JP2019189315A - 中栓付きヒンジキャップ - Google Patents

中栓付きヒンジキャップ Download PDF

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Abstract

【課題】 プルリングを用いず、外キャップを螺脱方向へ回転するだけで開栓することができ、開栓されたことが一目で確認できる中栓付きヒンジキャップを提供すること。【解決手段】 注出筒が形成される中栓と、中栓に装着される外キャップとを備え、中栓は、注出筒の内周面に薄肉弱化部を介して連結され、注出口を密閉するとともに、外キャップの回転時に薄肉弱化部が破断し、中栓側から外キャップ側に移行する移行栓体と、外周に形成される位置決め凸部とを有し、外キャップは、中栓に螺合されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋とを有し、キャップ本体は、中栓の位置決め凸部と当接する乗り越え突部を有し、外キャップを螺脱方向に回転することによって、薄肉弱化部を破断しながら外キャップを中栓から上昇させ、キャップ本体の乗り越え突部が中栓の位置決め凸部と当接して外キャップの回転を阻止することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、注出筒を有する中栓と、中栓に装着される外キャップからなるヒンジキャップに関し、とくにプルリングを用いない開栓機構を備える中栓付きヒンジキャップに関するものである。
従来、ドレッシングや調味料などの内容物を収容する食品容器には、開栓時まで容器内を密封状態にしておくために、容器口部に装着される中栓に、弱化部により画成された除去壁部を形成した隔壁を設け、除去壁部に設けられるプルリングを引き上げて除去壁部を引きちぎって注出口を開栓する中栓付きキャップが広く用いられている。
しかしながら、プルリングを引き上げて弱化部を破断するには比較的大きな力が必要であり、指先の力が弱い子供やお年寄りには開栓が困難なことがあった。
また、プルリングの引き上げ方によってはプルリングが途中でちぎれてしまい、開栓が困難になる場合があった。
このため、プルリングによる開栓ではなく、中栓に装着される外キャップの回転動作によって開栓することができる中栓付きヒンジキャップが先行技術として従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−221690号公報
上記特許文献1記載の中栓付きヒンジキャップは、キャップ本体が中栓に回転可能に装着され、中栓には、注出筒の内周面に薄肉弱化部を介して連結され周面に第1歯部を有する移行栓体が設けられ、上蓋には、頂壁裏面から垂設され周面に第2歯部を有する筒部が設けられており、ヒンジキャップ(外キャップ)を所定の開栓方向に回転することによって、第1歯部と第2歯部が係合して薄肉弱化部を破断可能に配設され、ヒンジキャップをさらに前記開栓方向に回転することによって、ヒンジキャップと中栓の回転を阻止するロック機構が具えられている。
しかしながら、上記中栓付きヒンジキャップは、外キャップが同一平面状を回転することによって、注出筒内の移行栓体を連結する薄肉弱化部を破断するため、破断に要するトルクが大きくなるという問題があった。
また、上記特許文献1記載の中栓付きヒンジキャップは、外観を見ただけでは開栓されているかを判断できず、とりあえず、上蓋を開蓋できるかを確認する操作が必要となっていた。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、プルリングを用いず、外キャップを螺脱方向へ回転するだけで開栓することができ、開栓されたことが一目で確認できる中栓付きヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、中栓付きヒンジキャップとして、容器本体の口部に装着され、内容物を注出する注出筒が形成される中栓と、中栓に装着される外キャップとを備え、中栓は、注出筒の内周面に薄肉弱化部を介して連結され、注出口を密閉するとともに、外キャップの回転時に薄肉弱化部が破断し、中栓側から外キャップ側に移行する移行栓体と、外周に形成される位置決め凸部とを有し、外キャップは、中栓に回転可能に螺合されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋とを有し、キャップ本体は、中栓の位置決め凸部と当接する乗り越え突部を有し、外キャップを螺脱方向に回転することによって、薄肉弱化部を破断しながら外キャップを中栓から上昇させ、キャップ本体の乗り越え突部が中栓の位置決め凸部と当接して外キャップの回転を阻止することを特徴とする構成を採用する。
中栓付きヒンジキャップの実施形態として、中栓は、複数の位置決め凸部を有し、複数の位置決め凸部は、下部の第2位置決め凸部よりも上部の第1位置決め凸部の方が外径が大きいことを特徴とする構成、また、キャップ本体は、中栓に螺合する外周壁から立設され、上端面に勾配部が形成される屈曲可能なリング部を有し、上蓋は、側周壁の下端面に形成され、リング部の勾配部と当接する勾配部を有することを特徴とする構成を採用する。
中栓付きヒンジキャップの具体的実施形態として、中栓は、容器本体の口部に嵌着する嵌合筒部と、嵌合筒部の内側上部に立設された筒壁部と、嵌合筒部の外周面に形成される雄ねじ部と、嵌合筒部の外側上部に立設される案内筒部と、筒壁部の外周面に形成される位置決め凸部とを有し、キャップ本体は、中栓の雄ねじ部と螺合する雌ねじ部が内周面に形成される外周壁と、外周壁の上端内側から立設し、中栓の案内筒部と内周が摺接する摺接壁と、摺接壁の上端内周に連設する基板部と、基板部内縁から垂設され、乗り越え突部が突設される位置決め筒部とを有することを特徴とする構成を採用する。
また、中栓付きヒンジキャップの他の具体的実施形態として、上蓋は、頂壁と、頂壁から垂下し、移行栓体と係合する係着部を有し、移行栓体は、上蓋の係着部と係合する係合筒を有し、係合筒は、内周に設けられる第1係合突部と、外周に設けられる第1歯部とを有し、係着部は、外周に第1係合突部と係合可能な第2係合突部を有し、上蓋は、係着部の外側に配設され、内周に第2歯部が設けられる密封筒を有し、第1歯部と第2歯部は、外キャップを螺脱させるときのみ係合するラチェット機構を構成することを特徴とする構成を採用する。
本発明の中栓付きヒンジキャップは、外キャップを螺脱方向に回転することによって、注出筒と移行栓体を連結する薄肉弱化部を破断しながら外キャップを中栓から上昇させることによって、開栓されたことが一目で確認できる。
また、本発明の中栓付きヒンジキャップは、上端面に勾配部が形成される屈曲可能なリング部と、上蓋の側周壁の下端面に形成され、リング部の勾配部と当接する勾配部を有することにより、リング部を外側から押さえると、勾配部によって上蓋を開蓋する方向に力が発生するという作用効果を奏する。
実施例の中栓付きヒンジキャップがセット状態で閉蓋している状態を示す図であり、(a)は(b)のX−X矢視断面図、(b)は断面側面図である。 実施例の中栓を示す図であり、(a)は上面図、(b)は断面側面図、(c)は側面図である。 実施例の外キャップを示す図であり、(a)上面図は、(b)は断面側面図である。 図1(a)の要部拡大図である。 実施例の中栓付きヒンジキャップが開栓された状態を示す図であり、(a)は(b)のY−Y矢視断面図、(b)は断面側面図である。 実施例の中栓付きヒンジキャップが開蓋する状態を示す図であり、(a)は上蓋が開蓋直後の断面側面図、(b)は上蓋が開蓋完了したときの断面側面図である。
次に、本発明の中栓付きヒンジキャップについて、実施例を示した図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1(b)でみて、左方向を「前(正面)」とし、右方向を「後(背面)」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
図1において、Aは容器本体、Bは容器本体Aの口部に装着される中栓、Cは中栓Bに装着されるキャップ本体、Dはキャップ本体CにヒンジEを介して開閉可能に連設する上蓋であり、キャップ本体Cと上蓋DとヒンジEは、外キャップGを構成する。
図1に示すように、容器本体Aは、上部に口部1を備え、口部1の上部外周には、係止突条2が形成されている。
図1および図2に示すように、中栓Bは、容器本体Aの口部1に嵌着する嵌合筒部4と、嵌合筒部4の内側上部に立設される筒壁部5と、筒壁部5の上部内周側に連設する注出筒部6とから構成されている。
図2に示すように、中栓Bの嵌合筒部4は、外周側の外筒8、内周側の内筒9および口部1の天面側に位置し、外周側に傾斜面を有する上壁10とからなり、外筒8と内筒9との間には口部1が嵌入する嵌合溝が形成され、外筒8の内周面下部には、口部1の係止突条2に係合して口部1を抜け止めする係止縮径部11が突設されている。
外筒8の外周面には、雄ねじ部12が形成され、外筒8の外側上部には、外筒8の外径と同径の案内筒部13が形成され、さらに外筒8および案内筒部13には、中栓Bを容器本体Aから分離して分別廃棄可能とする分別機構が設けられている。
分別機構について説明すると、図2(a)、(c)に示すように、外筒8には、案内筒部13から連続して外周面にスリット状の外周切り込み部14と、外周切り込み部14に対応する内周面の係止縮径部11に内周切り込み部15とが縦方向に形成され、縦方向に破断可能な縦方向切り裂きラインを形成するための切り込み部を形成している。
上壁10と案内筒部13との間には、スリット溝16が外周切り込み部14から左方向に所定距離隔てた図示しない終端位置まで形成されている。
さらに、外筒8には、切り裂きの切っ掛けとなる破断端面17が形成され、案内筒部13には、切り裂く際に手指で掴むために角が丸く形成される把持部18が設けられている。
筒壁部5は、嵌合筒部4の上壁10の内周縁に立設され、筒壁部5の外周面には、上端から第1位置決め凸部20、第2位置決め凸部21が間隔を空けて順に突設されている。
上部の第1位置決め凸部20と、下部の第2位置決め凸部21とでは、第1位置決め凸部20の外径の方が第2位置決め凸部21の外径よりも大きく形成されている。
注出筒部6は、環状の天壁23の内周縁に注出筒24を立設し、注出筒24は、天壁23に連設する円筒状下部25と、円筒状下部25の上部で外側に拡径して湾曲する内周面を形成するリップ部26とを備え、注出する内容物を案内する案内面を形成する。
注出口を形成する円筒状下部25の内周面には、全周にわたって設けられた薄肉弱化部27を介して移行栓体28が一体に連設されている。
移行栓体28は、上部に円筒状の係合筒29が立設され、下部は底壁30が薄肉弱化部27とともに注出口を密閉している。
図4に示すように、係合筒29は、外周にラチェット機構の一方の第1歯部を構成する係合突起31が周方向6個所に突設され、内周上部には、第1係合突部32が環状に突設されている。
係合突起31は、後述する上蓋Dの第2歯部と係合する略径方向に形成された第1係合面33と、その周方向反対側に形成され係合筒29外周面から螺着方向に傾斜した非係合面34とを有し、その平面視形状は、係合筒29の外周面側を底辺とする略台形状をなしている。
なお、係合突起31は、略径方向に形成された第1係合面33と傾斜した非係合面34とを有していれば、平面視が略台形状ではなく、略直角三角形状でもよい。
また、本実施例では係合突起31は周方向6個所に設けているが、6個所に限らず移行栓体28の形状等に合わせて複数の適宜個所に設けることができる。
底壁30は、係合筒29の外周側に下面から所定の高さを有する拡径部35と、拡径部35の外周側に連設され、薄肉弱化部27に連設するフランジ部36とを有している。
図3に示すように、キャップ本体Cは、円筒状の外周壁40と、外周壁40の上端内側から立設し、中栓Bの案内筒部13と内周が摺接する摺接壁41と、摺接壁41の上端内周に連設する環状の基板部42と、基板部42内縁から垂設される位置決め筒部43と、外周壁40の上端外側から立設する屈曲可能なリング部44とを備える。
外周壁40の内周面には、中栓Bの雄ねじ部12と螺合する雌ねじ部45が形成され、摺接壁41の上端外周には、後述する上蓋Dと係合して閉蓋状態を維持する蓋係合部46が形成されている。
位置決め筒部43の下端面は、上壁10の上面に当接する高さまで延びており、位置決め筒部43の下端外周には、乗り越え突部47が突設されている。
乗り越え突部47は、中栓Bの筒壁部5の外周面に形成された第1位置決め凸部20および第2位置決め凸部21を乗り越えた位置で安定に位置決めされる位置決め機構を構成する。
リング部44の上端面は、内周側から外周側に向けて上り勾配の勾配部48が形成されている。
上蓋Dは、天板部を形成する頂壁50と、頂壁50の外周縁から垂設する側周壁51と、側周壁51の内側に頂壁50の裏面から垂設される内筒52と、内筒52のさらに内側に頂壁50から垂設される密封筒53と、密封筒53のさらに内側に頂壁50から垂設される係着部54とを備えている。
図1および図5に示すように、側周壁51の内周には、頂壁50から垂下して内方に突出する補強リブ55が設けられ、補強リブ55の下端面は、側周壁51の下端部の内周側端面とともに基板部42に当接する高さまで延びている。
側周壁51の下端部には、傾斜端部56が形成され、傾斜端部56の下端周縁の背面側には、ヒンジEが連設されるとともに、ヒンジEと反対側(正面側)の下端周縁には、摘み57が設けられている。
傾斜端部56の内周には、上蓋Dの蓋係合部46と係合して閉蓋状態を維持する凹部と、その下部に係合凸条64が形成され、傾斜端部56の下端面には、リング部44の上端面と当接する勾配部65が形成されている。
密封筒53の内周には、第1歯部を構成する係合突起31に係合する第2歯部を構成する係合腕58が係合突起31と同数の周方向6個所に設けられている。
また、密封筒53の外周面には、注出筒24の内周面に当接して容器内を密閉するためのシール部59が形成されている。
係着部54は、第1係合突部32に係合可能な第2係合突部60が外周面に設けられ、中心部を肉抜きした筒状に形成されている。
係合腕58は、図4に示されるように、開栓時にヒンジキャップをねじ解放方向に回転させたとき、係合突起31の第1係合面33に係合する略径方向の第2係合面61を有する先端係合部62と、密封筒53の内周面から螺脱方向に傾斜して延びる先端係合部62より薄肉の腕部63を備えている。
外キャップGは、キャップ本体Cのリング部44上部の背面側に設けられたヒンジEによって上蓋Dが連設され、上蓋Dは、ヒンジEを中心として回動し、開閉可能となっている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
まず、外キャップGを中栓Bにセットするには、上蓋DをヒンジEを中心に回動してキャップ本体Cに被せ、外キャップGを閉蓋状態にしてから、中栓Bの雄ねじ部12にキャップ本体Cの雌ねじ部45を螺合して締め込む。
この際に、キャップ本体Cは、螺合方向に回転し、係合腕58は非係合面34に乗り上げ、係合突起31を乗り越えて、キャップ本体Cの回転を許容する。
また、位置決め筒部43は、下部が若干の変形を許容し、乗り越え突部47は、筒壁部5の第1位置決め凸部20および第2位置決め凸部21を乗り越えて下降することができる。
中栓Bと外キャップGとのセット工程の進行と同時に、係着部54は、係合筒29に嵌合し、第2係合突部60は、第1係合突部32を乗り越えて嵌合する。
やがて、位置決め筒部43の下面が上壁10の上面に当接し、さらに、上蓋Dの内筒52の下端面が天壁23の上面に当接して両ねじの締結が完了する。
セット工程が完了した中栓付きヒンジキャップは、中栓Bの外筒8と内筒9との間に形成された嵌合溝に容器本体Aの口部1をあてがい、外キャップGを上方から押圧することによって、係止縮径部11が係止突条2を乗り越えて係合し、打栓工程が完了する。
打栓工程では、上蓋Dの内筒52の下端面が中栓Bの天壁23の上面に当接するとともに、上蓋Dの補強リブ55および側周壁51の内周側下端が基板部42の上面に当接し、基板部42から垂設された位置決め筒部43の下端が上壁10に当接しているから、上蓋Dの上部に加えられた打栓力は、効率的に嵌合筒部4に伝えられ、無理な力が加わることがない。
次に、本実施例の中栓付きヒンジキャップが装着された容器を使用するには、外キャップGを図1に示す状態から、図1(a)の矢印で示される開栓方向に回転し、外キャップGの雌ねじ部45を螺脱方向に回転させる。
外キャップGを回転させるとき、外周壁40を握って回転させてもよいが、リング部44の外周を握ると、リング部44は、正面側で内周側に変形し、上蓋Dの勾配部65と当接する勾配部48が上蓋Dを開蓋方向に押し上げる力を発生することができる。
外キャップGを開栓方向に回転させると、図5(a)に示すように、係合腕58の第2係合面61が係合突起31の第1係合面33に当接して係合するようになると、外キャップGの回転力がラチェット機構を介して移行栓体28に加わるようになる。
このとき、外キャップGの回転に伴って、キャップ本体Cが上昇を開始し、図5(b)に示すように、位置決め筒部43の乗り越え突部47は、外周側に変形することにより、中栓Bの第2位置決め凸部21を乗り越える。
同時に、係着部54の第2係合突部60が係合筒29の第1係合突部32を乗り越えた内周面に緊密に嵌合しているので、係合筒29を内側から補強して外キャップGの回転力がラチェット機構を介して移行栓体28に伝わりやすくなっているとともに、雌ねじ部45の回転に伴って移行栓体28を上方に引き上げる力を発生させる。
外キャップGの回転が進むと、図5(b)に示すように、移行栓体28に加わる回転力と引き上げ力により、ついには薄肉弱化部27が破断して注出口が開栓され、注出筒24から分離された移行栓体28は係合筒29に係合する係着部54によって引き上げられて外キャップGとともに上昇していく。
薄肉弱化部27が破断して注出口が開栓されると、図6(a)に示すように、それまでリング部44の変形により勾配部48によって上蓋Dの勾配部65に加えられていた開蓋しようとする力が働き、上蓋Dが持ち上がり、開栓されたことが一目で判断できる。
さらに、外キャップGの回転が進むと、位置決め筒部43の乗り越え突部47は、中栓Bの第1位置決め凸部20と当接し、外キャップGの回転が急に重くなり、停止する。
図6(b)に示すように、開栓状態で摘み57に指を掛け、上蓋Dを開蓋すると、移行栓体28は、係着部54によって上蓋Dに支持されているので、上蓋Dとともに中栓Bから離れ、注出筒24の内周には注出口が開口する。
このように、本実施例の中栓付きヒンジキャップは、打栓した直後のセット状態から、外キャップGを開栓方向へ回転させる操作だけで開栓と開蓋を可能とし、簡単な操作で容器の使用を開始することができる。
本実施例の中栓付きヒンジキャップは、図2に示されるように、外筒8の下部に設けられた分別機構により、容器を使用した後に廃棄する際、簡単な操作で容器本体Aから分離し、分別して廃棄することができる。
まず、案内筒部13の把持部18に手指を掛け、把持部18を手前に引っ張ると、内周切り込み部15による縦方向切り裂きラインが破断し、破断端面17が外方に展開する。
さらに把持部18を強く引っ張ると、スリット溝16に沿って設けられた周方向破断部が破断し、スリット溝16の終端位置まで破断が進み、周方向破断部が破断したところでは、係止縮径部11の係止突条2への係合が解除されるので、係止縮径部11による口部1への拘束が解除され、中栓Bを容器本体Aから離脱させ分別廃棄することができる。
本発明の中栓付きヒンジキャップは、外キャップを螺脱方向へ回転するだけで、中栓の移行栓体を開栓しながら外キャップを中栓から上昇させ、容器の使用を開始することができるので、従来のプルリングを用いたキャップのように開栓に大きな力を必要とせず、しかも、面倒な操作を必要としないため、子供やお年寄りなどでも楽に使用することができ、容器のキャップとして広く利用可能である。
A 容器本体
B 中栓
C キャップ本体
D 上蓋
E ヒンジ
G 外キャップ
1 口部
2 係止突条
4 嵌合筒部
5 筒壁部
6 注出筒部
8 外筒
9 内筒
10 上壁
11 係止縮径部
12 雄ねじ部
13 案内筒部
14 外周切り込み部
15 内周切り込み部
16 スリット溝
17 破断端面
18 把持部
20 第1位置決め凸部
21 第2位置決め凸部
23 天壁
24 注出筒
25 円筒状下部
26 リップ部
27 薄肉弱化部
28 移行栓体
29 係合筒
30 底壁
31 係合突起(第1歯部)
32 第1係合突部
33 第1係合面
34 非係合面
35 拡径部
36 フランジ部
40 外周壁
41 摺接壁
42 基板部
43 位置決め筒部
44 リング部
45 雌ねじ部
46 蓋係合部
47 乗り越え突部
48、65 勾配部
50 頂壁
51 側周壁
52 内筒
53 密封筒
54 係着部
55 補強リブ
56 傾斜端部
57 摘み
58 係合腕(第2歯部)
59 シール部
60 第2係合突部
61 第2係合面
62 先端係合部
63 腕部
64 係合凸条

Claims (5)

  1. 容器本体の口部に装着され、内容物を注出する注出筒が形成される中栓と、中栓に装着される外キャップとを備え、
    中栓は、注出筒の内周面に薄肉弱化部を介して連結され、注出口を密閉するとともに、外キャップの回転時に薄肉弱化部が破断し、中栓側から外キャップ側に移行する移行栓体と、外周に形成される位置決め凸部とを有し、
    外キャップは、中栓に回転可能に螺合されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋とを有し、
    キャップ本体は、中栓の位置決め凸部と当接する乗り越え突部を有し、
    外キャップを螺脱方向に回転することによって、薄肉弱化部を破断しながら外キャップを中栓から上昇させ、キャップ本体の乗り越え突部が中栓の位置決め凸部と当接して外キャップの回転を阻止することを特徴とする中栓付きヒンジキャップ。
  2. 中栓は、複数の位置決め凸部を有し、
    複数の位置決め凸部は、下部の第2位置決め凸部よりも上部の第1位置決め凸部の方が外径が大きいことを特徴とする請求項1に記載の中栓付きヒンジキャップ。
  3. キャップ本体は、中栓に螺合する外周壁から立設され、上端面に勾配部が形成される屈曲可能なリング部を有し、
    上蓋は、側周壁の下端面に形成され、リング部の勾配部と当接する勾配部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の中栓付きヒンジキャップ。
  4. 中栓は、容器本体の口部に嵌着する嵌合筒部と、嵌合筒部の内側上部に立設された筒壁部と、嵌合筒部の外周面に形成される雄ねじ部と、嵌合筒部の外側上部に立設される案内筒部と、筒壁部の外周面に形成される位置決め凸部とを有し、
    キャップ本体は、中栓の雄ねじ部と螺合する雌ねじ部が内周面に形成される外周壁と、外周壁の上端内側から立設し、中栓の案内筒部と内周が摺接する摺接壁と、摺接壁の上端内周に連設する基板部と、基板部内縁から垂設され、乗り越え突部が突設される位置決め筒部とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の中栓付きヒンジキャップ。
  5. 上蓋は、頂壁と、頂壁から垂下し、移行栓体と係合する係着部を有し、
    移行栓体は、上蓋の係着部と係合する係合筒を有し、
    係合筒は、内周に設けられる第1係合突部と、外周に設けられる第1歯部とを有し、
    係着部は、外周に第1係合突部と係合可能な第2係合突部を有し、
    上蓋は、係着部の外側に配設され、内周に第2歯部が設けられる密封筒を有し、
    第1歯部と第2歯部は、外キャップを螺脱させるときのみ係合するラチェット機構を構成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の中栓付きヒンジキャップ。
JP2018086513A 2018-04-27 2018-04-27 中栓付きヒンジキャップ Active JP7044623B2 (ja)

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