JP5645213B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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前記キャップ本体と前記上蓋との間に前記天壁に無端状弱化線により区画形成された注出口形成用裂破部を上蓋開栓時に前記天壁から剥ぎ取る注出口開口手段を有してなるヒンジキャップにおいて、
前記注出口開口手段が、前記キャップ本体の注出口形成用裂破部と前記上蓋の頂壁内面とを連結する連結機構と、上蓋開栓時に前記ヒンジ連結部と反対側の前記キャップ本体側係止部と前記上蓋側係止部との係合解除より少なくとも遅れて前記無端状弱化線を破断させるための遅延伝達機構を備えてなり、
前記注出口形成用裂破部は、前記無端状弱化線の内側から環状に上方に立ち上がる筒壁と該筒壁の天面を覆う天板部から構成され、該天板部の前記筒壁との連結部近傍が屈曲変形領域となっており、該屈曲変形領域が前記遅延伝達機構を構成してなることを特徴とするものである。
遅延伝達機構により、上蓋の開栓に際して、ヒンジ連結部と反対側に形成された上蓋側係止手段とキャップ本体側係止手段との係合が外れるまでは、上蓋の開栓に伴う連結機構を介しての無端状弱化線への引き裂き力が作用せずに、上蓋側係止手段とキャップ本体側係止手段の係合が外れた後から無端状弱化線への引き裂き力が作用するので、上蓋開栓力と弱化線破断力が分散され、開栓力を増大させることなく上蓋の開栓と注出口開口が容易に一動作で出来る。
さらに、前記屈曲変形領域は、テーパー状あるいは蛇腹状等の屈曲変形可能に形成でき、容易に屈曲変形可能にするためには前記垂直壁部より薄肉に形成することが望ましい。
図1は本発明に係るヒンジキャップ1の実施形態を示し、図2はその製造工程の途中における断面図であり、該ヒンジキャップを射出成形して金型から取り出した状態を示し、図3は図2の状態における平面図である。
本実施形態のヒンジキャップ1は、キャップ本体2と上蓋3とからなり、上蓋3はキャップ本体2とヒンジ4により一体に連結されている。図2及び図3に示す射出成形が終了して型抜きした状態では、上蓋3はキャップ本体2に対して開いた状態にある。
この状態における本実施形態におけるヒンジキャップは、キャップ本体2が天壁10と該天壁の外周部から垂下して形成された筒状周壁11から構成されている。天壁10の内面には、筒状周壁11との間に容器口部が嵌合する間隔を有してインナーリング12が垂下形成され、外面側には内容液の注出筒13が形成され、且つ筒状周壁11の内周面には打栓時に容器の顎部に係止する円周状の係止突起21が形成され、その天壁10の外周面には上蓋の閉止時に上蓋のスカート壁端部に形成されている上蓋側係止部34と嵌合係止する弧状のキャップ本体側係止部22が形成されている。筒状周壁11のキャップ本体側係止部22が形成されている下方部周面の係止突起21が形成されている近傍位置までの範囲に弧状凹部24が形成され、上蓋開栓用指掛け片36のキャップ本体2の外周面からの突出度を大きくしないでその指掛け長さを確保できるようにしている。なお、上蓋側係止部とキャップ本体側係止部の係止構造は、それぞれアンダーカットの凹凸関係で嵌合係止する従来の嵌合係止手段を採用できる。以上の構造は従来のヒンジキャップと同様な構成である。
上蓋3の開栓に際して、指掛け片36に指を掛けて蓋を開くと少なくとも指掛け片36側の上蓋側係止部34がキャップ本体側係止部22との係合が外れるまでは、図5に示すように、前記テーパー部が屈曲して天板部18のみが変形して持ち上がり、筒壁16を上昇させる力は作用しない。したがって、この段階では弱化線17を破断させる力を要しないので、通常のヒンジキャップの開栓とほぼ同じような開栓力で開栓できる。この状態からさらに蓋を開くことにより、図6に示すように、蓋の開栓力が溶着用突片35を介して天板部18をさらに引っ張ることにより、テーパー部が完全に反転して引っ張り力が筒壁16に作用して、ヒンジ側と反対側から弱化線の破断が開始する。その状態でなおも上蓋を旋回させることにより、図7に示すように、注出口形成用裂破部15と天壁10を連結するスコアが完全に破断されて、注出口25が開口する。
以上のように、本発明によれば上蓋開栓力とスコア開栓力を分離することができて、上蓋開栓とスコアとの破断を1動作でできるキャップであっても、開栓力を増大させることなく容易に開栓することができる。
図8は上記実施形態における注出口形成用裂破部の基部形状(即ち、弱化線形状)を変更した例であり、この実施形態のヒンジキャップ50では、キャップ本体2の天壁10に形成される弱化線51のヒンジ側と反対位置の形状を図示のように鋭角にすることによって、弱化線の破断開始を容易にしている。弱化線及び注出口形成用裂破部の形状はその他任意形状に変更が可能であり、最も破断力を必要とする破断開始時に開始位置一点に破断力が集中するような形状が望ましい。
さらに、上記実施形態では、打栓キャップに適用した場合しか示されていないが、当然ネジキャップへの適用も可能である。
2 キャップ本体
3 上蓋
10 天壁
11 筒状周壁
12 インナーリング
13 注出筒
15 注出口形成用裂破部
16 筒壁
17、51 無端状の弱化線
18 天板部
19 テーパー部(屈曲変形領域)
20 平坦部
21 係止突起
22 キャップ本体側係止部
24 弧状凹部
25 注出口
26 縦スリット
30 頂壁
31 スカート壁
32 環状リング
33 突起
34 上蓋側係止部
35 溶着用突片
36 指掛け片
40 容器
41 口頸部
42 顎部
61 タンパーエビデントカバー
62 縦方向弱化線
63 周方向弱化線
Claims (2)
- 容器口頸部に装着されるキャップ本体と該キャップ本体にヒンジ連結部により連結された上蓋とからなり、前記キャップ本体は天壁と該天壁の外周部から垂下する筒状周壁とからなり、前記上蓋は頂壁と該頂壁の外周縁から垂下するスカート壁とからなり、該スカート壁の周壁端部に形成された上蓋側係止部と前記天壁上面から上方に突出形成されたキャップ本体側係止部とが係合されてなり、
前記キャップ本体と前記上蓋との間に前記天壁に無端状弱化線により区画形成された注出口形成用裂破部を上蓋開栓時に前記天壁から剥ぎ取る注出口開口手段を有してなるヒンジキャップにおいて、
前記注出口開口手段が、前記キャップ本体の注出口形成用裂破部と前記上蓋の頂壁内面とを連結する連結機構と、上蓋開栓時に前記ヒンジ連結部と反対側の前記キャップ本体側係止部と前記上蓋側係止部との係合解除より少なくとも遅れて前記無端状弱化線を破断させるための遅延伝達機構を備えてなり、
前記注出口形成用裂破部は、前記無端状弱化線の内側から環状に上方に立ち上がる筒壁と該筒壁の天面を覆う天板部から構成され、該天板部の前記筒壁との連結部近傍が屈曲変形領域となっており、該屈曲変形領域が前記遅延伝達機構を構成してなることを特徴とするヒンジキャップ。 - 前記連結機構が、前記上蓋の頂壁内面から垂下して形成された溶着用突片下端と前記注出口形成用裂破部上面とを溶着して形成され、前記遅延伝達機構が前記無端状弱化線と、前記注出口形成用裂破部と前記溶着用突片下端との溶着位置の間に、屈曲変形可能な前記屈曲変形領域を形成してなる請求項1に記載のヒンジキャップ。
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