JP2010260583A - 強制嵌合式の合成樹脂製キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】
ピルファルーフ機能を備えた合成樹脂製キャップにおいて、分別容易性を損なうことなく瓶口に対する高い嵌合強度を確保する。
【解決手段】
ねじ蓋3におけるスカート部25bの下端にはブリッジ28を介してリング部29が連設されており、本体2の外筒部5に本体ラチェット23を設け、ねじ蓋3のリング部29にリングラチェット31を設けている。ねじ蓋3をねじ戻すと本体ラチェット23及びリングラチェット31によりリング部29を回転不能に保持してブリッジ28が千切れる。更に、本体2の外筒部5には、タブ18の引っ張りによって当該外筒部5を引き裂くための弱化線19が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、強制嵌合(打栓)によって瓶口(容器の口部)に取付けられるとともに、不正開封防止機能を備えた合成樹脂製キャップに関するものである。
強制嵌合式のキャップとして、瓶口に嵌着すると共に注出口を備えた本体と、本体の注出口を塞ぐねじ式の蓋とから成っているタイプがある。
そして、本体は瓶口に外側から嵌まる外筒部を備えており、一般に、外筒部の内周に、瓶口の外周に形成された環状突起等の環状係合部に嵌合する環状係止部を形成し、環状係止部を弾性変形させて瓶口の環状係合部に強制嵌合させることにより、瓶口に取付けるようになっている。
キャップ(本体及びねじ蓋)は例えばポリプロピレンやポリエチレンのような射出成形性の高い樹脂で製造することが多いのに対して、瓶はPET樹脂のようなブロー成形性が良くて無臭の樹脂で製造されるのが多い。このように、キャップと瓶(容器)とが異なる素材で製造されている場合、容器及びキャップをリサイクルするためには、内容物を消費した後に本体(キャップ)を瓶口(容器)から取り外す必要があった。
また、ねじ式のキャップには、流通段階での不正開封を防止するためのピルファープルーフ機能が設けられていることが多い。ピルファープルーフキャップは、一般に、ねじ蓋の開口端(下端)にTEバンド(タッパーエビデンスバンド)が引き千切り可能なブリッジ部を介して繋がっており、例えばペットボトル用のピルファープルーフキャップでは、TEバンドの内周面に突設したヒレ状等の係止部が、瓶口(注出口)に形成されているフランジに下方から突っ張ることにより、開封するとブリッジ部が千切れるようになっているものが多い。
強制嵌合式のキャップについてもピルファルーフ機能を備えることが提案されている。その一例として、特許文献1には、本体に組付き筒の外周面中央に第1係止部と、下端に引っ掛け突片と、ねじ蓋のブリッジ部を介して一体設したTEバンドに、第1係止部に下方から強く係止し、引っ掛け突片に上方から弱く係止する第2係止部とを設けることで不正開封を防止するための機能を備え、壜口筒(瓶口)への本体の組付き強度を、人手によるもぎ取り状の取り外しができる程度となるように設定されている合成樹脂製注出キャップが記載されている。
このように、本体の壜口筒(瓶口)に対する組付き強度を、人手によるもぎ取り状の取り外しができる程度としたので、注出キャップの壜口筒からの分別を簡単に達成することができ、また、ねじ蓋を開封した場合、ねじ蓋のTEリング部がブリッジの破断後に引っ掛け突片に係止するまで下降変位するため、ブリッジの破断を明確に視認できて流通段階での不正開封の事実を確認することができる。
特許第3874177号公報
しかしながら、上述した合成樹脂製注出キャップにおいては、本体の壜口筒(瓶口)に対する組付き強度を、人手によるもぎ取り状の取り外しができる程度としているため、本体が瓶口に十分な強度で組付けられているとはいえない。
例えば、ねじ蓋を開封しなくともねじ蓋が装着された状態で強い力をかけると本体を人手によって取り外しできてしまうおそれがある。また、例えば運送過程などで容器内の液体の移動により本体に圧力がかかってしまうと、本体が容器から外れてしまうというおそれがあった。さらに、温度上昇などによる容器の内部の圧力が高くなることによって本体が容器から外れてしまうという危険性もあった。
本発明は、このような知見に基づいて成されたもので、不正開封を防止することができるピルファルーフ機能と、本体を瓶口から容易に取り外しできない強制嵌合式の合成樹脂製キャップにおいて、分別容易性を損なうことなく瓶口に対する高い嵌合強度を確保することを目的とするものである。
請求項1の発明に係る強制嵌合式の合成樹脂製キャップは、瓶口の外周に強制嵌合される嵌合部に雄ねじ付き注出筒を上向きに突出して成る本体と、天板の周縁から垂下した周壁部に前記本体の雄ねじに螺合する雌ねじを形成して成るねじ蓋とを備えており、前記ねじ蓋における周壁部の下端にはブリッジを介してリング部が連設されており、前記本体の嵌合部と前記ねじ蓋のリング部とには、前記ねじ蓋をねじ戻すと前記リング部を回転不能に保持する係止機構が設けられており、更に、前記本体の嵌合部には、タブの引っ張りによって当該嵌合部を引き裂くための弱化手段が形成されている。
請求項2の発明に係る合成樹脂製キャップは、請求項1において、前記係止機構は、前記ねじ蓋におけるリング部の内周面に設けられたリングラチェット爪と、前記本体における嵌合部の外周面に設けられた本体ラチェット爪とで構成されている一方、前記本体における嵌合部の下端には、前記ねじ蓋におけるリング部の下方に位置する突条が形成されており、前記突条の筒所に前記タブを設けている。
請求項3の発明に係る合成樹脂製キャップは、請求項2において、前記リングラチェット爪は、前記周壁部の下端内周面よりも内側に突出しないように設定されている。
請求項1の発明に係る合成樹脂製キャップの本体は、十分な強度をもって強制嵌合されていても、分別に際して、タブの引っ張りによる引き裂きにより瓶口に対する嵌着強度を低下させることで瓶口から容易に取り除くことができ、かつ、キャップ(ねじ蓋)の開栓時、係止機構によりねじ蓋のブリッジが破断するため、バージン性を確保することができる。また、ブリッジの千切れにより開封の事実を視認できるのみならず、タブの引っ張りによる本体の破断も視認できるため、流通段階での本体に対する不正行為があった場合はこれを視認できて安全性が高い。
また、請求項2の発明によると、係止機構をリングラチェット爪及び本体ラチェット爪で構成することで、ねじ蓋を閉栓する回転方向ではリング部は本体に係止しないが、開栓する回転方向でリング部が本体に係止するため、ねじ蓋の本体への最初の取り付けを容易とし、最初の取り付け後のねじ蓋の開封においてバージン性を備えることができる。また、タブが本体ラチェット爪の下方に設けられているため、本体に形成されるタブと本体ラチェット爪とが干渉することがないため、本体が大型化することを防止することができる。さらに、タブは本体にねじ蓋を取り付けた状態で常に外に露出しているため不正な引っ張りがあった場合これを容易に視認できる。
さらに、請求項3の発明によると、前記リングラチェット爪は、前記周壁部の内周面から内側に形成されるため、射出成形法によって製造する場合、金型を過度に複雑な構造にすることなく型抜きできるため、製造容易性の向上を図ることができる。
(A)は瓶口に取付けた状態での正面図、(B)は分離した状態での断面図である。 (A)は本体のみの正面図、(B)は図2(A)のIIB−IIB視断面図、(C)は図2(B)の要部拡大図である。 (A)は図1のIIIA−IIIA視断面図、(B)は図1のIIIB−IIIB視断面図、(C)は図3のIIIC−IIIC視断面図、(D)は図3のIIID−IIID視断面図、(E)は図3のIIIE−IIIE視断面図、(F)は図3のIIIF−IIIF視断面図である。 (A)は図1のIVA―IVA視断面図、(B)は図4のIVB―IVB視断面図、(C)は図4のIVC−IVC視断面図、(D)は図4のIVD−IVD視断面図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、キャップ1は本体2とねじ蓋3とで構成されている。本体2及びねじ蓋3は、ポリプロピレンやポリエチレンなどの若干の弾性を有するプラスチックを材料にして射出成形により製造されており、容器4はポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンなどのプラスチックやガラスを素材にしたブロー成形品になっている。
本体2は、容器4の瓶口Bに外側から嵌まる外筒部5及び瓶口Bに内側から嵌まる内筒部6で構成される嵌合部7を備え、内筒部6に注出口8が一体に連設されている。
外筒部5の上端には、内筒部6に連設している肩部5aが形成され、外筒部5の外周面と肩部5aとの角部が面取りされてテーパ面に形成されている。また、外筒部5の内周面には、瓶口Bの外周面に形成された環状突起B2に嵌合する環状溝9が形成されている。さらに、外筒部5の下端縁は、半径外向きで断面角形の突条10を形成することによって厚肉に形成され、瓶口Bの外周面に形成されたフランジB1と密接又は密着するよう構成されている。上述した環状突起B2と環状溝9とは、強制嵌合を許容するための係合手段の一例である。係合手段としては、例えば、瓶口Bに環状溝を形成し外筒部に環状突起を内向き突設しても良いし、いずれの場合も環状溝や環状突起が複数本ずつあっても良い。
注出口8のうち連設される肩部5aよりも上方の外周面にねじ蓋3がねじ込まれる雄ねじ11を形成している。また、注出口8には遮蔽板12が一体に設けられ、この遮蔽板12には、開封用の閉ループ状スコアー13とプルリング14とが形成されている。
そして、図2に示すように、本体2には、外筒部5の外周面に外筒部5を薄肉化することによって形成された内側に凹んだ凹所16と、凹所16の下端に配置された帯状のタブ18と、タブ18を引っ張ることにより外筒部5を引き裂く弱化手段の一例としての薄肉状の弱化線(スコアー)19とが形成されている。
タブ18は外筒部5の突条10と同じ上下幅寸法に設定されており、凹所16の内面との間には僅かな間隔が空いている。タブ18は人が指で容易に摘むことのできる程度の長さに設定されており、タブ18の一端(基端)は突条10の一端部に強固に連設されている。また、タブ18の他端(先端)は、引き千切り可能なブリッジ20を介して突条10に連設されている。タブ18を引き起こすと、ブリッジ20が破断されるため、当該タブ18を引っ張ったか否かを容易に視認することができる。
また、タブ18のうちその長手中間部の約1/3程度の範囲は、その下端において薄膜21を介して外筒部5に繋がっている。薄膜21の厚さ寸法は可能な限り薄いのが好ましい。また、薄膜21は均一な厚さである必要はなく、部分的に穴が空いている状態であっても良い。
弱化線19は、タブ18の付け根部を始端として、タブ18から遠ざかりつつ斜め上向きに延びたのち肩部5aに至って円周方向に延びており、全体として、外筒部5の半周程度の長さに設定されている。弱化線19の始端は凹所16の端部に位置しており、外筒部5の下端に達している。
弱化線19は、外筒部5のうち環状突起B2よりも上方に位置しておりさえすれば良く、図2(A)に一点鎖線19′及び二点鎖線19′′で示すように、肩部5aの下方に位置していても良い。但し、弱化線19を肩部5aまで延ばしておくと、成形後の型抜き抵抗を小さくできる利点がある。
タブ18の先端の内面には、人が指で摘むに際して指の引っ掛かりを良くするための内向き突起22が設けられている。この内向き突起22は長手方向に沿って飛び飛びに多数設けても良い。また、指の引っ掛かりを良くするために、タブ18の外周面と内周面とのうち何れか一方又は両方にローレットやエンボスのような摩擦増大手段を設けることも可能である。
さらに、本体2における外筒部5のうち突条10の上方には、多数の本体ラチェット23が形成されている。本体ラチェット23は突条10にもつながっている。更に、本体ラチェット23は、凹所16を除く外筒部5の外周に、15°間隔ごとに等間隔に形成されている。本体ラチェット23は、平面視で、ねじ蓋3の閉栓時の回転方向に向かって後方を斜面とし、前方を外筒部5の外周面に対してほぼ直角に立ち上がっており全体として鋸歯状に形成されている。また、本体ラチェット23の高さ(軸方向の高さ)は、外筒部5のテーパ面の下方となるように設定されている。このように本体ラチェット23は、本体2に形成されたタブ18に干渉しない位置に配置されている。本体ラチェット23とタブ18とが干渉しないことで外筒部5の厚さを薄く設定することができる(外径が大きくなることを防止できる)。
次に、ねじ蓋3について説明する。図1及び3に示すように、ねじ蓋3は、天板24と、天板24の周縁から垂下した周壁25とで構成されている。周壁25は、筒状の上部25aと、その下端に連設した大径のスカート部25bとで構成されている。上部25aの下端には段部17が形成されており、段部17とスカート部25bとはテーパ面30を介して一連につながっている。天板24には、注出口8に内側から嵌まる中足26が一体に形成されている。また、上部25aの内側には、本体2の雄ねじ11と螺合する雌ねじ27が設けられている。さらに、スカート部25bの下端には、おおよそ90°間隔に形成された4つのブリッジ28を介してリング部29が連設されている。従って、スカート25bとリング部29との間には間隙が形成されている。また、スカート部25bの外周面及びリング部29の外周面は、外筒部5の突条10及びタブ18の外周面と同一面を成すように形成されている。さらに、ねじ蓋3のスカート部25b及びリング部29は、本体2の外筒部5と密着又は密接するように設定している(図4(B),(C),(D)参照)。
リング部29は、本体2における外筒部5の突条10及びタブ18の上面に重なるように形成されている。リング部29の内周面には、リングラチェット31が15°間隔で形成されている。リングラチェット31は、平面視でねじ蓋3の閉栓時の回転方向に向いて前方が斜面となっており、後方がリング部29の内周面からほぼ直立ち上がり、全体として鋸歯状に形成されている。リングラチェット31の内周面からの立ち上がりの高さ(放射方向の突出高さ)はスカート部25bの下端の内周面より内側とならない寸法に設定されている。リング部29に形成されたリングラチェット31は、ねじ蓋3の閉栓の最終段階において、リングラチェット31の後方と本体2に形成された本体ラチェット23の前方とが対向するように配置されることでリング部29を本体2に係止させることができるように構成されている(図4(A)参照)。
また、リング部29の上端には軸心を挟んだ両側に2箇所の凸部32が形成されている。この凸部32は、正面視においてねじ蓋3の開封時の回転方向に向いて後方が斜面32aとなっており、前方がリング部29の上端からほぼ直立ち上がった直立面32bになっている。ねじ蓋3におけるスカート部25bの下端には、この凸部32と対向する位置に凹部35が形成されている。凹部35は、凸部32と係合するように、ねじ蓋3の開封時の回転方向に向いて後方が斜面35aとなっており、前方がリング部29の上端からほぼ直立ち上がった直立面35bになっている。このとき、凹部35の底部がテーパ面30の下端となるように形成されている(図3(C)参照)。ねじ蓋3を本体2に装着する閉栓時、スカート部25b及びリング部29の凸部32及び凹部35が互いに係合することにより、閉栓におけるブリッジ28の不測の破断を防止することができる。
さらに、リング部29の凸部32の頂部34を含むリング部29の上端の4箇所には突起部37が形成されている。このように、スカート部25bとリング部29との間隙に突起部37を設けることにより、成形後の型抜きにおいてねじ蓋3の内面を成形する内型をねじ蓋3の弾性に抗して後退させる無理抜きするとき、ねじ蓋3を支持するストリッパープレートより垂直にかかる力によってブリッジ28がつぶれて破断してしまうことを防止することができる。
また、凹部32の底部35がテーパ面30の下端となるように設計することで、ストリッパープレートより垂直にかかる力を突起部37で効率よく受けることができるため、リング部29が放射状に歪むことを防ぐことができる。また、突起部37は、キャップ1(本体2及びねじ蓋3)をポンチなどで叩打する場合にブリッジ28がつぶれて破断してしまうことを防止する役割も果たす。
本実施形態のように、段部17とスカート部25bとをテーパ面30で形成すると、ねじ蓋3を回転させる場合、消費者の指がねじ蓋3にフィットしねじ蓋3を容易に開封させることが出来る利点がある。さらに、リング部29の上下寸法を長くすると型抜き時に座屈変形しやすくなるとともにキャップ1が大型化することになるが、本実施形態ではねじ回しの容易性を損なうことなく、リング部29の高さをできるだけ低くしてキャップの小型化を図りつつ座屈変形を防止することが出来る。
上述したスカート部25bとリング部29との隙間(凸部32、凹部35、ブリッジ28及び突起部37)は、図3(A)に示すように、ねじ蓋3の軸心と直交した方向に移動する一対の割型36を用いて形成される。また、図3(E)に示すように、リングラチェット31は内型39で成形されるが、リングラチェット31はスカート部25bより突出しておらず、かつ、リングラチェット31はリング部29の上端まで延びているため、障害なく型抜きできる。また、突起部37(凸部32)はテーパ面30の下端と同じ厚さになっていて下端にリングラチェット31を形成しているため、リング部29は剛性が高くなっている。このため、開封時の変形を抑制して本体ラチェット23との係合状態を保持することに貢献できる。
次に、タブ18による本体2の引き裂き動作について説明する。図1に示すように、上述のキャップ1は、本体2にねじ蓋3を取付けた状態で、瓶口Bに被せた状態でポンチで叩打する打栓により、瓶口Bに強制嵌合される。商品を購入して内容物を使用し切った後に消費者(又はリサイクル業者)が瓶をリサイクルするときに、ねじ蓋3を取り外し、本体2のタブ18を円周方向に引っ張ることにより、本体2が弱化線19に沿って引き裂かれることによって、本体2を手で掴んで瓶口Bから容易に引き抜くことができる。
また、タブ18は本体2の外側に配置されているため、打栓工程においては本体2が破断する事故を防止又は著しく抑制することができると共に、瓶口Bへの取付け強度の低下を抑制できる。特に、本実施形態のように、弱化線19の始端寄り部位を斜めの姿勢に形成すると、弱化線19の長さが長くなるため一層強度を向上できる。
さらに、消費者等が本体2を瓶口Bから取り外すに際しては、薄膜21は薄くて容易に千切れるため、本体2を瓶口Bから取り外すことの容易性が損なわれることはない。
次に、本体ラチェット23とリングラチェット31とで構成される係止機構の機能について説明する。図4(A)に示すように、ねじ蓋3を本体2に装着する閉栓動作において、閉栓時の回転方向に向いてねじ蓋3を回転させると、リング部29がリングラチェット31及び本体ラチェット23が対向する位置で外向きに弾性変形し、リングラチェット31が本体ラチェット23を容易に乗り越える。
ねじ蓋3の装着後、ねじ蓋3を開栓時の回転方向に向いて回転させると、リングラチェット31群と本体ラチェット23群とが互いに係合することにより、ねじ蓋3は回転しつつリング部29の回転が阻止されるため、ブリッジ28が破断して、ねじ蓋3はそのまま開栓方向へ回転することができる。
ねじ蓋3の開栓後、分離されたリング部29は、そのまま本体2側に残る。本体2を瓶口Bから取り外す場合、分離されたリング部29は上方に垂直に移動させることで本体2から取り外すことができる。本体2の取り外しはリング部29を取り外してから行われる。
上述した実施形態では、本体を引き裂くための弱化手段は薄肉状に形成されたものを説明したが、弱化手段はこれに限るものではなく、ミシン目などをいれるように形成されるものであってもよい。
また、上述した実施形態では、リングがねじ蓋を開栓するとねじ蓋から完全に離脱し、本体に残るものを説明したが、開封後リングがねじ蓋に取付いたまま開栓されるものであってもよい。
また、上述した実施形態では、係止機構が本体ラチェット及びリングラチェットから構成されるラチェット機構であるものを説明したが、ラチェット機構はこの構成に限るものではなく、さらに、係止機構はねじ蓋を開栓する方向に回転させたときリングを本体に係止する機構であればよく、ラチェット機構に限るものではない。
また、上述した実施形態における係止機構、スカート部及びリングの凸部及び凹部、スカート部及びリングの間のブリッジの形状や数は任意に変更することが可能である。さらに、スカート部及びリングの凸部及び凹部を設けない構成であってもよい。
さらに、上述した実施形態では、突起部がリングの上端の4箇所に設けられたものを説明したが、ブリッジが形成されるリングとスカート部との間隙に配置されるものであればよく、例えば突起部はスカート部の下端に下向き突設されるものであってもよい。また、配置個数は4個に限るものではない。さらに、突起部を設けない構成であってもよい。
本願発明は本体とねじ蓋とで構成された各種の強制嵌合式の合成樹脂製キャップに適用してその有用性を向上させることができる。従って、産業上の利用可能性を有している。
1 キャップ
2 本体
3 ねじ蓋
4 容器
5 外筒部
5a 肩部
6 内筒部
7 嵌合部
8 注出口
9 環状溝
11 雄ねじ
15 取り外し機構
18 タブ
19 弱化線(スコアー)
23 本体ラチェット
24 天板
25 周壁
25a 上部
25b スカート部
27 雌ねじ
28 ブリッジ
29 リング
31 リングラチェット
32 凸部
35 凹部

Claims (3)

  1. 瓶口の外周に強制嵌合される嵌合部に雄ねじ付き注出筒を上向きに突出して成る本体と、
    天板の周縁から垂下した周壁部に前記本体の雄ねじに螺合する雌ねじを形成して成るねじ蓋とを備えており、
    前記ねじ蓋における周壁部の下端にはブリッジを介してリング部が連設されており、
    前記本体の嵌合部と前記ねじ蓋のリング部とには、前記ねじ蓋をねじ戻すと前記リング部を回転不能に保持する係止機構が設けられており、
    更に、前記本体の嵌合部には、タブの引っ張りによって当該嵌合部を引き裂くための弱化手段が形成されている、強制嵌合式の合成樹脂製キャップ。
  2. 前記係止機構は、前記ねじ蓋におけるリング部の内周面に設けられたリングラチェット爪と、前記本体における嵌合部の外周面に設けられた本体ラチェット爪とで構成されている一方、
    前記本体における嵌合部の下端には、前記ねじ蓋におけるリング部の下方に位置する突条が形成されており、前記突条の筒所に前記タブを設けている、請求項1に記載の強制嵌合式の合成樹脂製キャップ。
  3. 前記リングラチェット爪は、前記周壁部の下端内周面よりも内側に突出しないように設定されている、請求項2に記載の強制嵌合式の合成樹脂製キャップ。
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