JP2015067360A - 中栓付きキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】開栓が容易であり、開栓後にキャップを閉じた際のシール性能を向上させた中栓付きキャップを提供する。【解決手段】中栓20と、中栓に装着されるキャップ30と、キャップの開口部32aを封止する小蓋部50と、を備え、中栓20は、注出筒25の内周面から延びる薄肉破断部を介して一体連結された栓体26を有し、キャップ30は、キャップを中栓20に装着した状態で注出筒25の内周面に当接して注出筒25を封止する封止壁35を有し、小蓋部50は、筒状側壁51と、天壁52の内面から垂下する突起部53とを有し、筒状壁25の外周面に第1ローレット部を設け、筒状側壁51の内周面に第1ローレット部と係合する第2ローレット部を設け、筒状壁26aの内周面に形成される第1係合凸部と、突起部の外周面に形成されるとともに第1係合凸部に係合する第2係合凸部との間に、注出筒25の中心軸Cに沿う栓体26の移動を許容する隙間を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、ドレッシング等を内容物とする容器に装着される中栓付きキャップに関する。
従来、ドレッシングや醤油等の食品調味料を収容する容器には、使用直前まで容器内を密封状態に保持するべく、その口部に、プルリングの引き起こしにより閉塞壁部を引きちぎって開封するバージンタイプの中栓を装着することが一般的である。
しかしながら、プルリングの引き起こし方は使用者によって大きく異なることから、意図しない部分でちぎれてしまい、容器を開栓することができなくなることがある。このため、プルリングの引き起こしを行わずに開栓できる種々の中栓が検討されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1の図1に示されたキャップ1は、オーバーキャップ3を締め込むことで、分離部4が本体部20から切り離されて中栓2が開栓されるものである。そして、開栓後の分離部4は、オーバーキャップ3に保持され、開口部OPを塞ぐ内側シール栓として機能する。
特開2011−225220号公報
しかしながら、上記のキャップ1は、容器の開栓にあたり、一度オーバーキャップを締め込み方向(螺着方向)に回転させ、その後、逆方向(螺脱方向)に回転させて取外さなければならず、使用者にとって手間がかかる上に分かりにくいという問題がある。また、開栓後は、繰返し内容物の注出を行うことで筒状部6の開口部付近に内容物が残留した場合、分離部4のみではシール性能が十分とはいえず、改善の余地があった。
それゆえ、本発明は、開栓が容易であり、開栓後にキャップを閉じた際のシール性能を向上させた中栓付きキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の中栓付きキャップは、内容物を収容する容器本体の口部に装着され、前記内容物を注出する注出筒を有する中栓と、
前記中栓にねじ部を介して着脱可能に装着され該注出筒を外側から覆うキャップと、
前記キャップの頂壁に形成された開口部に装着され該開口部を封止する小蓋部と、を備え、
前記中栓は、前記注出筒に沿って延在する筒状壁を有するとともに該注出筒の内周面から延びる薄肉破断部を介して一体連結された栓体を有し、
前記キャップは、前記頂壁の内面から垂下し、前記キャップを前記中栓に装着した状態で前記注出筒の内周面に当接して前記注出筒を封止する封止壁を有し、
前記小蓋部は、前記キャップに装着した状態で前記封止壁の内側に位置する筒状側壁と、該筒状側壁の内側で、該筒状側壁の上端を覆う天壁の内面から垂下する突起部とを有し、
前記筒状壁の外周面に第1ローレット部を設け、前記筒状側壁の内周面に、前記第1ローレット部と係合する第2ローレット部を設け、
前記筒状壁の内周面に形成される第1係合凸部と、前記突起部の外周面に形成されるとともに該第1係合凸部に係合する第2係合凸部との間に、前記注出筒の中心軸に沿う前記栓体の移動を許容する隙間を設けることを特徴とする。
また、本発明の中栓付きキャップは、前記キャップは、前記封止壁の内周面から径方向内側に突出し、前記筒状側壁の下端部を支持する環状突出部を有することが好ましい。
また、本発明の中栓付きキャップは、前記筒状側壁の下端部と、前記環状突出部の上面とが液密に当接することが好ましい。
また、本発明の中栓付きキャップは、前記栓体は、前記筒状壁の下端部に、径方向外側に拡径した拡径部を有し、
該拡径部が、前記封止壁の内側に位置することが好ましい。
また、本発明の中栓付きキャップは、前記中栓は、前記口部の外周を取り囲む円筒状の周壁を備えるとともに、該周壁の外周面に設けられた第1爪部を有し、
前記キャップは、前記周壁の外周を取り囲む円筒状の外周壁を備えるとともに、該外周壁の下端部近傍に連結片を介して連結された円筒状の開封判別リングを有し、
前記開封判別リングの内周面には第2爪部が設けられており、
開封時の前記キャップの螺脱操作により、前記薄肉破断部が破断するよりも先に、前記第1爪部と第2爪部とが係合して前記連結片を破断させ、該キャップと前記開封判別リングとを分離することが好ましい。
本発明によれば、開栓が容易であり、開栓後にキャップを閉じた際のシール性能を向上させた中栓付きキャップを提供することが可能となる。
本発明に従う中栓付きキャップの一実施形態を、容器の口部に装着した状態で示す要部拡大断面図である。 図1に示す中栓付きキャップの部分拡大図である。 図1に示す中栓を単独で示す側面視での半断面図である。 図1に示すキャップを単独で示す側面図である。 (a)は図1に示す中栓を単独で示す底面図であり、(b)は図1に示す中栓付きキャップのA−A断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に例示説明する。図1において、符号1は本発明に従う中栓付きキャップである。中栓付きキャップ1は、ともに合成樹脂製となる中栓20、キャップ30、および小蓋部50とで構成されるものであり、中栓20にキャップ30を螺着(ねじ止め)し、キャップ30に小蓋部50を装着した後、内容物を収容した容器本体10に打栓にて取り付けられるものである。なお、本実施形態において、小蓋部50は、キャップ30を螺着した中栓20を容器本体10に打栓した後で、キャップ30に装着することも可能である。
容器本体10は、円筒状の口部11を備えていて、図示は省略するが、口部11につながる胴部及び底部にて、内容物の収容空間Mを形成するものである。口部11の外周面には、中栓20を抜け止め保持する嵌合突起12を備えている。また、嵌合突起12の上方には、縦方向に延びる凸部を口部11の周方向に沿って連続して設けた、容器ローレット部13を備えている。
中栓20は、口部11の外周を取り囲む円筒状の周壁21、周壁21の上端から径方向内側に向けて延在する上壁22、上壁22の内周縁から上方に向けて起立する環状壁23、環状壁23の上端から径方向内側に向けて延在する段部24、および段部24の内周縁から上方に向けて起立する注出筒25を備える。注出筒25は、円筒状となる基部25aと、基部25aの上方において径方向外側に湾曲するリップ25bを有する。注出筒25は、容器本体10に装着された際に収容空間Mからの内容物の注出経路を形成する。
また、図2に示すように注出筒25の基部25aの径方向内側には、全周にわたって薄肉破断部27が連結され、薄肉破断部27を介して栓体26が一体連結されている。栓体26は、注出筒25に沿って延在する円筒状の筒状壁26aと、筒状壁26aの下端部を閉じる底壁26bとを有する。また、栓体26は、筒状壁26aの下端部に、径方向外側に拡径した拡径部26fを有する。底壁26bの径方向外側には、拡径部26fを介して径方向外側に向けて徐々に肉厚が薄くなるフランジ部26cが形成され、当該フランジ部26cの先端に薄肉破断部27が連結されている。拡径部26fは、後述する封止壁35の内側に位置する。筒状壁26aの外周面には、縦方向に延びる凸部を筒状壁26aの周方向に沿って連続して設けた第1ローレット部26dが設けられ、内周面には第1係合凸部26eが設けられている。また、栓体26の下面、すなわち、底壁26bの下面には、図5(a)に示すように、4箇所の凹部28によって十字状のリブ29が形成されている。
ここで、図1及び図3に示すように、周壁21の下端部には、薄肉状の連結部21aを介して嵌合筒部21bが設けられ、嵌合筒部21bの内周面には、嵌合突起12に連係する嵌合凸部21cが設けられている。また、周壁21の外周面には、第1爪部21jが設けられている。
また、本実施形態において嵌合筒部21bは、図3に示すように切り欠き部21eと薄肉の摘み部21fとを有する。摘み部21fは、内容物を全て注出させた後、分別廃棄等のために中栓20を口部11から取り外す際の指掛かりとなる部位であり、摘み部21fを摘んで周方向に引っ張ることで連結部21aが破断して、嵌合筒部21bを取り除くことができる。これにより、中栓20を口部11から容易に取り外すことができる。この例では、切り欠き部21e及び薄肉状の摘み部21fが、連結部21aの破断を誘導する破断誘導部として機能する。
また、図1及び図3に示すように周壁21の内周面には、容器ローレット部13に対応させて設けた中栓ローレット部21iを設けていて、上壁22の下面には、口部11の内周面と液密に当接する環状のシール壁22aを設けている。また、環状壁23の外周面には雄ねじ部23aが設けられ、環状壁23の内周面には、段部24の下面と接続する補強リブ23bが周方向に間隔をあけて複数設けられている。
キャップ30は、図1に示すように、注出筒25を取り囲む円筒状の外周壁31と、外周壁31の上端を覆い、中央に開口部32aが形成された頂壁32とを備える。外周壁31の内周面には、中栓20の雄ねじ部23aに対応する雌ねじ部31aが設けられている。また、図4に示すように、外周壁31の外周面には、中心軸Cの延びる方向に延在し、滑り止めの役割を果たす多数の溝31bが形成されている。
また、キャップ30は、外周壁31の下端から径方向外側に延在する下壁37と、下壁37の外周縁から垂下する下側環状壁38と、下側環状壁38の下端から複数の細い連結片39を介して連結された円筒状の開封判別リング40とを備える。本実施形態では連結片39を周方向に均等配置で4個設けているが、これらに限られるものではない。開封判別リング40の内周面には、第1爪部21jと係合する第2爪部41が設けられている。
ここで、図5(b)は、図1のA−A断面における中栓20およびキャップ30を示している。図示のように、本実施形態においては第1爪部21jを周壁21の周方向に均等配置で6個設け、第2爪部41を周方向に均等配置で6個設けているが、これに限られるものではない。また、第1爪部21jおよび第2爪部41は、中栓20に対してキャップ30を螺着する(矢印Dの向きに回転する)際には係合しないよう一方側を傾斜面とし、螺脱する(矢印Eの向きに回転する)際には係合するように、他方側を回転方向に対して垂直な面としている。なお、本実施形態においては、中栓20にキャップ30を螺着する際には、第1爪部21jと第2爪部41とは、係合しない距離だけ離間しており、中栓付きキャップ1を、容器本体10に打栓すると周壁21が僅かに拡径し、第1爪部21jと第2爪部41とが係合可能な距離まで近接する。また、本実施形態では、未開栓の状態からキャップ30を螺脱方向に約15°回転させた際に、第1爪部21jと第2爪部41が係合する構成とされている。
また、図4に示すように、開封判別リング40の上端面には、下側環状壁38の下端面に設けられた第1突き当たり部38aおよび第1押圧斜面部38bにそれぞれ対向する、第2突き当たり部40aおよび第2押圧斜面部40bが設けられている。また下側環状壁38の下端面には、開封判別リング40の上端面に向けて突出した突出部38cが設けられている。突出部38cは、例えば落下時の衝撃等により、下側環状壁38の下端面と開封判別リング40の上端面とが近接した場合に、開封判別リング40の上端面に当接する。これにより、下側環状壁38の下端面と開封判別リング40の上端面との距離を適切に確保し、連結片39が誤って破断してしまうことを防止している。本実施形態では、突出部38cを周方向に均等配置で4個設けているが、これに限られるものではない。
またキャップ30は、外周壁31の径方向内側に、頂壁32の径方向内端部で内面32bから垂下する円筒状の封止壁35を有する。封止壁35の内周面には、上下方向の中央付近から径方向内側に突出する環状突出部35aが設けられ、上端部付近から径方向内側に突出する係合部35bが設けられている。封止壁35は、キャップ30を中栓20に装着した状態で注出筒25の基部25aの内周面に、液密に当接して注出筒25を封止する。
小蓋部50は、キャップ30に装着した状態で封止壁35の内側に配置される筒状側壁51と、筒状側壁51の上端を覆い、開口部32aを塞ぐ天壁52と、筒状側壁51の内側で天壁52の内面から垂下する円筒状の突起部53とを有する。天壁52の上面は、頂壁32の上面と同一平面上に位置し、ユーザは外部から小蓋部50を取外すことはできない。
筒状側壁51の内周面には、第1ローレット部26dと係合する第2ローレット部51aを有する。第1ローレット部26dおよび第2ローレット部51aは、互いに係合可能であればそれぞれの凸部又は凹部の本数および形状は特に限定されるものではなく、適宜定めることができる。筒状側壁51の外周面には、径方向外側に突出する凸部51bが設けられ、上記キャップ30の係合部35bに係合する。また、筒状側壁51は、環状突出部35aの上面に液密に当接し、内容物がキャップ30と小蓋部50の間から外部に漏れることを防止する。ここで、小蓋部50は、係合部35bおよび環状突出部35aによって、キャップ30に固定保持されるため、キャップ30が螺着方向または螺脱方向に回転すると、それに対応して共に回転する。なお、キャップ30に与えられた螺脱方向の回転力を、小蓋部50に伝達することができれば、小蓋部50はキャップ30に必ずしも固定される必要はない。すなわち、例えば筒状側壁51の外周面および封止壁35の内周面に、相互に係合する爪形状等の凹凸を設けて、キャップ30に与えられた螺脱方向の回転力を、小蓋部50に伝達する構成とすることも可能である。
突起部53の外周面には、第1係合凸部26eに係合する第2係合凸部53aが形成されている。図2に示すように、第1係合凸部26eと第2係合凸部53aとの間には、注出筒25の中心軸Cに沿う方向の隙間Gを有し、これにより、栓体26はキャップ30に対して注出筒25の中心軸Cに沿って所定範囲内での移動が可能となる。なお、図1に示す注出筒25の中心軸Cは、容器本体10、中栓20、キャップ30、小蓋部50およびそれらを構成する各部分の中心軸に一致している。
上記の中栓付きキャップ1は、先ず、中栓20に対して、小蓋部50を装着していないキャップ30を螺着し、図1に示すように、外周壁31の下端が中栓20の上壁22に当接するまで、キャップ30を締め込む。
次いで、キャップ30の開口部32aに小蓋部50を上方から嵌め込む。その際、突起部53の第2係合凸部53aが第1係合凸部26eを乗り越えて相互に係合可能となり、装着後、第2係合凸部53aは第1係合凸部26eに対して所定の距離だけ下方に配置される。また、筒状側壁51の凸部51bはキャップ30の係合部35bを乗り越えて係合し、小蓋部50を抜け止め保持する。その後、容器本体10の口部11に対して、締め込みが終了した中栓付きキャップ1を打栓することで、収容空間Mが密封される。
中栓付きキャップ1を装着した容器を開栓する際には、キャップ30を緩み方向(螺脱方向)に回転させることにより、先ず、第1爪部21jと第2爪部41が係合して開封判別リング40の回転が停止される。さらにキャップを回転させると、第1押圧斜面部38bが、停止した第2押圧斜面部40bに接近して当接し、さらに回転させると、第1押圧斜面部38bが、第2押圧斜面部40bを下方に押し下げる。このとき、連結片39が、回転方向と上下方向の力を受けて破断し、開封判別リング40はキャップ30から分離する。分離した開封判別リング40は、中栓20の嵌合筒部21b上に配置される。
また、キャップ30を緩み方向に回転させると、小蓋部50が同時に回転し、ローレット機構が作動して、つまり、第1ローレット部26dと第2ローレット部51aとが係合して筒状壁26aが回転方向の力を受け、薄肉破断部27に剪断力が作用して破断し、注出筒25が開口する。その際、中栓20から分離した栓体26は、キャップ30に保持される。また開栓後、栓体26は、キャップ30に対して注出筒25の中心軸Cに沿う方向の移動が可能となる。その可動範囲は、第1係合凸部26eと第2係合凸部53aとが係合する位置と、筒状壁26aの上端が天壁52の内面に当接する位置との間である。なお、開栓の際の開封判別リング40の分離は、薄肉破断部27の破断と同時か、またはそれよりも先である。
上記の構成を有する本実施形態の中栓付きキャップ1によれば、開栓後、キャップ30を閉じた際に、栓体26は、所定範囲内で上下移動可能に注出筒25の内周面に当接し、注出筒25に付着した内容物を収容空間Mに向けてかき落とす役割を果たすことができる。これにより、注出筒25の内周面に対して液密に当接する封止壁35と、注出筒25の内周面との間に内容物が付着することを防止し、封止壁35によるシール性能を向上させ転倒時等の内容物の流出を防止することができる。
また、本実施形態の中栓付きキャップ1にあっては、キャップ30を中栓20に対して螺着する際、栓体26にキャップ30は接触しないため、誤って薄肉破断部27に亀裂が入る等の虞が少ない。なお、キャップ30の締め込みの際に、栓体26の下面に設けた十字状のリブ29に嵌合する凹部形状を有する治具を準備し、この治具を中栓20の内側から差し込んで、下方から支持するとともに回り止め保持することが好ましい。これにより、キャップ30を締め込む際に、栓体26が注出筒25に対して回転することをより確実に防止することができる。
また、本実施形態の中栓付きキャップ1にあっては、中栓20にキャップ30を螺着した後で、小蓋部50を装着する構成を採用することにより、キャップ30を緩み方向に回転させる作業のみで開栓することができるので、開栓が容易である。またローレット機構を採用することで、開栓の際にキャップ30に加えた力を栓体26に伝達し易くなるため、薄肉破断部27を比較的厚く設計しても容易に開栓することができる。その結果、薄肉破断部27を比較的厚くすることができるので、成型時における金型内での樹脂の流れが改善し、中栓20の成型性を向上させることができる。
また、本実施形態の中栓付きキャップ1によれば、環状突出部35aを設けたことに加え、拡径部26fを有することにより、開栓後に、内容物が栓体26と、キャップ30および小蓋部50との間に入り込むのを抑制することができる。上記の観点から、環状突出部35aの径方向内端は、筒状壁26aにできる限り近接していることが好ましく、拡径部26fの径方向外端は、封止壁35の内周面にできる限り近接していることが好ましい。
また、本実施形態の中栓付きキャップ1によれば、開封判別リング40の分離により、容器が開栓されたことを外観から容易に判別することが可能となる。また、本実施形態の中栓付きキャップ1によれば、小蓋部50をキャップ30と別々に成型することで、異なる色の部品とすることにより、デザイン性を付与することも可能となる。
ここで、本実施形態の中栓付きキャップ1は、薄肉破断部27の下面を表す輪郭線と注出筒25の内周面を表す輪郭線の間の角度が、40〜80°の範囲内であることが好ましく、より好適には、角度が約60°であることが望ましい。これにより、薄肉破断部27の破断を容易にして開栓を容易にすることができる。さらに、薄肉破断部27の破断が容易となることで、薄肉破断部27の厚さを比較的大きく設定することが可能となり、中栓20の成型性を高めることができる。
また、本実施形態の中栓付きキャップ1にあっては、注出筒25が、円筒状の基部25aと、基部25aの上方において径方向外側に湾曲するリップ25bを備え、薄肉破断部27が基部25aに設けられていることが好ましい。これによれば、リップ25bにより内容物注出時の液切れを良くするとともに、基部25aの内周面に付着した内容物を栓体26でかき落として、封止壁35によるシール性能をより高めることができる。
また、本実施形態の中栓付きキャップ1にあっては、封止壁35が注出筒25の基部25aに当接することが好ましい。これによれば、リップ25bに当接する場合に比べて、封止壁35によるシール性能をより高めることができる。
なお、中栓付きキャップ1を容器本体10に装着するに当たっては、キャップ30のねじの向きとは逆向きになるねじ構成を適用するよりも、本実施形態のように打栓で取り付ける構成とすることが好ましいが、必要であれば、通常使用される右ねじをキャップ30に適用し、中栓付きキャップ1と容器本体10とのねじ構成を左ねじとすることも可能である。
1 中栓付きキャップ
10 容器本体
11 口部
12 嵌合突起
13 容器ローレット部
20 中栓
21 周壁
21a 連結部
21b 嵌合筒部
21c 嵌合凸部
21e 切り欠き部
21f 摘み部
21i 中栓ローレット部
21j 第1爪部
22 上壁
22a シール壁
23 環状壁
23a 雄ねじ部
23b 補強リブ
24 段部
25 注出筒
25a 基部
25b リップ
26 栓体
26a 筒状壁
26b 底壁
26c フランジ部
26d 第1ローレット部
26e 第1係合凸部
26f 拡径部
27 薄肉破断部
28 凹部
29 リブ
30 キャップ
31 外周壁
31a 雌ねじ部
32 頂壁
32a 開口部
32b 内面
33 外側筒状壁
34 板状リブ
35 封止壁
35a 環状突出部
35b 係合部
37 下壁
38 下側環状壁
39 連結片
40 開封判別リング
41 第2爪部
50 小蓋部
51 筒状側壁
51a 第2ローレット部
51b 凸部
52 天壁
53 突起部
53a 第2係合凸部
M 収容空間
C 中心軸

Claims (5)

  1. 内容物を収容する容器本体の口部に装着され、前記内容物を注出する注出筒を有する中栓と、
    前記中栓にねじ部を介して着脱可能に装着され該注出筒を外側から覆うキャップと、
    前記キャップの頂壁に形成された開口部に装着され該開口部を封止する小蓋部と、を備え、
    前記中栓は、前記注出筒に沿って延在する筒状壁を有するとともに該注出筒の内周面から延びる薄肉破断部を介して一体連結された栓体を有し、
    前記キャップは、前記頂壁の内面から垂下し、前記キャップを前記中栓に装着した状態で前記注出筒の内周面に当接して前記注出筒を封止する封止壁を有し、
    前記小蓋部は、前記キャップに装着した状態で前記封止壁の内側に位置する筒状側壁と、該筒状側壁の内側で、該筒状側壁の上端を覆う天壁の内面から垂下する突起部とを有し、
    前記筒状壁の外周面に第1ローレット部を設け、前記筒状側壁の内周面に、前記第1ローレット部と係合する第2ローレット部を設け、
    前記筒状壁の内周面に形成される第1係合凸部と、前記突起部の外周面に形成されるとともに該第1係合凸部に係合する第2係合凸部との間に、前記注出筒の中心軸に沿う前記栓体の移動を許容する隙間を設けることを特徴とする中栓付きキャップ。
  2. 前記キャップは、前記封止壁の内周面から径方向内側に突出し、前記筒状側壁の下端部を支持する環状突出部を有する、請求項1に記載の中栓付きキャップ。
  3. 前記筒状側壁の下端部と、前記環状突出部の上面とが液密に当接する、請求項2に記載の中栓付きキャップ。
  4. 前記栓体は、前記筒状壁の下端部に、径方向外側に拡径した拡径部を有し、
    該拡径部が、前記封止壁の内側に位置する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の中栓付きキャップ。
  5. 前記中栓は、前記口部の外周を取り囲む円筒状の周壁を備えるとともに、該周壁の外周面に設けられた第1爪部を有し、
    前記キャップは、前記周壁の外周を取り囲む円筒状の外周壁を備えるとともに、該外周壁の下端部近傍に連結片を介して連結された円筒状の開封判別リングを有し、
    前記開封判別リングの内周面には第2爪部が設けられており、
    開封時の前記キャップの螺脱操作により、前記薄肉破断部が破断するよりも先に、前記第1爪部と第2爪部とが係合して前記連結片を破断させ、該キャップと前記開封判別リングとを分離する、請求項1〜4の何れか一項に記載の中栓付きキャップ。
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