JP2020183237A - キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】開封時の操作性を向上させることが可能なキャップを提供する。【解決手段】キャップ3Aは、容器本体2に固定される固定部10と、固定部にヒンジH回りに回動可能に連結された連結部20と、連結部に対して容器軸O回りに回動可能に設けられた有頂筒状の蓋体30と、を備える。固定部は、容器本体の口部を閉塞する中板部11と、弱化部11cを介して中板部に接続された中栓部14と、を有する。連結部には、周方向に沿って延びる規制孔部22aが形成されている。中栓部の蓋体に対する容器軸回りの回動は規制され、蓋体には規制孔部内に挿入された規制凸部35が形成されている。第1方向における規制凸部の端部と、第1方向における規制孔部の端部との間には、周方向の隙間が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、キャップに関する。
特許文献1には、内容物が収容される容器本体に固定された固定部と、有頂筒状の蓋体と、を備えたキャップが開示されている。固定部には、薄肉の弱化部を介して固定部に接続された栓体が形成されている。このキャップは、蓋体を固定部に対して容器軸回りに回動させると、蓋体と栓体とが一体となって固定部に対して回動し、弱化部が破断されて、容器を開封することができるように構成されている。
特開2015−221690号公報
特許文献1の構成では、弱化部が破断された後も、蓋体を固定部に対して制限なく容器軸回りに回動させることが可能となっている。このため、使用者にとって、蓋体をどの程度容器軸回りに回動させれば容器を開封できるかを認識しにくい場合があり、開封時の操作性について改善の余地があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、開封時の操作性を向上させることが可能なキャップを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係るキャップは、内容物が収容される容器本体の口部に固定される固定部と、前記固定部にヒンジ回りに回動可能に連結された連結部と、前記連結部に対して容器軸回りに回動可能に設けられた有頂筒状の蓋体と、を備え、前記固定部は、前記口部を閉塞する中板部と、弱化部を介して前記中板部に接続された中栓部と、を有し、前記連結部には、周方向に沿って延びる規制孔部が形成され、前記中栓部の前記蓋体に対する前記容器軸回りの回動は規制され、前記蓋体の頂壁には、下方に向けて延び、前記規制孔部内に挿入された規制凸部が形成され、周方向に沿う第1方向における前記規制凸部の端部と、前記第1方向における前記規制孔部の端部との間には、周方向の隙間が形成されている。
上記第1の態様によれば、中栓部の蓋体に対する容器軸回りの回動が規制されているため、蓋体を固定部に対して容器軸回りに回動させると、蓋体および中栓部が一体となって固定部に対して回動する。これにより、中栓部と中板部とを接続する弱化部を破断させて、容器を開封することができる。
また、蓋体に形成された規制凸部が、連結部の規制孔部内に挿入されており、規制凸部の第1方向における端部と規制孔部の第1方向における端部との間には、周方向の隙間が形成されている。このため、当該隙間の範囲内で蓋体は第1方向に向けて回動可能であり、かつ、蓋体が所定量回動して規制凸部の第1方向における端部と規制孔部の第1方向における端部とが当接すると、蓋体のそれ以上の回動は規制される。したがって、使用者に対して、蓋体が第1方向に回動できなくなったことにより、容器が開封されたことを認識させることが可能となり、開封時の操作性を向上させることができる。
また、本発明の第2の態様に係るキャップは、内容物が収容される容器本体の口部に固定される固定部と、前記固定部に対して容器軸回りに回動可能に設けられた連結部と、前記連結部にヒンジ回りに回動可能に連結された有頂筒状の蓋体と、を備え、前記固定部は、前記口部を閉塞する中板部と、弱化部を介して前記中板部に接続された中栓部と、を有し、前記中栓部の前記蓋体に対する前記容器軸回りの回動は規制され、前記蓋体の頂壁には、下方に向けて延びる規制凸部が形成され、前記固定部には、前記規制凸部との間に周方向の隙間を空けて配置された規制部が形成されている。
上記第2の態様によれば、中栓部の蓋体に対する容器軸回りの回動が規制されているため、蓋体を固定部に対して容器軸回りに回動させると、蓋体および中栓部が一体となって固定部に対して回動する。これにより、中栓部と中板部とを接続する弱化部を破断させて、容器を開封することができる。
また、蓋体の頂壁には下方に向けて延びる規制凸部が形成され、固定部には、規制凸部との間に周方向の隙間を空けて配置された規制部が形成されている。この構成により、上記隙間を超えるような蓋体の回動が規制されて、使用者は蓋体の回動が規制されたことにより、容器が開封されたことを認識することができる。従って、容器の開封時の操作性を向上させることができる。
ここで、上記第1の態様において、前記蓋体には、前記連結部に形成された第1規制突起を、周方向に沿う第1方向に乗り越え可能な第2規制突起が形成されていてもよい。
この場合、蓋体を第1方向に回動させて容器を開封し、第2規制突起が第1規制突起を第1方向に乗り越えた状態とした後、蓋体が第1方向とは逆の方向(第2方向)に不意に回動してしまうことを抑制できる。
また、上記第2の態様において、前記連結部には、前記固定部に形成された第1規制突起を、周方向に沿う第1方向に乗り越え可能な第2規制突起が形成されていてもよい。
この場合、蓋体を第1方向に回動させて容器を開封し、第2規制突起が第1規制突起を第1方向に乗り越えた状態とした後、蓋体が第2方向に不意に回動してしまうことを抑制できる。
また、前記第1規制突起は、平面視において、第1方向に向かうに従って漸次径方向外側に向けて延びる第1傾斜面と、径方向に延びる第1規制面と、を有し、前記第2規制突起は、平面視において、前記第1方向に向かうに従って漸次径方向外側に向けて延びる第2傾斜面と、径方向に延びる第2規制面と、を有してもよい。
この場合、蓋体を第1方向に回動させたとき、第1傾斜面と第2傾斜面とが摺動することで、第2規制突起が第1規制突起をスムーズに乗り越えることができる。さらに、第2規制突起が第1規制突起を第1方向に乗り越えた後で、蓋体を第2方向に回動させようとすると、第1規制面と第2規制面とが当接するため、蓋体の第2方向に向けた回動を規制することができる。
また、前記第1規制突起および前記第2規制突起は、前記容器軸に沿う方向から見て曲面状に形成されていてもよい。
この場合、蓋体を第1方向に回動させて容器を開封した後、蓋体を第2方向に回動させることで、第1規制突起に対して第2規制突起を第2方向に乗り越えさせて、蓋体の容器軸回りの位置を元に戻すことができる。
本発明の上記態様によれば、開封時の操作性を向上させることが可能なキャップを提供することができる。
第1実施形態に係るキャップの平面図である。 図1のII−II断面矢視図である。 図2のIII−III断面矢視図である。 図2のIV−IV断面矢視図である。 図1の蓋体を閉位置に位置させた状態を示す図である。 図2の蓋体を開いた状態を示す図である。 第1実施形態の変形例に係るキャップの平面図である。 第2実施形態に係るキャップの縦断面図である。 図8のIX−IX断面矢視図である。 第1実施形態の他の変形例に係るキャップの平面図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態のキャップおよび当該キャップを備えた容器について図面に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、容器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2に取り付けられたキャップ3Aと、を備えている。キャップ3Aは、容器本体2の口部2aに固定される固定部10と、固定部10にヒンジH回りに回動可能に連結された連結部20と、固定部10に対して容器軸O回りに回動可能に設けられた有頂筒状の蓋体30と、を備えている。内容物としては、特に限定されないが、例えば飲料などの液体を用いることができる。
(方向定義)
本実施形態では、蓋体30および容器本体2は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。本明細書では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向を上下方向という。また、上下方向において、容器本体2の底部側を下方、蓋体30の頂壁31側を上方という。上下方向から見ることを平面視という。平面視において、容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。径方向のうち、図1に示すヒンジHの周方向中央部と摘み部24の周方向中央部とを結ぶ方向を前後方向という。前後方向におけるヒンジH側を後方、摘み部24側を前方という。周方向における一方向を第1方向R1といい、第1方向R1とは逆の方向を第2方向R2という。本実施形態のキャップ3Aは、蓋体30を固定部10に対して第1方向R1に回転させたときに、弱化部11c(後述)が破断されるように構成されている。
図2に示すように、キャップ3Aの固定部10は、容器本体2の口部2aを閉塞する中板部11と、口部2aを径方向外側から囲う固定筒部12と、口部2a内に嵌合した嵌合筒部13と、を有している。
中板部11は、外周側に位置する外周部11aと、外周部11aの径方向内側に位置する内周部11bと、を有している。外周部11aは、口部2aの上端面にその上方から当接している。内周部11bは外周部11aよりも上方に位置している。このため、中板部11には、縦断面視において段差が形成されている。なお、外周部11aと内周部11bとの上下方向の位置を一致させて、中板部11を平坦な円板状に形成してもよい。
中板部11の径方向中央部には、中栓部14が形成されている。中栓部14は、薄肉に形成された弱化部11cを介して中板部11に接続されている。弱化部11cが破断されることで、中栓部14が中板部11から分離し、連通孔11d(図6参照)が形成される。中栓部14は、平面視で円板状の基部14aと、基部14aから上方に向けて延びる移行筒部14bと、を有している。基部14aの外周縁の全周に沿って、弱化部11cが設けられている。弱化部11cが破断される前の状態では、連通孔11dが閉塞されており、連通孔11dを通じた空気や内容物の流通が遮断される。
図2、図3に示すように、移行筒部14bの外周面には、径方向外側に向けて突出する複数の第1係合部14cが形成されている。複数の第1係合部14cは、周方向に間隔を空けて配置されており、上下方向に沿って延びている。
図2に示すように、移行筒部14bの内周面における上端部には、径方向内側に向けて突出する第1保持突起14dが形成されている。
固定筒部12は、中板部11の外周縁から下方に延びている。固定筒部12の内周面には、径方向内側に向けて突出する嵌合部12aが形成されている。嵌合部12aが、口部2aの外周面に形成された突部2bにアンダーカット嵌合することで、固定筒部12の容器本体2に対する上昇が規制されている。嵌合筒部13は、中板部11のうち固定筒部12よりも径方向内側に位置する部分から下方に向けて延びている。嵌合筒部13が口部2aの内側に嵌合されているため、嵌合筒部13と口部2aとの間の隙間がシールされており、内容物が漏れ出ることが防止される。
固定部10の容器本体2に対する容器軸O回りの回動は規制されている。当該規制は、嵌合筒部13を口部2a内に嵌合(圧入)することで行ってもよいし、回り止め部などを設けることで行ってもよい。
中板部11の上面には、外ガイド部15と、内ガイド部16と、リップ部17と、が形成されている。外ガイド部15、内ガイド部16、およびリップ部17は、中板部11から上方に向けて突出している。
外ガイド部15は、平面視で環状に形成されており、リップ部17の径方向外側に位置している。外ガイド部15の上面には、下方に向けて窪む肉抜き部が形成されている。外ガイド部15の肉抜き部は周方向における全周にわたって延びているため、外ガイド部15は二重筒状になっている。外ガイド部15の上端部には、径方向外側に向けて突出する第1係止部15aと、径方向内側に向けて突出する第1規制部15bと、が形成されている。図4に示すように、第1規制部15bは、外ガイド部15の内周面に、周方向に間隔を空けて2つ形成されている。2つの第1規制部15bは、平面視において、容器軸Oを径方向において挟むように配置されている。2つの第1規制部15bは、外ガイド部15の内周面の周方向における一部のみに形成されており、全周にわたって延びていない。
内ガイド部16は、外ガイド部15よりも径方向内側に位置している。内ガイド部16は、中板部11における内周部11bと外周部11aとの接続部分に設けられている。図4に示すように、内ガイド部16は、平面視において楕円(長丸孔)形状の筒状に形成されている。より詳しくは、内ガイド部16は、一対の曲線状部16aと、一対の直線状部16bと、を有している。一対の曲線状部16aは周方向に延びる円弧状に形成され、前後方向で互いに対向している。一対の直線状部16bは前後方向に延びる直線状に形成され、前後方向および上下方向の双方に直交する方向で互いに対向している。
図2に示すように、リップ部17は、内ガイド部16よりも径方向内側、かつ中栓部14よりも径方向外側に位置している。リップ部17の内周面における下端部には弱化部11cが配置されている。このため、弱化部11cが破断して中栓部14が中板部11から分離された状態(図6参照)では、連通孔11dがリップ部17の内側と連通した状態となる。リップ部17は、上方に向かうに従って漸次拡径する筒状に形成されている。リップ部17の上端部の高さは周方向で不均一になっており、リップ部17のうち後方(ヒンジH側)に位置する部分は、前方(摘み部24側)に位置する部分よりも低くなっている。
連結部20は、連結筒部21と、環状部22と、ガイド筒部23と、摘み部24と、を有している。連結筒部21は上下方向に延びる筒状に形成されており、固定部10の外ガイド部15を径方向外側から囲っている。連結筒部21の下端部には、径方向内側に向けて突出する第2係止部21aが形成されている。第2係止部21aは、連結筒部21の内周面の全周にわたって形成されており、外ガイド部15の第1係止部15aに下方から係止されている。第1係止部15aと第2係止部21aとが係止することで、連結部20の固定部10に対するヒンジH回りの上方に向けた回動が規制されている。また、摘み部24を摘まんで上方移動させることなどにより、第1係止部15aと第2係止部21aとの係止を解除することで、連結部20を固定部10に対してヒンジH回りに上方に向けて回動させることができる。
連結筒部21の外周面における下端部と、固定筒部12の外周面における上端部とは、ヒンジHによって接続されている。本実施形態では、固定部10と連結部20とがヒンジHによって連結され一体に形成されているが、これらは別体に形成されていてもよい。
環状部22は、連結筒部21の上端部から径方向内側に向けて延びており、平面視で環状に形成されている。環状部22には、この環状部22を上下方向に貫通する規制孔部22aが形成されている。
規制孔部22aは、図1に示すように、周方向に延びる円弧状に形成されている。規制孔部22aは、周方向の全周にわたって延びておらず、周方向における環状部22の一部分に形成されている。本実施形態では、複数(2つ)の規制孔部22aが周方向に間隔を空けて形成されている。なお、規制孔部22aの数は適宜変更可能であり、1つまたは3つ以上であってもよい。同様に、後述する規制凸部35の数も、1つまたは3つ以上であってもよい。
図2に示すように、環状部22の内周縁22bはリップ部17の径方向外側に位置している。換言すると、環状部22はリップ部17を径方向外側から囲っている。
ガイド筒部23は、環状部22から上方に向けて延びている。ガイド筒部23は、規制孔部22aの径方向外側の開口縁から上方に向けて延びている。ガイド筒部23の上端部の内周面には、径方向内側に向けて突出するガイド凸部23aが形成されている。規制孔部22aは周方向における一部分に形成されている一方で、ガイド筒部23は周方向における全周にわたって形成されている。ガイド筒部23の外周面には、径方向外側に向けて突出する第1規制突起25が形成されている。
図1に示すように、第1規制突起25は、ガイド筒部23の外周面に周方向に間隔を空けて複数形成されている。各第1規制突起25は、第1傾斜面25aと、第1規制面25bと、を有している。第1傾斜面25aは、平面視において、第1方向R1に向かうに従って漸次径方向外側に向かうように傾斜している。第1規制面25bは、平面視において、略径方向に延びている。
摘み部24は、連結筒部21の前方の端部に位置しており、連結筒部21の下端部から前方に向けて突出している。
図2に示すように、蓋体30は、頂壁31と、周壁32と、係合筒部33と、保持部34と、規制凸部35と、を有している。頂壁31は円板状に形成されている。図1に示すように、頂壁31の上面には、第1方向R1を示す表示部が形成されている。表示部は着色、刻印、転写、あるいはシールの貼り付けなどにより設けることができる。表示部により、使用者に対して、第1方向R1(弱化部11cを破断させる方向)を容易に認識させることができる。
図2に示すように、周壁32は、頂壁31の外周縁から下方に延びており、円筒状に形成されている。周壁32の外周面には、蓋体30を容器軸O回りに回動させる際の滑り止めとなるローレット形状が形成されている。ローレット形状に代えて、周壁32の外周面に周方向に間隔を空けて複数設けられた、上下方向に延びる縦リブなどを採用してもよい。
図2に示すように、係合筒部33、保持部34、および規制凸部35は、頂壁31の下面から下方に向けて突出している。係合筒部33および保持部34は周壁32よりも下方に突出しており、規制凸部35は係合筒部33および保持部34よりもさらに下方に突出している。係合筒部33は、上下方向に延びる筒状に形成されている。係合筒部33の外周面は、リップ部17の内周面に接している。このため、中栓部14が中板部11から分離して連通孔11dが開放された状態でも、蓋体30が閉じられていれば、リップ部17の内側を閉塞することができる。
係合筒部33は、中栓部14の移行筒部14bを径方向外側から囲っている。図3に示すように、係合筒部33の内周面には、径方向内側に向けて突出する複数の第2係合部33aが形成されている。複数の第2係合部33aは、周方向に間隔を空けて配置されており、上下方向に延びている。周方向で隣り合う第2係合部33a同士の間には、中栓部14の第1係合部14cが位置している。また、周方向で隣り合う第1係合部14c同士の間には、第2係合部33aが位置している。換言すると、第1係合部14cおよび第2係合部33aは、周方向において交互に配置されている。この構成により、中栓部14と蓋体30との容器軸O回りの相対回転は規制されている。
図2に示すように、保持部34は頂壁31の径方向中央部から下方に向けて延びている。保持部34は容器軸Oと同軸の略円柱状に形成されている。保持部34の下端部における径方向中央部には、上方に向けて窪む肉抜き部が形成されている。保持部34の下端部は、中栓部14の移行筒部14bの内側に挿入されている。保持部34の外周面における下端部には、径方向外側に向けて突出する第2保持突起34aが形成されている。第2保持突起34aは、中栓部14の第1保持突起14dよりも下方に位置している。
規制凸部35は、リップ部17よりも径方向外側に位置し、ガイド筒部23よりも径方向内側に位置している。図1に示すように、規制凸部35は周方向に間隔を空けて複数(2つ)設けられている。2つの規制凸部35は、平面視において、容器軸Oを間に挟むように配置されている。各規制凸部35は周方向に沿って延びている。規制凸部35の径方向の幅は規制孔部22aの径方向の幅よりも小さく、規制凸部35の周方向の長さは規制孔部22aの周方向の長さより短い。規制凸部35の第1方向R1における端部と、規制孔部22aの第1方向R1における端部と、の間には、周方向における隙間が形成されている。本実施形態では、隙間の角度θは略90°であるが、当該角度は適宜変更可能である。
図2に示すように、規制凸部35は規制孔部22aに上方から挿入されている。規制凸部35の下端部は、内ガイド部16と外ガイド部15との間に位置している。
各規制凸部35には、縦リブ35aと、第2規制部35bと、摺動突部35cと、が形成されている。縦リブ35aは、規制凸部35の内周面から径方向内側に向けて突出し、上下方向に沿って延びている。縦リブ35aは、規制凸部35の上端部から上下方向の中間部分にかけて形成されており、環状部22における規制孔部22aと内周縁22bとの間の部分に対して、上方から当接または近接している。
第2規制部35bは規制凸部35の下端部における外周面から径方向外側に向けて突出している。第2規制部35bは、第1規制部15bと上下方向において対向している。
摺動突部35cは、規制凸部35の上下方向における中間部分の外周面から、径方向外側に向けて突出している。摺動突部35cはガイド筒部23の内周面に当接若しくは近接しており、蓋体30が連結部20に対して容器軸O回りに回動するとき、摺動突部35cとガイド筒部23とが互いに摺動して蓋体30の回動を案内する。摺動突部35cはガイド凸部23aと上下方向で対向している。また、蓋体30の周壁32は、連結部20の環状部22に対して上下方向において対向している。この構成により、蓋体30の連結部20に対する上下方向の移動は規制されている。
周壁32の内周面には、径方向内側に向けて突出する第2規制突起36が形成されている。図1に示すように、第2規制突起36は、周壁32の内周面に周方向に間隔を空けて複数形成されている。各第2規制突起36は、第2傾斜面36aと、第2規制面36bと、を有している。第2傾斜面36aは、平面視において、第1方向R1に向かうに従って漸次径方向外側に向かうように傾斜している。第2規制面36bは、平面視において、略径方向に延びている。第1規制突起25および第2規制突起36の数は互いに等しく、本実施形態はそれぞれ3つずつ形成されている。
次に、以上のように構成されたキャップ3Aの作用について説明する。
使用開始前の状態では、中板部11の連通孔11d(図6参照)が中栓部14および弱化部11c(図2参照)によって閉塞されることで、容器1は密封されている。この状態から、蓋体30を固定部10および連結部20に対して第1方向R1に回転させると、第1係合部14cと第2係合部33aとが互いに係合して、中栓部14にも第1方向R1に向けた回転力が伝わる。この回転力は、中栓部14と中板部11との間に位置する弱化部11cに作用し、弱化部11cが破断される。これにより、中栓部14が中板部11から分離する。分離した中栓部14は、第1保持突起14dが第2保持突起34aに係止することで、蓋体30の保持部34に保持された状態となる。この構成により、中栓部14が中板部11から分離したとき、中栓部14は保持部34の下端部に保持された状態となり、例えば容器本体2内に中栓部14が落下することが抑制される。
図1に示すように、蓋体30は、連結部20に対して、角度θの範囲内で第1方向R1に向けて回動可能となっている。蓋体30を第1方向R1に所定量回動させると、図1に示す第1傾斜面25aと第2傾斜面36aとが当接し、第2規制突起36が第1規制突起25を第1方向R1に向けて乗り越える(図5参照)。図5に示す状態から、蓋体30を固定部10に対して第2方向R2に回動させようとした場合、第1規制面25bと第2規制面36bとが当接する。したがって、蓋体30の第2方向R2に向けた回動が規制される。
また、蓋体30を固定部10に対してさらに第1方向R1に回動させようとした場合、規制凸部35の第1方向R1側の端部と、規制孔部22aの第1方向R1側の端部における内面と、が当接する。したがって、角度θを超えるような蓋体30の第1方向R1に向けた回動は規制される。このように、規制凸部35および規制孔部22aによって第1方向R1に向けた回動が規制され、かつ、第1規制突起25および第2規制突起36によって第2方向R2に向けた回動が規制されるときの蓋体30の位置を、本実施形態では「開位置」という。また、図2に示すように、第1規制部15bと第2規制部35bとが上下方向において対向し、固定部10および連結部20に対する蓋体30のヒンジH回りの上方に向けた回動が規制されるときの蓋体30の位置を「閉位置」という。
図4において一点鎖線で示した規制凸部35の位置は、図5の状態、すなわち蓋体30が開位置にある場合の規制凸部35の位置を示している。図4に示すように、蓋体30が開位置に位置するとき、規制凸部35と第1規制部15bとが周方向において離隔する。このため、第1規制部15bおよび第2規制部35bが係合することによる蓋体30のヒンジH回りの回動の規制が解除され、蓋体30を上方に回動させることが可能となる。従って、使用者は、摘み部24を摘まんで上方移動させることなどにより、図6に示すように、蓋体30を連結部20ごとヒンジH回りに上方に回動させることができる。
図6に示す状態では、摺動突部35cがガイド凸部23aに係止されることで、蓋体30が連結部20から脱落することが抑制される。
図6に示す状態から、容器1を傾けたり、容器本体2をスクイズしたりすることにより、内容物を連通孔11dおよびリップ部17を通して吐出させることができる。
以上説明したように、本実施形態のキャップ3Aは、容器本体2に固定される固定部10と、固定部10にヒンジH回りに回動可能に連結された連結部20と、固定部10に対して容器軸O回りに回動可能に設けられた蓋体30と、を備えている。固定部10は、容器本体2の口部2aを閉塞する中板部11と、弱化部11cを介して中板部11に接続された中栓部14と、を有し、連結部20には周方向に延びる規制孔部22aが形成されている。蓋体30には規制孔部22a内に挿入された規制凸部35が形成され、中栓部14の蓋体30に対する容器軸O回りの回動は規制されている。そして蓋体30には、規制孔部22a内に挿入された規制凸部35が形成されており、規制凸部35の第1方向R1における端部と、規制孔部22aの第1方向R1における端部との間には、周方向の隙間が形成されている。この構成により、隙間の角度θを超えるような蓋体30の回動が規制されて、使用者は蓋体30の回動が規制されたことにより、容器1が開封されたことを認識することができる。従って、容器1の開封時の操作性を向上させることができる。
また、蓋体30には、連結部20に形成された第1規制突起25を第1方向R1に乗り越え可能な第2規制突起36が形成されている。この構成により、蓋体30を開位置に移動させた後、蓋体30の位置を開位置に安定して位置させることができる。
また、第1規制突起25は、平面視において、第1方向R1に向かうに従って漸次径方向外側に向けて延びる第1傾斜面25aと、径方向に延びる第1規制面25bと、を有し、第2規制突起36は、平面視において、第1方向R1に向かうに従って漸次径方向外側に向けて延びる第2傾斜面36aと、径方向に延びる第2規制面36bと、を有している。この構成によれば、蓋体30を第1方向R1に回動させたとき、第1傾斜面25aと第2傾斜面36aとが摺動することで、第2規制突起36が第1規制突起25をスムーズに乗り越えることができる。さらに、蓋体30が開位置に位置した状態で蓋体30を第2方向R2に回動させようとすると、第1規制面25bと第2規制面36bとが当接するため、蓋体30の第2方向R2に向けた回動を規制することができる。
なお、第1規制突起25および第2規制突起36の数は適宜変更可能である。例えば図7に示すように、第1規制突起25および第2規制突起36の数を増やし、蓋体30の第2方向R2に向けた回動をより短いピッチ(角度範囲)で規制してもよい。
また、図7では角度θが100°となっている。このように、角度θの大きさを適宜変更することも可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図8に示すように、本実施形態のキャップ3Bは、固定部40と、連結部50と、蓋体60と、を備えている。固定部40は容器本体2の口部2aに固定されている。連結部50および蓋体60は、固定部40に対して容器軸O回りに回動可能に設けられている。蓋体60は有頂筒状に形成されており、連結部50にヒンジH回りに回動可能に設けられている。
固定部40は、容器本体2の口部2aを閉塞する中板部41と、口部2aを径方向外側から囲う固定筒部42と、口部2a内に嵌合した嵌合筒部43と、を有している。
中板部41の外周縁には、下方に向けて延びる接続筒部41bが設けられている。接続筒部41bの下端部には、径方向外側に向けて延びるフランジ部48が設けられている。フランジ部48は、平面視で環状に形成されており、口部2aの上端面にその上方から当接している。
中板部41の径方向中央部には、中栓部44が形成されている。中栓部44は、薄肉に形成された弱化部41aを介して中板部41に接続されている。弱化部41aが破断されることで、中栓部44が中板部41から分離し、連通孔(不図示)が形成される。なお、本実施形態の連通孔は、第1実施形態の連通孔11dと同様に、中栓部44が分離した後において中板部41に形成される、中板部41を上下方向に貫通する貫通孔である。中栓部44は、平面視で円板状の基部44aと、基部44aから上方に向けて延びる移行筒部44bと、を有している。基部44aの外周縁の全周に沿って、弱化部41aが設けられている。弱化部41aが破断される前の状態では、上記連通孔が閉塞されており、連通孔を通じた空気や内容物の流通が遮断される。
移行筒部44bの外周面には、径方向外側に向けて突出する複数の第1係合部44cが形成されている。第1実施形態の第1係合部14cと同様に、本実施形態の第1係合部44cも、周方向に間隔を空けて配置されており、上下方向に沿って延びている。移行筒部44bの内周面における上端部には、径方向内側に向けて突出する第1保持突起44dが形成されている。
固定筒部42は、フランジ部48の外周縁から下方に向けて延びている。固定筒部42の内周面には、径方向内側に向けて突出する嵌合部42aが形成されている。嵌合部42aが、口部2aの外周面に形成された突部2bにアンダーカット嵌合することで、固定筒部42の容器本体2に対する上昇が規制されている。嵌合筒部43は、フランジ部48のうち固定筒部42よりも径方向内側に位置する部分から下方に向けて延びている。嵌合筒部43が口部2aの内側に嵌合されているため、嵌合筒部43と口部2aとの間の隙間がシールされており、内容物が漏れ出ることが防止される。
固定部40の容器本体2に対する容器軸O回りの回動は規制されている。当該規制は、嵌合筒部43を口部2a内に嵌合(圧入)することで行ってもよいし、回り止め部などを設けることで行ってもよい。
中板部41の上面には、外ガイド部45と、リップ部47と、が形成されている。外ガイド部45およびリップ部47は、中板部41から上方に向けて突出している。
外ガイド部45は、平面視で環状に形成されており、リップ部47の径方向外側に位置している。外ガイド部45の下端部には径方向外側に向けて突出する突起45aが形成されており、外ガイド部45の上端部には径方向内側に向けて突出する第1規制部45bが形成されている。図9に示すように、第1規制部45bは周方向に延びている。
図8に示すように、リップ部47は、中栓部44よりも径方向外側に位置している。リップ部47の内周面における下端部には弱化部41aが配置されている。このため、弱化部41aが破断して中栓部44が中板部41から分離された状態では、先述の連通孔がリップ部47の内側と連通した状態となる。リップ部47は、上方に向かうに従って漸次拡径する筒状に形成されている。リップ部47の上端部の高さは周方向で不均一になっており、リップ部47のうち後方(ヒンジH側)に位置する部分は、前方(摘み部66側)に位置する部分よりも低くなっている。
リップ部47の前方の端部には、内ガイド部46が形成されている。内ガイド部46は、リップ部47から径方向外側に向けて突出している。図9に示すように、内ガイド部46は、リップ部47の外周面の一部分に沿って、周方向に延びている。リップ部47の外周面には、径方向外側に向けて突出する規制部49が形成されている。規制部49は、内ガイド部46に対して周方向に間隔を空けて設けられている。
図8に示すように、連結部50は、連結筒部51と、環状部52と、下筒部53と、を有している。連結筒部51は上下方向に延びる筒状に形成されており、固定部40の固定筒部42およびフランジ部48を径方向外側から囲っている。連結筒部51の内周面には、フランジ部48の外周縁にアンダーカット嵌合した嵌合突起が形成されているため、連結部50の固定部40に対する上方移動は規制されている。
連結筒部51の外周面における上端部と、蓋体60の周壁62における下端部とは、ヒンジHによって接続されている。本実施形態では、蓋体60と連結部50とがヒンジHによって連結され一体に形成されているが、これらは別体に形成されていてもよい。
環状部52は、平面視で環状に形成されている。環状部52の外周縁は、蓋体60の周壁62の内周面に形成された周方向に延びる溝の内側に係止されている。環状部52の内周縁は、外ガイド部45の突起45aと上下方向において対向している。下筒部53は、環状部52の下面から下方に向けて延びており、フランジ部48に上方から当接している。
蓋体60は、頂壁61と、周壁62と、係合筒部63と、保持部64と、規制凸部65と、摘み部66と、を有している。頂壁61は円板状に形成されている。頂壁61の上面には、第1実施形態と同様の表示部が設けられていてもよい。周壁62は、頂壁61の外周縁から下方に延びており、円筒状に形成されている。摘み部66は、周壁62の外周面における下端部から、径方向外側に向けて突出している。
係合筒部63、保持部64、および規制凸部65は、頂壁61の下面から下方に向けて突出している。係合筒部63は、上下方向に延びる筒状に形成されている。係合筒部63の外周面は、リップ部47の内周面に接している。このため、中栓部44が中板部41から分離して連通孔が開放された状態でも、蓋体60が閉じられていれば、リップ部47の内側を閉塞することができる。
係合筒部63は、中栓部44の移行筒部44bを径方向外側から囲っている。係合筒部63の内周面には、径方向内側に向けて突出する複数の第2係合部63aが形成されている。複数の第2係合部63aは、周方向に間隔を空けて配置されており、上下方向に延びている。周方向で隣り合う第2係合部63a同士の間には、中栓部44の第1係合部44cが位置している。また、周方向で隣り合う第1係合部44c同士の間には第2係合部63aが位置している。換言すると、第1係合部44cおよび第2係合部63aは、周方向において交互に配置されている。この構成により、中栓部44と蓋体60との容器軸O回りの相対回転は規制されている。
保持部64は頂壁61の径方向中央部から下方に向けて延びている。保持部64は容器軸Oと同軸の円筒状に形成されている。保持部64の下端部は、中栓部44の移行筒部44bの内側に挿入されている。保持部64の外周面における下端部には、径方向外側に向けて突出する第2保持突起64aが形成されている。第2保持突起64aは、中栓部44の第1保持突起44dよりも下方に位置している。
規制凸部65は、リップ部47よりも径方向外側に位置している。図9に示すように、規制凸部65は周方向に沿って延びている。規制凸部65の下端部は、内ガイド部46と外ガイド部45との間に位置している。規制凸部65の下端部には、径方向外側に向けて突出する第2規制部65aが形成されている。第2規制部65aは、第1規制部45bと上下方向において対向している。
図9に示すように、規制凸部65と規制部49との間には、周方向における隙間が形成されている。本実施形態では、隙間の角度θは略90°であるが、当該角度は適宜変更可能である。
図8に示すように、固定部40には第1規制突起41cが形成されており、連結部50には第2規制突起53aが形成されている。第2規制突起53aは、第1規制突起41cを第1方向R1に乗り換え可能となっている。第1規制突起41cは、接続筒部41bの外周面に周方向に間隔を空けて複数形成されている。第2規制突起53aは、下筒部53の内周面に周方向に間隔を空けて複数形成されている。図示は省略するが、第1規制突起41cは第1実施形態における第1規制突起25と同様の形状を有しており、第2規制突起53aは第1実施形態における第2規制突起36と同様の形状を有している。
つまり、第1規制突起41cは、平面視において、第1方向R1に向かうに従って漸次径方向外側に向けて延びる第1傾斜面と、径方向に延びる第1規制面と、を有している。また、第2規制突起53aは、平面視において、第1方向R1に向かうに従って漸次径方向外側に向けて延びる第2傾斜面と、径方向に延びる第2規制面と、を有している。本実施形態における第1規制突起41cおよび第2規制突起53aも、第1実施形態の第1規制突起25および第2規制突起36と同様に作用する。
次に、以上のように構成されたキャップ3Bの作用について説明する。
使用開始前の状態では、中板部41の連通孔が中栓部44および弱化部41aによって閉塞されている。この状態から、蓋体60および連結部50を固定部40に対して第1方向R1に回転させると、第1係合部44cと第2係合部63aとが互いに係合して、中栓部44にも第1方向R1に向けた回転力が伝わる。この回転力は、中栓部44と中板部41との間に位置する弱化部41aに作用し、弱化部41aが破断される。これにより、中栓部44が中板部41から分離する。分離した中栓部44は、第1保持突起44dが第2保持突起64aに係止することで、蓋体60の保持部64に保持された状態となる。この構成により、中栓部44が中板部41から分離したとき、中栓部44は保持部64の下端部に保持された状態となり、例えば容器本体2内に中栓部44が落下することが抑制される。
図9に示すように、蓋体60は、固定部40に対して、隙間の角度θの範囲内で第1方向R1に向けて回動可能となっている。蓋体60を第1方向R1に角度θ分だけ回動させると、規制凸部65と規制部49とが当接する。したがって、角度θを超えるような蓋体60の第1方向R1に向けた回動は規制される。このように、規制凸部65および規制部49によって第1方向R1に向けた回動が規制されるときの蓋体60の位置を、本明細書では「開位置」という。
図9において一点鎖線で示した規制凸部65の位置は、蓋体60が開位置にある場合の規制凸部65の位置を示している。蓋体60が開位置に位置するとき、規制凸部65と第1規制部45bとが周方向において離隔する。このため、第1規制部45bおよび第2規制部65aが係合することによる蓋体60のヒンジH回りの回動の規制が解除され、蓋体60を上方に回動させることが可能となる。従って、使用者は、摘み部66を摘まんで上方移動させることなどにより、蓋体60をヒンジH回りに上方に回動させることができる。
以上説明したように、本実施形態のキャップ3Bは、容器本体2に固定される固定部40と、固定部40に対して容器軸O回りに回動可能に設けられた連結部50と、連結部50に対してヒンジH回りに連結された蓋体60と、を備えている。固定部40は、容器本体2の口部2aを閉塞する中板部41と、弱化部41aを介して中板部41に接続された中栓部44と、を有し、中栓部14の蓋体30に対する容器軸O回りの回動は規制されている。そして、蓋体60の頂壁61には下方に向けて延びる規制凸部65が形成され、固定部40には、規制凸部65との間に周方向の隙間を空けて配置された規制部49が形成されている。この構成により、隙間の角度θを超えるような蓋体60の回動が規制されて、使用者は蓋体60の回動が規制されたことにより、容器1が開封されたことを認識することができる。従って、容器1の開封時の操作性を向上させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
また、図10に示すように、第1規制突起25および第2規制突起36は、容器軸Oに沿う方向から見て曲面状に形成されていてもよい。この場合、蓋体30を開位置に位置させた後、蓋体30を第2方向R2に回動させたとき、第2規制突起36が第1規制突起25を第2方向R2に乗り越えることができる。つまり、蓋体30は、閉位置と開位置との間で移動可能となっている。この構成によれば、弱化部11cを破断させて容器1を開封した後、蓋体30を閉位置に位置させておくことで、容器1を持ち運ぶ際に、不意に蓋体30が開いて内容物が漏れ出てしまうことを抑制できる。第2実施形態における第1規制突起41cおよび第2規制突起53aも同様に、容器軸Oに沿う方向から見て曲面状に形成されていてもよい。
なお、第1規制突起25、41c及び第2規制突起36、53aは、曲面状に限らず、互いに乗り越え可能であり、蓋体30、60が閉位置と開位置との間を移動可能な他の突部状等の構造であって構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
10、40…固定部 20、50…連結部 30、60…蓋体 11、41…中板部 14、44…中栓部 11c、41a…弱化部 22a…規制孔部 25、41c…第1規制突起 25a…第1傾斜面 25b…第1規制面 35、65…規制凸部 36、53a…第2規制突起 36a…第2傾斜面 36b…第2規制面 49…規制部 O…容器軸 R1…第1方向 R2…第2方向

Claims (6)

  1. 内容物が収容される容器本体の口部に固定される固定部と、
    前記固定部にヒンジ回りに回動可能に連結された連結部と、
    前記連結部に対して容器軸回りに回動可能に設けられた有頂筒状の蓋体と、を備え、
    前記固定部は、前記口部を閉塞する中板部と、弱化部を介して前記中板部に接続された中栓部と、を有し、
    前記連結部には、周方向に沿って延びる規制孔部が形成され、
    前記中栓部の前記蓋体に対する前記容器軸回りの回動は規制され、
    前記蓋体の頂壁には、下方に向けて延び、前記規制孔部内に挿入された規制凸部が形成され、
    周方向に沿う第1方向における前記規制凸部の端部と、前記第1方向における前記規制孔部の端部との間には、周方向の隙間が形成されている、キャップ。
  2. 内容物が収容される容器本体の口部に固定される固定部と、
    前記固定部に対して容器軸回りに回動可能に設けられた連結部と、
    前記連結部にヒンジ回りに回動可能に連結された有頂筒状の蓋体と、を備え、
    前記固定部は、前記口部を閉塞する中板部と、弱化部を介して前記中板部に接続された中栓部と、を有し、
    前記中栓部の前記蓋体に対する前記容器軸回りの回動は規制され、
    前記蓋体の頂壁には、下方に向けて延びる規制凸部が形成され、
    前記固定部には、前記規制凸部との間に周方向の隙間を空けて配置された規制部が形成されている、キャップ。
  3. 前記蓋体には、前記連結部に形成された第1規制突起を、周方向に沿う第1方向に乗り越え可能な第2規制突起が形成されている、請求項1に記載のキャップ。
  4. 前記連結部には、前記固定部に形成された第1規制突起を、周方向に沿う第1方向に乗り越え可能な第2規制突起が形成されている、請求項2に記載のキャップ。
  5. 前記第1規制突起は、平面視において、前記第1方向に向かうに従って漸次径方向外側に向けて延びる第1傾斜面と、径方向に延びる第1規制面と、を有し、
    前記第2規制突起は、平面視において、前記第1方向に向かうに従って漸次径方向外側に向けて延びる第2傾斜面と、径方向に延びる第2規制面と、を有する、請求項3または4に記載のキャップ。
  6. 前記第1規制突起および前記第2規制突起は、前記容器軸に沿う方向から見て曲面状に形成されている、請求項3または4に記載のキャップ。
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