JP6857532B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
この種のキャップとしては、容器の口部外周に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して開閉可能に取り付けられた蓋体と、キャップ本体の内方に装着され、容器の口部内周に挿入されるとともに注出口を開口可能な隔壁を備えた中栓とからなるヒンジキャップが知られている。
また、資源のリサイクルのため、容器からヒンジキャップを容易に分別することができる中栓付きのヒンジキャップも従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ヒンジキャップの具体的実施形態として、中栓部材の鈎状突部は、キャップ本体の嵌合突部と基壁と外筒とで挟持されることを特徴とする構成を採用する。
図1〜図4において、Aは容器Eに装着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられた蓋体、Dはキャップ本体Aの内方に装着される中栓部材である。
容器Eは、上部に口部1を備え、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
外筒3の外周下端部と外周壁部10の内周との間は、ヒンジCと反対側の位置に設けられた破断不能な連結部11と、連結部11以外の箇所に間隔をおいて複数配設された破断可能な弱化部12とを介して連設されている。
また、外筒3の内周上部には、後述する中栓部材Dの外周と係合して中栓部材Dを装着する係合突部14が設けられている。
さらに、外筒3の内周下部には、打栓後に容器Eの口部1の嵌合突条2の下部と上部が係合する係止部15が設けられている。
側周壁21の内周下部には、キャップ本体Aの外筒3の蓋係合部5と係合する係合凹部24が設けられている。
側周壁21の外周下部のヒンジCと反対側には、摘み片25が突設されている。
本実施例では、鈎状突部31は、全周にわたって設けられているが、フランジ部34から先の鈎状突部31については間欠に設けるものであっても構わない。
隔壁29の外縁部と鈎状突部31との間は、フランジ部34を底部とし、キャップ本体Aの嵌合突部6と嵌合する嵌合凹部33が形成されている。
また、本実施例では、隔壁29の上面にシールSを貼着することで隔壁29に開口された後述する注出口35を封鎖するようになっている。
シールSは、アルミ蒸着フィルムなどにより形成され、隔壁29に接着剤や熱融着などにより剥離可能に貼着され、また、開封する際に指で摘んで剥がし易いように摘み部Saなどが設けられている。
なお、本実施例では、摘み部Saは、ヒンジ側へ斜め上方に起立した状態で、且つ蓋体Bの頂壁20下面に当接しないようにセットされているが、頂壁20下面に当接してもよい。
傾斜部32は、キャップ本体Aに中栓部材Dを組み付ける際に、空間aがあるために容易に内側に曲がって外筒3内周上部の係合突部14を乗り越えることができ、その後外側に戻り、外筒3内周に当接し、係合突部14に係止可能となる。そのとき、傾斜部32の下端は係合突部14に当接していても、当接していなくてもよい。
なお、本実施例では外縁部を傾斜部32としたが、外縁部が外筒3内周に当接し、係合突部14に係止可能であれば、傾斜部32でなくてもよい。
また、内筒30には、外周側上部には膨出部37が設けられ、ヒンジC側の下端部には、位置決め突片39が形成されている。
本実施例のヒンジキャップは、最初に、シールSを隔壁29の上面に貼着した中栓部材Dを、位置決め突片39をヒンジC側に合わせてキャップ本体Aに組み付ける。
中栓部材Dの傾斜部32は、空間aがあるために容易に内側に曲がって外筒3内周上部の係合突部14を乗り越えることができ、乗り越えると外側に戻って外筒3内周に当接し、係合突部14に係止可能となるとともに、キャップ本体Aの嵌合突部6が中栓部材Dの嵌合凹部33に嵌合する。
そのことによって、図1(b)に示すように、鈎状突部31は、キャップ本体Aの嵌合突部6と基壁4と外筒3とで挟持され、キャップ本体Aと中栓部材Dは一体化される。
打栓工程は、中栓部材Dの内筒30とキャップ本体Aの外筒3との間に形成された環状溝に容器Eの口部1を当てがい、蓋体Bの上から押圧力を加える。
その際、外筒3の係止部15は、口部1の嵌合突条2に乗り上げ、外筒3は変形しながら押し広げられるが、係止部15が嵌合突条2を乗り越えると、変形した外筒3は、元の状態に復元する。
また、中栓部材Dの内筒30は、膨出部37が口部1の内周上端に乗り上げ、膨出部37を内方に変形させて乗り越え、キャップ本体Aの外筒3の動きに追随する。
打栓終了時には、キャップ本体Aの外筒3の復元力により、容器Eの口部1外周および嵌合突条2に密着し、また、中栓部材Dの内筒30の膨出部37により、容器Eの口部1内周に圧接して密着性が高められる。
その際には、ヒンジキャップの蓋体Bを開蓋し、蓋体Bを指で把持して上方に引っ張ると、ヒンジCとともにキャップ本体Aの外周壁部10は、ヒンジC連結部位から上方に引っ張られ、外筒3に対して弱化部12を破断しながら引き上げられ、さらに引っ張ると、図4(a)が示すように、ヒンジCと反対側の連結部11を介して外筒3を引っ張り変形させ、容器Eとの嵌合を外すとともに、キャップ本体Aと一体化した中栓部材Dを引っ張り上げ、内筒30が容器Eの口部1から外れていき、キャップ本体Aとともに、中栓部材Dを容器Eから分別することができる。
また、本実施例では、中栓部材Dの隔壁29の上面にシールSを貼着し、隔壁29に開口された注出口35および空気導入口36を閉鎖したが、隔壁に弱化部で区画し、該区画をプルリングなどで抜栓して隔壁に注出口を開口するようにしてもよい。
また、本発明のヒンジキャップは、キャップ本体と中栓部材の2つの部材から構成されており、それぞれ別の合成樹脂材料を選択することができ、耐熱用のキャップとして好適である。
B 蓋体
C ヒンジ
D 中栓部材
E 容器
S シール
Sa 摘み部
a 空間
1 口部
2 嵌合突条
3 外筒
4 基壁
5 蓋係合部
6 嵌合突部
7 注出筒
10 外周壁部
11 連結部
12 弱化部
14 係合突部
15 係止部
20 頂壁
21 側周壁
22 密閉筒
24 係合凹部
25 摘み片
29 隔壁
30 内筒
31 鈎状突部
32 傾斜部(外縁部)
33 嵌合凹部
34 フランジ部
35 注出口
36 空気導入口
37 膨出部
39 位置決め突片
Claims (4)
- 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された蓋体と、キャップ本体に装着される中栓部材とからなるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器の口部に装着され、内周上部に係合突部を有する外筒と、外筒の上部から内方に延設され、中央が開口された基壁と、基壁から立設された注出筒と、注出筒の下端から突設される嵌合突部とを備え、
中栓部材は、注出口を有する隔壁と、隔壁から連設される内筒と、内筒の外周から外方にフランジ部を介して延設された鈎状突部と、隔壁の外縁部と鈎状突部との間に、フランジ部を底部として形成される嵌合凹部とを備え、
鈎状突部は、下部に空間を有し、外縁部が外筒内周に当接し、係合突部に係止可能であり、さらに、嵌合凹部に嵌合突部が嵌合することを特徴とするヒンジキャップ。 - 鈎状突部の外縁部は、外方に向かって傾斜する傾斜部であることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
- 中栓部材の鈎状突部は、キャップ本体の嵌合突部と基壁と外筒とで挟持されることを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
- キャップ本体は、外筒の外周から一定の間隙をおいて連設された外周壁部を備え、
外筒の外周下端部と外周壁部内周との間は、ヒンジと反対側の位置に設けられた破断不能な連結部と、連結部以外の箇所に間隔をおいて複数配設された破断可能な弱化部とを介して連設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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JP2017072308A JP6857532B2 (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | ヒンジキャップ |
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