JP2020183237A - キャップ - Google Patents
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Abstract
Description
また、蓋体に形成された規制凸部が、連結部の規制孔部内に挿入されており、規制凸部の第1方向における端部と規制孔部の第1方向における端部との間には、周方向の隙間が形成されている。このため、当該隙間の範囲内で蓋体は第1方向に向けて回動可能であり、かつ、蓋体が所定量回動して規制凸部の第1方向における端部と規制孔部の第1方向における端部とが当接すると、蓋体のそれ以上の回動は規制される。したがって、使用者に対して、蓋体が第1方向に回動できなくなったことにより、容器が開封されたことを認識させることが可能となり、開封時の操作性を向上させることができる。
また、蓋体の頂壁には下方に向けて延びる規制凸部が形成され、固定部には、規制凸部との間に周方向の隙間を空けて配置された規制部が形成されている。この構成により、上記隙間を超えるような蓋体の回動が規制されて、使用者は蓋体の回動が規制されたことにより、容器が開封されたことを認識することができる。従って、容器の開封時の操作性を向上させることができる。
以下、第1実施形態のキャップおよび当該キャップを備えた容器について図面に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、容器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2に取り付けられたキャップ3Aと、を備えている。キャップ3Aは、容器本体2の口部2aに固定される固定部10と、固定部10にヒンジH回りに回動可能に連結された連結部20と、固定部10に対して容器軸O回りに回動可能に設けられた有頂筒状の蓋体30と、を備えている。内容物としては、特に限定されないが、例えば飲料などの液体を用いることができる。
本実施形態では、蓋体30および容器本体2は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。本明細書では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向を上下方向という。また、上下方向において、容器本体2の底部側を下方、蓋体30の頂壁31側を上方という。上下方向から見ることを平面視という。平面視において、容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。径方向のうち、図1に示すヒンジHの周方向中央部と摘み部24の周方向中央部とを結ぶ方向を前後方向という。前後方向におけるヒンジH側を後方、摘み部24側を前方という。周方向における一方向を第1方向R1といい、第1方向R1とは逆の方向を第2方向R2という。本実施形態のキャップ3Aは、蓋体30を固定部10に対して第1方向R1に回転させたときに、弱化部11c(後述)が破断されるように構成されている。
中板部11は、外周側に位置する外周部11aと、外周部11aの径方向内側に位置する内周部11bと、を有している。外周部11aは、口部2aの上端面にその上方から当接している。内周部11bは外周部11aよりも上方に位置している。このため、中板部11には、縦断面視において段差が形成されている。なお、外周部11aと内周部11bとの上下方向の位置を一致させて、中板部11を平坦な円板状に形成してもよい。
図2に示すように、移行筒部14bの内周面における上端部には、径方向内側に向けて突出する第1保持突起14dが形成されている。
外ガイド部15は、平面視で環状に形成されており、リップ部17の径方向外側に位置している。外ガイド部15の上面には、下方に向けて窪む肉抜き部が形成されている。外ガイド部15の肉抜き部は周方向における全周にわたって延びているため、外ガイド部15は二重筒状になっている。外ガイド部15の上端部には、径方向外側に向けて突出する第1係止部15aと、径方向内側に向けて突出する第1規制部15bと、が形成されている。図4に示すように、第1規制部15bは、外ガイド部15の内周面に、周方向に間隔を空けて2つ形成されている。2つの第1規制部15bは、平面視において、容器軸Oを径方向において挟むように配置されている。2つの第1規制部15bは、外ガイド部15の内周面の周方向における一部のみに形成されており、全周にわたって延びていない。
環状部22は、連結筒部21の上端部から径方向内側に向けて延びており、平面視で環状に形成されている。環状部22には、この環状部22を上下方向に貫通する規制孔部22aが形成されている。
図2に示すように、環状部22の内周縁22bはリップ部17の径方向外側に位置している。換言すると、環状部22はリップ部17を径方向外側から囲っている。
摘み部24は、連結筒部21の前方の端部に位置しており、連結筒部21の下端部から前方に向けて突出している。
各規制凸部35には、縦リブ35aと、第2規制部35bと、摺動突部35cと、が形成されている。縦リブ35aは、規制凸部35の内周面から径方向内側に向けて突出し、上下方向に沿って延びている。縦リブ35aは、規制凸部35の上端部から上下方向の中間部分にかけて形成されており、環状部22における規制孔部22aと内周縁22bとの間の部分に対して、上方から当接または近接している。
摺動突部35cは、規制凸部35の上下方向における中間部分の外周面から、径方向外側に向けて突出している。摺動突部35cはガイド筒部23の内周面に当接若しくは近接しており、蓋体30が連結部20に対して容器軸O回りに回動するとき、摺動突部35cとガイド筒部23とが互いに摺動して蓋体30の回動を案内する。摺動突部35cはガイド凸部23aと上下方向で対向している。また、蓋体30の周壁32は、連結部20の環状部22に対して上下方向において対向している。この構成により、蓋体30の連結部20に対する上下方向の移動は規制されている。
図6に示す状態から、容器1を傾けたり、容器本体2をスクイズしたりすることにより、内容物を連通孔11dおよびリップ部17を通して吐出させることができる。
また、図7では角度θが100°となっている。このように、角度θの大きさを適宜変更することも可能である。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
中板部41の外周縁には、下方に向けて延びる接続筒部41bが設けられている。接続筒部41bの下端部には、径方向外側に向けて延びるフランジ部48が設けられている。フランジ部48は、平面視で環状に形成されており、口部2aの上端面にその上方から当接している。
外ガイド部45は、平面視で環状に形成されており、リップ部47の径方向外側に位置している。外ガイド部45の下端部には径方向外側に向けて突出する突起45aが形成されており、外ガイド部45の上端部には径方向内側に向けて突出する第1規制部45bが形成されている。図9に示すように、第1規制部45bは周方向に延びている。
なお、第1規制突起25、41c及び第2規制突起36、53aは、曲面状に限らず、互いに乗り越え可能であり、蓋体30、60が閉位置と開位置との間を移動可能な他の突部状等の構造であって構わない。
Claims (6)
- 内容物が収容される容器本体の口部に固定される固定部と、
前記固定部にヒンジ回りに回動可能に連結された連結部と、
前記連結部に対して容器軸回りに回動可能に設けられた有頂筒状の蓋体と、を備え、
前記固定部は、前記口部を閉塞する中板部と、弱化部を介して前記中板部に接続された中栓部と、を有し、
前記連結部には、周方向に沿って延びる規制孔部が形成され、
前記中栓部の前記蓋体に対する前記容器軸回りの回動は規制され、
前記蓋体の頂壁には、下方に向けて延び、前記規制孔部内に挿入された規制凸部が形成され、
周方向に沿う第1方向における前記規制凸部の端部と、前記第1方向における前記規制孔部の端部との間には、周方向の隙間が形成されている、キャップ。 - 内容物が収容される容器本体の口部に固定される固定部と、
前記固定部に対して容器軸回りに回動可能に設けられた連結部と、
前記連結部にヒンジ回りに回動可能に連結された有頂筒状の蓋体と、を備え、
前記固定部は、前記口部を閉塞する中板部と、弱化部を介して前記中板部に接続された中栓部と、を有し、
前記中栓部の前記蓋体に対する前記容器軸回りの回動は規制され、
前記蓋体の頂壁には、下方に向けて延びる規制凸部が形成され、
前記固定部には、前記規制凸部との間に周方向の隙間を空けて配置された規制部が形成されている、キャップ。 - 前記蓋体には、前記連結部に形成された第1規制突起を、周方向に沿う第1方向に乗り越え可能な第2規制突起が形成されている、請求項1に記載のキャップ。
- 前記連結部には、前記固定部に形成された第1規制突起を、周方向に沿う第1方向に乗り越え可能な第2規制突起が形成されている、請求項2に記載のキャップ。
- 前記第1規制突起は、平面視において、前記第1方向に向かうに従って漸次径方向外側に向けて延びる第1傾斜面と、径方向に延びる第1規制面と、を有し、
前記第2規制突起は、平面視において、前記第1方向に向かうに従って漸次径方向外側に向けて延びる第2傾斜面と、径方向に延びる第2規制面と、を有する、請求項3または4に記載のキャップ。 - 前記第1規制突起および前記第2規制突起は、前記容器軸に沿う方向から見て曲面状に形成されている、請求項3または4に記載のキャップ。
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