WO2006070656A1 - ヒンジキャップ - Google Patents

Description

明 細 書

ヒンジキャップ

技術分野

[0001] 本発明は、味難等の液体食品を収容するボトル状容器の口部に装着されるヒンジ キャップに関するものである。

背景技術

[0002] 味琳等の液体食品を収容するボトル状容器の口部に装着されるキャップとして、合 成榭脂成形体力もなるヒンジキャップが広く用いられている。このヒンジキャップは、容 器口部に嵌合固定されるキャップ本体に対してヒンジを介して開閉可能に回転自在 にキャップ蓋体を連結して構成されて 、る。

[0003] このようなヒンジキャップは、特にキャップ本体が容器口部に強固に嵌合固定されて いるため、使用後にごみとして分別廃棄する場合に、容器口部力 簡単に取り外すこ とができず、これにより容器とヒンジキャップとを分別して廃棄することができないという 問題がある。

[0004] 前記のような問題を解決するためのヒンジキャップとして、キャップ本体の容器口部 に嵌合固定される外周筒が、半周以上に亘つて、その上端から下方に延びる円弧状 の切込みにより外側壁部と内側壁部との二重壁構造となったものが知られている（例 えば、 日本国特開 2002— 308313号公報参照）。

[0005] 上記ヒンジキャップは、キャップ本体の外周筒を、上端から下方に延びる円弧状切 込みにより外側壁部と内側壁部との二重壁構造となし、外周筒の外側壁部のキヤッ プ蓋体のヒンジ連結部の円周方向両端近傍に軸方向破断可能溝を設け、この軸方 向破断可能溝に連続させて内側壁部にも軸方向破断可能溝を設けておき、これら軸 方向破断可能溝を破断させることにより、キャップ本体と容器口部との係合力が低下 されるため、格別の工具を用いることなしに、キャップ本体を容易に容器口部から取り 外すことができるというものである。

特許文献 1 :日本国特開 2002— 308313号公報

発明の開示 発明が解決しょうとする課題

[0006] し力しながら、キャップ本体の外周筒が上端から下方に延びる円弧状切込みにより 二重壁構造となって 、るヒンジキャップでは、キャップ本体の外周筒にこれを外側壁 部と内側壁部との二重壁構造とするための円弧状切込みが形成されるため、成形に 際しては、この円弧状切込みに対応する形状の金型ツールが使用されるが、この切 込み成形用金型ツールは、円弧状切込みに対応する形状を有しているため、厚みが 非常に薄ぐかつ、強度も低い。このため、切込み成形用金型ツールが、成形時の榭 脂圧や成形品の金型からの取り外しによって、破損や変形を生じ易ぐこのような金 型ツールの破損や変形によって成形不良を生じ易 、と 、う問題を有して 、るのであ る。また、金型ツールの厚みが非常に薄い部分は、成形品の品質がバラツキ易い。

[0007] 本発明は、外周筒の円周方向の少なくとも一部分が円弧状切込みにより外側壁部 と内側壁部との二重壁構造を有して 、るキャップ本体を備えたヒンジキャップにお ヽ て、成形時の切込み形成用金型ツールの破損や変形が有効に抑制されるとともに、 金型ツールの厚みが薄い部分を無くし成形品の品質のバラツキを減らして成形性が 改善されたヒンジキャップを提供することにある。

課題を解決するための手段

[0008] 前記目的を達成するため、本発明では、容器口部に嵌合固定されるキャップ本体と

、該キャップ本体にヒンジを介して連結されるとともに、前記ヒンジを支点に前記キヤッ プ本体に対して開閉可能に回動自在に設けられたキャップ蓋体とからなり、前記キヤ ップ本体は、容器口部に外嵌される外周筒と、該外周筒の内周面上端部に水平フラ ンジを介して貫通状態に設けられた容器口部に内嵌される注出筒とを備え、前記外 周筒における円周方向の少なくとも一部分を、上端から下方に延びる円弧状の切込 みにより外側壁部と内側壁部との二重壁構造となし、前記外側壁部に軸方向破断可 能溝を設け、この軸方向破断可能溝に連続させて前記内側壁部にも軸方向破断可 能溝を設けたヒンジキャップにお 、て、前記キャップ本体における外周筒の外周面を 内周面に対して前記キャップ蓋体のヒンジ連結部側に偏心するとともに、前記円弧状 切込みを、前記外周筒における前記キャップ蓋体のヒンジ連結部側に設けている（請 求項 1)。 [0009] 前記ヒンジキャップにおいては、前記キャップ本体における外周筒の外周面の中心 を内周面の中心に対してキャップ蓋体のヒンジ連結部側に偏心させたことにより、前 記外周筒のキャップ蓋体のヒンジ連結部側の径方向の厚さ寸法を大きくすることがで きるため、前記外周筒に設ける円弧状切込みの径方向幅を大きく設定することができ る。

[0010] また、本発明では、容器口部に嵌合固定されるキャップ本体と、該キャップ本体にヒ ンジを介して連結されるとともに、前記ヒンジを支点に前記キャップ本体に対して開閉 可能に回動自在に設けられたキャップ蓋体とからなり、前記キャップ本体は、容器口 部に外嵌される外周筒と、該外周筒の内周面上端部に水平フランジを介して貫通状 態に設けられた容器口部に内嵌される注出筒とを備え、前記外周筒における円周方 向の少なくとも一部分を、上端から下方に延びる円弧状の切込みにより外側壁部と内 側壁部との二重壁構造となし、前記外側壁部に軸方向破断可能溝を設け、この軸方 向破断可能溝に連続させて前記内側壁部にも軸方向破断可能溝を設けたヒンジキ ヤップにおいて、前記キャップ本体の外周筒と水平フランジとの境界部分に、円周方 向破断可能溝を、前記二重壁構造部分の両側に約半周に亘つて設けている (請求 項 2)。

[0011] 前記ヒンジキャップにおいては、キャップ本体に設けられた円周方向破断可能溝を 破断することにより、キャップ本体と容器口部との係合が解除される範囲を大きくする ことができる。

[0012] また、前記ヒンジキャップにおいて、円弧状切込みは、その円周方向両端部を、そ れぞれキャップ蓋体のヒンジ連結部の円周方向両端近傍に位置するように、円周方 向角度が 62° に設定されるようにしてもよい。このようにすれば、キャップ本体の外周 筒に設けた軸方向破断可能溝とキャップ蓋体のヒンジ連結部の円周方向両端とが近 いため、キャップ蓋体を引っ張ることにより、大きな力を要することなくキャップ本体の 外周筒に設けた軸方向破断可能溝を容易に破断することができる。

発明の効果

[0013] 本発明のヒンジキャップにおいては、キャップ本体の外周筒に設ける円弧状切込み の径方向幅を大きく設定できるため、この円弧状切込みに対応する形状の金型ツー ルの径方向の厚さ寸法を大きくできて強度を高めることができ、成形時の金型ツール の破損や変形等を有効に防止し、また、金型ツールの厚みが薄い部分を無くして成 形品の品質のバラツキを減らし、成形性を向上することができる。しかも、キャップ本 体と容器口部との係合が解除される範囲を大きくできるため、容器口部から容易に取 外すことができる。

図面の簡単な説明

[図 1]本発明のヒンジキャップの実施形態において、上蓋を開いた状態の平面図であ る。

[図 2]図 1の X— X断面図である。

[図 3]図 1の底面図である。

[図 4]図 1の Y— Y断面図である。

符号の説明

A ヒンジキャップ

10 キャップ本体

11 外周筒

11a 外周壁部

l ib 内周壁部

12 水平フランジ

13 注出筒

18 円弧状切込み

19 軸方向破断可能溝

20 軸方向破断可能溝

21 円周方向破断可能溝

30 キャップ蓋体

40 ヒンジ

o キャップ本体における外周筒の内周面の中心

o' キャップ本体における外周筒の外周面の中心

発明を実施するための最良の形態 [0016] 以下、本発明のヒンジキャップを図面に示す実施形態に基づいて説明する。図 1は 本発明のヒンジキャップの実施形態において、上蓋を開いた状態における平面図で あり、図 2は図 1の X— X断面図であり、図 3は図 1の底面図であり、図 4は図 1の Y— Y 断面図である。

[0017] 図 1乃至図 4に示す如ぐヒンジキャップ Aは、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン 等の合成樹脂を射出成形して形成され、容器口部に嵌合固定されるキャップ本体 10 と、このキャップ本体 10に着脱可能に冠着されるキャップ蓋体 30とを備え、キャップ 蓋体 30は、キャップ本体 10にヒンジ 40を介して一体に連結されるとともに、ヒンジ 40 を支点にキャップ本体 10に対して開閉可能に回動自在に構成されている。

[0018] キャップ本体 10は、容器口部に外嵌される円筒状の外周筒 11を有しており、この 外周筒 11の上端部に、水平フランジ 12を介して容器口部に内嵌される有底円筒状 の注出筒 13を貫通状態に設け、外周筒 11と注出筒 13との間に形成された環状隙 間を容器口部に嵌挿し、外周筒 11の下端部の内周面に設けられた環状凸部 14によ り容器口部に固定できるようになつている。水平フランジ 12上には、キャップ蓋体 30 を閉蓋したときに、キャップ蓋体 30を係止する係止リング 15が注出筒 13を囲んで設 けられており、この係止リング 15は、注出筒 13よりも背丈が低ぐかつ、注出筒 13と 同心状に形成されている。

[0019] 注出筒 13は、その底面を閉塞する底板 13aの裏面に、注出口を形成するための破 断可能溝 16を、形成される注出口の輪郭に沿って設け、この破断可能溝 16の内側 部分に位置する底板 13aの表面に、破断用のプルリング 17を一体に設けている。こ の注出筒 13では、プルリング 17を指先で引っ掛けて上方に引っ張ることにより、破断 可能溝 16が破断されて底板 13aに内容物を注ぎ出すための注出口が形成される。 注出筒 13のキャップ本体 10におけるキャップ蓋体 30のヒンジ連結部側と反対側の 一部分（図面に示す実施形態では約半周部分）は、その上端部を外側に拡径させて 漏斗状に形成し、内容物の注出を円滑にできるようにするとともに、注出後の液切れ 性を向上できるようにしてある。一方、注出筒 13のキャップ本体 10におけるキャップ 蓋体 30のヒンジ連結部側の一部分（図面に示す実施形態では約半周部分）は、その 上端部を低く切欠き、キャップ蓋体 30との干渉を防止できるようにしてある。 [0020] キャップ蓋体 30は、キャップ本体 10に冠着可能な有蓋円筒状をなし、キャップ本体 10における外周筒 11の外周面上端にヒンジ 40を介して連結し、ヒンジ 40を支点に キャップ本体 10に対して開閉可能に回動自在に設けられている。このキャップ蓋体 3 0では、開口端近傍の内周面に、キャップ本体 10に閉蓋したときに、キャップ本体 10 の係止リング 15に係止する環状凸部 31を設け、かつ、天面を閉塞する天板 30aの裏 面に、キャップ本体 10に閉蓋したときに、キャップ本体 10の注出筒 13に密封嵌合す る密封リング 32を設けるとともに、キャップ本体 10とのヒンジ連結部の反対側に位置 する外周面開口端に、開蓋するときに指を掛けるための指掛け部 33を設けている。

[0021] ヒンジ 40は、キャップ本体 10における外周筒 11の外周面上端と、キャップ蓋体 30 の外周面開口端部とを連結する中央部を薄肉とした一定幅の連結片 41を有しており 、この連結片 41の両側に位置して山型の弾性押え片 42を、キャップ本体 10におけ る外周筒 11の外周面上端近傍とキャップ蓋体 30の外周面開口端近傍との間を連結 するよう設けている。このヒンジ 40では、キャップ蓋体 30が開蓋位置から回動閉蓋さ れると、弾性押え片 42が弹性的に引き延ばされ、キャップ蓋体 30が回動開蓋される 際に、弾性押え片 42の弾性引張力によってキャップ蓋体 30を開蓋位置に強制的に 位置付けできるよう構成されて 、る。

[0022] ヒンジキャップ Aにおいては、キャップ本体 10における外周筒 11の外周面の中心 O を内周面の中心 Oに対してキャップ蓋体 30のヒンジ連結部側に偏心させており、外 周筒 11の径方向の厚さ寸法力 キャップ蓋体 30のヒンジ連結部の反対側力 キヤッ プ蓋体 30のヒンジ連結部側に向力つて次第に大きくなつている。そして、キャップ本 体 10における外周筒 11の径方向の厚さ寸法が大きいキャップ蓋体 30のヒンジ連結 部側の一部分の外周面と内周面との間に、上端から下方に延びる円弧状切込み 18 を設け、この円弧状切込み 18によりキャップ本体 10における外周筒 11のキャップ蓋 体 30のヒンジ連結部側の一部分を外側壁部 1 laと内側壁部 1 lbとの二重壁構造とし ている。外周筒 11の二重壁構造部分において、外側壁部 11aと内側壁部 l ibとは下 端で一体に連結されている。円弧状切込み 18の円周方向の両端部は、それぞれヒ ンジ 40の円周方向両端近傍に位置している。即ち、円弧状切込み 18の円周方向角 度 Θは、その円周方向両端部がそれぞれヒンジ 40の円周方向両端近傍に位置する ように、例えば、 62° に設定されている。キャップ本体 10における外周筒 11の外側 壁部 11aの円周方向両端部には、それぞれ上端から下方に延びる軸方向破断可能 溝 19が設けられており、外周筒 11の内側壁部 l ibには、外側壁部 11aに設けられた 軸方向破断可能溝 19と対向する位置に、それぞれ上端力 下方に延びる軸方向破 断可能溝 20が設けられており、外周筒 11の外側壁部 11aに設けられた軸方向破断 可能溝 19と、内側壁部 l ibに設けられた軸方向破断可能溝 20とは下端で互いに連 なっている。更に、キャップ本体 10の外周筒 11と水平フランジ 12との境界部分には 、外周筒 11と注出筒 13との間に形成された環状隙間に開口した円周方向破断可能 溝 21が、二重壁構造部分の両側に約半周に亘つて設けられて 、る。

[0023] 次に、前記構成のヒンジキャップ Aにおいて、使用後に分別廃棄する際に、容器口 部から取り外す手順について説明する。先ず、キャップ蓋体 30を開蓋した状態で、キ ヤップ蓋体 30を手で持って下方に引つ張り下げると、キャップ蓋体 30とヒンジ連結さ れて 、るキャップ本体 10の外周筒 11の外側壁部 1 laに設けられた軸方向破断可能 溝、即ち、円弧状切込み 18の円周方向両端部に位置する軸方向破断可能溝 19が 破断し、外周筒 11の外側壁部 11aが軸方向破断可能溝 19に沿って上端力 下端 近傍まで引き裂かれる。次いで、キャップ蓋体 30を上方に引っ張り上げて引き裂か れた外周筒 11の外側壁部 1 laを捲り上げると、外周筒 11の内側壁部 1 lbに設けら れた軸方向破断可能溝、即ち、円弧状切込み 18の円周方向の両端部に位置する 軸方向破断可能溝 20が破断し、外周筒 11の内側壁部 l ibが軸方向破断可能溝 20 に沿って下端近傍力も上端まで引き裂かれる。更に、キャップ蓋体 30を上方に引つ 張り上げて引き裂かれた外周筒 11の内側壁部 1 lbを捲り上げると、外周筒 11に二 重壁構造部分の両側に約半周に亘つて設けられた円周方向破断可能溝 21が破断 し、この間の外周筒 11と水平フランジ 12との境界部分が円周方向破断可能溝 21に 沿って引き裂かれる。これにより、キャップ本体 10の外周筒 11の容器口部に対する 係合力が解除された状態となり、容器口部力 ヒンジキャップ Aを容易に取り外すこと ができる。

[0024] ヒンジキャップ Aでは、キャップ本体 10における外周筒 11の外周面の中心を内周 面の中心に対してキャップ蓋体 30のヒンジ連結部側に偏心させたことにより、外周筒 11のキャップ蓋体 30のヒンジ連結部側の径方向の厚さ寸法を大きくすることができる ため、外周筒 11に設ける円弧状切込み 18の径方向幅を大きく設定することができる 。この結果、円弧状切込み 18に対応する形状の金型ツールの径方向の厚さ寸法を 大きくできるため、円弧状切込み 18の成形用金型ツールの強度を高めることができ、 成形時の金型ツールの破損や変形等を有効に防止することができる。

[0025] また、ヒンジキャップ Aでは、キャップ本体 10の外周筒 11と水平フランジ 12との境 界部分に、円周方向破断可能溝 21を、外周筒 11における二重壁構造部分の両側 に約半周に亘つて設けたことにより、キャップ本体 10と容器口部との係合が解除され る範囲を大きくでき、容器口部から容易に取外すことができる。

[0026] 以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限るもの でなぐその技術的思想の範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、キャップ 本体 10には、円弧状切込みに連通する水抜き孔（図示せず)が少なくとも 1個設けら れていることが好ましい。従って、容器口部に装着された後に、必要により水洗い或 いはシャワー冷却が行なわれ、円弧状の切込みに水が溜まった場合にも、水抜き孔 を設けておくことにより、円弧状切込み内に浸入した水を容易に除去することができ る。また、金型ツールの厚みが薄い部分を無くし、成形品の品質のバラツキを減らす ことができる。

Claims

請求の範囲

[1] 容器口部に嵌合固定されるキャップ本体と、該キャップ本体にヒンジを介して連結さ れるとともに、前記ヒンジを支点に前記キャップ本体に対して開閉可能に回動自在に 設けられたキャップ蓋体とからなり、前記キャップ本体は、容器口部に外嵌される外 周筒と、該外周筒の内周面上端部に水平フランジを介して貫通状態に設けられた容 器口部に内嵌される注出筒とを備え、前記外周筒における円周方向の少なくとも一 部分を、上端から下方に延びる円弧状の切込みにより外側壁部と内側壁部との二重 壁構造となし、前記外側壁部に軸方向破断可能溝を設け、この軸方向破断可能溝 に連続させて前記内側壁部にも軸方向破断可能溝を設けたヒンジキャップにおいて 前記キャップ本体における外周筒の外周面を内周面に対して前記キャップ蓋体の ヒンジ連結部側に偏心するとともに、前記円弧状切込みを、前記外周筒における前 記キャップ蓋体のヒンジ連結部側に設けたことを特徴とするヒンジキャップ。

[2] 容器口部に嵌合固定されるキャップ本体と、該キャップ本体にヒンジを介して連結さ れるとともに、前記ヒンジを支点に前記キャップ本体に対して開閉可能に回動自在に 設けられたキャップ蓋体とからなり、前記キャップ本体は、容器口部に外嵌される外 周筒と、該外周筒の内周面上端部に水平フランジを介して貫通状態に設けられた容 器口部に内嵌される注出筒とを備え、前記外周筒における円周方向の少なくとも一 部分を、上端から下方に延びる円弧状の切込みにより外側壁部と内側壁部との二重 壁構造となし、前記外側壁部に軸方向破断可能溝を設け、この軸方向破断可能溝 に連続させて前記内側壁部にも軸方向破断可能溝を設けたヒンジキャップにおいて 前記キャップ本体の外周筒と水平フランジとの境界部分に、円周方向破断可能溝 を、前記二重壁構造部分の両側に約半周に亘つて設けたことを特徴とするヒンジキヤ ップ。

[3] 前記キャップ本体における外周筒の外周面が内周面に対して前記キャップ蓋体のヒ ンジ連結部側に偏心するとともに、前記円弧状切り込みを、前記外周筒における前 記キャップ蓋体のヒンジ連結部側に設けたことを特徴とする請求項 2に記載のヒンジ キャップ。

前記円弧状切込みは、その円周方向両端部を、それぞれ前記キャップ蓋体のヒンジ 連結部の円周方向両端近傍に位置するように、円周方向角度が 62° に設定されて いることを特徴とする請求項 1乃至請求項 3のいずれかに記載のヒンジキャップ。