が入るように大きく確保する場合には、こうしたプルリングを小口径の中栓に用いることは困難になってしまい、またプルリングの大型化に伴いキャップ全体のデザインも制限されてしまう。
また、開口した後に残るプルリングはごみとなり、通常これを放置することは周辺環境の美観を損ねるため、食事や調理の最中においてもこの廃棄作業が必要となり煩雑である。
そこで、プルリングを用いないキャップであって、上蓋の回転動作のみにより中栓の開口を行うことができ、小口径の中栓にも用いることができ、キャップのデザインに制限を与えず、かつ開口後にごみを発生することの無いものが提案されている(特許文献2参照)。
こうしたキャップの例について図を用いて詳細に説明する。図8は、従来のキャップ付き容器10の当初の状態を示す断面図である。
従来のキャップ付き容器10は、中栓本体81、及び中栓本体81に肉薄部(スコア)82を介して連結されている中栓上蓋83を有する中栓8と、円環状のフランジ91を有し当該フランジ91内部に中栓上蓋83が所定位置まで挿入された場合にこの中栓上蓋83を把持固定可能な上蓋9とが、容器本体6に取り付けられて構成されている。
中栓8の容器本体6への取り付けは、中栓8の下方(図8の紙面下方)に設けられた下部内周壁84及び下部外周壁85間の間隙に容器本体6の開口周縁部61が嵌合されることで行われる。
また、上蓋9の容器本体6への取り付けは、上蓋9の内周面に沿い螺旋状に設けられた上蓋側突条部94を、容器本体6の外周面に沿い螺旋状に設けられた容器側突条部64に螺合することで行われる。
次に、こうした従来のキャップ7が開口される動作について説明する。図9は、従来のキャップ付き容器10の上蓋9を当接位置まで閉めた状態を示す断面図である。図10は、従来のキャップ付き容器10の上蓋9を全閉位置まで閉めた状態を示す断面図である。図11は、従来のキャップ付き容器10の上蓋9を全閉位置まで閉めた後で取り外した状態を示す断面図である。
キャップ7を開口するためには、まず中栓8を開口する必要がある。中栓8の開口の際には、まず図9に示すように上蓋9が閉方向に回転されることで上蓋9が押し下げられ、上蓋9のフランジ91の内側に中栓上蓋83が挿入される。
フランジ91の内側への中栓上蓋83の挿入は、上述した上蓋9の押し下げに応じて中栓上蓋83がフランジ91を押圧することでこれを弾性変形させ押し広げ、中栓フランジ突条部831が上蓋フランジ突条部931を乗り越えることで行われる。そして中栓上蓋83は、中栓フランジ突条部831が上蓋フランジ突条部931により係止され、弾性変形したフランジ91の復元力を介して安定して把持された状態となる。これにより、中栓上蓋83は、フランジ91から脱落してしまうのを防止することができる。
この状態から更に上蓋9が閉方向に回転され、図10に示す位置まで押し下げられると、上蓋9の押圧力により中栓本体81と中栓上蓋83とを連結するスコア82が切断される。これにより中栓上蓋83が中栓本体81から分離され、中栓8に開口部87が形成される。
こうして中栓8に開口部87が形成され中栓8が開口された後に、図11に示すように上蓋9が開方向に回転され、上蓋9が、容器本体6から取り外されることにより、容器本体6はいわゆる開封状態となり、内容物を開口部87を通じて容器本体6の外に放出することができる状態となる。
また、取り外した上蓋9を中栓8に対して閉方向に回転させて、上蓋側突条部94を容器側突条部64に螺合させることで、上蓋9の内部に固定されている中栓上蓋83が中栓8の開口部87の周辺に形成された起立部812を押圧しこれを変形させるように当接することで、容器本体6を密閉することができる。
こうしたキャップ7は、プルリングを用いないため開口時にプルリングが切れて開口できない状態となることを防止することができ、簡易かつ確実に開口を行うことができる。また、指が入る程度の大きさのプルリングを設けるためのスペースを確保する必要がなく、小口径の中栓であってもデザインが制限されることがない。
特開平8−58816号公報 特開2012−210982号公報
ところで、図8に示す状態(流通状態)においてキャップ付き容器10が落下した場合、容器やキャップに加わる衝撃は、キャップ付き容器の重量に加え、内容物が充填されている場合にはその重量も加わったものとなるため、非常に大きなものとなる。
キャップ付き容器10がキャップ7側から垂直に、すなわちキャップ7を真下に向けて落下した場合は、中栓上蓋83が上蓋9の内側の基底面92から所定のスペースを隔てた状態であるとともに、中栓上蓋83がフランジ91に対して上下に所定の範囲にわたりスライドして移動することが可能である。そのため、上蓋9に対して垂直方向に加わる衝撃は吸収され、スコア82が破損することはない。
しかし、容器がキャップ7側から斜めに、すなわちキャップ7の上蓋9の角部98近傍から落下した場合には、上蓋9が弾性変形し、上蓋9内部のフランジ91からP方向に向けて押圧力が作用する。その結果、中栓上蓋83は、このフランジ91により図8の矢印Pの方向に押圧される。
この押圧力は中栓上蓋83が中栓本体81から離間する方向に作用するため、中栓上蓋83と中栓本体81とを連結するスコア82が引っ張られ破断してしまうことがある。
こうしてスコア82が破断したキャップ付き容器10は不良品となってしまうため、スコア82の破断を効果的に防止することのできる発明が期待されていた。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、容器に取り付けられた状態で容器が落下した場合でもスコアの破断を効果的に防止することのできるキャップ及びこのキャップ付き容器を提供することを目的とする。
本発明者は、上述した課題を解決するために、容器の落下時にスコアの破断を効果的に防止することのできるキャップ及びこのキャップ付き容器を発明した。
第1発明に係るキャップは、容器の開口部に取り付けられる中栓と、前記中栓の外側に取り付けられる上蓋とからなるキャップであって、前記中栓は、前記容器の開口部に取り付けられる中栓本体と、前記中栓本体の端部に肉薄のスコアを介して連結された基底部及び前記基底部から前記上蓋に対向する方向に円環状に立設され拡径方向に弾性変形可能な中栓フランジを有する中栓上蓋と、を備え、前記上蓋は、上蓋本体と、前記上蓋本体の内側から前記中栓上蓋に向けて立設され前記中栓フランジ内に挿入される円環状の上蓋フランジと、を備え、前記上蓋の前記上蓋フランジ内には前記上蓋フランジと平行にリブが形成され、前記リブは前記上蓋フランジよりも長く形成されていることを特徴とする。
第2発明に係るキャップは、第1発明において、前記中栓フランジの内周面に突状に形成された中栓フランジ突条部と、前記上蓋フランジの外周面に突状に形成された上蓋フランジ突条部とを更に備え、前記中栓フランジ突条部が、前記上蓋フランジ突条部を支持可能とされていることを特徴とする。
第3発明に係るキャップは、第1又は第2発明において、前記中栓と前記上蓋とが螺合することで前記上蓋が前記中栓の外側に取り付けられることを特徴とする。
第4発明に係るキャップは、第1又は第2発明において、前記容器と前記上蓋とが螺合することで前記上蓋が前記中栓の外側に取り付けられることを特徴とする。
第5発明に係るキャップは、第1発明乃至第4発明の何れか1つにおいて、前記上蓋を前記中栓に対して当初位置から全閉位置まで回転させる過程で、前記上蓋フランジが前記中栓本体の前記基底部を押圧し、その押圧力により前記スコアが破断し前記中栓が開封されるとともに、前記スコアの破断により前記中栓本体から分離した前記中栓上蓋が前記上蓋フランジと係合し固定されることを特徴とする。
発明に係るキャップは、第1発明乃至第発明の何れか1つにおいて、断面が他の側壁と比較し肉薄で、前記上蓋における上端の周縁部分に沿い隆起したダンパーが形成されていることを特徴とする。
発明に係るキャップ付き容器は、開口部が形成された筒状の容器本体と、前記容器本体に取り付けられて前記容器本体を開閉可能に密閉するキャップと、を備えたキャップ付き容器であって、前記キャップは第1発明乃至第発明の何れか1つに係るキャップであることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、キャップ付き容器が地面に落下して横方向から衝撃が加わった場合、上蓋の上部が横方向にずれるように弾性変形する。その結果、上蓋フランジから中栓フランジに向けて当該横方向への押圧力が作用することとなる。かかる場合に、横方向への押圧力が上蓋フランジから作用する中栓フランジが、その下端を支点として弾性変形することでこの衝撃を吸収することができる。また、横方向からの衝撃は、スコアを引き離す方向ではなく、押圧する方向に働くことになる。これにより、容器の落下時にスコアが破断してしまうのを効果的に防止することが可能となる。
本発明の実施形態に係るキャップ付き容器の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るキャップ付き容器の当初の状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るキャップ付き容器の上蓋を当接位置まで閉めた状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るキャップ付き容器の上蓋を全閉位置まで閉めた状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るキャップ付き容器の上蓋を全閉位置まで閉めた後取り外した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るキャップ付き容器の流通状態において横方向に加わる力により中栓フランジが変形する様子を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るキャップ付き容器において、中栓フランジと基底部とが弾性変形する様子を示す部分拡大断面図である。 従来のキャップ付き容器の当初の状態を示す断面図である。 従来のキャップ付き容器の上蓋を当接位置まで閉めた状態を示す断面図である。 従来のキャップ付き容器の上蓋を全閉位置まで閉めた状態を示す断面図である。 従来のキャップ付き容器の上蓋を全閉位置まで閉めた後取り外した状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るキャップ付き容器について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るキャップ付き容器1の分解斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係るキャップ付き容器1の当初の状態を示す断面図である。なお、図2に示す状態は、キャップ付き容器1が流通される際の状態であり、この状態における上蓋5の位置を以下の説明において当初位置と称する。
本発明の実施形態に係るキャップ付き容器1は、容器本体2と、容器本体2の開口部21に取り付けられるキャップ3とを備えて構成されている。
容器本体2は開口部21を有するボトル状の容器であって、樹脂やガラス等、種々の素材により構成されているものを用いることができる。以下の説明において、この容器本体2には内容物として、調味料、飲料等を始めとした液体が封入される場合を例に取り説明をするが、これに限定されるものではなく、いかなる内容物が封入されていてもよい。
キャップ3は、樹脂成形品であり、容器本体2の開口部21に取り付けられる中栓4と、中栓4の外側を覆うように螺合される上蓋5とを備えて構成されている。
中栓4は、弾性変形可能な樹脂製の一体成形品であり、中栓本体44と、肉薄のスコア45を介して連結された中栓上蓋46とを備えて形成されている。
中栓本体44は、下方(図2の紙面下方)に下部内周壁41及び下部外周壁42を有し、上方は先端方向(図2の紙面上方)に向かうに従い径が小さくなるテーパ形状をした筒状の部材である。
中栓本体44のテーパ形状は、開口後に容器本体2内の内容物を注ぎやすくするための形状であるが、本発明においてはテーパ形状に限定する必要はなく、円筒状等の他の形状であってもよい。
また、テーパ形状の先端の周縁部分には、中栓上蓋46側に立ち上がるように傾斜して円環状に立設された起立部442が設けられている。
下部内周壁41及び下部外周壁42は、開口部21への中栓本体44の取り付けに供する部分であり、容器本体2の開口部21に嵌合し固定される部分である。下部外周壁42には、上蓋5と螺合する中栓側突条部43が外周面に沿い螺旋状に形成されている。
スコア45は、中栓本体44と中栓上蓋46とを連結するための肉薄の部材であり、中栓本体44と中栓上蓋46との間に円環状に形成されている。後述するようにこのスコア45の破断後は、スコア45が形成されていた部分が切り抜かれ、中栓本体44の開口部441となる(図5参照)。
中栓上蓋46は、中栓本体44を密閉するための部材であり、円盤状の基底部47と、基底部47の外周縁から垂直に立設された中栓フランジ48を有している。
基底部47は、中栓本体44のスコア45及び中栓4の開口後に形成される開口部441よりも広い径を有する上下方向に弾性変形可能な円盤状の部材であり、下方にスコア45と連結する下方フランジ471が形成されている。下方フランジ471は基底部47の下面から円環状に垂直に立設されていて、スコア45及び開口部441よりも小さい内径を有している。
中栓フランジ48は、基底部47の上面から上方に向けて、換言すれば上蓋5に対向する方向に向けて円環状に立設されている。この中栓フランジ48は、その下端が接続された基底部47を支点として径方向に弾性的に回動可能とされている。中栓フランジ48の先端部近傍には、内周面481に沿い円環状に中栓フランジ突条部49が形成されている。中栓フランジ突条部49は、中栓フランジ48から内側に向けて突設された形状からなる。
上蓋5は、樹脂製の一体成形品であり、中栓4の外側に螺合される蓋である。上蓋5は、上蓋本体51の内部に上蓋側突条部52、上蓋フランジ53及びリブ55が設けられるとともに、上蓋本体51の外部にダンパー56が設けられて構成されている。
上蓋本体51は内部に空洞を有し長手方向の一端部が開放された筒状の部材であり、キャップ3の最外部に取り付けられる部材である。
上蓋側突条部52は、上蓋本体51の内周面のほぼ全体にわたり螺旋状に形成されている突条体である。この上蓋側突条部52は、中栓本体44の下部外周壁42に形成された中栓側突条部43と互いに螺合可能となっている。
上蓋フランジ53は、上蓋本体51の内側の基底部59に対して下方に向けて垂直に立設され、平面視で円環状となるように設けられている。上蓋フランジ53の先端部近傍の外周面531には、当該外周面531から外側に向けて突設された上蓋フランジ突条部54が形成されている。また、上蓋フランジ53における平面視で円環状とされている外周面531の径は、同じく中栓フランジ48におけるにおける平面視で円環状とされている内周面481の径よりも小さくなるように設定される。
当初位置において、上蓋フランジ突条部54と中栓フランジ突条部49とは、互いに接触され、特に中栓フランジ突条部49が、上蓋フランジ突条部54を下側から支持可能とされている。
リブ55は、外側リブ55aと内側リブ55bとから構成されていて、それぞれ上蓋本体51の内側の基底部59に対して下方に向けて垂直に立設され、平面視で円環状となるように設けられている。このリブ55は、上述した上蓋フランジ53よりも内周側に設けられる。
本実施形態においては、リブ55の下端は上蓋フランジ53の下端よりも下側に位置するように形成されている。すなわち、リブ55は上蓋フランジ53よりも長くなるように形成されている。しかし、本発明においてはこれに限られず、リブ55と上蓋フランジ53とが同一の長さであってもよい。
ダンパー56は、上蓋5における基底部59の周縁部分、換言すれば、上蓋5における上端の周縁に沿い曲面状に隆起して形成された、他の側壁と比較して肉薄の弾性変形可能な部位である。
このようなダンパー56を設けることにより、キャップ付き容器1が上蓋5を下側に向けて落下した際に基底部59に対して直接衝撃が加わることなく、この隆起したダンパー56に対して先に衝撃が加わる。このダンパー56に落下による衝撃が加わることにより、当該ダンパー56自身が弾性変形することでそのエネルギーを吸収することが可能となる。
次に、上述した構成を備えるキャップ付き容器1のキャップ3が開口される動作について説明する。図3は、本発明の実施形態に係るキャップ付き容器1の上蓋5を当接位置まで閉めた状態を示す断面図である。図4は、本発明の実施形態に係るキャップ付き容器1の上蓋5を全閉位置まで閉めた状態を示す断面図である。
なお、ここでいう当接位置はリブ55が中栓上蓋46と当接した状態となる上蓋5の位置であり、全閉位置は、中栓上蓋46の基底部47が中栓4の開口部441と当接した状態となる上蓋5の位置をいう。
キャップ3を開口するためには、まず中栓4を開口する必要がある。中栓4を開口させるためには、まず、上蓋5を図3に示すように閉方向に回転することが行われる。
これにより、それぞれ螺旋状に形成され、互いに螺合されている上蓋側突条部52が中栓側突条部43に対して回転していくこととなる。その結果、閉方向への回転力が、上蓋5を下向きに押し下げる力に変換することができる。このようにして上蓋5が押し下げられることにより、上蓋フランジ53が中栓フランジ48内に挿入される。
上述したように当初位置において中栓フランジ突条部49が、上蓋フランジ突条部54を下側から当接支持しているため、上蓋5を押し下げる際において中栓フランジ突条部49が挿入の妨げになる。
しかし、上蓋5が押し下げられる過程において、中栓フランジ48が上蓋フランジ突条部54を介して拡径方向に弾性変形することにより、上蓋フランジ突条部54が中栓フランジ突条部49を乗り越えることができる。その結果、上蓋フランジ53が中栓フランジ48内を、基底部47に当接する位置まで進入することができる。
そして、上蓋フランジ突条部54が中栓フランジ突条部49を乗り越えた後には、弾性変形した中栓フランジ48の縮径方向への復元力が加わることとなる。その結果、上蓋フランジ突条部54は、その上側から中栓フランジ突条部49が縮径方向に付勢された状態で係止されることとなる。これにより、中栓上蓋46が上蓋5から脱落することなく固定された状態となる。
また、この状態において外側リブ55a、内側リブ55bが基底部47に当接する。外側リブ55a、内側リブ55bが基底部47に当接することで、基底部47のたわみを防止しつつ、効率よく、後述する中栓上蓋46の押し込み時に強い力を作用させることが可能となる。
このとき、基底部47と内側リブ55bとの当接位置は下方フランジ471の直上又はその近傍となっている。また、基底部47と外側リブ55aとの当接位置は起立部442の直上またはその近傍となっている。
次に、上蓋5が更に閉方向に回転されることにより、当該上蓋5が図3に示す当接位置から図4に示す全閉位置まで押し下げられる。
当接位置から全閉位置に至るまでの間に、中栓4における中栓側突条部43と、上蓋5における上蓋側突条部52との螺合が更に進行し、閉方向への回転力が、上蓋5を下向きに押し下げる力に更に変換される。その結果、上蓋5が下方に向けて、即ち容器本体2側に向けて更に押し下げられることとなり、またかかる押し下げ力が外側リブ55a及び内側リブ55bを介して中栓上蓋46へと作用する。
そして、この中栓上蓋46へ作用した押込力により中栓上蓋46が下方に更に押し込まれる。これにより、中栓上蓋46と中栓本体44とを連結するスコア45が引っ張られ、破断される。こうしてスコア45が破断されることで、開口部441が開放され、中栓4が開口された状態となる。
このとき、内側リブ55bが下方フランジ471の直上またはその近傍に位置しているため、基底部47のたわみにより押圧力が吸収されることなく、下方フランジ471からスコア45へと破断力を伝達することが可能となる。
また、外側リブ55aが起立部442の直上またはその近傍に位置しているため、中栓4の開口後に上蓋5が全閉位置にあり基底部47が開口部441に当接した状態において、起立部442へと押圧力を効率的に伝達しこれを図4に示す状態へと弾性変形させる。この弾性変形した起立部442の弾性復元力が基底部47を押圧する方向に作用することで、開口部441を密閉することができる。
中栓4の開口後、上蓋5を取り外すことで容器本体2の内容物を容器本体2の外に放出することが可能となる。図5は、本発明の実施形態に係るキャップ付き容器1の上蓋5を全閉位置まで閉めた後取り外した状態を示す断面図である。
上述したように、上蓋フランジ突条部54は、中栓フランジ突条部49が縮径方向に付勢された状態で係止されている結果、中栓上蓋46が上蓋5から脱落することなく固定されている。従って、上蓋5を取り外し操作に応じて、この中栓上蓋46も同様に取り外されることになる。そのため従来のプルリングを用いるキャップのように廃棄が必要な部材を発生させることがない。
また、取り外した上蓋5を中栓4に対して閉方向に回転し全閉位置まで螺合させると、中栓上蓋46の下方フランジ471が開口部441内に挿通されるとともに、中栓上蓋46の基底部47が開口部441に当接する。このとき、上述したように起立部442が弾性変形するとともに、その弾性復元力が基底部47を押圧する方向に作用するため、開口部441を再度密閉することができる。
図6は、本発明の実施形態に係るキャップ付き容器1の流通状態において横方向に加わる力により中栓フランジ48が変形する様子を示す断面図である。図7は、本発明の実施形態に係るキャップ付き容器1において、中栓フランジ48と基底部47とが弾性変形する様子を示す部分拡大断面図である。
図6に示すように、本実施形態に係るキャップ付き容器1がダンパー56及びその周辺部分から地面に落下してA方向の衝撃が加わった場合、上蓋5の上部がA方向にずれるように弾性変形する。その結果、上蓋フランジ53から中栓フランジ48に向けてA方向への押圧力が作用することとなる。
しかし、このようなA方向への押圧力が上蓋フランジ53から作用する中栓フランジ48は、その下端を支点としてC方向に弾性変形することでこの衝撃を吸収することができる。また、中栓フランジ48の弾性変形に伴い、図7に示すように、基底部47における中栓フランジ48に連続する連続部47aが下側に向けて湾曲するように弾性変形する場合がある。これは中栓フランジ48によるC方向の弾性変形が生じた場合において、基底部47と下方フランジ471との連結点が支点となる結果、生じるものである。このような図7に示す連続部47aの弾性変形も加わることで、A方向の衝撃を更に吸収することが可能となる。
すなわち、本実施形態に係るキャップ付き容器1のキャップ3は、中栓フランジ48のC方向への弾性変形と、基底部47における連続部47a弾性変形を通じて、A方向に加わる衝撃を吸収する構成をこれら中栓フランジ48から基底部47に至るまで広く設けることができ、大きな衝撃も吸収することが可能となる。そして、当該衝撃が効果的に吸収されることにより、スコア45に衝撃が伝わって破断することを効果的に防止することができる。
また、A方向から加わる衝撃は、図6の紙面右手に位置するスコア45については、これを引き離す方向ではなく、押圧する方向に働くことになるため、スコア45が引き離され破断することがない。
また、C方向に向けて弾性変形する中栓フランジ48とは反対側に位置する中栓フランジ48´については、上蓋5がA方向に弾性変形すると、上蓋フランジ53´が中栓フランジ48´から離間することになり、中栓フランジ48´からスコア45´に衝撃が及ぶことはない。
また、ダンパー56もA方向に縮むように弾性変形可能であるため、A方向への衝撃が更に吸収され、スコア45の破損が更に効果的に防止される。
また、本実施形態に係るキャップ付き容器1が図6に示す上側(垂直方向)から地面に落下した場合には、中栓上蓋46が上蓋5の基底部59から所定のスペースを隔てた状態にあるとともに、上述した当初位置において上蓋フランジ53と中栓フランジ48とが互いに上下に所定の範囲にわたりスライドして移動する。
このスライド移動により上蓋5に対して垂直方向に加わる衝撃は吸収され、スコア45の破損が効果的に防止される。
更に、ダンパー56が図6の下方に縮むように弾性変形することによっても、当該垂直方向に加わる衝撃が吸収され、スコア45の破損が防止される。
このように、本発明に係るキャップ付き容器によると、落下時にスコアの破断を効果的に防止することが可能となる。
なお、上述した実施形態においては上蓋5の内側に形成された上蓋側突条部52と、中栓4の外側に形成された中栓側突条部43とが螺合することで上蓋5が中栓4の外側に取り付けられている。
しかし、本発明においてはこれに限らず、中栓4ではなく容器2の外側に上蓋5との螺合用の突条部を形成し、上蓋5と容器2とが螺合することで上蓋5が中栓4の外側に取り付けられる態様としてもよい。
この場合、容器2がガラス製の場合には、上蓋5との螺合用の突条部を高精度に形成することが難しいため、当該突条部を径方向に余裕を持って形成する必要がある。また、この場合には落下時のA方向からの衝撃で上蓋5がA方向に動く量が大きくなるため、中栓上蓋46の弾性変形量を樹脂製の容器2に採用される中栓4と比較して大きく確保する必要がある。
一方、容器2が樹脂製の場合には、上蓋5との螺合用の突条部を高精度に形成することができるため、当該突条部について径方向に余裕を持って形成する必要が無い。そのため、落下時のA方向からの衝撃に対してもA方向への動きが少ないため、中栓上蓋46の弾性変形量をガラス製の容器2に採用される中栓4と比較して少ないものとすることができる。
上述した変形例に係るキャップ付き容器によっても、落下時にスコアの破断を効果的に防止することが可能となる。
1 キャップ付き容器
2 容器本体
3 キャップ
4 中栓
5 上蓋
21 開口部
41 下部内周壁
42 下部外周壁
43 中栓側突条部
44 中栓本体
45 スコア
46 中栓上蓋
47 基底部
47a 連続部
48 中栓フランジ
49 中栓フランジ突条部
51 上蓋本体
52 上蓋側突条部
53 上蓋フランジ
54 上蓋フランジ突条部
55a 外側リブ
55b 内側リブ
56 ダンパー
59 基底部
441 開口部
442 起立部
471 下方フランジ
481 内周面
531 外周面

Claims (7)

  1. 容器の開口部に取り付けられる中栓と、前記中栓の外側に取り付けられる上蓋とからなるキャップであって、
    前記中栓は、前記容器の開口部に取り付けられる中栓本体と、前記中栓本体の端部に肉薄のスコアを介して連結された基底部及び前記基底部から前記上蓋に対向する方向に円環状に立設され拡径方向に弾性変形可能な中栓フランジを有する中栓上蓋と、を備え、
    前記上蓋は、上蓋本体と、前記上蓋本体の内側から前記中栓上蓋に向けて立設され前記中栓フランジ内に挿入される円環状の上蓋フランジと、を備え、
    前記上蓋の前記上蓋フランジ内には前記上蓋フランジと平行にリブが形成され、
    前記リブは前記上蓋フランジよりも長く形成されていること
    を特徴とするキャップ。
  2. 前記中栓フランジの内周面に突状に形成された中栓フランジ突条部と、
    前記上蓋フランジの外周面に突状に形成された上蓋フランジ突条部とを更に備え、
    前記中栓フランジ突条部が、前記上蓋フランジ突条部を支持可能とされていること
    を特徴とする請求項1記載のキャップ。
  3. 前記中栓と前記上蓋とが螺合することで前記上蓋が前記中栓の外側に取り付けられることを特徴とする請求項1又は2記載のキャップ。
  4. 前記容器と前記上蓋とが螺合することで前記上蓋が前記中栓の外側に取り付けられることを特徴とする請求項1又は2記載のキャップ。
  5. 前記上蓋を当初位置から全閉位置まで回転させる過程で、前記上蓋フランジが前記中栓本体の前記基底部を押圧し、その押圧力により前記スコアが破断し前記中栓が開封されるとともに、前記スコアの破断により前記中栓本体から分離した前記中栓上蓋が前記上蓋フランジと係合し固定されること
    を特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載のキャップ。
  6. 断面が他の側壁と比較し肉薄で、前記上蓋における上端の周縁部分に沿い隆起したダンパーが形成されていること
    を特徴とする請求項1乃至の何れか1項記載のキャップ。
  7. 開口部が形成された筒状の容器本体と、
    前記容器本体に取り付けられて前記容器本体を開閉可能に密閉するキャップと、
    を備えたキャップ付き容器であって、前記キャップは請求項1乃至の何れか1項に記載されているキャップであること
    を特徴とするキャップ付き容器。
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