JP7149889B2 - キャップ付き容器 - Google Patents
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以上より、キャップを容器本体に対して回転することによって、吐出孔が開放されるので、吐出孔を開放するときにキャップを紛失するのを防ぐことができる。
キャップを中栓、若しくは口部に再び外嵌する際に、キャップをノズルに被せると、キャップの突上げ部が、上端位置に位置するノズルの突上げ部に突き当たるので、この状態で、キャップを下方に押し込むと、ノズルが、案内機構によって、中栓に対して回転しながら下方に移動し、下端位置に到達する。これにより、キャップを中栓、若しくは口部に外嵌する操作だけで、ノズルを下端位置に位置させて、栓部により吐出孔を閉塞することが可能になり、操作性を向上させることができるとともに、吐出孔を閉塞し忘れるのを防ぐことができる。
本実施形態のキャップ付き容器1は、図1に示されるように、内容物が収容される容器本体11、中栓14、内容物の吐出孔15が形成されたノズル16、およびキャップ17を備えている。
容器本体11は有底筒状に形成され、中栓14、ノズル16、およびキャップ17は有頂筒状に形成されており、容器本体11、中栓14、ノズル16、およびキャップ17は、共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸を中心軸線Oといい、中心軸線Oに沿う軸方向から見て、中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。軸方向のうち、キャップ17の頂壁部26側を上側といい、容器本体11の底部側を下側という。
中栓14の周壁部31の内周面、および口部12の外周面に、中栓14、および容器本体11の相対的な回転移動を規制する容器側規制部28が形成されている。容器側規制部28は、中栓14の周壁部31の内周面、および口部12の外周面のうちのいずれか一方に形成された突部に、いずれか他方に形成された凹部が係合することで構成されている。
中栓14の周壁部31の下端部に、径方向の内側に向けて突出し、口部12の外周面に形成された膨出部12aにアンダーカット嵌合した第1係止突起31aが形成されている。これにより、中栓14は、口部12に対する上方移動が規制されている。
以上より、中栓14は、容器本体11の口部12に対して固定されている。
中栓14の天壁部32に、口部12内に嵌合したシール筒32aが形成されている。
ノズル16の天壁部35は、中栓14の天壁部32より上方に位置している。ノズル16、および中栓14それぞれの天壁部35、32は、中心軸線Oと同軸に配設されている。ノズル16、および中栓14それぞれの天壁部35、32の外径は互いに同等になっている。吐出孔15は、ノズル16の天壁部35に形成され、中心軸線Oと同軸に配設されている。ノズル16の天壁部35の上面における吐出孔15の開口周縁部に、上方に向かうに従い、径方向の外側に向けて延びる吐出筒35aが形成されている。
第2案内突部36aは、径方向から見て直角三角形状を呈する板状に形成され、その側面のうち、径方向から見て斜辺をなす部分が、ノズル16が中栓14に対して周方向の一方側に回転したときに、第1案内突部33aの側面のうち、径方向の外側から見て斜辺をなす部分を摺動する。これにより、ノズル16が中栓14に対して上方に移動する。
すなわち、第1案内突部33a、および第2案内突部36aは、中栓14、およびノズル16に設けられるとともに、中栓14、およびノズル16の相対的な回転移動に伴い、ノズル16を中栓14に対して上下動させる案内機構を構成している。
ノズル16の天壁部35に、栓筒37、接続筒38、および中間筒39が形成されている。
接続筒38は、中栓14の内筒34内に上下摺動可能に密に嵌合されている。接続筒38は、ノズル16の中栓14に対する軸方向の位置を問わず常に、内筒34内に密に嵌合している。
中間筒39は、内筒34に上下動可能に外装されている。中間筒39の下端開口縁は、中栓14の天壁部32の上面に当接しており、ノズル16のこれ以上の下方移動が規制されている。中間筒39の内周面に、径方向の内側に向けて突出した被係合突起39aが形成されている。被係合突起39aは、図2に示されるように、ノズル16が上端位置に位置したときに、内筒34の抜け止め突起34aに係合し、ノズル16のこれ以上の上方移動が規制されている。この際、吐出孔15が、栓部18より上方に位置して開放され、連通孔13に連通する。
次に、キャップ17を外してノズル16を開放した後に、容器本体11内の内容物を、連通孔13、内筒34内、接続筒38内、および吐出孔15をこの順に通過させて、吐出筒35aから、上下反転させたキャップ17内に向けて吐出する。
そして、中間筒39の下端開口縁が、中栓14の天壁部32の上面に当接することで、ノズル16のこれ以上の下方移動が規制される。つまり、ノズル16が下端位置に位置する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態においても、前記実施形態と同様の作用効果を奏する。
窪み部23をキャップ17の内周面に形成し、突部24をノズル16の周壁部36の外周面に形成してもよい。
キャップ17の周壁部の下端部を、中栓14の周壁部31の下端部より下方に位置させて、キャップ17を口部12に着脱可能に外嵌してもよい。
11 容器本体
12 口部
13 連通孔
14 中栓
15 吐出孔
16 ノズル
17 キャップ
18 栓部
23 窪み部(規制部、突上げ部)
24 突部(規制部、突上げ部)
33a 第1案内突部(案内機構)
36a 第2案内突部(案内機構)
Claims (3)
- 内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に装着されるとともに、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓と、
前記中栓に回転可能に装着されるとともに、内容物の吐出孔が形成されたノズルと、
前記中栓、若しくは前記口部に着脱可能に外嵌され、前記ノズルを覆うキャップと、を備えたキャップ付き容器であって、
前記中栓に、前記吐出孔を閉塞する栓部が設けられ、
前記ノズルは、
前記吐出孔が前記栓部により閉塞された下端位置と、
前記吐出孔が、前記栓部より上方に位置して開放され、前記連通孔に連通した上端位置と、の間を上下動可能に配設され、
前記中栓、および前記ノズルには、前記中栓、および前記ノズルの相対的な回転移動に伴い、前記ノズルを前記中栓に対して上下動させる案内機構が設けられ、
前記ノズル、および前記キャップには、前記ノズル、および前記キャップの相対的な回転移動を規制する規制部が設けられている、キャップ付き容器。 - 前記ノズル、および前記キャップには、前記ノズルが前記中栓に対して上方に移動したときに、互いに係合することで、前記キャップを上方に移動させる突上げ部が設けられている、請求項1に記載のキャップ付き容器。
- 前記ノズル、および前記キャップのうちのいずれか一方に、窪み部が形成されるとともに、いずれか他方に、前記窪み部内に配設された突部が形成され、
前記規制部は、前記窪み部の内面のうちの周方向を向く面と、前記突部の表面のうちの周方向を向く面と、を備え、
前記突上げ部は、前記窪み部の内面のうちの軸方向を向く面と、前記突部の表面のうちの軸方向を向く面と、を備えている、請求項2に記載のキャップ付き容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019064237A JP7149889B2 (ja) | 2019-03-28 | 2019-03-28 | キャップ付き容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019064237A JP7149889B2 (ja) | 2019-03-28 | 2019-03-28 | キャップ付き容器 |
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JP2020164171A JP2020164171A (ja) | 2020-10-08 |
JP7149889B2 true JP7149889B2 (ja) | 2022-10-07 |
Family
ID=72715711
Family Applications (1)
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JP2019064237A Active JP7149889B2 (ja) | 2019-03-28 | 2019-03-28 | キャップ付き容器 |
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Citations (2)
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JP5024543B2 (ja) | 2007-10-24 | 2012-09-12 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
Family Cites Families (2)
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2019
- 2019-03-28 JP JP2019064237A patent/JP7149889B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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EP1046592A1 (en) | 1999-04-22 | 2000-10-25 | Eurovetrocap S.R.L. | Closure with means for controllably delivering liquids |
JP5024543B2 (ja) | 2007-10-24 | 2012-09-12 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
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JP2020164171A (ja) | 2020-10-08 |
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