JP5150439B2 - 詰め替え容器 - Google Patents

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Description

本発明は、詰め替え容器に関する。
近年では、容器体内の内容物を使い切った後に、この容器体内に詰め替え容器から内容物を移し替え、容器体を廃棄せずに引き続き使用する需要者が増えている。従来から、この詰め替え時に、内容物が容器体の外側にこぼれ落ちたり、内容物が空気と接触することで例えば内容物の香りが逸散したり、或いは内容物が吸湿したりする等の問題が指摘されていた。
このような問題を解決するための手段として、例えば下記特許文献1に示されるように、詰め替え容器を、気密性を有する袋体とすることで、内容物の詰め替えに際し、内容物を詰め替え容器である袋体ごと容器体内に収納することが提案されている。
特開2006−188266号公報
しかしながら、容器体内に内容物を袋体ごと収納する手段では、以下に示す問題があった。
例えば、容器体を傾けて容器体から内容物を取り出す際、容器体から取り出される内容物の量が、容器体の傾きだけではなく容器体内に収納された袋体の形状に依存するので、内容物を適量取り出すことが難しいという問題があった。また、容器体が例えばガラス等の透明な材質で形成されている場合、容器体の外側から袋体が透けて見えることで見栄えが悪くなり、しかも容器体が透明であっても内容物が袋体に収容されているので内容物の残量を確認することが困難であるという問題もあった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、詰め替え容器内の内容物を容易且つ短時間で移し替えることができる詰め替え容器を提供することである
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る詰め替え容器は、内容物が充填されると共に、口部がシール材で閉塞された有底筒状の容器本体を備える詰め替え容器であって、前記口部を径方向の外側から囲繞し且つ前記容器本体に対して固定された外筒と、前記外筒の径方向の内側に配設され、容器軸方向に沿った前記容器本体の外側から前記シール材に対向する刃部を有する刃筒部と、が備えられ、前記外筒と前記刃筒部とは径方向に延びるフランジ部を介して接続され、前記フランジ部には、破断可能な弱化部が形成されていることを特徴とするものである。
本発明に係る詰め替え容器においては、まず、この詰め替え容器を倒立姿勢にした状態で、内容物を使い切った後の容器体の口部の開口端縁に前記フランジ部を押し当てる。これにより、刃筒部内と容器体内とが連通する。
次いで、容器本体を容器体側に押し込んでいくと、容器体の前記開口端縁によってフランジ部が容器軸方向に沿った容器本体の内側に向けて押圧され、前記弱化部が破断される。これにより、フランジ部において弱化部より径方向の内側に位置する内側部分及びフランジ部の前記内側部分に接続されている刃筒部は、外筒と切り離され、フランジ部の前記内側部分が容器体の前記開口端縁に接触した状態で容器体に支持される。
次いで、更に容器本体を容器体側に押し込んでいくと、容器本体が、容器体に支持されている刃筒部に容器軸方向に沿って接近する。ここで、刃筒部は、容器軸方向に沿った容器本体の外側からシール材に対向する刃部を有しているので、前述の押し込みによりシール材が刃部に接近することになる。
そして、更に容器本体を容器体側に押し込んでいくと、シール材が刃部に押し当てられて破断される。これにより、容器本体内の内容物が刃筒部内を通って容器体内に注ぎ込まれ、詰め替え容器内の内容物が、外気との接触を抑えられつつ短時間で容器体内に移し替えられる。
以上より、本発明に係る詰め替え容器によれば、詰め替え容器内の内容物を容易且つ短時間で移し替えることができる。
また、本発明に係る詰め替え容器では、前記外筒において前記フランジ部との接続部分は、前記外筒における容器軸方向に沿った前記容器本体の外側の端縁よりも容器軸方向に沿った前記容器本体の内側に位置し、前記刃筒部において前記フランジ部との接続部分は、前記刃筒部における容器軸方向に沿った前記容器本体の外側の端縁よりも容器軸方向に沿った前記容器本体の内側に位置していても良い。
この場合、外筒においてフランジ部との接続部分は、外筒における容器軸方向に沿った容器本体の外側の端縁よりも容器軸方向に沿った容器本体の内側に位置し、刃筒部においてフランジ部との接続部分は、刃筒部における容器軸方向に沿った容器本体の外側の端縁よりも容器軸方向に沿った容器本体の内側に位置しているので、詰め替え容器を倒立姿勢にした状態で容器体の前記開口端縁にフランジ部を押し当てる際、詰め替え容器の容器体に対する位置決めを容易にすることができる。つまり、フランジ部、刃筒部及び外筒によって画成される環状の凹部に容器体の口部を挿入するように、詰め替え容器を容器体に対して位置決めすれば良い。これにより、詰め替え容器内の内容物をより一層容易且つ短時間で移し替えることができる。
また、本発明に係る詰め替え容器では、前記刃筒部は、前記刃部を有する内筒部と、前記内筒部を径方向の外側から囲繞し且つその外周面に前記フランジ部が接続された案内筒部と、を備えていても良い。
この場合、刃筒部が、刃部を有する内筒部を径方向の外側から囲繞する案内筒部を備えているので、シール材と刃部とを接近させる際、容器本体の口部を案内筒部内に挿入して前記口部の容器軸方向に沿った移動を案内することにより、シール材と刃部とを確実に接近させることが可能となり、刃部によってシール材を円滑且つ確実に破断させることができる。なお、前記口部を、内筒部と案内筒部との間に位置するように案内筒部内に挿入しても良く、この場合、前述の案内をより確実なものとすることができる。
本発明に係る詰め替え容器によれば、詰め替え容器内の内容物を容易且つ短時間で移し替えることができる。
以下、本発明に係る詰め替え容器の一実施形態を、図1から図3を参照して説明する。
図1は、本発明に係る詰め替え容器の一実施形態の半断面図である。図2は、図1に示す詰め替え容器の使用方法を説明するための図である。図3は、図1に示す詰め替え容器の使用方法を説明するための図である。
図1に示すように、詰め替え容器1は、内容物Fが充填されると共に、口部2がシール材3で閉塞された有底筒状の容器本体4と、口部2を径方向の外側から囲繞し且つ容器本体4に対して固定された外筒5と、外筒5の径方向の内側に配設された刃筒部6と、を備えている。更に、本実施形態では、詰め替え容器1は、外筒5及び刃筒部6を覆う有頂筒状の蓋体7を備えている。
なお、図示の例では、容器本体4、外筒5、刃筒部6及び蓋体7は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置された状態で配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oと称し、容器軸Oに沿って蓋体7側を上側、容器本体4側を下側と称する。
図示の例では、容器本体4は、底部8、胴部9、肩部10及び前記口部2が、下側から上側に向けてこの順で連設されている。
胴部9の上端部9aは、その外径が、胴部9において上端部9aより下側に位置する部分の外径より小さくなっている。肩部10は、胴部9の上端部9aの上端に連設されており、上側に向かうに連れて漸次縮径している。口部2は、容器軸Oと同軸に配設されると共に、その内径及び外径が、容器軸O方向の位置によらずそれぞれ同等の大きさとなっている。
また、図示の例では、シール材3は、前記口部2の上側から口部2の上端開口縁の全周に亘って接着されている。シール材3の材質としては、例えばアルミフィルム、アルミシート、樹脂製フィルム及び樹脂製シート等が挙げられる。
図示の例では、外筒5は、多段の筒状に形成され、大径部5aと、大径部5aより内径及び外径がそれぞれ小さく大径部5aの上端に連設された小径部5bと、を備えている。
大径部5aの外径は、容器本体4の胴部9の外径と同等の大きさになっている。また、大径部5aの下端部内には、前記胴部9の上端部9aが嵌合されており、これにより、外筒5は、容器本体4に対して固定されている。
また、図示の例では、大径部5aの上端は、容器本体4の上端より上側に位置している。
蓋体7の周壁部は、その内径が外筒5の小径部5bの外径と略同等であると共に、その容器軸O方向の大きさが前記小径部5bの容器軸O方向の大きさと略同等であり、前記小径部5bに着脱自在に装着されている。また、前記周壁部における容器軸O周りに沿った一部分の下端には、径方向の外側に向けて操作片7aが突設されている。
また、図示の例では、蓋体7の天板部の下面には、シール材3を保護する保護部材7bが下側に向けて突設されている。図示の例では、保護部材7bは、筒状に形成されると共に容器軸Oと同軸に配設された周壁部と、この周壁部の内側に形成された補強壁部とを備えている。保護部材7bの前記周壁部の外径は、容器本体4の口部2の内径より小さくなっている。また、保護部材7bの前記補強壁部は、下側から見た形状が十字状になるように容器軸Oにおいて交差する2つの平板状の壁部からなり、各壁部の径方向の端部が、それぞれ前記周壁部の内周面に連結されることで前記周壁部を補強している。
また、前記補強壁部の容器軸O方向に沿った突出高さは前記周壁部の突出高さと同等であると共に、前記周壁部の下端面及び前記補強壁部の下端面は面一となっており、つまり保護部材7bの下端面は平坦面になっている。そして、図示の例では、保護部材7bの下端面は、シール材3の上面と当接している。
本実施形態では、刃筒部6は、内筒部11と、内筒部11を径方向の外側から囲繞する案内筒部12と、を備えている。
図示の例では、内筒部11は、その内径が、蓋体7の保護部材7bの外径よりも大きく、その外径が、口部2の内径よりも小さくなっている。また、内筒部11の上端縁は、蓋体7の天面部の下面と接触している。また、内筒部11の下端は、保護部材7bの下端よりも上側に位置している。
また、内筒部11は、シール材3に上側から対向する刃部13を有する。図示の例では、刃部13は、内筒部11の下端開口縁に形成され、下側から押し当てられるシール材3を破断可能な構成とされている。
図示の例では、刃部13は、下側に頂角が向く三角形状の複数の三角刃13aが容器軸O回り全周に亘って連続的に配置された鋸刃状に形成されている。また図示の例では、各三角刃13aは、上側から下側に向かうに連れて径方向の肉厚が薄くなっており、シール材3をより破断させやすくなっている。
案内筒部12は、その内径が口部2の外径より若干大きくなっており、その下面が容器本体4の肩部10の上面と容器軸O方向に隙間をあけて対向している。そして、図示の例では、案内筒部12の下端部内には、容器本体4の口部2の上端部が挿入されている。また、案内筒部12の上端は、容器軸O方向に沿った位置が内筒部11の上端の位置と同等とされている。
また、案内筒部12と内筒部11とのそれぞれの下側に位置する部分の間には、全周に亘って隙間があいている。また、両筒部11、12は、それぞれの上端部で連結部14を介して連結されている。図示の例では、連結部14は、径方向に延び、案内筒部12及び内筒部11それぞれの容器軸O回りの一部分を連結する連結片が、容器軸O回りに互いに間隔をあけて複数配設されることで構成されている。つまり、連結部14は、案内筒部12の上端部の内周面及び内筒部11の上端部の外周面を容器軸O回りに間欠的に連結している。また、図示の例では、各連結片の下面及び上面は、容器軸O方向の位置が同等な平坦面となっている。
各連結片の下面、つまり連結部14の下面は、口部2の上端面と容器軸O方向に隙間をあけて対向している。この隙間の大きさは、図示の例では、案内筒部12の下面と肩部10の上面との隙間の大きさより小さくなっている。また、図示の例では、各連結片の上端、つまり連結部14の上端は、容器軸O方向に沿った位置が案内筒部12及び内筒部11の上端と同等の位置とされており、刃筒部6の上端面は平坦面に形成されている。
外筒5と刃筒部6とは、径方向に延びるフランジ部15を介して接続されている。また、外筒5においてフランジ部15との接続部分5cは、外筒5の上端縁5dよりも下側に位置し、刃筒部6においてフランジ部15との接続部分6aは、刃筒部6の上端縁6bよりも下側に位置している。
図示の例では、フランジ部15は、案内筒部12の外周面に接続されていると共に、外筒5の内周面に接続されている。また、フランジ部15は、外筒5において小径部5bの下端に接続されている。以上のようにフランジ部15を外筒5及び刃筒部6と接続することで、フランジ部15の上面、刃筒部6の外周面及び外筒5の内周面によって上側に開口する環状凹部16が画成される。
そして、本実施形態では、フランジ部15には、破断可能な弱化部17が形成されている。図示の例では、弱化部17は、フランジ部15において外筒5との接続部分に形成されている。また、弱化部17は、フランジ部15の他の部分よりも薄肉に形成されることで剛性が弱められ、例えば容器軸O方向に沿った力がフランジ部15に作用したときに破断されるようになっている。また、図示の例では、弱化部17は、フランジ部15の上面が面一になるように薄肉に形成されている。
次に、以上に示した詰め替え容器1の作用について説明する。
始めに、外筒5に蓋体7が装着された状態で蓋体7の天板部が押し下げられた場合について説明する。
この場合、まず、蓋体7の天板部が下側に向けて変形する。この変形に伴い、前記天板部に設けられている保護部材7b、及び前記天板部に上端面が接触している内筒部11が下側に向けて変位する。この際、保護部材7bの下端が内筒部11の下端、即ち刃部13の下端よりも下側に位置しているので、シール材3は、刃部13に接触するよりも前に保護部材7bの下端面によって下側に向けて押圧され、保護部材7bの変位に合わせて下側に変位する。従って、刃部13がシール材3に接触して破断するのを抑制することができる。
以上に示したように蓋体7に保護部材7bを備えることで、外筒5に蓋体7が装着された状態で蓋体7の天板部が押し下げられたとしても、シール材3が破断するのを抑制し、シール材3を保護することができる。
次に、以上に示した詰め替え容器1の使用方法の一例について説明する。
以下では、この詰め替え容器1内の内容物Fを、詰め替え容器1とは異なる筒状の容器体20に移し替える場合について説明する。
まず、蓋体7の操作片7aを把持する等して、外筒5から蓋体7を取り外す。
次いで、図2に示すように、この詰め替え容器1を倒立姿勢にした状態で、内容物Fを使い切った後の容器体20の口部21の開口端縁22にフランジ部15を押し当てる。これにより、刃筒部6内と容器体20内とが連通する。
この際、容器体20の口部21を前記環状凹部16に挿入するように詰め替え容器1を容器体20に対して位置決めすることで、フランジ部15を前記開口端縁22に押し当てるために必要な位置決めを容易且つ短時間ですることができる。
次いで、容器本体4を容器体20側に押し込んでいくと、容器体20の前記開口端縁22によってフランジ部15が容器軸O方向に沿った容器本体4の内側に向けて押圧され、弱化部17が破断される。これにより、フランジ部15及びフランジ部15に接続されている刃筒部6は、外筒5と切り離され、フランジ部15が容器体20の前記開口端縁22に接触した状態で容器体20に支持される。
次いで、更に容器本体4を容器体20側に押し込んでいくと、容器本体4が、容器体20に支持される刃筒部6に容器軸O方向に沿って接近する。ここで、刃筒部6の内筒部11は、容器軸O方向に沿った容器本体4の外側からシール材3に対向する刃部13を有しているので、前述の押し込みによりシール材3が刃部13に接近することになる。また、案内筒部12内に容器本体4の口部2が挿入されているので、容器本体4の口部2の容器軸O方向に沿った移動を案内筒部12に案内させることができる。
そして、図3に示すように、更に容器本体4を容器体20側に押し込んでいくと、シール材3が刃部13に押し当てられて破断される。これにより、容器本体4内の内容物Fが内筒部11内を通って容器体20内に注ぎ込まれ、詰め替え容器1内の内容物Fが、外気との接触が抑えられつつ短時間で容器体20内に移し替えられる。
なお、シール材3が破断された後、更に容器本体4を容器体20側に押し込んでいくと、容器本体4の口部2は、内筒部11と案内筒部12との間の隙間を両筒部11、12に案内されながら、刃筒部6の連結部14に接近する。そして、前記口部2と前記連結部14とが当接したときに、容器本体4の容器軸O方向に沿った移動が前記連結部14により規制され、つまり容器本体4が刃筒部6及びフランジ部15を介して容器体20によって支持されることになる。
以上より、本発明に係る詰め替え容器1によれば、詰め替え容器1内の内容物Fを容易且つ短時間で移し替えることができる。
また、シール材3と刃部13とを接近させる際、容器本体4の口部2の容器軸O方向に沿った移動を案内筒部12によって案内しているので、シール材3と刃部13とを確実に接近させることが可能となり、刃部13によってシール材3を円滑且つ確実に破断させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
また、前記実施形態では、刃部13は、下側に頂角が向く三角形状の複数の三角刃13aが容器軸O回り全周に亘って連続的に配置された鋸刃状に形成されているものとしたが、これに限られない。例えば、刃部は、上側から下側に向かうに連れて径方向の肉厚が薄い筒状に形成されることで、その下端部が全周に亘ってシール材3を破断可能であっても良い。更にこの場合、刃部の下端開口面が径方向の一方側から他方側に向かうに連れて上側に傾斜するテーパ面状に形成されていても良い。
また、刃部13は、前述したいずれの場合であっても、内筒部11の全周に亘って形成されていなくても良い。
また、前記実施形態では、刃筒部6は、内筒部11及び案内筒部12を備えた二重筒状としたが、シール材3に上側から対向する刃部を有していれば二重筒状でなくても良い。
また、前記実施形態では、詰め替え操作の初期状態において案内筒部12内に容器本体4の口部2が挿入されているものとしたが、これに限られず、例えば前記初期状態において、案内筒部12の下端と前記口部2の上端とが容器軸O方向に同等の位置にあっても良く、案内筒部12の下端と前記口部2の上端とが容器軸O方向に近接した位置にあっても良い。
更にまた、前記実施形態では、案内筒部12の内径が、容器本体4の口部2の外径より若干大きくなっているものとしたが、これに限られず、案内筒部12の内径が前記口部2の外径と同等であっても良い。この場合、案内筒部12の内周面と前記口部2の外周面とが摺接しながら前記口部2が容器軸O方向に沿って移動することで、案内筒部12によって前記口部2の移動を案内することが可能となる。
また、前記実施形態では、外筒5においてフランジ部15との接続部分5cは、外筒5の上端縁5dよりも下側に位置し、刃筒部6においてフランジ部15との接続部分6aは、刃筒部6の上端縁6bよりも下側に位置しているものとしたが、これに限られず、外筒5及び刃筒部6においてフランジ部15と各上端縁5d、6bや各下端縁等で接続されていても構わない。
また、前記実施形態では、連結部14は、複数の連結片から構成されるものとしたが、これに限られず、例えば、連結部を容器軸Oと同軸に配設された筒状に形成し、案内筒部12の上端部の内周面及び内筒部11の上端部の外周面をそれぞれの全周に亘って連続的して連結しても良い。
また、前記実施形態では、連結部14の下面と口部2の上端面との隙間の容器軸O方向に沿った大きさは、案内筒部12の下面と肩部10の上面との隙間の容器軸O方向に沿った大きさよりも小さくなっているとしたが、これに限られず、前者が後者より大きくても良く、両者が同等でも良い。
また、前記実施形態では、弱化部17は、フランジ部15において外筒5との接続部分に形成されているものとしたが、フランジ部15に形成されていればこれに限られない。
更に、前記実施形態では、弱化部17は、フランジ部15の他の部分よりも薄肉に形成されることで破断可能としたが、これに限られない。例えば、フランジ部15において破断可能とする破断ラインに沿って、前記破断ラインに対して径方向の内側の部分と径方向の外側の部分とを連結する破断用連結片を、間隔をあけて配設することで弱化部を構成しても良い。
また、前記実施形態では、詰め替え容器1は、蓋体7を備えるものとしたが、蓋体7はなくても構わない。
また、フランジ部15は、前記実施形態に示した構成に限られるものではなく、例えば
フランジ部として、このフランジ部を容器軸O方向に貫通する複数の貫通孔が格子状に形成されたもの等を採用しても良い。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明に係る詰め替え容器の一実施形態の半断面図である。 図1に示す詰め替え容器の使用方法を説明するための図である。 図1に示す詰め替え容器の使用方法を説明するための図である。
符号の説明
1 詰め替え容器
2 口部
3 シール材
4 容器本体
5 外筒
5c 外筒においてフランジ部との接続部分
5d 外筒の上端縁(外筒における容器軸方向に沿った容器本体の外側の端縁)
6 刃筒部
6a 刃筒部においてフランジ部との接続部分
6b 刃筒部の上端縁(刃筒部における容器軸方向に沿った容器本体の外側の端縁)
11 内筒部
12 案内筒部
13 刃部
15 フランジ部
17 弱化部
F 内容物
O 容器軸

Claims (3)

  1. 内容物が充填されると共に、口部がシール材で閉塞された有底筒状の容器本体を備える詰め替え容器であって、
    前記口部を径方向の外側から囲繞し且つ前記容器本体に対して固定された外筒と、
    前記外筒の径方向の内側に配設され、容器軸方向に沿った前記容器本体の外側から前記シール材に対向する刃部を有する刃筒部と、が備えられ、
    前記外筒と前記刃筒部とは径方向に延びるフランジ部を介して接続され、前記フランジ部には、破断可能な弱化部が形成されていることを特徴とする詰め替え容器。
  2. 請求項1に記載の詰め替え容器であって、
    前記外筒において前記フランジ部との接続部分は、前記外筒における容器軸方向に沿った前記容器本体の外側の端縁よりも容器軸方向に沿った前記容器本体の内側に位置し、
    前記刃筒部において前記フランジ部との接続部分は、前記刃筒部における容器軸方向に沿った前記容器本体の外側の端縁よりも容器軸方向に沿った前記容器本体の内側に位置していることを特徴とする詰め替え容器。
  3. 請求項1又は2に記載の詰め替え容器であって、
    前記刃筒部は、前記刃部を有する内筒部と、前記内筒部を径方向の外側から囲繞し且つその外周面に前記フランジ部が接続された案内筒部と、を備えていることを特徴とする詰め替え容器。
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