JP2015221690A - 中栓付きヒンジキャップ - Google Patents
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Abstract
Description
また、プルリングの引き上げ方によってはプルリングが途中でちぎれてしまい、開封が困難になる場合があった。
このため、プルリングによる開栓ではなく、オーバーキャップの螺合部の回転動作によって開栓することができるキャップが先行技術として従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記キャップ1は、通常の開栓時の動作と異なり、一度オーバーキャップ3のねじを締め込む方向に回動してから、その後、逆にねじを緩める方向に回動してオーバーキャップ3を取り外して開封しなければならないため、使用者にとってわかりにくく、かつ手間がかかるという問題があった。
また、上記特許文献1記載のキャップ1は、開封後、ねじを締め込んで切断した分離部4の外周が本体側筒状部6内周に嵌合当接するまで、オーバーキャップ3を締め込まなければ容器を密封することができず、容器を再度使用する際には、ねじを緩めてオーバーキャップ3を取り外さなければならないため、使用時のねじ回転数が多くキャップの開閉操作が面倒であった。
外筒10の外周面には、上部から傾斜を有するテーパー角面14と、テーパー角面14の下方に下向き段部16が設けられ、下向き段部16の下方は切り欠かれた凹面15が形成され、さらにその下方には、中栓Aを容器本体1から分離して分別廃棄可能とする分別機構が設けられている。
縦切断部19には、上部に指先を入れて引っ掛けるための引っ掛け凹部20が形成され、縦切断部19に近接する側の把持部18内周面には手指で把持しやすくするための把持凹部21が波状に複数設けられている。
薄肉始断部22から間隙端部17aと周方向反対側には、薄肉始断部22の上面の高さに一致して、外筒10の周方向所定範囲にわたって外周面から径方向に切欠き凹部23が設けられ、外筒10の内周側に破断可能な薄肉の周方向切断部24が形成されている。
また、本実施例では、間隙17は、切り欠き凹部23の終端部23aから中心角10°程度わずかに離間した周方向位置から、約110°の円弧範囲にわたって形成されている。
これらの係止凸部30、乗り越え凸部31、逆転防止壁32、打栓凹部33は、上壁12側の同一水平面上に設けられ、逆転防止壁32からヒンジキャップWを開封する回転方向である開封方向[図3(a)の図中の矢印Y]に沿って、打栓凹部33、乗り越え凸部31、係止凸部30の順に配設されている。
乗り越え凸部31は係止凸部30より径方向の高さが低く、開封方向と反対側の面、すなわち爪係合面35と反対側は、傾斜した乗り越え傾斜面37となっている。
係止凸部30と乗り越え凸部31が設けられた筒壁部6の外周面に形成されたロック外周面は、中栓A側のロック機構を構成する。
また、筒壁部6の上部には、外周面が第1芯だし周面38を形成する上向き段部39が設けられ、内周側では注出筒部7の基部41に連設している。
なお、打栓凹部33に対応する筒壁部6の内周側に突出部40が形成されているが、筒壁部6全体の肉厚を抑えるためのものであり、必ずしも必要ではない。
注出口を形成する円筒状下部43の内周面には、全周にわたって設けられた薄肉弱化部45を介して栓体47が一体に連設されている。
栓体47は、上部に円筒状の係合筒48が立設され、下部は底壁49が薄肉弱化部45とともに注出口を密閉している。
底壁49は、係合筒48の外周側に下面から所定の高さを有する拡径部52と、拡径部52の外周側に連設され、外側に向けて漸次肉薄になるとともに薄肉弱化部45に連設するフランジ部53とを有している。
第1係合リブ50は、ヒンジキャップWの第2歯部と係合する第1歯部を構成し、本実施例では周方向4個所に設けられているが、4個所に限らず栓体の形状等に合わせて複数の適宜個所に設けることができる。
外周壁60のヒンジDとの連設部の周方向両側には本体側保護突起92a,92bが設けられ、それぞれヒンジDと反対側になだらかな彎曲面を形成する本体側保護突起92を構成している。
キャップ本体Bは、外周壁60と、外周壁60の上端内周に連設する環状の基板部61と、基板部61から垂設される位置決め筒部62とからなっている。
係合片65は比較的薄肉で弾性を有し、ヒンジキャップWが中栓Aに嵌挿装着される際に、係合片65が反転して内方上向きになる程度に、外周壁60内周面と外筒10の外周面との間隙が設定されている。
基板部61は、外周壁60に連設する外周縁から内側上方に傾斜した傾斜環66と、傾斜環66の内周縁に連設する環板67とからなり、環板67の内周縁には、中栓Aの第1芯だし周面38と協同する第2芯だし周面68が形成されている。
爪部70は、爪基部72とロック爪73からなり、ロック爪73は位置決め筒部62の内周面に設けられた爪基部72から前記開封方向と反対側へ斜め内側に向かって延びている。
駐止突起71は、爪部70から前記開封方向と反対側へロック爪73の長さと同じか、若干大きな周方向間隔を置いて配設され、その内周側の径方向高さは、乗り越え凸部31の外周側と摺接するか、微小間隙を有する程度に設定されている。
爪部70と駐止突起71が設けられた位置決め筒部62の内周面に形成されたロック内周面は、ヒンジキャップW側のロック機構を構成する。
本実施例では、位置決め筒部62の下端面は、上壁12の上面に当接する高さまで延びているが、位置決め筒部62の下端面の高さは必ずしもこのように限定されない。
側周壁81の内周には頂壁から垂下して内方に突出する補強リブ85が設けられ、補強リブ85の下端面は、側周壁81の下端部の内周側端面とともに環板67に当接する高さまで延びている。
側周壁81の下端部には、傾斜環66に対応する傾斜端部86が形成され、傾斜端部86の下端周縁の所定箇所にはヒンジDが連設されるとともに、ヒンジDの反対側の下端周縁には摘み87が設けられている。
第2係合リブ88は第2歯部を構成し、第1歯部である第1係合リブ50と同数設けられている。
また、密封筒部82の先端外周面には、注出筒42の内周面に当接して容器内を密閉するためのシール端部89が形成されている。
係着部83は、第1係合突部51に係合可能な第2係合突部90が外周面に設けられ、中心部を肉抜きした筒状に形成されている。
また、ヒンジDとの連設部の両側には、本体側保護突起92(92a,92b)と一致する周方向位置に、蓋側保護突起93がそれぞれ93a,93bとして設けられており、閉蓋時には本体側保護突起92と重なり合って、ヒンジDと反対側になだらかな彎曲面を形成する。
また、本実施例では、係止凸部30、乗り越え凸部31、逆転防止壁32、および爪部70と駐止突起71は、それぞれ一対設けられているが、これに限定されず、3箇所以上の複数箇所に設けられてもよい。
まず、本実施例の中栓付きヒンジキャップを容器本体1に装着するには、中栓AにヒンジキャップWを組み立ててから、口部2に中栓Aの嵌合筒部5をあてがって上部から打栓する。
ヒンジキャップWを中栓Aに組み付けるには、図6に示すように、ヒンジキャップWを閉蓋状態にしてから、中栓Aとの周方向位置を図8に示す状態に位置決めする。
図8の図中矢印のT方向は、中栓Aの軸心と注出筒42の高さが高い部分の中央付近を結ぶ方向、すなわち内容物の注出方向を示し、図8に示すように、爪部70と駐止突起71とが打栓凹部33に対応する、中栓AとヒンジキャップWの周方向位置関係の組み付け状態をセット状態という。
本実施例では、中栓Aに対してヒンジキャップWを上方から押し込んで組み立てているが、必ずしもこのような形態に限定する必要はなく、小さな回転角度で締め込みを完了することができる多条ねじ等によって組み立ててもよい。
図8(a)に示すセット状態では、爪部70と駐止突起71とが打栓凹部33に対応する位置に配置されているので、打栓時にヒンジキャップWを中栓Aの上方から嵌入する際に、多少傾いたりしても爪部70が損傷したりすることを防止するようになっている。
また、セット状態では、基板部61の環板67が上向き段部39に嵌入するようになり、第1芯だし周面38と第2芯だし周面68とが、ヒンジキャップWと中栓Aの軸心を一致させるように作用する。
本実施例では、上蓋Cの補強リブ85および側周壁81の内周側下端が環板67に当接し、環板67から垂設された位置決め筒部62の下端が上壁12に当接しているから、上蓋Cの上部に加えられた打栓力は効率的に嵌合筒部5に伝えられ、無理な力が加わることがない。
セット状態におけるキャップ方向γ−γと注出方向Tがなす角度は必ずしも90°に限定されず、シール端部89の回転半径Rが注出筒42内周面と開蓋不能に交差するように、注出筒42の形状等によって60°〜120°程度の範囲で適宜決定することができる。
このとき、爪部70と駐止突起71は、打栓凹部33から離れて乗り越え凸部31の方向へ回転していくが、ヒンジキャップWを誤って開封方向Yと反対方向に回転させることがあっても、駐止突起71が逆転防止壁32に係合して、誤った方向への回転を阻止する。
また、本体側保護突起92(92a,92b)と蓋側保護突起93(93a,93b)は、重なり合ってヒンジDと反対側になだらかな彎曲面を形成しているので、使用者がヒンジキャップWを把持して回転させるとき、手指がヒンジDの角に当たることを防ぐことができる。
このときのヒンジキャップWのキャップ方向γ1−γ1は、セット状態におけるキャップ方向γ−γから前記θ1回転することになる。
角度θ1は、本実施例では約45°であるが、これに限定されない。
このとき、栓体47は中栓Aから切り離されることになるが、第1係合突部51が第2係合突部90に係合しているので栓体47は上蓋Cにより支持され、容器内に落下することはない。
続いて、駐止突起71は乗り越え凸部31と互いに摺接ないしは微小な間隙を有して径方向に重なり合うようになる。
そして、爪基部72が係止凸部30に当接してヒンジキャップWの回転が止まると同時に、ロック爪73が弾性により復元し、爪部70は係合凹部36に嵌合する。
このとき、図10に示されるように、キャップ方向γ2−γ2は注出方向Tと完全に一致し、セット状態のキャップ方向γ−γから角度θ2回転した開封状態となる。
角度θ2は、前述したセット状態のキャップ方向γ−γと注出方向Tとがなす角度90°と一致している。
また、爪部70は、爪基部72が係止凸部30の基部係合面34に当接して開封方向Yへのさらなる回転を阻止し、ロック爪73が乗り越え凸部31の爪係合面35に当接するとともに、駐止突起71が乗り越え凸部31と径方向で重なり合い爪部70付近の位置決め筒部62の変形を防ぐので、開封方向Yの反対方向への回転を阻止して開封状態を維持することができる。
このように、本実施例の中栓付きヒンジキャップは、打栓した直後のセット状態から、ヒンジキャップWを開封方向Yへ回転させるという一つの操作だけで開栓と開蓋を可能とし、簡単な操作で容器の使用を開始することができるという顕著な効果を奏する。
まず、縦切断部19の引っ掛け凹部20に手指を掛けて把持部18を手前に引っ張ると、縦切断部19が破断し把持部18が外方に展開する。
把持凹部21に指をかけて把持し、さらに把持部18を強く引っ張ると、間隙17の端部17aに隣接して設けられた薄肉始断部22が破断し、切欠き凹部23によって薄肉に形成された周方向切断部24へと破断が進んでいく。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
注出筒142の上端には、注出筒142の内周面に連続する薄肉弱化部145を介して栓体147が一体に連設されている。
係合筒148の外周には、頂部の外径が注出筒142の外周よりわずかに小さい第1係合リブ150が複数突設され、係合筒148の内周上部には、第1係合突部151が環状に突設されている。
本実施例の第1係合リブ150は、図15(b)に示すように、縦方向(軸方向)に24本が均等にローレット状に形成され、その横断面形状は略三角形状をなしている。
第1係合リブ150の上端には、後述する第2係合リブ188との嵌合を容易にするために、テーパー部150aが形成されている。
なお、第1係合リブ150の数は24本である必要はなく、必要に応じて適宜数に決定することができ、第1実施例のように4本にしてもよい。
第2係合リブ188も、第1係合リブ150と同様に、縦方向(軸方向)に24本が均等にローレット状に形成されているが、必ずしも24本である必要はなく、必要に応じて適宜数に決定することができることも同様である。
また、第2係合リブ188の下端部には、テーパー部188aが形成されているが、必ずしもテーパー部150a、188aの両方が必要なわけではなく、いずれか一方だけでもよい。
側周壁181の内周側には、下端から内方に縮径する縮径傾斜面101と、縮径傾斜面101の上端から係止凹面102を経て下向きの段部を形成する係止段部103とが、それぞれ側周壁181の下端に並行してヒンジD側で高く、ヒンジDと反対側で低く形成されている。
縮径傾斜面101の上端、すなわち縮径傾斜面101と係止凹面102との境界部には、ヒンジDの反対側を中央とする両側2箇所の所定周範囲に補助突条104が突設されている。
また、側周壁181の内側には、頂壁80の裏面から基板部161の環板167上面まで延びる補強筒部105が垂設されている。
閉蓋時には、補助突条104が係止膨出部107を乗り越え、係止膨出部107の下部に係合して、閉蓋状態を確実に維持する。
キャップ本体Bの外周壁160の下端付近の内周には、中栓Aの下向き段部16に係合する係合突起108が突設されている。
ロック機構等のその他の構成は、第1実施例と同様である。
また、側周壁181の下端と外周壁160の上端の高さが変化する傾斜部の周範囲は、本実施例に限定されず、適宜設定することができる。
まず、ヒンジキャップWを中栓Aに組み付けるには、ヒンジキャップWの中栓Aとの周方向位置関係を、図8に示すセット状態(爪部70と駐止突起71とが打栓凹部33に対応する周方向位置)にあわせて上方から押し込むことは第1実施例と同様であるが、本実施例では外周壁160の下部内周に突設された係合突起108が外筒10のテーパー角面14を摺接しながら乗り越え、下向き段部16に係合するようになっている。
閉蓋状態のヒンジキャップWでは、係止膨出部107の下部が補助突条104の上部に係合して、閉蓋状態を確実に保持する。
係合突起108は簡易な構造でコストを抑えることができるが、もちろん、第1実施例のように、弾性を有し反転して係合する係合片65を採用することも可能である。
セット状態に組み付けられたヒンジキャップWを打栓して、容器本体1の口部2に中栓Aを嵌合固定することは第1実施例と同様であるが、本実施例の場合、打栓力は、側周壁181だけでなく補強筒部105をも通じて嵌合筒部5に効率的、安定的に伝えられる。
多数の第1係合リブ150と第2係合リブ188はすでに互いに密に噛み合っているので、回転力はすぐに栓体147に伝わり、薄肉弱化部145が破断する。
さらに、ヒンジキャップWを回転していくと、第1実施例と同様に、爪部70が係合凹部36に嵌合して、ヒンジキャップWと中栓Aは回動不能となり、互いに固定された開封状態となる。
また、第1係合リブ150と第2係合リブ188との係合位置の径は、ヒンジキャップWの外径に対して第1実施例より小さく、小さな回転力で開封操作を行うことができ、開封操作がより簡便となっている。
なお、実施例1では、注出筒42の高さを周方向で異ならせ、開封前に開蓋不能な状態を作り出しているが、本実施例の場合も、周知の各種不正開蓋防止手段等を採用することが望ましい。
開蓋時には、補助突条104と係止膨出部107との係合を解除する必要があるが、係止膨出部107の突出高さは微少であり、上蓋Cのヒンジと反対側の高さが高いので把持しやすいため、容易に解除できる。
以下、第1実施例および第2実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
本実施例の栓体247は、内周に第1係合リブ250が複数形成され、外周上端部に第1係合突部251が突設されている。
頂壁80の裏面中央付近から筒状のボス部201が垂設され、ボス部201の外周には、第1係合リブ250に係合可能な第2係合リブ288が複数突設され、ボス部201の内周側には栓体247の底壁249に立設された中央芯部202が回動可能に嵌合している。
本実施例ではボス部201は筒状であるが、必ずしも筒状である必要はなく、中央芯部202はなくともよい。
図17(b)に示すセット状態では、互いに向き合う当接面250b、288bのなす角度はθ1となっている。
密封筒部282には、内周先端部に形成されたシール端部289の上方に、第1係合突部251に係合可能な第2係合突部290が突設されている。
まず、ヒンジキャップWを中栓Aに組み付けるには、ヒンジキャップWを閉蓋し、中栓Aとの周方向位置関係が、爪部70と駐止突起71とが打栓凹部33に対応するセット状態で押し込むことは第1、第2実施例と同様であり、係合突起108が下向き段部16に係合して中栓Aからの離脱を阻止する点は実施例2と同様である。
このとき、密封筒部282の第2係合突部290は、栓体247の第1係合突部251を乗り越えて係合筒248の外周側に嵌合している。
開封開始状態からさらにヒンジキャップWを回転させると、薄肉弱化部145が破断し、さらにヒンジキャップWをセット位置から中心角θ2まで回転させると、爪部70が係合凹部36に嵌合して回動不能な開封状態となることは第1実施例と同様である。
B キャップ本体
C 上蓋
D ヒンジ
Q ヒンジの回転中心
R シール端部の回転半径
W ヒンジキャップ
1 容器本体
2 口部
3 係止突条
5 嵌合筒部
6 筒壁部
7 注出筒部
10 外筒
11 内筒
12 上壁
13 係止縮径部
14 テーパー角面
15 凹面
16 下向き段部
17 間隙
17a (間隙)端部
18 把持部
19 縦切断部
20 引っ掛け凹部
21 把持凹部
22 薄肉始断部
23 切欠き凹部
23a 終端部
24 周方向切断部
30 係止凸部
31 乗り越え凸部
32 逆転防止壁
33 打栓凹部
34 基部係合面
35 爪係合面
36 係合凹部
37 乗り越え傾斜面
38 第1芯だし周面
39 上向き段部
40 突出部
41,141 基部
42,142 注出筒
43 円筒状下部
44 リップ部
45、145 薄肉弱化部
47,147,247 栓体(隔壁)
48,148,248 係合筒
49,149,249 底壁
50,150,250 第1係合リブ(第1歯部)
51,151,251 第1係合突部
52 拡径部
53 フランジ部
60,160 外周壁
61,161 基板部
62 位置決め筒部
65 係合片
66,166 傾斜環
67,167 環板
68 第2芯だし周面
70 爪部
71 駐止突起
72 爪基部
73 ロック爪
80 頂壁
81,181 側周壁
82,182,282 密封筒部
83 係着部
85 補強リブ
86 傾斜端部
87 摘み
88,188,288 第2係合リブ(第2歯部)
89,189,289 シール端部
90,290 第2係合突部
92(92a,92b) 本体側保護突起
93(93a,93b) 蓋側保護突起
101 縮径傾斜面
102 係止凹面
103 係止段部
104 補助突条
105 補強筒部
107 係止膨出部
108 係合突起
150a,188a テーパー部
250b、288b 当接面
201 ボス部
202 中央芯部
Claims (14)
- 容器本体の口部に装着され、注出口から内容物を案内する注出筒を具える中栓と、該中栓に装着されるヒンジキャップとからなり、
ヒンジキャップは、中栓に回転可能に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋とからなっており、
中栓には、注出筒に薄肉弱化部を介して連結され周面に第1歯部を有する栓体が設けられ、
上蓋には、頂壁裏面から垂設され周面に第2歯部を有する筒部が設けられており、
ヒンジキャップを所定の開封方向に回転することによって、第1歯部と第2歯部が係合して薄肉弱化部を破断可能に配設され、ヒンジキャップをさらに前記開封方向に回転することによって、ヒンジキャップと中栓の回転を阻止するロック機構が具えられ、
ロック機構は、中栓に設けられたロック外周面と、キャップ本体に設けられ、ロック外周面に嵌入可能および回転可能なロック内周面とからなり、
ロック外周面とロック内周面のいずれか一方には、周方向に係合凹部を挟んで、乗り越え凸部と、乗り越え凸部より開封方向に係止凸部とが突設され、他方には前記係合凹部に嵌合可能な爪部が突設されており、
爪部は、径方向の高さが、乗り越え凸部と他方の周面との間隙より低く、係止凸部と他方の周面との間隙より高い爪基部と、爪基部から開封方向と反対側へ、乗り越え凸部における前記間隙より高く一方の周面側に延びる弾性変形可能なロック爪とからなることを特徴とする中栓付きヒンジキャップ。 - ロック機構の乗り越え凸部、係止凸部および爪部は、周方向にそれぞれ複数箇所設けられていることを特徴とする請求項1記載の中栓付きヒンジキャップ。
- 注出筒の内周面に栓体を連結する薄肉弱化部が設けられ、
第1歯部は、栓体に立設した係合筒外周の周方向複数個所に突設された第1係合リブであり、
第2歯部は、上蓋の頂壁裏面から垂設された密封筒部の内周の周方向複数個所に突設された第2係合リブであることを特徴とする請求項1または2記載の中栓付きヒンジキャップ。 - 注出筒の上端に栓体を連結する薄肉弱化部が設けられ、
第1歯部は、栓体に立設した係合筒外周の周方向複数個所に突設された第1係合リブであり、
第2歯部は、上蓋の頂壁裏面から垂設された密封筒部の内周の周方向複数個所に突設された第2係合リブであることを特徴とする請求項1または2記載の中栓付きヒンジキャップ。 - 係合筒の内周には第1係合突部が形成され、密封筒部より内側には、外周に第1係合突部に係合可能な第2係合突部が形成された係着部が頂壁裏面から垂設されていることを特徴とする請求項3または4に記載の中栓付きヒンジキャップ。
- 注出筒の上端に栓体を連結する薄肉弱化部が設けられ、
第1歯部は、栓体に立設した係合筒内周の周方向複数個所に突設された第1係合リブであり、
第2歯部は、上蓋の頂壁裏面の中央付近から垂設されたボス部の外周の周方向複数個所に突設された第2係合リブであることを特徴とする請求項1または2記載の中栓付きヒンジキャップ。 - 係合筒の外周には第1係合突部が形成され、上蓋の頂壁裏面から垂設された密封筒部の内周に第1係合突部に係合可能な第2係合突部が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の中栓付きヒンジキャップ。
- 中栓には、容器本体の口部に嵌合する嵌合筒部と、嵌合筒部の上面を形成する上壁に立設された筒壁部とが設けられ、
キャップ本体には、外周壁に外周縁を連設する環状の基板部と、基板部から垂設された位置決め筒部とが設けられ、
ロック外周面は筒壁部の外周面に形成され、ロック内周面は位置決め筒部の内周面に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の中栓付きヒンジキャップ。 - 筒壁部の外周には、ロック外周面の上部に第1芯だし周面が形成され、基板部の内周面には第1芯だし周面に回転可能に嵌合する第2芯だし周面が形成されていることを特徴とする請求項8記載の中栓付きヒンジキャップ。
- 乗り越え凸部と係止凸部はロック外周面に設けられ、爪部はロック内周面に設けられており、
ロック内周面には、爪部が係合凹部に嵌合したとき、径方向で乗り越え凸部と重なり合うことが可能な高さと周方向位置に配設された駐止突起が設けられ、
ロック外周面には、乗り越え凸部および係止凸部から周方向所定間隔だけ離隔した位置に駐止突起と係合可能な逆転防止壁が突設され、逆転防止壁と周方向に隣接して爪部と駐止突起とを包含可能な幅を有する打栓凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の中栓付きヒンジキャップ。 - 中栓の嵌合筒部の外周面に下方が切り欠かれた凹面を形成する下向き段部が設けられ、キャップ本体の基板部外周縁から垂設された外周壁の内周面には、斜め内側下向きに弾性変形可能な複数の係合片が設けられており、
係合片と下向き段部は、キャップ本体の前記外周壁の内周面を中栓の前記外周面に嵌挿することにより、係合片が内方上向きに変形して下向き段部に係合可能に配設されていることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の中栓付きヒンジキャップ。 - キャップ本体は、多条ねじによって中栓に装着されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の中栓付きヒンジキャップ。
- 位置決め筒部の下端は、キャップ本体を中栓に装着したとき、嵌合筒部の上壁に当接することを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の中栓付きヒンジキャップ。
- 中栓の嵌合筒部の外周面を形成する外筒の下端部には、容器本体から分離して分別廃棄可能な分別機構が設けられており、
分別機構は、外筒の下部外周面の所定円弧範囲にわたって軸方向に形成された間隙を介して形成された把持部と、把持部の一端部側に軸方向に破断可能に形成された縦切断部と、把持部の他端部側の前記間隙の端部に隣接し、下部が把持部を除いて切り欠かれ破断可能に形成された周方向微小範囲の薄肉始断部と、薄肉始断部から前記間隙端部と反対側へ所定円弧範囲にわたって、薄肉始断部の上面の高さに一致して外筒の外周面から径方向に切り欠かれた切欠き凹部と、切欠き凹部によって外筒内周側に破断可能に形成された薄肉の周方向切断部とを具えていることを特徴とする請求項8〜13のいずれかに記載の中栓付きヒンジキャップ。
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