JP6344997B2 - ワンタッチ開栓一体成形型複合キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器口部に装着され且つ容器内容物を排出するための内容物排出部を備えたキャップ本体と、該キャップ本体に装着される上蓋とからなる複合キャップに関するものであり、より詳細には、該上蓋を片手でワンタッチ開栓できる複合キャップに関するものである。
従来、容器口部に装着され且つ容器内容物を排出するための内容物排出部を備えたキャップ本体と、該キャップ本体に装着される上蓋とからなる複合キャップは、醤油等の調味液やジュース類等の飲料など、各種液体が内容物として収容された容器などに用いるキャップとして周知である。
ところで、上記のような複合キャップとしては、上蓋がキャップ本体にヒンジ連結されているヒンジキャップが広く使用されている。このヒンジキャップは、上蓋を旋回させての開封により容器内容物の取り出しが行われるものであり、上蓋とキャップ本体とが一体となった形で成形されるため、工業的にも極めて有利である。
しかるに、このようなヒンジキャップは、上蓋の開栓操作を両手で行う必要がある。即ち、このキャップが装着された容器を一方の手で持ち、他方の手で上蓋の把手部を摘まんで旋回させなければならず、このため、容器内容物を少量ずつ、複数回にわたって容器から排出する場合のように、上蓋の開封及び閉栓を繰り返し行うには操作が面倒であるという問題がある。
一方、特許文献1には、容器口部に装着されるキャップ本体と、回転軸と板バネとを有する上蓋とからなる複合キャップが開示されている。この複合キャップでは、キャップ本体の頂板部に軸受部が設けられており、上蓋は、その回転軸をキャップ本体の軸受部に嵌め込むことによりキャップ本体に装着され、上蓋の一方側端部を押し下げることにより、該上蓋は回転軸を支点として回転して開封が行われ、上蓋の押し下げを停止すると、板バネの作用によって上蓋は、回転軸を支点として回転し、閉栓されるというものである。
かかる特許文献1の複合キャップでは、上蓋の開封に両手を使う必要はなく、容器を持っている手で、ワンタッチで開封作業を行うことができるという利点がある。
しかしながら、かかる複合キャップは、ワンピース製ではなく、キャップ本体と上蓋とが別体であり、それぞれを成形しなければならないという点で、上述したヒンジキャップの利点が失われている。
実用新案登録第3025863号
従って、本発明の目的は、容器口部に装着され且つ容器内容物を排出するための内容物排出部を備えたキャップ本体と、該キャップ本体に装着される上蓋とからなり、上蓋を片手でワンタッチ開栓できると共に、キャップ本体と上蓋とが一体で成形される複合キャップを提供することにある。
本発明によれば、筒状側壁及び該筒状側壁を閉じるように形成されている頂板部を備え、該頂板部に容器内容物を排出するための内容物排出部が形成されているキャップ本体と、該キャップ本体の排出部を開閉可能に閉じるために使用され且つ天板部とスカート部とを備えた上蓋と、前記上蓋とキャップ本体とを連結する連結バンドとからなり、該キャップ本体は容器口部に装着されると共に、
前記キャップ本体の頂板部上面には、前記内容物排出部とは離れた位置に軸受部が設けられており、
前記上蓋のスカート部外面には、前記軸受部に嵌め込まれるシャフトを備えた操作片が設けられており、
前記上蓋のスカート部下端と前記キャップ本体の筒状側壁の上端部分とが前記連結バンドにより連結され、
前記連結バンドは、中央部分で折り畳み可能に形成されていると共に、引き裂き可能な弱化線を有しており、
前記上蓋のスカート部外面に設けられている操作片、前記上蓋とキャップ本体とを連結しており且つ伸張状態の連結バンド、前記キャップ本体に設けられている内容物排出部及び軸受部が、この順に径方向に並ぶように、開放状態にある前記上蓋とキャップとが一体に成形されており、
前記連結バンドを折り畳んだとき、前記上蓋が内容物排出部を覆うように閉じられ、且つ前記操作片のシャフトが前記キャップ本体頂板部に設けられている軸受部に嵌め込まれると共に、この状態で前記折り畳まれた状態にある連結バンドの前記弱化線を引き裂いて該連結バンドを破断したとき、前記上蓋と前記キャップ本体とは別体となることを特徴とするワンタッチ開栓一体成形型複合キャップが提供される。
本発明においては、
(1)前記連結バンドの折り畳みにより、前記内容物排出部が前記上蓋により覆われ且つ前記操作片のシャフトが前記軸受部に嵌め込まれている状態において、該連結バンドに形成されている弱化線を破断して該連結バンドを引き裂いた状態で使用に供され、前記操作片を押圧することにより、前記上蓋が旋回して前記内容物排出部が開放されること、
(2)前記連結バンドは、前記弱化線として、前記筒状側壁の上端部分に沿って形成されている第1の弱化線と、前記スカート部下端に沿って形成されている第2の弱化線とを有しており、該第1の弱化線と第2の弱化線を破断することにより、該連結バンドを切り取った状態で使用に供されること、
(3)前記軸受部には、前記上蓋の操作片と当接し、該上蓋の開栓状態を保持するための係止突起が形成されていること、
が好ましい。
本発明の複合キャップは、容器口部に装着される上蓋と該上蓋の内容物排出部を閉じるための上蓋とが一体に成形されるワンピース製であり、従って、キャップ本体と上蓋とを別個に成形する必要はなく、従来公知のヒンジキャップと同様、生産性に極めて優れている。
また、本発明の複合キャップでは、開封作業を行うためには、連結バンドに設けられている弱化線を破断することが必要である。即ち、この弱化線を破断しない限り、上蓋の開封作業を行うことができず、この結果、一般の消費者は、連結バンドの弱化線が破断していることから、開封作業が行われたという事実を認識することができる。
このように、本発明の複合キャップは、開封履歴証明機能(タンパーエビデント性)にも優れている。
さらに、本発明の複合キャップは、上蓋の開栓のために両手を使う必要がなく、容器を持っている手を使い、この手の指で上蓋の操作片を押し込むというワンタッチ操作で繰り返し開栓作業を行うことができる。
即ち、本発明の複合キャップは、開封作業がワンタッチで容易に行うことができるため、1回で容器内容物の全量を排出するのではなく、容器内容物の取り出しが繰り返し行われるタイプの容器、例えば醤油等の調味液が収容された容器(例えば醤油さし)に極めて好適に適用される。
本発明の複合キャップの一体成形直後での側断面図。 図1の複合キャップの上面図。 図1の複合キャップの下面図。 図1の複合キャップを容器口部に装着した状態での側断面図。 図4の複合キャップの開栓工程を説明するための図。 図1の複合キャップのキャップ本体に設けられている軸受部の好適態様及びその機能を示す図。
本発明の複合キャップの側断面図、上面図、下面図を示す図1〜図3、並びに容器口部に装着された状態での側断面図を示す図4を参照して、この複合キャップは、大まかに言って、容器口部60に装着されるキャップ本体1と、連結バンド3を介して該キャップ本体1に一体的に連結された上蓋5とから形成されており、図1から理解されるように、この複合キャップは、上蓋5が反転した状態でキャップ本体1に連結された状態で成形される。
キャップ本体1は、筒状側壁7と、該筒状側壁7の上端部を閉じるように形成されている頂板部9を有している。
頂板部9の内面には、筒状側壁7とは間隔をおいて下方に延びているインナーリング11が形成されており、このインナーリング11と筒状側壁7との間に、容器口部60の上端部に形成されている大径部61を嵌め込むことにより、キャップ本体1は容器口部60に装着されるようになっている(図4参照)。
また、上記の筒状側壁7は、上端から可能に延びているスリット10により、内周壁7aと外周壁7bとに分割されており、図1に示されているように、内周壁7aと7bとは下端部分で連なっていると共に、内周壁7aの内面下方部分には、アンダーカット7cが形成されている。即ち、インナーリング11と頂板部9との間に嵌め込まれた容器口部60の大径部61は、上記のアンダーカット7cによりがっちりと固定され、これにより、容器の密封性を安定に保持することができる。さらに、筒状側壁7を内周壁7aと外周壁7bとの二重壁構造とすることにより、例えば外周壁7bに引き裂き様のスコアなどを設け、外周壁7bを引き裂くことにより、容器口部60との嵌合力を弱め、容器口部60からキャップ本体1を容易に取り外すことができるようになっている。
さらに、筒状側壁7の下端内面(アンダーカット7cの下側であって内周壁7aと外周壁7bとの連結部の内面)には、軸方向に溝7dが形成されている(特に図3参照)。かかる溝7dは、全周にわたって均等に分布しており、これにより、この筒状側壁7の下端が拡径し易くなり、キャップ本体1を容器口部60に容易に装着することが可能となっている。
尚、図示した例では、スリット10が筒状側壁9の全周にわたって形成されているが、キャップ本体1を容器口部から容易に取り外すことができる限り、このスリット10は全周にわたって形成されている必要はなく、場合によっては、スリット10を設けて二重壁構造としないことも可能である。
さらに、頂板部9には、無端状のスコア13により区画された内容物排出部15が形成されており、頂板部9の上面には、この内容物排出部15から上方に延びている支柱17が形成され、この支柱17の上端部に引っ張りリング19が設けられている。即ち、この引っ張りリング19を上方に引っ張り上げることにより、スコア13が引き裂かれ、この内容物排出部15に、容器内容物を排出するための開口が形成されることとなる。さらに、無端状のスコア13を取り囲むように9、注出筒21が設けられており、これにより、内容物排出部15に形成される開口からの液状内容物の排出をスムーズに行い得るようになっている。
尚、この内容物排出部15は、頂板部9の中心部分ではなく、上蓋5が連結されている側に偏心した位置に形成されており、さらに、この内容物排出部は中央部分が凹んだ形状に形成されている。
本発明において、上蓋5は、キャップ本体1の内容物排出部15を開閉可能に閉じるために使用されるものであるが、上述した頂板部9の上面には、内容物15を偏心させることにより空いたスペース、即ち、注出筒21に対して連結バンド3とは反対側となる広い領域には、一対の軸受部23、23が設けられている。図2に示されているように、この軸受部23、23は、キャップの中心線Xに対して対称に配置され、後述するシャフト39(該中心線Xと直交するように延びている)を旋回可能に保持し得るように設けられている。即ち、この軸受部23により、上蓋5は開閉可能に保持される。
また、頂板部9の上面において、注出筒21に対して上蓋5が連結されている狭い領域には、閉じられた上蓋5を保持するための係止用突起25が弧状に小さく形成されている。
一方、図1〜図3において、反転された形態で示されている上蓋5は、天板部31とスカート部33とを備えている。
上記の天板部31の内面には、シールリング35が設けられており、この上蓋5を閉じたとき、このシールリング35がキャップ本体1の頂板部9に形成されている注出筒21の内面に密着し、これにより、スコア13を引き裂いて内容物排出部15に開口を形成した後の密封性が確保されるようになっている。
また、上記のスカート部33の内面下端(図1では上端となっている)には、係合突起36が形成されており、上蓋5を閉じたとき、この係合突起36がキャップ本体1の頂板部9に形成されている小さな弧状の係止用突起25と係合し、これにより、上蓋5の閉栓状態が安定に保持されることとなる。
かかる上蓋5は、連結バンド3により、そのスカート部33の下端がキャップ本体1の筒状側壁7(外周壁7b)の上端に連結されているが、かかる上蓋5のスカート部33の外面には、外方に突出した操作片37が設けられており、この操作片37には、図2に示されているように、中心軸線Xと直交する方向に延びているシャフト39が設けられており、本発明においては、このシャフト39がキャップ本体1の頂板部9に形成されている軸受部23,23に回転可能に嵌め込まれ、シャフト39を支点としての旋回により、上蓋5の開閉作業が行われる。
尚、シャフト39の両端部には、シャフト39の軸受部23からの位置ずれを防止するためのボス39aが形成されている。
一方、キャップ本体1の筒状側壁7の上端と上蓋5のスカート部33の下端とを連結している連結バンド3の中央部分には、薄肉の折り畳みライン41が形成されており、図1の形態に一体成形されて反転されている状態の上蓋5を旋回してキャップ本体1に装着したとき(即ち、シャフト39を軸受部23に嵌め込んだとき)、連結部バンド3は、この折り畳みライン41を折り目として折り畳まれるようになっている。
即ち、連結バンド3を折り畳んだとき、上蓋5が内容物排出部15を覆い、且つ操作片37のシャフト39がキャップ本体1の頂板部9に設けられている軸受部23に嵌め込まれるように、操作片37、連結バンド3、内容物排出部15及び軸受部23が、この順に径方向に並んで配置されている。要するに、連結バンド3の折り畳みライン41に対して、シャフト39と軸受部23とは等距離に位置しており、同様に、上蓋5の中心(シールリング35の中心)と内容物排出部15(注出筒21の中心)とは、折り畳みライン41に対して等間隔の位置に形成されている。
また、この連結バンド3には、キャップ本体1の筒状側壁7(外周壁7b)の上端部分に沿って第1の弱化線43が形成され、スカート部33の下端に沿って第2の弱化線45が形成されている。第1の弱化線43及び第2の弱化線45は、何れも引き裂き可能な薄肉のラインであり、連結バンド3が折り畳まれたとき、第1の弱化線43と第2の弱化線45は丁度重なるようになっている(図4参照)。
上述した構造を有する本発明の複合キャップは、上蓋5を旋回してキャップ本体1に装着した状態での打栓により、内容物が充填された容器の口部60に装着され、図4の状態で使用に供されるが、この上蓋5の開閉による内容物の取り出し作業は、次のようにして行われる。
即ち、図5を参照して、上蓋5がキャップ本体1に装着された図4の状態の複合キャップから、連結バンド3を摘まんでの引っ張りにより、第1及び第2の弱化線43,45を引き裂いて、この連結バンド3を切り取る(図5(a)参照)。
即ち、上蓋5がキャップ本体1に装着された状態では、連結バンド5が折り畳まれ、しかも第1の弱化線43と第2の弱化線45とが重なっているため、折り畳まれた連結バンド3の引っ張りにより、第1の弱化線43と第2の弱化線45とを同時に容易に引き裂くことができる。また、折り畳まれた連結バンド3の引っ張り作業を容易に行い得るように、この連結バンド3には、図2等に示されているように、折り畳みライン41を間に挟んで対称となるように張出部3aが形成されている。これにより、連結バンド3を摘まんでの引っ張り作業(弱化線43,45の引き裂き作業)を容易に行うことができるわけである。
また、上蓋5を開栓して内容物の取り出しを行った時には、連結バンド3が切り取られた状態となっているため、一般の消費者は、上蓋5の開封履歴を認識することができる。
上記のようにして、連結バンド3が切り取られると、上蓋5はシャフト39支点として旋回可能となる。
従って、図5(b)に示されているように、操作片37を指で押すことにより、上蓋5が旋回し、内容物排出部15が解放され、引っ張りリング19を引っ張り上げてスコア13を引き裂き、これにより、内容物排出部15に内容物を排出するための開口が形成され、容器を傾倒させることにより、この開口を通して内容物が排出されることとなる。
内容物を排出した後は、上蓋5を押し下げて、上記で形成された内容物排出用の開口を閉じることもできるが、通常は、内容物排出後に容器を正立状態に復帰させたとき、上蓋5は、自重により閉栓方向に旋回して内容物排出用の開口を閉じることとなる。上蓋5が内容物排出用の開口を閉じている状態では、先にも述べたように、上蓋5のシールリング35が内容物排出用の開口(内容物排出部15)を取り囲むように形成されている注出筒21の内面と密着するため、容器内の密封性が確保されることとなる。さらに、この状態では、キャップ本体1の係止用突起25と上蓋5の係合突起36が係合するため、密封状態が損なわれないよう、上蓋5の閉栓状態は安定に保持される。
本発明においては、上記の上蓋5の開け閉めは片手でワンタッチで行うことができる。即ち、容器を持っている手の指で操作片37を押すことができるため、開け閉め作業を両手で行う必要がなく、極めて優れた操作性を有する。
尚、このような本発明の複合キャップにおいて、操作片37による上蓋5の開閉作業をスムーズに行うため、この操作片37を、水平の基部37aと、該水平基部37aから傾斜して上方に延びている操作部37bとから形成することが好ましい。即ち、傾斜して上方に延びている操作部37bを設けることにより、この操作片37の可動旋回領域が大きくなり、上蓋5を大きく旋回せしめることができる。例えば、このような形態の操作部37bを形成していないと、キャップ本体1の頂板部9が邪魔となり、操作片37の旋回領域が著しく小さなものとなってしまい、上蓋5を大きく旋回させることが困難となり、内容物の排出作業を行うことが困難となってしまう。操作部37bはこのような問題を有効に回避するためのものである。
また、本発明において、上記の操作片37は、その上面及び下面に、適宜補強用のリブ47を設けておくことが好ましい。これにより、操作片37の変形や破損を有効に防止することができる。
また、本発明においては、上蓋5の開封状態を安定に保持するために、図6に示されているように、軸受部23、23のそれぞれに、微小な係止突起50を設けることが好ましい。
即ち、この係止突起50は、軸受部23の側面から内方に突出しており、軸受部23を拡大して示す図6(a)の側面図及び図6(b)の上面図から理解されるように、上蓋5がキャップ本体1に装着された状態において、操作片37の水平基部37aの上側に係止突起50が位置しており、操作片37の操作部37bを押して上蓋5を旋回して開栓したとき、水平基部37aは、図6(c)に示されているように、係止突起50を乗り越えて係止突起50の上側に位置することとなる。即ち、この状態で操作部37bの押圧を停止しても、水平基部37aが係止突起50に当接するため、操作片37の自重による閉栓方向への旋回が阻止され、この結果、上蓋5の開栓状態が維持され、容器を傾けての内容物の取り出し作業をスムーズに行うことができる。
内容物の取り出し作業が終了した後は、操作片37の操作部37bを指で押し上げるか、或いは上蓋5の天板部31を指で押し下げることにより、上蓋5は閉じられる。
上述した本発明においては、キャップ本体1と上蓋5とを繋いでいる連結バンド3に第1の弱化線43と第2の弱化線45とが設けられているが、上蓋5の開封作業に支障を来さない限り、一本の弱化線のみを形成し、上蓋5が閉じられた状態で1本の弱化線を引き裂いて連結バンド3を引き裂くようにすることもできる。例えば、第1の弱化線43を省略し、第2の弱化線45のみを設けることも可能である。この場合には、引き裂かれた連結バンド3の残部がキャップ本体1側に残ることとなるが、上蓋5の開封は、何ら支障なく行うことができる。
上述した本発明の複合キャップは、各種熱可塑性プラスチック(例えばポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン樹脂)を用いての射出成形等の熱成形により、図1に示されているように、キャップ本体1と上蓋5とが連結バンド3を介して一体に連なった状態で成形されるため、キャップ本体1と上蓋5とを別個に成形する必要がなく、従って、極めて生産性が高い。
また、本発明の複合キャップは、連結バンド3に設けられている弱化線を破断しなければ開封操作を行うことができず、従って、タンパーエビデント性にも優れている。
しかも、この複合キャップは、上蓋5の開栓及び閉栓を、両手を使わず、容器を持っている片手で且つ簡単にワンタッチで容易に行うことができる。このため、内容物を一度に取り出さず、少量ずつ、繰り返し容器から取り出して使用する醤油などの調味液が収容された容器のキャップとして、本発明の複合キャップは好適に適用される。
1:キャップ本体
3:連結バンド
5:上蓋
15:内容物排出部
23:軸受部
31:天板部
33:スカート部
37:操作片
39:シャフト
41:折り畳み線
43:第1の弱化線
45:第2の弱化線

Claims (4)

  1. 筒状側壁及び該筒状側壁を閉じるように形成されている頂板部を備え、該頂板部に容器内容物を排出するための内容物排出部が形成されているキャップ本体と、該キャップ本体の排出部を開閉可能に閉じるために使用され且つ天板部とスカート部とを備えた上蓋と、前記上蓋とキャップ本体とを連結する連結バンドとからなり、該キャップ本体は容器口部に装着されると共に、
    前記キャップ本体の頂板部上面には、前記内容物排出部とは離れた位置に軸受部が設けられており、
    前記上蓋のスカート部外面には、前記軸受部に嵌め込まれるシャフトを備えた操作片が設けられており、
    前記上蓋のスカート部下端と前記キャップ本体の筒状側壁の上端部分とが前記連結バンドにより連結され、
    前記連結バンドは、中央部分で折り畳み可能に形成されていると共に、引き裂き可能な弱化線を有しており、
    前記上蓋のスカート部外面に設けられている操作片、前記上蓋とキャップ本体とを連結しており且つ伸張状態の連結バンド、前記キャップ本体に設けられている内容物排出部及び軸受部が、この順に径方向に並ぶように、開放状態にある前記上蓋とキャップとが一体に成形されており、
    前記連結バンドを折り畳んだとき、前記上蓋が内容物排出部を覆うように閉じられ、且つ前記操作片のシャフトが前記キャップ本体頂板部に設けられている軸受部に嵌め込まれると共に、この状態で前記折り畳まれた状態にある連結バンドの前記弱化線を引き裂いて該連結バンドを破断したとき、前記上蓋と前記キャップ本体とは別体となることを特徴とするワンタッチ開栓一体成形型複合キャップ。
  2. 前記連結バンドの折り畳みにより、前記内容物排出部が前記上蓋により覆われ且つ前記操作片のシャフトが前記軸受部に嵌め込まれている状態において、該連結バンドに形成されている弱化線を破断して該連結バンドを引き裂いた状態で使用に供され、前記操作片を押圧することにより、前記上蓋が旋回して前記内容物排出部が開放される請求項1に記載のワンタッチ開栓一体成形型複合キャップ。
  3. 前記連結バンドは、前記弱化線として、前記筒状側壁の上端部分に沿って形成されている第1の弱化線と、前記スカート部下端に沿って形成されている第2の弱化線とを有しており、該第1の弱化線と第2の弱化線を破断することにより、該連結バンドを切り取った状態で使用に供される請求項2に記載のワンタッチ開栓一体成形型複合キャップ。
  4. 前記軸受部には、前記上蓋の操作片と当接し、該上蓋の開栓状態を保持するための係止突起が形成されている請求項1〜3の何れかに記載のワンタッチ開栓一体成形型複合キャップ。
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