JP4263230B2 - キャップ付容器 - Google Patents

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本発明は、片手でもキャップの開閉操作を簡単に行うことができるキャップ付容器に関する。
ペットボトルなどの容器は、その利便性から様々な用途に用いられており、普及が著しい。従って、日常生活の様々な状況で用いられるようになっており、キャップの開閉をより簡便に行えることが求められている。特に、利き腕を怪我したときには、利き腕でない方の腕でキャップを開閉することになり、キャップの開閉に手間取ることが多い。また、身障者の場合にも片手のみで開閉せざるを得ない場合がある。その他、日常生活に置いて、片手のみで操作したい状況は多い。ところが、ペットボトルなどの容器のキャップの開閉は、通常、キャップを回転させることによって行われているため、両手を用いることが不可欠となる。
このような状況を改善して、キャップの開閉を簡便化することを目的としたものの一例が、特許文献1、特許文献2に記載されている。
実開昭57−44051号公報 実開昭63−73080号公報
これらの特許文献に記載されているキャップは、確かに操作を簡便にする効果はあるものの、構成部材が比較的多く、その動作が複雑になりやすいため、故障を招きやすい。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたもので、構成部材が少なく、簡単な構造であって、片手でもキャップの開閉操作を簡単に行うことができるキャップ付容器を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明のキャップ付容器は、キャップと容器とからなるキャップ付容器において、前記キャップは上板と側板とを備え、前記側板の内周に沿って前記上板に接するように弾性部材が取付られ、前記弾性部材が取付られている位置よりも下方に、前記側板の内周に沿って突起が設けられており、前記容器には、前記キャップが前記容器と嵌合する際に前記キャップの側板が通過する領域である嵌合部の外周方向に突出する突出部が、前記嵌合部の円周方向に沿って形成され、前記突出部の下方には凹部が嵌合部の円周方向に沿って設けられていることを特徴とする。
キャップの上板を上方から手で押すことにより、突起が容器の嵌合部の外周面と接触し、突起の先端が斜め上方を向いた状態で嵌合部の外周面を摺動して、容器の突出部を通り越し、突起の先端が突出部の下方に接触した状態でキャップは停止して蓋を閉めた状態となる。
この状態で再度キャップの上板を上方から手で押すと、容器の突出部の下方に接触して停止していた突起は、押圧力によって突出部との接触が解除され、凹部と対向する位置まで下降する。このとき弾性部材は強く圧縮されており、その復元力によってキャップは上昇を始め、突起はその先端が斜め下方を向いた状態で突出部を通過し、突起が容器の嵌合部の外周面を摺動して、弾性部材が容器の嵌合部と離れた状態で停止して、蓋が外れた状態となる。
このように、本発明のキャップ付容器は、単に手でキャップを押すだけでキャップの開閉を行うことができ、片手でも簡単にキャップの開閉操作を行うことが可能である。
本発明のキャップ付容器は、前記容器の表面に張られたラベルに容器の上下方向に2つの縫い目が設けられ、前記縫い目に挟まれた領域に連結されるように、キャップとラベルとを連結する連結部が設けられていることが好ましい。
キャップを容器から外した状態でキャップを手で持って容器の下方に引っ張ると、縫い目に沿ってラベルが容器の表面から剥がれて分離する。その結果、キャップが連結されたラベルが、容器から完全に分離する形態となる。そのため、容器を再利用するための作業において、キャップとラベルとを取り外す作業が不要であり、利便性が高く、環境保全にも役立つ。
また、本発明のキャップ付容器は、キャップと容器とからなるキャップ付容器において、前記キャップは上板と側板とを備え、前記上板に接するように前記容器を固定する固定部が取付られ、前記固定部は、前記容器の嵌合部の外周部の上端部が嵌合される空隙を有し、前記固定部が取付られている位置よりも下方に、前記側板の内周に沿って突起が設けられており、前記容器には、前記キャップが前記容器と嵌合する際に前記キャップの側板が通過する領域である嵌合部の外周方向に突出する突出部が、前記嵌合部の円周方向に沿って形成され、前記突出部の下方には凹部が嵌合部の円周方向に沿って設けられていることを特徴とする。
キャップの上板を上方から手で押すことにより、突起が容器の嵌合部の外周部と接触し、突起の先端が斜め上方を向いた状態で嵌合部の外周部を摺動して、容器の突出部を通り越し、突起の先端が突出部の下方に接触した状態でキャップは停止して蓋を閉めた状態となる。
この状態で再度キャップの上板を上方から手で押すと、容器の突出部の下方に接触して停止していた突起は、押圧力によって突出部との接触が解除され、凹部と対向する位置まで下降する。このとき強く圧縮されている固定部の復元力によってキャップは上昇を始め、突起はその先端が斜め下方を向いた状態で突出部を通過し、突起が容器の嵌合部の外周部を摺動して、固定部が容器の嵌合部と離れた状態で停止して、蓋が外れた状態となる。
このように、本発明のキャップ付容器は、単に手でキャップを押すだけでキャップの開閉を行うことができ、片手でも簡単にキャップの開閉操作を行うことが可能である。
本発明のキャップ付容器においては、前記空隙は、その上端が下端よりも狭く形成されていることが好ましい。
キャップが固定部の弾性による復元力によって上昇する際に、空隙は、上端が下端よりも狭くなるように形成されていることにより、容器の嵌合部の外周部の上端部が嵌合されているときに、上端に近づくほど固定部はより強く圧縮されていることになり、キャップを上昇させるための復元力を効果的に発生させることができる。
本発明のキャップ付容器においては、前記キャップに線状体が取り付けられ、前記線状体には前記容器の係止部によって係止されるフックが設けられていることが好ましい。
一旦キャップを外した後、再度キャップをして容器を持ち運ぶなどして移動させたいときに、フックを係止部に係止させた状態にしておくと、キャップが容器にしっかり固定された状態となり、キャップが誤って外れて内容液が漏れることを防止できる。
本発明のキャップ付容器においては、前記キャップに前記線状体が取り付けられた領域には、前記線状体に沿って2つの縫い目が設けられていることが好ましい。
フックが係止部から離れてフックの係止が解除されるときに、縫い目が破られると、破られた部分がキャップから遊離するようになるため、使用を開始したことが明らかとなり、未使用のものと既使用のものとを明確に判別することができる。
本発明のキャップ付容器においては、前記容器の嵌合部に設けられた前記突出部の上方に、嵌合部の円周方向に沿って窪みが設けられていることが好ましい。
このような窪みを設けると、キャップを閉めるときに、容器の嵌合部の外周部に対して斜め下向きで接触する突起があっても、窪みを通過する際に、斜め上向きとなるように修正することができる。そのため、キャップの開閉動作における突起の機能を万全なものにすることができる。
本発明によると、構成部材が少なく、簡単な構造であって、片手でもキャップの開閉操作を簡単に行うことができる。
以下に、本発明をその実施形態に基づいて説明する。
図1に、本発明の第1実施形態に係るキャップ付容器の構造を示す。
図1(a)はキャップの断面図であり、図1(a)において、キャップ1は、円板状の上板2と側板3とを備えており、側板3の内周に沿って上板2に接するように弾性部材4が取付られている。また、弾性部材4が取付られている位置よりも下方、すなわち開口部寄りに、側板3の内周に沿って複数の突起5が設けられている。上板2と側板3とが交差する領域には、上板2の外周側に突出するように取手6が形成されている。弾性部材4は、後述するキャップ1の開閉の際に機能する部材であるとともに、キャップ1が閉められた状態でのキャップ1の密着性を高めて、容器の内容物が外部に流出することを防止する機能を有する部材であり、弾性部材4の径方向の厚みは状況に応じて適宜選択される。
容器11には、図1(b)に示すように、キャップ1と嵌合する際にキャップ1の側板3が通過する領域である嵌合部12の外周方向に突出する突出部13が、嵌合部12の円周方向に沿って形成されている。また、突出部13の下方には凹部14が嵌合部12の円周方向に沿って設けられている。
キャップ1に設けられる複数の突起5は様々な形態が考えられるが、その一例を図1(c)、図1(d)に示す。図1(c)は、キャップ1を下方から見たときの図であり、図1(d)はキャップ1を斜め下方から見たときの斜視図である。側板3の内周に沿って間隔を置いて突起5が設けられ、それぞれの突起5には、そのほぼ中間の位置に空隙7が設けられている。突起5の先端部8は、空隙7によって分離されることなく、先端部8においてそれぞれの突起5は一体となって形成されている。
図2に基づいて、キャップ1が容器11と嵌合する際の動作について説明する。
図2(a)は、キャップ1を容器11と嵌合させて蓋をする初期段階を示しており、キャップ1の上板2を上方から手で押すことにより、突起5が容器11の嵌合部12の外周面15と接触する。突起5はその先端が上を向いた状態で嵌合部12の外周面15を摺動し、図2(b)に示すように、キャップ1の突起5が容器11の突出部13を通り越して、図2(c)に示すように、突起5の先端が突出部13の下方に接触した状態でキャップ1は停止し、蓋がされた状態となる。その際、弾性部材4は押圧力によってキャップ1の上下方向に対して収縮している。
以上の一連の動作において、キャップ1の突起5が重要な役割を有しているが、突起5は、側板3の内周に沿って複数設けられているため、これらの突起5がばらばらに上述の動作を行うと、図2(c)に示すように、すべての突起5の先端が突出部13の下方に接触した状態で維持することが難しく、キャップ1の固定をうまく実現することができない。本発明においては、このような突起5の誤動作を防止するため、突起5はその先端部8において一体構造となるようにして、突起5の動作の連動性を高めている。また、突起5が容器11の嵌合部12の外周面15を好適に摺動するために、突起5の摩擦係数は状況に応じて適宜選択される。
図3に基づいて、キャップ1が容器11から開放される際の動作について説明する。
図3(a)は、図2(c)に示す状態の上板2を手で押した直後を示しており、図2(c)において、容器11の突出部13の下方に接触して停止していた突起5は、押圧力によって突出部13との接触が解除され、凹部14と対向する位置まで下降する。容器11の突出部13の下方に接触していたときの突起5は、容器11の嵌合部12の外周面15を摺動する際の接触摩擦によって、その先端が上向きとなっているが、図3(a)に示す、凹部14と対向する状態においては、突起5の先端は、容器11の嵌合部12の外周面15との接触が解除されるため、水平方向または水平方向より下方に向くようになるか、あるいは水平方向より多少上向きとなる場合もある。このとき、弾性部材4は強く圧縮されており、その復元力によってキャップ1は上昇を始め、図3(b)に示すように、突起5はその先端が斜め下方を向いた状態で突出部13を通過し、図3(c)のように、突起5が容器11の嵌合部12の外周面15を摺動して、弾性部材4が容器11の嵌合部12と離れた状態で停止する。この状態で取手6を持ってキャップ1を容易に取り去ることができる。
図4、図5に基づいて、上述した構造のキャップを備えた容器の他の実施形態について説明する。
図4(a)、(b)は、キャップ1が容器11に取り付けられて蓋をした状態を示しており、容器11の表面に張られたラベル21には上下方向に2つの縫い目22a、22bが設けられ、2つの縫い目22a、22bに挟まれた領域23に連結されるように、キャップ1とラベル21とを連結する連結部24が設けられている。図4(a)は、縫い目22a、22bが容器11の側方に来る位置での容器11を表示しており、図4(b)は、縫い目22a、22bが容器11の正面に来る位置での容器11を表示している。図4(b)に示すように、一方の縫い目22aは、ラベル21の底部25に達しないように形成され、他方の縫い目22bは、ラベル21の底部25に達するように形成されている。
図5に、使用済みの容器11を処理するときの手順を示す。
図5(a)は、キャップ1を容器11から外した状態を示しており、このときキャップ1は連結部24によってラベル21と連結した状態となっている。この状態のキャップ1を手で持って下方に引っ張ると、図5(b)に示すように、縫い目22a、22bに沿ってラベル21が容器11の表面から剥がれて分離する。一方の縫い目22aは、ラベル21の底部25に達しないように形成され、他方の縫い目22bは、ラベル21の底部25に達するように形成されているため、2つの縫い目22a、22bに挟まれた領域23と
連結部24とキャップ1とは、必ずラベル21とともに容器11から分離する。その結果、図5(c)、(d)に示すように、キャップ1が連結されたラベル21が、容器11から完全に分離する。
現状では、容器11を再利用するためには、容器11からキャップ1とラベル21とが取り外されていることが必要であるが、通常、容器11が再利用ボックスに投入される際には、ラベル21は勿論、キャップ1も取り付けられた状態で投入されていることが多い。この状態で投入されると、容器11から、キャップ1とラベル21とを取り外す作業が必要となり、作業が繁雑であった。しかし、本発明の実施形態によると、使用後に上述した簡単な操作を行うだけで、容器11と、キャップ1が連結されたラベル21とを別個の再利用ボックスに投入することにより、従来行われていた分離作業が不要となり、容器11の再利用を行うための工程が短縮される。そのため、資源の再利用がしやすく、環境保全に有効である。
図6に、本発明の第2実施形態に係るキャップ付容器の構造を示す。
図6(a)はキャップの断面図であり、図6(a)において、キャップ31は、円板状の上板32と側板33とを備えており、側板33の内周に沿って固定部34が取付られている。この固定部34は、図6(b)に示す容器41を固定するものであり、固定部34は、容器41の嵌合部42の外周部45の上端部47が嵌合される空隙36を有している。空隙36は、その上端36aが下端36bよりも狭くなるように形成されている。
固定部34が取付られている位置よりも下方、すなわち開口部寄りに、側板33の内周に沿って複数の突起35が設けられている。この突起35は、キャップ31の中心方向に対して斜め上向きとなるように形成されていることが好ましい。上板32と側板33とが交差する領域には、上板32の外周側に突出するように取手37が形成されている。固定部34は、後述するキャップ31の開閉の際に機能する部材であるとともに、キャップ31が閉められた状態でのキャップ31の密着性を高めて、容器41の内容物が外部に流出することを防止する機能を有する部材である。
容器41には、図6(b)に示すように、キャップ31と嵌合する際にキャップ31の側板33が通過する領域である嵌合部42の外周方向に突出する突出部43が、嵌合部42の円周方向に沿って形成されている。また、突出部43の下方には凹部44が嵌合部42の円周方向に沿って設けられている。さらに、凹部44の下方には、後述するフックを係止する係止部46が設けられている。キャップ31に設けられる複数の突起35は様々な形態が考えられるが、一例として、図1(c)に示す形状に形成することができる。
図6(c)は、キャップ31が容器41の嵌合部42に嵌合された状態を示しており、このとき、容器41の嵌合部42の外周部45は、上端部47に近い側であるほど圧縮した状態で、キャップ31の固定部34に固定されている。また、突起35は突出部43の下方の凹部44付近に位置している。キャップ31には側板33に連続して線状体51が取り付けられており、線状体51にはフック52が設けられている。ここでは、フック52は容器41の係止部46によって係止されている。線状体51の一端には輪状体53が設けられており、輪状体53は容器41の上部に巻き付くように配置されている。キャップ31に線状体51が取り付けられた領域には、図9に示すように、線状体51に沿って平行に2つの縫い目54が設けられている。
図7に基づいて、キャップ31が容器41から開放される際の動作について説明する。
図7(a)は、キャップ31を容器41と嵌合させて蓋がされた初期段階を示している。上述したように、キャップ31に線状体51が取り付けられ、線状体51にはフック52が設けられている。フック52はこの段階では、容器41の係止部46によって係止されており、フック52が係止されることにより、キャップ31と容器41とはしっかりと固定されている。
図9に示す縫い目54に沿って線状体51を手で引き上げると、図7(b)に示すように、フック52が係止部46から離れてフック52の係止が解除され、フック52はキャップ31の側板33の外側に位置するようになる。このとき、縫い目54が破られて、この部分がキャップ31から遊離するようになるため、使用を開始したことが明らかとなり、未使用のものと既使用のものとを明確に判別することができる。
この状態で上板32を手で引き上げると、固定部34の弾性による復元力とともにキャップ31は上昇を始め、容器41の突出部43の下方で停止していた突起35は、図7(c)に示すように、その先端が斜め下方を向いた状態で突出部43を通過し、突起35が容器41の嵌合部42の外周部45を摺動して、図7(d)に示すように、突起35が容器41の嵌合部42と離れた状態で停止する。この状態でキャップ31を容易に取り去ることができる。
この動作において、固定部34の空隙36が、上端36aが下端36bよりも狭くなるように形成されていることが有効に機能する。上述したように、キャップ31は固定部34の弾性による復元力によって上昇を始めるが、空隙36は、上端36aが下端36bよりも狭くなるように形成されているため、容器41の嵌合部42の外周部45の上端部47が嵌合されているときに、上端36aに近づくほど固定部34はより強く圧縮されていることになり、キャップ31を上昇させるための復元力を効果的に発生させることができる。
次に、図8に基づいて、キャップ31を容器41に固定する際の動作について説明する。
図8(a)に示すように、突起35が容器41の嵌合部42の外周部45と接触した状態で、キャップ31の上板32を上方から手で押すと、突起35はその先端が上を向いた状態で嵌合部42の外周部45を摺動し、図8(b)に示すように、キャップ31の突起35が容器41の突出部43を通り越して、蓋がされた状態となる。この状態は仮固定の状態といえる。この状態で上板32を手で押すと、図8(c)のように突起35の先端が凹部44の上端44aに接触した状態を経て、再びキャップ31を外すことができる。
従って、容器41を移動させることなく、再び容器41内の飲料を飲みたいときには、図8(c)に示す状態からキャップ31を外すのがよい。
図8(c)の状態からさらに線状体51を手で持ってフック52を係止部46に係止すると、図8(d)に示すように、キャップ31がしっかりと固定された状態となる。従って、一旦キャップ31を外した後、再度キャップ31をして容器41を移動させたいときには、図8(d)に示す状態にしておくのがよい。
以上の一連の動作において、キャップ31の突起35が重要な役割を有しているが、突起35は、側板33の内周に沿って複数設けられているため、これらの突起35がばらばらに上述の動作を行うと、図8(a)に示すように、キャップ31を容器41に固定する際に、すべての突起35の先端が斜め上向きの方向で、容器41の嵌合部42の外周部45と接触せずに、斜め下向きで接触するものもあり得る。
図8(a)から図8(b)に示す状態にスムーズに移行するためには、全ての突起35が斜め上向きで、容器41の嵌合部42の外周部45と接触することが必要である。これを実現しやすくするために、図10に示すように、容器41の嵌合部42に設けられた突出部43の上方に、嵌合部42の円周方向に沿って窪み60を設けるのがよい。この窪み60を設けると、容器41の嵌合部42の外周部45に対して斜め下向きで接触する突起35があっても、窪み60を通過する際に、斜め上向きとなるように修正することができる。
本発明は、構成部材が少なく、簡単な構造であって、片手でもキャップの開閉操作を簡単に行うことができるキャップ付容器として利用することができる。
本発明の第1実施形態に係るキャップ付容器の構造を示す図である。 キャップが容器と嵌合する際の動作について説明するための図である。 キャップが容器から開放される際の動作について説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係るキャップ付容器の構造を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るキャップ付容器の使用方法を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るキャップ付容器の構造を示す図である。 キャップが容器から開放される際の動作について説明する図である。 キャップを容器に固定する際の動作について説明する図である。 線状体に沿って平行に設けられた2つの縫い目を示す図である。 嵌合部の円周方向に沿って設けられた窪みを示す図である。
符号の説明
1 キャップ
2 上板
3 側板
4 弾性部材
5 突起
6 取手
7 空隙
8 先端部
11 容器
12 嵌合部
13 突出部
14 凹部
15 外周面
21 ラベル
22a、22b 縫い目
23 領域
24 連結部
25 底部
31 キャップ
32 上板
33 側板
34 固定部
35 突起
36 空隙
36a 上端
36b 下端
37 取手
41 容器
42 嵌合部
43 突出部
44 凹部
44a 上端
45 外周部
46 係止部
47 上端部
51 線状体
52 フック
53 輪状体
54 縫い目
60 窪み

Claims (4)

  1. キャップと容器とからなるキャップ付容器において、前記キャップは上板と側板とを備え、前記側板の内周に沿って前記上板に接するように弾性部材が取付られ、前記弾性部材が取付られている位置よりも下方に、前記側板の内周に沿って突起が設けられており、前記容器には、前記キャップが前記容器と嵌合する際に前記キャップの側板が通過する領域である嵌合部の外周方向に突出する突出部が、前記嵌合部の円周方向に沿って形成され、前記突出部の下方には間隔を置いて凹部が前記嵌合部の円周方向に沿って設けられており、前記突起は撓んで前記容器の前記嵌合部の外周面と接触可能であり、
    前記キャップの前記突起が前記容器の前記突出部より上方の外周面と接触した状態で、前記キャップの上板を上方から押圧することにより、前記突起が嵌合部の外周面を摺動して、前記容器の前記突出部を通り越し、上方に撓んだ状態で、その先端が前記突出部の下に接触して、前記キャップは停止してキャップを閉めた状態となるとともに、キャップを閉めた状態で再度キャップの上板を上方から押圧すると、前記容器の前記突出部の下に接触して停止していた前記突起は、押圧力によって前記突出部との接触が解除され、前記凹部と対向する位置まで下降した後、押圧を解除することにより、圧縮されている前記弾性部材の復元力によってキャップは上昇を始め、前記突起はその先端が斜め下方を向いた状態で前記突出部を通過し、前記突起が前記容器の前記嵌合部の外周面を摺動ることを特徴とするキャップ付容器。
  2. キャップと容器とからなるキャップ付容器において、前記キャップは上板と側板とを備え、前記側板の内周に沿って前記上板に接するように前記容器を固定する固定部が取付られ、前記固定部は、前記キャップが嵌合する際に前記キャップの側板が通過する領域である前記容器の嵌合部の上端部が嵌合される空隙を有し、前記固定部が取付られている位置よりも下方に、前記側板の内周に沿って突起が設けられており、前記容器には、前記嵌合部の外周方向に突出する突出部が、前記嵌合部の円周方向に沿って形成され、前記突出部の下方には間隔を置いて凹部が前記嵌合部の円周方向に沿って設けられており、前記突起は撓んで前記容器の前記嵌合部の外周面と接触可能であり、
    前記キャップの前記突起が前記容器の前記突出部より上方の外周面と接触した状態で、前記キャップの上板を上方から押圧することにより、前記突起が前記嵌合部の外周部を摺動して、前記容器の前記突出部を通り越し、上方に撓んだ状態で、その先端が前記突出部の下に接触して、前記キャップは停止してキャップを閉めた状態となるとともに、キャップを閉めた状態で再度キャップの上板を上方から押圧すると、前記容器の前記突出部の下に接触して停止していた前記突起は、押圧力によって前記突出部との接触が解除され、前記凹部と対向する位置まで下降した後、押圧を解除することにより、圧縮されている前記固定部の復元力によってキャップは上昇を始め、前記突起はその先端が斜め下方を向いた状態で前記突出部を通過し、前記突起が前記容器の前記嵌合部の外周部を摺動ることを特徴とするキャップ付容器。
  3. 前記空隙は、その上端が下端よりも狭く形成されていることを特徴とする請求項2記載のキャップ付容器。
  4. 前記容器の嵌合部に設けられた前記突出部の上方に、嵌合部の円周方向に沿って窪みが設けられており、キャップを閉めるときに、容器の嵌合部の外周部に対して斜め下向きで接触する突起は、窪みを通過する際に、斜め上向きとなるように修正されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のキャップ付容器。
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