JP5312874B2 - プラスチックキャップ - Google Patents
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Description
このような構造のキャップは、優れた分別廃棄性を有しているばかりか、内側側壁が外側側壁にタガ締めされる構造となっているため、容器口部は内側側壁とインナーリングとの間にがっちりと嵌め込まれ、密封性も良好である。
スカート部を二重壁構造とせずに、分別廃棄性を高めたキャップも知られており、例えば下記特許文献1には、上蓋がヒンジ連結されるスカート部の部分の上方部分に深溝を形成し、且つヒンジ連結部分の周方向両端部のスカート部に軸方向スコアを設け、この軸方向スコアの一方に連なるように、スカート部に周状スコアを形成したものが提案されている。このヒンジキャップでは、上蓋を開放した状態で引き降ろして軸方向スコアを引裂き、次いで周方向スコアを引裂いてスカート部を破断してキャップ本体を容器口部から取り除くようになっている。
しかしながら、上記キャップにおいてもスカート部に軸方向スコアが形成されているため、打栓時に軸方向スコアが破断してしまうという不都合を生じることがある。一方このような不都合を回避するためには、スカート部に可撓性を持たせ、打栓時にスカート部が外側に広がるようにキャップを設計すればよいのであるが、このような場合には、キャップ本体と容器口部との嵌合力が弱くなり、この結果、ヒンジバンドを支点として、上蓋を引っ張り上げると、キャップ本体が容器口部からすっぽ抜けてしまうという問題を生じ、タンパーエビデント性の低下という問題も生じることになる。
また、特許文献2においても特許文献1と同様の問題が生じることとなる。
本発明の他の目的は、従来の外側側壁及び内側側壁からなる二重構造のキャップのように、内容液の侵入というような問題を生じることがなく、しかも成形性にも優れたプラスチックキャップを提供することである。
1.補助弱化部が、前記軸方向スコアの位置からキャップ中心に対して-35〜35°の位置に形成されていること、
2.補助弱化部が形成された位置におけるスカート部下端部分の肉厚が、前記補助弱化部が形成されている箇所を除くスカート部下端部分における肉厚の20〜50%の肉厚であること、
が好適である。
また軸方向スコアの近傍両側に、スカート部下端から少なくとも係合凸部の上端を超えて延びる補助弱化部を形成することにより、打栓時の軸方向スコアにかかる応力を低減させることが可能となり、軸方向スコアの破断が有効に防止されている。
更に、キャップスカート部の容器口部への嵌合力は弱められていないので、容器口部からのキャップのすっぽ抜けが生じることも有効に防止されている。
また本発明のプラスチックキャップにおいては、従来の外側側壁及び内側側壁からなる二重構造のキャップのように、内容液の侵入というような問題を生じることがなく、しかも成形性にも優れている。
図1は、本発明のキャップの第一の態様であるヒンジキャップの一例の側断面図であり、図2は、図1に示すヒンジキャップのヒンジ部側の側面図であり、図3は、図1に示すヒンジキャップの開蓋状態における側断面図であり、図4は、図1に示すヒンジキャップの開蓋状態における平面図であり、図5は、図1に示すヒンジキャップの開蓋状態における底面図であり、図6は、図1に示すヒンジキャップを容器口部に適用した状態における側断面図であり、図7は、図1に示すヒンジキャップの軸方向スコアが形成された部分の一部拡大断面図であり、図8は、図1に示すヒンジキャップの補助弱化部が形成された図5のAに対応する部分の一部拡大断面図である。
キャップ本体1は、頂板部11及び頂板部11から垂下するスカート部12から成っており、頂板部11には、スコア13により区画された内容物注出のための開口予定部14が形成され、この開口予定部14にはスコア13を破断するための把持部15が形成されている。また頂板部11の外面側には、この開口予定部14を取り囲むように注出用ノズル16が形成され、スコア13が破断によって形成された注出開口から流出した内容液は、注出用ノズル16を伝って注ぎ出される。図1から明らかなように、注出用ノズル16は、上蓋3を閉じたときに注出用ノズル16が邪魔にならないように、上蓋のヒンジ連結部側が低く形成されている。更に頂板部11の外面側には、注出用ノズル14の径方向外方に、上蓋3の係合用の係合部17が形成されている。
スカート部12の内面の下方には、容器口部5の外面側に形成された係合突条51と係合する係合凸部19が形成され、またスカート部12とインナーリング18の間には、容器口部先端外面と密着するアウターリング20が形成されており、キャップ本体1は係合凸部19と容器口部5の係合突条51との係合により、容器口部5に強固に固定されていると共に、インナーリング18及びアウターリング20により容器の液密性が確保されている。
またインナーリング18の外周側付け根部に環状の肉抜き部21が形成されており、これによりインナーリング18の内方への動きをスムーズにしている。
更にスカート部12の外面のヒンジ連結部の下方には、打栓時のキャップの位置決めのためにキャップを一定の位置に固定するための軸方向に延びている突条22が形成されている。
上蓋3は、天面31及び天面から垂下する環状側壁32とから形成されており、天面31の内面には、シール用の環状突起33が形成され、上蓋3を閉じた時、環状突起33の外面が注出用ノズル16内面と密着し、スコア13破断後のシール性を保持している。
また上蓋3の環状側壁32の先端部内面には、突起34が周状に形成されており、これにより上蓋3を閉じたとき、キャップ本体1の係合部17と係合して上蓋の閉栓状態が保持される。
更に図示した例では、上蓋3の内面に変形修正用突起36が形成されている。この変形修正突起36は、ヒンジ連結部4とは反対側の天面31の内面周縁部分から環状側壁32の内面上方部分にかけて形成されており、図1から明らかなように、上蓋3を閉じたときに、注出用ノズル16のクチバシ部16bの中心上端部分に当接するように形成されていることにより、キャップ成形時のクチバシ部の変形を修正することができる。
これにより、上述したヒンジキャップでは、上蓋3を開放した状態で引き降ろすことにより、軸方向スコア25を引裂き、次いで引裂かれたスカート部12の断片をもってこれを周方向に捲って、上記薄肉部24を引裂いていく。このようにして薄肉部24を引裂くと、スカート部12の容器口部5との嵌合力が大きく低下して、キャップ本体1を容易に容器口部5から取り除くことが可能となる。
この場合、ヒンジ連結部4に対応した位置においては周方向弱化ラインは、破断可能な円弧状薄肉部ではなく完全に切断されたスリットであってもよい。
すなわち、打栓時には、容器口部の係合突条51がスカート部12下端から係合凸部19を乗り越えるまでの間に、キャップ本体スカート部12が半径方向に広がって、軸方向スコア25には、周方向の応力が作用するが、この補助弱化部26a,26bを形成する凹部は、軸方向スコア25の半径方向の深さに比して浅いため、当該部分のスカート部の肉厚が軸方向スコア25が形成されたスカート部の肉厚よりも厚く、また軸方向スコア25よりも周方向の幅が広く形成されているため、破断されることなく伸びるようになっている。その結果、打栓時に容器口部の係合突条51が係合凸部19を乗り越える際に、軸方向スコア25の両側近傍に位置する補助弱化部26a,26bが伸びることにより、軸方向スコア25に作用する応力を低減させることが可能となるのである。
また補助弱化部26a,26bは、軸方向スコア25に対して均等、すなわち図5に示すように軸方向スコア25に対する角度∠AOO’と∠BOO’が同じの位置に形成されていること、同一形状、すなわち同じ深さ(スカート部下端の肉厚)及び長さ(スカート部下端からの軸方向長さ)が同一となるように形成されていることが望ましく、これにより打栓時に軸方向スコア25にかかる応力を、補助弱化部26a,26bで均等に分散して、効率よく軸方向スコアの破断を防止することが可能となる。
すなわち、図9は本発明の他の態様のキャップの一部側断面側面図であり、図10は、図9に示すキャップの底面図であり、図11は、容器口部に嵌合した状態における一部拡大側断面図である。
全体を6で示すこの態様のキャップは、概略的に言って、天面61、天面61より垂下する筒状側壁部62、筒状側壁部62の下端と破断可能な環状薄肉部63を介してスカート部64からなっている。スカート部64の上方には環状薄肉部の引裂き開始部となる把持部65が設けられており、この把持部65は破断可能な環状薄肉部63を介して筒状側壁部62とも連結されている。また、筒状側壁部62の下端は、スカート部取外し後の開封用把持部67が設けられている。
また図に示した具体例においては、軸方向スコア73が斜め方向に延びるスコアからなっているが、勿論、キャップ軸方向に平行な直線状であってもよいし、キャップ軸方向に対して斜めに傾いた直線状であってもよい。
更に、スカート部の底面図である図12に示すように、前記補助弱化部26aの周方向の幅(キャップ中心に対する角度α)が、前記軸方向スコア25の周方向の幅(キャップ中心に対する角度β)の3〜7倍の幅であることが好ましい。上記範囲よりも補助弱化部の幅が狭いと打栓時に伸びずに軸方向スコアの破断を有効に防止することができず、一方上記範囲よりも補助弱化部の幅が広いと、キャップがすっぽ抜けるおそれがあり、タンパーエビデント性に劣るようになる。
11 頂板部、12 スカート部、13 スコア、14 開口予定部、15 把持部、
16 注出用ノズル、18 インナーリング、19 係合凸部、25 軸方向スコア、
26 補助弱化部、51 係合突条、73 軸方向スコア、74 補助弱化部。
Claims (3)
- 頂板部及び頂板部から垂下するスカート部を有し、該頂板部外面には内容物注出のための開口又は開口予定部が形成されていると共に、頂板部内面にはインナーリングが形成されており、該スカート部内面には容器口部と係合する係合凸部が形成されており、頂板部周縁のスカート部との境界附近には周方向弱化ラインが形成されており、スカート部にはその下端から周方向弱化ラインの開始点まで延びる軸方向スコアが形成されて成るプラスチックキャップにおいて、
前記キャップがヒンジキャップであり、上蓋がスカート部上部にヒンジ連結され、ヒンジ連結部の一方の端部が周方向弱化ラインの開始点に位置し、該周方向弱化ラインがヒンジ連結部の他方の端部を越えて周状に延びるように形成されており、
前記軸方向スコアの近傍両側に、前記スカート部下端から少なくとも係合凸部の上端を越えて延びる補助弱化部が形成されており、
前記補助弱化部の周方向の幅が、前記軸方向スコアの周方向の幅の3〜7倍の幅であり、前記補助弱化部を形成する凹部は、前記軸方向スコアの半径方向の深さに比して浅いことを特徴とするプラスチックキャップ。 - 前記補助弱化部が、前記軸方向スコアの位置からキャップ中心に対して−35〜35°の位置に形成されている請求項1記載のプラスチックキャップ。
- 前記補助弱化部が形成された位置におけるスカート部下端部分の肉厚が、前記補助弱化部が形成されている箇所を除くスカート部下端部分における肉厚の20〜50%の肉厚である請求項1又は2記載のプラスチックキャップ。
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