JP7470370B2 - キャップ - Google Patents

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JP7470370B2
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Description

本発明は、容器の口部に取り付けられるキャップに関する。
容器の口部に取り付けられるキャップとして、例えば、特許文献1等に、ノズル付きのキャップが開示されている。図12、図13に示すように、このキャップ70は、容器71の口部72に取り付けられる中栓73と、中栓73に着脱自在な蓋74と、を備えている。中栓73には、周囲が弱化部75で囲まれ、プルリングとも称せられて環状の操作部76aを有する開口予定部76が設けられている。そして、操作部76aを引き上げるなどして弱化部75を破断させて開口予定部76を中栓73から離脱させることにより、中栓73に注出口を形成するよう構成されている。
なお、弱化部75は、平面視した状態では例えば円形とされているが、上下方向にはほぼ同じ位置に(すなわち、側面視して、同じ高さで水平に延びる水平線に一致するように)設けられている。このキャップ70では、蓋74の上部から両側方に突出するノズル78が設けられており、使用時には、何れのノズル78からも内容液を注出可能とされている。また、このキャップ70は、図14に示すように、製品の出荷時にはノズル78を密封する密封部材79が設けられており、使用開始時には密封部材79を取り外す。
特開2012-136267号公報
しかしながら、上記のような従来のキャップ70によれば、開口予定部76を開けて開封する際には、予め、蓋74を中栓73から取り外した後、操作部76aを引き上げることにより弱化部75を破断させて開口予定部76を中栓73から離脱させ、さらにこの後、蓋74を装着し直す必要がある。すなわち、上記のような従来のキャップ70では、開封する際に、大変多くの手間や時間がかかってしまっていた。
本発明は上記課題を解決するもので、開封する際の手間や時間を最小限に抑えることができるキャップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、容器の口部に取り付けられる中栓と、中栓に装着される蓋と、を備え、中栓は、周囲が弱化部で囲まれた開口予定部を有し、蓋を中栓に装着した状態で縦軸心を中心として回転することにより回転力が蓋から中栓に伝達されることにより弱化部が破断して開口予定部が中栓から離脱し、中栓に注出口が形成されるキャップであって、蓋と中栓とに、蓋を中栓に装着した状態で縦軸心を中心として回転することにより互いに係合して回転力を伝達する係合部がそれぞれ設けられ、弱化部が、縦軸心に直交する水平線に対して傾斜する傾斜形状または前記水平線に対して傾斜する傾斜部を有する波形状に形成され、中栓と蓋とは、縦軸心を中心として、互いに上下方向に相対移動しない状態で回転自在に嵌合しており、蓋が、縦軸心を中心として、中栓に対して上下方向に移動しない状態で回転することにより、弱化部が破断されて開口予定部が開封可能で、かつ、この回転したままの状態で内容物を注出可能に構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、弱化部が、縦軸心に直交する水平線に対して傾斜する傾斜形状または前記水平線に対して傾斜する傾斜部を有する波形状に形成されているので、当該キャップを開封する際には、蓋を中栓に装着した状態で縦軸心を中心として回転することにより、弱化部が周方向にずれる(異なった位置となる)だけでなく、上下方向にもずれながら破断される。これにより、蓋を中栓から予め取り外したり、開口予定部の操作部を引き上げたりしなくても、蓋を中栓に装着したままの状態で縦軸心を中心として回転するだけで弱化部を破断することができ、その際の手間や時間を最小限に抑えることができる。
また、蓋を、縦軸心を中心として、中栓に対して上下方向に移動しない状態で回転するだけで、開口予定部を開封することができて、内容物を注出することができる。すなわち、少ない手間や時間で、開口予定部を開封して内容物を注出することができる。
また、本発明は、中栓に対する蓋の回転角度により、内容物の注出量を調整可能とされ
ていることを特徴とする。すなわち、中栓に対する蓋の回転角度によって、弱化部が破断されて形成された開口(詳しくは開口の周囲)と、弱化部が破断されて中栓から離脱された開口予定部(詳しくは開口予定部の外周)との上下の隙間の寸法が変化するため、回転角度に応じて注出量を調整することができる。
また、本発明は、内容物を注出するノズルが蓋から両側方に突出して設けられていることを特徴とする。この構成によれば、当該キャップを装着した容器を例えば一方のノズルが下方となるように傾けることにより、他方のノズルから空気を容器内に導入しながら、一方のノズルから内容物を良好に注出することができる。
また、本発明の開口予定部は、弱化部の内側を閉鎖する底面壁と、底面壁から上方に筒状に延びる離脱筒と、を有し、離脱筒に、蓋の係合部に係合する中栓の係合部が形成されていることを特徴とする。この構成により、中栓の係合部と蓋の係合部とを良好に形成して、互いに係合させることができる。
また、本発明は、中栓における底面壁の外周寄り箇所から径方向外側に延びる横延部が設けられ、横延部に弱化部が形成されていることを特徴とする。この構成により、中栓に対して蓋を回転させた場合に、弱化部が破断されて形成された開口(詳しくは開口の周囲)と、弱化部が破断されて中栓から離脱された開口予定部(詳しくは開口予定部の外周)との間に形成される隙間やこれに続く連通路の通路寸法を比較的大きく設けることができ、前記隙間や連通路を通して内容物を良好に注出することができる。
また、本発明は、横延部の外周から上方に筒状に延びて、蓋に形成された上通路筒に摺接する下通路筒が形成され、これらの上通路筒と下通路筒とにより、内容物を内側に通す外周通路壁が形成されていることを特徴とする。この構成により、比較的簡単な構成で、内容物を内側に通す外周通路壁を良好に形成することができる。
また、本発明は、中栓に、蓋に形成された係止部に係止される被係止部が形成され、中栓に蓋が装着された際に、中栓と蓋とが互いに縦軸心を中心として回転自在な状態で、中栓の被係止部と蓋の係止部とが互いに係止されることを特徴とする。この構成により、比較的簡単な構成で、中栓に蓋を一旦装着すると、蓋が中栓に対して回転自在でありながら、中栓から蓋が離脱することを防止できる。
本発明によれば、蓋と中栓とに、蓋を中栓に装着した状態で縦軸心を中心として回転することにより互いに係合して回転力を伝達する係合部をそれぞれ設け、弱化部を、縦軸心に直交する水平線に対して傾斜する傾斜形状または前記水平線に対して傾斜する傾斜部を有する波形状に形成することにより、蓋を中栓から予め取り外したり、開口予定部の操作部を引き上げたりしなくても、蓋を中栓に装着したままの状態で縦軸心を中心として回転するだけで弱化部を破断することができ、その際の手間や時間を最小限に抑えることができる。また、弱化部が、縦軸心から傾斜した形状または波形状に形成されているので、破断時に弱化部の一部に応力が集中し易くなり、比較的小さい力で破断できる。
また、中栓と蓋とが、縦軸心を中心として、互いに上下方向に相対移動しない状態で回転自在に嵌合しており、蓋が、縦軸心を中心として、中栓に対して上下方向に移動しない状態で回転することにより、弱化部が破断されて開口予定部が開封可能で、かつ、この回転したままの状態で内容物を注出可能に構成することにより、蓋を、中栓に対して上下方向に移動しない状態で回転するだけで、内容物を注出することができる。
また、中栓に対する蓋の回転角度によって内容物の注出量を調整可能とすることにより、手間を最小限に抑えながら、容易に内容物の注出量を調整することができる。
また、内容物を注出するノズルを蓋から両側方に突出して設けることにより、他方のノズルから空気を容器内に導入しながら、一方のノズルから内容物を良好に注出することができる。
本発明の実施の形態に係るキャップの側面図である。 同キャップの縦断側面図である。 同キャップの平面図である。 同キャップの正面図である。 同キャップの中栓の側面図である。 同キャップの中栓の縦断側面図である。 同キャップの中栓の平面図である。 同キャップの蓋の側面図である。 同キャップの蓋の縦断側面図である。 同キャップの蓋の底面図である。 同キャップの縦断側面図であり、開口予定部を中栓より離脱させて開口させた状態を示す。 従来のキャップの部分切欠正面図である。 同従来のキャップの斜視図である。 同従来のキャップの斜視図であり、製品の出荷時の状態を示す。
以下、本発明に係る実施の形態のキャップを、図面に基づき説明する。
図1~図4などにおいて、1は、内部に内容物(内容液)が収容されている容器2に取付けられるキャップである。キャップ1は、容器2の口部3に取り付けられる中栓4と、中栓4に装着される蓋5と、を備えている。中栓4と蓋5とはそれぞれ、例えば合成樹脂により射出成形されるなどして一体形成されて製造されるが、これに限るものではない。
図2、図5~図7などに示すように、中栓4は、容器2の口部3に取り付けられる中栓本体10と、弱化部11を介して中栓本体10から離脱可能に設けられた開口予定部12とを有している。
中栓本体10には、その下部が容器2の口部3に外側から嵌り込む円筒状の外筒13と、外筒13の内周に隙間を有する状態で設けられてその下部が容器2の口部3に内側から嵌り込む円筒状の内筒14と、外筒13および内筒14のそれぞれ上端部箇所で径方向内側に延びて外筒13と内筒14などを繋ぐ上面15と、などが形成されている。また、中栓本体10における外筒13の下方には、薄肉部18を介して下方に延びるとともに径方向外側および内周側にも突出する鍔状部19が全周に形成され、容器2の使用後などに、外筒13において薄肉部18から鍔状部19を切断することで、容器2から中栓4を外し易くするよう図られている。
中栓4の開口予定部12は、弱化部11の内側を閉鎖する底面壁21と、底面壁21の外周寄り箇所(弱化部11よりも少し内周側箇所)から上方に筒状に延びる離脱筒22と、を有する。
ここで、図2、図6などに示すように、弱化部11は、キャップ1の中心となり上下に延びる縦軸心Xに直交する水平線Yに対して傾斜する傾斜形状に形成されている。より詳しくは、弱化部11が、キャップ1を側面視した状態(横方向から見た状態であり、前後方向および左右方向の少なくとも一方向)で、縦軸心Xに直交する水平線Yに対して傾斜する傾斜形状に形成されている。この実施の形態では、中栓4の製造時において、弱化部11および底面壁21における左右方向の一方の端部(図2、図6においては左端部)が高い位置となる一方、左右方向の他方の端部(図2、図6においては右端部)が低い位置となり、弱化部11における残りの部分がこれらの左右の端部の間が斜めに接続されている。
また、中栓4における底面壁21の外周寄り箇所から径方向外側に延びる横延部25が設けられ、横延部25に弱化部11が形成されている。なお、この実施の形態では、横延部25が水平方向に延びるように形成されており、横延部25における径方向の途中部分に弱化部11が形成されている。また、この実施の形態では、開口予定部12における高い箇所に設けられている横延部25は、中栓4の上面15とほぼ同じ上下方向位置(高さ)であるが、開口予定部12における低い箇所に設けられている横延部25は、中栓4の上面15よりも低い位置に設けられているので、この箇所では、後述する下通路筒16が下方まで延ばされて接続されている。
図2、図5~図7などに示すように、中栓4の離脱筒22には、径方向外側に突出する状態で上下に延びる係合部(離脱突条リブ)23が、それぞれ周方向所定角度毎(この実施の形態では周方向60度毎)に複数形成されている。この係合部23は、蓋5に設けられている後述する保持係合筒32の外周に周方向所定角度毎(この実施の形態では周方向60度毎)に複数形成された係合部(離脱突条リブ)33(図9、図10参照)に、蓋5が中栓4に対して周方向に回転された際に係合可能とされている。
また、図2、図5、図6などに示すように、離脱筒22の先端部外周には径方向内側に窪む凹状部24が形成されているとともに、これに対応して、図2、図9、図10に示すように、蓋5の保持係合筒32の基部内周には径方向内側に突出する凸状部34が形成されている。
なお、図2や図6に示すように、中栓4に設けられている離脱筒22は、下端部が接続されている底面壁21の上下方向の接続位置が異なるため、離脱筒22に形成されている係合部23の上下方向の長さは、係合部23が設けられている周方向の位置により異なっている。一方、図2や図9に示すように、蓋5の保持係合筒32や複数の係合部33は上下方向の長さが同じとされ、蓋5を中栓4に装着する際に、周方向に対してどの向きでも支障なく装着できるよう構成されている。
また、図2などに示すように、中栓4(中栓本体10)には、上面15の内周端や横延部25の外周から上方かつ筒状に延びて、蓋5に形成された後述する上通路筒35に摺接する下通路筒16が形成されている。そして、これらの上通路筒35と下通路筒16とにより、内容物を内側に通す外周通路壁が形成されている。
さらに、中栓4(中栓本体10)には、蓋5に形成された後述する係止部としての係止突起31aに係止される被係止部としての被係止突起17aが形成されている。例えば、この実施の形態では、中栓本体10の上面15における下通路筒16よりも外周箇所から上方かつ筒状に延びる係止筒17が形成されているとともに、この係止筒17の上端部から外側に突出する被係止部としての被係止突起17aが形成されている。
図1~図4、図8~図10などに示すように、蓋5は、略円板形状の天面板30と、この天面板30の外周から下方に延びる外周壁31と、天面板30における外周壁31の上端との接続部分よりも内側から下方に延びてその下部が中栓4の下通路筒16に摺接する上通路筒35と、蓋5の上部から外周壁31および上通路筒35を貫通して両側方に突出する2つのノズル37と、天面板30における上通路筒35の上端との接続部分よりもさらに内側から下方に延びる保持係合筒32などを有する。
上記したように、保持係合筒32には、その外周に周方向所定角度毎(この実施の形態では周方向60度毎)に係合部(離脱突条リブ)33(図9、図10参照)が上下に延びる状態で形成されている。そして、保持係合筒32に形成された係合部33は、蓋5が中栓4に装着されて周方向に回転された際に、中栓4の開口予定部12の係合部23に係合可能とされている。また、図2、図9などに示すように、蓋5の保持係合筒32の基部内周には径方向内側に突出する凸状部34が形成され、中栓4に対して蓋5が所定位置までねじ込まれると、中栓4の凹状部24が蓋5の凸状部34が嵌り込むように構成されている。また、蓋5が中栓4に装着されると、蓋5の上通路筒35の下部が中栓4の下通路筒16の上部に内側から摺接するよう構成されている。
また、蓋5の外周壁31の下部に、その下部から内側に突出する係止部としての係止突起31aが形成されている。そして、中栓4に蓋5が装着された際に、中栓4と蓋5とが互いに縦軸心Xを中心として回転自在な状態で、中栓4の被係止突起17aと蓋5の係止突起31aとが互いに係止されて、蓋5が中栓4から離脱することを阻止する(防止する)よう構成されている。なお、この実施の形態では、このように、中栓4に蓋5が装着されて、中栓4の被係止突起17aと蓋5の係止突起31aとが互いに係止された際には、蓋5の外周壁31の下端部が、中栓4の外筒13と上面15との接続箇所に上方から当接して、中栓4に蓋5が装着されると、蓋5が上下にがたつくことがないように図られているが、これに限るものではない。
上記構成において、中栓4と蓋5とは射出成形されるなどしてそれぞれ個別に一体形成されて製造され、この後、中栓4に対して蓋5が上方から被せられて装着される。これにより、中栓4の開口予定部12が未開封の状態で、保持係合筒32の係合部33が、中栓4の開口予定部12の係合部23に係合可能とされるとともに、蓋5の保持係合筒32の凸状部34と中栓4の凹状部24とが嵌り込む。また、蓋5の上通路筒35の下部が中栓4の下通路筒16の上部に内側から摺接するとともに、蓋5の外周壁31の係止突起(係止部)31aと中栓4の被係止突起(被係止部)17aとが係止される。このようにして蓋5が組み付けられた(装着された)中栓4が、予め内容物が入れられた容器2に(詳しくは容器2の口部3に)取り付けられ、容器2はキャップ1により密閉される。
なお、中栓4に蓋5を装着することにより、図2などに示すように、互いに摺接する蓋5の上通路筒35および中栓4の下通路筒16を外周通路壁とし、互いに嵌り合った蓋5の保持係合筒32および中栓4の離脱筒22を内周通路壁とする、連通路38が形成される。この連通路38は蓋5の各ノズル37内の空間である注出通路39に連通している。
容器2の使用開始時には、蓋5を上下に移動させることなく、縦軸心Xを中心として回転させる。これにより、保持係合筒32の係合部33が、中栓4の開口予定部12の係合部23に係合して、蓋5からの回転力が開口予定部12に伝達され、弱化部11が破断されて開封される。
ここで、上記構成においては、弱化部11が、当該キャップ1を側面視した状態で、縦軸心Xに直交する水平線Yに対して傾斜する傾斜形状に形成されているので、当該キャップ1を開封する際には、蓋5を中栓4に装着した状態で縦軸心Xを中心として回転することにより、図11に示すように、中栓4の弱化部11が周方向にずれる(異なった位置となる)だけでなく、上下方向にもずれながら破断される。これにより、中栓4に注出口36が形成されるとともに、注出口36の周囲と、弱化部11が破断されて中栓4から離脱された開口予定部12(詳しくは開口予定部12の外周)との間に上下方向の大きな隙間Sができる。また、この隙間Sは、開封されることで、連通路38に連通する。
したがって、従来のキャップのように、蓋を中栓から予め取り外したり、開口予定部の操作部を引き上げたりしなくても、蓋5を中栓4に装着したままの状態で縦軸心Xを中心として回転するだけで弱化部11を破断して注出口36を形成することができるとともに、この状態で、容器2を傾けることで、内容物は開封された隙間Sから連通路38を通して、下方に傾けた一方のノズル37から注出することができ、その際の手間や時間を最小限に抑えることができる。なお、この際、反対側の他方のノズル37の注出通路39を通して空気が容器2内に導入される(空気が置換される)ので、容器2内の内容物を、脈動などを生じることなく、良好に注出することができ、使い勝手も良好となる。
また、上記構成によれば、弱化部11が、当該キャップ1を側面視した状態で、縦軸心Xに直交する水平線Yに対して傾斜する傾斜形状に形成されているので、中栓4に対する蓋5の回転角度により、ノズル37からの内容物の注出量を調整可能である。すなわち、図2に示すように、弱化部11の最も低い箇所と最も高い箇所とが平面視して180度反対側に形成されている場合には、蓋5を、図2に示すような未開封状態と同様な位置から180度回転することにより、図11に示すように、注出口36の周囲と弱化部11が破断されて中栓4から離脱された開口予定部12の外周との間の上下方向の隙間Sが最も大きくなり、多量の内容物を良好に注出することができる。また、これよりも小さな回転角度(あるいは大きな回転角度)では、蓋5の回転角度が小さくなるほど(または360度に近づく角度となるほど)内容物を少量ずつ注出することができる。なお、蓋5の回転角度が180度となる箇所や途中箇所などに、目印となるマークを、中栓4の外筒13の外側や蓋5の外周壁31などに、表記しておくと好適であり、便利である。
なお、上記実施の形態では、弱化部11の最も低い箇所と最も高い箇所とが平面視して180度の角度で反対側に形成されている場合を述べたが、これに限るものではない。つまり、弱化部11が側面視して波形状(縦軸心Xに直交する水平線Yに対して傾斜する傾斜部を有する波形状)など、180度よりも小さい回転角度で、最も低い箇所と最も高い箇所とが繰り返す形状としてもよく、この場合には、蓋5の回転角度が小さくても比較的多くの内容物を注出することが可能となる。また、弱化部11が、縦軸心Xに直交する水平線Yに対して傾斜する傾斜形状または前記水平線Yに対して傾斜する傾斜部を有する波形状に形成されていると、破断時に弱化部11の一部に応力が集中し易くなり、比較的小さい力で破断できる利点もある。
また、上記構成によれば、中栓4における底面壁21の外周寄り箇所から径方向外側に延びる横延部25が設けられ、横延部25に弱化部11が形成されている。この構成により、中栓4に対して蓋5を回転させた場合に、注出口36の周囲と、弱化部11が破断されて中栓4から離脱された開口予定部12(詳しくは開口予定部12の外周)との間に形成される隙間Sやこれに続く連通路38の通路寸法を比較的大きく設けることができ、前記隙間Sや連通路38を通して内容物を良好に注出することができる。
なお、上記実施の形態では、弱化部11が横延部25の径方向の途中箇所に設けられ、すなわち、開口予定部12の底面壁21と、中栓本体10における弱化部11と下通路筒16の下端部との間との両方の箇所に横延部25が設けられているので、特に、注出口36の周囲と中栓4から離脱された開口予定部12の外周との間に形成される隙間Sやこれに続く連通路38の通路寸法を大きく設けることができる。しかし、これに限るものではなく、開口予定部12の底面壁21と、中栓本体10における弱化部11と下通路筒16の下端部との間との、何れか一方にだけ、横延部25が設けられていてもよい。この場合でも、中栓本体10における弱化部11と下通路筒16の下端部との間との、何れにも横延部25が設けられていない場合と比較すると、注出口36の周囲と中栓4から離脱された開口予定部12の外周との間に形成される隙間Sやこれに続く連通路38の通路寸法を比較的大きく設けることができる。
また、上記構成によれば、開口予定部12が、弱化部11の内側を閉鎖する底面壁21と、底面壁21から上方に筒状に延びる離脱筒22と、を有し、離脱筒22に、蓋5の係合部33に係合する中栓4の係合部23が形成されている。この構成により、中栓4の係合部23と蓋5の係合部23とを良好に形成して、互いに係合させることができる。なお、上記実施の形態では、中栓4の係合部23が形成されている離脱筒22が内側に、蓋5の係合部33が形成されている保持係合筒32が外側に配置されて、互いに嵌合されるとともに、係合される場合を図示した。しかし、この構成に限るものではなく、中栓4の係合部23が形成されている離脱筒22を外側に、蓋5の係合部33が形成されている保持係合筒32を内側に配置して、互いに嵌合させるとともに、係合させるように構成してもよい。
また、上記構成によれば、横延部25の外周から上方に筒状に延びて、蓋5に形成された上通路筒35に摺接する下通路筒16を形成し、これらの上通路筒35と下通路筒16とにより、内容物を内側に通す外周通路壁を形成している。この構成により、比較的簡単な構成で、内容物を内側に通す外周通路壁を良好に形成することができる。なお、上記実施の形態では、互いに摺接されている下通路筒16の上部と上通路筒35の下部とは、下通路筒16の上部が内側に、上通路筒35の下部が外側にある状態で摺接されている場合を述べたが、これに限るものではなく、下通路筒16の上部が外側に、上通路筒35の下部が内側にある状態で摺接されるよう構成してもよい。
また、上記構成によれば、中栓4(中栓本体10)に、蓋5に形成された係止部としての係止突起31aに係止される被係止部としての被係止突起17aが形成され、中栓4に蓋5が装着された際に、中栓4と蓋5とが互いに縦軸心Xを中心として回転自在な状態で、中栓4の被係止突起17aと蓋5の係止突起31aとが互いに係止されるよう構成されている。これにより、比較的簡単な構成で、中栓4に蓋5を一旦装着すると、中栓4と蓋5とが回転自在でありながら、中栓4から蓋5が離脱することを防止できる。なお、上記実施の形態では、蓋5の外周壁31の下部に、その下部から内側に突出する係止部としての係止突起31aを形成するとともに、中栓本体10の上面15から上方かつ筒状に延びる係止筒17に、この係止筒17の上端部から外側に突出する被係止部としての被係止突起17aを形成し、これらの係止突起31aと被係止突起17aとが、蓋5の装着時に互いに係止するよう構成した場合を述べたが、これに限るものではない。
また、上記構成においては、ノズル37が蓋5から両側方に突出して設けられている構成の場合を述べ、この場合には、上記したように、片方(一方)のノズル37から空気を容器内に導入しながら、他方のノズル37から内容物を良好に注出することができて、容器2内の内容物を、脈動などを生じることなく、良好に注出することができる利点がある。しかし、これに限るものではなく、内容物を注出するノズルは1つとしたり、3つ以上としたりすることも可能である。また、ノズルが蓋から上方に突出するように構成してもよい。さらには、蓋を、ノズルを有して中栓に装着される蓋本体と、蓋本体のノズルを開閉する上蓋とから構成したり、この場合に、蓋本体と上蓋とをヒンジで接続する構成としたりしてもよい。
1 キャップ
2 容器
3 口部
4 中栓
5 蓋
6 注出口
10 中栓本体
11 弱化部
12 開口予定部
15 上面
16 下通路筒
17 係止筒
17a 被係止突起(被係止部)
21 底面壁
22 離脱筒
23 係合部
25 横延部
30 天面板
31 外周壁
31a 係止突起(係止部)
32 保持係合筒
33 係合部
35 上通路筒
36 注出口
37 ノズル
38 連通路
39 注出通路
X 縦軸心
Y 水平線
S 隙間

Claims (7)

  1. 容器の口部に取り付けられる中栓と、中栓に装着される蓋と、を備え、
    中栓は、周囲が弱化部で囲まれた開口予定部を有し、蓋を中栓に装着した状態で縦軸心を
    中心として回転することにより回転力が蓋から中栓に伝達されることにより弱化部が破断
    して開口予定部が中栓から離脱し、中栓に注出口が形成されるキャップであって、
    蓋と中栓とに、蓋を中栓に装着した状態で縦軸心を中心として回転することにより互いに
    係合して回転力を伝達する係合部がそれぞれ設けられ、
    弱化部が、縦軸心に直交する水平線に対して傾斜する傾斜形状または前記水平線に対して
    傾斜する傾斜部を有する波形状に形成され
    中栓と蓋とは、縦軸心を中心として、互いに上下方向に相対移動しない状態で回転自在に嵌合しており、
    蓋が、縦軸心を中心として、中栓に対して上下方向に移動しない状態で回転することにより、弱化部が破断されて開口予定部が開封可能で、かつ、この回転したままの状態で内容物を注出可能に構成されていることを特徴とするキャップ。
  2. 中栓に対する蓋の回転角度により、内容物の注出量を調整可能とされていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 内容物を注出するノズルが蓋から両側方に突出して設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャップ。
  4. 開口予定部は、弱化部の内側を閉鎖する底面壁と、底面壁から上方に筒状に延びる離脱筒と、を有し、離脱筒に、蓋の係合部に係合する中栓の係合部が形成されていることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載のキャップ。
  5. 中栓における底面壁の外周寄り箇所から径方向外側に延びる横延部が設けられ、横延部に弱化部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のキャップ。
  6. 横延部の外周から上方に筒状に延びて、蓋に形成された上通路筒に摺接する下通路筒が形成され、これらの上通路筒と下通路筒とにより、内容物を内側に通す外周通路壁が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のキャップ。
  7. 中栓に、蓋に形成された係止部に係止される被係止部が形成され、中栓に蓋が装着された際に、中栓と蓋とが互いに縦軸心を中心として回転自在な状態で、中栓の被係止部と蓋の係止部とが互いに係止されることを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載のキャップ。
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