JP5851347B2 - 詰め替え容器 - Google Patents

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本発明は、詰め替え容器に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1に記載されるような、本容器に詰め替える内容物が収容される容器本体と、容器本体の口部に装着され、該口部を閉塞する中栓と、を備え、中栓を本容器の口部に螺着させた状態で詰め替えを行う詰め替え容器が知られている。この中栓には、内容物を注出するための注出口が形成されるとともに、該注出口を閉塞するシール部が設けられている。シール部は、例えばプルトップが付設された蓋体からなる。
この詰め替え容器では、まずプルトップを引き上げて、中栓の注出口を開封する。次いで、詰め替え容器を正立姿勢(口部が上向きの姿勢)に配置し、倒立姿勢(口部が下向きの姿勢)とされた本容器の口部を、該詰め替え容器の中栓に螺着する。この状態から、詰め替え容器と本容器とを上下反転させて、本容器を正立姿勢にするとともに、詰め替え容器を倒立姿勢にする。これにより、詰め替え容器内の内容物が、詰め替え容器及び本容器の各口部の内側を流通して、本容器内に詰め替えられる。
特開2000−159249号公報
しかしながら、上述した従来の詰め替え容器では、中栓の注出口を開封した後、中栓に本容器の口部を螺着し、その後、詰め替え容器と本容器を上下反転させる必要があるので、詰め替え作業が煩雑となっていた。
また、中栓の注出口を開封した後に、該中栓に対して本容器の口部を螺着するため、その螺合作業中に誤って詰め替え容器を倒すと、詰め替え容器内の内容物がこぼれ出るおそれがあった。
さらに、中栓に本容器の口部を螺着する際には、該本容器を倒立姿勢にするため、本容器内に内容物が残留していると、該内容物がこぼれるおそれがある。従って、本容器内の内容物を使い切った後でないと詰め替え作業を行い難かった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、詰め替え作業を簡便に行うことができ、詰め替え時に内容物をこぼし難く、また本容器内の内容物が残留している場合であっても詰め替え作業を行うことができる詰め替え容器を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明は、本容器に詰め替える内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に装着された装着筒と、前記装着筒おいて前記容器本体内に開口する連通開口を閉塞するシール部と、前記装着筒に容器軸方向に沿ってスライド移動可能に支持される操作部材と、を備え、前記装着筒には、容器軸方向に直交する径方向に貫通して容器軸方向に延びる溝部が形成され、前記操作部材は、前記装着筒に、容器軸方向に沿う前記容器本体の内側に向けてスライド移動可能に外嵌されるとともに、本容器に当接される当接筒と、前記当接筒に連結されるとともに、前記装着筒の径方向内側に配設され、該装着筒に対する操作部材のスライド移動に伴って前記シール部を容器軸方向に押し込み、前記連通開口を開放させる押し込み部と、を備え、前記当接筒と前記押し込み部との連結部は、前記溝部内を容器軸方向に沿って移動可能に配設され、前記当接筒には、前記装着筒において前記連通開口よりも容器本体の外側に位置する注出口を覆い、前記装着筒に対する前記当接筒の容器軸方向に沿う前記容器本体の内側に向けたスライド移動を規制する規制部が、破断可能な弱化部を介して一体的に連結されていることを特徴とする詰め替え容器を提供する。
この発明では、本容器に内容物を詰め替える際は、操作部材の当接筒を、本容器の例えば口部(注入口部)の開口端縁に当接させて、詰め替え容器と本容器とを組み合わせる。この状態から、詰め替え容器の容器本体と、本容器とを容器軸方向に沿って相対的に接近移動させることで、装着筒に対して操作部材を連通開口側に向けてスライド移動させ、該連通開口を閉塞しているシール部を押し込み部により押し込み、このシール部を装着筒から破断或いは離脱させて、連通開口を開放させる。
ここで、規制部と当接筒とを連結する弱化部は、予め破断させておいてもよいし、詰め替え容器の容器本体と、本容器とを容器軸方向に沿って相対的に接近移動させるとともに、破断してもよい。
このように、例えば詰め替え容器の当接筒を本容器の注入口部の開口端縁に当接させた状態としてこれら詰め替え容器及び本容器を組み合わせた後、容器本体と本容器とを容器軸方向に沿って相対的に接近移動させるという簡便な作業により、内容物を詰め替えることができるので、詰め替え作業を容易化することができる。
また、詰め替え時、押し込み部より径方向外側に配置された当接筒を、上述のように、例えば本容器の注入口部の開口端縁に当接させる等した場合には、詰め替え容器を安定した姿勢で本容器に組み合わせることができるとともに、装着筒を本容器の注入口部内に差し込むことができる。従って、内容物をこぼし難い状態にできる。
また、上述したように、当接筒を注入口部の開口端縁に当接させる等した場合には、操作部材の本容器に対する径方向の位置を安定化させることができるので、操作部材を滑らかに移動させることができ、過大な力を必要とせずにシール部を押し込んで連通開口を容易に開放させ易くすることができる。
さらに、詰め替え容器の開封と同時に内容物を本容器内に詰め替えられるので、本容器を倒立姿勢にすることなく詰め替え作業が行える。よって、本容器内に内容物が残留している場合であっても、内容物の詰め替えを行うことができる。
さらに、この発明では、当接筒に、装着筒において連通開口よりも容器本体の外側に位置する注出口を覆い、当接筒のスライド移動を規制する規制部が、破断可能な弱化部を介して連結されているので、仮に流通段階等で詰め替え容器に不意に外力が加えられたとしても、操作部材のスライド移動を規制して押し込み部がシール部を押し込むことを抑制(防止)でき、詰め替え容器が不意に開封されるのを抑制することができる。
また、規制部は、弱化部を介して操作部材(当接筒)に一体的に連結されているので、このような規制部材として機能する部材を別体で設ける場合に比べて部品点数の削減を図ることができる。
さらに、連通開口をシール部で密封したまま容器本体を倒立状態にして本容器に組み合わせた後、弱化部を破断する場合には、この破断によって初めて操作部材がスライド移動可能となるため、この詰め替え作業時に内容物がこぼれることを防止できる。
なお、詰め替え作業時に初めて前記弱化部が破断されるため、この破断の有無により未開封状態の確認を行うことができる。
また、操作部材の当接筒と押し込み部とは、装着筒の溝部内を移動可能な連結部によって連結されており、該連結部によって一体的に移動可能であるので、上述した作用効果を奏しつつも、操作部材の容器軸方向に沿う外形がコンパクトとなる。
また、連結部が溝部内に挿入されていることにより、装着筒に対する操作部材のスライド移動時の姿勢が安定する。
また、上記詰め替え容器では、前記規制部が、前記操作部材のスライド移動時に、前記装着筒に当接して、前記弱化部が破断され、前記規制部が、前記装着筒の当接による前記弱化部の破断時に、前記当接筒との連結状態を維持するための連結維持部を備えていてもよい。
この場合、規制部は弱化部の破断後においても、当接筒との連結状態が維持されるため、規制部が本容器内に進入するのを防止することができる。
また、上記詰め替え容器では、前記押し込み部が、前記装着筒の内周面に近接又は当接して、容器軸方向に沿う前記容器本体の内側に向けて延び、前記シール部の外周面と前記装着筒の内周面との間には、前記押し込み部の先端部が進入する前記径方向の隙間が形成されていてもよい。
この場合、押し込み部の先端部がシール部を押し込む際に、その先端部がシール部の外周面と装着筒の内周面との間の隙間に進入するので、シール部を確実に取り外すことができる。
また、上記詰め替え容器では、前記装着筒に対する前記操作部材のスライド移動の終端で、前記溝部における前記連結部側を向く内面に、前記連結部が当接されるようにしてもよい。
この場合、操作部材のスライド移動とともに、該操作部材の連結部が装着筒の溝部の内面に当接されるので、詰め替え時に、これら連結部と溝部の内面との間から内容物が装着筒の径方向外側に漏れ出るようなことが抑制される。
本発明によれば、詰め替え作業を簡便に行うことができ、詰め替え時に内容物をこぼし難く、また本容器内の内容物が残留している場合であっても詰め替え作業を行うことができる。
本発明の実施形態に係る詰め替え容器の要部を示す縦断面図である。 同実施形態に係る詰め替え容器の操作部材の上面図である。 図1の要部拡大図である。 同実施形態に係る詰め替え容器を倒立姿勢にして、正立姿勢の本容器に組み合わせた状態を示す要部の縦断面図である。 図4の状態から詰め替え容器の容器本体と本容器とを接近移動させて、詰め替え容器内の内容物を本容器内に詰め替えている状態を示す要部の縦断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の詰め替え容器1は、内容物が収容される容器本体2を備え、この容器本体2から、別体の本容器30(図4参照)に内容物を詰め替えるものである。尚、以下では、容器本体2の横断面で中央を通る軸線を容器軸Oという。
詰め替え容器1は、前記容器本体2と、容器本体2の口部2aに装着され、容器軸Oに沿って延びる装着筒4と、装着筒4において容器本体2内に開口する連通開口4aを閉塞するシール部5と、装着筒4に容器軸O方向に沿ってスライド移動可能に支持された操作部材6と、を備えている。
装着筒4、シール部5及び操作部材6は、容器軸Oと同軸に配置されている。なお、以下では、容器軸O方向に沿う操作部材6側を上側、容器本体2側を下側という。また、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体2は、有底筒状をなしており、該容器本体2の口部2aは、この容器本体2における口部2a以外の部位より小径となっている。容器本体2の口部2aにおける上端部及び下端部は、これら上端部と下端部との間に位置する中間部より厚肉となっている。口部2aの外周面における前記中間部には、雄ねじ部2bが形成されている。口部2aの下端部には、径方向外側に向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状のフランジ2cが形成されている。
装着筒4は、容器本体2の口部2aに外挿される有頂筒状の基筒8と、基筒8より小径とされ、該基筒8の天壁8aから垂下されるとともに口部2aに径方向の内側から嵌合するシール筒9と、該基筒8の天壁8aから立設された注出筒10と、を備えている。ここで、前記連通開口4aは、基筒8の天壁8aの中央に形成されており、この連通開口4aの外周縁部からは、上方へ向けて突出するとともに、その上端開口縁が注出口4bとされた注出筒10が形成されている。
基筒8は、円環板状の前記天壁8aと、天壁8aの外周縁部から垂下される筒状の周壁8bと、を備え、天壁8aは、口部2aの上端開口縁に上側から当接している。周壁8bの内周面には、口部2aの雄ねじ部2bに螺合する雌ねじ部8cが形成されている。また、周壁8bの下端開口縁は、口部2aのフランジ2cに上側から接近配置されている。尚、本実施形態では、装着筒4が口部2aに螺着されるが、打栓によって口部2aに装着されてもよい。
図示の例では、注出筒10は、その内径がシール筒9の内径より小さくなっている。ここで、注出筒10には、径方向に貫通するとともに容器軸O方向に沿って延びる溝部11が形成されている。
この溝部11は、注出筒10の周方向に沿う一部分が切り欠かれるように形成されており、本実施形態では、矩形切り欠き状の溝部11が周方向に1つ形成されている。溝部11の上端部は、注出筒10の上端まで延びている。また、溝部11における下端部には、上側を向く内面(底面)11aが形成されている。本実施形態では、内面11aの形状は、操作部材6の後述する連結部14の形状に対応して、上面視で周方向に沿う弧状となっている。また、溝部11において周方向を向く内面(側面)11bには、容器軸O方向に間隔をあけて係止リブ11cが一対形成されている。
シール部5は、有底筒状をなしており、円板状の底壁5aと、底壁5aから立ち上がる周壁5bと、を備えている。底壁5aの外周縁部は、基筒8における天壁8aの内周縁部に下側から当接している。一方で、周壁5bは、注出筒10の下端部、つまり連通開口4aに径方向の内側から嵌合している。このシール部5は、連通開口4aに液密に嵌合された栓体である。
操作部材6は、装着筒4に容器軸O方向に沿う容器本体2の内側方向に向けてスライド可能に外嵌されるとともに、本容器30に当接される当接筒12と、この当接筒12に連結し、装着筒4の径方向内側に配設され、装着筒4に対する操作部材6のスライド移動に伴ってシール部5を容器軸O方向に押し込み連通開口4aを開放させる押し込み部13と、当接筒12と押し込み部13とを連結し、溝部11内を容器軸O方向に沿って移動可能とされた連結部14と、を備えている。
本実施形態では、当接筒12の上端開口縁が、注出筒10の上端開口縁よりも容器軸O方向で上側に配置されている。また、当接筒12の下端開口縁は、基筒8の天壁8aの上側に、該天壁8aとの間に間隔をあけて配置されている。
そして、当接筒12の外周面における容器軸O方向の中央部には、径方向外側に向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状のフランジ12aが形成されている。フランジ12aの上面には、径方向に沿って延びる空気置換溝12bが、周方向に間隔をあけて複数形成されている(図2参照)。
尚、前記空気置換溝12bに代えて、例えば空気置換溝12bに対応する部分を凸部とするとともに、周方向に隣り合う凸部同士の間を空気置換路として構成してもよい。
押し込み部13は、装着筒4の注出筒10の内周面に近接又は当接して、シール部5に向けて容器軸O方向に沿って延びている。そして、押し込み部13の下端部である先端部13aは、シール部5の周壁5bの上端部に対向している。この押し込み部13は、図2に示されるように、上面視で周方向に沿う弧状に形成されている。
また、図3に示されるように、押し込み部13の先端部13aの径方向の内周面13bは、先端に向かうに従い径方向の外側に向けて傾斜する傾斜面とされている。
ここで、シール部5の周壁5bの上端部の外周面と装着筒4の注出筒10の内周面との間には、径方向の隙間が形成されている。詳しくは、シール部5の周壁5bの上端部の外周面は、先端(押し込み部13側)に向かうに従い径方向の内側に向けて傾斜する傾斜面とされている。
図2に示されるように、連結部14は、周方向に沿う弧状をなしており、図1に示されるように、当接筒12における容器軸O方向の中央部と、押し込み部13の上端部とを径方向に連結している。連結部14の周方向に沿う長さは、装着筒4の溝部11の周方向に沿う長さに対応するとともに、連結部14において周方向を向く側面は、溝部11の内面11bに摺動自在となっている。また、連結部14は、溝部11内における容器軸O方向に沿う一対の係止リブ11c同士の間に配設されている。
また、連結部14の下面は、装着筒4に対する操作部材6のスライド移動の終端(下方移動端)で、溝部11における連結部14側を向く内面11a(容器軸O方向で対向する面)に、当接されるようになっている。
ところで、本実施形態では、当接筒12の上端部の内周面に、注出筒10における注出口4bを、その上側から覆い、装着筒4に対する当接筒12の容器軸O方向に沿う容器本体2の内側に向けたスライド移動を規制する規制部20が、複数の破断可能な弱化部21(図2参照)を介して連結されている。規制部20は、円板状に形成され、その外周縁部に周方向に間隔を空けて複数形成された弱化部21を介して、当接筒12の上端部の内周面に連結している。図示の例では、弱化部21が4つ形成され、押し込み部13を通る径方向の直線を挟んで両側に一対ずつ形成されている。
そして、この規制部20は、容器軸Oを挟んで押し込み部13と径方向で対向する位置で、弱化部21よりも厚肉に形成された連結維持部22によって当接筒12の上端部の内周面に連結されている。この連結維持部22は、弱化部21が破断された場合にあっても、規制部20と当接筒12との連結状態を維持するために設けられている。また、本実施形態では、装着筒4の注出筒10の上端部が、容器軸O方向で規制部20に下側から近接又は当接した状態になっている。
なお、本実施形態において操作部材6は、当接筒12、押し込み部13、連結部14、及び規制部20、弱化部21、及び連結維持部22が一体に形成されている。
ここで、図2に示されるように、規制部20には、容器軸O方向視で、押し込み部13及び連結部14の全体を外側に露出させるために切り欠かかれた切欠き部23が形成されている。そして、押し込み部13及び連結部14等の操作部材6における各部が、容器軸O方向で他の部位と重ならなくなっている。これにより、操作部材6を成形する際に、これに含まれる各部を干渉させることなく容器軸Oに沿った離型が可能となるため、操作部材6の一体成形が可能となっている。
次に、詰め替え容器1から本容器30に内容物を詰め替える手順について、図4及び図5を参照して説明する。
まず、詰め替え容器1を倒立姿勢にするとともに、本容器30を正立姿勢にした状態で、これら詰め替え容器1の口部2aと本容器30の口部(注入口部)31とを対向配置する。詰め替え容器1と本容器30とを、互いの容器軸Oが同軸となるように位置合わせしつつ、相対的に容器軸O方向に接近移動させ、図4に示されるように、操作部材6の当接筒12のフランジ12aを、本容器30の注入口部31の開口端縁に当接させて、詰め替え容器1と本容器30とを組み合わせる。この際、操作部材6の当接筒12が、本容器30の注入口部31内に差し込まれた状態で詰め替え容器1と本容器30とが組み合わされる。
ここで本実施形態では、上述したように詰め替え容器1を倒立姿勢とすることで、詰め替え容器1における上下が反転することとなり、倒立姿勢の詰め替え容器1において、容器軸O方向に沿った操作部材6側が下側、容器本体2側が上側となる。
尚、詰め替え容器1の連通開口4aがシール部5で閉塞されていることから、詰め替え容器1を倒立姿勢としても、容器本体2内の内容物が連通開口4aを通して外部に流出することはない。さらに、操作部材6では当接筒12と規制部20との間の弱化部21が破断されておらず、操作部材6の連結部14が係止リブ11cによって支持されているため、操作部材6のスライド移動は規制されている。また、シール部5の底壁5aの外周縁部が、基筒8の天壁8aの下面に当接しているため、内容物の重量によってシール部5が開放されてしまうことが防止されている。
そして、上述の状態から、図5に示されるように、詰め替え容器1の容器本体2と本容器30とを容器軸O方向に沿って相対的に接近移動させると、本容器30の注入口部31の開口端縁が当接筒12のフランジ12aを連通開口4a側に向けて押し込むとともに、連結部14が溝部11の係止リブ11cを乗り越え、装着筒4に対して操作部材6が連通開口4a側に向けてスライド移動させられる。この際、本実施形態では、装着筒4の上端部(注出筒10の上端部)が規制部20を容器本体2の外側に向けて押し込むことで、弱化部21が破断される。
そして、操作部材6の押し込み部13が、シール部5を押圧して連通開口4aから離脱させ、該連通開口4aが開放される。そして、この際、装着筒4における注出筒10の溝部11は、その略全体が本容器30の注入口部31内に挿入される。また、この状態で、当接筒12と規制部20は、連結維持部22によって連結状態が維持されて、この連結維持部22を軸中心に、規制部20が本容器30の口部31の内側に沿うように回動され、容器本体2側に進入することがない。
これにより、連通開口4a、押し込み部13及び注出筒10を通して、詰め替え容器1の容器本体2内と本容器30の注入口部31内とが連通する。よって、詰め替え容器1の容器本体2内に収容されている内容物を、本容器30の注入口部31内に注出することができ、内容物を詰め替え容器1から本容器30に詰め替えることができる。
尚、詰め替え作業中、当接筒12の空気置換溝12b内を通して、本容器30の内部及び詰め替え容器1の容器本体2の内部と、これら容器の外部との空気置換を効率よく行うことができるようになっているとともに、本容器30内にスムーズに内容物を注出して、詰め替え作業を効率良く行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の詰め替え容器1によれば、詰め替え容器1の当接筒12を本容器30の注入口部31の開口端縁に当接させた状態としてこれら詰め替え容器1及び本容器30を組み合わせた後、容器本体2と本容器30とを容器軸O方向に沿って相対的に接近移動させるという簡便な作業により、内容物を詰め替えることができるので、詰め替え作業を容易化することができる。
また、詰め替え時、押し込み部13より径方向外側に配置された当接筒12を、上述のように、本容器30の注入口部31の開口端縁に当接させることで、詰め替え容器1を安定した姿勢で本容器30に組み合わせることができるとともに、装着筒4を本容器30の注入口部31内に差し込むことができる。従って、内容物をこぼし難い状態にできる。
また、当接筒12を注入口部31の開口端縁に当接させることで、操作部材6の本容器30に対する径方向の位置を安定化させることができるので、操作部材6を滑らかに移動させることができ、過大な力を必要とせずにシール部5を押し込んで連通開口4aを容易に開放させ易くすることができる。
さらに、詰め替え容器1の開封と同時に内容物を本容器30内に詰め替えられるので、本容器30を倒立姿勢にすることなく詰め替え作業が行える。よって、本容器30内に内容物が残留している場合であっても、内容物の詰め替えを行うことができる。
さらに、本実施形態の詰め替え容器1では、当接筒12に、装着筒4において連通開口4aよりも容器本体2の外側に位置する注出口4bを覆い、当接筒12のスライド移動を規制する規制部20が、破断可能な弱化部21を介して連結されているので、仮に流通段階等で詰め替え容器1に不意に外力が加えられたとしても、操作部材6のスライド移動を規制して押し込み部13がシール部5を押し込むことを抑制(防止)でき、詰め替え容器1が不意に開封されるのを抑制することができる。
また、規制部20は、弱化部21を介して操作部材6(当接筒12)に一体的に連結されているので、このような規制部材として機能する部材を別体で設ける場合に比べて部品点数の削減を図ることができる。
さらに、上述のように、連通開口4aをシール部5で密封したまま容器本体2を倒立状態にして本容器30に組み合わせた後、弱化部21を破断する場合には、この破断によって初めて操作部材6がスライド移動可能となるため、この詰め替え作業時に内容物がこぼれることを防止できる。なお、詰め替え作業時に初めて弱化部21が破断される場合には、この破断の有無により未開封状態の確認を行うことができる。
また、操作部材6の当接筒12と押し込み部13とは、装着筒4の溝部11内を移動可能な連結部14によって連結されており、該連結部14によって一体的に移動可能であるので、上述した作用効果を奏しつつも、操作部材6の容器軸方向に沿う外形がコンパクトとなる。
また、連結部14が溝部11内に挿入されていることにより、装着筒4に対する操作部材6のスライド移動時の姿勢が安定する。
またさらに、本実施形態の詰め替え容器1では、規制部20が、操作部材6のスライド移動時に、装着筒4に当接して、弱化部21が破断されるが、この規制部20は、この装着筒4の当接による弱化部21の破断時に、当接筒12との連結状態を維持するための連結維持部22を備えている。
この場合、規制部20は弱化部21の破断後においても、当接筒12との連結状態が維持されるため、規制部20が操作部材6から分離されて本容器30内に進入するのを防止することができる。
また、本実施形態の詰め替え容器1では、押し込み部13が、装着筒4の内周面に近接又は当接して、容器軸O方向に沿う容器本体2の内側に向けて延び、シール部5の周壁5bの上端部の外周面と装着筒4の内周面との間には、押し込み部13の先端部13aが進入する径方向の隙間が形成されている。
この場合、押し込み部13の先端部13aがシール部5を押し込む際に、その先端部13aがシール部5の外周面と装着筒の内周面との間の隙間に進入するので、シール部5を確実に取り外すことができる。つまり、前記隙間に押し込み部13の先端部13aが侵入することで周壁5bが径方向内方に変形され、周壁5bの外周面と注出筒10の内周面との嵌合力を低下させてシール部5の離脱を容易にする。また、当該先端部13aが確実にシール部5の外周縁に案内されるため、開封が容易となる。
しかも、本実施形態では、押し込み部13の先端部13aの径方向の内周面13bが、先端に向かうに従い径方向の外側に向けて傾斜する傾斜面とされているので、押し込み部13の先端部13aがシール部5を押し込む際に、その傾斜面によって径方向の外側に向かうにように案内されて、シール部5と装着筒4との間の隙間に入り易くなり、シール部5を容器軸Oに沿って押し込み易くなって、一層確実かつスムーズにシール部5を取り外すことができる。
さらに、本実施形態の詰め替え容器1では、装着筒4に対する操作部材6のスライド移動の終端で、溝部11における連結部14側を向く内面11aに連結部14が当接されるが、この場合、操作部材6のスライド移動とともに、操作部材6の連結部14が装着筒4の溝部11の内面11aに当接されるので、詰め替え時に、これら連結部14と溝部11の内面11aとの間から内容物が装着筒の径方向外側に漏れ出るようなことが抑制される。
尚、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、装着筒4における注出筒10の周方向に沿う一部分が切り欠かれるように溝部11が形成され、これに対応して、操作部材6の連結部14も周方向に1つ形成されている例を用いて説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、溝部11は、注出筒10の周方向に間隔をあけて複数形成されていてもよく、これに対応して、連結部14も周方向に間隔をあけて複数形成されていてもよい。この場合、操作部材6の剛性が高められ、該操作部材のスライド移動がより安定する。
また、溝部11において連結部14側を向く内面11aが平面とされ、該内面11aに当接する連結部14部分も平面になっていると説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、溝部11の内面11aと前記連結部14部分とが当接した状態で、これらの間に隙間が形成されない構成であればよいことから、例えば、溝部11の内面11aと前記連結部14部分とが、凹曲面及び凸曲面により互いに隙間なく当接される構成であってもよい。
また、シール部5が、栓体であるとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、シール部5は、押し込み部13に押し込まれて連通開口4aを開放可能な構成であればよいことから、例えば、押し込み部13に押し込まれて破断可能とされた膜状体であってもよい。
また、装着筒4の注出筒10、及び、操作部材6の当接筒12を開閉可能に覆うオーバーキャップが設けられていてもよい。
また、詰め替えの際に、操作部材6の当接筒12のフランジ12aを、本容器30の注入口部31の開口端縁に当接させると説明したが、フランジ12aを設けずに、当接筒12の上端部を本容器30の注入口部31の開口端縁に当接させる構成でもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 詰め替え容器
2 容器本体
2a 口部
4 装着筒
4a 連通開口
4b 注出口
5 シール部
6 操作部材
11 溝部
11a 内面
12 当接筒
13 押し込み部
14 連結部
20 規制部
21 弱化部
22 連結維持部
30 本容器

Claims (4)

  1. 本容器に詰め替える内容物が収容される容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着された装着筒と、
    前記装着筒において前記容器本体内に開口する連通開口を閉塞するシール部と、
    前記装着筒に容器軸方向に沿ってスライド移動可能に支持される操作部材と、を備え、
    前記装着筒には、容器軸方向に直交する径方向に貫通して容器軸方向に延びる溝部が形成され、
    前記操作部材は、
    前記装着筒に、容器軸方向に沿う前記容器本体の内側に向けてスライド移動可能に外嵌されるとともに、本容器に当接される当接筒と、
    前記当接筒に連結されるとともに、前記装着筒の径方向内側に配設され、該装着筒に対する操作部材のスライド移動に伴って前記シール部を容器軸方向に押し込み、前記連通開口を開放させる押し込み部と、を備え、
    前記当接筒と前記押し込み部との連結部は、前記溝部内を容器軸方向に沿って移動可能に配設され、
    前記当接筒には、前記装着筒において前記連通開口よりも前記容器本体の外側に位置する注出口を覆い、前記装着筒に対する前記当接筒の容器軸方向に沿う前記容器本体の内側に向けたスライド移動を規制する規制部が、破断可能な弱化部を介して一体的に連結されていることを特徴とする詰め替え容器。
  2. 請求項1に記載の詰め替え容器であって、
    前記規制部は、前記操作部材のスライド移動時に、前記装着筒に当接して、前記弱化部が破断され、
    前記規制部は、前記装着筒の当接による前記弱化部の破断時に、前記当接筒との連結状態を維持するための連結維持部を備えていることを特徴とする詰め替え容器。
  3. 請求項1又は2に記載の詰め替え容器であって、
    前記押し込み部は、前記装着筒の内周面に近接又は当接して、容器軸方向に沿う前記容器本体の内側に向けて延び、
    前記シール部の外周面と前記装着筒の内周面との間には、前記押し込み部の先端部が進入する前記径方向の隙間が形成されていることを特徴とする詰め替え容器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の詰め替え容器であって、
    前記装着筒に対する前記操作部材のスライド移動の終端で、前記溝部における前記連結部側を向く内面に、前記連結部が当接されることを特徴とする詰め替え容器。
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