JP2019189315A - 中栓付きヒンジキャップ - Google Patents
中栓付きヒンジキャップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019189315A JP2019189315A JP2018086513A JP2018086513A JP2019189315A JP 2019189315 A JP2019189315 A JP 2019189315A JP 2018086513 A JP2018086513 A JP 2018086513A JP 2018086513 A JP2018086513 A JP 2018086513A JP 2019189315 A JP2019189315 A JP 2019189315A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- plug
- inner plug
- wall
- hinge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
Description
また、プルリングの引き上げ方によってはプルリングが途中でちぎれてしまい、開栓が困難になる場合があった。
このため、プルリングによる開栓ではなく、中栓に装着される外キャップの回転動作によって開栓することができる中栓付きヒンジキャップが先行技術として従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記中栓付きヒンジキャップは、外キャップが同一平面状を回転することによって、注出筒内の移行栓体を連結する薄肉弱化部を破断するため、破断に要するトルクが大きくなるという問題があった。
また、上記特許文献1記載の中栓付きヒンジキャップは、外観を見ただけでは開栓されているかを判断できず、とりあえず、上蓋を開蓋できるかを確認する操作が必要となっていた。
なお、以下の説明において、図1(b)でみて、左方向を「前(正面)」とし、右方向を「後(背面)」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
図1および図2に示すように、中栓Bは、容器本体Aの口部1に嵌着する嵌合筒部4と、嵌合筒部4の内側上部に立設される筒壁部5と、筒壁部5の上部内周側に連設する注出筒部6とから構成されている。
外筒8の外周面には、雄ねじ部12が形成され、外筒8の外側上部には、外筒8の外径と同径の案内筒部13が形成され、さらに外筒8および案内筒部13には、中栓Bを容器本体Aから分離して分別廃棄可能とする分別機構が設けられている。
さらに、外筒8には、切り裂きの切っ掛けとなる破断端面17が形成され、案内筒部13には、切り裂く際に手指で掴むために角が丸く形成される把持部18が設けられている。
上部の第1位置決め凸部20と、下部の第2位置決め凸部21とでは、第1位置決め凸部20の外径の方が第2位置決め凸部21の外径よりも大きく形成されている。
注出口を形成する円筒状下部25の内周面には、全周にわたって設けられた薄肉弱化部27を介して移行栓体28が一体に連設されている。
移行栓体28は、上部に円筒状の係合筒29が立設され、下部は底壁30が薄肉弱化部27とともに注出口を密閉している。
係合突起31は、後述する上蓋Dの第2歯部と係合する略径方向に形成された第1係合面33と、その周方向反対側に形成され係合筒29外周面から螺着方向に傾斜した非係合面34とを有し、その平面視形状は、係合筒29の外周面側を底辺とする略台形状をなしている。
なお、係合突起31は、略径方向に形成された第1係合面33と傾斜した非係合面34とを有していれば、平面視が略台形状ではなく、略直角三角形状でもよい。
底壁30は、係合筒29の外周側に下面から所定の高さを有する拡径部35と、拡径部35の外周側に連設され、薄肉弱化部27に連設するフランジ部36とを有している。
乗り越え突部47は、中栓Bの筒壁部5の外周面に形成された第1位置決め凸部20および第2位置決め凸部21を乗り越えた位置で安定に位置決めされる位置決め機構を構成する。
リング部44の上端面は、内周側から外周側に向けて上り勾配の勾配部48が形成されている。
図1および図5に示すように、側周壁51の内周には、頂壁50から垂下して内方に突出する補強リブ55が設けられ、補強リブ55の下端面は、側周壁51の下端部の内周側端面とともに基板部42に当接する高さまで延びている。
傾斜端部56の内周には、上蓋Dの蓋係合部46と係合して閉蓋状態を維持する凹部と、その下部に係合凸条64が形成され、傾斜端部56の下端面には、リング部44の上端面と当接する勾配部65が形成されている。
また、密封筒53の外周面には、注出筒24の内周面に当接して容器内を密閉するためのシール部59が形成されている。
係着部54は、第1係合突部32に係合可能な第2係合突部60が外周面に設けられ、中心部を肉抜きした筒状に形成されている。
外キャップGは、キャップ本体Cのリング部44上部の背面側に設けられたヒンジEによって上蓋Dが連設され、上蓋Dは、ヒンジEを中心として回動し、開閉可能となっている。
まず、外キャップGを中栓Bにセットするには、上蓋DをヒンジEを中心に回動してキャップ本体Cに被せ、外キャップGを閉蓋状態にしてから、中栓Bの雄ねじ部12にキャップ本体Cの雌ねじ部45を螺合して締め込む。
この際に、キャップ本体Cは、螺合方向に回転し、係合腕58は非係合面34に乗り上げ、係合突起31を乗り越えて、キャップ本体Cの回転を許容する。
中栓Bと外キャップGとのセット工程の進行と同時に、係着部54は、係合筒29に嵌合し、第2係合突部60は、第1係合突部32を乗り越えて嵌合する。
やがて、位置決め筒部43の下面が上壁10の上面に当接し、さらに、上蓋Dの内筒52の下端面が天壁23の上面に当接して両ねじの締結が完了する。
打栓工程では、上蓋Dの内筒52の下端面が中栓Bの天壁23の上面に当接するとともに、上蓋Dの補強リブ55および側周壁51の内周側下端が基板部42の上面に当接し、基板部42から垂設された位置決め筒部43の下端が上壁10に当接しているから、上蓋Dの上部に加えられた打栓力は、効率的に嵌合筒部4に伝えられ、無理な力が加わることがない。
外キャップGを回転させるとき、外周壁40を握って回転させてもよいが、リング部44の外周を握ると、リング部44は、正面側で内周側に変形し、上蓋Dの勾配部65と当接する勾配部48が上蓋Dを開蓋方向に押し上げる力を発生することができる。
このとき、外キャップGの回転に伴って、キャップ本体Cが上昇を開始し、図5(b)に示すように、位置決め筒部43の乗り越え突部47は、外周側に変形することにより、中栓Bの第2位置決め凸部21を乗り越える。
外キャップGの回転が進むと、図5(b)に示すように、移行栓体28に加わる回転力と引き上げ力により、ついには薄肉弱化部27が破断して注出口が開栓され、注出筒24から分離された移行栓体28は係合筒29に係合する係着部54によって引き上げられて外キャップGとともに上昇していく。
さらに、外キャップGの回転が進むと、位置決め筒部43の乗り越え突部47は、中栓Bの第1位置決め凸部20と当接し、外キャップGの回転が急に重くなり、停止する。
このように、本実施例の中栓付きヒンジキャップは、打栓した直後のセット状態から、外キャップGを開栓方向へ回転させる操作だけで開栓と開蓋を可能とし、簡単な操作で容器の使用を開始することができる。
まず、案内筒部13の把持部18に手指を掛け、把持部18を手前に引っ張ると、内周切り込み部15による縦方向切り裂きラインが破断し、破断端面17が外方に展開する。
さらに把持部18を強く引っ張ると、スリット溝16に沿って設けられた周方向破断部が破断し、スリット溝16の終端位置まで破断が進み、周方向破断部が破断したところでは、係止縮径部11の係止突条2への係合が解除されるので、係止縮径部11による口部1への拘束が解除され、中栓Bを容器本体Aから離脱させ分別廃棄することができる。
B 中栓
C キャップ本体
D 上蓋
E ヒンジ
G 外キャップ
1 口部
2 係止突条
4 嵌合筒部
5 筒壁部
6 注出筒部
8 外筒
9 内筒
10 上壁
11 係止縮径部
12 雄ねじ部
13 案内筒部
14 外周切り込み部
15 内周切り込み部
16 スリット溝
17 破断端面
18 把持部
20 第1位置決め凸部
21 第2位置決め凸部
23 天壁
24 注出筒
25 円筒状下部
26 リップ部
27 薄肉弱化部
28 移行栓体
29 係合筒
30 底壁
31 係合突起(第1歯部)
32 第1係合突部
33 第1係合面
34 非係合面
35 拡径部
36 フランジ部
40 外周壁
41 摺接壁
42 基板部
43 位置決め筒部
44 リング部
45 雌ねじ部
46 蓋係合部
47 乗り越え突部
48、65 勾配部
50 頂壁
51 側周壁
52 内筒
53 密封筒
54 係着部
55 補強リブ
56 傾斜端部
57 摘み
58 係合腕(第2歯部)
59 シール部
60 第2係合突部
61 第2係合面
62 先端係合部
63 腕部
64 係合凸条
Claims (5)
- 容器本体の口部に装着され、内容物を注出する注出筒が形成される中栓と、中栓に装着される外キャップとを備え、
中栓は、注出筒の内周面に薄肉弱化部を介して連結され、注出口を密閉するとともに、外キャップの回転時に薄肉弱化部が破断し、中栓側から外キャップ側に移行する移行栓体と、外周に形成される位置決め凸部とを有し、
外キャップは、中栓に回転可能に螺合されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋とを有し、
キャップ本体は、中栓の位置決め凸部と当接する乗り越え突部を有し、
外キャップを螺脱方向に回転することによって、薄肉弱化部を破断しながら外キャップを中栓から上昇させ、キャップ本体の乗り越え突部が中栓の位置決め凸部と当接して外キャップの回転を阻止することを特徴とする中栓付きヒンジキャップ。 - 中栓は、複数の位置決め凸部を有し、
複数の位置決め凸部は、下部の第2位置決め凸部よりも上部の第1位置決め凸部の方が外径が大きいことを特徴とする請求項1に記載の中栓付きヒンジキャップ。 - キャップ本体は、中栓に螺合する外周壁から立設され、上端面に勾配部が形成される屈曲可能なリング部を有し、
上蓋は、側周壁の下端面に形成され、リング部の勾配部と当接する勾配部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の中栓付きヒンジキャップ。 - 中栓は、容器本体の口部に嵌着する嵌合筒部と、嵌合筒部の内側上部に立設された筒壁部と、嵌合筒部の外周面に形成される雄ねじ部と、嵌合筒部の外側上部に立設される案内筒部と、筒壁部の外周面に形成される位置決め凸部とを有し、
キャップ本体は、中栓の雄ねじ部と螺合する雌ねじ部が内周面に形成される外周壁と、外周壁の上端内側から立設し、中栓の案内筒部と内周が摺接する摺接壁と、摺接壁の上端内周に連設する基板部と、基板部内縁から垂設され、乗り越え突部が突設される位置決め筒部とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の中栓付きヒンジキャップ。 - 上蓋は、頂壁と、頂壁から垂下し、移行栓体と係合する係着部を有し、
移行栓体は、上蓋の係着部と係合する係合筒を有し、
係合筒は、内周に設けられる第1係合突部と、外周に設けられる第1歯部とを有し、
係着部は、外周に第1係合突部と係合可能な第2係合突部を有し、
上蓋は、係着部の外側に配設され、内周に第2歯部が設けられる密封筒を有し、
第1歯部と第2歯部は、外キャップを螺脱させるときのみ係合するラチェット機構を構成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の中栓付きヒンジキャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018086513A JP7044623B2 (ja) | 2018-04-27 | 2018-04-27 | 中栓付きヒンジキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018086513A JP7044623B2 (ja) | 2018-04-27 | 2018-04-27 | 中栓付きヒンジキャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019189315A true JP2019189315A (ja) | 2019-10-31 |
JP7044623B2 JP7044623B2 (ja) | 2022-03-30 |
Family
ID=68389620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018086513A Active JP7044623B2 (ja) | 2018-04-27 | 2018-04-27 | 中栓付きヒンジキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7044623B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6913259B1 (ja) * | 2021-01-14 | 2021-08-04 | 竹本容器株式会社 | 抜栓キャップ |
JP2021123345A (ja) * | 2020-01-31 | 2021-08-30 | 株式会社吉野工業所 | 容器用キャップ |
JP2021155120A (ja) * | 2020-03-27 | 2021-10-07 | 株式会社吉野工業所 | ヒンジキャップ |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130020327A1 (en) * | 2010-06-07 | 2013-01-24 | Cj Cheiljedang Corporation | Stopper and container having the same |
JP2015034011A (ja) * | 2013-08-07 | 2015-02-19 | 北海製罐株式会社 | 容器用キャップ |
JP2015163525A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-10 | 株式会社吉野工業所 | 抜栓キャップ |
JP2015209275A (ja) * | 2014-04-30 | 2015-11-24 | 株式会社吉野工業所 | 中栓付きヒンジキャップ |
JP2015221690A (ja) * | 2014-04-30 | 2015-12-10 | 株式会社吉野工業所 | 中栓付きヒンジキャップ |
-
2018
- 2018-04-27 JP JP2018086513A patent/JP7044623B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130020327A1 (en) * | 2010-06-07 | 2013-01-24 | Cj Cheiljedang Corporation | Stopper and container having the same |
JP2015034011A (ja) * | 2013-08-07 | 2015-02-19 | 北海製罐株式会社 | 容器用キャップ |
JP2015163525A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-10 | 株式会社吉野工業所 | 抜栓キャップ |
JP2015209275A (ja) * | 2014-04-30 | 2015-11-24 | 株式会社吉野工業所 | 中栓付きヒンジキャップ |
JP2015221690A (ja) * | 2014-04-30 | 2015-12-10 | 株式会社吉野工業所 | 中栓付きヒンジキャップ |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021123345A (ja) * | 2020-01-31 | 2021-08-30 | 株式会社吉野工業所 | 容器用キャップ |
JP7330637B2 (ja) | 2020-01-31 | 2023-08-22 | 株式会社吉野工業所 | 容器用キャップ |
JP2021155120A (ja) * | 2020-03-27 | 2021-10-07 | 株式会社吉野工業所 | ヒンジキャップ |
JP6913259B1 (ja) * | 2021-01-14 | 2021-08-04 | 竹本容器株式会社 | 抜栓キャップ |
JP2022108918A (ja) * | 2021-01-14 | 2022-07-27 | 竹本容器株式会社 | 抜栓キャップ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7044623B2 (ja) | 2022-03-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5645213B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP2015163525A (ja) | 抜栓キャップ | |
JP6116474B2 (ja) | 不正開封防止キャップ | |
JP6202527B2 (ja) | 抜栓キャップ | |
JP2019189315A (ja) | 中栓付きヒンジキャップ | |
JP6202528B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP2015067360A (ja) | 中栓付きキャップ | |
JP2015221690A (ja) | 中栓付きヒンジキャップ | |
JP6278820B2 (ja) | 中栓付きヒンジキャップ | |
JP7154981B2 (ja) | 抜栓キャップ | |
JP6124783B2 (ja) | 分別キャップ | |
JP4342839B2 (ja) | 易開栓容器蓋 | |
JP6827682B2 (ja) | ねじキャップ | |
JP7254415B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP7066262B2 (ja) | 中栓付きボトル | |
JP2006168765A (ja) | キャップおよび容器ならびに閉止装置 | |
JP2017154747A (ja) | ヒンジキャップ | |
JP2019116318A (ja) | キャップ | |
JP7337657B2 (ja) | 注出キャップ | |
JP7466988B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP2020055535A (ja) | ヒンジキャップ | |
JP7016585B2 (ja) | 抜栓キャップ | |
JP7229642B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP7346059B2 (ja) | キャップ | |
JP7264695B2 (ja) | ヒンジキャップ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201111 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211027 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220315 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220317 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7044623 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |